51 :
名無し:
「ハロプロは出すユニット出すユニット全部うっすら被ってて差異化がぜんぜん図れて
ないと思うんですよねえ」
「俺もそう思うわ。」
「そんな時わたしは考えました。ああこれは新しい角度からのユニットが必要だな、と」
「俺もそう考えたわ。」
「そこで"殺し屋"ですよ」
「俺も・・・て、なんでやねん。」
52 :
名無し:03/12/28 23:10 ID:L0tYBwik
話し合いは難航した。お互いの言い分が平行線をたどる様を私はともすれば崩れ落ち
そうになる意識を必死で支えながら眺めていた。バラついた光の粒が瞬きとともに一つ
に重なり視界を確実に減らしていく。そして私は欠伸を噛み殺す。この眠気は尋常じゃ
ないさてはコーヒーに睡眠薬でもと一瞬勘繰ったがコーヒーは出されてないからたぶん
寒いとこからあったかいとこに来たせいだ。
53 :
名無し:03/12/28 23:24 ID:L0tYBwik
「というかお前事務所に籍ないもんを使ってユニットちゅうわけにもいかんやろ。」
「だからそこをなんとかしてくれって言ってるんですよ」
「俺かてそんな強い立場やないねん。独断で押しきれるはずないやんか。」
「絶対売れると思うけどな。殺し屋アイドルユニット。アイドルなのに殺し屋っていうその落差」
「確かにそれはなぁ。でもなあ・・・」
「わたしも正直気乗りはしなかったんです。でも後藤がどうしてもやりたいって」
「ほぅ、後藤が。」
つんくさんはじろっとこっちを見た。そしてしぶしぶつけくわえる。
「後藤が言うならしゃーないな。」
54 :
名無し:03/12/28 23:30 ID:L0tYBwik
かくして私たちの新ユニットが誕生した。
その晩は朝まで企画会議がおこなわれた。
「ほんで誰殺るねん。やっぱ最初はあいつか。あいついっとこか。」
つんくさんは見違えるほどイキイキした目になっていた。
「とりあえず最初の標的はれいのロシア人でいこうかなと」
市井ちゃんも嬉しそうに唾を飛ばした。
私は途中までそれを見ていた。