「ほいっ、これで6回目、と」
「頼む、もう、勘弁して く れ ・・・」
赤黒く充血した怒張から、苦し紛れの細々とした強制射精。
甘かった。美貴が手コキしてくれるというから、それはもうイチもニも無くお願いしたというのに、甘かった。
美貴がこんな悪魔を飼っていたとは。
最初の手コキは服を着たまま。
「ほらほら、気持ちイイ?」
蠱惑的に微笑む美貴の顔は、この時はまだ単なるカワイイ笑顔だと思っていた。だが、次第に違和感を
もつようになった。美貴の熟練した手つきは、自分が愉しむためでもなく、男を愉しませるためでもなく、
ただただ射精させるための最短距離の仕草だった。
むろん、それにしたところで快感の波が押し寄せることにはかわりなく、俺は一気にのぼりつめた。
「あ」
一瞬、全身が絞り込まれるような軽く鋭い快感とともに、一気に美貴の掌に白銀のほとばしりを放出する。
「ね、まだまだイケるよね?2回目にほうがずっとヨクなるもんね」
そう言って微笑む美貴に、単純に俺は喜んで応じてしまった。美貴の手腕のおかげか、1回目の
射精は短時間におわったため快感も控え目。そのため、美貴が休むことなく行っている局部の
往復運動で早くも2回目の快感が沸騰し始めた。
「うふっ、元気ね。もう発射オーライってカンジ?」
その言葉にも触発され、絶頂間が高まる。次第に頭の前方が白く熱を帯びてゆく。
「あ、そろそろイくのね?ほらほらほら」
「あ、う、く・・・・」
2度目は1回目よりも更に深い快感を伴い、全身を鋭い快感が縦横無尽にかけめぐる。
思わず声がもれてしまい、体も大きくふるわせてしまった。白い樹液の量も恥ずかしいくらい多い。
すこしバツ悪く美貴を見ると、そんな俺を楽しそうな顔で眺めている。
「さて、ラウンド3ね」
いくらなんでもちょっと矢継ぎ早じゃないか?さすがに休憩が欲しい。その旨を伝えると
「あら、じゃ、勃てばいいんでしょ?勃てば」
と言ったかと思うと、上半身の衣服を脱ぎ始た。ちょっと肩幅の広いことを除けば全体に華奢な体が
あらわれた。ブラによる拘束を解き放たれた胸な遠慮がちにふくらみを形作り、スレンダーな
腰回りとよく似合っている。下半身の衣服にも同様に手をかけたが、最後の1枚の布切れだけは残した
姿になった。
誠に恥ずかしい話だが、この姿をみて俺の怒張は再びエレクチオンを開始した。
「ほら、体は正直ね。くっくっく・・・」
この時、妖しく笑う美貴の目に怪しい光が宿っていることに、俺はようやく気付いた。
あいかわらず美貴の手腕は見事だ。男を立たせ、射精させる最短コースを熟知している。
すでに3回目となる射精も、あっというまに訪れた。
「う、」
一瞬、痛みに似た感覚とともに大きな快感がやってきた、さすがに白濁液は少なくなっていたが。
こんな短時間に3回の射精はさすがに少々こたえる。まさに「果てた」という表現がふさわしい。
今度こそもう終わりにしてもらおう、と言おうとしたその時、美貴はついに最後の砦、1枚の白い布
の砦を脱いだ。困惑する俺。
「まさか、私のこんな姿を見て勃たないなんていんじゃないでしょうね?」
全ての男の羨望の的、美貴の花園がそこにある。あまりウェーブがきつくない恥毛は意外に薄く、
少し湿って上気しているようだ。そんな美貴を見せられたら、勃起しないほうがおかしい。
「そうそう、いい子ね」
再びりゅんりゅんとしごきはじめる美貴。いくら勃起したとしても射精はまた別だ。すでに俺の
怒張は真っ赤に充血し、美貴の手が往復するたびに痛みが走る。
強制射精。この時ようやく俺の頭に1つの言葉が浮かんだ。自分の肉体的快感を望むのではなく、
男を悦ばせるのでもなく、ただ男を何回も射精させることにのみ性的興奮を覚える女がたまに存在する。
美貴はそんな嗜好をもっているのか?
さすがに4回目、射精の気配はまだ遠い。そのため、なおのこと激しくしごく美貴。もはや半分は
苦痛になっている。
それでも美貴の卓越した手さばきのたまものか、鈍い快感が訪れる。もはや頭は半分ボンヤリし、
苦痛なのか快感なのかよくわからない感覚がやってきた
「うぐ、ぐぐ、ぐ」
尿道に少し痛みが走るが、より鋭い快感が脳天を突き抜け、思わず俺は体を折った。白いエキスは
ほんの申し訳程度に美貴の体を濡らした程度。そう、美貴は全裸になってから、俺の白濁を体で
うけとめはじめたのだ。
もはや精根尽き果てている俺はなにより自分自身が恥ずかしく、ちょっと上目使いに美貴を見上げる。
反比例して、美貴は満面の笑みを浮かべ、目の光はいよいよ怪しさを増す。
完全に主人と射精奴隷の図である。
「さあ、まだたったの4回じゃない」
美貴は、自分の身にふりかかった白い樹液を妖しい手つきで自分の体にぬりたくりはじめた。時に胸の
先にこすりつけ、時に指についた液を舐め、その仕草を続けながらも休まず俺の怒張をしごく。
美貴の下の口からは、おいしいご馳走をまのあたりにしたようによだれがしたたり、あたり一面に
酸っぱい雌の臭いをたちのぼらせはじめた。
そんな状況で、当然勃起を開始する我が怒張。
美貴はあいかわらず手を休めない。
5回目の射精が迫ったとき、不思議な感覚がやってきた。もはや、苦痛と快感が半々などと悠長な
ことを言えた状態ではない。大半が苦痛だ。だがしかし、圧倒的な射精感はその苦痛に後押し
されてるような形でやってきた。そう、苦痛と快感の境界線がボケはじめたのだ。いや、むしろ
苦痛こそが快感。つまり、快感+苦痛が全て快感に感じるようになってきたのだ。
その圧倒的な波は強烈で、俺は逆らう術もない
「ぎ、ぎ、ぎぎ・・・」
歯をくいしばって苦痛と快感とのミックスジュースの激流に耐える俺。もはや体は言うことをきかず、痙攣ともいえる
ような状態になった。
美貴は「ようやくここまできたな」とも言いたげな、満足げな笑顔をのぞかせる。
そして再び6回目の射精へのカウントダウン・・・
「ほい、これで6回目、と」
「頼む、もう、勘弁して く れ ・・・」
赤黒く充血した怒張から、苦し紛れの細々とした強制射精。
いくら苦痛と快感の境界線が麻痺したといっても、体のほうがもたない。そう訴える俺に、美貴は一瞬
挑戦的な顔をし、こう言った
「そう。じゃあ、体に聞いてみるわね」
そう言うがはやいか、俺をおむけに寝かせて、もはや怒張でなくなった赤黒い怒張を丁寧に口でふき取り
はじめた。いまさらフェラ?それくらいでは快復しないだろう。が、これはまだ序章にすぎなかった。
次に美貴は俺の上にまたがってきたのだ。そして大洪水状態の美貴の秘密の花園に俺の半立ちの
赤黒をあてがう。
「これだけヌイたんだから、一気に爆発ってことが無くて安心だね」
と楽しそうに言ってのける美貴。美貴は体の前方から自分の股ぐらに手を入れ、俺の半立ちを支えながら
静かに静かにくわえ込む。いわゆる「壷洗い」というヤツだ。
「あ、ン」
初めて、美貴の甘い声を聞く。半立ちのソレは、危なっかしく美貴の中を突き進み、なんとか定位置に
とどまった。美貴は薄目をあけて俺を見下ろしつつ、ゆっくり、ゆっくり動きはじめた。
「んっ、んっ、んっ・・・」
なやましくつぶやく美貴の声の前に、もはや俺の勃起を止めるものは何もない。
快感はまだ遠いが、次第に俺の半立ちは美貴の中で怒張へと姿をかえていった。
ここでいきなり、美貴が引き抜いた。呆然と見上げる俺。
「体に聞いてみるって言ったよね?これが答えよね?じゃあ、続きをしましょ!」
あのまま最後までいけると思った俺が甘かった。美貴が興味をもつのはあくま強制射精。俺と1つに
なって昇天することなど彼女は望んではいないのだ。
再び手コキを開始する美貴。先ほどの壷洗いが功を奏して、天を着くように赤黒くそびえ立つ怒張。
心底満足そうな笑顔の美貴。その目に宿る光はもはや常人ものではなく、下の口からだけではなく、
上の口からもうっすらと涎がたれはじめている。
「う、うがああああ・・・」
ほどなく怒張から飛び出した7回目のほとばしりは、うっすらと血がまじり白くなくなっていた。
「あはははっっ。オレンジカルピス? あははははは!」
オレンジ色の精液を全身に浴びながら高らかに笑う美貴の声を聞きつつ、俺はついに気を失った。