おいら

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126西郷樹

 『あさ美ちゃん、おはよ〜♪。』
 「あ、愛ちゃん・・・おはよ。」
自分でもびっくりするほどそっけない扱いだった。
愛ちゃんもそれに気づいたようで、驚いて話しかけてきた。
 『どうしたのあさ美ちゃん?なんかあったの?』
 「・・・・・あったよ・・・・・・・・・・いっぱいありすぎたよ。」
そう、一言では言い表せないぐらいすごいことが。
長い、長い1週間だった。
それは、人1人の気持ちを動かすことぐらい簡単な・・・・・・・・・・
ちょうどその時だった。
 『おはよ〜。』
 「あ、美貴ちゃんおはよう!♪」
 『紺ちゃん、昨日は楽しかったね。』
言いながら、美貴ちゃんは睨んでいた。明らかに愛ちゃんのほうを。
そして、不敵な笑みを浮かべていた。
さらに、誰にも聞こえないような声でそっと、
 『今日も一緒に帰ろうね♪』
 「うんっ!」
私たちは、とりあえず離れた。
すかさず愛ちゃんが寄ってきた。
127名無し募集中。。。:03/12/08 20:48 ID:0HPPSntD
明らかに焦っている様子がみてとれた。
 『・・・どういうこと!?何がどうなってるの?もう1週間は過ぎたのよ。なんでまだ藤本さんと仲良くしてんの!?』
 「そんな・・・・・大げさだよ。だって、同じメンバーじゃない。仲良くするのは当然じゃ・・・・・」
 『違う!あれは同じグループのメンバーの仲とか、そういうんじゃない。まるで・・・(恋人同士みたい)』
最後のほうはまた聞き取れなかった。
いずれにしても、愛ちゃんはそうとう怒ってる。間違いない。
 「あ、あのね・・・愛ちゃん。考えすぎじゃない?私と美貴ちゃんは別に・・・・・」
 『じゃあ、証拠を見せてよ。』
 「証拠?証拠ってどうすればいいのよ?」
 『とりあえず今日は一緒に帰ってよね。詳しい話はその時にするから。』
 「え、今日?今日は・・・ちょっと・・・・・」
 『何よ!やっぱりそうなんじゃない。もういい!!』
愛ちゃんはそういったきり、走り去っていってしまった。
慌てて私が追いかけようとすると、
 『いいよ、美貴が行く。紺ちゃんはここにいて。』
 「え、でも・・・・・」
 『大丈夫、任せて。』
そう言って、美貴ちゃんも愛ちゃんを追いかけていってしまった。
本当に大丈夫なのかな・・・・・元はと言えば、美貴ちゃんが原因なのに・・・・・・・・・・