「ううん、なんでもないよ」
そう慌てて高橋に言って、ニッコリ笑って見せた。すると、高橋は瞬きを数回して、頬を赤らめる。
あぁ、こーゆーのがたまんないんだってばぁ〜〜!!って、あたしがこんな事思ってるなんて全く思ってないんだろうな・・・
絶対、イメージついちゃってるよなぁ・・・・。
「あのぉー・・・吉澤さん???」
高橋の声が耳に入って、やっと自分の世界から抜け出す。ずっと話し掛けてたみたいだ。
「ああ、ごめんねー。ちょっと疲れてて・・で?」(あぶねーあぶねー)
「疲れてるなら、うーん・・」
「ん?」
「今度のオフ・・・よかったらどっかいきませんか?」
もじもじしながらそう言った高橋の照れた顔が、最近ドキドキしっぱなしのあたしの胸をさらにねじ上げたの言うまでもなかった。