「KISSがしたい、が人間の本能〜♪」
楽屋で梨華ちゃんのマネをする辻加護を見て、ついついため息をあたしは漏らした。
「どしたの?よっすぃー」
加護が動きを止めて聞いてくる。
「ううん、なんでもないんだけどねー。」
本当はなんでもないことないんだけど。そう、あたしはキスがしたいの!!人間の本能だなんて、神様も滅多な事本能にしてくれたよなぁ・・・
でも、相手が誰でもってわけじゃいんだ。うん、健全・・・だよね・・・。
「やっぱり、今日のよっすぃーは変だぁ!」「変だぁ!」
辻と加護が目の前にたって2人して睨んできた。いつのまにか、あたしは鼻の下を伸ばしていたらしい事に自分でも気づき、慌てて普通の顔をしてみる。けど、遅かったみたい。
「なんか変な事考えてたでしょ!!!」「そうだそうだ!」
「何言ってんのー吉澤はいつも変でしょ!」
「・・・言われてみりゃそうだ。」
・・・納得されちゃったよ。まぁ、いいや・・・それより・・・
「ただいまです!次、加護さんと辻さん一緒だそうです!」
帰ってきた!いいタイミングで高橋が戻ってきた。
「またののと一緒か〜」
「あいぼ〜ん♪」
仲良さ気に2人がでていった。
高橋愛。いっこ下の期で、年齢も一つ下の後輩。これがあたしの好きな人。最初は、好きじゃなくてむしろ辛い思いさせちゃってたんだけど今はすっごく大好き!
・・・本人はあたしの方が好きです!なんて言ってくれちゃうんだけどね。
最近高橋は、すっごく可愛い。前からかわいかったけど、更に磨きがかかって可愛い。本当にこんな子が、あたしなんかでいいのかなって不安になったりもするけど、そんなんで
後に退けないくらい好きなんだけど・・。
「吉澤さん?考え事ですか?」
目の前に座った高橋はキョトンとした顔であたしの顔を覗き込んだ。
・・・やっばぁ・・・キスしたい!!!!
あたしのキスを賭けての戦いははじまった。
時間がかかるかもしれませんが、「愛をひとみに映して」の続編です。
キタ━━━━━━━━━━━━━━━━(°∀°)━━━━━━━━━━━━━━━━!!!!!
ええ,いくら時間がかかっても待ちますよ。
がんがってください作者様。
すばらしい、ほのぼのする純愛ものだな。作者さん楽しみにしてますぞ。
「ううん、なんでもないよ」
そう慌てて高橋に言って、ニッコリ笑って見せた。すると、高橋は瞬きを数回して、頬を赤らめる。
あぁ、こーゆーのがたまんないんだってばぁ〜〜!!って、あたしがこんな事思ってるなんて全く思ってないんだろうな・・・
絶対、イメージついちゃってるよなぁ・・・・。
「あのぉー・・・吉澤さん???」
高橋の声が耳に入って、やっと自分の世界から抜け出す。ずっと話し掛けてたみたいだ。
「ああ、ごめんねー。ちょっと疲れてて・・で?」(あぶねーあぶねー)
「疲れてるなら、うーん・・」
「ん?」
「今度のオフ・・・よかったらどっかいきませんか?」
もじもじしながらそう言った高橋の照れた顔が、最近ドキドキしっぱなしのあたしの胸をさらにねじ上げたの言うまでもなかった。
保全
やばいよ
146 :
名無し募集中。。。:03/07/11 22:51 ID:y//mU7y9
age
保全
晴れでも曇りでもない朝。
待ち合わせは11時。待ち合わせ場所の八景島についたのは、10時45分。あたしにしては・・・マメだよな〜・・・。
平日とはいえ、一般の人にばれると大変なことになるから帽子を深くかぶって。
って言っても、後は全部いつもどおりなんだけど。それにしても、なんか緊張すんなー・・
あたし、意識しすぎ!?
・・・トンっ・・・
急に肩に何かが触れて、あたしは振り向いた。目深に帽子をかぶって、肩に頭をぶつける・・・子・・・?
パッと顔をあげて、にやぁっと笑うまん丸な瞳。
「待ちました〜?」
クスクス笑いながら満面の笑みで言う高橋が、何これ、すっごいかわいいんだけど!
って思っちゃったよ・・元々男っぽいけど、あたしってほんと・・・まぁ、いいや。とりあえず、楽しむぞ!!
「全然待ってないよ〜!行こ〜!」
「はい!」
潮風が吹いてるのが、気持ちいい。海のにおいなんて、久しぶりだもんなー。
「福井では、全然海行かなかったんですよぉ、嬉しい〜!」
オーバーリアクションにはしゃぐ高橋。ちょっとおもしろい・・・
「高橋高橋〜、猿みたなんだけど!あははははは!」
「あっ、ひどい〜!吉澤さんだって、コントですごい顔するじゃないですか〜!」
「あれはコントだもん!」
「・・ぅっ・・・」
「ごめん、うそうそ!可愛いよ」
水族館が見えてきた。今日がはじまって行く。
149 :
名無し募集中。。。:03/07/16 01:36 ID:QxnsF+ee
ほ
久しぶりの更新、乙。
早く続きがよみたいっす。
指で透明で水色な水槽をなぞって、魚の口マネしながらこっちを見て笑う。
まん丸で、アーモンドみたいな瞳を見開いて、動作までつけちゃって。どうしよう、心臓の鼓動が止まらない・・!
「うわぁ〜!吉澤さん、見て見て!海の中にいるみたい!!!!」
トンネルの頭上を魚の群たちが泳いで行く。先に前を歩いてエスカレーターを上る高橋、儚くて人魚みたい。
あたしは、高橋の目の動きを目で追う。水槽を隔てた魚に変な顔して、笑う目、近寄ってきた魚に驚いて見開かれる目。
とにかくカワイイ。上から射す光が眩しくて、一瞬手の甲であたしは顔を覆った。すぐに手をどけると、クスクス笑いながらあたしを見下ろす高橋。
「吉澤さん、ちゃんと魚見てますかー?私のことばっか見てたやろー!」
「み、見てないよ!ほらほら、この魚・・・キレイだよ!見てる?」
「どれ?」
カンカン、と足音を鳴らしてエスカレーターを降りてきた高橋は、あたしが指差す魚に顔を近づける。と、同時に帽子から出る長い髪からシャンプーのにおいがした。
ああ、もう・・クラクラするっつの!そんな事おかまいなしの高橋は独り言みたいのをぶつぶつ言いながら魚に話し掛けていた。
やっとエスカレーターを抜けた。ふぅ・・・。
なんとなく気疲れしたあたしはほんとにため息をついて気合い(?)をいれなおして高橋に話し掛けた。
「ね、次どこいく?」
・・え?・・・・・・・?高橋がいないんだけど!今の今までいたよねぇ!?
「高橋ッ!?」
ついつい大声をあげて辺りを見回しても、いない。なんで?なんで!?
ブツっという音をたてて、思考回路がとまってしまう。まてよ、うん・・・冷静に・・・なれねぇっつの!
まだエスカレーターにいるのかも、よし、行こう!!!
と思った瞬間。
「何してんですかぁ?吉澤さん。」
手には2つのソフトクリームをもった高橋が、きょとんとして近寄ってきていた。
「・・・・・。」
「変なの〜!はい、ソフトクリーム!」
「おいしいですねぇ、このソフトクリーム♪」
嬉しそうにソフトクリームを口にしながら、てくてく歩き出す高橋。
なんかあたし、気合い(?)の入れすぎで今日変だよなぁ・・・・もうちょっと軽く行こう!軽く!
自分の意味不明なテンションに翻弄されながら、あたしはやっぱ変だって思った。あー・・・
「食べないんですか?」
ぼーっとしているあたしに、高橋が話し掛けてきた。やべっ・・・考えてる場合じゃない!
「あ、食べ・・(ベチャッ)・・・?・!」・・・・ベチャ?
溶けかけたソフトクリームが、コーンを残して地面に落ちていた。・・・泣きそう・・。
「あ・・・ご、ごめん・・ぼーっとしてて・・・あ・・」
あたしは動揺していた。せっかく高橋が買ってきてくれて、楽しもうとしてくれてるのにあたしってば、変な事ばっか・・・
「吉澤さん汚れてないですか?平気?」
「うん、吉澤は平気だけど・・高橋がせっかく買ってくれたのにさ・・・」
「いいのいいの、ハイ!これ食べてください!」
ずい、と口の前に出されたのは高橋の食べかけのソフトクリーム。また変になるあたしの心。
高橋はニコニコしてあたしが食べるのを待っているようだ。でも、できない、だって、間接・・
・・・ベチャ・・・!・・・・(ベチャ?また・・・!?え?)
ハッとして口元がなんだかひんやりした感触に包まれた。なんか甘いにおいと、ベタベタ感・・・爆笑する高橋・・?
「あはははは!!吉澤さん、ひげぇ、ひげやぁ!」
あたしの口に押し付けられたソフトクリームが離されて、あたしはサンタさんみたいになった。
「こ、こら〜〜〜!!何すんだよ〜〜〜!!!」
「きゃははは!だって、吉澤さんなんか考え事してるみたいなんですもん!!」
ティッシュで口元を拭きながら高橋に目をやると、口元の笑顔が薄れ、急に眼差しも真剣になった。
「・・・私といて、つまんないですか?」
真っ直ぐな目であたしを見た高橋は意を決したようにそう言った。
更新待ち
続き読みたいっす。
やべーIDが・・・
156 :
:03/07/28 23:26 ID:b1e5F4mk
age
157 :
名無し募集中。。。:03/07/29 18:26 ID:Sc0j/wPJ
mako
頑張れ
続ききぼんぐ
・・・・・。重い空気が流れて、あたしは高橋と視線をあわせられずに下を向いていた。見なくても、高橋がこっちをみてるのがわかって、胸が痛い。
つまんないわけ、ないじゃん・・・。だけどさぁ、だって、だって・・・こんな高橋があたしのなかで大きい存在だって、気づき始めちゃったんだもん。
ほんとにこないだまで、矢口さんが好きだったよ!?自分でも軽いとか色々考えてたんだもん・・あーもう!考えてる場合じゃないのに・・。
ちらっと視線をあげて高橋を見ると、バッチリ目があった。唇を尖らせているけど、目は悲しそうだった。
「・・・あの、高橋・・・。吉澤・・つまんなくないよ?」
「・・・・嘘。」
「嘘じゃないよ?ほんとに。」
「吉澤さん、私のこと好きじゃないんやろ?ええよ、無理せんで!」
感情のこもった声が、あたりに響いて、周囲の人たちが一斉にこっちを見た。
(な・・・あれ、モー娘。の・・・だよな?)(吉澤ひとみじゃない!?高橋愛も!!)(本物!?)
やばっ・・・!もーーー、この状況でぇ!?最悪!!!!
「高橋、とりあえず、ほら!」
一般の人々の目から逃げようと、高橋の手を掴んでその場をさろうとしたその時
”パシっ”・・・・・え?
「とりあえずっ・・・!!?とりあえずなんか、嫌です!好きじゃないなら、そう言って下さいよ!」
あたしの手を勢いよくふりはらい、目に涙をためながら高橋はそういって、走り去ってしまった。
すぐに追いかければよかったんだけど、言われたショックの方が大きくてあたしの体はかたまってしまっていた。
足が、動かない―
あれから、1人でとぼとぼ帰って二日目。昨日はメンバーはそれぞれ別れて仕事で今日また合流する。高橋に会う。
はぁ・・・・もう嫌だ。高橋に会いたくない・・・けど、会いたい・・・けど会いたくない・・・どっちだよ!
「よっすぃ〜どしたの?」
テケテケ近寄ってきた加護がしゃがみこんでジッとあたしの顔を見上げて来た。
「えー・・・別にどうもしないよ〜」
やる気なく答えて、また「はー・・・」とあたしはため息を吐き出す。
「やっぱなんかあるんじゃん!あー、ゥォッホン!加護博士にいってみなさい!」
歯を出して笑いながら言うと、加護はスクっと立ち上がって人差し指をたててなんか(?)の博士の真似みたいのをはじめた。
可愛くってついクスクス笑うと、
「あ、笑ったな〜!コイツ〜!」
っていって、加護があたしのおなかをくすぐってきた!
「や、こら、やめろ〜〜!!わっはっはっは!!!!!!!!」
ガタ、とあたしもイスを立ち上がって加護とつかみ合いになる。こんな時癒されるんだよねぇ、加護には。
「あははははは!!よっすぃーどこさわってんの〜!」
「加護が先におなかさわったんじゃ〜ん!!!」
「もう、えーいっ」
加護が腕を広げたかと思うと、あたしの背中に腕をまわして、胸に顔をうずめてきた。
「よっすぃー元気出してね・・・加護はよっすぃーが元気ないと寂しいよー」
あたしはなんだか、泣きそうになった。素直な加護がうらやましい。ためらいもなくあたしの腕に飛び込んでこれる加護は、可愛いもん。
なんで可愛くなれないんだろう。
「ありがとう。」
ちょっと涙ぐんで震えそうな声でいって、鼻をすすってから、抱きついてる加護の頭をぎゅっと抱きしめた。
ほんと、加護には癒されるな・・・
”キィー”・・・・ドアの開く音がしたから、あたしは加護の頭から顔を上げて音のした方向を見た。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・高橋!!
ドアから一歩足を踏み入れた場所に立ち尽くして動かない高橋、がいた。
「あ、愛ちゃんおはよー!」
加護があたしの腕からするっと抜けてなんともない表情で冷蔵庫を開け、ジュースを取り出す。
なんとかしようと、
「あ、高は・・・」と言いかけたところでそれを断ち切るように
「仲イイんですね」
と冷めた声で高橋が言った。あたしは言葉の続きがでなくって凍りつく。やばい、やばい・・・・やばいよ〜!!
「ん?(ゴクゴク)ぷはっ。よっすぃーと加護はラブラブだもんね!ね、よっすぃー!ところでジュース飲む?」
か、加護ぉお!!ジョーク通じないの、今!!!
高橋は悲しそうな目で、唇を尖らせて荷物を置くと、着替えに奥にはいってしまった。
やば・・・・・・大ピンチなんだけど!
その日高橋と、一度も視線が合わなかった。
乙。加護かわいい
更新乙 です。
うーむ、そーきたかー・・・。
失礼しました。
やぱ吉亜依はよい。
ほ
168 :
名無し募集中。。。:03/08/04 15:05 ID:cQaWcBN8
きゃっほーたまんね
169 :
渋谷 ◆D0A7OQqR9g :03/08/05 23:46 ID:mGr9vc2e
gsdf
■■■■■■■■
■■■■■■■■■
■■■■√ === │
■■■■√ 彡 ミ │
■■■√ ━ ━ \
■■■ ∵ (● ●)∴│
■■■ 丿■■■( │
■■■ ■ 3 ■ │
■■■■ ■■ ■■ ■
■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■
/⌒ - - ⌒\
/⌒\ ・ ・ /⌒\
/ \∩/ \
/\/⊃ ∞' ⊂\/\
/ / \_)*(_/ \ \
|_/ \_|
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□
□□□□□□□■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□
□□□□□■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□
□□□□□■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□
□□□□□■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□
□□□□■■■■■□□□□□□□□□□□■■■■■■□□□□□□
□□□□■■■■□■■■□□□■■■■□□■■■■■□□□□□□
□□□■■■■□□□□□□□□□□□□□□□■■■■■□□□□□
□□□■■■■□□■■■□□□■■■□□□□■■■■■■□□□□
□□□■■■□□■□□□□□□□□□■□□□□■■■■■□□□□
□□□■■■□■□□■■■■□□□□□■□□□■■■■■□□□□
□□■■■■□□□□■□□□□□□□□□□□□□■■■■■□□□
□■■■■□□□□□■■■■□□□□□□□□□□■■■■■□□□
□■■■■□□□□□□■■■■■■□□□□□□□■■■■■■□□
□■■■□□□□□■■■□□□□■■□□□□□□■■■■■■□□
□■■■□□□□□■□■■■■■□■■□□□□□■■■■■■□□
□■■■■□□□■■□■□□□□□□■■□□□□□■■■■■□□
□■■■■□□■■□□■■■□□□□■■□□□□■■■■■■□□
□■■■■■■■■□□■□□□□□□□■■□■■■■■■■■□□
□■■■■■■■■□□■■■■■□□□■■■■■■■■■■■□□
□■■■■■■■■□□□□□□□□□■■■■■■■■■■■■□□
□□■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□
□□■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□
□□□■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□
□□□■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□
□□□□□■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
あの日から気まずさは更に増して、高橋と仕事でしか顔を合わせなくなっちゃった。高橋はあたしが楽屋にいるときは、必ずロビーとかにいったり、あたしより先に準備したりって、そんな状態。このままでいいわけないんだけど、どうしたらいいの?
かといって、他のメンバーに心配はかけられないから、平然を装ってて、なんか・・自分に嘘ついてるみたい。
「じゃあね、よっすぃー!また明日!!」
ぼーっと考え事してるあたしに、加護と辻が声をかけ楽屋をでていく。笑顔で手をひらひらふって、一人ぼっちになった楽屋でやっとあたしはため息を漏らした。
ゆっくり立ち上がって、もそもそ帰り支度を整えていく。
”ガチャ”・・・ドアの開く音に不意に振り返ると、小川がたっていた。
「あ・・・忘れ物?」
「・・・・吉澤さんに話があって。」
小川はしかめっ面でイスをざっとひくとどっかり座った。ちょっと驚いた。小川のこんな表情初めて見るよ・・・・大体、話の予想はついてる・・・けど。
黙ってあたしもイスを引くと、小川の正面に座った。小川は下唇を噛んでからきッとあたしの目を見ると
「愛ちゃんの事、真剣じゃないならふってあげてください!」
「ちょ、ちょっと待ってよ、小川?なんで吉澤が、」言いかけたところで
「だって、愛ちゃんこのままじゃかわいそうじゃないですか!!!!」言い終わり小川は泣きそうな目になってうつむく。
「・・・そんな事ないよって愛ちゃんに言ってはみてるけど、当の吉澤さんが普段とかわりなくて・・・私、愛ちゃんに・・愛ちゃんは、吉澤さんは前の恋愛引きずってるって思ってて・・・」
「そんな事、あるはずないよ!!!」
「ほんとですか!?・・・よかったぁ、愛ちゃん・・・」
「吉澤・・・・高橋のこと本当に大好きなんだよ、ほんとに。」
「ハイ・・・ならいいんです。あの、愛ちゃんに・・」
「うん。わかってる。吉澤から話すから、きちんと。」
小川は笑顔を取り戻すと、席をたちペコっと頭を下げて楽屋を出た。
・・・・・高橋。・・・高橋・・・高橋・・・・・・・。
外に出ると、もうあたりは真っ暗で夜の街の光と車がうるさく感じた。心は、今高橋の事だけ―
173 :
_:03/08/08 20:48 ID:1D9roDKk
キター♪
何日も高橋としゃべってなかったけど、あたしが話し掛ける勇気がないばっかりに、どんどん苦しめちゃってたんだね。
「今日もお疲れさまぁー♪」「じゃーねー」「明日もまた!」
ざわざわする楽屋を、梨華ちゃんや辻加護がでていく。高橋はもくもくと帰る準備をしている。
小川と一瞬目が合う。あたしは小川の目を真剣に見て頷いた。
「高橋、このあと話したいことがあるんだけど」
意を決してそう言うと、シンとした空気に楽屋が覆い尽くされた。高橋の背中の動きがピタっと止まった。
「・・・愛ちゃん。」
小川が声をかけるけど、高橋は動かない。不安と緊張があたしを襲う。なんだか、怖い。
「ハイ・・・わかりました。話します・・・」
ため息交じりにそう言うと、肩を落として高橋が答えた。
高橋がやっと答えると、小川はあたしに目配せをして楽屋を出た。小川、ありがと・・・・。
「じゃあ・・・とりあえずでよっか?落ち着いて話したいから吉澤の家くる?」
「どこでも・・・」
あたしと高橋は荷物を持って外に出た。気まずい帰り道・・・・
あたしはすぐにタクシーを拾うと、家の住所を告げた。車に乗り込み、高橋の膝におかれた手を見ると、震えていた。
どうしようもない切なさがあたしに広がった。ごめんね、ごめん・・・・
思わずあたしは高橋の手を握っていた。・・・手を握ったあたしの手の甲に、ポタ、と水が落ちてきた。
ぎょっとして顔を上げて見ると、顔をくしゃくしゃにして、高橋が泣いていた。
ど、ど・・・・どうしよう〜〜〜!!!!!!
「運転手さん、急いで!」
今にも声を上げて泣き出しそうな高橋を、見ていられなかった。ただただ手を握って家までの道のりを。
続きはまだかい?
じらすね。
早く続き読みたいYO!
(・∀・)イイ!
続きがんがってくらさい
いつもご愛読してくださっているみなさま、ありがとうございます。
更新が不定期で申し訳ないです・・・。
ストーリーはなんとなく浮かびつつあるものの、「愛をひとみに映して」が初めて書いたものでして^^:
なかなか言葉足らずの部分もあるかと思います。
期待に添えるように、なるべくはやく更新したいとは思っていますが、何かこうしたほうがいい、
などありましたらよかったら書き込みよろしくお願いします。
ストーリー展開も、そのとおりにはできないかもしれませんが、参考までに書き込んでくれれば嬉しいです。
これからも頑張ります!
高橋の手を引き、階段を足早に上るとあたしはすばやく鍵を開けた。家に入ってとりあえず高橋を座らせる。
高橋の座るソファーの下にあたしは正面から座り、両手で高橋の手を握った。
「ごめん・・・ごめん・・・ごめんね、たまっちゃってるよね」
「ふぇっ・・・ッ・・ぐすっ・・・ぅ・・」
高橋は嗚咽を漏らしながらうつむいて肩を揺らしている。よっぽどつらかったんだよね・・・。ごめん・・・ごめん・・
何分経ったんだろう。高橋の手を握ったままあたしもうつむいたまんまだ。もう、嗚咽は聴こえてこなかった。
高橋の手が、あたしの手から抜け出したからあたしは顔を上げて高橋を見た。高橋は指で涙を拭うと、あたしの目を見て・・・笑った。
”ニコッ”・・・高橋の目が音をたてて笑ったかと思った。
「吉澤さん、ありがとう・・・嬉しかったです。でも・・・・・・・でも。」
「でも・・・?」
おそるおそるあたしは聞き返す。高橋は・・・下唇を軽く噛んで黙る。あたしは視線が反らせない。キュっと唇をつりあげて
「吉澤さん・・・あたしの事・・好きじゃないんやろ?・・好きな人んとこ、行って・・?」
震えた声が耳に届いた瞬間、あたしは考える前に高橋を抱きしめていた。自分が情けない。
目の前にある高橋の肩はまた揺れ初めて嗚咽が再び聴こえてきた。あたしは、苦しくて、苦しくて、苦しくて・・・力いっぱい高橋の肩を抱いた。
どうにか、震えを止めたい一心で。高橋が、体を少し離してあたしの顔を見る。
「吉澤さん、・・・ひっく・・・無理、せんで?」
「無理なんか、してないよっ・・・」
あたしはそう言うと、ほぼ無意識のうちに高橋の後頭部をつかみ唇を重ねていた―
180 :
名無し募集中。。。:03/08/11 16:26 ID:OPFCsW56
hyahya
181 :
名無し募集中。。。 :03/08/12 01:06 ID:1hc4Z0mt
GOOD!
(・∀・)イイ!
実はROMが多いスレ
ここはスレ立て後120日を過ぎましたので
n日ルールによって24時間の空白を作るとdat落ちとなります
今まで保全出来ずに結局dat落ちしたスレが非常に多いので
新スレを立てて小説を続ける、あるいは移行する事をお勧めします
ho
ze
n
ほ
落ちますよ
190 :
のの:03/08/20 01:51 ID:7O/dT07w
ほほほ
ほ
ほしゅ
ほ
作者頑張れ
ほ
ぜ
ん
た
か
↓おめ!
\(・ω・)/ヤッター
げらっぱらっぱ
ほ
203 :
名無し募集中。。。:03/08/27 23:39 ID:Gd11Ck/O
続ききぼんぐ
ほ
ぜ
ん
ただ保全するのも勿体ない・・誰か小話でもしてホスィ
208 :
。:03/08/31 12:32 ID:XOquNDTf
続き読みたい
物凄く続きが気になる生活を送ってるのだが
210 :
名無し募集中。。。:
続き・・・