モー娘。が結成されて50周年を迎える訳だが

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277名無し あいぼん
(・・・くっ、 ・・・侭よ。)

相手が飛び道具らしきモノを即射体制では携行いないと判断した
加護亜依は、己の腰のホルスターの中に行儀良く収納されている
鈍色の凶器のグリップに手を添えたまま、
滑るようなサイドステップで座標を移動すると
ターゲットとされている輩の前に敢えて姿を晒した。

落ち着かない気持ちをなだめる為、
無意識に顔に手をやろうとして
冷たいヘルメットの感触に阻まれ
亜依は、軽く舌打ちした。

刺激させるのを避ける為、ゆっくりと、
派手なモーションにならないように
膝を軽く内側に絞り込み、その後に、
極端に前後にウエイトをかけ過ぎない事を意識しながら
少しずつ重心を落とした。

ターゲットは、何か耳障りな叫び声を上げながら
少しずつ近づいてきつつあった。

(・・・敵意はあるんか? くそっ、わからへん、どないしたらええんや・・・)
278名無し 新垣:04/01/16 00:07 ID:h4l6udFt
二人の様子から目が話せなかった。

新垣里沙は、水蒸気が不規則かつアーティステイックな模様を作り上げた、
この湿った筒の内側に、遂に、へばり付かんばかりの勢いであった。

完全に蒼白な面持ちで、垂直に立っていられない
といった様子を見せていた二人は、
その後沈黙を守り続けるモニタを他所に
もはや冗談にも正常状態とは言い難い様相であった。

高橋は押しボタンの台に縋り付いて
痙攣し続ける下肢を辛うじて
その本来の機能を果たしているかのように
見せているだけであったし、
紺野に至っては、ぐったりと筒に身体を預け
徐々に半身浴に近い格好に移行しつつあった。

視覚以外の二人の情報が一切無いことと、
そのあまりにも非日常の場景が、二人の筒までの
絶望的な迄の距離感を醸し出していた。

どれ位の時間が浪費されたのだろう。

一瞬大きく反り返った紺野が、口に手をやろうとしかけ、
まるでピナツボ火山の噴火の様に激しく嘔吐し始めた。