【モー娘。年代・メンバー別能力値】

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55名無し

「聞いたよサヤカとゴッチンで新ユニット作ったらしいじゃん」
とカオリが訪ねてきたのは夜更けだった。
「耳が早いね」
市井ちゃんは嬉しそうに笑う。何故市井ちゃんが居るのかと言うと、ユニット結成が
決まってから私の家に住んでいるからだ。何故住んでいるのかと言われると、私も
ちょっと返事に困る。
「でもさー。なんで二人なワケ?せっかくだったらケイちゃんも」
とカオリは無邪気に切り出す。そう言えばそれもそうだ。
「あっ」
市井ちゃんは短く叫ぶ。それから口をつぐむ。
56名無し:03/12/29 23:55 ID:SEr+BhpA
カオリは不思議そうにその顔をのぞきこむ。市井ちゃんは難しそうな顔で黙りこくって
いる。私は笑いながら口を挟む。
「あ、さては市井ちゃん、ケイちゃんのこと忘れて」
「うるさい!」
市井ちゃんにぶたれて私はソファへ倒れこむ。もちろんこんなのはスキンシップの
一環だ。そう思わなきゃやってられないくらい痛かった。
「でもさーケイちゃん怒ってたよ、なんでアタシを!って」
「えっやっぱし怒ってた?」
「そりゃーもう。サヤカ・・・コロス!って息巻いてた」
カオリはカオリで面白そうに物まねを交えながら説明する。
市井ちゃんはどんどんふさぎこんでいく。
57名無し:03/12/30 00:05 ID:ut4Yisrn
「殺し屋が殺されちゃダメだよね〜」
なんてカオリは気楽に言う。そう言えばカオリはその美貌とカリスマ性でいつのまにか
モーニング娘。とかアイドルとか、そう言うわくを越えて芸能界ひいては裏社会のリー
ダーになりつつあるのだ。
「え、カオリそんな設定なんだ。」
とカオリが嬉しそうに言った。
「うん。」
と私は笑ってうなずいた。
58名無し:03/12/30 00:15 ID:ut4Yisrn
とは言え私だってうかうかはしてられない。私はなんせアイドルなのだ。それも下手し
たら明日もないような感じのアイドル。気に入らない。私こそがナンバーワンでなきゃい
けない。そんな気持ちも日に日にうすれていくようでそれがなおさら気に入らないのだ。
「市井ちゃんとりあえずカオリを殺そう。」
と小声で私は市井ちゃんに耳打ちする。
「だめだ」
「そこをなんとか。」
59名無し:03/12/30 00:22 ID:ut4Yisrn
「カオリをころしてそれがバレたら一生シンジケートに付きまとわれる羽目になるぞ」
「何そんな半端なことゆってんの、あんたそれでも殺し屋?」
「誰があんただよ、お前最近生意気だぞ」
「うっさいないい加減先輩ぶらないでよ。」
「お前、このバカいい加減に」
「誰がバカだって」

私たちはせまいソファの上で小一時間とっくみあいの喧嘩をした。
カオリはそれをおもしろそうに眺めていた。