「今考えるとりかを死なせたのは私のせいだ・・・・」
紺野は一時停止のボタンを押した。
いつもの行動をする。
もう自分は関係ないと言う様子の者は居なかった。
さっきまで退屈そうにしていた矢口もそしてダルそうに聞いていた飯田もその他6人もみんなただ音だけが流れる古ぼけたラジカセを見つめていた。
紺野はふぅっと小さなため息と一緒に立ち上がった。
心の中で(やっと・・・)と思っていた。
「ここで皆さんにお聞きしたい事があります」
紺野は柔らかな表情をキリっと硬くして言った。
8人にも一瞬緊張感が漂った。
とうとう来たかという顔をする者もいた。
「みなさんは後継者になるにあたってあなた方のお父様からとてつもなく重要でそして残酷な真実を聞いているはずです」
新垣がビクッっとした。
一人一人をゆっくり見て語りかける様に話し始めた。
「皆さんもお気づきかと思いますが私も裏で少々調べさせて貰いました」