おいら

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115西郷樹

そんな日が結局5日間も続いた。
辛かった、本当に辛かった。さながら中学生のイジメのように疎外されている感じだった。
もう、誰でもいいからバカ話をして大声で笑いたかった。
そう思っていた時だった。
 『どうしたの紺ちゃん?元気ないよ?』
 「美貴ちゃん・・・・・」
私にとって、それは久々の感覚ようだった。それまでつっけんどんだった美貴ちゃんがとても優しく見えた、まるで本気で心配してくれているように・・・・・
実際、私はこの時まんまと美貴ちゃんの術中にはまってしまっていた。
そんな判断すらできなくなるほど精神的に追いつめられていた。
 「美貴ちゃん、お願い。一緒にいて・・・・・」
 『いいよ、一緒にいてあげる。紺ちゃんの気がすむまでずっと・・・・・』
116西郷樹:03/12/04 21:50 ID:P4KiNAOD
私は、安心して美貴ちゃんに気を許していた。
 「美貴ちゃん、この前はどうしていきなり・・・キスなんてしたの?」
 『ゴメンね、ビックリしたでしょ?でも、紺ちゃんがかわいかったからついしたくなっちゃったの。』
 「美貴ちゃん・・・・・私のこと、好き?」
 『好きだよ、紺ちゃん・・・・・・・・・・』
 「・・・・・キスして。」
私は美貴ちゃんに、言ってはいけないようなことを言ってしまった気がした。
一瞬、愛ちゃんの顔が脳裏によぎったが、もうどうでもよくなっていた。
 『紺ちゃん・・・、かわいい♪』
長い、長いキスをした。
実際には数秒だったと思うのだが、1分にも1時間にも感じた長い時間だった。
私は、美貴ちゃんと、結ばれた気がした・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・