仮面ライダーののBLACK

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571名無しスター

「いるわけねーだろ!」
「絶対にいるってば!」

翌日、雅は学校で男子数人と言い争いをしていた。

「じゃあ誰か見たことある奴いるのかよ。」
「それは・・・・」

「そら見ろ。いい歳してガキみたいなこと言ってんじゃねーよ!」

「バカじゃねーの?」

「・・・・バカって言った?」
雅はジロっと男子を睨みつけた。

「すいません。ごめんなさい。言い過ぎました・・・」


「雅ちゃん、そんな奴ら放っとこうよ・・」
「そうだよ、行こ行こ。」

そう言われて雅は取り巻きの女子数名と教室を出て行った。

「絶対にいるもん・・」
「わかってるって・・でも実際誰も見てないんだよね・・」
「うん・・」

雅はちょっと元気が無かった。
572名無しスター:04/01/10 12:00 ID:a03Me4mJ

それから一週間後・・・

「なあ一昨日の夜、誰か出掛けたか?・・・」

中澤が少し困ったような顔で全員に尋ねた。

「一昨日のパトロールはひとみと梨華だったよね?」
「うん、でも特に何も無かったよ?」
ひとみが言った。

「なにかあったの?裕ちゃん。」
矢口が心配そうに中澤に尋ねた。

「うん、変な噂を聞いたんやけど・・・」

変な噂とはこうだった。

ここ数日、夜になると「仮面ライダー」と名乗る輩が現れる。
スクーターに乗り、黒い衣装にヘルメット姿で暴走族やコソ泥を退治している。
どうやら正体は女の子らしい。

「・・・じゃあやっぱり偽者か。」
中澤が納得した様子でつぶやいた。
573名無しスター:04/01/10 12:04 ID:a03Me4mJ

「偽者って、まさかまたゼティマの・・・」
辻が心配そうな顔をした。

「いや違うやろ、やつらなら悪事を働くはずやし。」
「第一、姿形が違いすぎるもんね。ライダーのことよく知らないんじゃない?」

加護と矢口がそう言うと辻は少し安心した。

「そうれすね。でも評判が良くなるならいいれすよね。」
「いや、でも危ないよ・・・」

辻の言葉に飯田が答えた。

「危ないってなにがれすか?」
「相手が暴走族とか自転車泥棒ぐらいならいいんだけど・・・」

「そうやねん。あまり噂が広がると『本物の悪人』が出てくるかも知れんからな。」
中澤も心配そうに言った。

「でも一体誰が・・・」
574名無しスター:04/01/10 12:06 ID:a03Me4mJ

「あ、そういえば先週も私たちの噂を聞いたんだけど・・・」
飯田と矢口は先週の公園での出来事を話し出した。

「・・・ふーん。そんなことがあったの。」
「今回の件と関係あるかどうかわかんないんだけどね・・・・」

ともかく夜間のパトロールを強化するということで話し合いは終わった。