『お疲れさまでしたーーー!』
みんなが一斉に声を出す。
やっとダンスレッスンが終わった・・・・・。
「あぁ〜〜疲れた・・・」
『ねぇねぇあさ美ちゃん、一緒にご飯食べに行こっ!』
愛ちゃんが話しかけてきた。
そう、私はアイドルグループ“モーニング娘。”の、いわゆる5期メンバーの紺野あさ美。
今日は1日中ダンスレッスン(しかも珍しく15人揃っての)だったのだ。
「あ、うんイイよ。じゃあ、他にも誰か呼んでみんなで食べに行こうよ。」
『いいからいいから、今日は2人っきりで行こっ!・・・・・・・・・・大事な(話があるから)』
最後のほうが良く聞き取れなかった。
「え、何て言ったの?」
『ううん、何でもない。それより早く行こう。』
私たちはすぐに着替えて外に出た。
続く?
35 :
名無し募集中。。。 :03/10/15 21:05 ID:VwW4uiMc
自分のことを「俺」って言ってた奴いなかった?
吉澤か?
37 :
名無し募集中。。。:03/10/16 01:06 ID:6k7jr/ar
>>20「おいら」の文章はケータイで文考えて家に帰ってから清書したって
穴真里の裏日記(スタッフが書いてる)に書いてあった
だからちゃんと矢口が書いたもんでしょ
38 :
名無し募集中。。。:03/10/16 12:02 ID:d7bdai+y
別に矢口が「おいら」っていってもいいだろ。細かいこと言うな
高橋が「おら」って言えば洒落にもならんぞ
39 :
さ:03/10/16 13:08 ID:JG8A45g9
ちなみに道重の地元での一人称は「うち」。複数形は「うちら〜」。
40 :
名無し募集中。。。:03/10/16 20:39 ID:uTXFbY9p
紺野について書いてるところが意味不明です
・自分のキャラを見つけられてない
・歌にしろ、ダンスにしろ、まだまだ課題は多いはず
・最高得点をあげる
何の得点だよ
41 :
さ:03/10/16 21:02 ID:JG8A45g9
紺野の頑張りにだろ?スタート時点から見たら、いちばん成長したのは確かだよ。
42 :
名無し募集中。。。:03/10/16 21:24 ID:6Yb2og3Y
>>41 プロなんだから「頑張り」に点など要らない
44 :
名無し募集中。。。:03/10/16 21:51 ID:/SxXn7g6
>>41 紺野が高橋・小川・新垣以上に頑張ってるとはとても思えない
45 :
名無し募集中。。。 :03/10/16 21:54 ID:44e6nEQW
辻や加護や吉澤も未だに
自分を名字で呼ぶことが多いね
46 :
なかむらしゅんすけ:03/10/16 22:00 ID:0nA8c84y
47 :
名無し募集中。。。:03/10/16 22:03 ID:rn4z+Si4
うちらって、
自分たちで
やっていながら、
本当にタンポポの
ファンだったから。
おいら
□ 「タンポポ(4)〜卒業〜」より
48 :
さ:03/10/16 22:22 ID:JG8A45g9
オーディション当時の紺野はすごかったんだぞ。エンジェルハート当時もだし、キッチンズバーガーの時も…。頑張りを点にするのは、努力好きの矢口ならでは、かな?
「うぅ〜〜ん、おいしい! おいしいね愛ちゃん。」
『へっ?あ、あぁそうだね。』
「どうかした?さっきからあんまり喋らないけど・・・・・」
『ううん、なんでもない。気のせいだよ。』
怪しい。
どこかおかしい。
明らかにどこか不自然すぎる。
そういえば、今日のレッスン中も常に誰かに見られてる気がしていた。
それだけでなく、かなり前から誰かに見られてる気もしていた。
もしかして、愛ちゃん・・・・・?
私なんか悪いことでもしたかなぁ?
そんなことを考えていると急に愛ちゃんが、
『あ、あさ美ちゃん!だ・・・大事な話があるんだ・・・・・。ちょっと店から出ない?』
そぉ〜ら来た。一体何言われるんだろう・・・・・?やっぱり怒られるのかなぁ?
私たちはドキドキしながら会計を済ませ、店から出た。
おいら(・∀・)イイ!!
もう少しスレがさびれてきてからまとめてあげますね。
保全
53 :
ミケラ:03/10/18 16:24 ID:1S77NWcU
() Å
| ⌒/()\⌒
| ( ´Д` )
|<\$/>
| // | \<実は矢口は私が作ったトリノイドなんだな。
/ \
54 :
名無し無し無し:03/10/18 17:14 ID:eWc04Bdv
店から出て駅のある方向に歩く。
若い女の人が話しかけてきた。色が黒いが顔立ちの整った人だ。
『あの・・・モーニング娘。の紺野さんですか?』
うざい。
肯定も否定もしない。こういう手合いは無視。
相手は戸惑っているが、構わない。身の程を知れ、一般人・・・と思いつつ足を進める。
『あさ美ちゃん・・・・・』
愛ちゃんが女の人をちらちら窺いながら心配げに顔をのぞき込んでくる。
同期の間では威張っているくせに何を気にしているのか。他愛もない。
『あの・・・・・』
さっきの女だ。しつこい。大抵これくらいで引き下がるはずだが。
睨み付けてやろうか、と思った矢先、
『・・・私、石川梨華の姉です・・・・・梨華がいつもおせわになっています。』
・・・!!
『そうそう、今、梨華に電話しますから・・・』
携帯電話を渡された。
『あ、紺野ちゃん?私、石川。ごめんなさいね、突然姉さんが話しかけて』
本物だ。魔女のバアサンの呪いか。携帯電話を石川の姉に返し、頭をさげる。
「いえいえいえいえ。ごめんなさい、ごめんなさい。私、ぼーっとしてて。
私こそ石川さんにはいつもお世話になりっぱなしなんです。私、とても感謝しています。」
先日のうたばんの収録を思い出したが、まだ放映されてい筈だ。
あの日石川は収録後ひどく沈んでいた。もちろん台本なのだが、実際に口に出されるとこたえたようだ。
しばらく、どうせ私なんか、とかぶつぶつ言っていた。
まったく姉妹して傍迷惑ななやつらだ。
・・・・・ともあれ、なんとかその場をしのぐ。
「で、何の用?愛ちゃん。大事な話って・・・?
また避妊しなかったの?ジュニアにハマるのもいい加減にしてね。」
続く?
57 :
名無し募集中。。。:03/10/18 18:11 ID:cksZBn3q
おいら、ボクサー
さあ展開はどうなるのか。
保全
保全
保全
保全
63 :
名無し募集中。。。:03/10/22 23:21 ID:MQaNo6y+
(〜゜◇゜)
>>30 とっとと続き書けや
高橋は避妊したのかしてないのか
3日間自分以外書き込みがないのでそろそろいいですかね。
>>64 申し訳ないですが、
>>56は自分ではありません。
ですのであれの続きは書けませんのであしからず。
何もなければ本日の夜に上げたいと思います。
66 :
名無し募集中。。。 :03/10/23 22:12 ID:04RsHisD
俺はおいら読んでますます矢口が好きになったわけだが…
まぁいい子に育ってくれて…
67 :
西郷樹:03/10/24 00:16 ID:3qJZRIGp
店を出てしばらく歩くと小さな公園があった。
『あそこに座ろうか。』
公園の中に2つ並んでいるブランコ。もう久しく乗ってないな・・・・・
乗ってから軽く揺れてみる。“キィ、キィ”と、独特の音が夜の公園にいやに大きく響く。
「ブランコってこんなに小さかったっけ・・・」
ふとつぶやくと、それに反応するかのように
『あ、あのね、あさ美ちゃん・・・・・』
「ん、な〜に?」
『大事な話ってのはね・・・・・あの・・・その・・・私、好きな人がいるんだ!』
「好きな人?一体誰なの?」
なんだ〜、恋の話か。私に怒ってるんじゃなかったんだ〜。
でも、他人の恋といえども軽々しく考えちゃいけない。
私たちは一応芸能人なんだからそれが原因でスキャンダルに発展、最悪芸能界を引退ということもあるかもしれない。
まぁ、ただ好きな人がいるってだけでここまで考える私もどうかと思うが。
『それがね、ちょっと普通の人じゃないんだ。』
「普通の人じゃないって、どういうこと?
まさか、芸能人ってこと?」
それならそれで更に危険性が増してしまう。
『うん、まぁ、そういうことになるのかな・・・・・』
どういうことだろう、いまいちはっきりしない。
「一体誰なのよ?はっきり言ってよ!」
つい、語調が荒くなってしまった。愛ちゃん怒っちゃったかな〜。
『あ、あのね!私が好きな人っていうのは・・・・・その〜・ ・ ・ ・ ・ あさ美ちゃんなのっ!!』
一瞬、何を言われたのかわからなかった。
「えっ!?そそ、それはどういう・・・・・」
『ごめんね、ずっと、黙ってようと思ってた。片想いでいいと思ってた。でも、・・・・・我慢できなくなっちゃった。』
私は、何も言うことができなかった。
『あさ美ちゃん、あさ美ちゃんは、あたしのこと・ ・ ・ ・ ・ 嫌いなの?』
「ちがっ!・・・嫌いとかそういうんじゃなくて、やっぱりほら、女の子同士だし・・・・・ね。」
『女の子同士じゃダメなの!?あたしは、あさ美ちゃんが好き!それの何がいけないの!?』
「そうは、いっても・・・・・やっぱり・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
何を言ってあげればいいのかわからず、口ごもってしまう。
『もういい!あたし、帰るね。ごめんね、あさ美ちゃん。』
そう言っていきなり立ち上がり、走り去る愛ちゃん。目に涙が浮かんでいたのは・・・・・気のせいなのだろうか。
71 :
西郷樹:03/10/26 07:52 ID:EylxZR/P
家に帰ってから、もう一度今日あったことを思い返してみる。
愛ちゃんのことは私も好きだ。
五期メンバーとして、もう何年も一緒にいるし、それこそ家族みたいに。
だからこそ、愛ちゃんが思っているような“恋愛対象”としては見れないのかもしれない。
しかし、冷静に考えてみれば嫌がる理由もない。ただ、同姓だからということだけだ。
現に、オランダなどでは同姓でも結婚ができるらしい。
そう言えば、ハロプロの中でも仲のいいではすまされないぐらい激しい2人もいる。
美貴ちゃんと松浦さんなんか、誰が見てもわかるくらいだ。
それに、愛ちゃんをこれ以上傷つけるのも嫌だ。私は、どうすればいいのだろう・・・・・。
72 :
西郷樹:03/10/26 07:52 ID:EylxZR/P
ひょっとしたらこれが“恋”なのかもしれない。いや、あながち間違ってはいないのかもしれない。
愛ちゃんのことについていろいろと考えている、24時間ひっきりなしに考えている。
私は、愛ちゃんのことが・ ・ ・ ・ ・ 好き?好きなの?
わからない、誰か教えて・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
74 :
西郷樹:03/10/29 23:34 ID:wYZ7v1A3
あれから数日・・・・・・・・・・
今日はさくらとおとめに分かれての練習だから、余計愛ちゃんのことが気になる。
なんとな〜く、視線も感じる。おそらく愛ちゃんなのだろうが、振り向くことができない。
でも・・・言わなきゃ!私の気持ちを正直に。
「あ、愛ちゃん。ちょっと・・・いいかな?」
休憩時間になるとすぐに、愛ちゃんに話しかけた。
『・・・何?』
心なしかそっけないみたいだ。ひょっとしたら、もう私のことなんてどうでもよくなったのかもしれない。
「この間のことなんだけど、その・・・・・まだ返事言ってなかったよね。」
『返事?だって、もう・・・・・』
「私も愛ちゃんの事が好き。」
『・・・いいの?本気にするよ。』
「私は本気だよ。本気じゃなきゃ、こんな恥ずかしいこと言えないもん。愛ちゃんだから言えるの・ ・ ・ ・ ・ スキ♪」
『あさ美ちゃん・・・・・ありがとう。嬉しい!あたし・・・あさ美ちゃんのことが大好き!』
75 :
西郷樹:03/10/29 23:34 ID:wYZ7v1A3
私は、愛ちゃんのことが好き。これでいいんだ。女同士なんか関係あるもんか!
好きなものは好き!これだけはどうしようもないもんっ!
『じゃあ、さっそく今日ご飯食べに行こうね♪』
「うん、行こう!」
幸せ・・・・・。この幸せがずっと続けばいいのに・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
第1部・fin
76 :
西郷樹:03/10/29 23:38 ID:wYZ7v1A3
いかがでしたでしょうか?
こんな感じでゆる〜い恋物語を書いていきたいと思います。
まぁ、あんまりにも批判が多かったらやめますが・ ・ ・ ・ ・
ちなみにもう第2部も頭の中では結構出来上がってます。
そんなに間を空けずにうpできると思いますので。
>>西郷樹さん
乙です。第二部楽しみにしてますw
ほ
79 :
西郷樹:03/11/03 23:30 ID:P3YuiqQe
『あさ美ちゃん、トイレ行こっ!』
「うんっ!♪」
あれから数週間が経った・ ・ ・ ・ ・
今ではもうすっかり愛ちゃんと恋人同士のような関係だ。
その日は雨だったが、そんな嫌な雨なんか気にならないくらい私は幸せな気持ちだった。
だって、愛ちゃんがいるんだもん!
80 :
西郷樹:03/11/03 23:30 ID:P3YuiqQe
『ねえ紺野、最近なんか高橋と仲良いわね。まるで恋人同士みたいに・・・・・』
お仕事が終わって帰ろうと思ったら、楽屋で突然石川さんに言われた。
「そ、そうですか?まぁ、仲は良いですけど・・・・・」
別に隠すこともないのだが、やはり女同士で友達以上の関係になるというのは理解されにくいだろう。
『あ、そう。ふ〜ん・・・・・ところで紺野、今日は一緒に帰らない?』
「え?あ、別にいいですけど・・・・・」
言いながら愛ちゃんの方をチラッと見る。仕方ないなという顔で、うなずいていた。
その時、私の視線に気付いた石川さんが同じ方を見る。
そして、愛ちゃんの表情に気付いたようだ。
『・・・・・じゃあ、帰ろっか紺野。ご飯おごったげるよ。』
「え、本当ですか?やった〜♪」
私はその時ばかりは愛ちゃんのことを忘れて、ご飯に夢中になっていた。
後で、愛ちゃんに聞いたところによると、楽屋から出る際に
石川さんが愛ちゃんをものすごい形相で睨んでいたらしい。
その理由に私が気付くのはもう少し後のことだった・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
更新乙。
え?もしかして……
続き楽しみにしてます。
82 :
西郷樹:03/11/06 21:37 ID:XaQwAihk
家に帰ってきてから改めて思う。今日の石川さんは変だった。
なんだかいらついてたみたい。
もしかしたら愛ちゃんとのことを気付かれたのだろうか、
「女の子同士の恋愛ってどう思う?」
なんか聞いてきたり、
「高橋とちょっと仲良すぎじゃない?あんまり1人のメンバーと親しくなりすぎるのもどうかと思うよ。」
まるで、私と愛ちゃんの仲に気付いていてそれを妨害しているようだった。
あげくの果てには、
「今日はわたしん家に泊まっていかない?」
なんてまで言われた。さすがにやんわりと断ったが、
本当にどうしたんだろう、石川さん・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
こんなんだったかなと思いながらも、明日愛ちゃんに話してみようと思い、眠りについた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
83 :
西郷樹:03/11/06 22:40 ID:XaQwAihk
そういえばタイトル決めてなかったですね・・・・・
え〜と、どうしましょうか・・・・・
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ とりあえず仮タイトルということで「女の子の恋愛事情」なんてのはどうでしょうか。
とりあえずこれでお願いします。
更新乙
「女の子たちの恋愛事情」の方がしっくりくるかも……
余計な口出しスマソ
>>84さん
うん、確かにそっちのほうがしっくりきますね。
じゃぁ、タイトルは「女の子たちの恋愛事情」で。
更新の方ですが、明日か遅くとも明後日にはちょっと長めにうpしたいと思います。
お楽しみに。(って待っててくれる人はいるのかな(^^;)
86 :
84:03/11/08 00:36 ID:V0FsgKxo
口出ししたタイトルに決定されてしまったΣ(´Д`; )
光栄ですがなんか申し訳ないような……
更新楽しみに待ってますよ。
次の日、愛ちゃんに昨日あったことを話したところ、
なぜか、愛ちゃんの顔が急に強張った。
『本当にそんなこと聞いたの?あさ美ちゃんに?』
「どうしたの?何か心当たりでもあるの?」
『多分・・・・・多分なんだけど、石川さんはあたしとあさ美ちゃんの関係に気付いててそれを引き裂こうと思ってるんじゃ・・・・・』
「何で?そんなにいけないことしてるのかな?」
『それは、石川さんも・・・・・・・・・・やっぱりいい、何でもない。とにかく、あたしたちの仲を・・・・・』
その時だった。
『私たちの仲・・・・・ねぇ。』
88 :
西郷樹:03/11/10 20:54 ID:+fegxppW
美貴ちゃんだった。
いきなり後ろから声をかけられたので、思わず身体がビクッとなった。
番組収録の休憩時間だったので、もちろん周りにメンバーのみんながいたのだが、
小さい声で話していたので、聞かれるはずはないと思っていたのだが、聞こえていたらしい。
『やっぱり・・・・・こんなことだろうと思ったわ。』
「やっぱりって、どういうことですか?」
『あれ、知らなかった?美貴と梨華ちゃんは仲良しなのよ(笑)』
そうだった。この2人は映画も一緒にやったし同い年なのだ。
やはり何かと気が合うのだろうか。
『梨華ちゃんの観察眼を甘く見ない方がいいよ。ああ見えて鋭いからね。』
「でも何で私たちのことだけ・・・・・」
『・・・・・はっきり言ってあげようか。梨華ちゃんは紺ちゃんのこと狙ってるよ。』
「ええっ!?」
『知らないようだから教えたげようか。アイドルの世界は恋愛禁止。男とのスキャンダルなんてもってのほか。
だからね、女の子同士なら何の問題もないわけ。むしろ"しろ"って言われてるぐらいなのよ。』
だからね、女の子同士なら何の問題もないわけ。むしろ"しろ"って言われてるぐらいなのよ。』
石川さんのほうを見る。
どうやらこっちのことには気がついてないようだ。
『どうしよっかな〜。梨華ちゃんが聞いたら悲しむだろうな〜。まさか、愛しの紺ちゃんがすでに高橋とラブラブだったなんて。
梨華ちゃん、怒るだろうな〜。何するかわかんないよ〜?』
「あ、あの・・・美貴ちゃん?」
『いっちゃお〜かな〜。梨華ちゃん知りたがってたしな〜。』
「い、言わないで!お願いだから。何でもするからっ!!」
瞬間、美貴ちゃんの目が光った(ような気がした・・・・・)
『何でもする?ホントだね?じゃあ、高橋と別れな。』
「・・・それだけは、ちょっと・・・・・・・・・・」
『できないの?しょうがないな〜。そんなにいくつも考えつかないんだけどな〜。』
何でもすると言ってもいくら何でもできないことはある。せっかく愛ちゃんと一緒になれたのに。
2〜3秒考えてから、急に愛ちゃんのほうを向いて、
『ねぇ、高橋、紺ちゃん美貴にちょうだいよ。』
今まで黙って話を聞いているだけだった愛ちゃんは突然だったので、とっさには言葉が出てこないみたいだった。
『ダメです。あたしとあさ美ちゃんはつきあってるんですよ。あさ美ちゃんだってあたしのことが好きなんですから!』
『じゃあ、しょうがない。梨華ちゃんに・・・・・』
と、言いながら歩き出した。
「待って!お願い。あと1つだけ条件を出して!今度こそ何でもやるから。」
『そうねぇ・・・他にねぇ・・・・・・・・・・じゃ、こうしよう、これから1週間紺ちゃんは美貴のモノね♪』
「は?」
一瞬、意味がわからなかったがとりあえず文句は言わなかった。
「わ、わかりました・・・。」
あまりなりたくはないがしかたがない。なんたって、こっちは弱みを握られているのだから。
『いい?美貴のモノってことは高橋とは1週間プライベートでは会っちゃいけないのよ。まぁ、無理にとは言わないけど・・・・・』
「いえ、いいです!それでいいよね、愛ちゃん?」
『まぁ・・・しょうがないんじゃない。でも本当に1週間だけですか?』
『本当よ、美貴が借りるのは1週間だけ。1週間経ったらいつも通りに戻ってもいいわよ。
・・・じゃ、決まりね。早速今夜美貴のお仕事が終わるの待っててね。』
そう言って、美貴ちゃんは振り返って他のメンバーのところに向かっていった。
ちょうどその時、スタッフの人が休憩終了を告げた。
『じゃ、収録再開しまーす。5、4、3、2 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 』
更新乙。
ん〜やっぱりそーなのか……
92 :
西郷樹:03/11/14 00:05 ID:Axlx27Mp
その日は、18歳以上のメンバーは何か別のお仕事の打ち合わせが入っていて、私はロッカーで1人で美貴ちゃんを待っていた。
待ってる間はずっと、美貴ちゃんが一体何をしたいのか、何が目的なのかを考えていた。
しかし、あの美貴ちゃんのことだから何を考えてるなんかわかるはずもなく、
段々不安になってきたところに足音と話し声が聞こえてきた。
最初に帰ってきたのは吉澤さんと、石川さんだった。
『あれ?紺野どうしたの。まだ残ってたの?』
吉澤さんが不思議そうな顔で聞いてきた。
「いや、美貴ちゃんに“待ってて”って言われたもんで・・・・・」
その時、ちょうど美貴ちゃんが帰ってきた。
『お待たせ〜紺ちゃん、着替えるからもうちょっと待っててね。』
93 :
西郷樹:03/11/14 00:06 ID:Axlx27Mp
『・・・どういうことよ?』
石川さんが、吉澤さんに聞こえないような小さな声で美貴ちゃんに聞いた。
『どうって?こういうことよ。別に紺ちゃんは高橋とだけ仲良くしてるわけじゃないよ。梨華ちゃん、考えすぎだったんじゃないの。』
さすがに、この時ばかりは美貴ちゃんに感謝した。
『そうだったんだ・・・・・だからって、あんたが横取りしようとか考えてないでしょうね。』
『さぁね〜、紺ちゃんの気持ち次第じゃない。』
『ちょっ!何よそれ!?』
『じゃあ、帰ろっか紺ちゃん。お先に〜。』
まだ何か聞きたそうな石川さんを、半ば強引に振り切り、私と美貴ちゃんは建物の外に出た。
94 :
西郷樹:03/11/14 00:10 ID:Axlx27Mp
すいません、更新が遅くて・・・・・
正直忙しくて書きたくても書けないような状況です。
最初のほうに書きためておいたやつの貯金がそろそろなくなりそうです(w
小説総合スレを覗くと毎日のように更新されてる方がいますが、すごいですね。尊敬します。
>>91 もしかして展開読まれてます!?
やっぱり自分の力量なんてそんなもんですかね(w
95 :
91:03/11/15 22:49 ID:sWO7uX8T
>>94西郷樹
勝手に妄想して楽しんでるだけです。
西郷樹さんのペースでマターリ書き上げてください。
↑西郷樹『さん』が抜けてました。失礼しました。
97 :
西郷樹:03/11/17 00:58 ID:5hh11xYh
『ん・・・まいっ!!やっぱり焼き肉だねぇ〜♪』
「だねぇ〜♪」
建物を出たあと私は、美貴ちゃんに言われるがままにご飯を食べに連れて行かれた。
もちろん美貴ちゃんの大好物の焼き肉。
もちろんおいしいのだが、私にはどうしてもきになることがあった・・・
「ねぇ美貴ちゃん、そろそろ教えてよ。」
『ん?何を〜?』
「私を1週間借りるってどういうこと?」
『どういうことも何もそういうこと。紺ちゃんはこれから1週間美貴のモノ。それだけよ。』
「それだけって、何でよ!?私と愛ちゃんはもう友達じゃないのよ。それ以上の関係なんだから!」
『あんた、ホントに何も知らないんだねぇ・・・・・』
半ば呆れたように美貴ちゃんが呟いた。
「知らないって何を?」
『まぁ、5期6期はまったくと言っていいほどそっちに疎いからね。知らなくても無理はないんだけど。』
「・・・どういうこと?」
98 :
西郷樹:03/11/17 00:59 ID:5hh11xYh
『この前話したよね、ハロー!の中では女の子同士の恋愛は当たり前なわけ。
つまり、当然狙ってる子が被ることもあるわけよ。特に18歳以上のメンバーなんか、堂々と人前で誰を狙ってるかを宣言してるからね。
まぁ、言ってみればちょっとした裏の世界ってとこかな。』
「その裏の世界とやらがあるからってどうなのよ?私に何の関係があるわけ?」
『分かってないねぇ。紺ちゃん、あんたは人気者なんだよ。美貴が知ってるだけで3〜4人から狙われてるよ。』
意外だった。自分がそんな立場にあるとは、正に夢にも思っていなかった。
「・・・誰なの?」
自分を好きな人がいるということに悪い気はしない。むしろ、それを知りたいというのは当然の反応だ。
『とりあえず美貴が知ってるのは、梨華ちゃん・ののちゃん・カントリーのあさみちゃん、それに・・・・・』
美貴ちゃんの口が止まった。
「それに?まだ他にいるの?」
『いるよ。あなたの目の前に・ ・ ・ 』
「美貴ちゃ・・・・・ん・・・・・も?・・・・・・・・・・」
急に眠気が襲ってきた。
おかしい、なぜだろう?まさか・・・・・睡眠薬?
私が最後に見たのは、美貴ちゃんの不敵に笑っている顔だった。
『さて、行こうか紺ちゃん・・・・・』
更新乙。
(・∀・)イイッ!!!展開キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
保全
101 :
西郷樹:03/11/23 21:29 ID:bp8wNfjE
気付いた時には、私はどこかの部屋にいた。
『あら、もう起きたの?』
美貴ちゃんだった。手には何か持っている。
『はい、まあお水でも飲みなよ。』
「ここは、美貴ちゃん家?」
『そうよ〜。もう、紺ちゃん途中で寝ちゃって大変だったんだから〜。』
なんとなく記憶は残っているのだが、まさか“睡眠薬入れたでしょ?”とは、聞けない。むしろ、答えを聞くのが怖い。
とにかく、あまりいい予感はしなかったので早々にここから立ち去ろうと思い、
「あ、ありがとう。じゃあ、もう帰るね。」
ドアを開けようとすると、いきなり目の前に美貴ちゃんの手が出てきて退路をふさがれた。
『帰らせないわよ。』
「な、なんでよ?」
『ねぇ紺ちゃん、高橋とはどこまでした?
どうせまだキスもしてないんでしょう?』
言いながら美貴ちゃんはいきなり唇を寄せてきた。
「ちょっ!ちょっと、やめ・・・・・」
『あんなのより美貴のほうがずっといいわよ・・・・・』
抵抗する間もなくキスをされた。
ファーストキスだった。実は、まだ愛ちゃんともしたことがなかった。
「んっ・・・・・・・・・・」
初めての感覚だった。
なんとも言えないような不思議な感覚。
それが嫌かどうかすらわからないような不思議な気持ち。
何も理解できず、抵抗すらできなかった。
すると、美貴ちゃんがいきなり舌を入れてきた。
「いやっ!!!」
思わず美貴ちゃんを突き飛ばしてしまった。
自分でも自分の気持ちがわからなくなりそうで、美貴ちゃんの顔を見ることもできずに、私は外に飛び出していった。
102 :
西郷樹:03/11/23 21:30 ID:bp8wNfjE
家に帰る途中で、私はじっくりと考えていた。
確かに、いきなりキスをされたのにはびっくりしたけど、
なんというか、悪い気はしなかった。
「美貴ちゃんも私のこと好きでいてくれたんだなぁ・・・・・」
誰に言うでもなく、自然と口をついて出た。
103 :
西郷樹:03/11/23 21:30 ID:bp8wNfjE
私には、愛ちゃんがいるのに・・・・・・・・・・
自分で自分の気持ちが分からない。こんなこと、初めて。
私は、美貴ちゃんのこと・・・好きなの?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
104 :
西郷樹:03/11/23 21:32 ID:bp8wNfjE
更新が滞ってしまってすいません。
時間があればどんどん書けるんですが、いかんせん忙しくて・・・・・
時間さえあればどんどん書いていきますのでマターリ待っててください。
保全
保全
107 :
:名無し募集中。。。:03/11/26 18:07 ID:mLNW3AYN
doudemoiiyo・・・
108 :
知:03/11/28 12:33 ID:dH4Hp6vI
保全
ホゼン
小説期待保全
111 :
西郷樹:03/11/30 22:49 ID:Bu6yta1U
次の日はカントリーでの仕事だった。
当然、美貴ちゃんも一緒な訳で、どんな顔して会えばいいのだろうと悩んでいたのだが・・・
期待はずれだった。それが良い意味か悪い意味かはわからないが。
私は、当然美貴ちゃんが積極的に話しかけてくるものと思っていたのだが、
いつまで経っても何もしてこない。こっちが不安になるほどに。
ひょっとして、怒って無視されているのかとも思ったが、そうでもないらしい。
5人でいるときは普通に話しかけてくるのだ。
ただ、2人でいるときには何も話しかけてこない。
いつもでも雑談程度なら普通にするのに、何がどうなったんだろう・・・・・?
その日は、結局誰とも仕事以外の話をすることはできず、
愛ちゃんと話すことも禁止されてるので、1日中孤独感を覚えた日だった・・・・・・・・・・
112 :
西郷樹:03/11/30 22:50 ID:Bu6yta1U
本当にすいません。
今は謝ることしかできませんが・・・・・
少なくとも今週中にもう1回は更新しますので。
保全して下さっている方々、ありがとうございます。
嬉しいです。
( ^▽^)<マターリいきましょう
114 :
知:03/12/03 16:23 ID:c0Hweew0
(〜^◇^)<更新乙でつ
最近美貴帝を見る目が変わってきたかも…
と、ついつい妄想
115 :
西郷樹:03/12/04 21:50 ID:P4KiNAOD
そんな日が結局5日間も続いた。
辛かった、本当に辛かった。さながら中学生のイジメのように疎外されている感じだった。
もう、誰でもいいからバカ話をして大声で笑いたかった。
そう思っていた時だった。
『どうしたの紺ちゃん?元気ないよ?』
「美貴ちゃん・・・・・」
私にとって、それは久々の感覚ようだった。それまでつっけんどんだった美貴ちゃんがとても優しく見えた、まるで本気で心配してくれているように・・・・・
実際、私はこの時まんまと美貴ちゃんの術中にはまってしまっていた。
そんな判断すらできなくなるほど精神的に追いつめられていた。
「美貴ちゃん、お願い。一緒にいて・・・・・」
『いいよ、一緒にいてあげる。紺ちゃんの気がすむまでずっと・・・・・』
116 :
西郷樹:03/12/04 21:50 ID:P4KiNAOD
私は、安心して美貴ちゃんに気を許していた。
「美貴ちゃん、この前はどうしていきなり・・・キスなんてしたの?」
『ゴメンね、ビックリしたでしょ?でも、紺ちゃんがかわいかったからついしたくなっちゃったの。』
「美貴ちゃん・・・・・私のこと、好き?」
『好きだよ、紺ちゃん・・・・・・・・・・』
「・・・・・キスして。」
私は美貴ちゃんに、言ってはいけないようなことを言ってしまった気がした。
一瞬、愛ちゃんの顔が脳裏によぎったが、もうどうでもよくなっていた。
『紺ちゃん・・・、かわいい♪』
長い、長いキスをした。
実際には数秒だったと思うのだが、1分にも1時間にも感じた長い時間だった。
私は、美貴ちゃんと、結ばれた気がした・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
117 :
西郷樹:03/12/04 21:55 ID:P4KiNAOD
今回は思い切って話を展開してみました。
次回の更新は・ ・ ・ ・ ・ いつになるかわからないです。(w
読んでいて下さっている方々、保全して下さっている方々、ありがとうございます。
何よりの励みになっています。
がんばってくださいや〜
おぉ!ミキティすげ〜
保全ってどれくらいのペースですれば良いのかねぇ
>>120 とりあえず24時間の内に1回はあったほうがいいんじゃないですかね。
スレが乱立したら落ちるかもしれませんが・・・・・
ところで、みなさんにちょっと報告までに。
今書いてるのは第2部なんですが、そろそろ自分の中でゴールが見えてきました。
で、第3部なんですが・・・・・
ネタがまったくでてきません(w)要はネタ切れです。
それでも自分の中で書きたい気持ちはあるので、
皆さんにアイディアを出してもらいたいと思います。
こんなカプが見たい、このn人の絡みが見たいというのを出して下さい。
その中で自分が気に入ったやつを選びたいと思いますので。
よろしくお願いします。
まずは
>>120が西郷樹さんなのかと問詰めたいが…
とりあえずず、なちかめお願いします。
123 :
122:03/12/07 11:39 ID:LygywOqJ
124 :
西郷樹:03/12/07 12:01 ID:bhKABdsi
すいません、素で名前忘れてました。(w
一応
>>121は自分です。
証拠といっちゃなんですが、IDが変わらないうちに更新したいと思います。
125 :
西郷樹:03/12/08 20:47 ID:0HPPSntD
「おはようございま〜す!」
期限の1週間は過ぎた。
もう、美貴ちゃんに気を使う必要もない。
でも・・・・・・・・・・
126 :
西郷樹:03/12/08 20:47 ID:0HPPSntD
『あさ美ちゃん、おはよ〜♪。』
「あ、愛ちゃん・・・おはよ。」
自分でもびっくりするほどそっけない扱いだった。
愛ちゃんもそれに気づいたようで、驚いて話しかけてきた。
『どうしたのあさ美ちゃん?なんかあったの?』
「・・・・・あったよ・・・・・・・・・・いっぱいありすぎたよ。」
そう、一言では言い表せないぐらいすごいことが。
長い、長い1週間だった。
それは、人1人の気持ちを動かすことぐらい簡単な・・・・・・・・・・
ちょうどその時だった。
『おはよ〜。』
「あ、美貴ちゃんおはよう!♪」
『紺ちゃん、昨日は楽しかったね。』
言いながら、美貴ちゃんは睨んでいた。明らかに愛ちゃんのほうを。
そして、不敵な笑みを浮かべていた。
さらに、誰にも聞こえないような声でそっと、
『今日も一緒に帰ろうね♪』
「うんっ!」
私たちは、とりあえず離れた。
すかさず愛ちゃんが寄ってきた。
明らかに焦っている様子がみてとれた。
『・・・どういうこと!?何がどうなってるの?もう1週間は過ぎたのよ。なんでまだ藤本さんと仲良くしてんの!?』
「そんな・・・・・大げさだよ。だって、同じメンバーじゃない。仲良くするのは当然じゃ・・・・・」
『違う!あれは同じグループのメンバーの仲とか、そういうんじゃない。まるで・・・(恋人同士みたい)』
最後のほうはまた聞き取れなかった。
いずれにしても、愛ちゃんはそうとう怒ってる。間違いない。
「あ、あのね・・・愛ちゃん。考えすぎじゃない?私と美貴ちゃんは別に・・・・・」
『じゃあ、証拠を見せてよ。』
「証拠?証拠ってどうすればいいのよ?」
『とりあえず今日は一緒に帰ってよね。詳しい話はその時にするから。』
「え、今日?今日は・・・ちょっと・・・・・」
『何よ!やっぱりそうなんじゃない。もういい!!』
愛ちゃんはそういったきり、走り去っていってしまった。
慌てて私が追いかけようとすると、
『いいよ、美貴が行く。紺ちゃんはここにいて。』
「え、でも・・・・・」
『大丈夫、任せて。』
そう言って、美貴ちゃんも愛ちゃんを追いかけていってしまった。
本当に大丈夫なのかな・・・・・元はと言えば、美貴ちゃんが原因なのに・・・・・・・・・・
128 :
西郷樹:03/12/08 20:49 ID:0HPPSntD
( ^▽^)更新乙なのら〜
130 :
西郷樹:03/12/10 20:39 ID:71Yhr95O
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
藤本美貴は思わずほくそ笑んだ。
何もかも上手くいっている。
これだから、他人のものを“奪う”のはたまらない。
落としたときの征服感。
そして、裏切られたほうの悲壮感。今の高橋のリアクションなんか文句なしだ。
これだけのゾクゾク感は久々だ。
もちろん、紺ちゃんがかわいいことは本当だ。
高橋が惚れるのも無理はない。
しかし、あくまでこっちは本気ではない。
言うなれば“火遊び”だ。やってるときは楽しいが、気をつけないと火傷をする。
このスリルがたまらない。
何度でもやりたくなる、やめられない。
しかし、モーニングやハロー!のメンバーにはまだやったことがなかった。
後で団結なんかされても困るし、何より仕事仲間にちょっかいを出すのは後々やりにくいと考えていたのだが、
紺ちゃんのかわいさにはつい、手を出したくなってしまった。
ああいう優しくて心配りのある子が理想なんだろうな、と一人で結論づけてしまっている。
何しろ今、自分はれっきとした相手がいるのだから・・・・・・・・・・
131 :
西郷樹:03/12/10 20:39 ID:71Yhr95O
と、そんなことは置いといて高橋を慰めてやらないとな。
『愛ちゃん!・・・・・何で!・・・・・・・・・・・・・・』
高橋だ。トイレにいる。
嗚咽混じりの泣き声が聞こえてくる。
あくまで偶然発見したような素振りで近づいていく。
「た・か・は・し・ちゃん、どうしたの?泣いてるの?何があったの?」
『あんたっ!・・・あさ美ちゃんに一体何をしたのよ!?』
もの凄い形相で声を荒げている。
やはり、そうとうショックだったのだろう。
「何をって、別に何も?高橋、少し勘違いしてるんじゃない?」
『ふざけるなっ!!あんたがあさ美ちゃんにおかしなこと吹き込んだんだろ!』
「あのね〜、もうあれから1週間経ったのよ。あの時、美貴は言ったでしょ、『1週間経ったらいつも通りに戻って“も”いいわよ。』って。
紺ちゃんの気持ちがどう変わったかは知らないけど・・・・・ね♪」
『卑怯者!・・・・・・・・・・』
「卑怯?何が卑怯だっていうのよ?あんたに魅力がないのが悪いんでしょ。
悔しかったら紺ちゃんを奪い返してみるんだね。それじゃあね。あ、あとお仕事に持ち込まないのよ、こんな感情を。」
そう言いながら、高橋の前から立ち去った。高橋はまた泣いてしまったようだ。
まぁ、今の高橋にはもう何もできまい。別に恐れることはないはずだ・・・・・・・・・・
132 :
西郷樹:03/12/10 20:40 ID:71Yhr95O
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
そのころ高橋愛は・・・・・
「くそっ!!こうなったら負けるもんか!
絶対あさ美ちゃんを取り返してやる!」
とは言っても相手は一筋縄ではいきそうにない。
何か、別のほうから攻めないと・・・・・
瞬間、ひとつのアイディアが頭に浮かんだ。
「そうだ!あの人にこのことを知らせれば・・・・・」
よし、これはいける。
そうとなったらすぐ行動だ。
急いで携帯を取り出し、呼び出す。
「・・・あ、もしもし高橋ですけど・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
133 :
西郷樹:03/12/10 20:42 ID:71Yhr95O
━━━━━━━━━━
は視点が変わってるってことを表してます。
見事に裏目に出てしまいましたが(w
次回をお楽しみに。
( ^▽^)更新乙なのら〜
美貴帝コワイのら〜
相手ってチャーミーかな〜ウフッ
( ^▽^)保全なのら〜
136 :
知:03/12/16 02:47 ID:ka89lVsX
ほ ぜ ん
131の『愛ちゃん!・・・・・何で!・・・・・・・・・・・・・・』
って誰のセリフ?
138 :
西郷樹:03/12/17 21:27 ID:bTyiBQAy
>>137 あら、ホントだ・・・・・
すいません。
「愛ちゃん」→「あさ美ちゃん」の間違いです。
ちなみに高橋ちゃんのセリフです。
年末はどうも忙しくて・・・・・
時間がどうしてもとれません。
今週末までにはどうにかしますので。
保全
一応、保全しておきますけれども。
141 :
西郷樹:03/12/21 23:54 ID:Z/hirVFY
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「じゃ、紺ちゃんまたね〜♪」
『ばいば〜い、美貴ちゃん♪』
あれから3日間経った・・・・・
てっきり高橋が何か仕掛けてくると予想していたのだが、未だ何もない。
もう少しガッツがあると思ってたけど、思い違いだったかな・・・・・
明日はオフなので、もう1回高橋にハッパをかけてみようかと思いながら、家路につき、眠りについた・・・・・・・・・・・・・・・
とりあえず形だけの(w)更新です。
あぁ〜、休みが欲しい・・・・・
保全して下さっている方々、ありがとうございます。
時間がとれた曉には大量にいきたいと思いますので。
1ってまだいんのかな?
保全
保全
146 :
入来妹:03/12/26 12:53 ID:432/EFGJ
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│▽金│▽銀│▽桂│▽香│▽玉│▽香│▽桂│▽銀│▽金│
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│__│▽飛│__│__│__│__│__│▽角│__│
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│▽歩│▽歩│▽歩│▽歩│▽歩│▽歩│▽歩│▽歩│▽歩│
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│▲歩│▲歩│▲歩│▲歩│▲歩│▲歩│▲歩│▲歩│▲歩│
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│__│▲角│__│__│__│__│__│▲飛│__│
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│▲金│▲銀│▲桂│▲香│▲王│▲香│▲桂│▲銀│▲金│
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│▽金│▽銀│▽桂│▽香│▽玉│▽香│▽桂│▽銀│▽金│
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│__│▽飛│__│__│__│__│__│▽角│__│
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│▽歩│▽歩│▽歩│▽歩│▽歩│▽歩│▽歩│▽歩│▽歩│
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│__│__│▲歩│__│__│__│__│__│__│
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│▲歩│▲歩│__│▲歩│▲歩│▲歩│▲歩│▲歩│▲歩│
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│__│▲角│__│__│__│__│__│▲飛│__│
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│▲金│▲銀│▲桂│▲香│▲王│▲香│▲桂│▲銀│▲金│
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│▽金│▽銀│▽桂│▽香│▽玉│▽香│▽桂│▽銀│▽金│
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│__│▽飛│__│__│__│__│__│▽角│__│
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│▽歩│▽歩│▽歩│▽歩│▽歩│▽歩│__│▽歩│▽歩│
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│__│__│▲歩│__│__│__│__│__│__│
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│▲歩│▲歩│__│▲歩│▲歩│▲歩│▲歩│▲歩│▲歩│
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│__│▲角│__│__│__│__│__│▲飛│__│
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│▲金│▲銀│▲桂│▲香│▲王│▲香│▲桂│▲銀│▲金│
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│▽金│▽銀│▽桂│▽香│▽玉│▽香│▽桂│▽銀│▽金│
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│▽歩│▽歩│▽歩│▽歩│▽歩│▽歩│__│▽歩│▽歩│
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│__│__│▲歩│__│__│__│__│__│__│
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│▲歩│▲歩│__│▲歩│▲歩│▲歩│▲歩│▲歩│▲歩│
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│__│__│__│__│__│__│__│▲飛│__│
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│▲金│▲銀│▲桂│▲香│▲王│▲香│▲桂│▲銀│▲金│▲角
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150 :
後手同銀:03/12/26 18:04 ID:Bj7R960c
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│▽金│▽銀│▽桂│▽香│▽玉│▽香│▽桂│ │▽金│ ▲馬
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│__│▽飛│__│__│__│__│__│▽銀│__│
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│▽歩│▽歩│▽歩│▽歩│▽歩│▽歩│__│▽歩│▽歩│
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│__│__│__│__│__│__│▽歩│__│__│
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│__│__│▲歩│__│__│__│__│__│__│
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│▲歩│▲歩│__│▲歩│▲歩│▲歩│▲歩│▲歩│▲歩│
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│__│__│__│__│__│__│__│▲飛│__│
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│▲金│▲銀│▲桂│▲香│▲王│▲香│▲桂│▲銀│▲金│▲角
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
152 :
西郷樹:03/12/26 20:15 ID:Bj7R960c
『ちゃっちゃっちゃ〜♪ちゃっちゃちゃららら〜ららら〜♪』
携帯が鳴っている。ほっとけばその内きれるだろう。
もう少し寝ていたい、せっかくのオフなんだから・・・・・・・・・・
『ちゃ〜ちゃちゃらら〜♪ちゃっちゃっちゃ〜♪・・・・・』
「あ〜、もううるさい!何なのよ!」
いつまで経ってもきれる様子がないのでしかたないので出てみる。
携帯の画面を見ると、番号はマネージャーだった。
何もこんな日に、と思いながら明らかに相手にも不機嫌とわかる声で電話に出た。
「もしもし?・・・一体何ですか?
えぇ!?事務所に来い?今すぐですか?・・・はい・・・・・はい、わかりました。」
突然事務所から呼び出しをくらってしまった。
何だろう、とにかくかなり慌ていた。
美貴が何かしたかな・・・・・
153 :
西郷樹:03/12/26 20:15 ID:Bj7R960c
結局、呼び出された理由もわからないまま、渋々着替えて家を出た。
事務所に向かいながら高橋に電話をかけてみた。
どうせすぐ終わるだろうと思い、それから会う約束をとりつけようと思った。
『プルルルルルルルルルル・・・・・もしもし・・・?』
「あ、高橋?今日会える?話したいことがあるんだけど・・・・・」
『今日ですか?
今日は、そんなヒマはないはずですよ?(笑)・・・・・』
「は!?」
『それじゃ。忙しいんで・・・・・・・・・・・・・・・』
そう言って突然電話を切られた。
・・・・・・・・・・何だ?
あいつ、何を知ってる?
ひょっとしてあいつが今日美貴を事務所に呼びだしたのか?
さっぱりわけがわからなくなりながらも、とりあえず事務所についた。
応接室に行けと言われ、とりあえず部屋に入ってみる。
部屋の中にいたのはなんと、紺ちゃんと会長、それに・・・あの人は・・・・・・・・・・
「亜弥ちゃんの・・・・・マネージャーさん?」
更新乙〜
美貴帝、亜弥牛!
155 :
西郷樹:03/12/30 00:53 ID:FClFAbJs
『まぁ、とりあえず座れ、藤本。話はそれからだ。』
「は、はぁ・・・・・」
どういうことだ。なぜ紺ちゃんや亜弥ちゃんのマネージャーがいるのだ?
まさか・・・・・・・・・・・・・・・
156 :
西郷樹:03/12/30 00:53 ID:FClFAbJs
『さて、何から話せばいいもんか・・・・・
とりあえず、事の発端は今日の午前中だ。』
会長が重い口調で話し始めた。
会長に促されて、今度は亜弥ちゃんのマネージャーが話し始めた。
『今朝は仕事があったんで、私は先に仕事場へ行っていたんですが、いつまで経っても松浦が来ないんですね。
それで、携帯に連絡したんですが、それも出ない。
何かあったのかと思い自宅まで駆けつけると、一応家にはいたんですよ。でも、鍵をかけて出てこない。
開けるように説得しても・・・・・』
157 :
西郷樹:03/12/30 00:54 ID:FClFAbJs
『開けないよ!!!何してるかって?ストライキだよ、ストライキ。もうお仕事なんてしない!』
『な、何言ってんだ!?理由は何なんだ?理由は!?』
『理由・・・・・・・・・・?
“藤本さん”と紺ちゃんにでも聞けばわかるんじゃない?』
『“藤本さん”って・・・・・
と、とにかく、ちょっと待ってろ。また来るからな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
・
・
・
・
・
『と、いうわけです。いったい何がなにやらさっぱりわかりません。』
『そこで、お前らを呼び出したわけだ。何か知っていることがあったら教えてくれ。』
更新乙〜。
愛さんなかなかやるなぁ^^
159 :
知:04/01/01 00:42 ID:2wMI3pNS
新年初保全
オラ必死だな…
保全
161 :
西郷樹:04/01/06 22:22 ID:POCgr+8i
くそっ!!
こういうことか・・・・・
高橋のやつ、よりにもよって亜弥ちゃんに。
確かに美貴と亜弥ちゃんの仲は、友人としてのそれを超えている。
しかもそれを隠そうとしていないから、メンバーはもちろん、一般のファンの間にも有名だ。
それがまさか、こんなところでこんなことになるなんて・・・・・
はっきり言って、亜弥ちゃんがへそを曲げるとどうしようもない。
美貴がどうこうできるレベルではないのだ。
そのうえ亜弥ちゃんは、今や日本を代表するトップアイドルだ。
それだけに、仕事をボイコットするなんてことになったら、直接的な損害だけでもかなりの額になるだろう。
これが、今日だけならまだしもこのまま、1週間・1ヶ月・・・・・と続けば、
それこそ億の単位の損害にまでなるかもしれない。
そうなった場合の原因は美貴にあるわけである。
もし、代わりに払えと言われたら・・・・・冗談じゃない、一生かかっても払えない額かもしれない。
そんな最悪の事態だけは避けなくてはならない。
とりあえず、亜弥ちゃんと話をしてみるしかない。
美貴は、オブラートで包んだように会長と亜弥ちゃんのマネージャーに事の経緯を説明した。
163 :
西郷樹:04/01/06 22:23 ID:POCgr+8i
そして、亜弥ちゃんに会わせてほしい、話がしたいと頼んでみた。
意外にもその願いはあっさりとOKされ、
まずは、マネージャーさんの方から亜弥ちゃんに連絡をとってもらうことにした。
164 :
西郷樹:04/01/06 22:23 ID:POCgr+8i
乙。どうなるのやら
166 :
知:04/01/11 00:38 ID:O0rW51Ye
保全よ川'ー'川フフフッ
167 :
西郷樹:04/01/13 20:46 ID:1YcSnN0A
『あ、もしもし松浦?・・・・・・・・・・
・・・そういうわけだから藤本にかわるよ。』
はい、と言いながら携帯を手渡される。
まずは、亜弥ちゃんがどんな様子なのか確かめないと・・・・・
168 :
西郷樹:04/01/13 20:47 ID:1YcSnN0A
「もしもし、亜弥ちゃん?・・・・・」
『あら、・・・どうしたの“藤本さん”?』
ヤバイ。
はっきりいってそうとうヤバイ。
明らかに怒ってる。
「ゴ、ゴメンね・・・・・その・・・・・・・・・・」
『何が!?
とりあえず紺ちゃんにかわってくれる?』
「う、うん。わかった・・・」
どうやら亜弥ちゃんの怒りはMAXに達しているらしい。
しかたなく、言われたとおり紺ちゃんに携帯を渡す。
『もしもし・・・・・・・・・・』
169 :
西郷樹:04/01/13 20:47 ID:1YcSnN0A
紺ちゃんが横で話しているのを聞きながら、
2人に亜弥ちゃんの様子が一筋縄ではいかないことを伝える。
こうなってしまっては2人も頭を抱えるしかない。
美貴だって気持ち的にはそんな感じだ。
美貴のことを“藤本さん”と呼ぶなんて・・・・・
少なくとも美貴の記憶の中では1度もない。
170 :
西郷樹:04/01/13 20:48 ID:1YcSnN0A
『・・・はい、・・・・・はい。わかりました。』
紺ちゃんが電話を切る。
内容について尋ねると、
『・・・それが、今から私と美貴ちゃんと2人で家まで来てくれって。
他の人が来ても入れないからって。』
『じゃ、俺たちは来るなってことか!?
・・・・・しかたない。紺野と藤本で行ってくれるか?』
「わ、わかりました・・・・・」
亜弥ちゃんは、おそらく何か企んでいる。
美貴たち2人だけにして何をしようとしているのか・・・・・
保全
保
保
ぜ
aidachiaki
176 :
名無し募集中。。。 :04/01/20 01:56 ID:KSqtRQIu
ぎりぎりのところで浮上
ともかく、紺ちゃんと2人で来いと言われてるわけだし、行かないわけにもいくまい。
とりあえず亜弥ちゃんの家に行ってみなければ・・・・・
178 :
西郷樹:04/01/20 22:55 ID:BB43qPRw
結局、亜弥ちゃんのマネージャーさんの車で連れてきてもらったわけだが、
肝心のマネージャーさんは、
『僕はやっぱり行きませんよ。あれ以上松浦を怒らせたらマズイですので。』
と、言ってマンションの前で終わるまで待っていてくれるらしい。
一体いつまで待つ気なのだろう・・・・・
それ以前に“終わる”かどうかの保証もないのに・・・・・・・・・・
紺ちゃんと2人で車を降りる。
美貴たちがやらなければいけないのは、
“とりあえず亜弥ちゃんの機嫌を直して、お仕事を通常通りにやらせること。”だ。
事務所ではそう言われたものの、果たして美貴にそんなことができるのだろうか。
・・・・・いや、違う。やらなければいけないのだ。
何といったって、この事件の原因は美貴にあるのだから。
紺ちゃんにも責任はなくもないが、それを押しつけるのは無理だろう。
顔を会わせてからほとんど喋ってないし、亜弥ちゃんとの電話で話してからは更に不安そうな表情をしている。
いつのまにか“松浦亜弥”という人の力はものすごいものになっていたらしい。
いや、美貴もそれを感じてはいた。
しかし、亜弥ちゃん自身がそれをふりかざすようなことをしなかったから表に出なかっただけなのだ。
それだけに、今回のことは許せなかったのだろう。
もっとも、そんな亜弥ちゃんがこれほどのことをする原因が美貴だということは、
ひょっとしたら自慢にしていいのかもしれない。
美貴もすごい子と仲良くなっていたもんだと考えながらマンションの中に入る。
セキュリティはしっかりしてるので、亜弥ちゃんにロックを外してもらうしかない。
亜弥ちゃんの部屋番号を押して応答を待っていると、
すぐに、しかし、いかにも不機嫌そうな亜弥ちゃんの声が聞こえてくる。
『はい?』
「あ、美貴だけど・・・・・」
『ああ、今開ける。』
ロックがかかっていた扉が開き、エレベーターに乗り込む。
亜弥ちゃんの部屋がある階のボタンを押し、エレベーターの扉が閉まる。
亜弥ちゃんの部屋は高いところにあるから、エレベーターを使っても結構かかる。
美貴は、思い切って紺ちゃんに話しかけた。
「あの・・・ごめんね、紺ちゃん。」
『ううん、何で美貴ちゃんが謝るの?』
「だって、美貴が原因で紺ちゃんもこんな目に・・・・・」
『・・・・・やっぱりそういう関係だったの?』
「・・・・・・・・・・」
こういうときにはどう言えばいいものなのだろう。
正直に、はい、そうです。とはとても言えない雰囲気だし、
ここで紺ちゃんに希望を持たせることを言えば亜弥ちゃんに何をされるかわからない。
「その、まぁ・・・・・ね。」
『私は美貴ちゃんにとって何だったの!?
ただの遊び道具だったの?私は・・・・・私は・・・・・・・・・・!!』
「ゴメン・・・本当にゴメン。でも、亜弥ちゃんとのことは美貴も真剣なの。」
そう言ったきり、紺ちゃんはうつむいたままになってしまった。
微妙に泣いているようだ。
それでも目的の階にエレベーターがつくと、顔を上げていつもの紺ちゃんの顔に戻っていた。
強いな、この子は。
美貴なんかよりもよっぽど強い子なのかもしれない。
亜弥ちゃんの部屋の前についた。
一瞬ためらってから、インターホンを押す。
少しの間があってから鍵の“ガチャ”という音がする。
入れということなのだろう。
ほ
ぜ
そ
にょ
いつも通りの見慣れた亜弥ちゃんの部屋。
しかし、今日は違う。
別に目に見えて違うものはないのだが、何より気持ちが違う。
美貴も、亜弥ちゃんも。
それに、紺ちゃんにとってこの部屋は初めてだろう。
三者三様にピリピリとした空気が流れる。
『適当なところに座ってて。』
亜弥ちゃんはそう言って台所の方に向かっていった。
おそらくお茶を煎れてくれるのだろう。
案の定、しばらくして温かそうな紅茶を持って亜弥ちゃんが戻ってきた。
「あ、ありがと・・・・・」
急に亜弥ちゃんの顔が変わった。いつもの優しい亜弥ちゃんの顔だ。
『はい、たんは砂糖2杯だったよね〜♪』
「う、うん・・・・・」
なぜか亜弥ちゃんの態度が急激に変わった。いつもでさえこんなことはしてくれないのに。
はっと気付き、紺ちゃんの方を向く。
思った通り、紺ちゃんはそんな亜弥ちゃんを睨んでいた。
どうも亜弥ちゃんはこれ見よがしに2人の仲の良さををアピールしたいらしい。
また、どっちも嫉妬深いもんだから明らかに敵意をむき出しにしている。
『はい、紺ちゃんも。』
『あ、ありがとうございます。』
一応当たり障りのないやりとりをする2人。
美貴は、亜弥ちゃんの顔から目を外し、紅茶を一口飲む。
一体、どうなることやら・・・・・・・・・・
『さて、何で今日2人をここに呼んだかがわかるかな?わかるよね?』
亜弥ちゃんが沈黙を破り話し始めた。
思わず2人で顔を見合わせる。紺ちゃんが口を開かないようなので、美貴が答える。
「それは・・・・・美貴が紺ちゃんと仲良くなって・・・・・それで、亜弥ちゃんが嫉妬を・・・・・・・・・・」
『嫉妬!?』 ┬──┐
│▽金│▽銀│▽桂│▽香│▽玉│▽香│▽桂│▽銀│▽金│
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│__│▽飛│__│__│__│__│__│▲馬│__│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│▽歩│▽歩│▽歩│▽歩│▽歩│▽歩│__│▽歩│▽歩│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│__│__│__│__│▽歩│__│__│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│__│__│__│__│__│__│__|
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│▲歩│__│__│__│__│__│__│
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│▲歩│▲歩│__│▲歩│▲歩│▲歩│▲歩│▲歩│▲歩│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│__│__│__│__│__│▲飛│__│
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│▲金│▲銀│▲桂│▲香│▲王│▲香│▲桂│▲銀│▲金│▲角
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
187 :
後手同銀:03/12/26 18:04 ID:Bj7R960c
┌──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│▽金│▽銀│▽桂│▽香│▽玉│▽香│▽桂│ │▽金│ ▲馬
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│__│▽飛│__│__│__│__│__│▽銀│__│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│▽歩│▽歩│▽歩│▽歩│▽歩│▽歩│__│▽歩│▽歩│
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│__│__│__│__│__│__│▽歩│__│__│
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│__│__│__│__│__│__│__│__│__|
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│__│__│▲歩│__│__│__│__│__│__│
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│▲歩│▲歩│__│▲歩│▲歩│▲歩│▲歩│▲歩│▲歩│
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│__│__│__│__│__│__│__│▲飛│__│
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│▲金│▲銀│▲桂│▲香│▲王│▲香│▲桂│▲銀│▲金│▲角
└──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
189 :
西郷樹:03/12/26 20:15 ID:Bj7R960c
『ちゃっちゃっちゃ〜♪ちゃっちゃちゃららら〜ららら〜♪』
携帯が鳴っている。ほっとけばその内きれるだろう。
もう少し寝ていたい、せっかくのオフなんだから・・・・・・・・・・
『ちゃ〜ちゃちゃらら〜♪ちゃっちゃっちゃ〜♪・・・・・』
「あ〜、もううるさい!何なのよ!」
いつまで経ってもきれる様子がないのでしかたないので出てみる。
携帯の画面を見ると、番号はマネージャーだった。
何もこんな日に、と思いながら明らかに相手にも不機嫌とわかる声で電話に出た。
「もしもし?・・・一体何ですか?
えぇ!?事務所に来い?今すぐですか?・・・はい・・・・・はい、わかりました。」
突然事務所から呼び出しをくらってしまった。
何だろう、とにかくかなり慌ていた。
美貴が何かしたかな・・・・・
190 :
西郷樹:03/12/26 20:15 ID:Bj7R960c
結局、呼び出された理由もわからないまま、渋々着替えて家を出た。
事務所に向かいながら高橋に電話をかけてみた。
どうせすぐ終わるだろうと思い、それから会う約束をとりつけようと思った。
『プルルルルルルルルルル・・・・・もしもし・・・?』
「あ、高橋?今日会える?話したいことがあるんだけど・・・・・」
『今日ですか?
今日は、そんなヒマはないはずですよ?(笑)・・・・・』
「は!?」
『それじゃ。忙しいんで・・・・・・・・・・・・・・・』
そう言って突然電話を切られた。
・・・・・・・・・・何だ?
あいつ、何を知ってる?
ひょっとしてあいつが今日美貴を事務所に呼びだしたのか?
さっぱりわけがわからなくなりながらも、とりあえず事務所についた。
応接室に行けと言われ、とりあえず部屋に入ってみる。
部屋の中にいたのはなんと、紺ちゃんと会長、それに・・・あの人は・・・・・・・・・・
「亜弥ちゃんの・・・・・マネージャーさん?」
更新乙〜
美貴帝、亜弥牛!
192 :
西郷樹:03/12/30 00:53 ID:FClFAbJs
『まぁ、とりあえず座れ、藤本。話はそれからだ。』
「は、はぁ・・・・・」
どういうことだ。なぜ紺ちゃんや亜弥ちゃんのマネージャーがいるのだ?
まさか・・・・・・・・・・・・・・・
193 :
西郷樹:03/12/30 00:53 ID:FClFAbJs
『さて、何から話せばいいもんか・・・・・
とりあえず、事の発端は今日の午前中だ。』
会長が重い口調で話し始めた。
会長に促されて、今度は亜弥ちゃんのマネージャーが話し始めた。
『今朝は仕事があったんで、私は先に仕事場へ行っていたんですが、いつまで経っても松浦が来ないんですね。
それで、携帯に連絡したんですが、それも出ない。
何かあったのかと思い自宅まで駆けつけると、一応家にはいたんですよ。でも、鍵をかけて出てこない。
開けるように説得しても・・・・・』
194 :
西郷樹:03/12/30 00:54 ID:FClFAbJs
『開けないよ!!!何してるかって?ストライキだよ、ストライキ。もうお仕事なんてしない!』
『な、何言ってんだ!?理由は何なんだ?理由は!?』
『理由・・・・・・・・・・?
“藤本さん”と紺ちゃんにでも聞けばわかるんじゃない?』
『“藤本さん”って・・・・・
と、とにかく、ちょっと待ってろ。また来るからな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
・
・
・
・
・
『と、いうわけです。いったい何がなにやらさっぱりわかりません。』
『そこで、お前らを呼び出したわけだ。何か知っていることがあったら教えてくれ。』
更新乙〜。
愛さんなかなかやるなぁ^^
196 :
知:04/01/01 00:42 ID:2wMI3pNS
新年初保全
オラ必死だな…
保全
198 :
西郷樹:04/01/06 22:22 ID:POCgr+8i
くそっ!!
こういうことか・・・・・
高橋のやつ、よりにもよって亜弥ちゃんに。
確かに美貴と亜弥ちゃんの仲は、友人としてのそれを超えている。
しかもそれを隠そうとしていないから、メンバーはもちろん、一般のファンの間にも有名だ。
それがまさか、こんなところでこんなことになるなんて・・・・・
はっきり言って、亜弥ちゃんがへそを曲げるとどうしようもない。
美貴がどうこうできるレベルではないのだ。
そのうえ亜弥ちゃんは、今や日本を代表するトップアイドルだ。
それだけに、仕事をボイコットするなんてことになったら、直接的な損害だけでもかなりの額になるだろう。
これが、今日だけならまだしもこのまま、1週間・1ヶ月・・・・・と続けば、
それこそ億の単位の損害にまでなるかもしれない。
そうなった場合の原因は美貴にあるわけである。
もし、代わりに払えと言われたら・・・・・冗談じゃない、一生かかっても払えない額かもしれない。
そんな最悪の事態だけは避けなくてはならない。
とりあえず、亜弥ちゃんと話をしてみるしかない。
美貴は、オブラートで包んだように会長と亜弥ちゃんのマネージャーに事の経緯を説明した。
200 :
西郷樹:04/01/06 22:23 ID:POCgr+8i
そして、亜弥ちゃんに会わせてほしい、話がしたいと頼んでみた。
意外にもその願いはあっさりとOKされ、
まずは、マネージャーさんの方から亜弥ちゃんに連絡をとってもらうことにした。
201 :
西郷樹:04/01/06 22:23 ID:POCgr+8i
乙。どうなるのやら
203 :
知:04/01/11 00:38 ID:O0rW51Ye
保全よ川'ー'川フフフッ
204 :
西郷樹:04/01/13 20:46 ID:1YcSnN0A
『あ、もしもし松浦?・・・・・・・・・・
・・・そういうわけだから藤本にかわるよ。』
はい、と言いながら携帯を手渡される。
まずは、亜弥ちゃんがどんな様子なのか確かめないと・・・・・
205 :
西郷樹:04/01/13 20:47 ID:1YcSnN0A
「もしもし、亜弥ちゃん?・・・・・」
『あら、・・・どうしたの“藤本さん”?』
ヤバイ。
はっきりいってそうとうヤバイ。
明らかに怒ってる。
「ゴ、ゴメンね・・・・・その・・・・・・・・・・」
『何が!?
とりあえず紺ちゃんにかわってくれる?』
「う、うん。わかった・・・」
どうやら亜弥ちゃんの怒りはMAXに達しているらしい。
しかたなく、言われたとおり紺ちゃんに携帯を渡す。
『もしもし・・・・・・・・・・』
206 :
西郷樹:04/01/13 20:47 ID:1YcSnN0A
紺ちゃんが横で話しているのを聞きながら、
2人に亜弥ちゃんの様子が一筋縄ではいかないことを伝える。
こうなってしまっては2人も頭を抱えるしかない。
美貴だって気持ち的にはそんな感じだ。
美貴のことを“藤本さん”と呼ぶなんて・・・・・
少なくとも美貴の記憶の中では1度もない。
207 :
西郷樹:04/01/13 20:48 ID:1YcSnN0A
『・・・はい、・・・・・はい。わかりました。』
紺ちゃんが電話を切る。
内容について尋ねると、
『・・・それが、今から私と美貴ちゃんと2人で家まで来てくれって。
他の人が来ても入れないからって。』
『じゃ、俺たちは来るなってことか!?
・・・・・しかたない。紺野と藤本で行ってくれるか?』
「わ、わかりました・・・・・」
亜弥ちゃんは、おそらく何か企んでいる。
美貴たち2人だけにして何をしようとしているのか・・・・・
保全
保
保
ぜ
aidachiaki
213 :
名無し募集中。。。 :04/01/20 01:56 ID:KSqtRQIu
ぎりぎりのところで浮上
ともかく、紺ちゃんと2人で来いと言われてるわけだし、行かないわけにもいくまい。
とりあえず亜弥ちゃんの家に行ってみなければ・・・・・
215 :
西郷樹:04/01/20 22:55 ID:BB43qPRw
結局、亜弥ちゃんのマネージャーさんの車で連れてきてもらったわけだが、
肝心のマネージャーさんは、
『僕はやっぱり行きませんよ。あれ以上松浦を怒らせたらマズイですので。』
と、言ってマンションの前で終わるまで待っていてくれるらしい。
一体いつまで待つ気なのだろう・・・・・
それ以前に“終わる”かどうかの保証もないのに・・・・・・・・・・
紺ちゃんと2人で車を降りる。
美貴たちがやらなければいけないのは、
“とりあえず亜弥ちゃんの機嫌を直して、お仕事を通常通りにやらせること。”だ。
事務所ではそう言われたものの、果たして美貴にそんなことができるのだろうか。
・・・・・いや、違う。やらなければいけないのだ。
何といったって、この事件の原因は美貴にあるのだから。
紺ちゃんにも責任はなくもないが、それを押しつけるのは無理だろう。
顔を会わせてからほとんど喋ってないし、亜弥ちゃんとの電話で話してからは更に不安そうな表情をしている。
いつのまにか“松浦亜弥”という人の力はものすごいものになっていたらしい。
いや、美貴もそれを感じてはいた。
しかし、亜弥ちゃん自身がそれをふりかざすようなことをしなかったから表に出なかっただけなのだ。
それだけに、今回のことは許せなかったのだろう。
もっとも、そんな亜弥ちゃんがこれほどのことをする原因が美貴だということは、
ひょっとしたら自慢にしていいのかもしれない。
美貴もすごい子と仲良くなっていたもんだと考えながらマンションの中に入る。
セキュリティはしっかりしてるので、亜弥ちゃんにロックを外してもらうしかない。
亜弥ちゃんの部屋番号を押して応答を待っていると、
すぐに、しかし、いかにも不機嫌そうな亜弥ちゃんの声が聞こえてくる。
『はい?』
「あ、美貴だけど・・・・・」
『ああ、今開ける。』
ロックがかかっていた扉が開き、エレベーターに乗り込む。
亜弥ちゃんの部屋がある階のボタンを押し、エレベーターの扉が閉まる。
亜弥ちゃんの部屋は高いところにあるから、エレベーターを使っても結構かかる。
美貴は、思い切って紺ちゃんに話しかけた。
「あの・・・ごめんね、紺ちゃん。」
『ううん、何で美貴ちゃんが謝るの?』
「だって、美貴が原因で紺ちゃんもこんな目に・・・・・」
『・・・・・やっぱりそういう関係だったの?』
「・・・・・・・・・・」
こういうときにはどう言えばいいものなのだろう。
正直に、はい、そうです。とはとても言えない雰囲気だし、
ここで紺ちゃんに希望を持たせることを言えば亜弥ちゃんに何をされるかわからない。
「その、まぁ・・・・・ね。」
『私は美貴ちゃんにとって何だったの!?
ただの遊び道具だったの?私は・・・・・私は・・・・・・・・・・!!』
「ゴメン・・・本当にゴメン。でも、亜弥ちゃんとのことは美貴も真剣なの。」
そう言ったきり、紺ちゃんはうつむいたままになってしまった。
微妙に泣いているようだ。
それでも目的の階にエレベーターがつくと、顔を上げていつもの紺ちゃんの顔に戻っていた。
強いな、この子は。
美貴なんかよりもよっぽど強い子なのかもしれない。
亜弥ちゃんの部屋の前についた。
一瞬ためらってから、インターホンを押す。
少しの間があってから鍵の“ガチャ”という音がする。
入れということなのだろう。
ほ
ぜ
そ
にょ
いつも通りの見慣れた亜弥ちゃんの部屋。
しかし、今日は違う。
別に目に見えて違うものはないのだが、何より気持ちが違う。
美貴も、亜弥ちゃんも。
それに、紺ちゃんにとってこの部屋は初めてだろう。
三者三様にピリピリとした空気が流れる。
『適当なところに座ってて。』
亜弥ちゃんはそう言って台所の方に向かっていった。
おそらくお茶を煎れてくれるのだろう。
案の定、しばらくして温かそうな紅茶を持って亜弥ちゃんが戻ってきた。
「あ、ありがと・・・・・」
急に亜弥ちゃんの顔が変わった。いつもの優しい亜弥ちゃんの顔だ。
『はい、たんは砂糖2杯だったよね〜♪』
「う、うん・・・・・」
なぜか亜弥ちゃんの態度が急激に変わった。いつもでさえこんなことはしてくれないのに。
はっと気付き、紺ちゃんの方を向く。
思った通り、紺ちゃんはそんな亜弥ちゃんを睨んでいた。
どうも亜弥ちゃんはこれ見よがしに2人の仲の良さををアピールしたいらしい。
また、どっちも嫉妬深いもんだから明らかに敵意をむき出しにしている。
『はい、紺ちゃんも。』
『あ、ありがとうございます。』
一応当たり障りのないやりとりをする2人。
美貴は、亜弥ちゃんの顔から目を外し、紅茶を一口飲む。
一体、どうなることやら・・・・・・・・・・
『さて、何で今日2人をここに呼んだかがわかるかな?わかるよね?』
亜弥ちゃんが沈黙を破り話し始めた。
思わず2人で顔を見合わせる。紺ちゃんが口を開かないようなので、美貴が答える。
「それは・・・・・美貴が紺ちゃんと仲良くなって・・・・・それで、亜弥ちゃんが嫉妬を・・・・・・・・・・」
『嫉妬!?』
言った後でマズイと思った。しかし、もうどうすることもできない。後の祭りだ。
『嫉妬。嫉妬ねぇ・・・・・ま、いいわ。私からはっきり言うわ。
紺ちゃん、たんは松浦のモノなの。あなたごときが私のたんを奪おうなんて1000年早いの、わかる?』
『は、はい・・・・・』
「ち、違うの亜弥ちゃん、美貴が悪いんだって。美貴が紺ちゃんを・・・・・」
『言わないで!!!
・・・・・たんは何にも言わないで。聞きたくない・・・・・・・・・・』
そう言った亜弥ちゃんの目には涙が浮かんでいた。
目に一杯に溜めた涙を、まるでこぼしたら負けだとでも言わんばかりにじっとこぼれるのをこらえていた。
・・・しばしの沈黙。そして、
『そうだよね。みきたんは“モーニング娘。”だもんね。
関係ない私なんかより、メンバー同士で仲良くしないとね・・・・・』
「あ、亜弥ちゃん・・・・・?」
『たんは私のことなんか、もうどうでもいいんだよね。だって、代わりに仲間がたくさんいるし。』
「ちょっ、美貴の話も聞いてよ亜弥ちゃん!」
『もういい!帰って!!かえってよ!!!』
そう言い放つと、いきなり立ち上がって美貴と紺ちゃんを外に追い出した。
“バタン”とドアが閉まりあたりが急に静かになる。
225 :
西郷樹:04/01/24 22:24 ID:HuUW1BNI
また名前入れ忘れ_| ̄|○
毎度スマソです。。。
保全
保全
ほぜん
保全
保全
231 :
西郷樹:04/01/31 02:54 ID:w5DVBBPc
『・・・どうしよっか、これから。』
「とりあえず、車に戻るしかないんじゃない?」
そうして美貴たちが立ち去ろうとした時、美貴の耳にある音が聞こえた。
「・・・亜弥ちゃん、泣いてる・・・・・・・・・・?」
人前ではもちろん、美貴の前でさえ泣くことなんてまったくと言っていいほどなかった亜弥ちゃんが。
急に亜弥ちゃんのことが心配になり、引き返した。
「紺ちゃん、悪いけど先に車に戻ってくれる?できればマネージャーさんと一緒に事務所で待ってて。」
『え、でも・・・・・』
「ダイジョーブ。きっと亜弥ちゃんを連れて帰るから。」
そう言って強引に紺ちゃんを帰らせ、亜弥ちゃんの部屋に再び向かう。
今度は1対1で亜弥ちゃんと話す番だ。
232 :
西郷樹:04/01/31 02:56 ID:w5DVBBPc
ちょこっとだけ更新。
多分次回の更新で終わると思います。
次回で本編を終わらせて、もう1回エピローグみたいなのを書く予定です。
お楽しみに。
ほ
ぜ
235 :
名無し募集中。。。:04/02/03 14:05 ID:MlpbjTAQ
@ノハ@
( ‘д‘) <期待してるで
@ノハ@
( ‘д‘) <あげてもうた。堪忍してや
237 :
知:04/02/05 00:06 ID:WlUWgDGx
200get保全
>>198〜199
ズラを取って謝罪しる!(w
238 :
ねぇ、名乗って:04/02/06 21:51 ID:QHefQESS
ぼくちん
・・・けっこう面白いかも・・・
ってか普通にハマッタw
これからも西郷樹殿マターリでがんばって下さい
んで保全
“カチャッ”ドアの鍵が開いてる。よっぽど気が動転していたのだろう。
「ダメだよ〜亜弥ちゃん。カギはちゃんとかけないと〜、危ないよ〜。」
そう言いながら部屋に入ったものの、肝心の亜弥ちゃんからの返事がない。
太陽が見えない今日の天気のせいもあるが、どうも部屋全体が薄暗い。
まるで今の亜弥ちゃんと美貴みたいだなと思いながら、家の中を探していく。
大体どこにいるのかの見当はついていたが・・・・・やはり寝室にいた。枕を抱えて、肩が揺れている。
「亜弥ちゃん・・・・・」
ビクッと体全体を震わせ、顔を上げてこちらの方を向いたその顔は、
目のまわりがほんのり赤くなっていて、泣いていたのは誰の目にも明らかだった。
『何しに来たの・・・・・?』
「何しにって、亜弥ちゃんのことが心配で・・・・・」
『もういいよ、早く帰りなよ・・・・・私のことはほっといて。』
「そうはいかないよ。ね、お仕事あるんだし。」
『みきたん・・・・・みきたんは私のこと、どう思ってるの?』
241 :
西郷樹:04/02/07 00:25 ID:mnbWI0vK
いきなりだった。
少し戸惑ったが、今度ははっきりと言うことにした。
「亜弥ちゃん・・・・・好きだよ。」
そう言った瞬間、亜弥ちゃんの涙がピタッと止まる。
『・・・ホント?』
「本当だよ。美貴は亜弥ちゃんのことがだ〜い好き!」
『・・・どれぐらい?』
「どれぐらいって・・・・・そりゃ、もう・・・・・・・・・・」
『友だちくらい?親友くらい?それとも・・・・・恋人?』
「え〜と、あの・・・それはね・・・・・」
『・・・やっぱり、たんは私のことなんか・・・・・』
また亜弥ちゃんが泣きそうになる。
せっかくいい感じだったのに、ここでまた泣かれては元も子もないので美貴は慌てて否定する。
「ち、違う違う。亜弥ちゃんは一番大事だよ。恋人は無理だけど・・・・・」
『何で?』
「何でって・・・・・どう見ても女の子同士だし。」
『そんなの関係ないじゃん。』
関係ないってアンタ・・・・・・・・・・
ここは日本なんだよ。そりゃ、オランダなんかじゃ同姓の婚姻も認められてるらしいけど。
・・・あ、2人でオランダ行けば結婚できるのか。
って、そんなこと考えてる場合じゃないって!
「で、でもね。やっぱり女の子同士ってのは・・・・・」
『私とみきたんは恋人にはなれないの?』
「や、だから女の子同士だと無理だから。親友でいいじゃん、親友で。ね?」
『ヤダ。』
「ヤダって、・・・・・何で?」
『みきたん、他にも親友いるでしょ。』
「まぁ、そりゃいるかいないかって言われたらいるわよ。美貴って友だち多いし。」
一瞬、沈黙になる。
ウケを狙ったのだが、思いっきりすべってしまったようだ。
242 :
西郷樹:04/02/07 00:26 ID:mnbWI0vK
『みんな親友だったらあたしもみんなとおんなじじゃん。
あたしはたんの一番になりたいの!!!』
「そんなこと言われても・・・・・じゃあ、亜弥ちゃんは美貴の親友の中でも一番!ね、これでいいでしょ?」
『ヤダ、親友の上は恋人しかないの。』
「だから、女の子同士で恋人は・・・・・」
『何で?いいじゃん。“あたしたち親友で〜す♪”って言うのが“あたしたち恋人で〜す♪”になるだけだよ?』
またムチャクチャなことを言う。これじゃ堂々巡りじゃん。
「なるだけって・・・・・・・・・・あ〜、わかった。じゃ恋人でいいよ、恋人で。
はい、あたしたちは恋人。これでいい?」
これだけつっけんどんな言い方をすれば諦めるはず・・・・・と、考えていた美貴はまだまだ甘かったようだ。
『うん♪じゃ、キスしよ。』
「ほぉえっ!?」
思わず変なところから声が出てしまった。いやいや、さすがにキスはマズイっしょ。
「いや、いきなりそんなこと言われても・・・・・」
『あたしたち“ 恋・人 ”だよね!?』
“恋人”のところを強調しながら美貴に近づいてくる。
明らかに唇を狙ってるね、こりゃ。
そりゃ、ほっぺとかおでことかに軽〜い感じでならしたこともあるけど・・・・・
つーか、どんどん近づいてくる。ヤバイ。
「亜弥ちゃん、ストップ!ストップ!!」
座って向かい合っていた状態で亜弥ちゃんが近づいてきたので、さながらマトリックスのように思いっきりのけぞった形で動きが止まる。
亜弥ちゃんの肩に手を置いて押し戻す。そして、少しだけ離れた。
243 :
西郷樹:04/02/07 00:27 ID:mnbWI0vK
これがいけなかった。また亜弥ちゃんが泣き出してしまった。
『うぇ〜〜〜ん。。。』
「あ〜!亜弥ちゃん、ゴメン。ゴメン!逃げないから。もう逃げないから、ね?」
そう言って、亜弥ちゃんを抱きしめる。
小さい体。美貴よりもずっとずっとかわいらしくて良い香りがする。
この香りはティセラの香り。そういや、シャンプーのCM毎年してるね。
美貴もソロでCMこないかな〜。きたら絶対売り上げupさせてみせるのに・・・・・
って、そんなこと考えてる場合じゃなかった。
「あ、亜弥ちゃん・・・・・?」
もうすっかり亜弥ちゃんは泣きやんでいた。ふっと顔を上げると、
『もう、逃げない?ホントだね?』
「うん、ホントホン・・・・・トって、えぇ!?」
亜弥ちゃんが顔をこっちに向けて少し口を突きだして、目を・・・閉じている。
これはもう、美貴に何がなんでもしろということか。
亜弥ちゃんのほうからしてくれないのかよ・・・・・と思いながら、真剣に悩む。
するべきか。しないべきか。
でも、もう逃げないって言っちゃったしな〜。
でも、美貴の方からするっていうのも何か気が引けるしな〜。
でも、ここでしないと亜弥ちゃんまた泣くしな〜。
でも、・・・・・っていつまでやるんだよこの一人問答。
もういいか、やっちゃえ。
よっちゃんさんの悪魔じゃないけど、やっちゃえ。
ええい、ままよ!
244 :
西郷樹:04/02/07 00:27 ID:mnbWI0vK
「ちゅっ♪」
優しく、そっとキスをした。
自分でもよくこんな大胆な真似ができるものだと思ったが、ビックリしたのは亜弥ちゃんも同じだったみたいで
目を見開いて美貴の方を見ている。
そして、泣き出した。
「ちょっ、亜弥ちゃん今度は何?」
『・・・えへへ、うれし泣きだよ。みきた〜ん。』
良かった。いつもの亜弥ちゃんに戻った。
「じゃ、もうお仕事戻ろうね。」
『まだダメ。』
「ええっ!?今度は何?」
『あと2つ約束して。
1つはもう紺ちゃんと必要以上に仲良くしすぎないこと。』
「・・・もう1つは?」
『・・・・・今度、一緒にお風呂入ろうね〜♪』
おいおい、まるで本物の恋人じゃん。
いや待てよ、すでに2人は恋人なのか?
どっちにしても従うほかなさそうだ。
「はいはい、わかりましたよ。」
『“はい”は1回!もう一度!!』
「は〜い。」
まったく亜弥ちゃんのわがままぶりにも困ったもんだ。
・・・・・でも、そんな亜弥ちゃんに振り回されてる時が美貴も楽しいんだけどね!
245 :
西郷樹:04/02/07 00:33 ID:mnbWI0vK
本編はこんな感じで終わらせてみました。
できれば明日、エピローグみたいなのを載せる予定です。
そんなわけでお礼カキコも含めて明日まとめて。
>>208 西郷樹殿
かなり良かったです。
久々にのめり込んだって感じですw
エピローグもがんばってくださいね
マターリで良いので、体に気をつけてくらさい
247 :
西郷樹:04/02/08 08:20 ID:qFxi8LMF
あれから1週間・・・・・
美貴と亜弥ちゃんはどうやら元の関係に戻れたようだ。
でも、些細なことでも亜弥ちゃんは気にするらしい・・・・・
『みきた〜ん!』
「どうしたの、亜弥ちゃん?」
『いつやぐっつぁんとデートしたのよ!?しかも、私に内緒で!!!』
「いや、ゴメン・・・・・亜弥ちゃんミュージカルの稽古でお休みなかったかし、美貴が連絡したら邪魔かな〜と。」
『あ、そう・・・・・私がいなかったら誰とでもデートするんだ・・・・・・・・・・ふーん。』
「ち、違うって!たまたまだよ、たまたま。ほんの出来心で・・・・・」
『いいもん!どうせたんは私のことなんか大勢いる中の一人だもんね・・・・・・』
「違うってば!亜弥ちゃんが一番!!亜弥ちゃん以外には見向きもしないってば!!!」
『・・・・・ホント?』
「ホントホント。亜弥ちゃんだ〜い好き!」
『あたしも・・・たんのこと大好きだよ♪』
はぁ・・・・・疲れるよ、ホントに。
結局あれから事務所に戻って、つんく♂さん・会長その他にひたすら謝ってまわった(なぜか美貴も一緒に)。
さすがに亜弥ちゃんはプロのアイドルだけあって、次の日にはケロッと元に戻っていた。
そのプロ根性には同業ながら感服致します。
248 :
西郷樹:04/02/08 08:20 ID:qFxi8LMF
そうそう、紺ちゃんもあれから大変だったみたいだけど、
結局亜弥ちゃんには、美貴が全面的に悪かったってことで紺ちゃんに被害が及ぶことはなかった。
美貴はあれから紺ちゃんに散々謝って、ようやく許してもらったと思ったら
今度は高橋にも“一応”だが謝ることに。
結局後始末に奔走する日々が何日か続くことになった。
249 :
西郷樹:04/02/08 08:20 ID:qFxi8LMF
『あ、美貴ちゃ〜ん。』
『藤本さ〜ん。あ、松浦さんも。』
噂をすれば・・・・・
「何だ、結局元の鞘におさまったんだ。」
『当たり前ですよ。』
『あたしたち、』
『『ラブラブだもんね〜♪』』
「こいつら・・・・・また引き裂いてやるからな(笑)」
『そんなことされても平気ですよ。』
『私たち2人の仲は永久に不滅です!』
「って、ミスターかよ!!」
『出た!ツッコミキティ!。』
「いや、ツッコミじゃないから(笑)」
とまぁ、美貴が完璧に引き裂いたと思った2人も元通りになり、またいつもと変わらぬ忙しい日々が始まっていた。
しかし、ハロプロの内部は想像以上に入り組んでいるようだ。この中にまともな考えを持った女の子はいないのかってぐらい。
どうやら常に誰かが誰かを狙っているみたい。
もっとも、美貴と亜弥ちゃんみたいに既にカップルが成立してるとこもあるみたい。
詳しくは今ここでは言えないけど、みんなラブラブのご様子。
ホントに・・・・・すごい集団だよね、ハロプロって。
女の子の恋愛事情は複雑だ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第2部・fin
251 :
西郷樹:04/02/08 08:22 ID:qFxi8LMF
いかがでしたでしょうか?
処女作ということを抜きにしても出来の悪い作品ですが、
とりあえず形にはなったかなと思っています。
最初は書きやすい愛紺から、次第に自分の趣味のあやみきへ。
あらゆる方向へ右往左往してしまいました。
そんな中でも、感想カキコや応援カキコ、ただの保全だけでもどんなに嬉しかったことか。
書いてる方から見て、何のレスもついてないというのは本気で凹みます。
そんなわけで、
>>今まで感想・応援&保全してくださっていた方々
本当にありがとうございました。
一応第2部としてありますが、
第3部があるかどうかはわかりません(w
ネタが浮かんだらまた書いてみたいと思います。
まぁ、それまでこのスレが残っていたらの話ですが。
最後に、こんな朝早くの更新ですいません。
また、どこかでお会いできる日を・・・・・
ノシ。
gj
次回作も楽しみにしてますよ。