めぐりめぐる風 巡る思いに乗って
懐かしい あの日に 会いに行こう
めぐりめぐる風 巡る思いに乗って
僕らは 時の 時の旅人
高く、低く、大きく、小さく、のびやかな歌声が部屋中に響き渡る。
歌いながら身体を揺らす。手を伸ばす。クルクルと回る。踊る。
時折「ククッ」と笑い声をたてながら、153cmの華奢な身体が舞う。
「愛ちゃん‥‥‥」
悲しみと戸惑いが混じり合った呟きが紺野あさ美の唇から漏れた。
その隣では小川麻琴がただ為す術もなく泣いている。
どうしてこんなことになってしまったんだろう。
いったい何が起こったのか。
新垣里沙は鏡越しに少女を見つめていた。その足はガタガタと震えている。
夢なのかもしれないと加護亜衣は思った。そう考えると現実感が薄れてきて、彼女は少し笑った。
楽屋の中は歌声と悲痛な空気が立ち込めている。
4人の少女が見守る中、高橋愛は歌い、踊り続けていた。
「ねぇ、なっちゃん。愛ちゃんこれからどうなっちゃうのかなぁ」
辻希美は楽屋の前に座り込んでいた。高橋愛のいる、あの空間にいることが耐えられなかったのだ。隣には安部なつみ。安部もいつもおしゃべり好きな彼女らしくなく、ぼんやりとしている。
「さあねぇ。なっちもわかんないよ」
辻はお菓子をつまんだ。だがその表情は晴れない。
「なっちゃん、ジュースちょうだい」
「だめだよ、のの。太っちゃうでしょ。お菓子もやめときな」
「うん‥‥‥」
前に書いた人と同じ人?
面白そうなんで頑張ってね
56-68を書いたものですが私ではないです。
出だしから懐かしい歌が…作者さん期待。
>>71さん、とても勉強になりました!ありがとうございます。
「高橋さぁ、まだ変なままらしーよ」
「え?」
「たーかーはーし!もう、ちゃんと聞いててよ。よっすぃー」
「あ、ゴメンゴメン」
「まぁ、考え込んじゃう気持ちもわかるけどねー。まさか高橋があんなことになっちゃうなんてフツー思わないしー」
「どーすんだろうねぇ、これから」
吉澤は昨日見た高橋の姿を思い浮かべた。
誰の声も届かず、ただ笑うばかりだった高橋。
困り果てた小川に身体を揺さぶられると、その手を取って踊り始めた高橋。
「あー、2人ここにいたんだぁ」
不意にメイク室のドアから、お団子頭が顔をのぞかせる。
「あいぼん。どーした?」
「あのねぇ、愛ちゃん…もどんなかった」
予想していた事態。とはいえ、やはり衝撃は大きかった。
うつむいてしまった加護にかける言葉が見つからず、吉澤は小さく「…そっか」と呟く。
「しょーがないね。ライブは」
昨日の夜、みんなで話し合った。高橋がこのまま戻らなかったらどうするのかと。
Hallo!projectのツアーももうすぐ終わる。とりあえずそれまでは病気ということにしておけばいい。だがそれからは?
「あ、つぎ亀井ちゃんたちのとこ行くんだった」
加護が顔を上げる。その目は少し赤い。
「うん、ありがとね」
「ゴメンね。わざわざ」
走り去っていく加護の後姿を、吉澤は力無く見つめていた。
「ねぇ」
その唇が震えながら開く。
「もし、歌えなくなったらどうする?」
「・・・ヤグチは歌うよ」
恐る恐る尋ねた吉澤に対し、矢口は明快に言葉を続けた。
「もし『娘』がなくなっても歌い続ける。アイドルとかじゃなくても駅とかでさ、ちょっと恥ずかしいけど。歌うなっていわれてもヤグチは歌うよ」
まだまだ謎だらけ 期待sage
楽屋では、高橋がまだ踊り続けていた。
赤い靴の女の子みたい、新垣はふとそんな風に思った。
足を切り落とされるまで踊らなければならなかった童話の少女。
「・・・里沙ちゃん」
「えっ?」
新垣は声のほうに振り向いた。いつの間にか泣き止んだ小川が座り込んでいる。
「愛ちゃん、元に戻るよね」
「・・・うん!大丈夫だよ」
精一杯明るく新垣は答えた。
いったいなに考えてたんだろう。赤い靴だなんて、愛ちゃんに悪い。
「愛ちゃん、辞めさせられたりしないよね」
小川の問いに新垣は答えられなかった。
その口元は「大丈夫」と言おうとしたまま固まっていた。
たかはしになにがっっっ
保
「/1" target="_blank">>>1</a><a href="../test/read.cgi/」
>>282
「>>1</a><」
保
sage
ああ
あ
ちょっと遅レスでごめんですが、
>>57-の小説、良かった。
なんだか短くても、(・∀・)イイ!!
ドアの前で、紺野は二回深呼吸をした。
「後藤真樹」と印刷された紙が貼ってあるのを確認し、ゆっくりとドアを叩く。
「はーい。誰ですかー」
部屋の中からのんびりとした声が聞こえる。
「あ、あのスイマセン。紺野です。愛ちゃんのことで・・・」
「ああ、はいはい」
ドアが開いた。まだ私服のままの後藤が顔を出す。
「高橋どーなった?」
「・・・昨日のままです」
昨日のまま、昨日突然おかしくなったあのまま。
紺野は言葉を詰まらせる。
昨日の夜、ホテルの部屋に泣きながら小川がやって来た。
「どうしよう」と「愛ちゃんが・・・」を繰り返す小川をなんとか落ち着かせようとしていると、廊下から歌声が響き出して―。
耳慣れた合唱曲。誰が歌っているかはすぐにわかった。
廊下に出て、高橋に声をかける。だけど彼女は応えなかった。
楽しそうに歌うばかりで、紺野の声には気付いた様子すらなかった。
どうすればいいのかわからなくて、とにかく皆に集まってもらった。
だがどんなに名前を呼んでも、身体を揺さぶっても、高橋が元に戻ることは無い。
内密に医者も連れてきてもらったが、大したことはわからなかった。
「そっか、じゃあ今日からは休み?」
淡々と話し続ける後藤に、紺野は潤んだ瞳を向ける。
「はい。しばらくは体調不良ってコトになるそうです」
「そっかぁ、ありがとね」
先が読めないんで楽しみ
期待sage
101 :
名無し募集中。。。:03/09/05 18:59 ID:66+mPl8X
SALA仕上げ
後藤はドアノブに手をかけた。閉めようとしてふと思いとどまる。
ドアの前から紺野が離れようとしない。立ち尽くしたまま、うつむき、肩を震わせている。
後藤は小さく息をつき、紺野の肩に手を置いた。
「大丈夫でしょ。高橋なら」
なにか根拠があるわけではないが、とりあえずそう言ってみる。
「そう・・・ですよね!」
紺野は勢いよく頭を下げた。
「ありがとうございます!ちょっと元気出てきました」
後藤は急に明るくなった紺野に驚きながらも苦笑する。
「紺野」
「はい、後藤さん」
「がんばれよー」
「はいっ!」
紺野はパタパタと走り去る。
後藤はその姿を見送らずにドアを閉めた。
「ねぇ、あさ美ちゃん」
ステージの脇で小川はためらいながら紺野に声をかけた。
「ん?」
「ツアー終わったらさ、福井に行かない?」
「福井?」
「うん、愛ちゃんの実家」
「え、それって…」
高橋の家族には今回の事態を話していない。
本来ならば真っ先に知らせなければならないはずだが、なぜか事務所から止められていた。
「・・・・・・・・・」
「ダメかなぁ。やっぱり」
黙り込んでしまった紺野を見て、小川は少し肩をおとす。
「・・・学校、まだ休めるかなぁ」
「え?あ、どうだろ」
紺野は小川の手をとった。
「お願いしてみよっか。1日だけって」
顔を見合わせて、微笑む。
「うん。1日ならなんとかなるよね」
二人は手をつないでステージへ向かった。
これから起こることを知る由も無く。
(7)
なにか、なにかしなきゃ。
客席から歓声が上がる。熱く眩しいライトの下、紺野は力いっぱい歌いステップを踏む。
昨日はここで高橋と目があった。だが、今日高橋がいたはずの場所には誰もいない。
愛ちゃんを元の愛ちゃんに戻したい。モーニング娘。を止めさせたくない。もっと一緒に歌いたい。
願いを込めて、マイクを両手で握る。その時―
紺野の背中に何かが流れた。汗とは違う、もっとドロリとした液体。それを知覚したとたん、激痛が走る。
「!」
紺野は手に力を込めた。背中が熱い。
歯を食い縛り、痛みに耐えようとする。
背中から腰へと垂れた血液がスカートを濡らす。
痛い、痛い、痛い。
歌うことを忘れていた。踊ることもままならなかった。
痛い、熱い、苦しい…!
「…たす…け……」
大観衆の視線の中、紺野は意識を失った。
(8)
立ちすくんだ紺野。騒ぐ観客。顔を見合わせるメンバー達。
一番初めにそれに気付いたのは飯田だった。
彼女はダンスを止め、もともと大きな瞳をさらに見開いたまま硬直してしまった。
赤く染まった紺野の衣装。その背中には―
「きゃあああああ!」
加護が叫ぶ。
紺野の背中の肉は裂かれ、そこには血によって斑に染め上げられた小さな羽根が生えていた。
モーニング娘。の半数が声を上げ、半数が息を呑む。
ステージ上の混乱は客席にも広がり、事態はますます収拾がつかなくなっていった。
(9)
騒ぎの中心に、紺野はいた。
徐々に意識をとりもどしつつあったが、いまだ動こうとはしない。
彼女はまだ自分に起こった変化に気付いていなかった。背中に激痛が走り、その後何があったかはわからない。それ故にぼんやりと、そして不思議そうに騒ぎを見つめていた。
「あさ美ちゃん!」
聞き慣れた声がする。彼女の目前には、赤い目をした小川がいた。
「まこっ…ちゃん…」
紺野の身体から力が抜け、小川に向かって崩れ落ちた。
小川は硬直した。紺野の身体が、近づいてくる。
「いやぁぁ!!」
全体重を掛けて紺野の身体は突き飛ばされた。
「あ…」
小川は震えていた。
「や…ちがうの…あさ美ちゃん…」
ステージ中央。紺野は倒れこんだまま、返事がない。
「ごめんなさい。…ゴメン、あさ美ちゃん」
小川は紺野に駆け寄り、手を握った。そうしながら、ずっと「ごめんなさい」と繰り返していた。
ステージにはハロプロメンバー達が集まり、事情もわからぬまま紺野を取り巻く。
微かに聞こえる救急車のサイレンが、事態の終息を告げていた。
(10)
まこっちゃん、泣かないで。別にいいんだから。
あ、前の人写真撮ってる。…どーやって持ち込んだんだろ。あたし撮ってるのかなぁ。やだなぁ。
…つかれた。ねむいよ。あれ?みんないる。どーしたんだろ。
ごとーさん、いないな………
79以降を書いた者です
読んでくださった方いましたらありがとうございました
厨房臭のする話ですいません
一応これで一話終了、よかったら感想などお願いします
こんこん天使?
文章は読みやすいと思うよ
話に関してはこれから謎が深まるか解明されるか
ってとこなんで何とも言えないかなw
面白いんで続き期待してます
112 :
名無し募集中。。。:03/09/09 19:53 ID:+cXi7NnT
ネタすれ?
小説(短編)スレ
114 :
名無し募集中。。。:03/09/15 15:17 ID:pfRk3So3
カッパ
保全
保全
続きに期待ホゼソ
<ニi/ `=-,,,,,/ : ,-=~^ ̄\ヾ,, |iヽ;::|;:::::|:::: :/;::://::::::|;::ヾ;;::::\;:ゝ /
ho
( /V\)
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U .U
行けるか?
tes
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あぁぁぁぁ
いぃぃぃぃぃぃ
aaa
128 :
s:03/10/10 22:44 ID:HiC8LgPG
s
て
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131 :
名無し:03/10/11 00:36 ID:I/l5srxy
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てst
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てすと
139 :
名無し:03/10/15 13:48 ID:MusZTkB8
保
〃〃ハゝ
∬‘д‘∫
141 :
名無し募集中。。。:03/10/15 20:23 ID:RKctyqNe
落ちそうなのでageたぽ。
hohoho
保全
DAT落ちとage/sageは関係ないポ