あれから、1人でとぼとぼ帰って二日目。昨日はメンバーはそれぞれ別れて仕事で今日また合流する。高橋に会う。
はぁ・・・・もう嫌だ。高橋に会いたくない・・・けど、会いたい・・・けど会いたくない・・・どっちだよ!
「よっすぃ〜どしたの?」
テケテケ近寄ってきた加護がしゃがみこんでジッとあたしの顔を見上げて来た。
「えー・・・別にどうもしないよ〜」
やる気なく答えて、また「はー・・・」とあたしはため息を吐き出す。
「やっぱなんかあるんじゃん!あー、ゥォッホン!加護博士にいってみなさい!」
歯を出して笑いながら言うと、加護はスクっと立ち上がって人差し指をたててなんか(?)の博士の真似みたいのをはじめた。
可愛くってついクスクス笑うと、
「あ、笑ったな〜!コイツ〜!」
っていって、加護があたしのおなかをくすぐってきた!
「や、こら、やめろ〜〜!!わっはっはっは!!!!!!!!」
ガタ、とあたしもイスを立ち上がって加護とつかみ合いになる。こんな時癒されるんだよねぇ、加護には。
「あははははは!!よっすぃーどこさわってんの〜!」
「加護が先におなかさわったんじゃ〜ん!!!」
「もう、えーいっ」
加護が腕を広げたかと思うと、あたしの背中に腕をまわして、胸に顔をうずめてきた。
「よっすぃー元気出してね・・・加護はよっすぃーが元気ないと寂しいよー」
あたしはなんだか、泣きそうになった。素直な加護がうらやましい。ためらいもなくあたしの腕に飛び込んでこれる加護は、可愛いもん。
なんで可愛くなれないんだろう。
「ありがとう。」
ちょっと涙ぐんで震えそうな声でいって、鼻をすすってから、抱きついてる加護の頭をぎゅっと抱きしめた。
ほんと、加護には癒されるな・・・
”キィー”・・・・ドアの開く音がしたから、あたしは加護の頭から顔を上げて音のした方向を見た。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・高橋!!
ドアから一歩足を踏み入れた場所に立ち尽くして動かない高橋、がいた。
「あ、愛ちゃんおはよー!」
加護があたしの腕からするっと抜けてなんともない表情で冷蔵庫を開け、ジュースを取り出す。
なんとかしようと、
「あ、高は・・・」と言いかけたところでそれを断ち切るように
「仲イイんですね」
と冷めた声で高橋が言った。あたしは言葉の続きがでなくって凍りつく。やばい、やばい・・・・やばいよ〜!!
「ん?(ゴクゴク)ぷはっ。よっすぃーと加護はラブラブだもんね!ね、よっすぃー!ところでジュース飲む?」
か、加護ぉお!!ジョーク通じないの、今!!!
高橋は悲しそうな目で、唇を尖らせて荷物を置くと、着替えに奥にはいってしまった。
やば・・・・・・大ピンチなんだけど!
その日高橋と、一度も視線が合わなかった。
乙。加護かわいい
更新乙 です。
うーむ、そーきたかー・・・。
失礼しました。
やぱ吉亜依はよい。
ほ
168 :
名無し募集中。。。:03/08/04 15:05 ID:cQaWcBN8
きゃっほーたまんね
169 :
渋谷 ◆D0A7OQqR9g :03/08/05 23:46 ID:mGr9vc2e
gsdf
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あの日から気まずさは更に増して、高橋と仕事でしか顔を合わせなくなっちゃった。高橋はあたしが楽屋にいるときは、必ずロビーとかにいったり、あたしより先に準備したりって、そんな状態。このままでいいわけないんだけど、どうしたらいいの?
かといって、他のメンバーに心配はかけられないから、平然を装ってて、なんか・・自分に嘘ついてるみたい。
「じゃあね、よっすぃー!また明日!!」
ぼーっと考え事してるあたしに、加護と辻が声をかけ楽屋をでていく。笑顔で手をひらひらふって、一人ぼっちになった楽屋でやっとあたしはため息を漏らした。
ゆっくり立ち上がって、もそもそ帰り支度を整えていく。
”ガチャ”・・・ドアの開く音に不意に振り返ると、小川がたっていた。
「あ・・・忘れ物?」
「・・・・吉澤さんに話があって。」
小川はしかめっ面でイスをざっとひくとどっかり座った。ちょっと驚いた。小川のこんな表情初めて見るよ・・・・大体、話の予想はついてる・・・けど。
黙ってあたしもイスを引くと、小川の正面に座った。小川は下唇を噛んでからきッとあたしの目を見ると
「愛ちゃんの事、真剣じゃないならふってあげてください!」
「ちょ、ちょっと待ってよ、小川?なんで吉澤が、」言いかけたところで
「だって、愛ちゃんこのままじゃかわいそうじゃないですか!!!!」言い終わり小川は泣きそうな目になってうつむく。
「・・・そんな事ないよって愛ちゃんに言ってはみてるけど、当の吉澤さんが普段とかわりなくて・・・私、愛ちゃんに・・愛ちゃんは、吉澤さんは前の恋愛引きずってるって思ってて・・・」
「そんな事、あるはずないよ!!!」
「ほんとですか!?・・・よかったぁ、愛ちゃん・・・」
「吉澤・・・・高橋のこと本当に大好きなんだよ、ほんとに。」
「ハイ・・・ならいいんです。あの、愛ちゃんに・・」
「うん。わかってる。吉澤から話すから、きちんと。」
小川は笑顔を取り戻すと、席をたちペコっと頭を下げて楽屋を出た。
・・・・・高橋。・・・高橋・・・高橋・・・・・・・。
外に出ると、もうあたりは真っ暗で夜の街の光と車がうるさく感じた。心は、今高橋の事だけ―
173 :
_:03/08/08 20:48 ID:1D9roDKk
キター♪
何日も高橋としゃべってなかったけど、あたしが話し掛ける勇気がないばっかりに、どんどん苦しめちゃってたんだね。
「今日もお疲れさまぁー♪」「じゃーねー」「明日もまた!」
ざわざわする楽屋を、梨華ちゃんや辻加護がでていく。高橋はもくもくと帰る準備をしている。
小川と一瞬目が合う。あたしは小川の目を真剣に見て頷いた。
「高橋、このあと話したいことがあるんだけど」
意を決してそう言うと、シンとした空気に楽屋が覆い尽くされた。高橋の背中の動きがピタっと止まった。
「・・・愛ちゃん。」
小川が声をかけるけど、高橋は動かない。不安と緊張があたしを襲う。なんだか、怖い。
「ハイ・・・わかりました。話します・・・」
ため息交じりにそう言うと、肩を落として高橋が答えた。
高橋がやっと答えると、小川はあたしに目配せをして楽屋を出た。小川、ありがと・・・・。
「じゃあ・・・とりあえずでよっか?落ち着いて話したいから吉澤の家くる?」
「どこでも・・・」
あたしと高橋は荷物を持って外に出た。気まずい帰り道・・・・
あたしはすぐにタクシーを拾うと、家の住所を告げた。車に乗り込み、高橋の膝におかれた手を見ると、震えていた。
どうしようもない切なさがあたしに広がった。ごめんね、ごめん・・・・
思わずあたしは高橋の手を握っていた。・・・手を握ったあたしの手の甲に、ポタ、と水が落ちてきた。
ぎょっとして顔を上げて見ると、顔をくしゃくしゃにして、高橋が泣いていた。
ど、ど・・・・どうしよう〜〜〜!!!!!!
「運転手さん、急いで!」
今にも声を上げて泣き出しそうな高橋を、見ていられなかった。ただただ手を握って家までの道のりを。
続きはまだかい?
じらすね。
早く続き読みたいYO!
(・∀・)イイ!
続きがんがってくらさい
いつもご愛読してくださっているみなさま、ありがとうございます。
更新が不定期で申し訳ないです・・・。
ストーリーはなんとなく浮かびつつあるものの、「愛をひとみに映して」が初めて書いたものでして^^:
なかなか言葉足らずの部分もあるかと思います。
期待に添えるように、なるべくはやく更新したいとは思っていますが、何かこうしたほうがいい、
などありましたらよかったら書き込みよろしくお願いします。
ストーリー展開も、そのとおりにはできないかもしれませんが、参考までに書き込んでくれれば嬉しいです。
これからも頑張ります!
高橋の手を引き、階段を足早に上るとあたしはすばやく鍵を開けた。家に入ってとりあえず高橋を座らせる。
高橋の座るソファーの下にあたしは正面から座り、両手で高橋の手を握った。
「ごめん・・・ごめん・・・ごめんね、たまっちゃってるよね」
「ふぇっ・・・ッ・・ぐすっ・・・ぅ・・」
高橋は嗚咽を漏らしながらうつむいて肩を揺らしている。よっぽどつらかったんだよね・・・。ごめん・・・ごめん・・
何分経ったんだろう。高橋の手を握ったままあたしもうつむいたまんまだ。もう、嗚咽は聴こえてこなかった。
高橋の手が、あたしの手から抜け出したからあたしは顔を上げて高橋を見た。高橋は指で涙を拭うと、あたしの目を見て・・・笑った。
”ニコッ”・・・高橋の目が音をたてて笑ったかと思った。
「吉澤さん、ありがとう・・・嬉しかったです。でも・・・・・・・でも。」
「でも・・・?」
おそるおそるあたしは聞き返す。高橋は・・・下唇を軽く噛んで黙る。あたしは視線が反らせない。キュっと唇をつりあげて
「吉澤さん・・・あたしの事・・好きじゃないんやろ?・・好きな人んとこ、行って・・?」
震えた声が耳に届いた瞬間、あたしは考える前に高橋を抱きしめていた。自分が情けない。
目の前にある高橋の肩はまた揺れ初めて嗚咽が再び聴こえてきた。あたしは、苦しくて、苦しくて、苦しくて・・・力いっぱい高橋の肩を抱いた。
どうにか、震えを止めたい一心で。高橋が、体を少し離してあたしの顔を見る。
「吉澤さん、・・・ひっく・・・無理、せんで?」
「無理なんか、してないよっ・・・」
あたしはそう言うと、ほぼ無意識のうちに高橋の後頭部をつかみ唇を重ねていた―
180 :
名無し募集中。。。:03/08/11 16:26 ID:OPFCsW56
hyahya
181 :
名無し募集中。。。 :03/08/12 01:06 ID:1hc4Z0mt
GOOD!
(・∀・)イイ!
実はROMが多いスレ
ここはスレ立て後120日を過ぎましたので
n日ルールによって24時間の空白を作るとdat落ちとなります
今まで保全出来ずに結局dat落ちしたスレが非常に多いので
新スレを立てて小説を続ける、あるいは移行する事をお勧めします
ho
ze
n
ほ
落ちますよ
190 :
のの:03/08/20 01:51 ID:7O/dT07w
ほほほ
ほ
ほしゅ
ほ
作者頑張れ
ほ
ぜ
ん
た
か
↓おめ!
\(・ω・)/ヤッター
げらっぱらっぱ
ほ
203 :
名無し募集中。。。:03/08/27 23:39 ID:Gd11Ck/O
続ききぼんぐ
ほ
ぜ
ん
ただ保全するのも勿体ない・・誰か小話でもしてホスィ
208 :
。:03/08/31 12:32 ID:XOquNDTf
続き読みたい
物凄く続きが気になる生活を送ってるのだが
210 :
名無し募集中。。。:
続き・・・