97 :
西郷樹:
『ん・・・まいっ!!やっぱり焼き肉だねぇ〜♪』
「だねぇ〜♪」
建物を出たあと私は、美貴ちゃんに言われるがままにご飯を食べに連れて行かれた。
もちろん美貴ちゃんの大好物の焼き肉。
もちろんおいしいのだが、私にはどうしてもきになることがあった・・・
「ねぇ美貴ちゃん、そろそろ教えてよ。」
『ん?何を〜?』
「私を1週間借りるってどういうこと?」
『どういうことも何もそういうこと。紺ちゃんはこれから1週間美貴のモノ。それだけよ。』
「それだけって、何でよ!?私と愛ちゃんはもう友達じゃないのよ。それ以上の関係なんだから!」
『あんた、ホントに何も知らないんだねぇ・・・・・』
半ば呆れたように美貴ちゃんが呟いた。
「知らないって何を?」
『まぁ、5期6期はまったくと言っていいほどそっちに疎いからね。知らなくても無理はないんだけど。』
「・・・どういうこと?」
98 :
西郷樹:03/11/17 00:59 ID:5hh11xYh
『この前話したよね、ハロー!の中では女の子同士の恋愛は当たり前なわけ。
つまり、当然狙ってる子が被ることもあるわけよ。特に18歳以上のメンバーなんか、堂々と人前で誰を狙ってるかを宣言してるからね。
まぁ、言ってみればちょっとした裏の世界ってとこかな。』
「その裏の世界とやらがあるからってどうなのよ?私に何の関係があるわけ?」
『分かってないねぇ。紺ちゃん、あんたは人気者なんだよ。美貴が知ってるだけで3〜4人から狙われてるよ。』
意外だった。自分がそんな立場にあるとは、正に夢にも思っていなかった。
「・・・誰なの?」
自分を好きな人がいるということに悪い気はしない。むしろ、それを知りたいというのは当然の反応だ。
『とりあえず美貴が知ってるのは、梨華ちゃん・ののちゃん・カントリーのあさみちゃん、それに・・・・・』
美貴ちゃんの口が止まった。
「それに?まだ他にいるの?」
『いるよ。あなたの目の前に・ ・ ・ 』
「美貴ちゃ・・・・・ん・・・・・も?・・・・・・・・・・」
急に眠気が襲ってきた。
おかしい、なぜだろう?まさか・・・・・睡眠薬?
私が最後に見たのは、美貴ちゃんの不敵に笑っている顔だった。
『さて、行こうか紺ちゃん・・・・・』