26 :
名無し:
「ああ市井ちゃんがもっともっともっともっと落ちぶれないかなあ。」
とある日私は考えた。
そう、例えば自分で暮らしをたてたり出来なくなるくらいまで。誰かに頼らなければ
やっていけなくなるほどに。市井ちゃんがもっともっと落ちぶれないかな。と私は
思う。
さしたる根拠などなにもない。ただぼんやりとそう思うだけだ。
27 :
名無し:03/12/24 07:49 ID:OrQrIbGH
どんな手を使ったかはいわない。
ある夜のこと、弱ったあの人が訪ねて来た。げっそりとこけた頬、そしてぼさぼさの
髪。汚れきった襟元。それはまるで浮浪者と見まがうばかりの。
けれど夜の帳を背中むこうに受けて、街灯の光のなかギラギラと輝いているのは
いつか見た鋭い目つき。どこか翳りを帯びた瞳。
「ああ」と思った。
私、この瞳が見たかったんだ。
28 :
名無し:03/12/24 07:54 ID:OrQrIbGH
「上がるぞ」といって市井ちゃんはドアを開けて廊下をずんずんと先へ歩く。私の
部屋をみまわして、薄笑いを浮かべながら言う。「いい部屋だな」
つめたい声だ。私は背筋に冷たいものを感じた。
「なあ、、、お前にひとつ聞きたいことがあるんだけど」
市井ちゃんはなおも笑いながら、顔を近づけてくる。
「なんですか。」
と私は震えをこらえながら答える。
29 :
名無し:03/12/24 08:05 ID:OrQrIbGH
「あたしってもう芸能人としてはアレだろ?」
確かにアレだよ市井ちゃん、とは思うだけにしておいて、私はわざとらしく首を
振った。色んな意味をこめたつもりだった。ため息なんかもつけば、良かったの
かもしれない・・・ドラマチックで。とはずいぶん後になって思ったことだ。
「まあいいや」
市井ちゃんは頷いて懐からピストルを取り出した。
「でもさ一つ思いついたことがあるんだ──」
30 :
名無し:03/12/24 08:15 ID:OrQrIbGH
というわけで私たちは真夜中の国道を走っている。スクーター、2ケツで。車通りは
全然無い。たまにダンプとか追い越してきて怖い。あと風が吹き付けてくるから寒い。
「寒いよ。」
と私が言うと、市井ちゃんは信号待ちでふりかえって、
「あたしの方が寒いっつーの」
笑いながら言う。
「ところで免許なんていつ取ったの。」
とついでにたずねてみる。市井ちゃんはまた笑う。
「ないよ」
31 :
名無し:03/12/24 08:24 ID:OrQrIbGH
その時150キロくらい出してるバイクが轟音を立てて横を走りぬけた。不意に
スクーターが頼りなく思えてきて私の膝は震え出す。
「やだよ市井ちゃんこんなとこで死にたくないよ。」
と私は首のあたりにしがみつく。
「やめろバカ運転出来ないだろ」
市井ちゃんは焦ったように叫ぶ。
「いいからちょっと止まろうよ。いったん冷静に。」
「そこの原付止まりなさい。」
「ほらあの人もそう言ってるし。」
と言って私は後ろを振りかえった。もちろんパトカーだった。
32 :
名無し:03/12/24 08:39 ID:OrQrIbGH
市井ちゃんは無言でスピードをあげた。しかしパトカーはスクーターの右側を凄まじい
スピードで追い越すと、進路をふさぐように止まってしまった。
「参ったな」
「どうすんの市井ちゃん。」
と私は小声でささやく。
「殺っちまうしかないだろ」
「でもさ。」
パトカーのドアが開き、警察の人が降りてくる。私の鼓動は早まる。
「ほら免許証出して・・・あれっ」
小説スタートおめ!
ほしゅ
>>作者さま
小説総合スレッドで更新情報紹介させていただきたいのですが、よろしいでしょうか。
正式なタイトルがございましたら、併せて教えていただけると幸いです。
ほしゅ
37 :
名無し:03/12/27 03:41 ID:3vSlO7ty
「もしかしてモーニング娘。のひとじゃないっすか、俺ファンなんすよ」
警官はニヤニヤしながらそう言った。私は軽くしたうちをする。面倒なことになりそう
だったからだ。
「お、ほんとだゴマキじゃん、それに・・・イチイサヤカ」
もうひとり降りてきてやっぱりニヤニヤしながら、二人で頷きあうようにして何やら
目配せをしあう。
「どうすんの市井ちゃん面倒だよ」
警官に聞こえるのはまずい。私はほんとうに微かな小声でささやいた。
そしたら全然聞こえてなかったらしく市井ちゃんは微動だにしなかった。
38 :
名無し:03/12/27 03:47 ID:3vSlO7ty
「とりあえず・・・じゃあ。」
「あ、そうか。じゃすいませんけど免許証出して。まあ、芸能人とは言え、ね・・・」
市井ちゃんは懐に手を入れた。ああついに市井ちゃんが人を殺す瞬間が来たんだ、と
私は背筋のあたりに何かが走りぬけるのを感じた。今までにないこの感じ。
「あれっ」
懐をごそごそしながらとつぜん、市井ちゃんは素っ頓狂な声をあげる。
「どうしました。」
警官は訝しげに顔を近づけてくる。もう死ぬともしらずに。
39 :
名無し:03/12/27 03:52 ID:3vSlO7ty
ヒリヒリする空気。私は耳をふさごうか目を閉じようか迷う。いや見届けなくてはいけない
気持ちはもちろんあったんだけど。
警官は二人とも間抜けな顔をさらしたままだ。まるで1秒が1時間にも思えるような気が
するこの緊張感のなか、市井ちゃんはやがてゆっくりと顔をあげる。
そして泣きそうな声で言う。
「免許がないっ」
40 :
名無し:03/12/27 03:56 ID:3vSlO7ty
「えっ」と思った。
「免許がないってのは・・・ちょっと困ったことになりますね。」
「不携帯ですか。」
警官の態度が微妙に変わったのがわかった。たぶんさっきまでのが芸能人に対しての
ソレならば今は獲物を狙うライオン・・・ライオンってことはないけど。まあそんな目つきに
なった。
「はい。どうしようガムとレシートしかないよ。どうなっちゃうんですかアタシ」
「定員外乗車に・・・スピードもずいぶん出てたし。これで不携帯ってことになるとね。
免許取り消しってことになっちゃうね。」
警官はわざとつめたい口調でそう言う。
「罰金もかなりの額になるかな。」
同僚も調子を合わせてそっけない態度だ。
41 :
名無し:03/12/27 04:02 ID:3vSlO7ty
なんだかむかついてきた。いつまでもネコかぶってないで、早く撃ってよ市井ちゃん。
私は心からそう思った。市井ちゃんはと言えば頭を振りながら「うぅん・・・」とか言って
いる。そうしてやっと顔をあげて、言う。
「すいませんフェラチオするんで許して下さい。」
「なっ。」
「フェッ?」
「はっ?」
ちなみに最後のはっ?が私だ。
42 :
名無し:03/12/27 04:10 ID:3vSlO7ty
一瞬聞き違いかとも思ったがしかし、振り向いた市井ちゃんは自信ありげに、私に何やら
目配せをする。なるほど油断させるための作戦らしい。とすればさすが市井ちゃんとしか
言い様がない。警官は二人とも互いに目を見合わせながら「どうするよ」「おい」みたいな
感じでもう半笑いだったからだ。
やがて二人はこちらを向く。「オホン」とか言ってから、喋り出す。
「君、自分が何を言ってるのかわかっているのかね。」
「そ、そうだ。冗談はやめたまえ。ただじゃすまんぞ。」
「冗談じゃないし・・・もちろんタダですますつもりもないですよ。」
と言う市井ちゃんの声は今までに聞いたことのない声でものすごい妖艶な響きがあって、
何故か私までどきどきしたくらい。警官に至っては尚更だろう。
「たっぷりサービスしますって・・・こいつが。」
と言って市井ちゃんは私を指差す。
43 :
名無し:03/12/27 04:18 ID:3vSlO7ty
「えっ」と思った。
「お、俺ぁもう我慢できねーぞ先だ」
「ちょ、きたねーぞお前。こないだ金貸しただろ、俺に譲れよ」
二人は血走った目で私の腕をつかみ、ものすごい力で歩道へと引きずる。
また丁度良く路地があったりして。
私は今にもそこに連れ込まれようとしている。もうあちこち触られたりして、なんか
ファスナーの降りる音まで聞こえる。
助けを求めるように視線を揺らすと、目に入った市井ちゃんは何故かこっちを見ても
いない。
「かっこいいなこのパトカー。」
とか言いながらひとり離れて、助けにくる素振りも見えない。私はここではじめて
「やばい私ピンチなんじゃないの?」と思った。
「ジャンケン、ポン、あいこで。」
私は観念して目を閉じる。ああこのジャンケンが終わったら犯されるんだ、色々
されちゃうんだ。嫌だ。あたしほんとはまだ。
44 :
名無し:03/12/27 04:20 ID:3vSlO7ty
>>35 タイトルが全然思いつかない ごめん
そのうち考えるから保留で
45 :
名無し:03/12/27 22:34 ID:3vSlO7ty
「あいこでしょ、あいこでっ」
半ば閉じかけた意識のなか、ブルルルン。エンジンの音がしたような気がした。
私は薄く目を開ける。
「あいこでしょ!テメーグーばっか出してんじゃねぇ!」
「お前もじゃねぇか、あいこで!」
薄暗い路地。今だジャンケンにふけるバカ警官二人。そして国道へと目を向けると──
「何やってんだ後藤、はやく行くぞ」
目だけでそう言っている、市井ちゃんはもうスクーターにまたがっている。
私は弾かれたように駆け出す。
46 :
名無し:03/12/27 22:41 ID:3vSlO7ty
ふたたび私たちは深夜の国道を走っている。怖いので私はちらちらと振りかえる、
けれどパトカーはもう見えないし追いかけてくる気配もない。
市井ちゃんは全然スピードを上げずにチンタラ走っている。信号がくればちゃんと
止まる。私は苛々して叫ぶ。
「ちょっとあいつ等追いかけてきたらどうするの。」
「そんな大声出さなくても聞こえるよ、ところでガム食うか」
市井ちゃんは振りかえり、クチャクチャと音を立てながらガムを差し出す。
私はそれをひったくりながら言う。
「食べるけど。そんなことより。」
「パトカーのことなら大丈夫、鍵穴にガムつめてきたから」
47 :
名無し:03/12/27 22:47 ID:3vSlO7ty
市井ちゃんはにんまりと笑う。余裕たっぷりって感じだ。じゃあ助かったわけだ。
助かったが・・・この、腑に落ちない感じはなんだろう。
「なんだ、コンブのほうがよかったか」
それもあった。
信号が青に変わる。スクーターは走り出す。
風は相変わらず冷たい。まるで頬を切られるよう。
48 :
名無し:03/12/27 23:05 ID:3vSlO7ty
国道を延々走った甲斐があって私たちはやっとつんくさんの家に辿りついた。
某高級住宅街の一角に聳え立つおよそ2000坪の大豪邸だ。と思う。
「誰や」
インターフォンごしに下品な声が聞こえる。
「市井ですけど」
市井ちゃんはカメラにむかって今年最高の笑顔を見せる。
ぎぎぃと門があく。
49 :
名無し:03/12/27 23:11 ID:3vSlO7ty
「こんな時間に何のようや」
120畳ほどのリビングの中心に備え付けられた応接用ソファに並んで私たちは座って
いる。向かい合うようにして座っているのはもちろんつんくさんだ。
「実は」
市井ちゃんはピストルを取り出してつんくさんに向けて構える。
「新ユニットを作りたいんです」
50 :
名無し:03/12/27 23:22 ID:3vSlO7ty
しかしつんくさんは笑う。
「お前そんなモデルガンで俺が言うことなんでも聞くと思ってんのか、だとしたら舐め
られたもんやな」
私ははらはらしながら市井ちゃんを見る。市井ちゃんは完璧な笑顔を崩さずに安全
装置を外す。目の奥までも笑っている。殺し屋と書いて思わずヒットマンと読んで
しまいそうなほど市井ちゃんのものごしはハードボイルドだ。さすがのつんくさんも
尻込みする。
「とは言え話くらいは聞くわ、聞きます。聞かせてくださいお願いします。」
「しょうがねぇな」
と言って市井ちゃんは足をテーブルに乗せた。
そしたらつんくさんは立ちあがって灰皿を持ってきた。
51 :
名無し:03/12/28 22:57 ID:L0tYBwik
「ハロプロは出すユニット出すユニット全部うっすら被ってて差異化がぜんぜん図れて
ないと思うんですよねえ」
「俺もそう思うわ。」
「そんな時わたしは考えました。ああこれは新しい角度からのユニットが必要だな、と」
「俺もそう考えたわ。」
「そこで"殺し屋"ですよ」
「俺も・・・て、なんでやねん。」
52 :
名無し:03/12/28 23:10 ID:L0tYBwik
話し合いは難航した。お互いの言い分が平行線をたどる様を私はともすれば崩れ落ち
そうになる意識を必死で支えながら眺めていた。バラついた光の粒が瞬きとともに一つ
に重なり視界を確実に減らしていく。そして私は欠伸を噛み殺す。この眠気は尋常じゃ
ないさてはコーヒーに睡眠薬でもと一瞬勘繰ったがコーヒーは出されてないからたぶん
寒いとこからあったかいとこに来たせいだ。
53 :
名無し:03/12/28 23:24 ID:L0tYBwik
「というかお前事務所に籍ないもんを使ってユニットちゅうわけにもいかんやろ。」
「だからそこをなんとかしてくれって言ってるんですよ」
「俺かてそんな強い立場やないねん。独断で押しきれるはずないやんか。」
「絶対売れると思うけどな。殺し屋アイドルユニット。アイドルなのに殺し屋っていうその落差」
「確かにそれはなぁ。でもなあ・・・」
「わたしも正直気乗りはしなかったんです。でも後藤がどうしてもやりたいって」
「ほぅ、後藤が。」
つんくさんはじろっとこっちを見た。そしてしぶしぶつけくわえる。
「後藤が言うならしゃーないな。」
54 :
名無し:03/12/28 23:30 ID:L0tYBwik
かくして私たちの新ユニットが誕生した。
その晩は朝まで企画会議がおこなわれた。
「ほんで誰殺るねん。やっぱ最初はあいつか。あいついっとこか。」
つんくさんは見違えるほどイキイキした目になっていた。
「とりあえず最初の標的はれいのロシア人でいこうかなと」
市井ちゃんも嬉しそうに唾を飛ばした。
私は途中までそれを見ていた。
55 :
名無し:03/12/29 23:46 ID:SEr+BhpA
「聞いたよサヤカとゴッチンで新ユニット作ったらしいじゃん」
とカオリが訪ねてきたのは夜更けだった。
「耳が早いね」
市井ちゃんは嬉しそうに笑う。何故市井ちゃんが居るのかと言うと、ユニット結成が
決まってから私の家に住んでいるからだ。何故住んでいるのかと言われると、私も
ちょっと返事に困る。
「でもさー。なんで二人なワケ?せっかくだったらケイちゃんも」
とカオリは無邪気に切り出す。そう言えばそれもそうだ。
「あっ」
市井ちゃんは短く叫ぶ。それから口をつぐむ。
56 :
名無し:03/12/29 23:55 ID:SEr+BhpA
カオリは不思議そうにその顔をのぞきこむ。市井ちゃんは難しそうな顔で黙りこくって
いる。私は笑いながら口を挟む。
「あ、さては市井ちゃん、ケイちゃんのこと忘れて」
「うるさい!」
市井ちゃんにぶたれて私はソファへ倒れこむ。もちろんこんなのはスキンシップの
一環だ。そう思わなきゃやってられないくらい痛かった。
「でもさーケイちゃん怒ってたよ、なんでアタシを!って」
「えっやっぱし怒ってた?」
「そりゃーもう。サヤカ・・・コロス!って息巻いてた」
カオリはカオリで面白そうに物まねを交えながら説明する。
市井ちゃんはどんどんふさぎこんでいく。
57 :
名無し:03/12/30 00:05 ID:ut4Yisrn
「殺し屋が殺されちゃダメだよね〜」
なんてカオリは気楽に言う。そう言えばカオリはその美貌とカリスマ性でいつのまにか
モーニング娘。とかアイドルとか、そう言うわくを越えて芸能界ひいては裏社会のリー
ダーになりつつあるのだ。
「え、カオリそんな設定なんだ。」
とカオリが嬉しそうに言った。
「うん。」
と私は笑ってうなずいた。
58 :
名無し:03/12/30 00:15 ID:ut4Yisrn
とは言え私だってうかうかはしてられない。私はなんせアイドルなのだ。それも下手し
たら明日もないような感じのアイドル。気に入らない。私こそがナンバーワンでなきゃい
けない。そんな気持ちも日に日にうすれていくようでそれがなおさら気に入らないのだ。
「市井ちゃんとりあえずカオリを殺そう。」
と小声で私は市井ちゃんに耳打ちする。
「だめだ」
「そこをなんとか。」
59 :
名無し:03/12/30 00:22 ID:ut4Yisrn
「カオリをころしてそれがバレたら一生シンジケートに付きまとわれる羽目になるぞ」
「何そんな半端なことゆってんの、あんたそれでも殺し屋?」
「誰があんただよ、お前最近生意気だぞ」
「うっさいないい加減先輩ぶらないでよ。」
「お前、このバカいい加減に」
「誰がバカだって」
私たちはせまいソファの上で小一時間とっくみあいの喧嘩をした。
カオリはそれをおもしろそうに眺めていた。
60 :
名無し:03/12/30 23:41 ID:ut4Yisrn
ある日目が覚めると居間に圭ちゃんが居た。
「誕生日おめでとうサヤカ。死ね。」
ギラついた目で包丁を握る。完全に殺す気であると一目でわかる。つま先から頭の
テッペン神経の一本一本にいたるまで、まるで殺意のカタマリのような圭ちゃん。
「落ち着いてケイちゃん、話せばわかるってば!危ないっ!」
対するはおそらく寝起きである市井ちゃん。パジャマにナイトキャップの殺し屋さん。
61 :
名無し:03/12/30 23:59 ID:ut4Yisrn
居間のテーブルをはさんで二人は向かい合う。圭ちゃんが右にずれれば市井ちゃん
は右に。圭ちゃんが左に動けば市井ちゃんも左に。
「ケイちゃんを危険なことに巻き込みたくなかったんだよ」
と市井ちゃんは言う。
「絶対ウソ」
と圭ちゃんは言う。
「なんでバレたんだ」
市井ちゃんは首をかしげて呟く。さらに怒り狂う圭ちゃんはついにテーブルを乗り越え
て飛びかかろうとする。次の瞬間その動きがぴたりと止まる。市井ちゃんの様子が
おかしいのだ。
62 :
名無し:03/12/31 00:10 ID:V0U38tY8
「なんでバレたのか・・・わからない、完璧なウソだったのに」
市井ちゃんは頭をかきむしりながら苦悶の表情をうかべる。
「ど、どしたのサヤカ」
豹変した市井ちゃんの様子に圭ちゃんは戸惑う。もちろん私は戸惑わない。奴の
やりくちはだいたいわかってきたからだ。けれど決して私が賢いというわけでは
ないのだ。
やがて市井ちゃんはがばっと顔をあげる。芝居臭い顔つきでまくしたてる。
「ケイちゃんもしかしてエスパーなんじゃないの?すげぇよその洞察力。
いやマジ完敗って感じ。乾杯。どっちでもいいや。とにかくすげぇ。市井紗耶香
土下座します。ははー」
63 :
名無し:03/12/31 00:17 ID:V0U38tY8
「・・・いやそんなに言わないでよ。照れる。」
「長い付き合いだけどまさかケイちゃんにこんな才能があったとは。ケイちゃんアレだよ
もしかして探偵さんとか向いてるんじゃ?ほら眼鏡超にあうし。語学堪能だし」
「かなぁ。いやアタシもそんな気はしてたんだよねえ。」
「ああやっぱり。言うまでもなかった。そうだよねケイちゃんくらい鋭かったらそんなこと
自分で気づくよね。アタシのバカ。バカ。バカ」
言いながら市井ちゃんは自分の頭をポカポカ叩く。
圭ちゃんは嬉しそうに「事務所はどこにしようかな。」と呟いている。すでに包丁は
テーブルに置きっぱなしで、意識は遠い世界に飛んでいるようだ。
私はトコトコとテーブルへ向かい、包丁を手にとった。
それから台所へ行って、三番目の引き出しにそれを戻した。
64 :
名無し:03/12/31 00:43 ID:V0U38tY8
イチイチャムオメ
65 :
名無し:04/01/01 01:16 ID:UztXvMkn
アケオメ
66 :
名無し:04/01/01 01:17 ID:UztXvMkn
「明けましておめでとう。」
と私は言った。市井ちゃんは笑いながら答える。
「なんだ改まって」
私はにっこり笑って鉄パイプを振り上げる。
「誕生日にスキャンダルを暴露されちゃうようなやつは死ぬべきだと思う。」
67 :
名無し:04/01/01 01:20 ID:UztXvMkn
市井ちゃんは顔をしかめる。
「参ったな・・・」
「参ったなじゃないよ。とりあえず死ね。」
私は鉄パイプを振り下ろす。しかしすでに市井ちゃんは身をかわしている。
「お、落ち着けバカ」
「誰がバカよ。」
と言って私は逃げる市井ちゃんを追う。
68 :
名無し:04/01/01 01:25 ID:UztXvMkn
居間にいる。私たちはテーブルをはさんで睨み合う。いつか見たシチュエーションだ。
私が右にずれると、市井ちゃんはやっぱり右にずれる。
「二人で殺しあってもしょうがないだろ」
と市井ちゃんはうつむく。
「殺し屋なんだからいいじゃない殺しあっても。」
と言いながら私は、鉄パイプ片手にテーブルを乗り越えようとする。市井ちゃんまで
あともう少しというところまで身を乗り出す。とたんに市井ちゃんの右手が動き、次の
瞬間、私は額につめたい感触を感じている。
69 :
名無し:04/01/01 01:29 ID:UztXvMkn
「まだまだ甘いな」
市井ちゃんはにやりと笑う。銃をつきつけられ私は仕方なく鉄パイプを捨てる。
「卑怯だよ油断させといて。」
と私は不敵に笑う市井ちゃんを睨みつけ、ぼやく。
「お前ごときに殺されるわけないだろ」
なおも笑ったままの市井ちゃん、でもそう言う声にはちょっと元気がなかった。
「市井ちゃんのバカ。」
と言って私は泣きだす。
70 :
名無し:04/01/01 01:31 ID:UztXvMkn
そのまま延々と泣きつづける。
わんわん泣く私はまるで4年も昔の私のようで、それを見ながら困る市井ちゃんもまるで
4年も昔の市井ちゃんのようだった。
だから私は延々と泣きつづけた。
あけおめ更新乙。
72 :
名無し:04/01/02 00:38 ID:23sHtRzw
よく晴れた日の午後私は原宿あたりのオシャレな喫茶店でメロンソーダを飲んでいた。
梨華ちゃんに呼び出されたからだ。
「ハッピー教っていうの。」
梨華ちゃんは席につくなりそう言った。
「いきなりなんの話。」
と私はメロンソーダを吐き出しそうになりながら答えた。真っ白なメロンソーダを。
73 :
名無し:04/01/02 00:39 ID:23sHtRzw
「宗教を作ることにしたの。全世界がみんなハッピー♪になれる宗教なの。教祖はもちろん
この、あ・た・し」
梨華ちゃんはいかにも嬉しそうに喋り始めた。きもちわるいよ梨華ちゃん。と思いながら
私はじっとそれを聞いていた。もちろんただ聞いているだけじゃつまらないし、絵になら
ないから、時々拳をつよく握って膝の上に揃えて置いたり、飲みかけのメロンソーダと
梨華ちゃんとの間で視線を揺らしたり・・・などとドラマっぽく振る舞ったりもした。なんせ
私はアイドルなのだ。
「そんでね簡単に言うとおはようのかわりにハッピー♪でさよならのかわりがグッチャー♪
なの。お布施は一日一万円を予定しているの。フロムエー見たら大体そんな感じだった
から。」
74 :
名無し:04/01/02 00:40 ID:23sHtRzw
「へえ挨拶とかあるんだ。そう言えば最高ですかー。とかあったよね。あとしょーこーしょー
こー♪って。アハハ・・・」
と言って私は相槌のつもりで笑う。
するとそれを合図に梨華ちゃんの体が小刻みに震え出す。
「何よゴッチン・・・あたしいっしょけんめい考えたのに・・・ゴッチンに手伝ってもらおうと
思っていっしょうけんめい説明したのに・・・この世界がハッピーになればいいな、って
いっしょうけんめい考えたんだよ・・・?それなにのさそんなあざ笑うようなさ」
「えっ、あざ笑ってなんかないよ」
「笑ってるじゃない!」
梨華ちゃんのアニメ声が響き渡ってもさすが原宿あたりのオシャレな喫茶店。それくらいじゃ
ビクとも雰囲気は揺らがない。
75 :
名無し:04/01/02 00:43 ID:23sHtRzw
「ごめん梨華ちゃん・・・でも私宗教って言ったらそれくらいしか思いつかなくて」
「宗教なんてコトバ使わないでよゴッチンのばかっ!」
大声でそう叫び、梨華ちゃんは泣きながら席を立って駆け出した。
ウェイトレスとかウェイターとか他の客とかが全員ほんのりと見守る中、すさまじいスピードで
梨華ちゃんはレジの横を走りぬけて表の電柱に激突した。
私は伝票を手にとってゆっくりと立ちあがる。
76 :
名無し:04/01/02 22:55 ID:EoNvgo+N
「まさかほんとに作るとはな」
市井ちゃんはテーブルの上に足を乗せ新聞を読んでいる。行儀が悪いからやめろという
とぶたれる。ぶたれるのがわかっていても私は時々「行儀が悪いからやめろ」という。
「ハッピー♪教、日本武道館で初集会!だってよ。新聞に広告まで打ちやがってまるで
コンサートじゃねえか」
「でも結構ひとが集まるみたいよ。」
と私はあいづちをうつ。
「それで困ってるんですよぅ」
というのはよしこだ。
77 :
名無し:04/01/02 23:03 ID:EoNvgo+N
「梨華ちゃんの暴走を止められるのは二人しかいないと思って。」
よしこは封筒を取り出して、哀願するような目つきになった。
「財産かき集めてきたんで、これでどうか奴をころしてください」
「奴って誰だよ」
市井ちゃんは封筒を受け取りながら言う。
「正体はわからないんですけど、梨華ちゃんをあやつってる奴がいるんです」
「あやつってるってお前」
「じゃなきゃ梨華ちゃんがあんなになるはずはないんだ」
ハムレットばりに頭をかきむしるとよしこは叫んだ。
「お願いしますどうにかして梨華ちゃんを元の梨華ちゃんに戻してあげてください!」
そしてよしこは駆け出す。市井ちゃんはその背中に言葉をかける。
「ってお前これ三百円しか入ってないじゃねえか。おい待て。待てって」
78 :
名無し:04/01/02 23:10 ID:EoNvgo+N
「ありゃダメだ、完全にノイローゼだな」
よしこが出て行ったドアを見つめながら、市井ちゃんは呆れたようにため息をつく。
「で、どうするの、受けるの?」
と私はビスケットを食べながら言う。
「受けるも糞もこんなんどーしようもないだろ、大体300円じゃ交通費にだってならない」
市井ちゃんは封筒を投げ出す。テーブルにあたってチャリンと音がする。私はそれを
拾い上げながら言う。
「でもよしこは友達だから。」
79 :
名無し:04/01/02 23:15 ID:EoNvgo+N
「友達だからってこんなもん、どうにも・・・待てよ。お前さてはあいつと」
妙な目つきで市井ちゃんは立ちあがる。
「何よ。市井ちゃんには関係ないじゃない。」
と私は目を伏せる。
「そうか・・・いつからだ、いつからなんだこの女(アマ)?」
「いつからだっていいでしょう。なに、市井ちゃん妬いてんの?」
「うるせーあいつとアタシどっちが良かったんだ、ほら言ってみろ、ア?」
市井ちゃんは真顔で私に迫る。
もちろんこれもプレイの一環だ。
シュールだなぁ。オモロイよ。
81 :
名無し:04/01/03 19:33 ID:0oBsqZgC
あー、ツジカゴ脱退だそうです
>>80さんに誉められて軽く浮かれてた気分がなんだか・・・
なんだ?
82 :
名無し:04/01/03 19:36 ID:0oBsqZgC
「ユニット組んだはいいものの、うちら全然仕事してないな」
と言って市井ちゃんは縁側で足をぶらぶらさせる。
「そうだよ青春は短いんだよ、今のうちに輝くだけ輝かないと。」
と私はドラえもんを読みながら言う。
「少女の時間は一番美しくて儚いからな」
と言って市井ちゃんはやたら詩的な顔つきをした。私はまるで少女漫画の世界に迷い
込んだような気分になった。
「ああ美しくて儚いままずっと居れたらいいのになあ。」
私はそんなことを呟く。
「よし、ツジとカゴを殺そう」
と言って市井ちゃんは立ちあがった。
83 :
名無し:04/01/03 19:43 ID:0oBsqZgC
というわけでモー娘。の楽屋にいる。人は全員出払っているらしく影も形もない。私たちは
顔を見合わせてニヤニヤ笑う。待ち伏せだ。古今東西老若男女を問わずに訪れるあの
感情、つまり待ち伏せの時に感じるあの昂揚感。それが私たちを限りなくニヤニヤさせた。
「ああ早く撃ちてえ。なんて言おう。なんかカッコいいセリフないかな後藤?」
「市井ちゃんダメだよにやにやしちゃ。ゴルゴみたいな感じで行こうよ。」
「一つ人の世の生き血をすすりぃ」
「やばい興奮して鼻血出てきた。」
84 :
名無し:04/01/03 19:47 ID:0oBsqZgC
とりあえず私はティッシュを鼻に詰めた。市井ちゃんが首の後ろをとんとんと叩いてく
れる。叩きながら市井ちゃんはこんなことを言う。
「しかし考えてみたらお前ともながい付き合いだよな」
そして私もしんみりと答える。
「そうだよね市井ちゃん思えばながい付き合いだよ。」
楽屋の鏡に二人がうつる。鏡越しに目が合ってそれが合図に変わる。それから
私たちはしみじみ思い出話を語り合った。それはまるで汲めども汲めども尽きない
神話の泉のように後から後からあふれて、私たちの心をどんどんと子供にかえした。
「あたし最初はさ、市井ちゃんのこと嫌いだと思ってたんだけど、うるさい先輩って
感じでさ・・・でもさ・・・」
「わかってるよ後藤・・・」
市井ちゃんが涙を我慢しているのに気づいて私はなおさら泣けなくなって、それで
なおさら泣きたくなった。
私たちはいつまでもそのままの姿勢で、鏡越しに見つめあいつづけた・・・
85 :
名無し:04/01/03 19:49 ID:0oBsqZgC
その頃楽屋の外では辻と加護が立ちすくんでいた。
ドアを開けようとして、異様な雰囲気を察知したのだ。
「見てみ、泣いとるで・・・」
加護が小声で言う。
「なんでかってに楽屋に入ってんだろう・・・」
辻も小声で呆れたように呟く。
「ああはなりとぉないなぁ・・・」
「だいじょうぶだよあいぼん、ああはならないよ・・・」
どちらともなく、二人は顔を見合わせる。
そして微かに笑う。すこし疲れたように。
86 :
o:04/01/06 02:55 ID:jIFfDL7f
o
88 :
名無し:04/01/07 20:36 ID:AeNwxvlK
「探偵事務所つくったんだ」
と圭ちゃんがカッコいいべスパに乗って訪ねてきた。私たちはちょうど家でうどんを食べ
ているところだった。圭ちゃんはカッコいい帽子を被っていた。圭ちゃんはカッコいいサン
グラスをかけていた。圭ちゃんはカッコいいスーツを着ていた。圭ちゃんは…
「もういいから」
と市井ちゃんに言われ、私は半泣きでカマボコを口に放り込む。
89 :
名無し:04/01/07 20:40 ID:AeNwxvlK
「なんかいい仕事ないかな」
と圭ちゃんは腕組みをして言う。それはこっちの台詞だったが言わない。言ったら負けの
ような気がしたからだ。プライドだけは捨てちゃいけない、そうだよね市井ちゃん。
「そりゃこっちのセリフだよ・・・ああ、なんかいい仕事ないかな」
ため息交じりに市井ちゃんは言う。私は半泣きでずずっとウドンを啜り上げる。
90 :
名無し:04/01/07 20:46 ID:AeNwxvlK
「でも二人は殺し屋になったんでしょ?仕事しちゃったらつかまんじゃん」
と圭ちゃんはさらっと、言ってはいけないことを言う。
「大丈夫だよアイドルなんだから」
市井ちゃんもさらっと返す。
こんなんでいいのだろうか。私たちはハードボイルドなヒットマンになるはずじゃなかった
のだろうか。そんな思いが私の胸に宿る。
「ねえ市井ちゃんあたしたちってハードボイルドなヒットマンじゃなかったの」
と私はついに口を挟む。
市井ちゃんは笑う。
「うどん食いながら何言ってんだお前」
圭ちゃんも笑う。私は半泣きで最後に残しておいた卵をつるつると飲み込む。
91 :
名無し:04/01/07 20:51 ID:AeNwxvlK
「やっぱ世の中甘くないよねえ」
と圭ちゃんが険しい顔でぼやく。
「ほんとだよ圭ちゃん」
と市井ちゃんもしみじみ呟く。
そしてわけのわからない衝動に突き上げられた私は、一気にうどんを汁まで飲み干す。
それから丼を放り投げる。それは壁にあたってがしゃん、と音をたてる。私はあふれでる
感情そのままにわめきちらす。
「そんなんでいいの二人とも。夢に向かって走りつづけてこそ青春でしょ!それを何、魚の
死んだような目でぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃさぁ!そんなんでいいの?昔の二人は違った
じゃん、もっとこうあつくて!」
私はぜいぜい言いながら口を閉じる。なんとなく満足したのを感じる。
92 :
名無し:04/01/07 20:54 ID:AeNwxvlK
そして二人は魚の死んだような目で割れた丼を見ている。
やがて、だるそうに圭ちゃんがため息をつく。
「あーあ」
「何やってんだお前、ちゃんと片付けとけよ・・・」
「何も割ることなかったのに。」
「でも後藤の言うことももっともだ、確かに最近うちらはアツイものを忘れてる・・・」
「そうだサヤカ、ピンポンダッシュしに行こうよ」
「それだ圭ちゃん!やるか久しぶりに」
「負けないわよ!」
「ゆ・・・め・・・がある限り・・・♪」
割れた丼のかけらを、拾い集めながら私は、ふとそんな歌をくちずさむ。
二人はドアも閉めずに出ていった。
一人きりの居間で私はゆっくりと泣く。今度こそ全泣きだ。
93 :
名無し:04/01/08 18:06 ID:QIQx3RnJ
早朝、いきなりよしこが怒鳴り込んできた。
「こないだの件はどうなってるんですか。」
手には新聞を持っている。ぐしゃぐしゃになったそれを開くとどうやら広告のようだ。市井
ちゃんがいかにもダルそうにそれを読み上げる。
「あ・・・ハッピー♪教・・・初集会・・・本日開催?」
「
>>76-77で言ってた話ですよ。梨華ちゃんがとつぜん宗教つくるとか言い出してその件で。」
「
>>76-77ってなんだよ。ワケわかんねえよお前」
「梨華ちゃんをとめてくれって言ったじゃないですか。それなのに全然。」
94 :
名無し:04/01/08 18:12 ID:QIQx3RnJ
そんな話を背中に、私は台所に移動する。コポコポといい音をたてながらお茶を入れる。
「しょうがないだろ
>>78-79で盛り上がっちゃったんだから」
「
>>78-79ってなんですかワケわかんない」
「つまり・・・ええと、言わせんなよバカ、撃つぞ」
市井ちゃんは顔を真っ赤にしてピストルを出す。
「そうやってなんでも暴力で解決できると思ったら大間違いですよ」
よしこも切れ気味でメンチを切る。
私は台所でお茶をずずっとすする。
それにしてもいい天気だ。
95 :
名無し:04/01/08 18:17 ID:QIQx3RnJ
題名は「おきざりハート'04」で
もっとも今思いついただけなんで苦情がきたら変えます
96 :
名無し:04/01/09 19:54 ID:IbJ2U8bn
天気のいい日だ。駅へと続く坂道を私たちは仲良く歩いている。冬の陽射しは枯れ木に、
アスファルトに、電柱に、そして汚れた壁にも平等に降り注ぎ、汚れきったこの街も、ほんの
わずか一瞬だけその輝きを取り戻したように輝く。
冬だ。
「ああめんどくせえ。この寒いのにわざわざ武道館まで」
「しょうがないじゃん仕事なんだから」
浮き浮きしながら私は言う。そして手を市井ちゃんの腕に巻きつける。
「やーめろ鬱陶しい」
市井ちゃんも言うだけでほどこうとしない。結局駅までそうして歩いた。
97 :
名無し:04/01/09 20:02 ID:IbJ2U8bn
「とりあえず九段下ってどうやって行きゃいいんだっけ」
「えっとね上野で乗り換えて。」
路線図とにらめっこする私たち。
二人とも電車は好きじゃなかった。
「ああ今日も寒いね市井ちゃん。」
「着るか?」
そう言って上着を脱ごうとする市井ちゃん。
決して脱がないのは知っていたがそれでもよかった。
よくわからないけど、なんだか素晴らしい時間に感じた。
98 :
名無し:04/01/09 20:04 ID:IbJ2U8bn
九段下の駅を降りるとすでに武道館へ向けての大行列が出来ていた。どうやらハッピー♪教の
初お披露目は大盛況のようだ。
「この中からイシカワを操ってるやつを探せっつーのか」
そう呟いて市井ちゃんは、駅前を埋め尽くす異様な集団をうんざりしたように眺めまわす。
「これが青春なんだね市井ちゃん。」
と私は太陽を見ながら笑った。
「何言ってんのかわかんねえよ」
「おいしいクレープ屋さんへ行こうか。」
と言って私は市井ちゃんの手を引く。手を引いてそのまま坂を上がってまっすぐまっすぐ
まっすぐ靖国通りを辿ればそこはもう新宿だ。
99 :
名無し:04/01/09 20:12 ID:IbJ2U8bn
「って、なんで新宿に居るんだバカか」
もう傾きかけた夕陽を睨みながら市井ちゃんは私をぶった。
「だって。だって。」
私は駄々っ子のようにぐしゅぐしゅと泣きじゃくった。いつまでも泣き止まない私をついに
持て余したらしく、市井ちゃんはため息をついて、
「わかったよ、クレープだな。買いにいこうぜ」
と言い、私の手を引いた。
私は手を引かれてどこまでもどこまでもどこまでもどこまでも明治通りを連れて行かれる。
気がつけばそこはもう原宿だ。
100 :
名無し:04/01/09 20:15 ID:IbJ2U8bn
「世界のどこにも見あたらないよな♪」
「その歌しらねぇ」
市井ちゃんが呆れたようにため息をつく。
私は口を真っ白にしながらクレープにかぶりつく。
そんな私を見ながら市井ちゃんは、すこしだけ笑って夜空を見上げる。
私も釣られて夜空を見上げる。
都会の夜空には星が一つもみえなかった。
それはそれで悪くはなかった。
小説おもろい
がんばれ作者
102 :
名無し娘:04/01/11 20:20 ID:ws6RqhTt
【苦情】
あまりに面白いのでタイトル変えてみて下さい
保
ほ
ほ
保守
107 :
名無し募集中。。。:04/01/17 18:36 ID:qJl+XZkH
108 :
名無し:04/01/17 20:13 ID:pvcVX/AA
悪くはないがやっぱり星空が1番だよね♪
fin
本気か?
面白すぎなので頑張ってください
狼に立った小説スレで未完について言及していた「名無し」という人がいたから
時期的にありえないこともない
>>111 だとしたらすげー終わり方だな
この小説の作者らしい終わり方か?
114 :
空気嫁 ◆v/1SSCML0. :04/01/26 21:44 ID:20rHb4jC
モームス言うな
115 :
名無し:04/02/02 03:36 ID:Pqapetud
じゃあ心機一転
116 :
名無し:04/02/02 03:38 ID:Pqapetud
題名はおきざりハート・R で
例によって苦情が来たらすぐ変えます
117 :
名無し:04/02/02 03:39 ID:Pqapetud
市井ちゃんが突然壊れた人形みたいに笑い出した。
「ケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラ」
「マキうるさいからその人形を捨ててきなさい。」
とお母さんが怒鳴るの。仕方なく私は市井ちゃんを抱えて外に出た。
118 :
名無し:04/02/02 03:41 ID:Pqapetud
市井ちゃんは外に出ても相変わらずケラケラケラケラ笑っていた。
町をゆく人々はみんなこっちを見ている。
「これはきっとケラケラ病にちがいない。」
と私はうなずいた。そして私はケラケラ笑う市井ちゃんを連れて病院へと向かった。
恥ずかしいなんてことはあんまりなかった。むしろちょっとしたヒロイン気分に
酔い痴れていたのだった。
119 :
名無し:04/02/02 03:52 ID:Pqapetud
そしたら待合室で看護婦さんが怒鳴るの。
「ちょっとすいませんほかの患者さんの迷惑になるので。」
と言って私と市井ちゃんは襟首をつかまれ、強制的に別室に移された。そこで
待っていろ、ということなのだろう。でもそんな迫害には負けまいと私は唇を
ぎりぎり噛み締めた。市井ちゃんは相変わらずケラケラと悲しそうに笑っている。
別室には一時間くらい居た。薄暗い別室は目を凝らすとホウキやチリトリなんかが
転がっていて、どう見ても物置だったけど、私たちは抱き合ったまま待ち時間を堪えた。
120 :
名無し:04/02/02 04:01 ID:Pqapetud
先生は見るからに怪しげな関西弁をあやつる女医だった。
「あんなあ自分ケラケラうるさいで。」
と女は開口一番なまめかしく脚を組替えながら言った。
「そういう病気なんです。市井ちゃんはそういう病気。」
「どんなやねんそれ。まあええ、んじゃちょっと体温測るからな。」
と言って女医は市井ちゃんの服を脱がしだした。
市井ちゃんは恥ずかしそうに頬を染めてケラケラ笑う。
私は金属バットを取り出した。
121 :
名無し:04/02/02 04:06 ID:Pqapetud
第一話終わり
122 :
名無し:04/02/02 04:08 ID:Pqapetud
第一話のタイトルは「ケラケラ病になった市井ちゃん。」で
123 :
名無し:04/02/03 01:50 ID:Xudji8rK
「ああなっちゃったからにはもうあの町には居られない。」
終電を待ちながら私は、深夜のベンチで市井ちゃんを抱きしめた。
「二人で逃げよう市井ちゃん、あたしなんでもするから。皿洗いでも。売春婦でも。」
市井ちゃんはケラケラと笑った。それからふっと笑うのをやめて首を落とした。同時に、市井ちゃんの
体から力が一気に抜けていく。電池の切れた人形のように。
「市井ちゃん?市井ちゃん!市井ちゃあああああああん」
124 :
名無し:04/02/03 01:54 ID:Xudji8rK
どうやら寝てる間はケラケラがおさまるようだった。
考えてみればケラケラ笑いながら寝ることは人間として不可能だろうし。
私は眠っている市井ちゃんをベンチにそっと横たえた。時計は12時を少し
回ったところだった。終電まではまだ間がある。誰も居ない二人ぼっちの
ホームに、その時つめたい風が吹き抜けて、空き缶をコロコロと切なく転がした。
市井ちゃんは私が守る。さようならこの町。もう来ない。
そうつぶやいて私は携帯電話をゴミ箱のなかに入れようとしたが
なんとなくやめておきました。
125 :
名無し:04/02/03 01:55 ID:Xudji8rK
第ニ話のタイトルは「run run runaway train」で
なんつーか、言葉のリズムがすんごいよね。
話のねじれ具合も好きだけど。ひっそりと期待しておりますよ。
127 :
名無し:04/02/04 23:13 ID:lpN8qEVb
町を遠く離れる列車。車窓を流れる夜景が私の心を慕情で満たす。胸一杯に
あふれるこの気持ち。私たちは全然知らない町に向かっていました。
四人がけの向かい合った座席、そのかたっぽを占領して、私のひざの上で
市井ちゃんは寝ています。幸せそうな顔で。車両はガラガラ。
なのに向かい側の座席には、スーツ姿の女が二人、座っている。
128 :
名無し:04/02/04 23:21 ID:lpN8qEVb
二人は感じ悪くひそひそ話をしている。
「なんでも犯人がこの電車に乗り込んでいるのは間違いないらしいよ。」
「でもどうやって見分けるの。写真もないのに。」
「女の二人組らしい。」
と言った後、ちっちゃい方が私をじろっと睨む。
「なるほど、女の。」
でっかい方(ホクロがいっぱいあった)も私をじろっと睨む。
私はふっと目をそらす。
129 :
名無し:04/02/04 23:28 ID:lpN8qEVb
どうやら二人が刑事なのは間違いなさそうだった。よりによって刑事と乗り合わせるとは。
これでも私たち逃亡者なのに。私はぐっと唇を噛む。なんてことだ。
「そうなんだよ。なんでも後藤マキとかいう女が。」
「医者を金属バットで撲殺なんて。」
「まったく。悲惨な事件だ。」
女二人は相変わらず話しながら私の様子をちらちら伺っている。明らかに何かいいたげな
感じだ。無言のプレッシャーとゆうやつだ。
130 :
名無し:04/02/04 23:38 ID:lpN8qEVb
そもそもガラガラの車内で向かい側に座る時点で失礼だ。私は先制攻撃をしかける。
「ちょっと。そこの二人。」
二人はうさんくさそうに顔を上げる。
「こんなに席が空いているのに、なんでわざわざ真向かいに座んのよ。」
すると二人は面食らった顔になる。ちいさい方が呆れたように言う。
「だからさっきお断りしたじゃないですか。よかったら一緒に行きませんか、って。」
「ねえ。」
何を言っているんだろう。そんな覚えはなかった。
「適当なこと言わないでよ。」
「いや、ほんとですよ。」
二人はいかにも心外だって感じで目をまるくしている。嘘をついているようには
見えない。
131 :
名無し:04/02/05 00:08 ID:mvOZAoMo
ぶんぶんと首を振る。二人が乗り込んできたときを思い出そうとする・・・が、なぜか
ちっとも思い出せない。というか不思議なことに、10分くらい前から記憶が途切れて
いるような気がする。
「あたし・・・なんて言った?」
「いいですよ、旅は道連れ世は情けって言うじゃないですか、って。」
「それをあたしが言ったの?」
「はい。にっこり笑って言いました。でも寝てる人がいるから起こさないでねって。」
「そんでチューとかしてたよね。」
「あー、してたね。」
なんてことだろう。よりによって市井ちゃんにチューしたことまで覚えてないなんて。
酔っ払ってもいないのに。
132 :
名無し:04/02/05 00:24 ID:mvOZAoMo
とにかくこの場をごまかす必要があった。仕方なく私は「わかったよ」と言って
腕組みをする。
二人はなおも不思議そうにヘンな人を見る目つきで私を見る。
とすると私がヘンな人なのだろうか。なんだか納得がいかなかった。
「とりあえず後藤の連れの女は市井とか言う、ケラケラ笑う病気らしい。」
「なんですか、それ。」
「あたしも知らないよ。でも捜査の手がかりにはなるだろ。」
二人はまたひそひそ話を開始する。私はなんとなく気まずくなる。上げた手をどこに
おろしていいやらわからなかった、そんな小学校の教室を思い出す。
「ねえ。あんた達刑事さん?」
と仕方なく私は声をかける。すると二人は顔を上げる。笑い出しそうな顔で、言う。
「はい。」
「さっきも言ったじゃないですかあ。これでもう三回目。」
私は再び腕組みをする。
もちろんそんな記憶はない。
師弟同士の対決だな
134 :
名無し:04/02/05 23:17 ID:mvOZAoMo
女はヤグチと名乗った。ホクロのあるほうはヨッスィというらしい。変な名前だがおそらく
ロシア人なのだろう。
「そんでねー。大変なのよ刑事の仕事も。」
「まじで?そんなことすんの?」
私たちはすぐ打ち解けた。私は膝の上の市井ちゃんを起こさないようにしながら
楽しく雑談をした。
「プリクラ見せてよ。」
「これねえ。」
私は手帳を自慢げに見せびらかす。一ページ全部市井ちゃんと私のプリクラで
埋め尽くされた手帳をみながら矢口さんは「あはは・・・」と控えめに笑う。
そして、なぜかホクロは厳しい表情をしている。
「主任。」
ホクロはなにやらひそひそと感じ悪く耳打ちをする。
135 :
名無し:04/02/05 23:23 ID:mvOZAoMo
とたんに矢口さんの目つきが変わる。
「おい。あんた後藤だろ。後藤マキだな。」
「な。」
「とぼけてもムダだ。ここに書いてある。」
指差されたプリクラには確かに文字がくっきり書かれている。
『ごとー いちーちゃん (はぁと』
私は首を振った。
後藤だと何がいけないのだろう。というか何故マキまでばれている?
136 :
名無し:04/02/05 23:33 ID:mvOZAoMo
「あれ?知り合いだったっけ。どちらさま?」
「どちらさまじゃない。お前昨日の夕方金属バットで人を襲っただろう。」
「逮捕する。」
二人はがばっと立ち上がってじりじりと間合いを詰めてくる。
逮捕ということは、この二人は刑事らしい。そう言えば刑事っぽいスーツにも
見えないことはない。なんてことだ、逃亡者なのに刑事と雑談してたなんて。
私は混乱しながら言う。
「えっと、もしかして二人は刑事?」
「何回言えばわかるんだ。」
「お前記憶喪失か?」
二人は呆れたように、同時につっこみを入れるような口調で言う。
私はぶんぶんと頭を振る。言われてみれば、10分くらい前から記憶がない。
駅のベンチで市井ちゃんを抱きしめた。そこからぽっかりと記憶が飛んでいる。
137 :
名無し:04/02/05 23:44 ID:mvOZAoMo
「矢口主任、こいつ本気で忘れてるみたいですよ。」
「そうみたいだな・・・なんかあの映画みたいだな。」
二人はなんだか珍しそうにこっちを見ている。
「もしかしてあたし、十分前の記憶がなくなってる?」
と私は頭をかかえた。なんてことだ。聞いたことのない奇病じゃないか。聞いたことの
ない奇病。重い病気。不治の病。ヒロイン。病弱。
私はうふふと笑う。
「聞いたことないっていうか、それってパクリじゃん。」
と矢口という刑事が言った。
よく聞こえなかったが、どうせ十分経てば忘れるし。
ちょっと違うし。
( ´D`)<ごっちんもおばかさんれすね
139 :
名無し:04/02/06 23:34 ID:dia9qOym
「えっと後藤マキ、あんたがトーキョー都エドガー区の女医H.Mさんを金属バットで
撲殺した事件はもうばれてるんだよ、神妙にしな。」
「あの女医さんはとってもいい子だったのに。」
二人はそう言って、再びじりじりと間合いを詰めてくる。
私はこのピンチを切り抜けるために頭脳をフル回転させる。
「えっと、違うんです。あたし後藤マキじゃありません。後藤マキはこの人。」
と言って私は市井ちゃんを指差す。
「なんだって。」
矢口さんは怯む。手元の書類をぱらぱらめくりながらホクロがファットな声で言う。
「矢口主任、なんでも後藤マキは金髪のロング・ヘアーという情報が。」
「なんだと。・・・ぜんぜん違うじゃないか。この寝てる女は黒髪だ。」
「ついさっき染めたんです。」
「なにい。」
「じゃあお前は誰なんだ。」
「あたしは市井サヤカって言います。」
140 :
名無し:04/02/06 23:43 ID:dia9qOym
二人は腕組みをして「ううん」とか言っている。あとは市井ちゃんを起こそうと
する二人を突っぱねながら逃げる時間を稼ぐ、という作戦だった。我ながら天才的だ。
「ふざけんなそんな言い訳が信じられるか。」
「言い訳なんてしてません。」
「大体市井って女はケラケラ笑う病気じゃなかったのか。」
「あっ。」
言われてみれば市井ちゃんはケラケラ笑っていない。かわりにすうすうと可愛い
寝息を立てているだけだ。可愛い寝顔だ。私はちょっと微笑みながら、言う。
「・・・なんか寝てる間はおさまるみたいですね。」
「だってお前起きてるじゃないか。」
「はあ?市井ちゃんはこのとおり寝てるじゃないですか。」
「市井?ってことはやっぱお前が後藤なんじゃないか、逮捕する!」
141 :
名無し:04/02/06 23:50 ID:dia9qOym
どうやら女二人は刑事らしかった。なぜ私が後藤とバレたのかはわからないが、
どうも気づかないうちに手帳を調べられたらしい。我ながら痛いミスをしたものだ。
二人はじりじりと距離を詰めてくる。
私はこのピンチを切り抜けるために頭脳をフル回転させる。
「そう言えば向こうの車両にも後藤とか言う女が居ました。」
「なにい。本当か。」
「はい。市井ちゃん♪とかいってキスしてました。二両向こうです。」
「ウソをつけ。どんな服装をしていた。」
「黒いキャミソールに金髪です。あと可愛いブーツを履いていました。」
「ほう。どこのブーツだ。」
「わかりません、でも可愛いブーツでした。とにかく可愛いブーツで。」
「ほう。そんなに可愛いブーツか。ギャルっぽかったか?」
「主任。」
「いや、悪いなんでもない。ご協力感謝する。」
「えっ。」
主任と呼ばれた女はすたすたと隣の車両に歩いていく。ホクロが「いいんですか」とか
言いながら追いかけていく。
142 :
名無し:04/02/06 23:52 ID:dia9qOym
二人は出て行った。私はほっと息をつく。
どうやらひとまずの危機を凌げたらしい。
「市井ちゃん市井ちゃんはあたしが守ってあげるからね。」
と言って、膝の上の市井ちゃんを見下ろす。前髪をそっと指で梳く。綺麗な睫毛が見える。
端正な寝顔に静かな寝息。私はしばし見とれる。
静かにリズムを刻む夜行列車、膝の上には市井ちゃん。
なんて素敵な旅なんだろう、私はあまい想いにふける。気分は銀河鉄道。
その時どかどかと言う足音がして、車両に誰か入ってくる。
143 :
名無し:04/02/06 23:55 ID:dia9qOym
ぶち壊しになった雰囲気。私は恨みがましく足音のした方に目をやる。
「おい、誰も居なかったぞ。」
「よくも騙してくれたな。神妙にしろ。」
でかい女とちいさな女がワケのわからないことをわめきながらこちらへと近寄って
くるのだ。真夜中の列車。スーツ姿。口汚い口調。意味のわからない因縁。
チンピラにちがいなかった。
膝の上には市井ちゃん。
私はゆっくりと立ち上がって、金属バットを取り出す。
144 :
名無し:04/02/06 23:57 ID:dia9qOym
なんとなく第二話終わり
145 :
ねぇ、名乗って:04/02/07 09:22 ID:CNHSv/0W
なんとなく( `.∀´)
へぇ〜
148 :
名無し:04/02/15 05:15 ID:KR/yeyzH
最近忙しいし
読み返したらワケわかんねえから続きも書けねえし
飯田さんのソロは売れねえし
ダメだこりゃ
バレンタインはどうでしたか皆さん。
ではつらつらと第三話をおおくりしますです
149 :
名無し:04/02/15 05:16 ID:KR/yeyzH
目がさめると小さな部屋に居たの。
「あれ・・・ここ、ドコ?」
私はベッドから身を起こす。パイプベッド。埃っぽい部屋。窓からは西日が差し込んで
一瞬、部屋中が赤く染まっているように見えた。
私は一人だった。状況をひとつひとつ整理しようと思う。しばらくして頭を振る。
何一つ思い出せない。記憶がない。市井ちゃんと駅のベンチ。ケラケラ笑う
市井ちゃん。抱き合って。それから。市井ちゃん。市井ちゃんが居ない。市井
ちゃんが居ない。市井ちゃんが。
150 :
名無し:04/02/15 05:19 ID:KR/yeyzH
部屋にはドアがひとつ。私はそれに近づく。ドアにはでっかく、落書きが
してある。
『ドアあけるな 右腕を見ろ』
なんでドアなのに開けちゃいけないの。
私は軽く切れ気味で右腕を見る。そこにはきったない字で色々書かれてる。
『外に出るのは厳禁です 10分経ったら忘れる病気 電車でふたり刑事が死んでたから
逃げた ここはチバ県の奥地 ケイちゃんが来た時だけドアを開けるように 他の人が来たら
ドアを開けないように 12時までには帰ってくる 外に出るのは厳禁です』
私はそれをバカみたいに何度も読んだ。
ふむふむ
152 :
名無し:04/02/16 04:39 ID:42pJIQuF
そう言えばあたし逃亡者だったっけ。10分経ったら忘れる病気ってところで
ナニ?などと、私は考えていたワケです。もっとも10分経つとともにそれらの
考えは消えていくのでおんなじところをループしてばっかりで、まともな思考には
とてもならなかった。
その時の私の思考ルーチンを文字で表すとこんな感じになります。
外に出るのは厳禁ですって書いてあるそう言えば私は逃亡者なのだ。ということは
ここは隠れ家か。すこしワクワクする。十分経ったら忘れる病気。なんのことだろう。
十分しか記憶をもたないということなのかもしれない。だとしたらなんて素敵な
病気じゃないか。続き。電車でふたり刑事が死んでたから逃げた。ここはチバ県の
奥地。とするとやはりここは隠れ家なのだろう。死んでたから逃げた、というのはワケが
わからない。ていうかこれを書いたのは誰よ。
ケイちゃんが来た時だけドアを開けるように。他の人が来たらドアを開けないように。
12時までには帰ってくる。右腕にはそう書いてある。ケイちゃん、とは誰なの。
帰ってくる、のは誰なの。もしかすると市井ちゃんがこれを書いたのかもしれ
ない。でも市井ちゃんはケラケラ病なのに。というか私はいつここに来たのだろう、
電車を待っていたはずが、気づいたらここに居るのだ。わからないことだらけだ。
とりあえず外に出よう。市井ちゃんを探さないと。あれ、外に出るのは厳禁ですって
書いてある。そう言えば。私は。
153 :
名無し:04/02/16 04:42 ID:42pJIQuF
いつの間にかドアが開いていて、目の前に女の人が立っていて、それでネコのような
ギョロっとした目を私に向けている。
私は反射的に金属バットを取り出す。振り上げながら言う。
「ちょっとあんた誰よ。出てってよ今考えごとしてんだから、出てかないと。」
「誰って。」
女は変な服を着ていた。ダサいファーストフードの制服みたいな感じの。
154 :
名無し:04/02/16 04:45 ID:42pJIQuF
「さっきはびっくりしたわよ。サヤカがいきなりアンタ連れて来て『かくまってくれ』って
言うんだもの。なんかドラマの感じ?サスペンスみたいな匂いがプンプンしてさ。
でもほらアタシ、そういうの嫌いじゃないから。」
と女はいきなり舞台みたいな口調でしゃべりだした。
「どういうこと?」
「・・・あ、そうか、アンタ忘れちゃうんだよね。コイツ十分経ったら忘れちゃう病なんだよ、って
サヤカは、言ってたっけ。どんな病気だよソレって、思ったけど、アンタ見てるとねえ、ああ
ほんとなんだなあ、って思うよ。」
155 :
名無し:04/02/16 04:47 ID:42pJIQuF
私の頭を今仕入れたばかりの情報ぐるぐる回る。やがて一つの質問にたどりつく。
「市井ちゃん・・・市井ちゃんはドコにいるの。」
「サヤカはアタシがバイト行くときに一緒に出て、なんかシラベモノするからってどっか
出てっちゃったよ。くれぐれもアンタをよろしくって。大事にされてんねえ。」
私は金属バットをしまった。
話は全然見えないけれど、市井ちゃんは無事みたいだし、この人はどうやら
いい人のようだった。
156 :
名無し:04/02/16 04:57 ID:42pJIQuF
それからも女は色んな話をしてくれた。私はそれを片っ端から全部忘れた。
女はたびたび苦笑しながら「私はね、ケイちゃんよ。」と言った。言いながら
「自分でちゃん付けって。」と、おかしそうに笑った。
「なんでそんなカッコしてんのさ。」
と私はたずねる。
「だってバイト中だから。アンタの様子みるために抜け出してきたんだ。」
まあアタシクラスになるとそんくらいの融通は効くから。と圭ちゃんは笑って、
それから「どうよ?」という目で私を見る。
私は笑ってうなずいた。
圭ちゃんも笑って、「ちなみにその質問四回目ね。あんたが笑って頷くのも。」と言った。
157 :
名無し:04/02/16 04:59 ID:42pJIQuF
どうやらお喋り好きらしい圭ちゃんは、やがて不意に慌てたように立ち上がると
「やばい長居しすぎた。」と短く叫んで、とっととどこかに消えてしまった。
くれぐれも大人しくしててね、と言っても忘れちゃうんだろうケド。
そんなことを笑いながら言っていた。
その言葉を忘れないうちに私はベッドに横たわって目を閉じる。
158 :
名無し:04/02/16 05:24 ID:42pJIQuF
そして目を覚ますと目の前に市井ちゃんが居た。
「悪い起こしちゃったな」と市井ちゃんは私の肩を思いっきり揺さぶりながら
言う。
「市井ちゃん。ここはドコなの。」
とたずねたその瞬間、私は不意に全てを思い出す。
ヒザの上には可愛い猫が寝ていました。
市井ちゃんは、居ない。
159 :
名無し:04/02/16 05:49 ID:42pJIQuF
第三話のタイトルは「ネコになった市井ちゃん。」で
160 :
名無し:04/02/16 05:52 ID:42pJIQuF
「ぶおわああああああ市井ちゃんがネコにいいいい」
圭ちゃんが差し出す酢昆布をかじりながら私はしばらく泣きじゃくった。
「しかし・・・こんなことってあるんだねえ。」
しみじみとそう呟く圭ちゃん。市井ちゃんは不思議そうな目で私たちを
眺めている。市井ちゃんと言っても、ネコだ。
銀色の毛並みがつやつやしている。
「ううう・・・・・・市井ちゃん可愛いよ。可愛いよ・・・。」
私は市井ちゃんにそう呼びかける。反応は全くない。
圭ちゃんはと言えば、なにやら品定めでもするような目で市井ちゃんをじろじろと
見ている。
161 :
名無し:04/02/16 05:53 ID:42pJIQuF
「確かに可愛いネコだね・・・毛並みもいい・・・目もきらきらしてて、品があって。」
と圭ちゃんはぶつぶつ呟く。
私はまるで自分が誉められたような気分で笑う。
「いやあそれほどでもないよ。よく見れば汚いよ。」
「ううん。後藤さあ、一個お願いがあるんだよ。」
圭ちゃんはいきなりマジな顔になった。
それからそれから
ほれ、DB風にまとめてやったぞ
安倍 なつみ:LV47:BP780500 歌唱力86
超なっち:LV47:BP4999999:歌唱力1000
松浦 亜弥:LV47:BP470500:歌唱力74
後藤 真希(ピーク時):LV81:BP850700:歌唱力 82
後藤 真希(現在):LV31:BP180700:歌唱力 53
石川梨華:LV29:BP310850:歌唱力 38
高橋 愛:LV25:BP225000:歌唱力 71
紺野 あさ美:LV12:BP12000:歌唱力 47
オマケ
田中:LV8:BP4000:歌唱力 61
新垣:LV4:BP1200:歌唱力 無限大
ホ
かつて読んだどのいちごまよりもいちごまらしいいちごまだ。
>>163
頑張ったね
みんなでお礼をしよう!
せ〜の
ばかやろ〜〜〜!!!
あんぽんたぁーん!
<<167-168
やれやれ・・・
172 :
名無し:04/03/01 20:19 ID:txjh9ERq
チャム結婚オメ
173 :
名無し:04/03/01 20:26 ID:txjh9ERq
そんでとにかく色々あった。
圭ちゃんいわく「サヤカにはバチがあたったんだ。ネコになったサヤカを元に戻す
ためには鉄パイプで三百回殴らないといけない。だからサヤカをちょっと貸してくれ。」
ということだった。圭ちゃんはどこまでもマジな顔だった。
「鉄パイプで三百回もなぐったら死んじゃうじゃん」
と私は思ったのだが言わなかった。
「何よアタシばっかり悪者にして。」
なかなか答えない私に向かって、圭ちゃんはふてくされたようにそう呟いた。
174 :
名無し:04/03/01 20:30 ID:txjh9ERq
しょうがないので私はスキをついて圭ちゃんの家から市井ちゃんを連れて逃げた。
家の前に止まっていたホンダクレアスクウピイをパクってそれで走った。クレアスクウピイ
なら燃費もいいし、静かだから逃げ切れると思ったからだ。
というわけで私は深夜の国道を走っている。
懐では市井ちゃんが寒そうに震えている。
いつか見たシチュエーションに私は不思議とノスタルジックな気持ちになり、後ろから
トラックが走ってくるのに気づかない。
175 :
名無し:04/03/01 20:34 ID:txjh9ERq
夜中の国道が真っ白に染まったような気がした。横断歩道の白だったのかもしれない。
強い衝撃があって、くるっと視界がまわった。わかったのはそれだけ。もしかしたら
トラックが突っ込んできたのかもしれないな、と私はぼんやり他人事のように思った。
それから懐の市井ちゃんを腕でしっかりと包んだ。
白はどんどん深く強まっていく。やがて赤みを帯びて夕焼けのようになった。
それが私にはとても切なく。夕焼け。Tシャツ。ヤキソバ。大盛り。
176 :
名無し:04/03/01 20:35 ID:txjh9ERq
「わかってないじゃない、市井ちゃんどうすんの。」
「おっ、いいなあその出だし」
私たちは普通に市井ちゃんの家にいる。遠くではネコが鳴いている。日曜の午後
日差しが差し込んでくる12畳くらいの和室にいたけど市井ちゃんの家にそんな
部屋あったっけとはちょっと疑問だ。
とにかく寝転がってる二人。
「まあいいじゃないかワケわかんない病気から解放されてさ」
と市井ちゃんは笑う。
177 :
名無し:04/03/01 20:36 ID:txjh9ERq
私たち小説のなかでしか一緒にいらんないんだよ市井ちゃん。
「まあ大丈夫だろあたしくらいんなると生き様そのものがネタだから」
と市井ちゃんは不敵に笑う。どこか翳りを帯びたその瞳。私はこの瞳が好きだ。
だから私もくすっと笑う。
「じゃあ市井ちゃん。」
「ああ、任せとけ」
市井ちゃんは立ち上がる。私はそれを見送る。
178 :
名無し:04/03/01 20:36 ID:txjh9ERq
気づけばがらんとした和室に一人で居る。
私は誰といたのかをもう思い出せない。すべてが夢だったようにも感じる。
誰かが居なくなったという意識だけが鮮明に残っている。
「・・・あ、仕事行かなきゃ」
そう言えば収録やなにやら今日も一日、大忙しだったはずだ。私はそれを
思い出す。
私はクレアスクウピイのエンジンをかける。事務所までは国道を走れば10分で
付くはずだった。いきなり原チャ乗り付けたらマネージャー、さぞかしびっくりする
んだろうな。私はくすっと笑う。ぶううんと低い音がして私はもう走っている。
179 :
名無し:04/03/01 20:39 ID:txjh9ERq
なんでもいいけど
市井ちゃんの子供は絶対可愛いよね
泣ける
181 :
:04/03/01 23:28 ID:6eKA15ke
ほ
( ^▽^)<ほい
( `.∀´)
185 :
名無し:04/03/15 00:44 ID:1/CEUe9F
( ‘д‘)<そんなこたぁない
187 :
名無し:04/03/18 18:39 ID:az/WTbpc
ここで番外編
188 :
名無し:04/03/18 18:40 ID:az/WTbpc
なんとなく市井ちゃんをマシンガンで撃ちたくなったので
圭ちゃんに電話をした。
「そうくると思ってたよ。」
圭ちゃんは嬉しそうにマシンガンを二挺かかえてやってきた。
「さあー行ーこーう。」
と節をつけて圭ちゃんは歌った。きいたことのある歌だったが
題名は思い出せなかった。
189 :
名無し:04/03/18 18:40 ID:az/WTbpc
市井ちゃんの実家の前まで来て私は軽く緊張した。
「市井ちゃんをどうやっておびきだそうか。」
とぶつぶつ考えながら、私は何気なく歌を口ずさんだ。
「まーよぉっていまーすぅ。」
「なんだっけ、その歌」と圭ちゃんは不思議そうに言った。
「聞いたことあるんだけど、思い出せない」
190 :
名無し:04/03/18 18:42 ID:az/WTbpc
結局私たちはオーソドックスな方法を取ることにした。私は
庭のほうにまわって、壁ごしに発煙筒を投げ込んだ。
「火事だあ。」
「わーわー。」
圭ちゃんもあわせて騒ぐ。庭からは煙がもくもくと立ち昇る。
がらっと二階の窓が開き、そこでは市井ちゃんがびっくりした顔を
している。私は短く叫ぶ。
「圭ちゃんターゲットが顔を出したよ。」
「ううん煙がジャマで照準が。」
「じゃああたしが撃つよ・・・っていうかこれ弾装填されてねえよ。」
と私たちがモタモタしてる間に市井ちゃんは窓から姿を消してしまった。
191 :
名無し:04/03/18 18:43 ID:az/WTbpc
五分後玄関から市井ちゃんが出てきた。市井ちゃんはわざわざ
着替えていた。
「お前等何しにきたんだよ。鬱陶しい」
ものすごく嬉しそうな顔で市井ちゃんは言った。まさかマシンガンで
撃ちに来たとも言えず私が困っていると圭ちゃんが、
「いや、サヤカをマシンガンで撃とうと思って。」
と言った。
「なんだ。とりあえず入りなよお茶入れるから」
市井ちゃんはにかっと笑った。
192 :
名無し:04/03/18 18:43 ID:az/WTbpc
リビングで市井ちゃんは嬉しそうに言う。
「でもわざわざマシンガン担いでこんなトコまで来るなんて気合入ってんじゃん」
「まあね。」
圭ちゃんは嬉しそうに答える。
私はなぜかお茶を入れている。
「気合の入った〜♪」
市井ちゃんはなぜか歌いだす。それから自分で照れたように言う。
「・・・なんだっけ今の歌。もうココまで出てるんだけど、なんだっけ?」
193 :
名無し:04/03/18 18:48 ID:az/WTbpc
「ああそういうのあるよね。」
圭ちゃんは相槌をうちながらおせんべいをぽりぽりかじる。
私はキュウスを置く。三人分のお茶をおぼんに乗せて、テーブルへと
向かう私が食器棚のガラスにすこしだけ反射った。
とても嬉しそうな顔をしていた。
市井ちゃんはいつになったらママさんタレントとしてTVに戻るの?
195 :
名無し:04/03/19 02:53 ID:lDWbyPbS
そんなの僕が聞きたいですよ
196 :
名無し:04/03/19 03:00 ID:lDWbyPbS
>>33 祝福してくれてありがとうございました
>>71 即レスありがとうございました
>>80 誉めてくれてありがとうございました随分やる気が出たように思います
>>101 応援ありがとうございましたかなりがんばったつもりでした
>>102 タイトル変えようにもいいのが思いつきませんでしたごめん
>>108 面白いから許したけど誰なんですか一体
>>109 そこはむしろ「本物か?」と聞くべきでは
>>110 もう限界なんです色々ありすぎですこの三ヶ月
>>111 ならば本望なんです
>>112 間違いなく人違いなんですがそのスレはちょっと読んでみたかったりもしました
197 :
名無し:04/03/19 03:05 ID:lDWbyPbS
>>126 ひっそりと期待って言葉いいですよね何気に気に入ってました
>>133 矢口吉澤は永遠ですよねいちごまも永遠だけど
>>138 ごっちんはおばかさんなのが可愛いんですよ
>>151 ふむふむ
>>162 それからが難しかった
>>165 最上級の賛辞ありがとうございました泣きそうです
>>180 ムリヤリ最終回作ってみました色んな意味で僕も泣いてましたこん時
198 :
名無し:04/03/19 03:12 ID:lDWbyPbS
>保全してくれた人と読んだ人
ありがとうございました
>小説総合スレの人
ご苦労さまです多分このスレではもう小説書くことはないです
>>1の人
乗っ取ってごめん
あと次こういうスレ立てるときは、八人と十一人の間に七人も入れといてください
僕にとってはえらく重要な時代なのです
199 :
名無し:04/03/19 03:17 ID:lDWbyPbS
ああ
返レスは苦手だ・・・
200 :
名無し:04/03/19 03:25 ID:lDWbyPbS
もう書くこともないです
読んでくれた人多分そんな人数いないと思うけどそれが良かったです
今まで色々小説書いたけどこのスレほど気軽に適当にひっそり
やれたトコもなかった 推敲どころかコピペすら殆どしませんでした
グダグダでごめんね 楽しかったです
多分あと三週間くらいはこのスレ
何も書き込みなくても消えなくて残ってると思うんですけど
せっかくなんでAAの練習とかにでも使ってください
市井ちゃんが幸せになるといいなあ。
マジで完結か。
次回作待ってます
202 :
ねぇ、名乗って:04/03/20 23:35 ID:b146KNCX
おもしろかった。サイケデリックな作者さんに乾杯。
203 :
名無し:04/04/01 20:41 ID:49y64f7i
おきざりハートに投票してくれた奴はいるか?お前に惚れた馬鹿がいる
それは俺だ。
最初に言っておくが、俺は1ポイントごときで喜ぶザコ作者ではない。
他にも票もらった作品いくつかあるし、上位に入ったやつもある。
だが、あの1ポイントを見て以来、
俺の中の(何か)が大きく膨らみはじめたんだ。
いつの間にかこんな氏にスレの新着チェックをしていたり、
投票スレをクリックしてお前のレスだけ何度も読み返したりするようになっていたんだ。
ああ、俺だって嫌だったさ。しかし、ある日をさかいに、
俺の中の何かがはじけたんだ。
俺はお前へのお礼レスを考えるようになっていた。
ありがとう、これは俺がお前に対して思った正確な感情だ。
おそらくお前は、こんなスレッドのことは忘れてるだろうと思う。
だが、これだけは覚えておいてほしい。
俺は常に小説を書きつづけてるということだ。
糞スレで、ゴミみたいな小説を見つけたら、それは俺だ。
なげやりで、行き当たりばったりな展開を感じたら、それは俺だ。
脈絡もなく最終回になっていたら、それは俺だ。
そして、もし次回の投票でお前がまた五位に迷う事があれば・・・。
お前がこれを読んでいる時、俺はすでに行動を開始している。
バリ3: 安倍 石川 高橋
電波2: 亀井 紺野
電波1: 矢口 加護 辻 後藤 市井 田中
電波0: 飯田 石黒 藤本 福田
圏外: 吉澤 小川 保田
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄」
―――――――――――――‐┬┘
|
____.____ | ナル重コネ垣なんて
| | | |
| | ∧_∧ | |
| |( ´∀`)つ ミ |
| |/ ⊃ ノ | | 投げ捨てろ
 ̄ ̄ ̄ ̄' ̄ ̄ ̄ ̄ |
中澤: | | .|
| ノ ─┼─ │  ̄フ
人 ─┼─ │
_/ \_ __,|__ レ l___,
ヽ|/ | lフ /\ / _|_ ―|― フ ̄
| ̄| | | |ヽ 二|二 /| .人 .l二|コ |二|
| ̄| | | |´ / | ヽ | ノ| `く /|ヽ |二|
| ̄|. 、| | / 、| ヽ | レ ヽ / | ヽ ハ
207 :
名無し:04/05/21 22:52 ID:wOX9XuGK
今日は特別な日なんで小説かきます。
208 :
名無し:04/05/21 22:53 ID:wOX9XuGK
「いっけなーいまた遅刻しちゃう☆」と私はパンを咥えながら家を出た。
走りながらブレザーを羽織る。
全力ダッシュで突っ込んだ曲がり角。
まさか向こうに人がいるなんて思いもしなかった。
どーん
いったーい
ドコ見て歩いてんだバカ
何よお互い様でしょー
あ やばい遅刻する
ちょっと待ちなよっ
うるせー
ああもうサイアク、スカート汚れちゃったし・・・何コレあいつの財布じゃないっ
209 :
名無し:04/05/21 22:54 ID:wOX9XuGK
「ほしたら転校生を紹介するわ、チバ県からきたいちー君や、みんな仲良うしぃ」
あーさっきのっ
オマエ同じクラスだったのか
「なんやゴトー知り合いか、なら席はゴトーの隣でええわ、丁度いま空いとるし」
ちょ、そんなんじゃないですって、それにそこは吉澤くんの席じゃ
「なんや担任に逆らうんか、学校辞めさすで」
210 :
名無し:04/05/21 22:55 ID:wOX9XuGK
もう最悪、アンタのせいで怒られたジャン
ギャーギャーうるせぇオンナだな、オレはオマエみたいなオンナ嫌えなんだよ、近寄るな
なななんですって、財布返してあげないんだからっ
なにっいつのまにすり替わって
返して欲しかったらごめんなさいって言いなよっ
オマエばかだろ、オレの財布をオマエが持ってるってことは、オマエの財布はオレが持ってるんだぞ
あっそうか!返しなさいよっ
返せってオマエね
「ええかげんにせぇ授業中やで、二人とも廊下に立っとれっ」
211 :
名無し:04/05/21 22:56 ID:wOX9XuGK
もう最悪、アンタのせいで立たされたジャン
ギャーギャーうるせぇオンナだなっ、オレはオマエみたいなオンナ
212 :
名無し:04/05/21 22:57 ID:wOX9XuGK
下らなすぎて笑えすぎて笑えすぎて泣けてきたんでやめます。
213 :
名無し:04/06/13 19:23 ID:5Pgsevv3
なんで残ってんだ、このスレ。奇跡か。まあいいや。
214 :
名無し:04/06/13 19:23 ID:5Pgsevv3
駅からの帰り道に捨てカゴちゃんを見つけた。
捨てカゴちゃんはダンボールに入れられたまま寒そうに
震えていた。まだ子カゴちゃんらしく、僕がちかづいても
逃げようともせずに、ちいさな体をつめたい風にさらして
ぷるぷると震えているだけ。
ほうっておくわけにもいかない。最近では捨てカゴちゃんに
対するイタズラも増えているらしい。僕はそっと声をかける。
「よかったら家くる?」
215 :
名無し:04/06/13 19:27 ID:5Pgsevv3
……続く(はずもなく)
いつまでだって待ってるよ
217 :
名無し:04/06/13 23:12 ID:5Pgsevv3
なち愛面白すぎ
218 :
名無し:04/06/13 23:13 ID:5Pgsevv3
>>216 って、まだ見てる人いたのか……アイドク アリガトウ ゴザイマス
あぼーん
あのさー、最近久しぶりにハロプロのHPいったら、ケメ子いないんだよ。
卒業と同時に事務所リストラされちゃったの?
歌がうまいという評判がある割には変な話だ。ゴマキはまだいたぞ。
おぉ、そういえば今日ケメ子が「マシューTV」に出る。ほとんど変わってない
だろうけど、見てみるか。
221 :
名無し:04/07/17 01:17 ID:MxnMF6st
なんか書こうにも
なんにも思いつかない
222 :
名無し:04/07/17 01:19 ID:MxnMF6st
ゴマキくんの話書きます。
223 :
名無し:04/07/17 01:20 ID:MxnMF6st
第一話 自己紹介するゴマキくん。
224 :
名無し:04/07/17 01:21 ID:MxnMF6st
私はごっちんではなくてゴマキくんだ。説明はそれだけで充分だと思う。思った。
225 :
名無し:04/07/17 01:22 ID:MxnMF6st
第二話 笑うゴマキくん。
226 :
名無し:04/07/17 01:23 ID:MxnMF6st
魔法の電話ボックスを手に入れたので明日世界が破滅するとゆうデマを流してやった。
町じゅう大騒ぎだ。私は笑う。大笑いする。むふふふふふふふ。楽しすぎる。
そして私は奴等のもとへ向かった。
227 :
名無し:04/07/17 01:26 ID:MxnMF6st
「あ、ごっちん、明日世界が終わっちゃうって!」
リカちゃんが涙目で声をかけてくる。私は笑いを堪えながら答える。
「私はごっちんじゃなくてゴマキくんだよ。」
「何言ってんの?」
「まあどうでもいいや、リカちゃんあれだよ、じつは選ばれた人間だけは助かるんだよ。」
わざと楽屋に響く大声で言う。みんなの動きがぴたりと止まった。
「私は残念ながら選ばれなかったけどリカちゃんは選ばれたんだよ。」
228 :
名無し:04/07/17 01:31 ID:MxnMF6st
「そんなあ・・・」
リカちゃんはぼうぜんと呟く。私はさりげなくつけくわえる。
「でもリカちゃんは優しいからみんなと一緒に死ぬ方を選ぶよね。」
「えっ」
「リカちゃんは優しいもんねえ」
私はいいながら楽屋を出る。てくてくと部屋に戻る。
そして電話ボックスに向かって私は言う。
「ぜんぶ元に戻して。」
そしてぜんぶ元に戻った。でも元に戻らないものもあっただろう。楽しすぎる。むははは。
229 :
名無し:04/07/17 01:33 ID:MxnMF6st
第三話 呼び出されたゴマキくん。
230 :
名無し:04/07/17 01:35 ID:MxnMF6st
魔方陣から顔をあげて小川が言った。
「あれ?後藤さん?」
私はゆっくりと笑って、首を振った。
「わたしはごっちんではない。悪魔(ゴマキ)くんだ。」
231 :
名無し:04/07/17 01:42 ID:MxnMF6st
「悪魔(ゴマキ)くん?何それ。」
「そんなことはどうでもいい。わたしを呼んだのはお前か。」
私は威圧的に言った。再び小川は頭を伏せた。
「はい。実は綺麗になりたくて。」
「そうか、綺麗になりたくてわたしを呼んだのだな。その願いかなえてやろう。」
232 :
名無し:04/07/17 01:47 ID:MxnMF6st
私はブラックジャックさんを呼んだ。
ブラックジャックさんはあざやかなメス捌きで小川を綺麗にする。
「・・・これがわたし。」
手術はすぐに終わり、うっとりと鏡を見ながら小川はため息をもらした。「でもわたしの魂は取られてしまうんですね。」
「そうだ。」
と言いながら私は小川のパンツを脱がす。
「えっ、え?」
「契約どおりだ、もらうぞ。」
楽しすぎる。
たのしい、楽しい
234 :
名無し:04/07/17 21:28 ID:MxnMF6st
全然別の話書きます
題名はおきざりハート・マシンガンバージョン
235 :
名無し:04/07/17 21:32 ID:MxnMF6st
「いっしゅうかんいないにお前をころす。」
という手紙が楽屋の机の上に置いてあって私はとてもいやあな気分に
なった。楽屋なんて関係者以外入れないんだから、いたずらにしても
近い人の仕業に違いないのだ。
死ぬことには大して興味が無い。ころされるのが怖いのではなく、その
悪意みたいなものが、私の胸を刺す。苦しい。ころしてやりたいと思う。
236 :
名無し:04/07/17 21:36 ID:MxnMF6st
予告状なんて出す奴だ。どうせ100メートル遠くから狙撃なんてしない。私は考える。
きっと私をさらって色々イタズラしてから、脅してから、殺すのだろう。もしくはとても
苦しい毒を飲ませたりするのだろう。どっちにしろ一週間だ。気をつけていれば問題は
ないはず。しかし犯人は誰だ?まずそれを調べなくては。それも、さりげなくだ。
237 :
名無し:04/07/17 21:40 ID:MxnMF6st
そこまで考えて私は一つ息をついた。そして携帯を取り出した。
「あーもしもし。あたしだけど。うん久しぶり。」
相手はなっち。私の宿敵でありライバルであり仲間の。
「ちょっと聞きたいんだけどさ、なっちさーあたしのことどう思う?」
「好き。」
238 :
名無し:04/07/17 21:45 ID:MxnMF6st
一瞬、声がでなかった。
「・・・まじで?」
「うん。なっちはごっちんのこと好き。ていうか、マジ好き。」
「あはは。・・・じゃあ」
「ていうか、超好き。愛してる。もう我慢できない。今から会いに行くよ。仕事あるけど
逃げれば大丈夫だし。ていうかダッシュで逃げるよなっち。ああ、ごっちんも同じ気持ち
だったんだね。なっち超嬉しい。じゃあすぐ行くから。」
ぷちっ、と音がして、私は立ちすくんだまま動けない。と、携帯が鳴った。メールだ。
『あははなっちバカだから、ごっちん居る場所聞くの忘れちゃった。二秒で行くから教えて?』
239 :
名無し:04/07/18 23:28 ID:p25Drd9E
メールにはとりあえず『東京湾』とかえした。私は沈んでいた。
「・・・まさかなっちがあたしのこと好きだったなんて。」
なっちの笑顔が浮かぶ。頭の上ちょっと右に、漫画みたいにフキダシがもやもや出てきて、
あんなことやこんなことを想像してしまい、なんだかしらないけど私は慌てて腕をこすった。
しばらくそうしてから、楽屋を出た。
240 :
名無し:04/07/19 21:20 ID:tRz5KVdM
いつの間にか夜。月がぽっかり丸い。私は夜道を一人歩く。夜風がとても気持ちいい。
自然とバッグが振れる。鼻歌まじりで私は歩く。歩く。歩きながら、それにしても、と
私は考える。あたしアイドルなのにこんな夜道一人で、のんびりぼんやり歩いてて
平気なのだろうか。ましてあんな脅迫状もらったばっかりなのに。
噂をすれば影。病は気から。私いきなり腕を、ぐっと掴まれて。
( ´ Д `)
ほ
ほ
244 :
名無し:04/08/04 00:52 ID:AGkumMN3
プックリ妊婦姿見たけど
今まで2chでいろんな板でたぶん70000回以上画像踏んだけど
あんな切ない思いした画像初めてですよ
245 :
名無し:04/08/04 00:54 ID:AGkumMN3
246 :
名無し:04/08/04 01:00 ID:AGkumMN3
街灯が水玉のアゲハチョウみたいな柄のワンピースをちらっと照らした。けれど
夜道のせいか急に襲われたせいか、視界はとてもモノクロで、白黒で、白黒
アゲハチョウだった。そして私は簡単に街灯のない裏路地に連れ込まれた。
まっくらな裏通りで私は震えながら言う。
「犯すくらいなら殺して。いややっぱ殺さないで。」
「あたしだ。」
「市井ちゃん。」
247 :
名無し:04/08/04 01:06 ID:AGkumMN3
私は目をパチクリさせた。なぜ市井ちゃんがここに。というビックリした気持ちと、
ああ犯されなくてよかった、という安心感の混じった、変な感じ。とりあえず私は
言う。
「久しぶりだね市井ちゃん。ナニしてんの。」
「ちょっと説明しづらいな」
と首を回しながら言う市井ちゃんはなぜか手を離してくれない。私はちょっとだけ
むっとしながら、言う。
「つーかびっくりさせないでよ、犯されるかと思ったよ」
「そうか。まあ犯すんだけどな」
市井ちゃんはビデオを回しながらはじめて笑った。
すっぱいものを食べるといいよ市井ちゃん
249 :
ねぇ、名乗って:04/08/11 05:26 ID:4OQfON+/
最近どうよ市井ちゃん
251 :
名無し:04/09/09 01:18 ID:wM5N1qrE
もうなんも書けね
252 :
名無し:04/09/09 01:19 ID:wM5N1qrE
でも今日は特別な日なんで小説書きます
30 sec たたないと書けません
253 :
名無し:04/09/09 01:23 ID:wM5N1qrE
第一話
夜ウトウトしてたら突然いちいちゃんが部屋に飛び込んできた。
「秘密組織に追われてるんだ」といちいちゃんはとびきりマジな
顔で短く叫んで、ベッドに飛び込んで布団をかぶった。
254 :
名無し:04/09/09 01:27 ID:wM5N1qrE
私は思わず窓の外を眺めたのだけれどそこには夜空と夜道が
広がってるだけで秘密組織どころか人の気配すらしなかった。
遠くでネコがうにゃあと鳴いているのをぼんやり聞きながら私は
振りかえった。いちいちゃんはいつのまにか布団をはねのけて
ちゃっかり上着をハンガーにかけているところだった。
255 :
名無し:04/09/09 01:29 ID:wM5N1qrE
「しばらく匿ってくれよ」といちいちゃんは神妙な顔だけつくって
言った。私としても別に断るあれはなかったので軽く頷いた。
ほっとした顔でいちいちゃんはブラウスを脱ぎだした。
私がそれを洗濯機に運んで戻ってくる頃にはもういちいちゃん
は持ってきたらしい部屋着に着がえてベッドに寝転がりながら
マンガに読みふけっていた。私はためいきをついた。素直に
泊まりたいってどうして言えないんだろうこの人は。
256 :
名無し:04/09/09 01:34 ID:wM5N1qrE
第二話
三日くらいしていちいちゃんがぼそっと言った。
「そろそろ帰ろうかなあ」
言ったきりで立ち上がるでもなく私の目を何か言って欲しそうな
感じで見ているので、私はとりあえず洗濯してあったスカートとか
Tシャツとかブラウスとかいちいちゃんの荷物をまとめてあげよう
と思い庭へと向かった。干してあったそれらを取り込んでアイ
ロンをかけてバッグに詰めようと思ったらブラウスが見当たらな
い。
仕方ないので部屋に戻っていちいちゃんにブラウスが見当たら
ないことを告げるといちいちゃんはどこかほっとしたような顔で
「おいおい困るよそれじゃあ」と言った。
257 :
名無し:04/09/09 01:38 ID:wM5N1qrE
第三話
近所で夏祭りが開かれていることに気づいたいちいちゃんが「夏
祭りかあ、いいなあ」と言い出した。私がシャワーを浴びて戻っ
てくるといちいちゃんは窓の外を眺めながら「夏祭りかあ、いい
なあ」とふたたび呟いた。
258 :
名無し:04/09/09 01:39 ID:wM5N1qrE
「あたしとお前で行ったら目立つだろうなあ」といちいちゃんは
困った風でもなく言った。しかしいざ出る段になっていちいちゃ
んはやれサングラスがどうとか帽子がどうとかメイクがどうとか
言いだして私たちが会場に着く頃には屋台も人もまばらな感じ
だった。
「まさに後の祭りって感じだな」
といちいちゃんは感慨深げにつぶやいて私はあえてうなずかな
かった。
259 :
名無し:04/09/09 01:40 ID:wM5N1qrE
というわけであんずもヤキソバも人ごみもないお祭りを私たちは
10分ほど楽しんで帰った。いちいちゃんは帰り道になるとやたら
はしゃぎだして「今日はいい夜だ」とか「たまには祭りもいいな
あ」なんてひたすら浮かれていてそれは家に帰ってからも続い
た。
縁側に座り庭に足を放り出していちいちゃんは言う。
「今度はもっと早く行くべきだなあ」
私は洗面器に水を入れながらそれを聞いている。
「来年も行きたいなあ」
私は答えずに水がいっぱいになった洗面器を庭へと運んだ。こぼ
さないように運んだからずいぶんゆっくりになってしまった。
いちいちゃんはそれに足をひたすと、くすぐったそうに笑った。
260 :
名無し:04/09/09 01:42 ID:wM5N1qrE
第四話
「夏も終わるなあ」といちいちゃんが笑いながら言った。
261 :
名無し:04/09/09 01:46 ID:wM5N1qrE
第五話
洗濯機と壁の間になにやら異物が挟まっていて取り出してみると
いちいちゃんのブラウスだった。私はそれをいちいちゃんに見せ
た。
「…なんだ、あったのかあ。」
いちいちゃんはちょっと汚れたブラウスを手にとってからしげし
げと眺め、そして羽織った。とても似合っていた。
262 :
名無し:04/09/09 01:47 ID:wM5N1qrE
「やっぱいいなあこのブラウス」
と言って振り返ったいちいちゃんは全然嬉しそうな顔もしていな
くて私はちょっと拍子抜けした。いちいちゃんはぼんやりと誰に
言うでもなくって感じで「あたしはまた、てっきりお前が
──」
ってなんか言いかけたんだけど、結局なんにも言わずにふ
いっと部屋を出て行ってしまった。
263 :
名無し:04/09/09 01:47 ID:wM5N1qrE
てっきり洗面所かなんか行ったと思っていたんだけど10分しても1
時間してもいちいちゃんは戻ってこなかった。
もしかすると久しぶりに着たブラウスが嬉しくて、町をねり歩い
てるのかもしれないな、なんて考えた。そういう姿はいかにも簡
単に想像出来て私はくすりと笑った。そう言えば春物のブラウス
は夏が終わった今にぴったりの感じで、もしかするとブラウスは
夏の間じゅうずっと、それを知ってて出てこなかったのかもしれ
ないな、なんて思ってまた笑った。
264 :
名無し:04/09/09 01:48 ID:wM5N1qrE
最終話
2時間経った。ぱらぱらと音がした。窓を雨が叩いている。それを
ぼんやり眺めながら私は、もう笑ってはいない。それどころか、
私は。
265 :
名無し:04/09/09 01:50 ID:wM5N1qrE
市井ちゃんらしいな
267 :
名無し:04/09/27 01:31:52 ID:92/dR0Vz
なんも思いつかないのでパクります。
268 :
名無し:04/09/27 01:36:54 ID:92/dR0Vz
大まかなあらすじ
突然家に大型旅客機が突っ込んで家族が全滅したので
あたしはお父さんの古い知り合いだという、ナカザワおばさんを
頼ることにしたのだった。
ところがナカザワおばさんはなんと
寺田組というヤクザの二代目姐さん組長だったからさあ大変
どうするどうなる後藤真希!
269 :
名無し:04/09/27 01:43:59 ID:92/dR0Vz
第一話
「こんにちはー」
玄関であたしを出迎えたのはかわいいお団子頭の女の子だった。
「こ、こんにちは」
「はじめましてつぃののみです。どうぞあがってください」
といってノノミちゃんは頭を下げた。変わった名前だ。
270 :
名無し:04/09/27 01:48:46 ID:92/dR0Vz
あたしはノノミちゃんの後について廊下を歩いた。
門構えこそいかつかったものの、中に通されてみると
ヤクザの本宅とは言え普通の家にしか思えなかった。
そりゃあやたらと広いし豪華だけど、なんか普通の一軒家って感じ。
「あのねえあっちが居間だよ」
「ありがとうノノミちゃん」
とあたしが言うと、ノノミちゃんは突然「ムッ」という顔になった。
「ノゾミ。ノ・ゾ・ミ」
271 :
名無し:04/09/27 01:58:21 ID:92/dR0Vz
怒ったような声でそれだけ言うとぱたぱた、廊下を駆け出していくかわいい
後姿。この家の娘なのだろうか。なんとなく上手くやれそうな気がした。
「こんにちは。」
不意に後ろから声がした。あたしはビクっとふりかえった。
「飯田カオリです。後藤さんでしょ?今日から一緒に住む。よろしくね。」
背の高い女が立っていた。なんか和服美人って感じだった。
「ああはじめまして・・・びっくりした、今気配を全く感じなかったよ」
「うん。カオリ気配を殺すのが趣味なの」
「そうなんだ。あはははは」
「あははははははは」
上手くやれそうな気がした。
272 :
名無し:04/09/27 02:09:50 ID:92/dR0Vz
「ここって女の子ばっかなんだね」
あたしはカオリと連れ立って廊下を歩いていた。
「うん。ノンちゃんはもう会った?」
「会ったけどどっか走ってっちゃったよ。」
「へえ。気に入られたんだね。」
「うん。」
ふいにカオリが襖の前で立ち止まった。
どうやら居間についたみたい。あたしはドキドキするのを感じた。
なんせナカザワおばさんに会うのは初めてなのだ。高まる鼓動を抑えようと
深呼吸しようと思ったが、やめた。
273 :
名無し:04/09/27 02:19:57 ID:92/dR0Vz
カオリがなんのためらいもなく襖を開けていたからだ。
そしてそこにはイカツイおばさんの影などなく、ただ大人しそうな色黒の女の子が
一人座っているだけだった。はにかんだ、かわいい笑顔をこっちに向けている。
あたしの緊張は一気にほどける。女の子が言う。
「後藤さんですよね。はじめまして。石川リカです。」
「リカちゃんって言うんだ。かわいいね。パンツ何色?」
「まあ。」
あたし達はすぐに打ち解けた。上手くやれそうな気がした。
274 :
名無し:04/09/27 02:36:19 ID:92/dR0Vz
「いやあ緊張したよ〜、ほんと。どんな家に住むことになるやらって」
「ああ、うちヤクザだしね」
「うん、怖い人ばっかいるんだろうなーってさ、」
「いないよーそんなの」
あははははと談笑するあたし達3人。
「でもすごいね、ヤクザの娘3人姉妹、しかもみんなカワイイ」
「もー、ゴッチンったらクチがうまいんだからぁ」
「あははははでもお世辞じゃないよ」
275 :
名無し:04/09/27 03:00:15 ID:92/dR0Vz
「・・・まあ3人じゃないんだけどね」
とカオリがちょっと怪しい目をした。
「もう一人、いるんだけどさ」
リカちゃんもちょっと浮かないカオになった。
なんか意味深だ。
もしかして生き別れのナントカだったらイヤなので、あたしはムリヤリ話題をそらす。
「ところで、ナカザワおばさんはどこにいるの?」
276 :
名無し:04/09/27 03:11:52 ID:92/dR0Vz
と言った瞬間奥の襖がガラっと開いて
金髪の女極道が入ってきた。
「誰がオバサンやねん。まあ飲まんかい」
あたしはいきなり一升瓶を口につっこまれた。ごくごくごく。
「ごっごっごっごっ」
「ええ飲みっぷりやないか。」
と言って女極道は笑う。
「ユウちゃんもしかしてずっと襖の向こうでスタンバってたんだ」とカオリも笑う。
277 :
名無し:04/09/27 03:30:13 ID:92/dR0Vz
「いきなり飲ませるなんてヒドイです!未成年なのに!」
とリカちゃんが一升瓶を取り上げてくれた。
「なんやお前も飲みたいんか?」
「そんなぁ」
ナカザワおばさんの矛先はリカちゃんへと移ったらしい。
解放されたがあたしはもうグロッキー寸前だった。
「ユウちゃん照れくさいんだよねー」とカオリは一人で笑っていた。その時。
「何騒いでんだよお前ら」
278 :
名無し:04/09/27 03:43:42 ID:92/dR0Vz
開けっ放しの襖からずかずかと入ってきたのは一人の男の子だった。
涼しげな目元。口元。ズンズンとあたしに近づいてくる。そろいすぎの前髪。
思った。やばいあたしくらくらしてる。
「あーあ、全くしょーがねーな、初日から酔っ払いやがって」
と言って男は寝転がってるあたしをぐっと抱き寄せた。
「おい、意識あるか?」
「うん・・・うん」
「どっちだよ」
279 :
名無し:04/09/27 03:56:48 ID:92/dR0Vz
ちょっと水取ってくるからな。と言って男は襖から廊下へ消えていった。
薄い意識のなかあたしはぽつりと呟く。
「男の兄弟もいるんだね・・・」
──しかもかっこいい。
ナカザワおばさんは苦々しげな声で言った。
「男ちゃうよ、あれ」
カオリは嬉しそうに笑っていた。
「あれサヤカ。」
リカちゃんがおずおずと付け加える。
「女の子なんだよ。」
途端にあたしの意識は遠のいていった。理由はしらないし考えたくもない。
280 :
名無し:04/09/27 03:58:01 ID:92/dR0Vz
続きは書かないし書きたくもない
281 :
名無し:04/09/27 23:49:49 ID:92/dR0Vz
でもひばりくんのパクリは
いつか書きたいとは思ってたような気もしないでもなかった
282 :
名無し:04/09/27 23:58:31 ID:92/dR0Vz
283 :
名無し:04/09/28 01:06:16 ID:B+PW5RA4
色々設定が微妙だけど
でも人のことなんか言えないけど
いや面白かったけど今日はじめて最後まで読んだんだけど
284 :
名無し:04/09/29 01:33:27 ID:krC37K6L
そこで小説ですよ
285 :
名無し:04/09/29 01:36:32 ID:krC37K6L
「第一話・good morning」
ベッドに寝ている。げほげほげほと咳き込む後藤。市井が手を握る。
後藤は薄く目を開く。青ざめた顔。
「あたしもうダメかもしんないよ市井ちゃん」
そんなの許さない。市井は答える。
「そんなのダメだよ」
「ダメなもんはダメなの」
「ダメなもんはダメでもダメだよ」
「でも市井ちゃんあたしヤバイ病気だから、めちゃくちゃ高い薬がないと治らないんだよ、それに、・・・ひとりが怖いの」
市井は立ち上がる。
「でも行くよ、そのクスリを探しに」
286 :
名無し:04/09/29 01:39:46 ID:krC37K6L
「第二話・サマーナイトタウン」
「なんだかやたら人が多いなあ。」
都会を見つめる市井の感想。スクランブル交差点。でかい看板。
「ちょっとぼーっと歩かないでよ。」
「ジャマくせーな田舎モンが」
苛むスクランブル。ひとりが怖いの
287 :
名無し:04/09/29 01:42:46 ID:krC37K6L
「第三話・どうにかして土曜日
「今日は土曜日だから人が多いのかあ」
と独り言を言う。薬局にいる。
「いらっしゃい」と中澤(店長)が言う。
「何をお求めデスカ」
「あのぅ」
市井は病名を言う。中澤は眉をひそめる。そんなクスリうちじゃ扱ってへんで。
それじゃ困るんです。
でもな。あそこならもしかしたら。もしかしたらやけど
288 :
名無し:04/09/29 01:46:38 ID:krC37K6L
「第四話・モーニングコーヒー」
「飯田なんでも情報局にようこそ」
室長の飯田です。と飯田(室長)が名刺を出す。
「どうも市井です」
「サヤカって言うんだ」
「なんでわかったの」
「だって情報局だから」
加護(お茶くみ係)がお茶を出す。市井はずずっと啜る。熱い。
「熱いんだけど」
「ごめん」
289 :
名無し:04/09/29 01:50:08 ID:krC37K6L
「第五話・夢の中」
「後藤の病気を治すためには特製のクスリを作らなきゃダメダメ〜」
と飯田がバッテンを作る。
「どうやって作るの」
「とんでもない山奥に行かないと。しかも明日。」
「どこにでも行きますよあたし」
「男前だよねサヤカって」
飯田が指を鳴らす。矢口真理(ちっちゃくて可愛い)が登場する。
「はいこれ地図。明日は雨だから気をつけて」
「ありがとうまりっぺ」
「まりっぺなんて呼ばないで。まりっぺなんて名前、捨てたのあたし」
290 :
名無し:04/09/29 01:54:48 ID:krC37K6L
「第六話・愛の種」
「こんな山奥に材料があるのか」
市井は一人山奥で震えてる。寒い。怖い。雨降ってて気持ち悪い。地図ぐしょぐしょ、
カサカサ。
「うわあ」
ゴソゴソ。
「うわあ。・・・あれ、なんか光ってる」
市井サヤカはクスリの種をゲットした。でもレベルは上がらない
291 :
名無し:04/09/29 01:59:27 ID:krC37K6L
「第七話・ワガママ」
「まさかほんとに手に入れてくるなんて」
と大袈裟に驚く飯田。ついでに石川リカ(事務員)。
「さあクスリ作ってもらうよ」
「じゃあカオリのお願い聞いて」
「いいよ」
「前髪あげて」
「はい」
「じゃあ作るから出てって。出てってよ」
292 :
名無し:04/09/29 02:04:41 ID:krC37K6L
「第八話・未来の扉」
「シャバダダバダドゥビドシャバダシャバダシャバダダ〜」
クスリが出来た。
「ありがとうカオリ、イシカワ、カゴ、あと」
「・・・まりっぺでいいよ」
「ありがとう・・・まりっぺ」
293 :
名無し:04/09/29 02:12:45 ID:krC37K6L
「第九話・ウソつきあんた」
「ただいま後藤、ねんがんのクスリを手に入れたぞー」
「そう、関係ないね」
「どしたんだ」
「ごめん市井ちゃんあたし仮病だったんだ」
「なんだって?」
294 :
名無し:04/09/29 02:13:48 ID:krC37K6L
「最終話・さみしい日」
「なんでウソついたんだ」
「市井ちゃんを困らせようと思ってわざと言ったの」
「あたしを困らせてなんの得があんだよ」
「だってそうしないと小説になんないから」
「後藤泣くなよ」
「市井ちゃん」
FIN
295 :
名無し:04/09/29 02:21:07 ID:krC37K6L
心をこめて書きました
グッジョブ
297 :
名無し:04/10/03 22:06:41 ID:6mVBx7d9
そんなことより聞いてくれよYahooBB219040100012.bbtec.net.よ。
久しぶりにシアター読んだんです、シアター
そしたらなんか胸がいっぱいで
298 :
名無し:04/10/04 01:36:36 ID:VP46hSPk
保田さんが主役の小説を書きます
もうとまりません
299 :
名無し:04/10/04 01:37:37 ID:VP46hSPk
森と泉に囲まれて、静かに眠るブルーシャトウ。そしてそれを車の窓から眺める私は殺人事件の依頼でやっ
てきたプッチモニ探偵事務所局長、保田ケイこと通称ケイちゃんだ。
私はペーパードライバーだからここまでくるのに五時間もかかった。きっと関係者はもう勢ぞろいしているに
違いない。
300 :
名無し:04/10/04 01:38:09 ID:VP46hSPk
重々しい顔つきでドアを開けるとメイドの石川が笑いながら、「お待ちしておりました」と言う。通された居間
にはすでに4人ほどの知った顔が並んでいる。一番背の高いエキセントリックでコケティッシュなニュアンス
の飯田カオリンが言う。
「遅かったわね」そういう目はカッ開いている。
「悪かったわね」と私は思った。
301 :
名無し:04/10/04 01:39:34 ID:VP46hSPk
ひどくセンチメンタルな口調で矢口が言う。「ケイちゃんしか頼れるひとがいないんだよ」
矢口マリは上流階級でブランド大好きマリのダイヤモンドだ。私はそっちを向く。相変わらず、ちっちゃくて可
愛い。部屋の隅では道重サユミンが無言で、レコードに針をそっと落とす。流れ出す懐メロ。音楽とおなじく
らい気だるい感じが部屋を包む。道重サユミンは重病で口がきけない設定の美少女だ。
302 :
名無し:04/10/04 01:40:28 ID:VP46hSPk
さて部屋の中央で眉根を寄せて、腕組みをしているのは世界最高の金持ちこと加護アイボンだ。この館の
持ち主でもある。
「参った。今回は参った。参った。だがしかし待て。」
なにやら一人、ぶつぶつと呟いている。私は歩み寄る。
「ご依頼ありがとうございました。保田ケイ参りました」
「おお、来てくれたかー。まあ座って。座ってよ、ほら。」
私はその場に座らされる。加護はシガーチョコレートを取り出して吸い始める。懐メロが違う曲に切り替わ
る。神様お願い。
303 :
名無し:04/10/04 01:41:29 ID:VP46hSPk
「百万円あげるからひきうけてくれ。」
「やります。」
私たちの商談は終わった。加護が一仕事終えたあとの素敵な笑顔を見せて、カモミールを啜りながら言う。
「じゃああとは任せたよ。疲れたから寝るね。」
と言って加護はぐったりとソファに崩れ落ちた。カップがぽとっとその手から落ちて、カモミールが高そうなペ
ルシャ絨毯に落ちてしみを作る。
「毒殺だ。」
私は立ち上がって、慌てふためく他の三人を睨みまわす。
「動かないで。犯人はこの中にいる!」
はい?
306 :
名無し:04/10/12 00:56:55 ID:1kQhwR5P
石川「(お約束通り眉を八の字にして)キャー」
矢口「まさか毒だなんて」
飯田「け、警察を呼ばなきゃ」
道重「・・・」
石川「で、電話とってきます」
矢口「待ちなよ」
三人「・・・?」
矢口「(後れ毛をかきあげながら、鋭い目つきで)とりあえず犯人わかってるんだ、オイラには」
道重「・・・!(曲がやんだので、慌ててレコードを取替えに行く)」
保田「(腕組みをして)聞きましょうか」
矢口「(口元だけで笑いながら)犯人は、カオリだ」
飯田「は?」
矢口「とぼけないでよオイラ知ってんだよ、加護が死ねばなんかよくわからない法律でこの家はカオリのものになるんだ。」
飯田「・・・」
矢口「なんかよくわからないけど、カオリが犯人で間違いない。」
飯田「(美しく眉をひそめてから)・・・ヤグチだって加護に借金あったじゃない。なんかよくわからないけど死ねばチャラになるんでしょ?」
矢口「・・・だからどうしたって言うのさ?」
飯田「カオリも犯人わかった。犯人はヤグチ。決定。(言いながら矢口を睨みつけ、指差す)」
矢口「はあ?バカじゃねーのオマエ?(負けじと飯田を睨み返す)」
307 :
名無し:04/10/12 01:38:46 ID:1kQhwR5P
(中略)
「いやあ難しい事件でした。カオリの立っていた位置は壁際、椅子からはかなり離れた距離。加護に気づか
れないように毒を入れるのは至難の業。矢口は台所に居たというが、道重の協力無しで毒を入れるのは難
しい状況である、と言える。そして毒を入れるのが難しかったのは道重も同様。だと、すると。」
みんな(警官隊とかも含めて超大勢)は固唾をのんで私の話を聞いている。私はとてもいい気分だ。
「犯人はお前だ石川!」
「な、なんだってー(AA略)」
口を開きかけた石川だったが、あっというまに集まってきた警官隊に完全に拘束されて身動きが取れない。
がちゃがちゃと連れて行かれる石川を横目で見ながら飯田と矢口が私に微笑みかける。
「さすがケイちゃん。最高だったよ。」
「ケイちゃんに頼んでよかったよ。ほんと。」
「・・・」
私は痛ましい目を被害者に向ける。加護は何もしらずに目を閉じている。くすぐったら笑い出しそうな表情だ。
なぜそう思ったかといえば道重が加護をくすぐっているからだ。
「・・・ちょ、やめてよ、くすぐったい」
「・・・」
道重はいたずらっぽく笑う。そして目を覚ました加護は「ううん」と伸びをする。
「ぜんぶおわった?」
私は頷く。
「めちゃめちゃ面白かったよーもうドラマみたいでさ」
「いいなーあたし寝てるだけでずるいよ、今度ヤグチさん被害者やってよー」
「ああまた今度な、ジャンケンなジャンケン」
ふいに肩を叩かれ、振り返ると道重が立っている。差し出された百万円を受け取った私は、出口に向かって
ゆっくりと歩き出した。靴を履いても、送り出してくれるメイドはもう居ない。独りきり私はドアを開け、車に乗り
込む。のろわれたブルーシャトウを後に。
308 :
名無し:04/10/12 01:46:36 ID:1kQhwR5P
今気づいたんだけど
もしかしてこれが噂のスランプ
つまんなくなったよね
310 :
名無し:04/10/14 01:23:24 ID:NP51uCNT
うん
311 :
名無し:04/10/14 01:28:10 ID:NP51uCNT
あとねえ自分的に許せないのは
>>308みたいな態度
312 :
名無し:04/10/14 02:14:20 ID:NP51uCNT
というかその前に
>>309てめー何様だボケぶっころすぞ
くらい言えなきゃダメだ
言い訳とか反省とかはその後のはず
つまり僕はもうダメになっちまった
ダメになっちまったんです クケケ
313 :
名無し:04/10/14 23:57:55 ID:NP51uCNT
こんな痛々しいレスしたのに
誰も構ってくれない
よしわかった
いいから市井ちゃんの小説をかきたまえよ
ぜ
み
ひ
ひ
ふ
萌
?・?。
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てす
てす
てすてす
てすてすてす
【♪BE HAPPY 恋のやじろべえ】
♪BE HAPPY 相思相愛のみんなと ならば
恐いものはないわ
そうよ 道に迷っても
腕を組んで進んで行こう
♪BE HAPPY 相思相愛のみんなと だから
弱さも知ってほしい
あのね 好きよ 好きだから
ずっとずっと一緒がいい
BE HAPPY
二人の部分をみんなに変えてみましたー!!
のんの大好きなタンポポの歌デス(*^_^*)
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test
てst
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∩ ∩
(・∀・|| キター
| |
⊂⊂____ノ
彡
( ^▽^)<この程度のスレにはこの程度の保全がお似合いだ ハッハッハ
元気そうで安心したよ、作者殿
337 :
名無し:04/12/05 00:28:15 ID:7mk4OyaM
盗作小説「金曜日」
338 :
名無し:04/12/05 00:30:59 ID:7mk4OyaM
後浦なつみから「なつみ」が消える!?
とかいうスポーツ新聞の出だしを見て私はそっこうで思った。「モーニング娘。の図式って
何?」わかるよね。消える→補充する。この繰り返しで成り立ってきたのあたし達。だとす
ると補充の必要があるよね。と私は思った。だってこのままだとただの後浦。「後浦」だな
んて、なんか生意気そうな転校生ってイメージだよね。悪いイメージしかない。
339 :
名無し:04/12/05 00:34:52 ID:7mk4OyaM
松浦アヤヤに聞いた。「ねえうち等このまま2人で出んのって寂しくない?」松浦アヤヤは
首を曲げて「うううううううううううううううううううううううううんと松浦はですねえ。
別にいいと思う。」と言った。こいつに聞いた私がバカだったと。心の奥の本能的な部分
から怒りが込み上げてきたので困った。実際、かなり困ったのだ。だって殴ったら一人に
なっちゃう。サントワマミイ冗談じゃないから。
340 :
名無し:04/12/05 00:38:08 ID:7mk4OyaM
「一人増えるのかな。誰になんのかな。後浦なつみの『なつみ』に変わる言葉だから三文字
がいいよね。誰かいないかな。誰かいればいいな。誰かいるだろうしな。」と私は病的に繰
り返した。松浦アヤヤは首を曲げて「うううううううううううううううううううううううん
と松浦はですねえ。ミキたんがいいと思う。」と笑った。三文字っつってんじゃんあたし。
と思った。でもいえなかった。言わなかった。
341 :
名無し:04/12/05 00:42:04 ID:7mk4OyaM
圭ちゃんに電話した。「なんか大変らしいね」と圭ちゃんは言った。すごい他人事口調
だった。「いつからそんな他人事になったの。うちら」と私は聞いた。「あんただって、
あたしのことなんかすっかり忘れてんじゃん」と圭ちゃんはぎゃくぎれした。そんなこと
ないよ圭ちゃん、と言わなかった。かわりに「圭ちゃんのバカ!」と言って電話切った。
切った後ですげえ後悔した。胃がドクドクしちゃうみたいな後悔だった。
342 :
名無し:04/12/05 00:48:25 ID:7mk4OyaM
翌朝、事務所でちょっとした会議があった。つんく♂が「まあこういうワケやけどとり
あえずは2人でやってもらうことになったから。」と言った。松浦アヤヤが「はあい頑張り
ます!」と言って片手を上げて関係者は全員それを満足そうな顔で見た。「なんや後藤、
なんか不満でもあるんか」とつんく♂はやや厳しめの口調で言った。私がぶっちょー面
下げてるのが気に食わなかったようだ。しかし笑えと言うのも無理な話である。私は心底
絶望していた。こいつら、バカだ。
343 :
名無し:04/12/05 00:56:34 ID:7mk4OyaM
穴掘ったら埋める。人消えたら入れる。当たり前の話がなぜわからない。なにが2人で
やってもらうことになったから、だ。ばか。「まあお前がショックなのも分かるけどな。
お前とアベは仲良かったからなあ」とつんく♂は私の態度を強引に、ショックとか言う
曖昧な言葉でまとめた。関係者も「まあそうだよなあ」と言うような痛ましい目つきに
なった。私はその一人一人に一生消えない禍根のようなガンを飛ばした。こいつ等なんか
みんな嫌いだ。才能ないんじゃない。みんな喰われろ。
344 :
名無し:04/12/05 01:05:09 ID:7mk4OyaM
一時間後私は仕事を完全にばっくれて家に帰っていた。何やってたかってインターネット
を巡っていた。ここならきっとあるはず。あの言葉が今こそ溢れかえっているはず。私は
検索した。辿った。探した。巡った。見た。読んだ。クリックした。ダブルクリックも
した。新しいウィンドウで開いたりもした。あの言葉は見当たらない。みんな今こそあの
言葉を待っていたんじゃなかったのか?私は今度こそ完全に絶望した。死ぬことにした。
遺書にはこう書いた。
345 :
名無し:04/12/05 01:05:43 ID:7mk4OyaM
いちごまにいちごまにいちごまにいちごまにいちごまにいちごまにいちごまにいちごまにい
ちごまにいちごまにいちごまにいちごまにいちごまにいちごまにいちごまにいちごまにいち
ごまにいちごまにいちごまにいちごまにいちごまにいちごまにいちごまにいちごまにいちご
まにいちごまにいちごまにいちごまにいちごまにいちごまにいちごまにいちごまにいちごま
に続きを
346 :
名無し:04/12/05 01:09:40 ID:7mk4OyaM
私の遺書は縦にも読めるのだ。素晴らしい思いつきじゃあないか。窓から飛び降りた時私は
ここが二階だということを思い出して、即死できなかったらヤだなあと思ったので超高速で
迫ってくるコンクリートに自ら頭突きするようなニュアンスで着地しようかと思ったがどうせ
私なんかもう死んでるみたいなもんだから別に即死できなくてもいいやと思い返してやめ
ようと思ったその時ぐしゃっと頭がトマトマトマトマトマトマト。完。
後浦紗耶香か
素敵だな
( ^▽^)<魚ヲタよ保全に励め ハッハッハ
((((#;`.∀´))));T▽T)=3
a
351 :
名無し:05/01/28 00:41:28 ID:2vBiKMov
最近はほんと興味も熱意もなんにもなくて
考えることと言えば俺の小説はなんでいつからこんな
ドグサレになっちまったんだろうと言うことと
あとはいちごまに続きはあるのかと言うことと
そしてこのスレは何故消えないのだろうかと言うことと
352 :
名無し:05/01/28 00:43:06 ID:2vBiKMov
盗作小説「娘。初七日」
353 :
名無し:05/01/28 00:45:05 ID:2vBiKMov
こんな夢を見た。
354 :
名無し:05/01/28 00:47:42 ID:2vBiKMov
二十四階建てくらいの灰色ビルディング、その屋上に私は居た。空は黒
なのか白なのか朝なのか夜なのかわからない色をしていた。屋上のま
わりは一面真っ黒な網のフェンスで仕切られていて、そのフェンスの向
こう、つまりビルの縁ぎりぎりに黒いスーツを着て佇んでいるのは市井
ちゃんだった。
355 :
名無し:05/01/28 00:53:31 ID:2vBiKMov
「市井ちゃんが自殺しようとしている。」と私は直感的に思った。「止めな
ければ。」なぜか足音を殺しながら私はその背に向かって歩み寄った。
市井ちゃんは私に気づいているのだろうか、振り返りもしないでじっと虚
空を眺めている。こちらには完全に背を向けている態勢なのだが私には
それが市井ちゃんだと分かった。何故分かったのかは分からないが、市
井ちゃんだと知っていた。
356 :
名無し:05/01/28 00:57:09 ID:2vBiKMov
「ねえいちいちゃ」と私が声をかけた瞬間に市井ちゃんは振り向いた。
待ってました、というような表情をしていた。「どうしてアタシが飛び降り
ようとしてるか知りたいんだろう?」と言う顔つき、目つきだった。ギラギ
ラしていた。口元が笑いに歪んでいた。私は知っている。こんなのはた
だのパフォーマンスだ。今、例えばとつぜん強い風が吹いたらきっとフェ
ンスにしがみつくんだ。そういう人なんだ。その時強い風が吹いた。ぶ
わっと髪の毛が私の視界を一瞬ふさいで、市井ちゃんは消えた。強い風
だったからなあ。
357 :
名無し:05/01/29 00:09:24 ID:+zFS5Ivr
こんな夢を見た。
358 :
名無し:05/01/29 00:14:51 ID:+zFS5Ivr
病院のベッドで赤ちゃんを抱きながら市井ちゃんが微笑っていた。周り
には家族の人や病院の人が居てそれぞれが幸せそうに言葉を交わして
いるのを私はどこか分からないところから見ていた。私が居たのは病室
の外か中かも分からないところだったが確実に言えるのは私の姿は
誰にも見えていないし私の声は誰にも聞こえないということだった。
359 :
名無し:05/01/29 00:19:52 ID:+zFS5Ivr
市井ちゃんはとても幸せそうにニコニコと赤ちゃんを見つめていた。それ
は病室のみんな一緒だった。ふとした拍子、つまり目をそらした時や会
話の区切りに、赤ちゃんを見つめてはニコニコする。そうでないのはただ
一人、当の赤ちゃんだけだった。赤ちゃんは一点を見つめていた。その
視線の先には私が居た。私は手を伸ばした。赤ちゃんの体はとても小さ
くて簡単に握りつぶせる命だった。
360 :
名無し:05/01/29 00:27:39 ID:+zFS5Ivr
けれど私は無理やりに笑ってみせた。赤ちゃんは不意に泣き出した。み
んなは幸せそうな顔でそれをあやした。それはどこか懐かしい風景、無
意識下に広がる原風景のようなものに直結した眺めだった。泣き出せば
どうにでもなる、というような漠然とした思いだけが頭に広がっていたが
私はついに泣き出せず、かと言って他に術も知らず、ただゆっくりと意識
が遠のいていくのをじっと感じているだけだった。
361 :
名無し:05/01/30 00:19:30 ID:0m4bI5CO
こんな夢を見た。
362 :
名無し:05/01/30 00:29:03 ID:0m4bI5CO
私の体は大量の酢コンブとピスタチオで出来ていた。白衣を来た市井
ちゃんが「今日はメンテナンスの時間だからあ。」とだらしない口調で
言って私の服を脱がしだした。「メンテナンスって一体何をするの。」と思
いながら私は欲情した。
363 :
名無し:05/01/30 00:33:03 ID:0m4bI5CO
「あたしなんか所詮チバのヤンキーなんだからさあ。」と市井ちゃんはわ
ざと崩れた笑いを装って、それから暗い部屋で私を抱きしめた。市井
ちゃん市井ちゃんならあたしいいよ。でもその前に。私は近くにあった灰
皿を市井ちゃんの後頭部に叩き付けた。そういう小説を読んだことが
あってそういうシチュエイションにとても憧れていたからだ。
364 :
名無し:05/01/30 00:40:29 ID:0m4bI5CO
市井ちゃんはちっとも起き上がらなかった。でも私はもう夢だってきづい
てたからどうでもいいやーって具合だった。起き上がろうが起き上がるま
いがどっちだっていい。大量の酢コンブとピスタチオを齧りながら私は
思った。ちっとも味がしないままアゴだけが疲れていった。
365 :
名無し:05/01/31 00:21:29 ID:Rf6NXU8A
こんな夢を見た。
366 :
名無し:05/01/31 00:29:33 ID:Rf6NXU8A
市井ちゃんが水着でうつってる私のグラビアを片っ端から机に叩きつけ
るように並べて怒鳴るのだ。「お前はいつからこんな淫乱オンナになった
んだ、ア?」自分だって水着で写真集なんか出したくせに。「あたしのこ
とは関係ねえだろ。今はお前の話だ。」またすぐそうやって自分のことを
棚にあげて。「うるせえな。話そらすんじゃねえよ。」
367 :
名無し:05/01/31 00:37:28 ID:Rf6NXU8A
どう言う仕組みかしらないが市井ちゃんはビシバシ私の考えを読んでい
るらしく地の文と会話まではじめる始末だ。「地の文とか言うんじゃねえ
よバカ。とにかく水着は禁止だ。」と言うわけで私は水着を禁止されてし
まった。市井ちゃんは得意げだ。
368 :
名無し:05/01/31 00:45:21 ID:Rf6NXU8A
でも私はそんな得意げな市井ちゃんを見てちょっと不満だった。だから
「海に行こうよ」と私は言った。海に行けば水着をどうしても着なきゃいけ
ないからだ。市井ちゃんもしぶしぶ承知した。私たちはタクシーをすっ飛
ばして海についた。二時間かけて、2万円くらいかけて着いた真冬の海
には水着の人はおろかサーファーすら居なかった。誰も居ない浜辺に
寝転がって、市井ちゃんがふてくされたように「今年一番の寒さだって」
と言った。「もう凍え死のうよ。」と答えた。「それもいいか。」と言った。
369 :
名無し:05/02/01 00:08:48 ID:Dgw4lKzU
こんな夢を見た。
370 :
名無し:05/02/01 00:14:20 ID:Dgw4lKzU
私は両腕をベッドに縛り付けられて市井ちゃんと対峙していた。どうやら
私はストーカーらしく、部屋の壁には市井ちゃんのあんな姿やこんな姿
の写真が何枚も貼り付けられていた。それをいちいち指差しながら市井
ちゃんは怒っている。その声は聞こえない。市井ちゃんは私を殴った。殴
られるたびにぽたぽたと液体が顔を流れる。
371 :
名無し:05/02/01 00:20:08 ID:Dgw4lKzU
これは涙なのか血なのか。市井ちゃんはまたなにやら叫んだ。やっぱり
聞こえない。そして市井ちゃんはノコギリのようなものを取り出してギコ
ギコやりだした。多分私の足かなんかが切り取られているのを私はじっ
と待っていた。一心にギコギコやっている市井ちゃんを、その額に伝う汗
を見ながらじっと待っていた。
372 :
名無し:05/02/01 00:27:44 ID:Dgw4lKzU
市井ちゃんは私を殺して幸せなのだろうか。つーか血とか平気なのか。
きっとすごいドバドバ出るよ市井ちゃん。といおうとしたがやはり声になら
ない。まあいいや、と思った。殺されながらもこういうことを考えてしまう
から私はきっとストーカーと呼ばれているのだろう、と言うことにはまった
く気づかないまま、怒りつづけ、私を殺しつづける市井ちゃんを、私はた
だうっとりと見つめているのだった。
373 :
名無し:05/02/03 00:58:01 ID:/Qu53A+h
こんな夢を見た。
374 :
名無し:05/02/03 01:17:58 ID:/Qu53A+h
市井ちゃんがイチゴをぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅとすり潰していた。どうや
ら牛乳をかけて食べるらしい。私はぼんやりとそれを眺めながら「苺潰す
のだけ、やらせてよ」と言った。市井ちゃんは子供のような顔で「やだ
よ、あたしだって潰したいっつーの」と言った。冗談まじりの顔だがこうい
う時の市井ちゃんは決して譲らないし私もそれを知ってる。
375 :
名無し:05/02/03 01:29:17 ID:/Qu53A+h
しかし私も潰したい。スタッフに言うと「苺はもうそれで終わりなんです
よ」と言う返事が返ってきた。楽屋の隅で私は恨めしく、ぐちゅぐちゅぐ
ちゅぐちゅしてる市井ちゃんを見つめていた。その顔は見れば見るほど
得意げで、なんだか苛々するような、壊したくなるような、胸を締め付け
る感じをさそうのだ。
376 :
名無し:05/02/03 01:35:45 ID:/Qu53A+h
「あたし芸能界やめる、いっしょう苺摘んでくらす。」とついに私は宣言し
た。毎日苺をぐちゅぐちゅ潰すのだが市井ちゃんには絶対分けてやらな
いのだ。すると市井ちゃんは顔を上げて「そんなんだったら、やるよ」と
言って苺を私に投げつけた。投げつけられた苺は私に潰れていく。真っ
赤になる。気づいたら楽屋じゃない。芸能界ですらない。苺をさらに投げ
つづける。やがて「もったいないじゃん」とも言わなくなった。ほんとは牛
乳をかけて食べるはずだったのに。ただひたすらに甘くておいしいはず
だったのに。
377 :
名無し:05/02/04 00:28:10 ID:9k0xEtis
こんな夢を見た。
378 :
名無し:05/02/04 00:46:39 ID:9k0xEtis
私は記者会見の席に居た。目の前にはずらっと娘。のメンバーが並んで
いて垂れ幕には「モーニング娘。解散記者会見」などと書かれていた。
帽子を深くかぶってカメラを首から下げ、マイクを手に持つ私と、隣にいる
市井ちゃんはどうやら記者のようだった。
379 :
名無し:05/02/04 01:05:23 ID:9k0xEtis
「解散だそうで。いい気味デスネ」と市井ちゃんがインタビューをしてい
る。次々とマイクは回る。「飯田サン。イカガですか。」誰も、何も答えな
い。カオリは下唇を噛んだまま俯いている。やぐっちゃんは頭を抱えてい
る。それから。「アラガキ?ああ。ニイガキって読むんだ。へえ。」と言っ
て市井ちゃんは新垣にマイクをグリグリと押し付けている。すると新垣が
とつぜんそのマイクを奪い取る。そして立ち上がって歌いだす。一瞬あっ
けにとられた市井ちゃんはすぐに狂ったように笑い出す。
380 :
名無し:05/02/04 01:31:56 ID:9k0xEtis
記者席からも失笑が洩れる。新垣は構わず歌う。声を張り上げ、小指を
立てて歌う。歌う。私の知らない歌。市井ちゃんも知らない歌を。カオリ
が照れくさそうに小声で「私たちのラスト・シングルです。」と解説して、
記者席はもう大爆笑だ。みんなが笑いつづける中、娘。のメンバーはひ
たすらに俯き、新垣はひたすらに一人歌いつづける。やがて歌が終わっ
て、新垣は脱力したように座り込み、みんなが静まり返った時、市井
ちゃんがぼそっと呟いた。「アンコール。」そして記者席の爆笑はついに
最高潮に達した。手拍子まで飛び出す始末だ。鳴り響く「アンコール」の
声の中、娘。たちはひたすらに俯いていたから、市井ちゃんが「ちがうん
だよ・・・」と呟いたのは私だけに見えて、その声は、笑い混じりのアン
コールにかき消されたのだけれど、もちろん私もそう思ったのだ。
>>352-380
( `.∀´) 川‘.▽‘)|| ヽ^∀^ノ (0^〜^) ( ´ Д `) ∬∬´▽`)
ん
はて
384 :
名無し:05/02/26 01:32:06 ID:H99YlmKZ
385 :
名無し:05/02/26 01:56:34 ID:H99YlmKZ
思えばもう五年も経ってるんですね
早いね
時の流れってすごく速いですね
川o・-・)<圧縮間近だ保全だゴッチンライダーだ!
ゴッチン!!ライダー!!
(´ Д ` ) ≡≡≡3
⊇○⊆と ) __ ≡≡≡3
,ー//(⌒( ノニ二,ーヽ、 ̄'ヽ.,, (´⌒;; ,;(´(´⌒;"'
( (i(@ij)~ロ(_ノ国((=(@ij)≡≡(´⌒ー-、.,,,,,,,,,,ナンデワタシガコンナメニ… ≡≡≡(´⌒;(´⌒;;"≡≡≡≡3
ヽ.,_,.ノ,; .・ , ; ': ヽ.,_,.ノ,.;ツ (´;⌒(´⌒;;' ~ヽ⊂》(T▽T );;;;⌒’ ̄つ,.;ツ:(´(´⌒;;,'≡≡≡≡3
ブロロロロロロ・・・ ゛ ' '"; '; ・ ゙゙゙'゛""゙゙゙''; (´⌒;,(´,(´⌒;;'"
ズサザザザザーーーーッ
( ^▽^)人(´D` )
388 :
名無し:2005/03/27(日) 02:03:22 ID:WgwIv0L5
なんかアレなんで小説書きます
題名はおきざりハート・ラストスロット
389 :
名無し:2005/03/27(日) 02:08:24 ID:WgwIv0L5
第一話「いちごまに続きを」
「なんか西野って変態らしいね」
道端で女子高生がそんなことを言っていたのでぶち殺した。私は後藤マキ。職業はヒットマンだ。
390 :
名無し:2005/03/27(日) 02:11:35 ID:WgwIv0L5
「市井ちゃん今日はあたし市井ちゃんのモト彼の悪口言ってた女子高生居たからとっつかまえて金属バットでアレしといたよ」
「そうか」
短く言って市井ちゃんは気まずそうな顔で黙り込んだ。
「あと昨日はチバ県の悪口言ってる奴が居たからスカイライナーで」
「後藤」
「なに」
「もう終わりにしたいんだ」
391 :
名無し:2005/03/27(日) 02:25:47 ID:WgwIv0L5
市井ちゃんは深刻な顔をしていた。眉間にシワがよっていて今にも泣き出しそうな崩れそうなバランスはピンチランナーの斎藤洋介にメイワクかけられてる時の感じだった。
「終わりにってなにを終わりに」
「こうやって、その、あの、なんていうか」
「なにシドロモドロになってるの、なんか零式って感じ」
「ゼロ・・・とか、そういうの、正直わかんないし。」
市井ちゃんは立ち上がって私の腕をつかんだ。
「なあ、後藤お前最近おかしいよ。仕事も忙しいだろうに毎日家泊まりくるし。すぐ抱きつこうとするし。寝てる間にあたしにキスとかしてるのも知ってる。なんなんだよ正直こっちは困ってんだよ」
392 :
名無し:2005/03/27(日) 02:37:14 ID:WgwIv0L5
市井ちゃんは本当に困っている感じだった。だから私も困った。
「なんだよぅ市井ちゃん・・・いきなり」
「そりゃあこっちの台詞だってば。いいから帰れ。もうあんまり来るな。」
冷たくそう言って市井ちゃんは顔を背けると手を振った。ほんとうに帰って欲しい人の態度だった。でも私は窓ガラスに映る市井ちゃんの顔がちょっとだけ泣きそうなのに気が付いた。優しいのだ。
「わかったよ市井ちゃん。」
「そうか、わかってくれたか。」
393 :
名無し:2005/03/27(日) 02:48:56 ID:WgwIv0L5
市井ちゃんはほっとした顔になった。緊張がほぐれたせいか不意ににこやかになり、必要以上にはしゃぎだす市井ちゃんをぼんやりと見つめながら私はいつかのうたばんで野猿とモノマネ対決した時にクレヨンしんちゃんのモノマネが受けた時の市井ちゃんを思い出したのだった。
私は思う。この顔もっと見たい。理屈じゃないのだ。
394 :
名無し:2005/03/27(日) 03:02:15 ID:WgwIv0L5
「売れないミュージシャンとかって彼氏としてはヤダよね」
電車の中で女子高生がそんなことを言ってたのでぶち殺した。私は後藤マキ、職業はヒットマンだ。
「市井ちゃん今日はあたし市井ちゃんのダンナさんの悪口言ってる女子高生居たからこうやって押さえといて電車とホームの間の隙間に」
「・・・ぜんぜん分かってないじゃないかお前」
市井ちゃんはあきれた顔だ。
395 :
名無し:2005/03/30(水) 00:11:05 ID:ALuPpLSJ
第2話「いちごまに続きを」
市井ちゃんが晴れやかな顔で言った。
「仕事が決まったよ」
「まじで」
396 :
名無し:2005/03/30(水) 00:16:09 ID:ALuPpLSJ
私は食べかけのビスケットを吹き出した。こなごなになったビスケットは市井ちゃんの顔とか服とか髪の毛とかに貼り付いて「ごめん」と言いながら私は欲情した。
「やっぱり子供もいるわけだし何にもしないってわけにもいかないし」
「ふぅん」
「だからこれからはお前ともあんまり遊べない・・・」
そんな市井ちゃんの話も上の空で私はぼんやりと市井ちゃんの目を見ていた。市井ちゃんの目はきらきらとエメラルドくらい輝いていた。ちなみに市井ちゃんの子供は可愛かった。はじめて見た時たくさんカラットのダイヤモンドくらい眩しかった。
397 :
名無し:2005/03/30(水) 00:24:14 ID:ALuPpLSJ
というわけで私は黒装束に身を包んでチバ県のとあるレストランの裏口にいた。市井ちゃんの仕事っぷりを確かめに来たのだ。さっきから携帯が鳴ってるのはきっとマネージャーだと思うんだけどそれどころじゃないそれどころじゃなかった。
「鍵、閉まってる」
裏口の扉は固く閉ざされていた。厨房では市井ちゃんが皿を洗ったり皿を洗ったり時には笑顔でかき集めたりしてるはずなのだ。その瞬間だけは見逃すわけにはいかなかった。
私は懐からバールのようなものを取り出した。
398 :
名無し:2005/03/30(水) 00:29:37 ID:ALuPpLSJ
「・・・ぜんぜんわかってないじゃないかお前」
そしてドラマみたいに私たちは窓を挟んで話し合っている。私は留置場彼女は下界にいてその壁はきっとガラス一枚じゃない。
「でも市井ちゃんの笑顔見たかったから」
「だからってお前鍵ぶっ壊すことないだろ」
「でも」
俺もバールのようなもの
400 :
名無し:娘。暦08/04/02(土) 01:38:05 ID:R5upuLb8
じつは俺も
401 :
名無し:娘。暦08/04/02(土) 01:45:06 ID:R5upuLb8
第3羽「いちごまに続きを」
「ゴトウお前クビね」
マネージャーは眉ひとつ動かさずにそう言った。
「わかりました。」と私は答えた。それからゆっくりとバールのようなものを懐から取り出した。
402 :
名無し:娘。暦08/04/02(土) 01:50:18 ID:R5upuLb8
「というわけで逃げよう市井ちゃん」
と言いながら私は市井ちゃんの涼しげな口元をクロロホルムのようなものをたっぷり染み込ませたガーゼのようなもので包んだ。
「ふわあほえほ」と言うような声を出して市井ちゃんは一発で気絶した。
そして逃亡者。安ホテルの一室で私は爪を噛みながら鏡を見ていた。ベッドでは市井ちゃんが寝ていた。私は爪を噛みながら思う。いちごまって一体何だ?市井ちゃんは目を覚まさない。
「ねえ市井ちゃん、あたし達って一体なんだったんだろうね」
「知らないよ、最初からお前の妄想だろ、最初から最後まで」
冷たくそう言う市井ちゃんもじつは私の妄想なのだ。市井ちゃん(本物)は普通に寝ている。私は服を脱いだ。
403 :
名無し:娘。暦08/04/02(土) 02:03:00 ID:R5upuLb8
「・・・ここはどこ?」
お風呂から出ると市井ちゃん(本物)はベッドで一人眠たげに悩ましげに目をこすっていた。私はと言えばシャワーも浴びて色んなところもすっかり洗ってもうレッドゾーンだった。のに。
「おはよう市井ちゃん私たちもう逃亡者なんだよ」
「ふぅん」
市井ちゃん(水物)は興味なさげにぼりぼり頭をかいた。そしてまたぽてっとベッドに倒れこんだ。
「なんでもいいけど、あと5分だけ寝かして」
しかし私はすでに携帯を準備していた。そして無事取り終えた今の動画を「いちいちゃんの二度寝」と言う名前で保存した。ガッツポーズしながらちょっと泣いた。
404 :
名無し:2005/04/04(月) 01:27:37 ID:4abD75mr
第4話「いちごまに続きを」
「おい起きろバカ、起きろって」
気づくと市井ちゃんが私の胸倉をつかんで超往復ビンタしているのだ。
「お前指名手配されてんじゃねえか」
間髪いれずテレビからはニュースが流れてくる。サクジツミメイ、都内某所で某事務所のマネージャーがバールのようなもので滅多打ちにされて
もうどうにもならない状態に。警視庁はこれを某事務所所属の19歳アイドルの仕業と見て全国的に指名手配。そんでもって
「そんでもってじゃねえよ。なんだよこれ。どうなってんだよ。」
市井ちゃんはひたすら焦っている。私はそれがなんだかうれしくてしょうがないのだ。
「市井ちゃんこうなったらもう全力ダッシュでばっくれるしかないよ。」
「ばっくれるってどこに」
「どこだろ…山奥とか。こんな安ホテルじゃなくって白い山荘とか。」
そうだ二人で逃げようよ市井ちゃん。ボニーとクライドみたいに。車とか盗んで。銃とか握り締めて。もうテンションは最高潮、私と来たらすっかり一人でまるで連続ドラマ気分。
しかしコトはそう単純ではないのだ。私はすぐにそれに気づいた。市井ちゃんが気づいてなければいいのだが。しかし。そういうわけにも。
「ていうかさ」と冷めた目で言う。市井ちゃん。そんな顔見たくないよ。
「お前一人で逃げろよ、なんでアタシまで」
残念ながらすでにクロロホルムのようなものは切れていた。「お前の居場所とかチクったりしないから。ほら。離せよ。はーなーせって。」と言う市井ちゃんの腕にしがみついて私は泣いた。
むしろチクってよ市井ちゃん。そしたらせめて仇同士にはなれるのに。そう。せめて。じゃあ。
「じゃあジャンケンで私が勝ったら一緒に逃げてよ」
「いいけどお前グー禁止な」
「じゃあ市井ちゃんはパー禁止」
「いいのか」
「うん」
405 :
名無し:2005/04/06(水) 02:08:00 ID:3/9h3+ID
第五話「いちごまに続きを」
第五話にしてようやく自分のバカさ加減に気づいた時私はすでに一人きりだった。安ホテルはとうに引き払った。携帯の電池も切れた。所持金も残り少ない。後もない。先もない。市井ちゃんもいない。こうなったらせめて逃亡者気分だけでも満喫しないと話にならないのだ。
とか言って公園のドカンの中で震えていた。こういう古き良き公園のドカンみたいなのがまだ残ってるのって、そういうのチバ県のいいところだと思う。ってあたしチバ県にいたんだって。今気づいた。
電話機にありったけの小銭をぶちこんだ。辛うじて覚えていた携帯番号。
「もしもしヤスダですけど」
「ケイちゃんあたしだよ。公衆電話でんなよアイドルのくせに。」
「ごめん」
「あたしこそ」
俺こそ
408 :
名無し:2005/04/14(木) 18:14:35 ID:nsGM1TDp
あー、矢口さん卒業だそうです
全身の力が抜けていくような気分です しかし僕は釣られませんよ
409 :
名無し:2005/04/14(木) 22:12:37 ID:nsGM1TDp
今日はとくべつな日なので小説書きます
でももはや小説とかありえなくね?
410 :
名無し:2005/04/14(木) 22:30:37 ID:nsGM1TDp
「これでオイラもついにソロか」と電話を切ったやぐたんが言った。
やぐたんは笑いながら「きっとオイラのソロ・デビューシングルは
100万枚売れるにちがいない。」とほくそそえんだ。実際そのとおり
になった。やぐたんのソロ・デビューシングルは100万枚売れた。
「市井ちゃんの時にもそんな妄想をしたのを覚えている。」と誰か
が思った。
それからも雑誌にドラマにバラエティ音楽活動にってやぐたんは
八面ろっぴ(←マジで変換できない)の大活躍をみせた。みんな
が「やぐたんはモームスやめて正解だったよ。やぐたんはモーム
スにおさまる器じゃないよ。」と思った。関係者も思った。やぐたん
がどう思っているかは誰も知らなかった。その時やぐたんはすで
に孤高と表現してもいいくらいのトップスターにまでのぼりつめて
いたからだ。どっかの国の大統領までがやぐたんをマンセーした。
まさにやぐたんフィーバーだった。
「きっともうモームスのことなんか覚えちゃいないんだろうな。」と
どっかの精神病患者が白すぎる壁を眺めながら呟いた。
そして2009年の夏やぐたんは言った。「オイラはもう好きなだけ
いろいろやらせてもらったからそろそろ第一線を退こうと思う。と
言うわけでオーディションをしたいと思います。」そしてやぐたん
はオーディションを開始した。年齢制限はなかった。年齢制限の
ないのを見て驚いた36歳の女の人が電話をした。「うちはもう結
構ええ年なんやけど応募してもええんかな」やぐたんは自信を
もって答えた。「はい。むしろ応募してください。」また、既婚者も
オッケーと言うのを見て驚いた主婦が電話をした。「ねえ子供い
るんだけど、いいの?」やぐたんはやはり自信をもって答えた。
「はい。ていうか来て。まじで。」そして2009年9月9日に全国から
9人の女の人が選ばれて最強のアイドルユニットが誕生した。そ
の中にはやぐたんも居た。やぐたんは自信まんまんだった。し
かし「こんなの売れるはずがねえよ。」と誰もが思った。新聞の
ラテ欄には「変なダンス」の文字が躍った。そしてその翌週には
「オリコン1位」の文字が躍った。
「思えばこれこそ最高の小説じゃないか」と思った。
全米が、泣いた
俺も泣いた
413 :
名無し:2005/04/16(土) 00:00:14 ID:mwmtdG0f
やぐたんのデビュー曲が発表された
タイトルは「センチメンタル南向き」そしてバックコーラスにはハロプロから
実力派ヴォーカルが一人と それから一般募集の主婦が 一人と
みたいな小説書いてください。できればUFAの人。お願いします。
414 :
名無し募集中。。。:2005/04/21(木) 14:04:24 ID:z+MAh5BE BE:63363492-
( `.∀´) 川‘.▽‘)|| ヽ^∀^ノ (0^〜^) ( ´ Д `) ∬∬´▽`)
416 :
名無し募集中。。。:2005/04/30(土) 22:46:15 ID:4qHs5k9G BE:84485546-
( ` ・ゝ´) 川‘〜‘)|| (〜^◇^) 川σ_σ|| ( ^▽^) 川o・-・) ( ‘д‘) ( ・e・)
417 :
名無し募集中。。。:2005/05/06(金) 00:21:45 ID:JOd+K2Ar BE:84485546-
( ` ・ゝ´) 川‘〜‘)|| (〜^◇^) 川σ_σ|| ( ^▽^) 川o・-・) ( ‘д‘) ( ・e・)
419 :
名無し:2005/05/12(木) 03:02:39 ID:IiqhRQph
寸劇「皆殺しのブルース」
420 :
名無し:2005/05/12(木) 03:04:06 ID:IiqhRQph
舞台:都内某所の小部屋
登場人物:モームスと市井ちゃん
421 :
名無し:2005/05/12(木) 03:06:20 ID:IiqhRQph
市井 「(明らかに市販されていないであろう、皮製の太いムチのようなものを片手に、
部屋中を威圧的に眺め回しながら)今日からお前らのコーチに任命された、市井紗耶
香だ。なんか質問はあるか。」
久住 「(すこし頬を紅潮させて、しかし場の雰囲気を乱さないように小声で)あの人テ
レビで見たことあります。(さらに小声で)誰だったっけ。」
吉澤 「(短く)しっ、うち等の先輩だよ。」
藤本 「(あざけるような色を口元に浮かべながら)コーチって一体ナニを教えるんです
か。」
市井 「お前等に足りないもの、山ほどあるけど、まあ要するにそれだ。(軽い口調で
喋りながら、振り上げたムチを突然藤本の脳天に振り下ろし、的確に、そして執拗に
何度も打ち込みながら)言い忘れたけど、スパルタだから。(すでに意識を失って小刻
みに震えている藤本を見下ろして)まあ頑張っていこうよ。(あまりのことに絶句する室
内を、この上なく嬉しそうな顔で見回して)一人一人。」
422 :
名無し:2005/05/12(木) 03:10:23 ID:IiqhRQph
市井 「(藤本が完全に動かなくなったのを確認して)さてと。何からだっけか。(平然と
した顔で、手元のメモをぱらぱらとめくりながら)えっと、・・・あ、まず露出だな。今はハ
ロモニ。だのなんだのあるけど、うち等が成り上がった頃はASAYANとラジオ、あとは
せいぜいインチキくせえ深夜番組しかなかった。(顔をあげて)それについてどう思っ
た?亀なんとか。」
亀井 「(藤本のほうを見ないようにして)亀井ですけど」
市井 「うるせえ。口答えすんなバットで殴るぞ。(どこからか金属バットを取り出しなが
ら)いいか。比喩とか脅しとかじゃなくて条件で言ってんだ。(カタカナ表記が非常に
しっくり来るような、機械的と表現したほうがいいくらいの棒読みで)口答えしたら、
バットで殴りますよ。」
亀井 「(下を向いて)すいません。」
市井 「いいから黙って質問に答えろ。」
亀井 「でも黙っててどうやって答えるんです(最後まで言い終わる前に口の中にバッ
トを突っ込まれる)」
423 :
名無し:2005/05/12(木) 03:13:20 ID:IiqhRQph
市井 「(無表情で、血と泡が混じった亀井の口中からバットを引き抜きながら、おそら
く全員の名前が書かれているらしい手の甲を眺めて)次。道・・・なんて読むんだこれ」
道重 「(信じられない、と言った顔で)みちしげです」
市井 「うるせえ。知ってんだよ。(頬を痙攣させながら)そんなのも読めないの?みた
いな顔すんじゃねえ。消火器で殴るぞ。殴りますぞ。」
道重 「(目をそらして)すいません。」
市井 「いいから黙って質問にだけ答えろ。(突然、すさまじい勢いで亀井のほうを振り
返る)あと亀ナントカ。お前に言われて言い直したワケじゃねえからな。自分で気づい
たんだよ。わかるか。」
道重 「(おずおずと)あのぅ」
市井 「なんだよ道ナントカ」
道重 「(怯えの中にもどこか得意そうな色を込めて)えり意識ないです」
市井 「(微笑んで)そう言えばそうだな。(温厚そうな微笑みを崩さないまま)ところ
で、だからどうしたんですか?もしかしてあたしのせいだって言いたいのですか?(傍
らにあった消火器を振り上げながら)死ね。」
424 :
名無し:2005/05/12(木) 03:16:43 ID:IiqhRQph
市井 「(道重の血で赤く染まった消火器の、元々赤くなかった部分だけを執拗にタオ
ルで拭いながら)次。田中。(何か続けようとして首をひねりながら、突然何もかも飽き
たような表情になって)つまんねえ名字してんなお前。」
田中 「(心底申し訳なさそうに)すいません。」
市井 「お前はどう思った。えっと・・・(首を振る)さっきの質問だよ。覚えてるよなあ当
然なあ?」
田中「・・・」
市井 「(いきなり元気づいて)まさか覚えてないのか?(「やれやれ・・」って感じのコ
ンセンサスを得るようにあたりを眺め回すが、視線の先はついに誰も捉えないまま)お
いおいこりゃ消火器やバットじゃすましきれませんよ。脳から行っちゃうよ?」
田中 「(すでに涙目で)・・・スゴイと思いました。」
市井 「ナニが?(クエスチョン・マークに嗜虐性を剥き出しにして)」
田中 「・・・いろいろ」
市井 「お前適当言ってるだろ。じゃあクイズです。プッチモニ・ダイバーの前身番組を
答えなさい。」
田中 「(心底戸惑いながら)・・・えっ?」
市井 「はいブー。正解はモー娘。ダイバーでしたー。(してやったり、風の満面の笑顔
で)プッチって名前が出来る前、最初の三週はそういう名前だったんだよ!知らなかっ
たろお前?」
田中 「(小声で)・・・っていうか、プッチモニダイバーって何?」
市井 「・・・。(突然圧倒的なまでの無表情になり、週刊少年ジャンプの広告ページで
たまに見かける銀色の金具のようなものを拳にはめながら)一体、なんだろうなあ。」
425 :
名無し:2005/05/12(木) 03:54:02 ID:IiqhRQph
市井 「(肩で息をしながら、すでに真紅に染まりつつあるタオルで拳をぬぐって)えっ
と、次。そこの、、、なんかヘンなの。」
小川 「小川です。」
市井 「(今気づいたように)お前が小川かあ。(無遠慮な視線を浴びせながら)つーこ
とはお前からがあれか。五期か。っていうか(鼻で笑って)五期って言い方だせえよ
な。お前どう思う。」
小川 「・・・べつに、あたしが決めたわけじゃないんで」
市井 「(全く小川の話を聞かずに)やっぱあれだろ。何期。だなんてなあ。ナンセンス
だと思うだろ?新メンバーは新メンバーで。新しく誰か入ったら今度からそいつが新メ
ンバー。それだけってのが一番いいよな?(口調こそ疑問風ではあるが、全く同意や
理解を求めない表情で)どう思う?」
小川 「(いまいち飲みこめない顔で)はあ。」
市井 「(腕組みしながら、満足そうに一人合点して)じゃあ・・・問題です。教育係制度
が廃止された理由はなんでしょう。」
小川 「・・・(そんなのあったなあ、と言う顔をする。)」
市井 「お前、今、そんなのあったなあ、と思ったろ。(振り上げたパイプ製の椅子を何
度も何度も小川の脳天に叩きつけながら)お前もだよ馬鹿野郎。そんなのあったなあ、
程度で済ませやがって。ふざけやがって。(すでに動かなくなった小川に向かい、肩で
息をしながら独り言のように)そんなのあったなあ、程度で済ませやがって。」
426 :
名無し:2005/05/12(木) 03:57:45 ID:IiqhRQph
市井 「(数十回にわたる打撃で壊れてしまったパイプイスを、執拗に元通り畳もうと
しながら)えっと。お前。そのはじっこのお前。」
紺野 「(辺りを見回し、呼ばれているのが自分であることに気づき青くなりながら)
・・・紺野です。」
市井 「ああ、紺野さんね。なあ。(突然がらっとフランクな口調になって)これから色ん
なこと言うけど、何言われても『ハイ、完璧デス!』ってゆってみて。」
紺野 「(あきらかに戸惑いながら、助けを求めるように周りを見回す)」
市井 「いいからいいから。ゲームだから。ほら、何聞かれても『ハイ。』って言わなきゃ
いけないゲームあるでしょ。あれと一緒だから。(片目を瞑って)じゃあ行くよ。」
紺野 「(なぜか誰とも目が合わないことにその戸惑いを深めながら)・・・はい、完璧で
す。」
市井 「(満足そうに目を細めて)じゃあクイズだすね。(ギリギリ誰にも聞こえないくら
いの小声で、ぼそっと)間違えたら殺すから。(フランクな口調に戻って)問題です。
ミュージカル『モーニング・タウン』で一番の名台詞と言えば?」
紺野 「・・・はい。完璧です。」
市井 「(一瞬だけ間を置いてからにぃ、と笑って)正解!(紺野の肩を親しげに叩きな
がら)しかしミュージカルとは恐れ入ったよね。(虚ろな視線を紺野から外し、口元に泡
を浮かべて)よくそこまで阿漕な集金体系を思いついたもんだって。」
紺野 「(首をかしげながらも、やや安心した顔で)はい。完璧です。」
市井 「一応DVD?見たけどさあ。(ぼそっと)・・・定価で買ってさ。(元の口調に
戻って)だいたい、何よアンブランって?実際つくって見たけど超まじいし。
(ニカっと笑って)お前、食った?」
紺野 「(安心したように笑って)いや、それがですね、あたしも食べ物に(最後まで言
い終わらないうちに木刀を脳天に打ち下ろされて卒倒する)」
市井 「(肩で息をしながら)・・・ちょっと優しくしたくらいで安心してんじゃねえよ。この
ぬるま湯が。(倒れている紺野に近づき、その体のあちこちに何度も木刀を振り下ろし
ながら)殺伐って言葉しらねえのか。敵なんだよ。モームス関連に身内なんて概念
ねえんだ。みんな敵なんだよ。ライバルなんだよ。それをすぐに仲良しグループぶり
やがって。畜生。畜生。」
427 :
名無し:2005/05/12(木) 03:58:54 ID:IiqhRQph
市井 「(ふたつに折れてしまった木刀の先端部分を拾い上げ、元通り繋げたそれをゴ
ルフ・スイングの要領で部屋の隅に飛ばし、飛ばしたそれを拾い上げると言う意味不
明な作業を機械的に繰り返しながら)次。高橋。」
高橋 「(なぜか自分だけきちんと名前が呼ばれたことに戸惑いながら)あ、はい。」
市井 「(おもむろに木刀を投げ捨て、とろけるような優しい目で)お前はスゴイよな
あ・・・エースだもんなあ。(喋りながら、近づいて高橋の頭を優しく撫でる)かわいい
し。方言まじりだし、歌うまいし。(顔を近づける)まさにお前こそ完璧だよな。」
高橋 「(完全に混乱しきった様子で)・・・はい。」
市井 「じゃあ問題です。歴代モーニング娘。の中で、一番かわいくて歌がうまいのは
誰でしょう?」
高橋 「・・・(もはや完全に思考停止したまま、ポカンと口を開ける)」
市井 「(優しい目で)そんな顔すんなよ。(再び頭を優しく撫でながら)お前が思ったと
うりに答えりゃーそれでいいんだからさ?ヒントも出したし。な?」
高橋 「・・・(おずおずと自分を指差して)わたし?」
市井 「(ニッコリ笑って親指を立てる)正解!(みたび頭を撫でながら)そうなんだよ。
その精神を忘れちゃいけないんだよな。自分が一番かわいくて歌うまい!って思わな
いと。そうじゃなきゃダメだよな。」
高橋 「(少し安心した様子ながら、しかし不安も消えないと言った表情で)そう言うも
んですかね。」
市井 「(突然どこかから取り出したゴルフクラブを高橋の眉間に叩きつけながら)そう
言うもんだよ。そして。(どうやら綺麗に吹き飛ばないことに苛々しながら)やっぱりそう
言う奴は妬まれるんだよ。嫉まれるんだよ。そう言うもんだよ。(窓を開け、すでに失神
している高橋を引きずり、窓際に立たせる)やっぱそうやって大きくなっていくんだよ。
アイドルグループってのはさ。(全力を込めた一撃で高橋を窓の外にふっ飛ばしなが
ら、しみじみと)大変だよなあ。」
428 :
名無し:2005/05/12(木) 04:01:01 ID:IiqhRQph
市井 「(高橋の落下を見届け一瞬だけ満足そうな表情になった後、すぐにだるそうな
顔に戻り、やはり手の甲を眺めながら)次。アラガキ。」
新垣 「(手を挙げて)はい。アラガキです。」
市井 「(ちっとも笑っていない顔で)ふふ・・・お前あれだろ。どうせあたしが知ってて
間違えて読んだと思ってんだろ。それで従順ぶってんだろ。なあ。そうなんだろ。」
新垣 「(首を振って)違います。ニイガキです。」
市井 「なんだそれ。まあいい。問題だ。(新垣と天井を交互に見比べるように頭を振り
ながら)えっと。行きます。『夕焼け、恋人、』と来たら、何?」
新垣 「うーん、、、(苦しそうな、なおかつ苦しんでいることを相手に伝えようとする
表情で)うう、、、」
市井 「(心配そうに眉間にシワをよせて)どうした。」
新垣 「(相変らず苦しそうな表情のまま、口調にはすこし得意げな色を滲ませて)二
通りあるじゃないですか。」
市井 「なるほど。(ニコニコ笑いながら目の奥に人殺しの狂気をチラつかせて)問題に
ケチですか。長生きしづらいよそう言うの。」
新垣 「ケチとかじゃないんですけど、、、。(黙り込み、しばらく考え込んだあと、苦渋
の表情で)・・・ヤ。ヤキソバ。」
市井 「(確かめるように)ヤキソバ?」
新垣 「(何かに気づいた顔で)あ、あと、大盛り。」
市井 「なるほど。・・・はい。(明らかに勿体ぶった動作で、部屋の隅にあったロッカー
からモップを取り出し)えっと、不正解!(心底嬉しそうに)ヤキソバ大盛りとか!ん
なわけないだろ!」
新垣 「(一瞬、おかれた状況を忘れて)あ、そうか、、、」
市井 「(わざとらしくモップの柄の部分を2,3度握りかえて)でもまあお前はイイセン
行ってるから助けてやろうと思うなんて言うとちょこっと思っただろ?(言い終わる直後
にモップを新垣の頭上に凄まじい勢いで振り下ろす。新垣、頭に手をやる例の柳沢シ
ンゴを思わせる姿勢のまま卒倒。)」
429 :
名無し:2005/05/12(木) 04:19:40 ID:IiqhRQph
市井 「パヤパ〜ヤパッパヤヤ〜♪(本来の音階からフラット気味に外れたメロディを
上機嫌に歌い続け、数度のリピートの後ふっと真顔になって)次。えっと。誰だっけお
前。」
吉澤 「・・・吉澤です。」
市井 「うーん(これでもか、と言うくらい首をひねりながら)しらねえ。思い出せねえ。
(一瞬だけ携帯を開いて、何か操作するフリをしてすぐ閉じる)携帯にもそんな名前
入ってねえし。」
吉澤 「・・・市井さん。」
市井 「どした。(誰もいない空間に向かって)あ、質問は手を挙げて。」
吉澤 「(手を挙げて)一体なんのために」
市井 「(間髪いれず)じゃあ問題です。次のうち一番ダサイ髪型はなんでしょう。一
番。失敗したオバサンパーマ。二番。明らかに時流に乗れてなかったヘンなメッシュ。
(吉澤が手を挙げているのに気づいて)・・・なんだ?」
吉澤 「正解は三番の『中途半端なおかっぱボブカッ』」
市井 「(どこからか取り出したバールのようなもので吉澤の顔面をその口元を中心に
メッタ打ちにしながら、真剣さと冷静さを兼ね備えたどこか偏執狂を思わせる表情で)
零式の話はやめろ。(すでに倒れて動かなくなった吉澤を足元に見下ろし、小刻みに
頬を震わせながら、小声で呟くように)・・・零式の話はやめろ。」
430 :
名無し:2005/05/12(木) 04:20:39 ID:IiqhRQph
市井 「(忘れかけた古傷を抉られた苦悩に眉をひそめながら)最後。えっと。(眉をさら
にひそめて)誰だっけ。お前はほんとに。」
久住 「(馴れ馴れしく笑いながら)またまたァ。」
市井 「(軽く戸惑いをおぼえながら)・・・あ?」
久住 「あれですよね。(市井さんでしたよね)どうせあれなんですよね?メンバーを皆
殺しにしちゃって、しょうがないからこれからは(胸を指差して)この久住小春がソロ、っ
ていうオチなんですよね?」
市井 「(口元をゆがめながら)お前、そんなこと・・・ていうか本気で言ってるだろ」
久住 「はい。本気ですよ。(今更隠さなくてもいいのに、と言う表情で、じれったそう
に)だいたい、それ以外だったらもう面白いオチなんか、つけようないじゃないです
か。9人も殺しちゃって。」
市井 「・・・あのな」
久住 「(部屋中を見回し、カメラを探しながら)なんですか」
市井 「ねえんだよ。オチなんか。(絶望と怒りの入り混じった目で、久住を壁に叩きつ
けながら)そう言うもんじゃねえんだよ。オチなんかねえんだよ。この先なんかあんだ
ろって言ってもなんもねえんだよ。(首の骨だけを狙って、何度も拳を叩きつけながら)
うっすくうっすくフェードアウトしてくんだよ。ドラマチックなんかねえんだよ。どこにも。こ
の先。オチなんか、例えあったって、無いほうがいいようなもんばっかなんだよ。あるか
ないかのオチを待ってる時が一番幸せなんだよ。生殺しでも幸せなんだよ。そんなこと
も知らねえのか。お前死ぬぞ。(数十回にも及ぶ殴打の後、突然ふっとわれに返った
顔で)あ、死んでるか。(まるで誰かにつっこまれたかのような身振りのあと、すでに誰
も動かなくなった室内で)アハハ。アハハハハ。アハハハハハハハハハ。」
431 :
名無し:2005/05/14(土) 03:34:26 ID:TtEJMOBp
結論
つまりいしよしは永遠だった
事実は小説よりえなり
433 :
名無し:2005/05/14(土) 05:08:53 ID:TtEJMOBp
びっくりするなりなり
そのうちいちごま音源とか出てくるよたぶんきっと
435 :
名無し:2005/05/14(土) 23:42:38 ID:TtEJMOBp
そしたら俺たぶん怖くて、全部は聞けないから
後藤が「市井ちゃん」って発音してる部分だけ編集で抜き出して
市井が「ごとー」って発音してる部分も抜き出して 交互に組み合わせて
それでここに貼って それで まるで2人で見詰め合ってるみたいな
そういう音源にして それをみんなで聞いて それから
436 :
名無し募集中。。。:2005/05/16(月) 23:54:18 ID:KqYofnuY BE:197131878-
(l|l´.∀`) 川l|l´.▽`)|| ヽl|lT∀Tノ (0l|l´〜`) (l|l;´ Д `;) ∬∬l|l´◇`)
437 :
名無し:2005/05/17(火) 00:46:04 ID:xiUvd743
なんだそのシケたツラは
438 :
ねぇ、名乗って:2005/05/19(木) 00:32:23 ID:/3QcRkGs
ティンポ、まっくろ
439 :
名無し:2005/05/21(土) 22:24:59 ID:eHnoFFIP
今日はとくべつな日ですか小説なんか書きません。
(l|l´.∀`) 川l|l´.▽`)|| ヽl|lT∀Tノ (0l|l´〜`) (l|l;´ Д `;) ∬∬l|l´◇`)
(l|l´.∀`) 川l|l´.▽`)|| ヽl|lT∀Tノ (0l|l´〜`) (l|l;´ Д `;) ∬∬l|l´◇`)
(l|l´.∀`) 川l|l´.▽`)|| ヽl|lT∀Tノ (0l|l´〜`) (l|l;´ Д `;) ∬∬l|l´◇`)
(l|l´.∀`) 川l|l´.▽`)|| ヽl|lT∀Tノ (0l|l´〜`) (l|l;´ Д `;) ∬∬l|l´◇`)
世界中の人が「死ね!死ね!!死ね!!!」と言っているような
不安に駆られながらプッチモニみんなで444get…。
(l|l´.∀`) 川l|l´.▽`)|| ヽl|lT∀Tノ (0l|l´〜`) (l|l;´ Д `;) ∬∬l|l´◇`)
445 :
名無し:2005/06/12(日) 03:02:52 ID:hbcD6k+k
446 :
名無し募集中。。。:2005/06/16(木) 17:28:29 ID:lSpmTfCE BE:84485546-
(l|l´.∀`) 川l|l´.▽`)|| ヽl|lT∀Tノ (0l|l´〜`) (l|l;´ Д `;) ∬∬l|l´◇`)
447 :
名無し:2005/06/19(日) 21:22:49 ID:KA7VCq2w
ドラゴンヘッド落ちてんじゃねえか
誰か面白い小説貼ってよ 貼ってくれよ自薦してよ
448 :
名無し:2005/06/21(火) 01:23:27 ID:Nz7lJEfo
449 :
名無し:2005/06/21(火) 01:41:05 ID:Nz7lJEfo
ああ
いちごまが好きだ
450 :
名無し:2005/06/21(火) 23:10:14 ID:Nz7lJEfo
さっき何年ぶりかに時をかける少女読んで
はじめて「名作だなあ」って思ったりしました
・・ここなんか日記スレみたいになってきたな なんとなく
451 :
名無し募集中。。。:2005/06/25(土) 18:48:54 ID:2zIGmVra BE:84485164-
( ` ・ゝ´) 川‘〜‘)|| (〜^◇^) 川σ_σ|| ( ^▽^) 川o・-・) ( ‘д‘) ( ・e・)
452 :
名無し募集中。。。:2005/06/27(月) 01:07:35 ID:pMR//rE1 BE:221773379-
( ` ・ゝ´) 川‘〜‘)|| (〜^◇^) 川σ_σ|| ( ^▽^) 川o・-・) ( ‘д‘) ( ・e・)
453 :
名無し募集中。。。:2005/06/27(月) 14:40:01 ID:pMR//rE1 BE:147848876-
ヽ^∀^ノ<おい後藤
( ´ Д `)<なんだ偽吉澤
ヽ^∀^ノ=○)T Д T);∴;;
( ` ・ゝ´) 川‘〜‘)|| (〜^◇^) 川σ_σ|| ( ^▽^) 川o・-・) ( ‘д‘) ( ・e・)
( ` ・ゝ´) 川‘〜‘)|| (〜^◇^) 川σ_σ|| ( ^▽^) 川o・-・) ( ‘д‘) ( ・e・)
( ` ・ゝ´) 川‘〜‘)|| (〜^◇^) 川σ_σ|| ( ^▽^) 川o・-・) ( ‘д‘) ( ・e・)
457 :
ねぇ、名乗って:2005/07/21(木) 21:33:16 ID:0o2hF8eI0
( ` ・ゝ´) 川‘〜‘)|| (〜^◇^) 川σ_σ|| ( ^▽^) 川o・-・) ( ‘д‘) ( ・e・)
元気か名無し、このスレが残っていて俺は吃驚してる、楽しみにしてるから頑張れ
( ` ・ゝ´) 川‘〜‘)|| (〜^◇^) 川σ_σ|| ( ^▽^) 川o・-・) ( ‘д‘) ( ・e・)
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461 :
名無し:2005/07/29(金) 21:25:09 ID:s6ABnG1V0
糞戯曲崩れ「2005ボルトのペンギン」
462 :
名無し:2005/07/29(金) 21:25:56 ID:s6ABnG1V0
会議室にみんな集まっていた。久住コハルはキョロキョロしながら「なんで今日はこん
なに緊迫してるんだろう。」とぼんやり考えていた。いつも優しい先輩たちが、今日は
なんだかみんな無口で、すごく怖く見えて、見える怖さよりもその事実が怖かった。
やがて全員が集まった。
「みんな揃ったね。」と部屋をみまわして吉澤が言った。「では会議をはじめます。第22
回、モームス、どんなキャラにすんの?会議。」
コハルはぽかんと口をあけた。こんだけ緊迫しといて何その会議名?と思ったからだ。
463 :
名無し:2005/07/29(金) 21:27:44 ID:s6ABnG1V0
「これから久住のキャラを決定するんだけどさ。お前はどんなキャラでいきたい?大体
でいいよ。詰めてくのはゆっくり時間かけるから。」
どこまでもマジなリーダーの言葉にコハルはなかなか対応できない。補足するように
小川が口をはさむ。
「別になんでもいいんだよ。思いついたことなんでも。」
ぼんやりと頷きながらコハルは考える。芸能界ってすごいところだなあ。そして手を挙
げて答える。
「できれば、かわいい感じのキャラがいいんですけど。」
464 :
名無し:2005/07/29(金) 21:29:04 ID:s6ABnG1V0
すると会議室の雰囲気は一気に曇った。誰がなにを言ったわけでもないのに肌でハッ
キリ感じられるその曇り具合にコハルは焦る。しかし何が悪かったのかわからない。
「かわいい、ねえ・・・。」
そっちを向くと道重が腕組みをしている。いつもと全然違う表情だ。はじめて見るけわし
い顔つき。
「言い忘れたけどね、」吉澤が苦りきった顔つきで口を開く。「うちはね、1キャラ1人っ
て決まってるんだ。被るの禁止なんだよ。」
465 :
名無し:2005/07/29(金) 21:30:32 ID:s6ABnG1V0
コハルはようやく道重の、その表情の理由に気づく。気まずいことこの上なく、かと言っ
て謝ることも出来ないような沈黙にたえきれず、苦し紛れに口を開いた。
「そんな。誰が決めたんですか。」
藤本が吐き捨てるように呟く。
「決まってんだろ。」
吉澤が続く。
「つんくさんが。週刊少年ジャンプみたら大体そんな感じだったから、って。」
コハルは再びがくぜんとした。聞かなきゃよかったとシンから思った。
466 :
名無し:2005/07/29(金) 21:31:16 ID:s6ABnG1V0
「それってどうしても決めなきゃいけないんですか?」
「うん。早いほうがいいよね。それによって食事とかも変わって来る場合あるし、、、」
言いながら吉澤は小川をちらっと見た。みんなもちらっと見た。コハルも見た。小川は
照れくさそうに頭をかいて笑っていた。慌てて目をそらし、コハルは手をあげた。
「じゃあ、ぎゃくに言えば誰ともカブってなかったら、何でもいいってことですか?」
467 :
名無し:2005/07/29(金) 21:32:16 ID:s6ABnG1V0
誰もなにも答えなかった。みんなが口を開きかけては閉じたりしていた。なんてやりづ
らい場所なんだろう、とコハルは思った。
「それに関してはね、確かにそうだけど」と藤本が眉間にシワをよせながら言った。「あ
んまり軽軽しい気持ちで決めるとね、後悔するかも」
と、突然田中がまったく場の雰囲気にそぐわない、軽い調子で口をはさんだ。
「そうだよ、あたしなんか結構後悔してるもの。ヤンキーキャラって。」
468 :
名無し:2005/07/29(金) 21:33:07 ID:s6ABnG1V0
それを受けて、みんな「あはは」と笑った。それはどこか昏い翳りを帯びた笑いだった
が、一応場の雰囲気はやわらいだ。コハルもほっとした。亀井が笑いながら言った。
「ヘタに決めちゃうと、とんでもないことになるかもよ?あたしなんかふざけて『モデル』
とか言ったら飯田さんにコロされかけたし。」
あったあった、と皆笑った。コハルも一応あわせて笑った。亀井は腕組みして、笑い含
みの顔で言った。
「でももしモデルで決まってたら、身長伸ばす手術とか受けさせられたかも。」
あはは、と笑いながら新垣が続いた。
「整形とかさせられたりねー。」
小川も笑いながら続いた。
「でも実際あたしなんか、顔全体にシリコン入」
「まあそれはさておき。」と吉澤が強引にしめくくった。「とにかく、本人の意思を尊重し
よう、ってのは事務所の意向でもあるからさ。何でもいいといえばなんでもいいし。ゆっ
くり考えりゃいいよ。」
469 :
名無し:2005/07/29(金) 21:34:54 ID:s6ABnG1V0
少し気になる点もあったが、コハルは何も言わなかった。なんとなく話を続けてはいけ
ない気配を敏感に感じ取ったからだった。それよりとっとと会議を終わらせよう、と決意
した。
それにはクリティカルな案を出すしかない。誰にも被らないような、それでいて無難な。
全員の顔をさりげなく見回しながら、けなげにフル回転するコハルの頭脳。やがて一つ
の答えに辿り付いた。ゆっくりと手を挙げる。
「お、なんか思いついたか」
吉澤がほっとしたように言う。
「はい。いいですか。」
コハルはにっ、と笑った。完璧だと思った。「あたし、ゲーム好きキャラになります。」
470 :
名無し:2005/07/29(金) 21:39:56 ID:s6ABnG1V0
ゲーム好き=大人しい印象があり、かつ無難・・・と言うのが、コハルのはじき出した
結論だった。それが正しいかどうかはともかく。少なくとも、誰とも被ってはいないは
ず。コハルは自信を持っていた。
しかし吉澤は静かに首を振った。そして、いつの間にかとりだした書類をぱら
ぱらめくりながら、口を開いた。
「一応もうギャルゲーとロールプレイングゲームは塞がってるんだよねえ。飯田さんと
矢口さん」
「え、卒業した人ともカブっちゃ駄目なんですか・・・?」言いながらコハルはふと首をか
しげた。「それに、飯田さんはモデルキャラだったんじゃ?さっき亀井さんが」
「あ、1人1キャラじゃなくて、1キャラ1人だから。」
申し訳なさそうに吉澤が言う。自信あった答えをくじかれたコハルはとりあえず何もい
えない。
471 :
名無し:2005/07/29(金) 21:44:19 ID:s6ABnG1V0
「飯田さんだけで軽く10キャラ以上あるしね、、、基本的にもうだいたい出尽してる、と
思ったほうがいいかも」
「・・・新メンバーは1人だけってなったのも、実はこのせいなんだよねえ。」
「美貴ちゃんなんかキレて暴れだしてそのままキレキャラになったし」
そんな声を耳にしながらコハルは疲れたように頭をおさえた。同情的な目つきで吉澤
は言った。「ま、焦んなくていいよ。一応八時間くらい予定とってあるから、さ。」
冗談じゃない、八時間も、とコハルは思った。ただでさえじっとしてられない年齢なのに。
472 :
名無し:2005/07/29(金) 21:46:49 ID:s6ABnG1V0
とは言えなかなかいい案は出なかった。たまに思いついても誰かと被っていた。四度
目に提案した「ヘタクソだけど料理好きキャラ」を否定されて、がっくりと肩を落としなが
らコハルはふと考えた。
なぜ被るか。それはみんなが欲しがりそうなものを狙うから駄目なのであって、無難な
ものは抑えられているに決まってる。もちろん可愛いとか歌うまいとか、そういうプラス
なものなら当然。ならば。。。
「お、なんか思いついたか。」
コハルはほとんどヤケクソになっていた。こうなったらもういい、絶対ありえない場所へ
行くしかない。手を挙げた。
「口だけキャラ、ってのはどうですかね。やたら大口叩くキャラ。」
473 :
名無し:2005/07/29(金) 21:48:20 ID:s6ABnG1V0
吉澤は一瞬黙った。今までにないリアクションにコハルの期待はふくれあがる。いるわ
けないそんな人。今現在いないし、ちょっと思い返してもそんな人いなかったし。だから
コハルにとって問題は、むしろ被るかどうかではなく、そんなマイナス系のキャラが認
められるのか、だった。
「・・・駄目。」
書類を見ないで吉澤は答えた。何か、見えないくらい遠いものを見つめようとしている
かのような、そんな表情をしていた。コハルはがっかりした。さすがにマイナスに過ぎ
たのか、と反省しながら、しかしすぐに気を取り直した。ならば、誰も思いつかないよう
な、しょーもないキャラにすればいい。
「じゃあ駄菓子キャラってのはどうですか。駄菓子屋で・・・」
「駄目。」
今度は即答だった。しかも途中で遮られた。ついにコハルの頬は小刻みに震えだした。
474 :
名無し:2005/07/29(金) 21:51:01 ID:s6ABnG1V0
「じゃあ悪の黒幕」
「駄目。」
「多重人格サイコキャラ」
「駄目。」
「高熱キャラ」
「駄目。」
すでに肩で息をしながらコハルは鼻の奥に熱いものを感じた。こみ上げてくる何かが
いったい涙なのかどうなのか、自分でも良く分からなかった。吉澤が言う「駄目。」も、
もはや拒絶のための否定としか思えなくなっていた。自分という存在が、拒絶されてい
る。そう考えた瞬間、限界はあっけなくおとずれた。
「あたしが駄目なら駄目って言ってくれればいいのに!」
ほとんど悲鳴に近い声をあげて、それから両手で顔をおさえた。さいしょから茶番だっ
たんだ。泣き崩れながらコハルはそう思った。
「あたしなんかもう居ないほうがいいんです!居なかったことにしてください!」
狭い部屋に響き渡る涙まじりの絶叫。叫びつづけるコハルに痛ましい視線を向けなが
ら、聞こえないくらいの声で吉澤は呟いた。
「駄目。」
475 :
名無し:2005/07/29(金) 21:53:07 ID:s6ABnG1V0
それにしても45秒規制て
476 :
名無し:2005/08/02(火) 02:27:45 ID:Hauc/k710
もう祭りの後だったよ
478 :
名無し:2005/08/03(水) 02:50:26 ID:hBuE6w0A0
479 :
名無し:2005/08/03(水) 02:52:22 ID:hBuE6w0A0
>336
実は密かに不思議だったんですけど何故俺が元気だと
>334
>1はまだここを見ているのだろうか
・・・そんなことたまに思ったりしますよね。
>314
書けないんです。
>>308,311-313
この書き込みは偽者です(←ってマジで言い張ろうかと悩んだ)
>>309 当時も思ってた。(今も思ってる)
けっこう言ってくれて有り難かったみたいなとこありました。
>>305 懐かしいよね
>>304 きついよね
>>266 ありがとう。マジで
>>250 もうなんも書けね
>>248 うん
>>233 そのラスト一行しか読んで無さそうな感じ密かに好きだった。
>>216 これ以上待たせるわけにはいかないような気分です。
>>201-202 感想をありがとう。
480 :
名無し:2005/08/03(水) 02:54:51 ID:hBuE6w0A0
> >>が多すぎます!
うるせー
>保全してくれた人
今まで超ありがとうございました。
もうこんな糞スレは消してしまってください。
481 :
名無し:2005/08/03(水) 02:57:38 ID:hBuE6w0A0
モ板の至宝こと萌え男。を見習って最後に長々と語りたいと思います。
たぶんこれを読む人は3人くらいしか居ないと思うし、
さらに最後まで読み進める人は1人いるかいないかだと思いますがそれでも結構。
・・とか言ってこれからなに書こうかとかも全然決めてません。
今からだらだら考えて書きます。
途中で飽きて寝る可能性も高いです。
482 :
名無し:2005/08/03(水) 03:12:26 ID:hBuE6w0A0
まずこのスレを終了しようと思ったきっかけですが、
何もかもイヤになったからです。
ほんとは10行くらい書いたんだけど我ながらキモいから削除しました。
483 :
名無し:2005/08/03(水) 03:14:02 ID:hBuE6w0A0
次に自作についてですが、これはもう更にどうでもいいです。
市井ちゃんのブラウスが一番好きでした。
484 :
名無し:2005/08/03(水) 03:15:48 ID:hBuE6w0A0
市井ちゃんについてですが、市井ちゃんが好きです。
後藤も好きです。
485 :
名無し:2005/08/03(水) 03:20:33 ID:hBuE6w0A0
もうなんにも書くことなかったです。
すいません。
486 :
名無し:2005/08/03(水) 03:21:53 ID:hBuE6w0A0
なんか眠れそうにないんで
最後に僕とごっちんのエロ小説を書きます。
487 :
名無し:2005/08/03(水) 03:32:56 ID:hBuE6w0A0
ごっちんが机に突っ伏して、唾液を垂らして眠っていた。
なので、唾液の水溜りをそっと指ですくって舐めてみようとしたら、
ごっちんの目がパチッと開いて、腕を鷲づかみにされた。
「あ、あははは、唾液の味で健康状態チェーック…み、みの、みのさんが言ってた……」
って誤魔化そうとしたらすねを蹴られた。
あまりの痛さにその場で膝を付いたら、
ごっちんがニヤニヤ笑いながら僕のアゴをガッと掴んで口をこじ開けると、
上からタラーーーッと唾液を僕の口めがけて垂らして来たというか、注ぎ込んできた。
ごっちんの唾液を充分に味わわされた後、「それで、あたし健康なのかしら〜?」って言われたので、
「ちょっとまだわかんない」って答えたら、そのままちゅーされて口の中を直接味わわされた。
うん、ごっちんは超健康。
ごっちんに「僕のは健康っぽい味だった?」って訊ねたら、
「あんたの健康は、唾液よりもこっち見ればすぐわかんのよ」って膝でチンコぐりぐり押された。
FIN
488 :
名無し:2005/08/03(水) 03:40:38 ID:hBuE6w0A0
嘘です。
>>487は改造コピペです。
速攻で訂正しようと思ってたのに連投規制食らって
しかもなかなか解けなくて焦りました。何もかもイヤになりました。
489 :
ねぇ、名乗って:2005/08/03(水) 09:30:15 ID:u897LmKr0
やめんなよ寂しいじゃん
ちらしずし作者フォルダまでつくって
時々適当に読み返しては
グフグフと笑い痛がゆさをあじわって
新作が無いかこのスレをチェックする
そんな楽しみを今までありがとう
新しいスレでまた読めることを信じて待ってます
492 :
名無し:2005/08/06(土) 23:18:04 ID:vR21JbgL0
前回までのあらすじ:
終わらせてみてこのスレッドが
なんというか俺のホームページ的な存在であったことに
今はじめて気がついたのだった。
>>490 ほんとはもう書き込むのやめようと思ったんだけどこんなスレに
最後まで付き合ってくれた人には一応礼は言っとくのがスジかなーと
思ったので礼を言います。ありがとう。だがやめる。
>>491 まあ小説やめるなんてことは無いから、いつかまたどっかで会えると
思うけど、でも正直な話すると固定(まあ名無しだけど、〇〇の作者的な
概念)を引き摺りながら小説を書きつづけるのはもう疲れたから、次もし
何かやるとしても、俺は俺とバレないようにやりたいと思うと思います。
それでよけりゃーまた見破ってください。
僕は君の作るすべてが好きだった
ヽ^∀^ノ<おい後藤
( ´ Д `)<なんだ偽吉澤
ヽ^∀^ノ=○)T Д T);∴;;
495 :
かおりん祭り:2005/08/21(日) 08:50:51 ID:SUDDweVi0
∋oノハヽo∈ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ^▽^) < 新スレおめでとうございま−す♪
= ⊂ ) \_______
= (__/"(__) トテテテ...
( ` ・ゝ´) 川‘〜‘)|| (〜^◇^) 川σ_σ|| ( ^▽^) 川o・-・) ( ‘д‘) ( ・e・)
497 :
名無し募集中。。。:2005/09/09(金) 14:09:48 ID:6wG238Ap0
ネタ・・・だよね
( ` ・ゝ´) 川‘〜‘)|| (〜^◇^) 川σ_σ|| ( ^▽^) 川o・-・) ( ‘д‘) ( ・e・)
500 :
ねぇ、名乗って:2005/09/24(土) 03:43:13 ID:n3KMuJT7O
500でも頂きますか
501 :
名無し募集中。。。:2005/09/28(水) 22:25:20 ID:FSGimrB70
( ` ・ゝ´) 川‘〜‘)|| (〜^◇^) 川σ_σ|| ( ^▽^) 川o・-・) ( ‘д‘) ( ・e・)
げ