おいら

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87名無し募集中。。。

次の日、愛ちゃんに昨日あったことを話したところ、
なぜか、愛ちゃんの顔が急に強張った。
 『本当にそんなこと聞いたの?あさ美ちゃんに?』
 「どうしたの?何か心当たりでもあるの?」
 『多分・・・・・多分なんだけど、石川さんはあたしとあさ美ちゃんの関係に気付いててそれを引き裂こうと思ってるんじゃ・・・・・』
 「何で?そんなにいけないことしてるのかな?」
 『それは、石川さんも・・・・・・・・・・やっぱりいい、何でもない。とにかく、あたしたちの仲を・・・・・』
その時だった。
 『私たちの仲・・・・・ねぇ。』
88西郷樹:03/11/10 20:54 ID:+fegxppW
美貴ちゃんだった。
いきなり後ろから声をかけられたので、思わず身体がビクッとなった。
番組収録の休憩時間だったので、もちろん周りにメンバーのみんながいたのだが、
小さい声で話していたので、聞かれるはずはないと思っていたのだが、聞こえていたらしい。
『やっぱり・・・・・こんなことだろうと思ったわ。』
 「やっぱりって、どういうことですか?」
 『あれ、知らなかった?美貴と梨華ちゃんは仲良しなのよ(笑)』
そうだった。この2人は映画も一緒にやったし同い年なのだ。
やはり何かと気が合うのだろうか。
 『梨華ちゃんの観察眼を甘く見ない方がいいよ。ああ見えて鋭いからね。』
 「でも何で私たちのことだけ・・・・・」
 『・・・・・はっきり言ってあげようか。梨華ちゃんは紺ちゃんのこと狙ってるよ。』
 「ええっ!?」
 『知らないようだから教えたげようか。アイドルの世界は恋愛禁止。男とのスキャンダルなんてもってのほか。
  だからね、女の子同士なら何の問題もないわけ。むしろ"しろ"って言われてるぐらいなのよ。』
89名無し募集中。。。:03/11/10 20:54 ID:+fegxppW
  だからね、女の子同士なら何の問題もないわけ。むしろ"しろ"って言われてるぐらいなのよ。』
石川さんのほうを見る。
どうやらこっちのことには気がついてないようだ。
 『どうしよっかな〜。梨華ちゃんが聞いたら悲しむだろうな〜。まさか、愛しの紺ちゃんがすでに高橋とラブラブだったなんて。
  梨華ちゃん、怒るだろうな〜。何するかわかんないよ〜?』
 「あ、あの・・・美貴ちゃん?」
 『いっちゃお〜かな〜。梨華ちゃん知りたがってたしな〜。』
 「い、言わないで!お願いだから。何でもするからっ!!」
瞬間、美貴ちゃんの目が光った(ような気がした・・・・・)
 『何でもする?ホントだね?じゃあ、高橋と別れな。』
 「・・・それだけは、ちょっと・・・・・・・・・・」
 『できないの?しょうがないな〜。そんなにいくつも考えつかないんだけどな〜。』
何でもすると言ってもいくら何でもできないことはある。せっかく愛ちゃんと一緒になれたのに。
2〜3秒考えてから、急に愛ちゃんのほうを向いて、
 『ねぇ、高橋、紺ちゃん美貴にちょうだいよ。』
今まで黙って話を聞いているだけだった愛ちゃんは突然だったので、とっさには言葉が出てこないみたいだった。
 『ダメです。あたしとあさ美ちゃんはつきあってるんですよ。あさ美ちゃんだってあたしのことが好きなんですから!』
 『じゃあ、しょうがない。梨華ちゃんに・・・・・』
と、言いながら歩き出した。
90名無し募集中。。。:03/11/10 20:54 ID:+fegxppW
 「待って!お願い。あと1つだけ条件を出して!今度こそ何でもやるから。」
 『そうねぇ・・・他にねぇ・・・・・・・・・・じゃ、こうしよう、これから1週間紺ちゃんは美貴のモノね♪』
 「は?」
一瞬、意味がわからなかったがとりあえず文句は言わなかった。
 「わ、わかりました・・・。」
あまりなりたくはないがしかたがない。なんたって、こっちは弱みを握られているのだから。
 『いい?美貴のモノってことは高橋とは1週間プライベートでは会っちゃいけないのよ。まぁ、無理にとは言わないけど・・・・・』
 「いえ、いいです!それでいいよね、愛ちゃん?」
 『まぁ・・・しょうがないんじゃない。でも本当に1週間だけですか?』
 『本当よ、美貴が借りるのは1週間だけ。1週間経ったらいつも通りに戻ってもいいわよ。
  ・・・じゃ、決まりね。早速今夜美貴のお仕事が終わるの待っててね。』
そう言って、美貴ちゃんは振り返って他のメンバーのところに向かっていった。
ちょうどその時、スタッフの人が休憩終了を告げた。
 『じゃ、収録再開しまーす。5、4、3、2 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 』