邪悪狩人M刑事

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1名無し狩人
落ちたらしいので新スレ立てます。
2名無し募集中。。。:03/03/13 19:21 ID:EQW02fMy
―――――――――
今日は少ないね・・。
               / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |  厨房祭り開催中でして。
 日 M [] 0 U U レ―――――――
======〃∧_∧=
 U ∩    %(´∀` )   ___________     
__ ∧ ∧__∧_∧__.)_  /
  (   ,,)日(    )∇  <>>1がまた糞スレたてたか。
― /   |―-(    )――  ___________
 (___ノ   ━┳━)
 ━┳━   └┃―・
3名無し募集中。。。:03/03/13 19:31 ID:A0Qb8OCF
3get
4名無し狩人:03/03/13 19:40 ID:Canjxrd5
今まで、名無しで書いていましたが、落ちたのを期にコテハンに
しようかと思います。よろしくです。

今までのあらすじ

各地で起こる人間の仕業ではない怪事件、妖魔と呼ばれる者たちと
戦うべく警察省の寺田はスペシャルチームを結成した。
その名も【M刑事】だが結成当時は戦いのノウハウもなく
「連合」と呼ばれる団体に力を借りていた。
連合は「退魔師」「能力者」と呼ばれる特殊な力を持った者達が
集まる団体で昔から妖魔退治を生業としていた。
その連合の上層部の連中のによりM刑事は良い扱いを受けていない。

ここ最近妖魔の活動が活発になった。裏で糸を引くのは主天童子と
呼ばれる鬼である。M刑事は主天童子の手下との戦いで勝利した。
その事を良く思わない連合の力によりM刑事は活動休止に追い込まれる。
だが、そんな中でもM刑事のメンバーはパワーUPの為
「虚空山」と呼ばれる連合に属さない退魔師達が集まる場所で
修行を始めた。
5電気ひ辻:03/03/13 19:44 ID:vaTvdPpI
( ´D`) <これはもとモ〜ニングコップ2スレれすか?
6登場人物:03/03/13 20:07 ID:w28eXd4r
本部メンバー
寺田    警察省特務部妖魔対策室長
中澤裕子  妖魔対策室本部(M刑事本部)司令室主任(M刑事リーダー)
稲葉貴子  司令室所属、移動指令車班長
平家みちよ 司令室所属、GMT指揮官
木村絢香  司令室オペレーター 石井リカ  司令室オペレーター
前田有紀  本部事務員

捜査課メンバー
飯田圭織(リーダー) 保田圭 安倍なつみ 矢口真里(MMKリーダー)
石川梨華 吉澤ひとみ 加護亜依(MMK) 辻希美(MMK)
紺野あさ美  小川真琴 高橋愛 新垣理沙
ミカ・トッド(MMK) 後藤真希(GMT) 松浦亜弥(GMT)
藤本美貴(GMT) 市井沙耶香

車輌課メンバー
斉藤瞳 村田めぐみ 大谷雅恵 柴田あゆみ

資料課メンバー
戸田鈴音 木村麻美 里田まい
7その他登場人物:03/03/13 20:30 ID:B/sTIzkE
>>5 そうです。続き書きますのでよろしくです。

石黒彩   M刑事医務員
ソニン   M刑事の協力者、霊感を持つ
西崎    炎を扱う能力者、車輌課のメンバーと知り合いM刑事に強力する
不動    虚空山の僧侶、M刑事が最初に出会った虚空山の人物
薬師瑠璃  虚空山の尼僧、虚空山明王院の主
月光 日光 薬上 薬王 4人とも虚空山の僧侶、治癒の能力を持つ


主天童子 M刑事の敵であり鬼の首領
螺刹童子 弥舎童子 共に主天童子の配下
金童子  元々は主天童子の配下だったが、紺野の言葉でM刑事に協力する。

その他必要事項
MMKとは・・矢口をリーダーに子供達の話から捜査をするチーム
       矢口、加護、辻、ミカ、がメンバー
GMTとは・・予期せぬ妖魔の出現にいち早く現場に駆けつけ事態の
       収拾に当たるチーム
       後藤、松浦、藤本、がメンバー出動時、平家が指揮を取る
8名無し狩人:03/03/13 21:24 ID:u1IgLUao
前スレ忘れてた
今こそ「モーニング刑事2」だろが!!の中にありますが落ちてます。
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1033425565/
9名無し狩人:03/03/13 22:23 ID:86H4QtQN
それでは続きです。前スレを保存していないので変な所があるかも知れませんが
ご容赦ください。

主天童子との戦いで身体に魍魎蟲と呼ばれる毒虫を埋め込まれた保田。
その毒虫を清める為、日光、月光、薬王、薬上の4人の僧侶と
加護、矢口が協力した。
「薬師瑠璃光浄化洸翼」
日光は叫んだ。すると加護以外の5人の身体から光が飛び出し加護に集まった。
光は加護の身体を通して加護が手にする鏡に集まった。
鏡はみるみる輝きを増し保田の身体を包み込む。すると保田の身体の上に
置かれていた日輪の札が身体を包み込んだ光を吸収し一瞬にして燃えて消えた。
「成功だ!」
日光は言った。保田の身体に埋め込まれた魍魎蟲は先程の光により吸い出され
日輪の札と共に燃えて消えたのだった。
「圭ちゃん!」
矢口が保田に駆け寄る。
「まだ安静が必要です。蟲は消し去る事が出来ましたが、身体にはまだ毒が
 残っています。今しばらくの治療が必要です」
薬上はそう言うとメンバーに外に出る様に言った。
「圭ちゃんはもう大丈夫なんですね?」
飯田の言葉に
「はい、後は身体の毒を消し去るだけです。お任せください」
「解りました。よろしくお願いします」
薬上がそう言うとメンバーは保田を薬上達に任せて外に出て行った。
10名無し募集中。。。:03/03/13 22:45 ID:3Z4Y5uXF
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!(気持ち的にはもっとやりたいけど自粛)
ほんとよかった。

前スレのログはおいらのゾヌの中にあるけど、これをどーにかできないかな?
1110:03/03/14 13:15 ID:d5QNwtTb
なんとかログを(極力いらないとこ消して)htmlにして
ZIPファイルにしてみたけどほしい人とかいます?
いたらうp挑戦してみようかと思います。うpしたことないから不安だけど。
ちなみに圧縮ファイルのサイズは153kbです。

とりあえず誰かのレスを待ってみます。
12名無し狩人:03/03/14 23:45 ID:d7P23H6m
川‘▽‘)|| >>10ありがとうございます。続きもよろしくです。
>>11の件ですが、とりあえず私は記憶を頼りにやってみます。
うpして何かあっても申し訳ないので。
続きです。

外に出て行ったメンバーは修行を再開しようとしたが、既に夕暮れを迎え
不動の指示によりこの日の修行は終わった。
メンバーは、明王院に戻ると、夕食作りを申し出た。
「不動さん、私達もお世話になるばかりじゃ申し訳ないので、家事のお手伝いを
 させてください。まずは、今日の夕食作りでも」
飯田がそう言うと
「そうですか、ではお願いします。それから皆さんのお部屋をご用意しますので
 手の空いた人は手伝って下さい」
不動は言った。それからメンバーは食事の準備をする者、部屋の準備をする者に
別れた。食事は後藤、加護、安倍に任せて他のメンバーは部屋の方へ向かった。
13名無し狩人:03/03/15 23:09 ID:F4ikrQFl
(0^〜^0)<前スレかっけー!(のか?)
http://tv2.2ch.net/ainotane/kako/1033/10334/1033425565.html
14名無し狩人:03/03/15 23:28 ID:IQQHh2xV
不動に案内された場所は、大きな一つの部屋だった。
「皆さんはこちらでお休み下さい。荷物を持って来ても十分の広さはあると
 思います。布団はどうしますか?皆さん寝袋お持ちだったみたいですが」
不動がそう言ったので
「あっ、できればお借りしたいですが、人数分あります?」
飯田が言った。
「大丈夫ですよ。この部屋は時々、団体さんがこちらに来られた時に使用する
 部屋です。布団をお使いになるならそこの納戸に入っていますので、使って
 下さい。それでは、この部屋の掃除をしていただけますか?一応それが
 きまりになっていますのでよろしくお願いします」
そう言われたメンバーは更に部屋の掃除係と荷物運搬係に別れて作業に入った。
しばらく作業は続き、部屋の掃除も荷物の運搬も終わると、車輌課のメンバーは
機材の点検を開始した。すると大谷がいじっていたマルチカムに通信が入った。
「あー、やっと通じたわ、電源位入れとけや!」
通信は中澤からだった。
「中澤さん、マルチカム持っていってたんですか?」
大谷が応答すると
「携帯も通じんやろ、これしか通信手段がないからな」
中澤はそう言って話を始めた。
15名無し狩人:03/03/16 22:11 ID:BRyO6D4a
「今な、瑠璃様と星曼荼羅洞とか言う所におんねん。今日は帰らんから
 よろしく、それから不動さんそこにおる?」
中澤にそう言われた大谷はマルチカムを不動に渡した。
「不動です。中澤さん、瑠璃様も一緒なんですか?」
「はい、一緒です。それで瑠璃様がお話があるとかで、今、代わりますね」
「瑠璃です。今、私と中澤さんは星曼荼羅洞にいます。今日は戻りませんので
 後の事はよろしくお願いします」
「はっ、承知いたしました。しかし、何でまた星曼荼羅洞に?」
「ちょっと、中澤さんに見ていただきたい者がありまして、詳しくは
 帰りましたらお話しいたします」
瑠璃はそう言うと中澤と代わった。
「不動さん、すいませんけど圭織と代わってもらえます?」
「はっ?かおりさんですか?」
不動は安倍以外は苗字しか覚えていなかった。
「ごめんなさい、飯田お願いします」
「代わりました、飯田です」
「圭織、戻ったら事情は話すから後の事頼むわ、みんなにもそう言っといて。
 それから、マルチカムのスイッチ入れといてや、車積用の大きいやつ
 持ってきてるやろ、それで頼むわ」
「うん、解った。それじゃ気を付けてね」
そう言って通信は終わった。
16名無し募集中。。。:03/03/18 23:39 ID:oO0ZLjFG
最近は急に落ちることもあるみたいなんで、大丈夫とは思うけど
一応保金。
17名無し狩人:03/03/19 23:31 ID:4uf+FeL0
( ´ Д `)<んぁ、保全も大事なんだね。

「裕ちゃん何やってんの?」
矢口は飯田に聞いた。
「うん、それがね良く解らないんだよね。帰ったら話すって」
「そう、なんだろう」
そんな会話をしていると加護がメンバーを呼びに来た。
「ご飯の準備できたよ」
加護にそう言われメンバーは食堂へと移動した。
「おおっ!」
食堂に入ったメンバー並んでいる料理に驚いた。
「凄い、これ全部食べていいの?」
辻は大喜びだ。いや、辻だけではない、他のメンバーも反応は一緒だった。
「いやー、大変だったよ。ここの人達全員分の食事だから凄い量で」
後藤がそう言うと
「それでも多くない?」
飯田は言った。
18名無し狩人:03/03/19 23:59 ID:4WifWVjg
「いやいや、我々は体力が第一ですからね、これ位は普通ですよ」
そう後ろから声がしたので振り返ると月光が立っていた。
「いつも皆さん、これだけの量を食べるんですか?」
石川が驚いた様に聞く、それもその筈、目の前に並べられた料理は
まさに食べ放題バイキングと言っても良いくらいの物が並んでいる。
「まあ、人数も多いですが、それでけ身体も動かしますし、はい」
月光はそう言うと席についた。そこに村田が質問する。
「でも肉料理とかも並んでますけど、いいんですか?」
「ははは・・、我々が僧侶だからですか?いや確かに僧侶は殺生を禁じられて
 いますが、それは一般の話でしょう、そんな事言ってたら妖魔退治だって
 出来ませんよ。食べられるものは何でも食べますよ」
またしても後ろから声がした。見ると十二神将の面々が立っていた。
「まあ、いいや、とにかくいただきましょう」
飯田がそう言うとメンバーも全員席につく。
そしてその他の人間も全員やってくると不動が言った。
「今日の食事はM刑事の安倍さん、後藤さん、加護さんが作ってくださった。
 はっきり言っていつもより期待出来る。みんな心していただく様に」
不動の言葉に明王院の面々から歓声が沸き食事は始った。
「うん、美味い」 
あちこちでそんな言葉が聞こえて来た。そして不動も安倍を褒めちぎっていた。
「あのー、不動さん、この料理、実はごっちんがほとんど作ったんですよ」
安倍が言うと
「えっ?そうなんですか?いやいや、後藤さん、大した腕ですね」
そう言われた後藤は
「そんな・・大した事ないですよ。それにしても・・・不動さん失礼ですけど
 普段の食事ってもっと・・その・・なんと言うか・・・」
「おっしゃりたい事は解ります。じつはその通りでして、みんな交代で食事は
 作っていますが味はいまいちですね」
不動は笑いながら言った。
19名無し狩人:03/03/20 23:32 ID:f3CmEpkO
( `◇´)<相変わらず人がいないなー(w マタ−リ行くでー
       
その頃、中澤は瑠璃と一緒に【星曼荼羅洞】にいた。
星曼荼羅とは「星宿」と呼ばれる簡単に言うと東洋の占星術みたいな物である。
その中心となるのが「北辰星」つまり北極星である。
この北極星のまわりを巡るのが北斗七星であり、その北斗七星の力を使うのが
中澤の「北天七曜」である。本来、七曜とはお馴染みの
日、月、火、水、木、金、土の七つの星を表すがこれがいつの間にか
ごっちゃになりそう呼ばれる様になった。
瑠璃はその北天七曜の事で中澤に見せたい物があり、ここに連れて来たのだ。
「中澤さん、これが星曼荼羅です。この中心となるのは北辰星です。
 北辰星は妙見菩薩を表します。そして、その周りに配置されているのが
 七曜星で、その間に配置されているのが北斗の七つ星です。貴女は
 この七つ星の力をお使いになりますね、ではこの七つ星を取り除くと
 何が残りますか?」
瑠璃は曼荼羅の説明をすると中澤に質問した。
「えっ?何って七曜星ですよね。それが何か?」
「その通りです。その七曜星ですが、これをみて何か思い出しませんか?」
「何かって・・一週間とか、惑星の並びとか・・・あっ!」
「そうです、もうお解かりですね。七曜星の力のうち五つは八門の力です。
 それに、日と月は加護さんの鏡、それに矢口さんの日輪の力もそうでしょう。
 それからその七曜に黄幡星、計都星を入れ九曜と呼ぶ事もあります。
 黄幡星とは昔日食など起こす星とされていました。計都星とは彗星です。
 この二つは紺野さんが得意とする技にありますよね、彗星拳と連携で見せる
 人の後ろに隠れて攻撃する技が。それから石川さんの流星弾。これも彗星が
 起こす現象の一つです。その他にも皆さんの能力はこの星曼荼羅に起因する
 物が沢山あります。これはきっと何か運命的な物と考えられます。」
確かにその通りである。瑠璃が言う様にメンバーのなかにはそう言った所が
ある者が沢山いる。辻やミカの様にそうで無い者もいるが、考え様によっては
保田などもその一人かも知れない、中澤は驚いていた。
20名無し募集中。。。:03/03/21 20:49 ID:miOhAQbY
ちゃんと読んでまふよ
21初カキコ:03/03/21 22:46 ID:er9fUF0S
バトル物書いてた者なんで、楽しく読ませてもらってますよ〜。
22 ◆kiWd5P6LfM :03/03/21 23:51 ID:If8pIqY9
(ё)<ここでもニィニィげt。
>>20-21
よかった〜。実はここまで電気ひ辻と漏れしかカキコしてなかったから
カナーリ心配してたのよ。(ちなみに8,10,11,16)
23名無し狩人:03/03/22 00:00 ID:TMgd+b9S
「でも、メンバーみんながそう言う訳じゃないですよね」
中澤がいうと
「もちろんです。しかし、見てください、この七曜の周りには十二宮があり
 その周りには二十八宿があります。十二宮とは中澤さんもご存知の十二星座
 の事です。これに当てはまる能力をお持ちの方はいらっしゃらない様ですが
 二十八宿とは季節の代表的な星座を表します。これに当てはまる能力を
 お持ちの方は何人かいらっしゃる様ですので、やはりこの星曼荼羅は
 皆さんの運命と何か関係があるものと私は考えます」
瑠璃はそう言うと、星曼荼羅の前に座った。
「・・・私に教えたい事って言うのはこの事ですか?」
中澤はイマイチ要領を得ない感じだった。
「その事もありますが、皆さんの考える能力の向上はきっとここで見つかる筈、
 その為に私はここにやって来ました。今から星見を行います。
 これからの修行はその結果を基に行いたいと思います」
瑠璃はそう言うと星見(ほしみ)の行に入った。
24名無し狩人:03/03/22 01:19 ID:XP/EBkhN
川’ー’川<いやー、読んでくれる人が増えて良かったやよー。
川o・-・)<はい、後は書き人が頑張れば完璧です。ぶっちゃけこのスレは
     書き人が某スレで書いている時にレベルUPの為に始めた
     練習スレだったのです。それが思っていた以上に読んでくれる
     人がいたので本腰を入れた訳ですね。本当に読んでくれる人には
     感謝しないとバチがあたりますね。
( ・e・)<大丈夫だよ、更新ペースは前と比べると落ちてるけど
       やる気は十分みたい。
川o・-・)<ネタに苦しんでいると言う噂もありますが・・・
( ´D`)<そんな事ねーのれす。じっくり考えているだけなのれす。
川o・Д・)<そんな言い訳が通用すと思っているのかぁー!
∬∬´▽`)<頑張ってるもん! 
川’ー’川<まっこちゃんの事じゃないのやよー。
∬∬l|l´◇`)<・・・あ・・・ああ・・・。
川o・-・)<とにかく始めた以上気合を入れて臨んで欲しいものです。
( ‘ д‘)<そんな事ばっか言っとると、あんたのシリーズ無くなるで!
川oT-T)<そうでした。私には「完璧です。」シリーズがあった。
( ´D`)<そうなのれす。あれは紺野しゃんだけなのれす。
川o・-・)<とにかく読んでいただいてる皆さん、
     これからもよろしくお願いします。
( ‘д‘)( ´D`)川’ー’川( ・e・)∬´▽`∬川o・-・)
<以上、エンジェル・ハーツがお伝えしました。

川o・-・)<(書き人は確か大谷ヲタの筈・・それが何でだろう・・・)
25名無し狩人:03/03/22 22:55 ID:CcHMOn7l
星見の行とは星曼荼羅を使い、占星術の様に占いみたいな事をするのである。
瑠璃は今、その星見の行を行い、M刑事メンバーの運命を見ていた。
中澤はただその様子を見守るしかなかったが、待っているうちに今までの
疲れもあり、いつの間にか眠っていた。
「・・・・、・・ざわさん、中澤さん」
「はっ!・・・あっ、瑠璃様。すいません、いつの間にか眠ってたみたいです」
「気にしないで下さい。疲れがたまっていたのでしょう、休息も必要です。
 もう夜も明けましたし、星見も終わりました。さあ戻りましょう」
瑠璃がそう言うと中澤も帰る仕度を始めた。
場所は変わって明王院。
「こらー!みんな起きろー!」
飯田の声が部屋に響き渡った。
「んー!もう少し・・・」
メンバーは飯田を除いてみんな眠っていた。
「ほらほら、いつまでも眠ってるんじゃないの、早く起きてよ!」
飯田に急かされやっと数人が起き上がった。
「おはようございます。飯田さん早いですね」
そう言ったのは紺野だった。
「ふわぁー・・・、んー今何時?・・・はぁ?まだ5時じゃん!」
矢口の言葉に起き上がったメンバーは全員時計を見た。
26名無し狩人:03/03/22 23:15 ID:DnXKU2v+
「圭織ぃ〜、まだ5時だよ・・・こんなに早く・・・何かあったの?」
安倍がそう言うと
「早く無い!他の皆さんはもう既に起きて、おつとめをしてるんだから、
 私達も手伝わないと、ほらほら、さっさと着替える!」
飯田に言われメンバー達は渋々起き上がると着替えを始めた。
「こらのの!!!起きなさい!」
これだけ騒いでも辻はまだ眠っている。
「ふにゃー・・・いいらさん、まだ眠いのれす」
辻はそう言うと布団をかぶった。
「のの!あんたねー、いいかげんにしなさいよ。こうなったら腕ずくだ!」
飯田はそう言うと辻の右腕を掴む。
「のの、もう1回言うよ。お・き・な・さ・い!」
それでも辻は布団から出ようとしない。
「もーう、あったまきた!・・・くらえ、目覚めの一撃!」
そう言った飯田の腕から、ごく小さい電撃が放たれる。
「!!!!うわっ!」
辻は電撃をくらい、飛び起きた。
「はははは・・・」
その様子を見ていたメンバーから笑い声が起こる。
「う〜・・・電撃は反則だ・・・」
辻はぶつぶつ言いながらも着替えを始めた。
27名無し狩人:03/03/24 00:25 ID:E2EMGRfP
全員着替えも終わり、飯田に言われ、外へと出て行った。
「おはようございます」
飯田は外で掃除をしていた人々に挨拶をした。
「おはようございます。昨夜は良く眠れましたか?」
声をかけて来たのは十二神将の宮毘羅だった。
「宮毘羅さん、おはようございます。おかげさまでよく眠れました」
飯田がそう言うと
「そうですか、それにしては皆さん眠たそうですが・・・
 それに随分と早起きですね。まだ眠ってても良かったのに」
「そう言う訳にはいきませんよ、お世話になる以上はお手伝いしないと」
「そうですか・・・でもこれは私達の仕事ですからねー、ここの人間は
 交代で朝の掃除をしていますので、まだ眠っている者もおりますよ」
宮毘羅がそう言うとメンバーは一斉に飯田を睨みつけた。
「えっ?これが朝のおつとめじゃないんですか?」
「おつとめ?・・・ああ、よく他のお寺で朝からお経を読んだりしてるあれね、
 ここではそれはありませんよ。なるほど、それで皆さん早起きした訳ですね」
「はい・・・私はてっきりそう言う事があると思っていたので・・・」
飯田はお寺にいる以上、朝早くから修行が始り、掃除なども皆総出でやると
思い込んでいたのだ、その為中澤に後を任された自分が先頭に立ちメンバーを
指揮しようと朝早くから張り切っていたのだ。
28名無し狩人:03/03/24 00:48 ID:EtmzqPFS
「なんだー、圭織の勘違いかー」
矢口がそう言うと堰を切った様に他のメンバーからも不満の声があがった。
「ごめーん、でもさ、せっかく起きたんだから何かお手伝いしようよ」
飯田はそう言うと宮毘羅に何かないか聞いた。
「お手伝いですか・・・そうですねー・・・」
宮毘羅がそう言いかけた時
「おや、皆さん早いですね」
月光が声をかけて来た。
「あっ、月光さんおはようございます」
「丁度良かった。保田さんが気が付きましたよ。皆さん行ってあげて下さい」
「本当ですか?良かったー」
安倍がそう言った時には既に矢口が走り出していた。そして
「圭ちゃん!」
起き上がっていた保田に矢口が飛びついた。
「うわっ、なんだよ矢口、痛いよ」
「良かったー、オイラ一時はどうなる事かと・・・」
矢口が涙目で保田に言った。
「ごめんね心配かけて、でももう大丈夫だよ」
保田はそう言って矢口の頭に手を置いた。
「オイラこそごめん。元はと言えばオイラを庇ったからだし・・・」
矢口はそう言って保田から離れなかった。
「ほら矢口、圭ちゃんが休めないでしょ」
そう言いながら飯田達も薬師堂の中に入って来た。
29名無し狩人:03/03/24 21:35 ID:88DoKjQy
「みんな・・・本当にご心配おかけしました。でももう大丈夫。
 それから、ありがとう。話は薬上さんから聞いた。本当に・・・
 特に、加護と矢口・・・命の恩人だよ」

「そんな、オイラはただ圭ちゃんを助けたくて、それにオイラが悪いんだし」

「それはもういいよ。あの時は仕方なかったんだし、どっちにしても
 命の恩人には変わりないよ」

保田はそう言うが矢口は、自分の失態であるのがどうしても拭いきれない。
2人は危うく口論になりそうだった。その時

「こらこら、せっかく良くなったのに、なに喧嘩してんねん」

中澤が帰って来た。戻った瑠璃と中澤は月光から話を聞きやって来たのだ。

「圭ちゃん、大変やったな。でももう大丈夫なんやろ?だったらそれでええがな
 うちらは仲間や、仲間同士やったら気遣いは無用や、だからありがとう
 言われたら素直に受け取ればええんや、言わんでも心の内は解るやろ?」

中澤にそう言われた矢口と保田は、お互いに顔を見合わせ頷いた。
30名無し狩人:03/03/24 21:56 ID:Ejf2J26D
中澤が話を終えると瑠璃と月光が入って来た。

「皆さん、話はこの月光から聞きました。本当によく頑張ってくれました。
 薬上、薬王、日光、月光、4人とも留守を本当によく守って下さいました。
 聞けば魍魎蟲だったとか・・・本来ならば私の仕事ですが、4人とも・・・
 それに矢口さん、加護さん、それに皆さんも、ありがとうございます。
 私も迂闊でした。保田さん、本当にご迷惑をおかけして・・・」

瑠璃はそう言うと頭を下げた。

「瑠璃様、そんな・・・やめて下さいよ。私達だって・・・」

「おや、中澤さん、それでは先程言っていた事と違うのでは?それとも我々は
 仲間ではないのですかな?」

瑠璃を止めようとした中澤に日光が言った。

「あっ、いや決してそう言う訳では・・・参ったな、あはは・・・」

中澤の言葉にその場から笑いが起きた。

「とにかく、保田さんは私が責任を持って、今日中に治療を終わりにします。
 お任せください。薬上、薬王、お手伝いをお願いします」

瑠璃にそう言われたメンバーは頷くと薬師堂を出て行った。
31名無し狩人:03/03/24 22:15 ID:OdZ27do2
「おはようございます。皆さん早いですね」

薬師堂を出たメンバーの所に不動がやって来た。

「おはようございます。不動さんも当番ですか?」

「いや、瑠璃様が戻られたと聞きましたので起きてきました。そう言えば
 保田さんも良くなったとか、本当に良かったですな」

挨拶をした安倍に不動は答えると、薬師堂に向かおうとしたが立ち止まり
振り返ると後藤を呼んだ。

「後藤さん、もし良かったら朝食お願い出来ますか?実は昨日の夕食が
 評判が良くて、皆にまた頼んでくれと言われたんですよ」

「はい、喜んでお引き受けしますよ。私でお役に立てるなら」

「申し訳ないですな、ではお願いしますよ」

後藤が快く引き受けると不動は安心した様に薬師堂へ向かった。
その後、後藤は車輌課のメンバーと厨房へと向かった。
32名無し狩人:03/03/24 22:40 ID:ZAvL06xk
「さてと、私達はどうしようか?」

飯田がメンバーに聞いた。

「どうしようって、やる事ないじゃん。部屋に戻ろうよ」

矢口がそう言うと他のメンバーも賛成した。

「何がどうしようやの、やる事ならいっぱいあるでしょう。部屋を借りてるなら
 そこの掃除したり、後藤達が食事作ってるなら食器の準備したり、
 洗濯物だって溜まってるんやから、洗い場借りて洗濯したり、ほらほら
 ちゃっちゃと始める」

中澤がそう言うとメンバーはグループに別れ散っていった。

「あっ、圭織と矢口は残って。話がある。それからあさみ、斉藤を呼んで来て
 ここで待ってるから」

中澤にそう言われあさみは斉藤を呼びに行き、しばらくすると2人で戻って来た。
33名無し狩人:03/03/25 01:42 ID:Y4SsTAke
「みんなには後で話すから、まずはあんたらに聞いて欲しい。実は昨日の夜
 瑠璃様に星曼荼羅いう物を見せてもらった。それがな、なんて言うか
 うちらの能力の象徴言うか、そんなんが書いてあんねん。それでな
 瑠璃様が「星見の行」ってのをやってみんなの能力UPについて
 占いみたいな事したんやけど、それを元にこれからの修行をやるらしいんや。
 だから敵の動きが無い限り、ここに居よう思うんやけど」

中澤の提案にその場のメンバーは誰も反対はしなかった。

「そうかみんな賛成か、それやったら留守番してる子らにも来て貰いたんやけど
 まあ、全員ここに居てもええんやけど、本部にも何人かおった方がええやろ。
 それでな、あさみや斉藤達には悪いんやけど、捜査課のメンバー以外は
 交代でやろうと思うねん。もちろん私もみっちゃんや稲葉と交代するから
 頼むわ」

中澤の言葉に斉藤もあさみも頷いた。しばらくすると朝食の時間になり
中澤は不動達に今話した事を聞かせた。

「うん、それが良いかもしれませんね。瑠璃様いかがでしょう?」

「そうですね、実は私も中澤さんと同じ事を考えていました。皆さんの能力を
 伸ばす為には時間が必要です。それにはそうするのが一番でしょう」

瑠璃の言葉にM刑事メンバー達はしばらく虚空山に滞在する事が決まった。
34名無し募集中。。。:03/03/25 18:27 ID:vTbKBk57
本日一気読み
面白かったので期待してるよん
35名無し狩人:03/03/25 23:13 ID:8vjIdVM2
川o・-・)<>>43そう言っていただけるのが一番嬉しいです。
       続きもよろしくお願いします。

食事が終わると、いよいよ本格的な修行が始った。

「それでは、本日より皆さんには、ここのやり方で修行をしていただきます。
 指導をする者は昨日と一緒ですが、やり方を変えて行きたいと思います」

瑠璃を中心に虚空山の猛者達による指導の下、過酷な修行は開始された。
更にメンバーも掃除当番などのローテーションに組み込まれ、特に食事当番は
M刑事のメンバーが交代でやる様になった。

修行開始から二週間が経った。ここでメンバーの交代があった。
中澤、あさみ、車輌課の4人は一度本部に戻り、その代わりに
平家、稲葉、りんね、里田、あやか、石井、前田がやって来た。
交代のメンバーも個人に合わせたプログラムが組まれる。
それにより個々の長所を伸ばせる様になっていた。

「なんや、厳しいけどおもろい修行やな」

その日の修行を終えて稲葉が言った。

「そうでしょう。なんて言うか、自分が確実にパワーUPしてるのが解るのが
 いいよね。私もここに来てから本当に楽しい」

そう言ったのは保田だった。保田も今ではすっかり良くなって、
修行に打ち込んでいたのだ。
36名無し狩人:03/03/26 00:07 ID:89x9wmzk
「いや、でも本当ここの人達って凄いよね。これなら主天童子なんか簡単に
 倒せるんじゃない?」

ここ数週間の修行で、虚空山退魔法を見せつけられた飯田は言った。

「奴らを甘く見ると命取りになるよ」

そう声がしたので部屋の入り口を見ると、見知らぬ女性が立っていた。

「貴女は?」

「私は、愛染、愛染明王のあいぜんだよ。瑠璃様にあんた達の修行の手伝いを
 する様に言われて来た。本当はもっと早く来たかったんだけど他の仕事に
 手間取っちゃてさ、やっと今日帰って来たんだよ。よろしくね」

平家の質問に愛染と名乗る女性はこう答えた。

「愛染さんね。こちらこそよろしくお願いします」

安倍がそう言うと

「いやー、みんなの言ってた通りだね。かわいい子ばっかりだ。これじゃ私の
 影が薄くなっちゃうよ」

愛染は部屋に入るとそう言ってメンバー達が座っていた場所に自分も座った。

37名無し狩人:03/03/26 00:18 ID:euYvtsgJ
「えーっと、石川さんてどの子?」

「・・・私ですけど・・・」

愛染に名前を呼ばれた石川は恐る恐る答えた。

「あんたが石川さんね、ははは、そんなにビビらなくていいよ。別に取って
 食おうって訳じゃないし。ただ瑠璃様が、お前は石川さんの指導をしなさい
 って言ったからどんな子なのかなって思っただけ。それにしても・・・・
 うーん、こりゃ確かに男どもの噂になる訳だ、参った、負けたよ」

愛染はそう言うと笑い出した。

「あのー、私何か変な事してました?」

「あははは・・・ごめんごめん、ただねここの男どものお気に入りみたいだから
 気を付けなよ、ここの男は変な奴が多いから」

愛染の突然の乱入にメンバー達はただ唖然とするしかなかった。
38名無し募集中。。。:03/03/26 23:39 ID:JIY3M9UV
千手千眼観世音菩薩
39名無し狩人:03/03/27 01:08 ID:6YaU5KPD
とりあえずメンバーは愛染に自己紹介をした。

「はい、ご丁寧にありがとうございます。私はさっきも言ったけど
 愛染です。愛染明王の恩名を頂いている者です」

愛染はメンバーの自己紹介を聞くと改まって自己紹介をした。

「愛染さん、それよりも石川はそんなに人気なん?」

稲葉は興味津々と言った感じで聞いた。

「そうなんだよね。ここの男どもときたら普段出会いがないから、こう言う事が
 あると、盛り上がりが凄くてさ」

「そうか・・・で他の子はどうなん?」

「みんな大体は名前はあがってたけど・・・」

愛染はそこで言葉を切ると稲葉の方を見た。
40名無し狩人:03/03/27 01:19 ID:rJMI1XsM
「・・・いや、この話はもうええわ」

稲葉は愛染の表情を見て何かを察知した様に、話を打ち切った。

「稲葉さん、私も一緒です。みんなせっかく帰って来たのに冷たくて・・・」

愛染がそう言うと

「そうか・・・あんたとは気が合いそうやな・・」

稲葉はそう言って愛染と固く握手を交わした。そこに

「なんだ、愛染、戻ってたのか」

不動がやって来た。

「ほらね、みんなこんな感じなんだよ」

愛染は稲葉に訴える様に言った。

「解るでー、ホンマよう解るでー!」

稲葉は愛染と2人で不動を睨みつけた。
41名無し狩人:03/03/27 01:34 ID:LAFDEX5h
「なんだ?2人ともどうしたんだ?」

不動は訳が解らず2人を見た。

「うるさい!ナンパの特攻隊長め!」

愛染は不動を睨みつけながら言った。そして

「稲葉さん、私の部屋に出先で買ったお菓子があるから一緒にどうですか?」

「そうか、そらええわ。喜んでよばれましょ」

そう言うと2人は立ち上がった。

「私も行く!」

辻がそう言うと

「いいよ、おいで。辻ちゃんもこんなスケベオヤジは相手にしちゃ駄目だよ」

そう愛染が言って3人は部屋を出て行った。
42名無し狩人:03/03/27 01:52 ID:5lZIG+rM
「なんなんだあいつら・・・すいません、安倍さん。愛染の奴は普段から
 あんな感じな者ですから、本当に何を考えているのか」

不動は安倍にそう言うと笑った。

「駄目だこりゃ・・・私もあっちに行こうっと」

そんな不動を見て加護は呆れた様に言うと部屋を出て行った。

「こら加護、失礼でしょ」

安倍は加護にそう言うと苦笑いを浮かべた。

「何か変だな・・・いったい愛染のやつ何を言っていたのですか?」

この部屋に流れる妙な空気に気が付いた不動は安倍にそう聞いて来た。

「いや、その・・・どうしようかな・・・参ったな、ははは・・」

安倍がどう答えたら良いか迷っていると

「大丈夫だよ、教えちゃえばいいじゃん」

りんねはそう言うと先程の話を不動に聞かせた。

「なんと!愛染のやつそんな事を・・・いや、これはやつに一本取られたな!」

「認めるんかい!」

不動の言葉に平家と矢口が同時に突っ込んだ。
43名無し狩人:03/03/27 22:27 ID:jRJpZPN2
次の日・・・既にメンバーの特訓は始っていた。
だが石川だけ1人ぽつんと立っていた。

「おや、石川さん、どうして参加しないんですか?身体の具合でも・・・」

1人修行の輪から取り残されている石川を見つけた月光が声をかけて来た。

「いえ、昨日、愛染さんが私の担当をしてくれるって言ってたから
 待ってるんですけど、今日からじゃないのかな・・・」

「愛染が・・・そう言えば瑠璃様が愛染にそんな話をしていた様な・・・」

月光がそう言った時

「おーい!石川さん、こっちだよー!」

愛染が走りながらやってきた。

「もう、さっきから待ってるのに来ないんだもん」

「えっ?何の事ですか?」

「あれっ?稲葉さんから聞いてない?今日の訓練はあっちの訓練場でやるから
 始ったら来る様に言ってくれって頼んどいたんだけど」

愛染がそう言うと石川は首を横に振った。
44名無し狩人:03/03/27 22:41 ID:BDymU0Gi
「ありゃ、伝わってなかったのね。それじゃ仕方ないか」

愛染がそう言うと

「もう、稲葉さんは・・・」

石川はそう言うと稲葉の所へ歩いていった。

「稲葉さん、ひどいじゃないですか。愛染さんずっと待ってたそうですよ」

石川が怒りながら稲葉に言った。

「へっ?愛染・・・あーーっ!ごめん、忘れとった」

稲葉は加護の相手をしていた日光のサポートをしていた。

「ごめんじゃないですよ。これで二回目ですからね、私の事忘れたの」

石川は奥多摩出張で置いていかれた事を思い出し、稲葉に言った。そこに

「もういいよ、石川さん。でも稲葉さんは、罰としてこっちの手伝いして
 貰うからね」

愛染がやって来て言った。しかし稲葉はあまり行きたくなさそうな顔をした。
45名無し狩人:03/03/27 22:51 ID:rN6YDxj4
「お手伝いしたいんやけど、ほら、うちにはこっちのお手伝いがあるやんか」

稲葉がそう言うと

「あっ、大丈夫ですよ」

日光は言った。

「へっ?」

「ですから、こっちは私1人でも大丈夫ですから、稲葉さんは愛染を手伝って
 やって下さい」

日光にそう言われた稲葉を愛染は引っ張って行こうとした。

「そんな・・・いやや、うちこっちにおるー!」

稲葉がそう言うと

「えーい、往生際が悪い。諦めてこっちに来い!」

愛染はいやがる稲葉を引っ張ると石川と一緒に別の訓練場に向かった。
46名無し募集中。。。:03/03/27 23:46 ID:Uvpx3Jq7
仏王 大日如来
明王 愛染 不動+その他4匹(五大明王)

如来 シャカ如来
菩薩 文殊 普賢

【東方浄瑠璃国】
如来 薬師
菩薩 日光 月光
十二神将

【西方極楽浄土】
如来 阿弥陀
菩薩 勢至
観音 聖観音(リーダー) 馬頭 十一面 如意輪 准胝 千手
千手の家来 二十八部衆(阿修羅など)
47名無し狩人:03/03/28 23:48 ID:Pj53ugsp
川‘〜‘)||>>46これは密教の思想ですか?書き人は半端な知識しかないので
       これが何を意味するのか知らないのです。ごめんなさい。

いやがる稲葉を引っ張りながらも3人は目的の訓練場にやって来た。

「もう、愛染のアホー!いい感じやったのに」

稲葉が愛染を睨みつける。

「別に少しくらい手伝ってくれたっていいでしょう。それにこの訓練は
 稲葉さんに手伝って貰うのが手っ取り早いんだから・・・」

愛染はそう言うと石川を見て言った。

「石川さん・・・あーもう面倒だから梨華ちゃんって呼ぶよ。
 梨華ちゃん、これから私がやる事良く見ててね」

愛染は今度は稲葉に向かって言った。

「稲葉さん、得意の鉄球で攻撃して下さい」

愛染の突然の言葉に稲葉は驚いた。
48名無し狩人:03/03/29 00:06 ID:l/BEyHRD
「ええんか?今のうちは、あんたに恨みたらたらやで、怪我しても知らんよ」

「・・・やっぱこれ使って下さい」

愛染はそう言うと、稲葉の鉄球と同じ位の大きさのゴムボールを取り出した。

「なんやゴムまりかいな、こんなんやったら本気で行くからな」

稲葉はそう言うと構えを取った。

「はい、よろしくお願いします」

愛染もそう言うと構えた。

「よっしゃ、よう言った。いくで・・・烈獅弾!」

そう稲葉が叫ぶとゴムボールの一団が愛染に襲い掛かった。
すると愛染は先程の構えから素早く別の構えを取り叫んだ。

「天弓!」

その途端、愛染の腕に光の弓矢が現れ、次の瞬間光の矢が放たれた。
光の矢は分裂すると稲葉の放ったボールを次々に打ち落とした。
49名無し狩人:03/03/29 23:24 ID:R73T8KR2
「・・・天弓・・・」

石川はただ驚くしかなかった。

「見た?これが「空の弓」の本当の形だよ」

愛染の言葉に石川の口がやっと動いた。

「それじゃ、愛染さんが・・・」

「そう、私が貴女のたった一人の兄弟子って事、いや姉弟子かな?もっとも
 私も昨日まで解らなかったけどね」

愛染はそう言うと笑った。

「やっと見つけた・・・師匠が亡くなる前に言ってました。自分にはもう一人
 弟子がいるって、お前が本当に力を必要とする時にきっと出会うって・・・
 師匠にはこうなる事が解ってたのかな?でも・・・ホント驚きました」

「ははは・・それは、私も一緒。昨日瑠璃様から「空の弓」を使う子がいるって
 聞いた時、言葉が出なかったんだから。師匠はね、亡くなる前私にも言ったの
 いつかきっと、もう一人の自分の弟子が私の所に来るって、来た時には
 全てを教えなさいって・・・」

愛染はそう言って石川をじっと見つめた。
50名無し狩人:03/03/30 23:45 ID:euOqRlsE
川o・-・)<今日のハロモニは、矢口さんスペシャルの筈なのに
     安倍さんのピノコ(ピヨコだったか?)に萌えてしますた。
     安倍さんが最初、藤本さんに見えたのは私だけでしょうか?

「とにかく、そう言う事なので梨華ちゃんに天弓の全てを教えるからね。
 それじゃまず、梨華ちゃんの力がどの程度なのか教えて。もっとも、さっき
 私が見せた位は出来るよね?」

「・・・いえ、多分無理です。あんな早くやれる自信は無いです」

「えっ?ホントに?それじゃあ、今まではどうしてたの?」

石川の思わぬ答えに愛染は驚いた様だ。

「今までって、どう言う事ですか?」

「いや、だからさっきみたいに、一度に沢山の攻撃を受けた時は
 どう対応してたの?」

「あっ、そう言う事ですか。それならこうやってます」

石川はそう言うと稲葉に今度は自分を攻撃する様に言った。
51地方人:03/03/31 00:13 ID:QV0nNuZF
>>50
ウチの地区のハロモニは一週間ほど遅れますが、ピヨコmpeg拾いますた。
面白かったけど、見てるコッチが恥ずかしい。
格好が紅白アッコちゃんっぽかったですな。
52名無し狩人:03/03/31 00:17 ID:OZLaKygN
「それじゃ行くで!」

稲葉はそう言うとまたしても同じ様にボールを飛ばす。すると石川は腰の
ポーチから何やら取り出すとそれを伸ばした。そして

「ファルコンパス!」

石川の手には細身の剣が握られていた。それを素早く動かし、飛んで来た球を
全て打ち返して見せた。

「おーー!やるじゃん、でもそれ以上の攻撃だったらどうするの?」

愛染は石川の動きを褒めながらもこんな質問をぶつけてきた。

「大丈夫ですよ、試してみますか?」

石川がそう言うと愛染は近くにあった木の杭を蹴飛ばした。すると無数の
矢が石川目掛けて飛んで来た。

「えっ!ちょっと・・・こうなったら・・・ファルコンショット!」

石川はそう言うと先程と同じ様に剣を素早く動かし、飛んで来た矢を打ち返す。
しかし先程とは違いその打ち返した矢を、他の飛んで来た矢にぶつけている。
そして、ついに全ての矢を打ち落とす事に成功したのだ。

「石川、おまえいつの間にそんな事できる様になったん?」

稲葉は、今までにこんな石川の動きを見た事がなかった。
53名無し狩人:03/03/31 00:41 ID:dbsOZpu0
( `_´)>>51ヨッスィーのB・Jは予想していたけど、なっちのピノコは
       予想外でした。辻ちゃんあたりで来ると思っていたので
       余計にやられてしまった様です。

「あれっ、これって見せた事なかったですか?もともと出来ますけど・・・」

「いや、今日初めて見た。一応うちも司令室の人間や、メンバーの技くらい
 覚えとるがな」

「そうだったかな?まあいいや。愛染さん、こんな感じですけど」

石川がそう言って愛染を見ると彼女は何やら考え込んでいた。そして

「なるほど・・・確かに凄かったけど・・・うん、それが原因だね」

「???・・・なにかまずかったですか?」

石川は愛染の表情が納得いっていない様に感じた。
54名無し狩人:03/03/31 00:59 ID:LSILNmRF
「いや、その技自体は凄いし、まずくないんだけど・・・頼りすぎてない?
 その、なんて言ったらいいか、梨華ちゃんて、きっと戦う時、空の弓を
 あまり使わないでしょ?って言うか最初にそのフェンシングみたいなので
 戦ってない?」

愛染は先程の石川の動きを見てそう言った。

「確かにそうやな。石川が空の弓を使うのはよっぽどの時か、しょぼい敵が
 沢山いる時に使う事が多いな」

愛染の言葉を聞いた稲葉が言った。

「だって、空の弓は集中しないと出来ないし、咄嗟の対応が難しいから・・・」

石川の言葉に愛染が反応した。

「やっぱりね・・梨華ちゃん、それじゃいつまで経っても空の弓は成長しないよ
 梨華ちゃんは知らないかも知れないけど、空の弓は成長するんだよ。
 成長して、天弓になるの、だからどんどん使わないと・・・」

石川は愛染の言っている事がいまいちよく解らなかった。技が成長する事など
あるのか?いや愛染はもっと違う意味で成長と言ったのかも知れない、
とにかく成長と言う言葉が、何を意味するのか解らなかったのだ。
55名無し狩人:03/03/31 23:42 ID:Ydi53UG1
「成長って、どう言う事ですか?」

「それを答えるには、まず私と梨華ちゃんの違いが解らないとね。
 空の弓と天弓の違いが解るかな?どう、梨華ちゃん?」

「うーん、スピードとか威力?」

石川の答えに愛染は首を横に振る。そこに稲葉が言った。

「うちが答えてもええか?」

「どうぞ、稲葉さんは私と梨華ちゃんの違いが解りましたか?」

「うちが気が付いたのは、まず見た目やね。石川が矢を放つ時は両腕の間に
 光の筋が見えるだけやけど、愛染のはちゃんと弓まで見える。
 それから呼吸法いうか、石川の場合じっくり気を練る感じやけど
 愛染は一気に気を高めるって感じやな」

稲葉は、一度だけしか見せなかった愛染の天弓と、石川の空の弓の違いを
こう表現してみせた。その答えに愛染は大きく頷く。
56名無し狩人:03/04/01 00:03 ID:tiL/V2Hi
「その通り、梨華ちゃん違いが解った?要はその熟練度なんだよ。
 空の弓は使えば使うほど、そのコツが掴めて来るから、技を出すのに要する
 時間も減ってくるし、その分パワーも上がる。その最終形態が天弓だよ」

「そうかー、知らなかったなー。本当はどんどん使うべきだったんですね。
 よーし、これからがんばらなくちゃ。愛染さんよろしくお願いします」

石川そう言うと愛染に頭を下げた。

「うん、任せて。大事な後輩の為なら協力は惜しまないよ。それから稲葉さん
 稲葉さんにも協力して貰いますよ。ここの設備だけじゃ足りないですから
 なんと言っても弓は、生きた獲物を相手にしないと上達しないですからね。
 それには稲葉さんの力が必要だから」

「しゃぁないなぁー。うちもかわいい後輩の為や。どーんと協力するでー!」

頼もしい2人の先輩の言葉に石川は気合を入れ直したのであった。
57名無し狩人:03/04/01 23:29 ID:GSUsibGD
川‘▽‘)||<新番組、女塾はどうなんだろう?あやかの英会話が見たかった。

その頃、これまた他のメンバーと違う場所で特訓をしているメンバーがいた。
あやか、石井、前田、の司令室常駐組だ。この3人娘が現場に出る事は
ほとんどない。したがってこの3人の実力を知るメンバーは少ない。
前田に至っては、その能力がどんな物なのか知っている者すら少ないのである。
そんな3人の指導にあたっているのが、普賢である。
普賢とは普賢菩薩の普賢で3人の能力を引き出すにはうってつけの人物である。

「ではあやかさん、この金剛鈴の動きを良く見ていて下さい」

普賢はあやかにそう言うと持っていた金剛鈴を鳴らした。
その不思議な音色に聞き入ったあやかの目に突然今までとは違う風景が現れた。
その風景の中には・・・ミカがいる。そしてレファ、ダニエル、チェルシー、
エイプリルと言ったU−COPの仲間達がいた。そう今彼女はU−COPの
本部にいたのだ。

「あれっ?これは・・・どうして・・・」

あやかは今の自分の置かれている状況が理解出来なかった。すると

「あやか、あやか!」

前田と石井の声で、あやかの目の前の風景は消え去った。
58名無し狩人:03/04/01 23:51 ID:90F5XRaG
「どうしちゃったの?急に固まっちゃうんだもん」

石井が心配そうに声をかけた。その様子を見ていた普賢は言った。

「どうでしたか?あやかさん何が見えました?」

「アメリカの仲間達・・・それにUーCOP本部・・・」

「そうですか、それが貴女の今までで一番楽しかった記憶です。自分では
 忘れてしまっている様な事でも心の中ではしっかり覚えています。
 今が不満だとか楽しくないとかではなく、貴女の心に一番深く刻まれている
 思い出、それが今貴女が見た風景です」

普賢にそう言われたあやかは先程見た風景を思い出していた。
今にも自分に飛び掛ってきそうなミカ、それを見て後ろで笑っている4人、
あやかはこの風景を思い出した。まだUーCOPにいる頃、ミカの誕生日に
みんなでドッキリを仕掛け、ミカが怒った時の記憶だった。
あやかが日本に来る数日前の記憶、U−COPの仲間との最後の思い出、
彼女の心に強く焼き付いていて当然の記憶だった。
59名無し狩人:03/04/03 00:06 ID:MnYo9/PK
「普賢さん一体何を?」

あやかは今、自分の身に起きた事を聞いた。

「幻夢来迎鈴・・・この技は鈴の音によって相手の過去の記憶を呼び覚まし
 その幻覚を見せる事が出来るのです。先程私はあやかさんに過去の楽しい
 記憶を見せました。しかしやり方によっては、悲しい記憶や辛い記憶、
 つまりは思い出したくない記憶を呼び覚ます事も出来るのです」

「・・・つまり相手の心を破壊する事も出来るって事ですね?」

普賢の言葉にあやかは言った。

「それは技を使う者の心がけ次第だと思います。ただ確実に言える事は
 この技にかかった者は、その間は完全に無防備になるのです。
 つまり敵の動きを完全に封じる事が出来るのです。
 あやかさん、貴女はルーンのベルの使い手ですね、その貴女なら
 この技を使いこなす事が出来るでしょう、ただ貴女はそれを恐れています。
 この技を貴女に指導するかしないかは、貴女次第ですよ」

普賢がそう言うと

「相手の心をもてあそぶ技・・・でも、使い方によっては・・・・ そうか!
 普賢さん、別に辛い記憶でなくても良い訳ですよね?例えばさっきの
 私みたいに楽しい記憶を見せたって相手の動きを封じる事は十分出来る」

あやかがそう言うと普賢は軽く微笑みながら頷いた。
60名無し狩人:03/04/03 18:20 ID:CFNtsHSE
「私、やってみます。よろしくお願いします」

あやかはそう言って幻夢来迎鈴を自分の物にすべく決心を固めた。

「こちらこそよろしくお願いします。それでは次は石井さんですが、貴女は
 いわゆる超能力者ですね。もっともM刑事の皆さん全てがある意味そうですが
 貴女の場合はサイキック能力って言うのでしょうか、そう言った能力を
 お持ちであるならば、我々の指導もやりようがありません。しかしながら
 平家さんのお話ですと、攻撃の力が足りない様ですね。そこで攻撃力を
 身に付けていただきます」

普賢はそう言うと何やら道具を取り出した。

「これは金剛杵(こんごうしょ)と呼ばれる法具です。我々の様な退魔を
 生業とする僧が使う武器の一つです。その金剛杵も形状により呼び方が
 変わります。私が今手にしているのは三鈷杵(さんこしょ)と呼ばれる
 物です。石井さんに一番合う金剛杵だと思いますよ」

普賢はそう言うと石井に三鈷杵を渡した。
61名無し狩人:03/04/03 23:40 ID:cl3CUMGl
「三鈷杵ですか・・・これはどうやって使うんですか?」

石井は手渡された道具をしげしげと眺めると質問した。

「基本的には短剣など普通の刃物と一緒です。しかし使い方によっては・・・」

普賢はそう言うと自分も三鈷杵を手に取り念を込めた。すると三鈷杵の先から
光が伸びた。そして普賢はそのまま近くに刺さっていた杭を斬って見せたのだ。

「凄い!まるでライトセイバーだね」

その様子を見ていたあやかが言った。確かにその通りである。
三鈷杵に送った念を実体化させ刃にし、その刃で標的を斬る。その様は正に
スターウォーズのライトセイバーだった。

「どうですか?これが金剛杵のもう一つの使い方です」

普賢はそう言うと石井にもやって見せる様に言った。

「そんな急に言われたって出来ないですよ」

石井がそう言うと

「この技は吉澤さんが使う気孔では無く、石井さんの念力、念動力、そう言った
 力を必要とするのです。とにかくその三鈷杵に念を送って下さい。
 そして刃をイメージするのです」

普賢にそう言われ石井はとりあえずやってみる事にした。
62名無し狩人:03/04/04 22:57 ID:KB8dY6oU
「サイコキネシス!」

石井はそう言うと三鈷杵に念を送る、だが普賢の様に念を実体化するには
至らない。

「うーん。何がいけないのかな?」

石井は何度も繰り返してみたが、やはり上手く行かない様だ。

「石井さん焦ってはいけません。まずはイメージする事です。それから念を送る
 とにかくそれを続けて下さい」

普賢は石井にそう言うと次の前田の指導に入った。

「次は前田さんですが・・・前田さんの能力は一体どんな物なのでしょうか?
 平家さんや稲葉さんにお聞きしたのですが、2人とも知らないとか・・・」

普賢がそう言うとあやかと石井も前田に注目する。 
63名無し狩人:03/04/06 00:42 ID:cznykIUJ
( `w´)<今日は寒いやね。岡女にやられてネタが飛んだ。
      自分で【保】
64名無し狩人:03/04/07 01:19 ID:v5/WqyZB
「私の得意技ですか・・・じゃ、とりあえず」

前田はそう言うと腰に下げていた道具を取り出し伸ばした。

「えっ?棍?」

前田の武器を見たあやかは言った。そう前田が手にしていたのは棍(こん)
と呼ばれる、ただの棒の様な武器だった。

「何か変?前にみんなで訓練してた時、ゆきどんはこれでなっちの相手を
 してたよ。なっちの槍の相手が出来る位だから凄いんじゃないかと
 思ってたけど」

あやかの驚きを見た石井はこう言った。

「あれ?でも私が見た時は、木刀を使ってごっちんの相手してたけど」

本部で行った訓練の時、石井とあやかはそれぞれ違う武器を使う前田の姿を
見ていたのだ。その相手の安倍と後藤、2人とも相当の使い手である事は
間違いがない。その2人の相手をしていた前田、石井とあやかはお互い
顔を見合わせた。その様子を見ていた前田は軽く微笑んでいた。
65名無し娘。:03/04/07 20:48 ID:TmLl1vw1
実はROMってました。がんがってくらはい。
66名無し狩人:03/04/07 20:54 ID:sy3cCb/w
「木刀ってこれの事?」

前田はそう言うと持っていた棍を縮め、木刀の様にした。そしてまた伸ばすと
今度はそれを三つに分割した。三つに分割された棍は鎖で繋がっている。
どうみても三節棍である。それを見ていた普賢は言った。

「ほう、自在棍ですね。話には聞いていましたが、見たのは初めてだ」

自在棍(じざいこん)普賢が言ったのはこの武器の名前である。
書いて字の如く、長さばかりか、その使用目的も変える事が出来るのである。
例えば、普通に棍として使用したり、木刀、ヌンチャク、三節棍、最大で
十節まで分割する事が出来るので鞭の様にも使えるのだ。

「ゆきどん、凄いじゃない。なんで今まで隠してたの?」

石井がそう言うと

「いや、別に隠してた訳じゃないけど。それに私の場合、みんなの相手は出来る
 けど、その器用貧乏って言うか、みんなみたいに必殺技ってのがないから、
 現場に出る事もないし、基本的に私の本来の任務って本部の防衛だから」

前田の思わぬ言葉にあやかと石井は目を丸くした。
67名無し狩人:03/04/07 21:23 ID:VmwmJLkZ
( `◇´)>>65 既に読んでくれてましたか。いろんな意味でどうもです!

「本部防衛?なんで?」

あやかは前田の言葉の意味が解らなかった。だが良く考えてみれば前田はいつも
本部にいた。出動する事もなく、非番の日でもいる事もあった。
更にほぼ全員が出動する時などは必ず姿を現していたのだ。

「私がM刑事になった時、室長から言われたの。お前は多分出動する事は
 ほとんどない、その代わり万が一に備えてみんながいない時は必ず
 本部いなさいって」

「でもそんなの必要あるのかな?たいがい誰かしらいるし、それに本部が
 襲われる事なんてあるの?」

石井がそんな話を始めようとした時に普賢が言った。

「悪いですが、その話は訓練が終わってからして下さい。それから前田さんには
 私が持てる剣技を出来るだけ教えます。その後は十二神将に任せましょう」

普賢はそう言うと、特訓を再開した。それぞれの課題をこなせる様に。
68名無し狩人:03/04/07 23:57 ID:XgS3iugU
その日の特訓も終わり、夕食の後メンバーは部屋でくつろいでいた。
そんな中、あやかは昼間の話を始めた。

「本部が襲われるなんて考えた事ある?」

あやかがそう言うとその場にいたメンバーは首を横に振った。
寺田にそう言われた前田でさえそんな事は考えていなかったのだ。
だが、平家、飯田、安倍の3人の反応は違った。

「なるほどね、それで前田はいつもいる訳か、室長も心配症だな」

平家がそう言うと、飯田と安倍も頷いた。

「平家さん何か知ってるんですか?」

平家の言葉にあやかは身を乗り出した。

「実はね、M刑事の本部は元々違う場所にあったの」

平家はそう言うと、M刑事結成時の話を始めた。
69名無し狩人:03/04/08 00:29 ID:r6PLzn+a
 【邪悪狩人M刑事】第十七話スペシャル・過去物語・

警察省特務部妖魔対策室は、都心の外れに本部を構える小さな組織。
通称・M刑事・と呼ばれるこの組織は警察では手に負えない事件を担当する
警察省でも異端の部署であった。そのメンバーは、
平家みちよ、中澤裕子、石黒彩、飯田佳織、安倍なつみ、福田明日香の
6人で構成されていた。

この日、6人は、前々から追っていた妖狐集団のねぐらをついに突き止め
そこに突入しようとしたいた。

「これで連中もお終いや。みんなまとめてシバキ倒したる」

敵のねぐらである下水道の入り口で、中澤と平家が、今まさに
突入しようと仲間の合図を待っていた。すると無線機から声がした。

「裕ちゃん、こっちは準備OKだよ」

そう言ったのは別の入り口で待機していた飯田だった。
飯田は福田と2人突入の合図を待っていたのだ。すると

「OK、今入った。突入!」

更にもう一つの入り口から敵を追い込んだ石黒から連絡が入った。
石黒は安倍と敵をここに追い込んできたのだ。
70名無し狩人:03/04/08 00:46 ID:jputDjjQ
敵の妖狐がねぐらにしていたこの下水道は、入れる場所が三つあった。
その二つをメンバー2人ずつで固め、敵が普段使用している入り口に
残りの2人が敵を追い込み入った所を三方から一気に攻撃をかける作戦だった。

「よっしゃ、行くで!」

中澤は無線に向かってそう叫ぶと平家と共に敵のアジトへ突入した。
一方、飯田と福田も合図と共に突入を開始したのだった。
突入した6人はすぐに妖狐達と交戦状態になった。

「喰らえ、雹紋剣!」

中澤はそう言うと、手にした剣で手当たり次第敵を斬っていった。

「土龍鞭!」

平家はそう言うと、手にした鞭を地面に這わせ、攻撃した。また他の場所では

「気孔流弾!」

石黒が気孔を放ち敵を倒す。そして

「双龍槍!」

安倍が得意の槍で敵をなぎ払った。
71名無し狩人:03/04/08 01:03 ID:C/wfCXpz
更にもう一方では

「喰らえ!雷の槍!」

飯田が電撃を放ち、周りの敵を焼くと

「エルフボウガン!」

福田は手にしたボウガンを打ちまくっていた。ちなみにこのエルフボウガンは
軽量でオートマチック、連射も可能で放たれる矢は聖水の様な効果があり
Uバスターで言う所の、スクレイドウェーブやクロスカートリッジの様な
ダメージを敵に与えた。

「一気に叩くぞ!」

中澤の言葉でメンバーは、敵を中央に追い込んだ。三方をメンバーに囲まれ
妖狐達は一箇所に集まった。

「お前らも年貢の納め時やな」

そう言った中澤に飯田が言った。

「裕ちゃんおかしいよ。敵の数が少ないよ!」

倒した敵の数、そして今ここにいる敵の数、確かに飯田の言った通りだった。
自分達が確認した敵の数より遥かに少ない個体しかここには存在していない。
しかもいる筈の親玉の姿がなかった。
72名無し狩人:03/04/08 22:20 ID:HCvPti9U
「お前達、親分は何処に隠れた?」

飯田がそう言うと

「何の事だ?」

妖狐の一体が言った。

「何の事やあらへん、親分の天狐は何処やって聞いとるんや!」

妖狐のとぼけた答えに中澤はイラついていた。すると

「ふふふふ・・・はははははー!」

先程の妖狐が笑い出した。

「何がおかしい?恐怖で笑う事しか出来んか?」

中澤の問いにまたしても同じ妖狐が答えた。

「天狐様は今頃、お前達と同じ事をしているわ!」

「同じ事?どう言う意味?・・・まさか!」

妖狐の言葉に平家の顔色が変わった。いや他のメンバーも同じ事を考えていた
様で、顔色が変わっていた。
73名無し狩人:03/04/08 22:33 ID:14kghIIJ
「なめた真似しくさってからに、みんな戻るで!」

中澤はそう言ってこの場から立ち去ろうとすると

「そうはいかん。我らの役目はお前達の足止めだ」

「うるさい!」

6人は一斉にそう叫ぶと全員が一気に必殺技を放った。

「霧氷奏!」 「百龍鞭!」 「硬気孔速射弾!」 「双龍斬撃!」
「大電撃!」 「エルフスパイラルショット!」

6人の一斉攻撃にその場の妖狐達は一瞬にして塵と化す。

「雑魚が・・・みんな急ぐで!」

中澤がそう言うと全員一斉に走り出した。下水道から出ると停めてあった車に
全員が飛び乗り、本部へと急いだ。
74名無し狩人:03/04/08 23:01 ID:dKb5bF+j
サイレンを鳴らし、猛スピードで町を疾走する車。
大した時間もかからず本部到着した6人が見た物は・・・

「随分早かったな・・・!」

瓦礫と化した本部の前に悠然と立つ妖狐の親玉、天狐の姿だった。

「うわぁぁぁぁぁぁー!」

安倍と福田が叫んだ。

「許さない・・・絶対許さない!」

飯田は天狐を睨みつけた。

「・・・随分派手にやってくれたな・・・見事なもんや」

中澤は静かにそう言った。

「ちょっと、裕ちゃん何言ってんの?」

平家と石黒は中澤を見た。
75名無し狩人:03/04/08 23:16 ID:7VsOIu56
「・・・うちらかて同じ事やってるんや、何も言えんやろ」

「確かにそうだけど・・・」

中澤にそう言われた石黒は言葉に詰まった。

「ほう、M刑事にも根性の据わった奴がいるな。気に入ったぞ」

天狐が中澤にそう言うと

「もんくは言わんが、礼はたっぷりさせてもらうからな」

中澤はそう言うと剣を抜いた。それを見た5人も武器を構える。

「面白い、相手になってやる」

天狐がそう言うと周りにいた妖狐達が一斉に襲いかかって来た。

「雹紋剣!絶対零度!」

中澤はそう言うと剣を振りかざした。雹紋剣から無数の氷が飛び出した。
その氷の渦に囲まれた妖狐達は一瞬にして凍りつく、そこに

「彩っぺ!明日香!」

中澤が叫んだと同時に石黒と福田が、気孔弾とボウガンを放つ。
2人の攻撃を受けた妖狐達は凍っていた為、簡単に砕け散った。
76名無し狩人:03/04/09 00:28 ID:6D04zXKx
「何だと!」

手下を一瞬にして失った天狐は驚きの声を上げた。だが直ぐに向き直ると
メンバーにこう言い放った。

「お前らなど私一人で叩き潰せるわ!」

「やれるもんなら、やってみろ!」

安倍はそう言うと槍を構え突進する。

「狐火!」

天狐は安倍めがけて火の玉を放つ。安倍はそれをかわしたが、その隙に天狐が
放った一撃をもろに喰らってしまった。そのまますっ飛ばされた安倍は
地面に叩きつけられた。

「なっち!」

飯田は素早く安倍に駆け寄ると天狐めがけて雷撃を放った。だが雷撃は
弾き返され飯田を直撃する。

「うわー!」

安倍と飯田2人とも意識はあったが既に動く事は無理の様だった。
77名無し狩人:03/04/09 00:42 ID:hriEc5NJ
「まずは2人。次は誰だ?」

天狐にそう言われ、石黒と福田が前に出ようとしたが、中澤が止めた。

「私がやる・・・」

中澤が一歩前に出た。

「ははは・・・何やら言っていたが、お前が一番熱くなっている様だな」

天狐がそう言ったが、中澤は何も言わずに天狐に近づく。

「狐火!」

天狐はまたしても火の球を放ったが、中澤の剣の冷気で火の玉は消え去った。

「狐火を消し去るとは・・だったら八つ裂きにしてくれる!」

天狐がそう言って両腕を振り上げた瞬間!

「妖魔退散!」

中澤がそう叫ぶと天狐が真っ二つになった。
78名無し狩人:03/04/09 23:52 ID:4l7ezFYl
「やった!でも、何したの?」

福田には中澤が何をしたのか解らなかった。

「見えなかったのか?裕ちゃんは雹紋剣を居合の様にして天狐を斬った」

平家がそう言うと

「ふっ、裕ちゃんが敵だったらと思うとゾッとするぜ」

石黒が答える様に言った。

「・・・男塾ですか?寒いですよ」

福田が呆れていると

「ほら、彩っぺ急いで圭織となっちを介抱しないと」

平家と石黒は2人の方へ走っていった。

「何やってんのや、まったく・・・それよりここどうしよう?
 今日は室長もおらんしなぁ。みんなで行ったのは失敗やったな。
 誰かおったらここまでやられんでも・・・ってあの2人は何処におるんや?」

「あっ、大変だ。死んじゃったのかな・・・早くさがさないと」

中澤と福田はそう言うと瓦礫の中に飛び込んだ。
79名無し狩人:03/04/10 00:09 ID:nWKhSFw7
中澤の言った「あの二人」そう、本来ここには2人の警備員がいる筈であった。

「何処や?何処におるんや?」

中澤と福田は必死になって瓦礫をどけた。もっとも、この建物はプレハブの様な
物だったので、瓦礫も簡単にどかす事が出来たのだ。そのうち他の4人も捜索に
加わった。しばらくすると瓦礫の中から1人の年老いた男性が倒れているのが
発見された。

「おじさーん!」

飯田は必死にその男性に呼びかけた。そして

「・・・ん、なんじゃ、交代の時間か」

男性はそう言うと起き上がり辺りを見回して言った。

「なんじゃこれは、バラバラじゃないか、お前達とうとうやりおったか、
 わしゃぁ、いつかはこうなるんじゃないかと心配しておったんじゃ」

「違う、私達じゃないよ。敵の襲撃を受けて・・・」

「なんじゃと?何処じゃ?わしが叩きのめしてくれる」

「もう終わったよ。まったく植原さん全然気が付かなかったの?」

飯田はこの植原と言う名の男性に聞いた。どうやら植原は妖狐達の襲撃にも
気が付かず眠っていた様だ。

「・・・面目ない、わしとした事が・・・」

植原はそう言うとがっくりと肩を落とした。
80名無し狩人:03/04/10 00:26 ID:8ZzC+G1Y
「そんな事どうでもいいよ。それより相棒は?」

福田がそう聞くと

「やつか?さあなぁ、わしゃ眠っとったからなぁ」

植原がこう言った時、中澤が福田に言う。

「明日香、今、そこのロッカー動かんかった?」

中澤にそう言われ近くにあったロッカーを見ると確かに動いている。

「ここか・・・ほら、出て来い!」

平家はそう言ってロッカーを蹴飛ばした。すると

「うわー、助けて!僕は関係ないよー!」

ロッカーの中から叫び声が聞こえる。それを見た安倍が優しく声をかけた。

「もう大丈夫だよ。だから出ておいで」

「嘘だ。騙そうとしても無駄だぞ!」

中にいる人間はそう言って出て来ようとしなかった。
81名無し狩人:03/04/10 00:38 ID:+XKuPMoG
「ったく情けない奴やな・・・こら企木!さっさと出てこんかい!」

中澤がついにぶちキレロッカーに向かって怒鳴りつけた。すると

「おっ、その声は中澤さん」

そう声が聞こえたかと思うとロッカーの扉が開いた。

「企木、お前何やってんの?」

平家は、この企木と言う名の男に言った。

「おっと失礼!危ないと思ったから咄嗟にロッカーに隠れたのさ。
 それよりみんな無事だったんだね、良かった、ははは、あはは・・・」

「何の為の警備員だよ。これじゃ意味ないじゃん」

石黒が呆れた様に言った。
82名無し狩人:03/04/10 22:20 ID:8BQSckwx
「とにかく2人共無事で良かった。心配したのがアホみたい」

平家がそう言うと

「妖魔なんぞにやられるものか!」

「その通り!僕の方がみんなを心配したくらいさ」

2人は自分達の立場も忘れ、のんきな事を言っている。すると

「お前らな、いい加減にしいや。ホンマしばくぞ!」

中澤は今にも2人に殴りかかりそうであった。その時、何かが落ちる音がする。
そして

「・・・うそやん・・・」

その場にいた人間がその方向を見ると、呆然と立ち尽くす寺田の姿があった。
83名無し狩人:03/04/10 22:50 ID:8btu4KAX
「しっ、室長・・・」

「何やこれは?何があったんや?」

「実は・・・」

中澤が寺田に事情を説明した。

「そうか・・・なんとまあタイミングが良いと言うか・・。 実はな、
 今日本庁に呼ばれたんは、本部移転の話やねん。本池下署ってあるやろ、
 あそこが新しい建物になったんで、隣にある古い方を使える事になったんや。
 明日からでもええ言う話なんで、みんなにいつにするか聞こう思うてな
 来てみたんやけどこれじゃ聞くまでもないな」

寺田はそう言って苦笑いを浮かべた。

「寺田君、スマンのう。わしが起きておればこんな事には・・・」

「植原さん、仕方ないですよ。取り壊しの手間が省けたと思いましょう。
 それよりみんな、これから徹夜で必要なもん集めて引越しや」

こうしてM刑事本部は現在の場所へと移動した。保田達がM刑事になる
少し前の話である。

   【邪悪狩人M刑事】第十七話スペシャル・過去物語・終了!
84名無し狩人:03/04/11 23:33 ID:uIM1+y5Q
川σ_σ||<みゅん、みゅん、みゅん、だるいので駄目だ!今日は寝る。
     自分で保
85名無し狩人:03/04/12 23:07 ID:CVRd+p37
「とまあ、こんな事があった訳よ」

平家は過去にあった本部襲撃の事をメンバーに話して聞かせた。

「マジで?おいら達が入った時はもうあの場所だったからね。
 全然知らなかったよ。でもさ、その話だと警備員の人達がいたって事だよね?
 おいら達の頃にはもういなかったって事はその2人はどうしたの?」

矢口の質問に

「そう言えばどうしてるんだろう?事件の後少しして2人ともやめちゃって
 その後は知らないなあ」

飯田が答えた。そこに

「なっち知ってるよ。あの2人にはやめた後1回町で会った事あるの。
 自動販売機を取り扱ってる会社で働いてたよ。たまたまなっちが通りかかった
 場所で販売機の設置をやってたの」

安倍がそんな事を言った後、話はその先の事に移って行った。
86名無し狩人:03/04/14 00:20 ID:DurHTvpC
「ふーん、そうだったのか。それで室長はゆきどんにそう言ったんだね」

あやかは納得した様に言った。

「まあ、それ以降はそんな事もなかったからとり越し苦労って言えばそれまで
 だけど、うん良いんじゃないかな」

飯田はそう言って笑った。話は遅くまで続き夜は更けていく。そしてまた朝が
来て特訓が行わる。そうして二ヶ月が経ったある日

「皆さん、私達が教えられる事は全て教えました。これからはそれを磨いて
 行って下さい。もちろんこちらには好きなだけいて頂いてけっこうです。
 今後の事は皆さんにお任せします。」

夕食の前に瑠璃が言った。

「本当に皆さんにはお世話になりました。私達もかなり成長しました。
 ただ、敵の動きもない様ですし、もう少しお世話になりたいのですが・・」

中澤の言葉に瑠璃も不動もそして明王院のメンバー全員は快く承知する。
既にM刑事も虚空山の仲間なのだ。
87名無し狩人:03/04/14 00:33 ID:iHSRLko4
瑠璃の話から更に二週間が経った頃だった。大谷の携帯にメールが届いた。

【奴らに動きあり、至急連絡乞う】

差出人は西崎、まるで電報の様なメールであったが大谷にはこれで十分だった。

「中澤さん、大変です。西崎さんからメールが・・・」

大谷は携帯を中澤に見せた。中澤もすぐにこれが何を意味するのか理解した。
なぜなら今、西崎は京都に居た。京都に何があるのか、それは全員が知っている
事である。それを求めて主天童子は再び動きだしたのだ。
中澤はそれを瑠璃に知らせようと瑠璃の元に向かった。
だが明王院もまた何かがあったらしくあわただしくなっていた。
既に戦いは始ろうとしていた。

   【邪悪狩人M刑事】第十七話・虚空山・終了!
88名無し狩人:03/04/14 17:43 ID:zCSKwZDs
        , -ー-、
        @ /ノハヾ
        从 o・ー・)
      __(m)~‥~ !]つ
     |. 中 .||‥ (⌒)
     |. 華 .||_ソ~
       ̄ ̄
(C)グリーン

川o・-・)<今日の私、バイトしてます。(嘘)
     お話も、もうすぐラストです。その前にこちらをどうぞ! 
89名無し狩人:03/04/14 18:18 ID:P8o6FUbY
   【邪悪狩人M刑事】第十八話・今日も完璧です4・

辛いながらも楽しい職場、私もM刑事として成長しました。
ぶっちゃけ私の年齢で、こんな仕事をしているのはどうなんでしょう?
労働基準法?そんな物関係ないです。だってM刑事の存在自体が
ある意味完全な違法とも言えるでしょう。
学校?こう見えても私はちゃんと学校に通ってましたよ。
だって最近まで普通なら中学生ですからね。
今日はそんな学校の話をしたいと思います。

M刑事のメンバーはその性格上、普通の学生生活は送れません。
ではどうしていたのか?実はみんな夜間中学に通っていたのです。
私や、まこっちゃん、理沙ちゃん、愛ちゃん、辻ちゃん、加護ちゃん
それに松浦さんも、私とほぼ同い年のメンバーは一緒に学んでいたのです。
その中学校は特殊な学校で、恐らくは国が極秘に運営している学校です。
生徒は私達の他にも何人かいましたが私達同様、何をしているかは
決して言えない子達ばかりが集まっていました。
90地方人:03/04/14 19:40 ID:S9x/gniB
あらら、もうすぐ終わってしまうのですか… 寂しい…
数少ないバトル物&キャラが沢山の小説なので毎回楽しみでしたが。
91名無し狩人:03/04/14 21:23 ID:6Dn2IFBM
川o・-・)<90ラストとは言っても最終章は長くなると思います。
     更に番外編もいくつかあるのでしばらくは続く予定です。

授業内容と言えば、一般的な主要五教科の他は専門課程になります。
このへんも普通とは違う所ですね。
成績ですか?私は自慢じゃないけど優秀ですよ。試験は毎回トップでしたから。
ただし、英語は駄目です。ミカさんやあやかさんに教えて貰ってはいるのですが
どうもいまいちですね。
専門課程ですが、こちらは、はっきり言って好きでした。
ほとんどが基本的な戦闘訓練みたいな物です。
この専門課程になると同じクラスの子でもそれぞれの所属によって受ける授業が
違いました。私達の班はM刑事のメンバーの他に4人いましたが
この子達が何処の所属で何をしているのかは解りません。
フルネームすら知らないのです。
どう言う事かって?それはこの学校のもう一つの特徴でもあるのですが
生徒がフルネームで紹介される事は無いのです。
みんなニックネームみたいなもので呼ばれていました。
例えば私なら「こんこん」、加護ちゃんは「あいぼん」、松浦さんは「あやや」
と言った感じです。
92名無し狩人:03/04/14 22:22 ID:rbR15tUn
そんな訳で私も他のメンバーをそう呼ぶのですが、普段と違うから
面倒くさいったらありゃしない!
・・・すいません、取り乱しました。
そんな訳ですから、M刑事のメンバー以外の子達と遊ぶ事も無いし
一緒に帰る事もありません。
また、こう言う学校ですから授業中に呼び出されて、出て行く子もいます。
一番ショックだったのは、1人そのまま二度と姿を見せなかった事ですね。
先生達は何も言いません。私達もいつそうなるか解らないですから
何も聞きません。何事も無かった様に過ごすのが暗黙の了解なのです。
でもやっぱり寂しいし、悲しかったです。その子は間違いなく私のクラスメイト
なのです。ただやめただけなのか、それとも・・・
でも私はいつか何処かで会えると信じています。その時はきっと一緒に・・・
ごめんなさい、話がそれました。
93名無し狩人:03/04/14 23:19 ID:7KCCpz/q
そんな訳でいろいろあるのですが、今からお話するのは、学校で起きた
不思議な事件のお話です。

この日は防衛隊(書き人注!この世界の自衛隊だと思って下さい)の人が
教官として来てくれていました。

「私は陸上防衛隊の加藤二慰です。皆さんには今から校外に出て貰って
 レンジャー部隊と同じ訓練を受けて貰います」

そう言ったのは陸上防衛隊のマチルダさんこと、加藤紀子二慰でした。
加藤二慰は普段は何処かの師団の補給隊を指揮してるらしいのですが
実はもう一つの顔があったのです。この訓練の途中で知る事になるのですが。

「今日から五日間、お前達は私の指揮下に入る。各所属の上司には
 既に連絡が行っているので心配はない。ただ今の時刻、一四:二○
 一五:○○には出発する。各自一四:五○までに出発の準備をしろ!」

訓練が始ると加藤二慰は人が変わりました。流石たたき上げの防衛官です。
私達は出かける準備すると、二時五十分には指示された場所に集合しました。
94名無し狩人:03/04/15 22:59 ID:LmG+BTVX
「よし、全員集まったな。では出発するので車に乗り込め、総員乗車!」

加藤二慰の指示で全員が用意されていたトラックの荷台に乗り込みます。
トラックは全員が乗り込むと出発しました。
この時点で私達は行き先を聞かされていません、何処に連れて行かれるのか
みんな不安な様です。当然私も不安がありました。
二時間ほど走って、車が現場に到着するとすぐに

「総員降車!直ちに整列しろ!」

加藤二慰の掛け声に、みんな車を飛び降りると整列します。

「これよりこの山を踏破する。ただ今の時刻一七:○○、一八:○○までに
 頂上に到着する様に!」

加藤二慰の指示にみんなが驚きの声を上げると

「前進!」

有無も言わさず訓練が開始されました。あっ、ちなみに一七:○○は
ひとななまるまると読んで下さいね。

「なんでこんな事やってるの?」

「ホント・・それにここ何処だよ?」

みんなの口から不満の声が上がります。もちろん私もみんなと同じ気持ちです。
なんでこんな事をやっているのか、訳が解りませんでした。
95名無し狩人:03/04/15 23:20 ID:FPPDjlMb
「・・・早く・・登らないと・・・日が暮れる・・」

「暗くなったら・・・アウトだね・・・」

最初は口数も多かった面々が、必要以上の言葉を発しなくなってます。
私は既に喋る気力もありませんでした。
それもその筈、普段の装備の他に本当に使うのか良く解らない装備まで
持たされているのです。総重量は十キロ近くあったでしょうか?
もっとも、これは後で聞いた話ですが、防衛隊の訓練では三十キロ近い
装備を背負ってやるとの事でした。とても真似は出来ません。
やったら死にます。流石屈強の防衛隊員と言った所でしょうか。
こんな話を聞くと「防衛隊は違憲だ」なんて言っている奴等にもこの地獄を
味わっていただきたいですね。
ごめんなさい、またそれましたね。

とうとう誰一人口をきかなくなりました。でもゴールはもうすぐです。
全員頂上に到着するとそこには既に、加藤二慰が待っていました。
96名無し狩人:03/04/16 22:45 ID:twi5/3yS
「随分遅かったな、まあいい。現在一八:三○、今度は一九:二〇までに
 この山を下る事・・・ん?何だ?」

指示を出そうとしていた加藤二慰の言葉が止まりました。

「・・・まさか・・・くそ!やつ等だ!総員戦闘準備!」

加藤二慰がそう言うと同時に正体不明の敵が現れました。

「みんな、動けるか?説明している暇はない、とにかく戦え!」

加藤二慰の慌て具合を見ると、どうやら予定には無い事が起こった様です。
私達は疲労した身体でしたがとにかく戦闘態勢をとりました。
敵が動くたびに発するモーター音、妖魔ではない様です。

「ババババ!」

加藤二慰が持っていた自動小銃を撃ちます。既にあたりは暗くなっていたので
私の目には敵の姿が良く見えませんでした。
97名無し狩人:03/04/16 23:01 ID:FK4zVl3Q
暗いながらも敵の数がやたら多い事は解りました。その時です、
ついに敵が私達にも襲い掛かってきました。

「チェーンカッター!」 「剣の舞!」

まこっちゃんと愛ちゃんが攻撃を仕掛けた様です。

「太陽の鏡よ、照らせ!」

加護ちゃんか太陽の鏡をかざします、そこでやっと敵の姿が見えました。
私は、いや、その場のメンバー全員が敵の姿に驚きました。
どう見てもロボットなのです。それも明らかに戦闘用。
敵は一斉に装備されているマシンガンを撃ってきます。

「うわぁー」

驚いた私達はとにかくよけるしかありませんでした。

「風魔手裏剣!」 「鷹爪針!」

辻ちゃんと理沙ちゃんが飛び道具で応戦しています。そこに松浦さんが
刀を抜いて突進しました。
98名無し狩人:03/04/16 23:46 ID:lVknLSFm
「あいぼん、援護して!」

「了解!アルテミスの矢!」

松浦さんの攻撃を加護ちゃんが援護します。私と言えばM刑事メンバー以外の
4人と一緒に戦っていました。4人とも自動小銃を持っていて敵を
次々に打ち倒して行きます。

「こんこん、後ろ!」

まっこちゃんの声に後ろを見た私でしたが、既に遅く、気が付いた時には
みんなのいない所へ、はじき飛ばされていました。
戻ろうとしましたが、すぐに敵に囲まれてしいました。助けを呼ぼうにも
みんなとはかなり離れた場所にいるようです。どうやら弾き飛ばされた時
斜面を滑り落ちたようです。
99名無し狩人:03/04/17 00:14 ID:K+t9m46q
とにかく目の前の敵を倒すしかない。私は、すぐに応戦を始めました。

「百手刀殺!」 「天空拳!」

出来る限り敵を倒しましたが、まだまだ沢山いました。

「こいつらいったい何なの?」

私の体力はそろそろ限界を迎えようとしていました。すると

「バババババ!」

何処からか自動小銃が放たれ敵が次々に倒れて行きました。

「大丈夫?」

みると3人の女性が立っています。服装を見る限り加藤二慰と同じ防衛隊の
方の様です。

「ありがとうございます。皆さん防衛隊の方ですか?」

私が質問すると3人は答えてくれました。
100名無し狩人:03/04/17 00:32 ID:BDA5BOIr
「私は陸上防衛隊、陸幕二部別室の、北上一曹です。こっちの2人は
 大木二曹と末永二曹です」

北上一曹と名乗る女性はこう言いました。

「陸幕二部別室?そんな部署があるんですか?」

私は陸幕二部別室なんて聞いた事もありません。すると

「極秘の部署なの、あなた達M刑事だってそうでしょう?」

「M刑事、ご存知なんですか?」

3人は大きく頷くと、この事件の説明をしてくれました。
101名無し狩人:03/04/17 00:46 ID:ynDoMHVF
「このロボットは本土防衛用に開発された物なの。
 でもプログラムに問題があって、暴走しちゃったんだよね。
 でも全部破壊した筈、それなのにここに現れたって事は・・・
 紺野さん、手伝って貰えるかな?」

大木二曹にそう言われ、私は3人の後について行きます。
しばらく歩くと小さな山小屋みたいな物が見えてきました。
北上一曹の指示で私達はその小屋に突入します、すると1人の不気味な男が
椅子に座っていました。

「誰だ?くそっ、防衛隊か?・・・ん?お前達は・・・ばかな・・・」

その男は3人の姿を見ると震え出しました。

「やっぱりお前だったか、紺野さんぶっ飛ばしちゃえ!」

末永二曹に言われ、私は男に正拳を打ち込みます。すると男は簡単に
気絶しました。

「やれやれ、いじめられっ子はこれだから・・・」

北上一曹は呆れた様に言うと男を縛り上げました。
102名無し狩人:03/04/17 01:09 ID:SaOs8ker
「こいつはね、佐々木って言ってロボットの開発主任だったんだけど
 性格に多少問題があってね、クビになっちゃったんだよね。
 恨みでもあったのかな?こんな所で1人でこんな事やってて・・」

どうやらあのロボットはこの男が作っていた様です。
それにしてもこんな所で1人でここまでやるなんて・・
普通に頑張っていれば出世もしていたでしょうに。
その後私は3人に案内されてみんなの所に戻りました。

「無事だったか、ひとまず安心だな」

そう言う加藤二慰に私は先程の男の話をしました。

「何だと?すぐに案内しろ!」

加藤二慰にそう言われ私は先程の山小屋にみんなを案内しました。
北上一曹達は既に何処かに行ってしまった様です。気がつくと
何処にもいませんでした。

「佐々木!お前の仕業か!」

加藤二慰は男に鉄拳の修正を加えました。
103名無し狩人:03/04/17 01:19 ID:LJ6c0ahz
「それにしても、こんこん、1人で良くやったな」

「私1人じゃありません。陸幕二部別室の人達と・・・」

私がそう言いかけると

「お前・・・それ何処で聞いた!」

加藤二慰は驚いた様子で聞いてきました。私は先程の一部始終を加藤二慰に
話しました。

「ばかな・・・信じられない・・・本当に北上に会ったのか?」

「はい!あと大木さんと末永さんって方もいました」

私がそう言うと加藤二慰はしばらく黙り込んだ後、ゆっくり話し始めました。
104名無し狩人:03/04/17 01:41 ID:xXOP7xfG
「北上アミ、大木衣吹、末永真己、それに陸幕二部別室・・・
 3人は私の部下だ・・いや部下だった。私が陸幕二部別室の小隊の指揮を
 している時、3人と暴走したロボットの掃討作戦に参加していた。
 3人はその戦いで命を落とした。その後二部別室も解散して・・・
 だから全部既に存在しないんだよ・・・」

冷静沈着な加藤二慰が感情を剥き出しにしています。
私は何がどうなっているのか理解できませんでした。

「もしその話が本当なら・・・あの子達は今でも私を助けてくれているのかな?
 迷信だと思っていたけど・・・幽霊でもいい、もう一度会いたい・・」

「本当ですよ。北上さん達は私を助けてくれたんです。
 あっ、そう言えばあの人達、私の名前知ってた、一度も言わなかったのに
 それに私がM刑事だって事も・・・」

私は思わずM刑事だと言う事を言ってしまったのです。

「そうか、M刑事だったのか、私はそんな事知らなかった。
 でもあいつ等は知ってたんだな、私が今日ここに来る事も
 佐々木がここにいる事も・・私に教える為に現れたのか・・・」
105名無し狩人:03/04/17 02:06 ID:T7Sw9l3V
「加藤二慰、北上一曹、いや北上准慰は今でも二慰の部下なんですよ。
 大木曹長も末永曹長も・・・」

「お前・・・防衛隊か?」

「はい、私も陸上防衛隊です」

そう言ったのは一緒に戦っていた、MAIKOちゃんでした。
そう言えば4人の紹介をしていませんでしたね、4人はそれぞれ
MAIKO、TAKAYO、MIZUHO、MIYUと呼ばれる子達で
どうやら防衛隊の所属の様です。

その後、加藤二慰の連絡で駆けつけた陸上防衛隊の人達によって
佐々木と言う男は連行されて行きました。

「大幅に予定が狂ったな、それでも続けるぞ!総員下山!」

加藤二慰の指示で訓練は再開されました。私が最後に後ろを振り返えると
北上さん、大木さん、末永さん、3人が敬礼をしている姿が見えました。
私も思わず敬礼すると

「あさみちゃん、何やってんの?行くよ!」

辻ちゃんが前で呼んでいます。既に私達はいつもの呼び方に変わっていました。
加藤二慰の許可が出たので、この訓練中はみんなそうする事にしたのです。

「今行くよ!」

私は笑って見送る3人に一礼するとその場を後にしました。
106名無し狩人:03/04/17 02:21 ID:xr+obV5G
結局あの訓練がなんの為になるのかいまだによく解りませんが、
以上が中学校時代に体験した不思議なお話です。
私は霊の存在をその時まで信じていませんでした。
今でもあまり信じられませんが、あの出来事は実際にあったのです。
私の妄想や幻覚なんて言うには、あまりにリアルだったし、少なくとも
私はあの3人の存在を知りませんでした。
その知る筈も会える筈もない3人に出会った訳ですから
なんであったにしろ、私には現実なのです。
こんな不思議な体験はこの一度きりですが、やっぱり霊の存在はあるようです。
平家さんの件もある事だし、ソニンさんはそんなの当たり前だと言いました。
どうやら霊感の無い私ができた貴重な体験だった様です。

   【邪悪狩人M刑事】第十八話・今日も完璧です4・終了!
107※※:03/04/17 16:32 ID:Z5gWFKH6
初めて読ませて頂きました。
面白かったっす。
続きを楽しみにしております。
108名無し募集中。。。:03/04/17 19:57 ID:s5iqB1d9
みっちゃんが壮絶に散る予感
109名無し狩人:03/04/17 21:46 ID:4bc/Uj6O
( ´ Д `)<読んでくれてありがとう。そんなみんなに心理テストだよ。
        あなたは、洞窟の中で迷っています。そこに一匹の蝙蝠が
        やって来てささやきました。蝙蝠はあなたに何て言った?
        @、出口を知ってるよ。A、一緒に出口まで行ってあげる。
        B、頑張って出口を探してごらん。C、もう出られないよ。
( ´ Д `)<さあ、あなたは何番かな?答えは後でね〜!

      【邪悪狩人M刑事】第十九話・出陣!・

西崎からの連絡があった数日後、メンバーは本部に戻っていた。

「うーん、これは由々しき事態やな・・・」

「へっ?由々しきってなんですか?」

「なんや辻、そんな事も知らんのか?大変な事とかまずい事とか、そんな意味や
 そんなんやから、バカ女って言われてまうんやないか」

「バカ女?」

「いや、それは昨日の夢やった。気にせんといて」

西崎からの連絡、虚空山の慌しさ、事態は急展開していたのだ。
110名無し狩人:03/04/17 22:09 ID:hLwZ/0DL
連絡があった二日後、主天童子はついに刀を手に入れた。
その戦いで連合は多数の多数の負傷者を出し、戦力は半分以下にまでなった。
更にそれと時を同じくして、日光にも妖魔の襲撃があった。
幸いこちらは、虚空山降三世の部隊の活躍で事なきを得たのである。
まさに中澤の言うとおり、事態は由々しき事になっていたのだ。

「夢って、裕ちゃんどんな夢みてるんだよ」

矢口がつっこむ

「そんなん私の勝手やろ、それより問題は主天童子や、連合は戦力激減、
 奴等がこの混乱を見逃すとは思えんな」

「バカって言われた・・・」

辻はへこんでいる。

「ごめん、もう言わないよ、せやからみんなも考えてや、奴等の次の行動が
 解ればそれなりに対処ができる、奴等の次の狙い、なんか思い浮かばんか?」

中澤はメンバーに問い掛けたが誰一人として答えられる者はいなかった。
111名無し狩人:03/04/18 00:43 ID:QpQtONcp
結局答えが出ないまま時間だけが過ぎていった。その時である、
あやかが通信室から飛び出して来た。

「出動依頼です」

「はっ?なんでうちらやねん、何かの間違いやろ」

中澤がそう言った時、寺田が姿を現した。

「間違いやない、M刑事への出動依頼や。連合は今あてにならんからな。
 思いっきり暴れてこいや!」

寺田がそう言うと中澤はすぐに指令を出した。相手こそ主天童子一味では無いが
M刑事の活動再開である。指示されたメンバーは勢い良く飛び出して行った。

( ´ Д `)<あなたは何番だった?ここから見た人は>>109を先に見てね。
        それじゃあ答えだよ。このテストで解るのは人が困っている時
        のあなたの態度です。
@を選んだあなた、あなたは「知ったかぶりのお節介タイプ」です。
親切なのはいいけど必要以上に首を突っ込んでいませんか?
Aを選んだあなた、あなたは「頼りがいのある大物タイプ」です。
押し付けがましくなく、でも暖かい対応が出来る信頼の厚い人ですね。
Bを選んだあなた、あなたは「相手の自主性を重んじるタイプ」です。
相談されたら最低限のアドバイスだけで、それ以上は立ち入らない人です。
Cを選んだあなた、あなたはズバリ「人でなし」です。
困っている人の足を更に引っ張る様な事、していませんか?要注意だよ。
( ´ Д `)<あなたは何番だった?それじゃあまたね。オヤスミなさい。
112名無し募集中。。。 ◆TK10RYU/6Y :03/04/18 19:28 ID:5VWwCb7D
te
113  :03/04/18 21:41 ID:44cogAWW
114名無し狩人:03/04/18 22:48 ID:HrjqZuvX
( ´ Д `)<んあ、>>113は前スレと同じ人?今日も心理テストだよ。
        あなたは始発駅で電車に乗りました。この電車は折り返し
        運転の為、降りている人も沢山います。そんな中あなたは
        座席で居眠りをしている人を見つけました。放っておくと
        その人はまた折り返してしまいます。あなたならどうする?
        A、起こす   B、放っておく
( ´ Д `)<さあ、あなたはA・Bどっちかな?答えは後でね〜。
115名無し狩人:03/04/18 23:09 ID:agnWFmbq
「う〜っ、久々の仕事だ!張り切っていくよ!」

「なっち、走って行くつもり?」

走って現場まで行こうとする安倍に保田が言った。

「えっ?あははは、そうだよね、なにやってんだろ?なっち可笑しい〜!」

安倍はやたらとハイテンションだった。出動メンバーは安倍、保田、小川の
3人、理由は特に無い。
車で走る事十数分、一行が現場に到着すると、いつもの様に警察官がいた。
しかし様子がいつもと違う。いつもならいるはずの妖魔の姿が見えない。
一行はとりあえず車を降りるとその場所に行った、そこで目にした物は
既にバラバラになった妖魔の姿だった。

「スイマセン、M刑事ですけど依頼を受けて来たのですが・・・」

安倍は近くにいた警官に声をかけた。

「あっ、お疲れ様です!でも、もう終わりました」

警官は3人に敬礼するとこう言って、既に死んでいる妖魔を指差した。
116名無し狩人:03/04/18 23:24 ID:AeCgQXMP
「あれ・・・みなさんが?」

保田は変だと思いながらも聞いてみた。

「いや、M刑事さんに連絡してすぐに、あちらの方がここに見えられまして
 止めたんですが、あっという間に妖魔を倒してしまいまして・・・」

警官はそう言うと、他の警官と話をしている女性を指差した。
服装は普通の女性と変わらない、何処にでもいる女の子に見えた。
だが女性は3人に気がつくと大きく手を振った。

「おーい、保田さん!」

手を振るその女性に3人は見覚えがあった。

「愛染さん!」

そう、その女性とは愛染であった。虚空山にいる時とはまったく違う格好を
していたので、3人はそれが愛染である事が解らなかったのだ。
117名無し狩人:03/04/19 00:36 ID:uPoYKyEh
( ´ Д `)<さあ、あなたはA・Bどっちだったかな?
        それでは答えだよ。このテストで解るのは 
        友達との日常会話でのあなたの役割です。
        Aを選んだあなたは、
   ∞∞∞∞
天 ∋( ´ Д `)∈ 使 <あなたは、相手の事を考えて会話が出来る
               聞き上手タイプです。みんなあなたとの会話は
               楽しいと思っている筈ですよ。
               そしてBを選んだあなた
     ↑ ↑
悪 人( ´ Д `)人 魔 <あんたは、自分の事ばっか喋ってる
               自己中タイプ。喋り上手って言えば聞こえは
               良いけど、たまには人の話も聞きなよ。
( ´ Д `)<結果はどうだった?それじゃあまたね、オヤスミ!
118地方人:03/04/19 01:49 ID:9Rqf6zra
私は3とBですた。
あまり手とり足とりをせず、場合によっては毒をもって毒を制すタイプ
…という意識は持っているのですが、結局悪魔じゃ〜〜〜〜!!
飲み会とかでは飲まないので聞き手に回りますが、普段は良く喋りますね。
119名無し狩人:03/04/19 22:42 ID:CkmLTVcZ
( ´ Д `)<地方人さん、飲み会とか合コンは喋ったもん勝ちだよ。
        宝塚の男方より男っぽいヨッスィーはかっこいいよね。
        それでは今日も心理テストだよ。

仕事も終わり、みんなでお菓子やピザを食べながらおしゃべりしています。
一通り喋り終えたあなたが、ふと見るとピザが一切れだけ残っていました。
あなたならどうしますか? A・食べる B・食べない
( ´ Д `)<辻ちゃんなら迷わず食べちゃいそうだけど、
        あなたはA・Bどっちかな?答えは後でね〜。
120山崎渉:03/04/19 23:11 ID:a6SdgGKj
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
121なっち:03/04/20 00:30 ID:URTIfNHj
从●´ー`从<う〜んう〜ん…迷うなぁ〜…食べちゃいたいけど
みんなに食べてもらいたいし…う〜ん…
よしっ!!Bでお願いします!!うん。決定!!
122名無し狩人:03/04/20 01:30 ID:IE8Los5L
本編です。

保田を呼んだ愛染は手招きをしている。それを見た3人は愛染の所へと行く。

「いやー、助かった。この人がさ、なかなか開放してくれなくてさ、
 困ってたんだよ。別に悪い事してないのに・・悪いんだけどなんて言ったけ?
 身元引受人?なんかそんな人が必要らしいから、なってくれないかな?」

どうやら愛染は逮捕寸前だったらしい。安倍が警察に事情を説明して
愛染はやっと開放された。

「そのかっこじゃ、怪しまれるのも無理ないよ」

保田が愛染に言うと

「うーん、やっぱ似合わないかな?普段は闘着ばっかりだから、
 こんなかっこしたの久しぶりなんだよね」

「いや、似合わないとかじゃなくて、そんな普段着のまま妖魔と戦うから
 怪しまれるって言ったの!その服、結構似合ってるよ」

保田がそう言うと愛染はそうかと言わんばかりの顔をした。
123ゴトー:03/04/20 01:52 ID:/rSLSqtz
( ´ Д `)<今日は鯖が重いみたいだね。それでは答えだよ。
        なっちさんが答えてるからやり辛いけど言っちゃうね。
        このテストで解るのは「あなたが他人とどう関わるか?」
        一切れ残ったピザは人間関係の遠慮を表します。
        Aを選んだあなたは・・・
    ∞∞∞∞
天 ∋( ´ Д `)∈ 使 <あなたは遠慮からくるプレッシャーをあえて
               自分で受けるタイプです。
               一件図々しい様に見えますが、実は自分に
               厳しく、他人にやさしい人です。
               そしてB選んだあなた・・・
     ↑ ↑
悪 人( ´ Д `)人 魔 <あんたは、遠慮のプレッシャーを相手に押し
               付けるタイプ。一見いい人に見えて、実は
               自分にやさしく、他人にきびしい
               そんな事ない?まあ、誰かに食べて貰いたい
               って気持ちも大事だけどね。
( ´ Д `)<なっちさん、へこまないでね。せっかく読んでくれる人が
        減っちゃうとゴトーも悲しいから。そんななっちさんに
        いいこと教えてあげるね。
        ルパン三世の銭形警部のフルネームは
        「銭形幸一」って言うんだよ。それじゃあまたね!
124山崎渉:03/04/20 02:21 ID:R17+Sv0U
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
125ゴトー:03/04/20 02:21 ID:0MA+639I
( ´ Д `)<二回もやられるか!
126ゴトー:03/04/20 02:23 ID:2XOAI12N
( ´ Д `)<遅かった・・・
127山崎渉:03/04/20 06:40 ID:VbFn47Kc
(^^)
128名無し娘。:03/04/20 09:30 ID:QmgnkiZS
>126
ゾゼンザドゴロデデルギグスンガビヂ
129名無し狩人:03/04/20 21:37 ID:94kkkwMt
( `w´)>>128誤爆か?うちはあんたより桜子さんの方が好きやで!

本編続きです。

とりあえずやる事も無く帰る事にしたM刑事達

「そう言えば愛染さん、何でここにいるんですか?」

「ん、後で説明するよ。みんな戻るんでしょ?私も一緒に行く」

愛染も一緒に車に乗り込むと、一行は本部へと戻った。
ガレージに車を止めると、4人は車を降りた。

「あっ、お帰り。随分早かったね」

ガレージの隅で他の車を整備をしていた柴田が声をかけて来た。

「いや、既に先客がいてやる事なかったよ」

安倍が残念そうにそう言うと、柴田は不思議そうな表情をした。
そして車を降りて来た人間が1人多い事に気がついた。
130名無し狩人:03/04/20 23:37 ID:rfGHJbNw
「こんにちわ」

何処かで会った様な気がするが思い出せない柴田、とりあえず挨拶を返す。

「どうも・・・柴田です」

「はあーっ!・・・みんなこんな感じかな・・・」

柴田の反応に愛染は大きくため息をつく。
そこで柴田はやっと気がついた。

「ん?・・・あーっ、愛染さん。ひょっとして先客って愛染さんの事?」

「そうなんだよ、なっち達が現場に着いた時には、もう愛染さんが
 妖魔を仕留めた後だったんだよね」

安倍はそう言うと愛染を連れて階段へと向かった。その時

「うっそー!」

斉藤の声が聞こえる。保田と小川は苦笑いを浮かべると後をおった。
131ゴトー:03/04/21 00:05 ID:jcBu3hXU
( ´ Д `)<今日の心理テストはお休みだよ。
        お話の中にもチラッと出ましたがモトGPファンの書き人。
        テストなんて心境じゃないやい!
        大ちゃんのご冥福をお祈りいたします。
132名無し狩人:03/04/21 21:47 ID:Kw8MPGsq
( `.∀´)<みんな見てるかしら?きりきり行くわよ!

階段を上る4人、途中で石川が降りて来た。

「お帰り、早かったね。あれ?愛染さんがどうしてここにいるの?」

「梨華ちゃんよく私だって解ったね」

「そりゃ解りますよ。この前まで一緒だったんだから」

石川の言葉に安倍達はバツの悪そうな顔をする。それを見た愛染は笑い出した。

「みんなどうしちゃったの?私変な事言った?」

石川が不安そうな顔をすると

「いや、言ってないよ。むしろおかしいのは私達かな」

と保田が言った。

「どう言う事?・・・まあいいや、私、柴ちゃんに用があるから
 終わったらすぐ戻りますよ」

石川はそう言うと階段を降りて行った。4人はそのまま上へ行くと
捜査課の部屋向かった。
133名無し狩人:03/04/21 22:06 ID:TWX4++y5
「ただいまー」

「なんや、早かったな。そろそろ連絡が来る頃かと思っとったけど
 帰ってくるとは思わんかった。ん?4人やったけ?」

中澤も戻ったメンバーが1人多い事に気がついた様だ。
その時稲葉がコーヒーを持って部屋に入って来た。

「お疲れ〜!えらい早かったやないか。大した事なかったん?
 もっとも、なっちに圭ちゃん、小川に愛染、4人も居ればすぐやな」

稲葉はそう言うと近くにあったソファーに座ろうとした。すると

「おい、稲葉、あんた今、変な事言わんかった?」

中澤が稲葉に言った。

「何がよ、四人もおったらすぐやんか」

「そうやなくて、今、愛染って言ったやろ?」

「言ったよ、愛染もちゃんと居るがな・・・っておい!」

稲葉がそう言うとその場にいたメンバー全員が愛染に注目した。
134名無し狩人:03/04/21 22:32 ID:360FfNLY
「愛染やないの、どうしたん?」

「あははは、稲葉さん、それに中澤さんも、見事なコントですよ。
 うちの連中にもそれ位の余裕があればもっと面白いんだけどな」

愛染がそう言った後、安倍がここまでの説明をする。
その後、愛染が自分がここに来た訳を説明した。

「先日の事件で虚空山も動く事が決まりました。昨日の話なんですが
 大僧正様が虚空山も総力を上げて、主天童子と戦う様に指示されました。
 普段虚空山の退魔の仕事は、主に私達明王院がやっていて他の人達は
 動かないんですけど、今回は全ての兵隊に出撃の指示が出ました。
 それで私も準備してたんですけど、誰の部隊に入ろうか考えちゃって・・」

愛染がそう言いかけると紺野が口をはさむ。

「えっ?愛染さんて部隊長じゃないんですか?前に不動さんから
 明王や天部の名前を持つ人は戦闘部隊を率いてるって聞きましたけど」

紺野にそう言われた愛染は頷いたが自分はそうでは無いと説明する。
135名無し狩人:03/04/21 22:56 ID:PuBer4Xu
「確かに紺野ちゃんの言う通りなんだけど、私はそう言うの駄目なんだよね。
 一度部隊長もやった事あるんだけど、上手くいかなくてさ。
 だから普段は1人で動いてるの、瑠璃様もそれで良いって言ってくれたし
 だから今回も1人で動こうかとも思ったんだけど、さすがに1人じゃ
 何も出来ない様な気がして、それで何処かの部隊と一緒にやろうかと
 思ったんだけど、悩んじゃってさ、そしたら瑠璃様が、
 自分の一番行きたい所に行きなさいって・・・だからここに来たの」

愛染はそう言うと中澤に自分も一緒に行動させて貰えないかと頼んだ。

「そら構わんけど、ええの?瑠璃様に怒られたら嫌ややで」

「それは大丈夫です。私が考えていたら、瑠璃様に言われたんです。
 (愛染、貴女の行くべき所は多分一つしかない、それは貴女が一番
  解っている筈だ)って、それで考えたんですけどここしか浮かばなくて
 それを瑠璃様に言ったら、そうしなさいって言われました」

「そうか、それやったら大歓迎やけど、給料は出んよ」

「もちろんいりませんよ。それこそ瑠璃様に怒られますよ」

中澤の言葉に愛染は笑いながら言った。
136名無し狩人:03/04/21 23:13 ID:WrVQKvA6
「よっしゃこれで決まりやな、でも寝泊りとかどうする?寮はいっぱいやし
 ここの仮眠室でもええか?」

中澤は愛染の宿の心配をしていた。M刑事の寮も確かにあるのだが今は
空き部屋が無い。その為、中澤、平家、石井など数名は別に部屋を借りて
暮しているのだ。

「良いんですか?勢いで来ちゃったし、そこまで考えていなかったから
 助かります。仮眠室でも構いません」

「でも、仮眠室じゃみんなの出入りも結構あるし、落ち着かないんじゃない?」

飯田がこんな心配をすると

「だったら、私の部屋に来ませんか?愛染さんがそれで良ければ」

石川が言った。

「いいの?邪魔じゃない?」

愛染は石川の申し出に少々気を使っている様だ。
137名無し狩人:03/04/21 23:27 ID:QDxmaPMN
「構いませんよ。この前だってヨッスィーが遅くまで騒いでてそのまま
 私の部屋で寝ちゃったんだから、いつもの事ですよ」

石川がそう言うと

「確かにそうやな、愛染せっかくやからそうしたら?石川の部屋の方が
 仮眠室よりはマシやろ」

中澤が言った。すると

「中澤さん、どう言う意味ですか?」

「いや、汚いとかそう言う意味じゃなくて・・・なんちゅうか・・
 ピンクやんか。うち、あれあかんねん」

中澤がそう言うと

「裕ちゃんの部屋だって似たようなもんじゃん。全部アニマル柄なんでしょ?」

矢口が言う。その言葉を聞いたメンバーは笑い出した。
138名無し娘。:03/04/22 23:58 ID:vi7AOfSP
>>128はぶっちゃけ誤爆ですが、書いてる中身はホントですよ。
>>124みたいなのは保全だと思って放置するのが吉。楽しみな
展開なのであまり外野の雑音に惑わされずにやっていって
くださいね。
139名無し狩人:03/04/23 00:40 ID:gZ/YJ71s
>>138、(0^〜^)OH!そう言う意味かYO〜!
          >>125は実は他に重要な意味があったのでその為の
          カモフラージュだYO〜!       
140ゴトー:03/04/23 01:13 ID:KdZwp2f4
( ´ Д `)<こんばんわ、世間はアトムの誕生の年とか騒いでるけど
        そんなに凄い事かな?アトムを作ったのが御茶ノ水博士だって
        思ってる奴らにそんな資格はないよね。
        それでは今日も心理テストだよ。

友達と集まってバーベキューをする事になりました。まずは買い物です。
友達と一緒に買いもに出かけたあなた、その時のあなたは材料以外の物も
衝動買いしますか?
   A、する  B、しない
( ´ Д `)<さあ、あなたはA,Bどっちかな?答えは後でね〜!
        あっ、それからアトムを御茶ノ水博士が作ったって言うのも
        あながち間違いではない事もないんだよ。
141名無し狩人:03/04/23 01:30 ID:ntKs0z/Q
本編続きです。

「あーもう、うるさーい!とにかく愛染は石川が部屋に泊めるって事でええな。
 それでや、愛染。虚空山はこれからどうするつもりなんや?」

「ああ、それでしたら主力部隊はもう富士山に向かってると思います。
 正確には富士樹海って言うんですか?あそこって風穴って言うのが
 沢山有るらしくって、その何処かに六道に繋がる道があるらしいんですよ。
 奴らの次の狙いは、その六道の内の三悪道から魔物を呼び寄せる事だと
 私達虚空山はにらんでます。ですからその前にそこで奴らを叩く、
 そんな作戦で動いてるみたいですね」

「ほう、なるほどな。って事は、うちらも富士山を目指せばいいのかな?」

「そう言う事ですね」

愛染の情報によりM刑事の次の行動が決まった。そうと決まったメンバーは
すぐに準備にとりかかる。
142名無し狩人:03/04/23 01:50 ID:pHFuwc2w
必要な装備など車輌課が点検をしている時であった。

「ん?Mアナライザーの動きがおかしいな?」

「また壊れたの?大丈夫なのそれ?」

Mアナライザーをいじっていた大谷に飯田が言った。

「うん、あれからしっかり直した筈なんだよね。それにしても・・・」

大谷がそう言いかけた時、Mアナライザーの邪気メーターが振り切れた。
(ボン!)音と共にMアナライザーから煙が昇った。

「ありゃ、また壊れたか・・・ん?」

すると今度は全員が装備していたセンサーが反応を始める。とその時
通信室からあやかと石井が出てきた。
143ゴトー:03/04/23 02:31 ID:AfhMKPKq
( ´ Д `)<もう少し本編がある筈だったけど今日はここまで。
        それじゃぁ、テストの答えだよ。このテストで解るのは

予定や計画などでのあなたの応用力が現れるのです。友達との買い物で
予定や計画にどう対処するか?つまりあなたの協調性がわかります。
Aを選んだあなたは、

    ∞∞∞∞
天 ∋( ´ Д `)∈ 使 <Aを選んだあなたは、応用のきく
               協調性のあるタイプです。
               他に必要な物をみつけたり、人に合わせる事が
               出来る人ですね。次にBを選んだあなたは、
     ↑ ↑
悪 人( ´ Д `)人 魔 <Bを選んだあんたは、かたくなになりやすい 
               協調性のないタイプ。
               言われた事だけやって他に気が回らないなんて
               事ない?たまには視野を広く持ってみな。
( ´ Д `)<さあ、あなたはA・Bどっちだった?
        さっきの話の続きだけど、確かに最初にアトムを作ったのは
        天馬博士だよね。でもね、実はその後に御茶ノ水博士が
        アトムを作るって言うお話もあるんだよ。
        何処かでアトムを読む機会があったら見つけてみてね。
        それじゃぁまたね。バイバイ!
144地方人:03/04/23 06:50 ID:6tT0NMCS
更新乙です。
心理タストはま た B で す た。悪魔街道まっしぐら!

そういやアトムの動力って原 子 力ですね。
悪く言えば核ミサイルが空を縦横無尽に飛んでいるわけで…
手塚先生なんちゅーモノを…
でも、既存の技術を考えたら、光エネルギーで動くロボットよりは現実的かも。
145ゴトー:03/04/23 23:29 ID:SXG6Gfa0
( ´ Д `)<んぁ、アトムは原子力、でもガンダムも核融合炉だよね。
        今の技術は電気かな?現実の方がクリーンだね。
        さあ今日も心理テスト、今日は三択だから
        天使も悪魔も出ません。それでは、

あなたは、車に乗っています。あなたが車の中でいつも聞いている
お気に入りの曲はどこが好きですか?
1、メロディ  2、歌詞  3、アーティスト

( ´ Д `)<あなたは1.2.3どれかな?答えは後でね。
146名無し狩人:03/04/23 23:42 ID:6ZJtMR4q
本編です。

「中澤さん!通信システムがダウンしました!」

「何で?・・・センサーも変な反応しとるし、どう言う事や?」

センサー類、、通信システムの異常原因は不明の様だ。だがそこにりんねが
入ってきて言った。

「大変です。強力な邪気が上空を移動してるみたいです」

そう言うりんねは、今、車輌課が開発したばかりの広域センサーを
モニターしていたのだ。広域センサーとは、過去に日光で使った、
センサーをもっと広域にパワーUPした物で、試験運用中である。

「おー!そっちで拾ったか!で?どんな感じ?」

りんねの言葉を聞いた大谷は資料室に飛び込んだ。
147名無し狩人:03/04/23 23:52 ID:N687OB/8
「えーと・・・よし、上手い事邪気に反応してるな。それから・・・
 うわっ、凄い磁場が発生してるな、機材がいかれたのはこれが原因か。
 それで・・・移動方向は西か・・・この先は、富士山・・・」

「どうや、大谷。何か解ったか?」

いつの間にか大谷の後ろには中澤が立っていた。中澤はモニターを見つめる
大谷に聞いた。

「はい、邪気と言うか瘴気と言うか、悪い気が富士山に集まってるみたいです。
 これは、急がないといけないかも知れないですよ」

どうやら思っているより事態は進んでいる様だった。とにかくM刑事達は
大急ぎで出動の準備を進めた。
148名無し狩人:03/04/24 00:36 ID:3Aqr+Y4G
出動準備もそろそろ終わる頃、中澤はメンバーを全員集合させた。

「みんな覚悟は出来てるな?今回は流石に今までとは違う。
 虚空山も総力を上げてるし、恐らく連合も動くと思う。
 そんな中うちらが遅れを取る訳にはいかん、すぐに出動や。
 だけどその前に、打ち合わせもしとかんとな」

中澤はそう言うとこれからの行動について説明を始めた。
まず、あやか、ミカ、安倍、りんねが、Uジャイロで先行する
虚空山の部隊と合流。残りのメンバーは万が一を考え、二手に分けて移動する。
捜査課も車輌課も資料課も全て二手にわける事により万が一、片方が攻撃を
受けても、もう片方が残るので全滅は避けられる様にしたのだ。
また移動の際は先行するりんねから、あさみ、里田の双方に情報が入る様にし
その時の状況に応じて行動をするようにした。

「説明は以上や、何か質問は?」

中澤はそう言ったがメンバーは何も言わなかった。すると

「うん、それで行こう。ええ作戦やないか」

寺田がやって来て言った。

「それじゃあ、室長も異存はないですね?」

中澤の問いに寺田は頷いた。ついに最終決戦に向けてM刑事が動き出したのだ。

    【邪悪狩人M刑事】第十九話・出陣!・終了!
149ゴトー:03/04/24 00:55 ID:unPocg8N
( ´ Д `)<お話もクライマックス、それでは答えだよ。
        このテストで解るのは、あなたに足りないものです。

ふとした寂しさをカバーしてくれるお気に入りの曲、その曲の何を選んだか?
1を選んだあなた、あなたに足りない物は「恋」です。
2を選んだあなた、あなたに足りない物は「自信」です。
3を選んだあなた、あなたに足りない物は「名声」です。

( ´ Д `)<結果はどうだった?えっ?3番?そりゃそうだよね。
        みんなが聞く曲はまず、アーティストありき!
        ハロプロの曲が多いよね。このテストは失敗かな?
        まあ、機会があったらヲタじゃない友達に試してみてね。
        それではまたね。バイバイ! 
150名無し:03/04/24 23:30 ID:kTEMdccw
151ヒサブリのレスれす:03/04/25 11:51 ID:V6YfLGT4
>>149
確かに3を選んじゃったよ…
最近はAll of TANNPOPOばっかりです。
でも今のオイラに足りないのは恋と自信な気もするけど…。

あとこんこんの番外編でシェキのみならずゾネまで出てきたのはヮロタ。
152ゴトー:03/04/25 23:10 ID:4wAOD7Ze
( ´ Д `)<>>151ありがとう。恋と自信・・そんな時こそ心理テスト。
           ゲーム感覚でやれば相手も以外に素直に答えて
           くれるかもしれないよ。
           今日はそんなテストをやってみるね。
           いつもとはちょっと違うよ。それでは

今日はあなたの誕生日、意外な人からバースデーカードが届きました。
カードをくれたのは誰ですか?
また今日は沢山のプレゼントも貰いました。その中で一番大きいプレゼントを
くれたのは誰ですか?
( ´ Д `)<もいっちょ!
あなたは遊びに出かけました。
一緒にいる人で黄色の服を着ているのは誰ですか?
また青い服を着ているのは誰ですか?
( ´ Д `)<それぞれ知っている人の名前で答えてね!
        どんな結果になるのかな?答えは後でね!
153名無し狩人:03/04/25 23:44 ID:L1JEXSOp
    【邪悪狩人M刑事】第二十話・私達に明日はあるのか?・

鬼たちとの最後になるであろう戦いに挑もうとるすM刑事達。
ついに出撃の指令は下った。

「それじゃあ、先に行って待ってるから・・・」

安倍、りんね、あやか、ミカの4人はそう言うとUジャイロに乗り込んだ。

「私達もすぐに行くから、気を付けてね!」

飯田がそう言って手を振る。村田の誘導で二機のUジャイロが飛び立つ。
残ったメンバーは皆手を振っていた。

「よっしゃ、うちらもすぐに出発や!前田、石井、彩っぺ、留守は頼んだで。」

中澤はそう言うと車に乗り込んだ。メンバーは中澤隊と平家隊に分かれる。
中澤隊は、中澤、あさみ、斉藤、柴田、飯田、矢口、
石川、辻、小川、新垣、松浦、藤本
平家隊は、平家、里田、大谷、村田、保田、市井
吉澤、加護、高橋、紺野、後藤、稲葉
メンバーはそれぞれこの二つのチームに分かれ、出発した。
それぞれが車に分乗しているが、GMTの3人はバイク、また
小川、新垣、高橋、紺野は車輌課特製のMスクーターに乗っている。
Mスクーターとは、バイク型をしているが、車輪は無く、簡単に言うと
バイク型ホバークラフトだと思っていただければ解り易いだろう。
154名無し狩人:03/04/25 23:58 ID:hQJekd8a
前田、石井、石黒そして見送りに来ていたソニン、4人が建物に入ろうとすると

「だぁー!置いてかれた!」

愛染が後藤のパトロール用のバイクに乗りながら出てきた。

「エンジンの音がしたから嫌な予感がしたんだよ。ごっちんめ!
 呼びに来るって言ったのに!」

愛染はそう言うと道路を見る。左右に分かれて出発した両グループだったが
かろうじて平家隊の紺野の後姿が見えていた。

「あっちか!そんじゃ行ってくるね!」

愛染は4人にそう言うとフルスロットルで平家隊の後を追って行った!

「行ってらっしゃい!」

そう言ったソニンの声は聞こえただろうか?既に愛染の姿は小さくなっていた。
155名無し狩人:03/04/26 00:15 ID:uIqAQoUM
凄まじいスピードで平家隊に迫る愛染、ついに紺野に追いついた。

「ちょっと、置いてけぼりはないんじゃない?」

愛染が紺野に言うと

「あれ?いなかったんですか?」

紺野は悪びれる様子も無く言った。

「・・・冷たいなぁ〜」

愛染はそう言うと今度はバイクを後藤の横に着けた。

「ごっちん!忘れてたでしょう!」

「ん?あー、ごめん」

後藤もなんとなく謝るだけであった。愛染はもういいと言った感じで
車列に加わり走った。
156ゴトー:03/04/26 00:26 ID:jVqJbFIV
( ´ Д `)<結果はどうだった?それじゃあ答えだよ。

カードをくれた人・あなたが尊敬している人です。
大きいプレゼントをくれた人・あなたが軽く見ている人です。
黄色の服の人・あなたが大好きな人です。
青い服の人・あなたの苦手な人です。
( ´ Д `)<どうしてこうなるかは長くなるので割愛するよ。
        とにかくこのテストを気になる相手にやってみてね。
        カードをくれた人や、黄色の服の人にあなたの名前を
        出してくれるかもしれないよ。
        ただし、他の二つに入っていても私は知りません。
        まあ、両刃の剣だけど試してみてね。
        それじゃあね。バイバイ!
157名無し狩人:03/04/27 00:13 ID:yDky7qCr
順調に目的地へと進む両部隊、既に虚空山の部隊と合流したりんねより
連絡が入る。

「りんねより各移動へ、両方のルート共に異常なし。こちらは既に虚空山に
 合流済みです。標的を捜索しながら移動中、合流ポイントは
 今後の指示に従って下さい」

「中澤隊了解!」

「平家隊了解!」

りんねから、東名道を御殿場で降り富士宮方面へ向かう様に指示されていた
中澤隊、富士スカイラインを目指し走っていると途中で指示の変更があった。

「りんねより中澤隊へ、目標の変更です。河口湖方面へ移動して下さい」

「中澤隊あさみ了解!中澤さん、予定変更です。河口湖方面だそうです」

「はぁ?もうだいぶ来てしもうたがな、しゃあない、どっか道あるか?」

「ええ、この道行けそうです」

あさみがそう言うと中澤隊は走っていた道を右折した。
しばらく走ると前方で大きな車が止まっているのが見える。
中澤隊はそこにいた人間により止められた。
158名無し狩人:03/04/27 00:22 ID:wc4glGe/
「なんや?・・・防衛隊か?」

中澤達を止めたのは防衛隊だった。

「すいません、この先は通行禁止です」

中澤の車に近づいて来た防衛隊員が言う。

「なんでやねん、ここは幹線道路ちゃうんかい?」

「すいません、この近くが演習場になっていまして、ただ今演習中なんです」

「嘘つけ!そんな話は聞いとらんで!」

「いや、本当なんです。ですから戻って下さい」

防衛隊員は中澤達を戻そうとした。しかし

「そんな筈ないです。どう言う事ですか?」

あさみは防衛隊員に食って掛かった。
159名無し狩人:03/04/27 00:29 ID:CAc4KRhr
「そう言われましても、ここを通す訳には・・・」

防衛隊員は言葉を濁す。

「なんか訳ありやな?うちらはM刑事や、ここの責任者は?」

中澤は相手をしていた防衛隊員に言う。すると

「M刑事?それを証明出来る物はありますか?」

そう言われ中澤はIDカードを見せた。

「少々お待ちください」

隊員はそう言うと何処かへ走って行き、すぐに誰かを連れて戻って来た。

「M刑事の方ですね。私は陸上防衛隊の加藤です」

責任者と思われる人間はそう中澤に告げた。
160名無し狩人:03/04/28 00:17 ID:BJJ94RTR
「申し訳ありませんが、もう一度IDの確認をさせていただきます」

そう言われた中澤がIDカードを出そうとすると、加藤と名乗った隊員が
車の後部座席で眠る辻を見て言った。

「あっ、辻・・・」

「えっ?辻をご存知なんですか?」

中澤が聞くと

「えっまあ、前に一度訓練の教官をした事が・・・」

「教官・・・あーっ、ロボット事件の時の・・・貴女が加藤二慰ですか。
 おい、辻!起きろ!」

中澤はそう言って辻を起こした。

「んっ、何?着いたの?」

辻はそう言いながら起き上がると周りを見回した。
161名無し狩人:03/04/28 00:36 ID:HhQe6qHW
「ここ何処?あれっ?加藤二慰だ。どうなってるの?」

辻は状況が飲み込めていなかった。

「あんた寝てるからやろ。まったく・・・そんで加藤さん、状況を説明して
 貰えます?演習なんて言わんよな?」

「はあ・・実はその・・・お恥ずかしい話なんですが、テスト中の装甲車が
 暴走しまして、今止めてる最中なんですよ」

「は?装甲車?またエライもんが・・・それにしてもよく暴走しますなぁ。
 大丈夫なん?そんなんで」

「すいません。とにかくそう言う事なのでしばらく待っていただけますか?」

「はぁー、しゃあないなぁー。待ったるわ」

加藤の説明に納得した中澤はあさみに連絡をさせると車を降りて
後続のメンバーに事情を説明しに行った。
162名無し狩人:03/04/28 22:52 ID:Zgxb1c0A
中澤の説明を受けたメンバーは各自、車を降りたりしながら待っていた。
少しすると防衛隊員達の動きが慌しくなってきた。

「いったいどうしたんや?やな予感がするなぁ」

中澤がそう言った時

「皆さん逃げて下さい。標的が掃討部隊を突破してこっちにやって来ます」

加藤が慌てて報告に来る。

「アホー!何やってんねん。みんな逃げるで!」

だが

「中澤さん・・・もう遅いみたいです・・・」

あさみがそう言って指差した方向から、なにやら大きな塊がこちらに向かって
迫って来るのが見えた。
163名無し狩人:03/04/28 23:04 ID:nji2aNfp
「間に合わんか?加藤二慰、やばいんちゃうの?どうするん?」

「我々の手で何とかします。ですから急いで逃げて下さい」

加藤はそう言うとその場にいた隊員に指示を出し、戦闘隊形をとらせる。
そこに一台の車がやって来た。車から降りてきたのは見るからに怪しげな
格好をした男だった。

「加藤二慰、残念だがこの程度の火力では奴を止める事は出来んぞ」

男はそう言うと迫り来る塊を見て微笑んだ。

「だったら何とかして下さい。あなたが開発した物でしょう!」

加藤がそう言うと

「いや、すまん、すまん。そうだったな、だがどうにもならん。制御装置が
 暴走しているのでどうしたらいいのか・・・」

男はそう言うとうつむいた。その時男に話し掛ける者がいた。
164名無し狩人:03/04/28 23:18 ID:rvGSOoqX
「大山田博士!」

そう男に言ったのは、斉藤と柴田だった。

「おお、斉藤君、柴田君、久しぶりだな」

大山田と呼ばれた男は2人を見ると懐かしそうにこう言った。

「あれは、博士が開発した物なんですか?だったら私達もお手伝いしますから
 何とか止める手立てを考えましょう」

柴田がそう言うと大山田はハッとしたような顔になり言った。

「い、いや、君達はすぐに逃げた方がいい。ここは私がなんとかする」

大山田そう言った時遂に塊の全体像が見えてきた。

「何やあれ・・・装甲車や無くて戦車やんか、でも変な形しとるな・・・
 ん?どっかで見た様な・・・」

中澤がこう言う。確かに見えてきた物は装甲車と言うよりは戦車に近い形を
していた。さらに車体の両脇から腕の様なマニュピレーターだ伸びていて
その姿は平たいガンタンクと言った所だろうか?
165名無し狩人:03/04/28 23:26 ID:xmQRba5p
その姿を確認したのは中澤だけではなかった。

「あっ、あれは・・・・フリージア!」

柴田と斉藤は迫り来る戦車を見てこう言う。すると中澤も解った様に頷いた。

「そうか、どっかで見た事あると思ったけど、あれか!」

中澤がそう言った時、柴田と斉藤が大山田を睨みつける。

「博士!どう言う事ですか?」

2人にそう言われた大山田は黙り込んでいる。そこに加藤の声が響いた。

「撃てー!」

加藤の攻撃の指示に隊員達が手にしていた火器を一斉に放った。
だが戦車はびくともしない。
166名無し募集中。。。:03/04/28 23:37 ID:ydiXStRk
( `◇´)<博士・・・
167名無し狩人:03/04/28 23:45 ID:lXydlqP7
「駄目か・・・いやもう一度、撃てー!」

加藤の声がもう一度響き渡った。その時、柴田が大山田に言った。

「博士、あれはフリージアですよね?動力部の基本設計は同じですか?」

柴田の言葉に大山田は頷く。柴田の言うフリージアとは何か?
これは柴田達、車輌課のメンバーが、M刑事になるきっかけになった事件で
柴田達が使用したマシーンだった。だがそれはあくまで建設重機の
発展型に過ぎず、その技術がこう言った形で使われる事を恐れた村田が
封印した物だった。なのでこの事を知る者はM刑事以外だと柴田達の
師匠で、ここにいる大山田だけであるが、大山田も技術封印に対しては
賛成し彼が持つ資料もその時破棄した筈であったのだ。

「動力部は同じ設計か・・・何とかなりそうだね」

柴田がそう言うと斉藤も頷く。すると中澤が言う。

「何かあるんか?でもそんな事せんでもうちらの攻撃で止めたらええがな」

だがその意見に加藤が異議を唱えた。
168名無し狩人:03/04/28 23:57 ID:GCOkrizX
「ちょっとそれはマズイな。確実に破壊出来ればいいのですが、
 中途半端な攻撃になると自爆装置が作動する恐れがあります」

「えっ?だって今、あんたら攻撃しとったがな」

「はあ、あの程度なら大丈夫なんですけど・・・」

「何や訳の解らん。って事は意味の無い攻撃やったて事?」

「・・・・そうですね・・・」

中澤の言葉に加藤は何も言えなかった。

「とにかくやってみます。加藤二慰、援護お願いします」

柴田と斉藤がそう言うと加藤が止める。
169名無し狩人:03/04/29 00:10 ID:fFtfaJtj
>>166( `_´)<平家さん!

「だから、危ないって言ってるでしょ!」

「いえ、破壊するんじゃなくて動力をカットします。動力をカット出来れば
 全ての機能が停止出来る筈です」

柴田の言葉に

「そんな事出来るのか?」

加藤が聞いた。すると

「加藤二慰、2人に任せよう。大丈夫、この2人なら奴の事は私より知っている
 何とかしてくれるだろう」

大山田の言葉に加藤は承知した。

「よし、各員2人の援護だ。奴の注意をこちらに向けて2人が近づけるように
 するんだ。間違っても2人を撃つなよ」

加藤がそう言うと柴田と斉藤は戦車に向かって走り出した。
170ゴトー:03/04/29 22:45 ID:8I9Zuz9H
( ´ Д `)<昨日の本家はちょっと悔しかったなぁ。ヘリトンボ、
        確かに家にある古いドンジャラにもそう書いてあるし。
        向こうが藤子不二雄で行くならこっちはルパン三世だよ。
        と言う訳で、ルパン三世の愛用の銃はみんな知ってるよね?
        そう、言わずと知れたワルサーP38。
        でもねルパンが違う銃を使っているお話もあるんだよ。
        どのお話かみんな知ってる?
( ´ Д `)<それでは今日の心理テスト。
あなたは、遊園地でカートに乗ろうとしました。すると係りの人がやって来て
「このカートは故障し易いんです。でもあっちなら大丈夫」
といって違うカートを指差しました。そのカートは何色ですか?
( ´ Д `)<さあ、カートの色は何色かな?答えはあとでねー!
171名無し狩人:03/04/29 23:01 ID:ayjgt0y1
本編です。

加藤達の援護により、斉藤と柴田は戦車までたどり着いた。
2人は飛び乗ると車体後方へと回り込む、そこにはこのマシーンの
心臓部とも言うべき、動力制御装置があるのであった。

「焦らず急いで確実に!さあ、始めるよ」

斉藤はそう言うと足元のボルトを外し始める、柴田もそれに習った。

「2人が始めた様です。気を付けて下さい」

あさみが加藤に言う。

「よし、撃ち方やめ!様子を見る」

加藤がそう言うと隊員達は射撃を中断した。すると戦車に取り付けられていた
アームが柴田達に襲い掛かった。

「柴ちゃん気を付けて!アームが動きだしたよ!」

様子を見ていた辻がマルチカムに向かって叫ぶ。その声を聞いた柴田は
立ち上がった。
172名無し狩人:03/04/29 23:16 ID:n4Kwe/uB
「閃条鋼旋!」

柴田は両腕から鋼線を出し、迫り来るアームに絡みつけた。

「斉藤、こっちは私が抑えてるからそっちお願い!」

「あいよ、出来るだけ頑張って!ちょっと時間かかりそう」

その様子を見た加藤は隊員に攻撃を命じた。

「撃てー!」

防衛隊員の射撃が再び始る。すると今度は戦車の砲身が動きだした。

「うげ!こっち狙ってない?」

矢口は動き出した砲身を見て言う。この戦車に取り付けられているのは
35mm機関砲が二門、本来なら自走砲に分類されるであろうこの武器が
今、明らかに矢口達を狙っていた。
173名無し狩人:03/04/29 23:31 ID:mNBoWBoK
「まずい。全員退避!」

加藤は退避命令を出すが、その直後に機関砲が火を吹いた。

「玄武!」

矢口は素早く全員の前に出ると玄武で攻撃を止めた。

「みんな大丈夫!」

矢口がメンバーの無事を確認する。どうやら全員問題無い様だ。

「矢口さんこそ大丈夫なの?」

加藤は矢口の心配をする。

「オイラだったら大丈夫です。安心して下さい。この玄武の防御力は
 伊達じゃないですよ、この程度の攻撃なら問題なし!」

矢口はそう言って機関砲の攻撃を1人で受けて見せた。
174名無し狩人:03/04/29 23:44 ID:ObpBkML7
機関砲の攻撃は矢口によって止められた。だがこの攻撃によりダメージを
受けた者が1人だけいた。機関砲の真後ろにいた柴田である。
柴田は機関砲が発射された時の爆風と熱で腕にダメージを受けていたのだ。

「熱ぅー!」

柴田が思わず声をあげる。

「大丈夫?」

斉藤は声をかける。

「平気だよ。それより慎重にね」

「解ってるよ、向こうは大丈夫かな?」

斉藤はそう言うと中澤に言った。

「中澤さん、そっちは大丈夫ですか?」

「アホ、そんな心配せんと早よう終わりにしろ。それが安全の一番の近道や」

「了解!」

斉藤はそう言うと作業を続けた。
175ゴトー:03/04/30 00:25 ID:Xxy9NNMS
( ´ Д `)<あなたは何色だった?それじゃ答えだよ。
        係りの人が指差したカートの色。
        この色はあなたのラッキーカラー。
        明日はこの色の物を身に付けて
       ( ^▽^)<ハッピー
        な一日を過ごしてね。
( ´ Д `)<それじゃぁまた・・・あっ、ルパンのお話があったね。
ルパンが、あるお話で使っていたのはワルサーPPK。PPPHじゃないよ。
PPKはね、旧シリーズ、通称、緑ジャケットルパンって言われてるシリーズの
第三話で使用したんだよ。よく「俺は旧ルパンしか認めない」なんて言ってる
奴がいるけどそんな奴らにこの質問をぶつけてみてね。もし答えられない様なら
そいつは、偽者だよ。そもそも、旧ルパンしか駄目なんておかしいよ。
「表現が違っても、衣装が違ってもルパンはルパン」
これは故・山田康雄さんの言葉だよ。
本当に好きでアニメも何度も見てその上で「俺は旧ルパン」って言うなら
仕方ないけどね。
( ´ Д `)<今日はちょっと熱く語りすぎたかな?
        それじゃぁまたね。バイバイ!
176ゴトー:03/04/30 23:24 ID:1iQCctX+
(;´ Д `)<昨日の本家・・・ルパンネタ・・・
( ´ Д `)<これは敗北か?否、始まりである!って事で
        それならガンダムだ!
        ガンダムと言えばやっぱりシャアだよね。シャアの本名は
        ご存知キャスバル・レム・ダイクン。
        Zガンダムだとクワトロ・バジーナって名前だったよね。
        クワトロとは四番目って意味があるみたいだけど
        キャスバル、シャア、クワトロ、これだけだと三つだね。
        では、あまり知られてない最後の一つ、みんな知ってるかな?
        正式には二番目の名前だよ。
( ´ Д `)<それじゃあ、今日のテストだよ。
        あなたがもしアイドルグループを作るとしたら
        どんなメンバーを集めますか?何人でもいいよ。
        また1人1人もウリもそれぞれ考えてみてください。
( ´ Д `)<さあどんな結果になるかな?答えはあとでね。
177名無し狩人:03/05/01 00:06 ID:IS9aQS0Y
本編です。

斉藤達が作業を始めてから二十分位経ったであろうか?

「これで・・・どうだ!」

斉藤がそう言うと戦車の動きが止まった。M刑事メンバーからは歓声が上がり
防衛隊員達は駆け寄って来た。そして、

「ふう・・・疲れた・・・」

柴田は斉藤が作業をしている間ずっとアームを封じていたので、終わった瞬間
崩れ落ちる様に座り込んだ。

「ありがとう。助かったよ」

駆け寄ってきた加藤が2人に声をかける。大山田は手動でハッチを開けると
操縦席に入り、メモリーカードを取り出した。
178名無し狩人:03/05/01 00:49 ID:guI6ZuYu
斉藤と柴田は戦車から降り、防衛隊が用意した椅子に座ると
辻が差し出したジュースを飲み始めた。そこにメモリーカードを手にした
大山田がやって来た。

「柴田君、斉藤君・・・すまん。今回は完全に私の責任だ。
 君達が封印した技術を盗む様なマネをしてしまった。
 しかも迷惑までかけて、本当に謝る言葉も見つからない・・・」

大山田はそう言うと深々と頭を下げた。

「博士、私達は、はっきり言って怒ってます。でもそれはフリージアを
 復活させた事に怒ってるんじゃありません」

柴田は言う。

「では何故?」

「フリージアを戦闘用にして、しかもAIで動かした事に怒ってるんです」

柴田がそう言うと大山田はその場に崩れ落ちた。
元々フリージアに危険性は無い。なぜなら柴田達が作った物は
言うなれば装甲車にアームのついた物で、あくまでこれは
作業用の物だったからだ。だがそのアームと走行性能は抜群で
兵器として使われた場合の危険性を最初に言い出したのが
他でもない、大山田だったのだ。
179名無し狩人:03/05/01 01:14 ID:qbVW2zdN
「・・・そうだったな、あの時点で君達にフリージアの危険性を指摘して
 それ以上の開発を思い止まらせたのは私だった。なのに・・・
 しかも暴走の危険がある、AIで制御した結果が・・・最低だな」

大山田はそこまで言うとメモリーカードを地面に叩きつけた。
そしてそれを何度も足で踏みつける。そこに

「大山田博士、こんな時に申し訳ないのですが、この試作機は
 現行の回収車ではどうにもなりません。何とか自走出来ますでしょうか?」

防衛隊員が声をかけて来た。

「うむ、そうだったな。こいつをこのままにしては置けんし、
 解った、すぐに作業に入ろう。だが、時間がかかるかも知れん」

大山田がそう言った時、柴田と斉藤は中澤を見る。
それを見た中澤は小さく頷いた。
180名無し狩人:03/05/01 01:40 ID:cNWUNPBq
「博士、私達も手伝います」

斉藤と柴田は大山田に言った。

「いやしかし・・・いいのか?」

「はい、だってこの子は言うなればフリージア2号だもん。この子自体に
 悪意は無い。悪いのは制御プログラムでしょ?
 だったら私達の手で直してあげたいし、それにこの赤いカラーリング。
 1号は壊れちゃったけど壊れてなければ赤く塗ってあげる筈だった・・・
 いくら試作機だって言っても赤い塗装は目立つのに、それをあえて
 赤く塗った・・・博士、これは偶然じゃないですよね?」

「・・・せめてもの罪滅ぼしのつもりだったのかも知れんな。
 当然反対されたが塗装は赤しかないと思った」

「だったら私達は博士を、そして赤いフリージアを信じます。
 だから、早く直してあげましょう」

こうして中澤隊は2人をこの場に残して出発した。
既に斉藤、柴田、そして大山田は赤いフリージアの修理に取り掛かっていた。
181ゴトー:03/05/01 02:02 ID:V7zKVS1I
( ´ Д `)<さあ、結果はどうだったかな?それでは答えだよ。
        あなたが考えたアイドル達の「ウリ」は
        あなたが恋人に足りないと思っている部分です。
        でもそれを強要しちゃ駄目だよ。
        更に人数はその足りないと思っている部分の数になります。
        人数が多かった人、ひょっとしたらそれはあなたの我まま
        だったりしませんか?ちょっと問題ですよ。
        でも考えて見るとこんな感じの人ってどっかで
        聞いた事あるよね。自分がプロデュースするグループの
        人数をどんどん増やす人。誰だったかなー?
        ちなみに恋人がいない人は、これがそのままあなたが
        恋人になって欲しい人に求める条件になると思います。
        多かった人、高望みしすぎだよ。
( ´ Д `)<それにしても、誰だったかなー?思い出せないや。
        まあそんな話はどうでもいいよね。
        それからさっきの話の続きだけどシャアの二番目の名前。
        それはね、エドワゥ・マスって言うんだよ。
        ほら、セイラさんはセイラ・マスでしょう、
        シャアもこのマス家の名前を持っていたんだね。
        それじゃあまたね、バイバイ!
182名無し狩人:03/05/01 23:26 ID:WNbZupkR
一方こちらは平家隊、本栖湖近辺を移動中であった。

「りんねより平家隊、現在地をどうぞ」

「こちら里田、ただ今R139本栖湖近辺を富士宮方面へ移動中」

「りんねより平家隊、ごめんなさい、予定変更です。戻って下さい」

「はあ?」

「だから、戻って富士スバルラインに向かって下さい。五合と新五合間違えた」

「もう、何やってんのよ、了解、これよりUターンします」

りんねの指示ミスにより、来た道を引き返す事になった平家隊、
Uターンをしてすぐの事だった。

「あれ?」

紺野のセンサーが反応を示していた。
183名無し狩人:03/05/01 23:38 ID:TbYxur5R
「平家さん、センサーに反応が」

紺野が報告すると

「えっ?私のは反応してないよ。みんなは?」

平家の問いに全員がセンサーを改める。反応していない物が大半だったが
市井と吉澤のセンサーにもかすかだが反応があった。

「大谷、村田、こんな事ってあるん?」

稲葉が2人に聞く。すると大谷が言った。

「1人なら誤作動かもしれないけど、3人反応してるなら調査した方が
 良いかも知れません。センサーにも多少の性能差はあるから」

「そうか、でも移動中やしなぁ、みっちゃんどうする?」

稲葉は平家に聞いた。
184名無し狩人:03/05/02 00:07 ID:JDlbR7WM
「一応、見とこうか」

平家がそう言った時

「私行きます。皆さんは先に行ってて下さい。終わったらすぐ追いかけます」

紺野が言う

「紺野1人じゃなぁ、誰かサポートに・・・」

「そんじゃ、私が」

愛染が名乗りをあげた。

「ああ、それ良いかもね。愛染だったら何かあっても安心だし、
 それじゃ決まりね」

平家がそう言うと、あとのメンバーは2人を残し出発する。
本隊の出発直前、愛染は村田からマルチカムを渡された。
紺野と愛染はマルチカムを装備しPDAを手にすると
樹海の中に入って行った。
185名無し狩人:03/05/02 00:21 ID:rVXOw8vd
「紺野ちゃん、これどうやって使うの?」

愛染は村田に手渡された装備をいじっている。

「マルチカムは普通の通信機みたいに使って下さい。私の名前を呼んで貰えば
 つながります。あっ、でも愛染さんのデータって登録が・・・」

紺野はそう言うと通信テストを行った。

「愛染さん、マルチカムの本体の所にスイッチがありますよね。
 そう、その腰につけた箱みたいなやつです。そのスイッチを
 ボイスモードにして下さい。そうすれば・・・」

紺野に言われた愛染はスイッチをボイスモードに切り替えた。

「それじゃ試しに・・愛染さん、少し離れて下さい。
 では、始めますよ。愛染さん・・・どう?聞こえますか?」

「OK、バッチリ聞こえるよ。そんじゃ私も・・・紺野ちゃん、聞こえる?」

「OKです。大丈夫みたいですね。それにしても村田さん、いつの間に
 愛染さんのデータ入れたんだろう?」

紺野は車輌課の仕事の速さに驚いていた。
186名無し狩人:03/05/02 00:37 ID:dCMjQDm0
「これってどう言う仕組みなの?名前呼ぶだけでつながるなんて?」

「私も良く知らないんですけど、その人の声に反応する仕組みになってる
 みたいですね。とにかくそのマルチカムは、愛染さんの声のデータが
 入ってる筈です。データの無い人間には使えないですから」

「ふーん、そうなんだ。じゃあさ、例えば今私たちが使ってる機械を
 交換したらどうなるの?」

「変わらないですよ。登録されていれば、誰がどの端末を使おうと一緒です。
 登録された声に反応しますから。でも、いつ登録したんですか?」

「さあ、今日じゃない事は確かだな。いつだろう?」

「おかしいですね。データがないと登録出来ない筈ですから何処かで
 やってる筈なんですけど」

「うーん、声のデータねぇ・・あっ、あの時かな?」

愛染は思い出した様に言った。
187名無し狩人:03/05/02 22:48 ID:Kr5bYbQf
川σ_σ||<うー、頭痛が・・・自分で保! 
188名無し娘。:03/05/03 00:12 ID:xIS1tk/4
 GW真っ只中ですがお疲れ様です。今回も楽しませていただきました。
ところで、ストーリーももちろんですが「心理テスト」も良いですね。
心理的なものに関しての造詣もおありなのでしょうか?
189名無し狩人:03/05/03 21:55 ID:DDkD/fB2
川o・-・)<特に勉強とかしてる訳ではありません。ただ気が付いたら
     心理テストの本が沢山になってました。問題はみんなパクリです。

「何か思い当たる事があるんですか?」

「みんなが、まだ虚空山にいる時に大谷ちゃんが変な機械いじってたから
 何なのか聞いたのね。その時の機械が声紋かなんかを分析するするやつで
 面白そうだったから、私の声紋も見てもらったんだよね。
 多分その時のデータを使ったんじゃないかな?」

「さすが大谷さん、抜け目がないなぁ。でもそれっていいんですかね?」

「いいんじゃない?私は気にしてなし」

愛染はそう言って笑う。その後2人はセンサーの微かな反応を頼りに
奥へと進んで行った。しばらく歩いた所でセンサーが確実な反応を示す。
その場所へ向かった2人が見たものは、一体の邪鬼の姿だった。
190名無し狩人:03/05/03 22:38 ID:xJvzIUt6
「邪鬼か、でもまだ完全体じゃないみたい」

邪鬼を見た愛染が言った。

「それでもやっつけないと、こいつも奴等の仲間かも知れないし」

紺野がそう言って構えると邪鬼が言葉を発した。

「人間か?我の姿が見えるのか?我は封印された筈・・・」

邪鬼がそう言うと

「そんな事はどうでもいい!お前を浄化する!」

紺野はそう言うと邪鬼に向かって行こうとする。
だが、そんな紺野を愛染が止めた。

「待って紺野ちゃん。なんか様子が変だよ」

愛染はそう言うと邪鬼に話しかけた。
191名無し狩人:03/05/03 23:09 ID:zgYoH0mI
「封印されてた筈って、封印が解けて嬉しくないの?
 それにあなたには暴れる意思もなさそうだし」

愛染の問いに邪鬼が答えた。

「封印が解けたのは、何か強力な力がこの一帯を包んでいるからだ。
 邪悪な力が我の封印を破壊した。こんな力を持つものは我の知る限り
 主天童子以外いない」

「ふーん、でも解らないなぁ。それじゃまるであなたは封印されてた方が
 良かったみたいじゃない。封印を喜ぶ妖魔なんて聞いた事ないよ」

愛染が不思議そうに言うと邪鬼は軽い笑みを浮かべながら言った。

「封印されたのは我の意思だ。我を封印した術者は面白い奴だった。
 妖魔と人間が共存できる日まで我を封じると言った」

「ふーん、なるほどね。それで封印が解けても大人しい訳か、
 これがあなたを封印してた石だね」

愛染は邪鬼の近くに落ちていた封印石を拾い上げた。
192名無し狩人:03/05/03 23:20 ID:BpmbzOMi
「あまり見ないタイプの封印だなぁ、何処の誰だぁ?」

愛染は手にした封印を眺めている。
その様子を見ていた紺野が思い出した様に言った。

「愛染さん、その封印石、安倍さんが使ってるのと同じタイプです」

「えっ?安倍さん?ああ、なっちか、って事はその流派の人って事だね」

そんな2人の会話を聞いた邪鬼が聞いて来た。

「安倍・・・なっち・・・お前達、なつみの仲間か?
 お前達もM刑事とやらの仲間なのか?」

邪鬼の思いがけない質問に2人は驚く。

「へ?あなた、なっちの事知ってるの?じゃあ封印したのってなっち?」

愛染は驚きながらも、紺野はM刑事で安倍の同僚である事を、
そして自分はその協力者で虚空山の退魔師である事を邪鬼に告げた。
193名無し狩人:03/05/04 23:14 ID:wImp/O32
「そうか、お前達はなつみの仲間なのか。確かにそう言われればそう見えるな。
 ところで愛染よ、この瘴気は何だ?主天童子が現れたのか?」

邪鬼にそう聞かれた愛染は現在までの経緯を話した。

「なるほどな、主天童子めが復活を遂げたか。奴の力、止められるのか?」

邪鬼が質問すると紺野が答えた。

「自信とか力とか、そんな事言う前にやらなきゃ駄目なんです。
 絶対に止めないと。だから・・・あなたも仲間なら容赦しません」

「なるほどな、その覚悟気に入ったぞ。だが紺野よ。
 お前は我と戦う必要はない。我にそのつもりはない」

邪鬼は答えた。すると

「あのさ、さっきから気になってたんだけど、あなた主天童子が怖くないの?
 普通の妖魔は奴の名前を聞くだけだビビってたけど」

愛染はそんな質問を邪鬼にぶつけた。すると邪鬼は笑い始めた。
194名無し狩人:03/05/04 23:32 ID:WxSebqmw
「主天童子が怖いだと?笑わせるな。今でこそ邪鬼の姿をしているが
 これは仮の姿、奴に我の居場所を悟られない様に力を抑えているだけだ。
 我名は「棘鬼童子」我力とて衰えてなどいない」

邪鬼、いや棘鬼童子の言葉に2人は驚くしかなかった。
特に愛染はその言葉に固まっていた。

「どうした愛染よ、この程度で恐れる様では奴の前に立つ事すら出来んぞ。
 それとも逃げ出すか?」

「いや・・・ただびっくりしたのはあなたが主天童子の仲間だと思ってたから
 それがなんか違うみたいだし・・仲間じゃないの?」

愛染がそう棘鬼童子に聞くとなぜか紺野が答えた。

「えっ?愛染さん何言ってるんですか?棘鬼童子さんは奴の仲間じゃないって
 知らなかったんですか?」

そう紺野に言われた愛染は首を横に振った。それを見た紺野は今度は
棘鬼童子に話し掛けた。
195名無し狩人:03/05/05 00:16 ID:pYlzpbdc
「あなたが棘鬼童子さんですね。だったら私にも戦う理由はありません。
 むしろ私はあなたを協力者と考えています」

そんな紺野の言葉に棘鬼童子は言った。

「協力者?どう言う意味だ?我とて鬼の眷属、馴れ合いなどするつもりは無い」

そう言われた紺野は、金童子そして吹雪童子の話をした。

「・・・そうか、吹雪は消えたか。紺野、よく教えてくれた礼を言うぞ。
 解った。お前達に協力しよう。吹雪の無念、晴らしてくれる」

「ありがとうございます。よろしくお願いします」

「だが紺野、我にも一つだけ問題がある。我力こそ衰えてはいないが
 我には肉体が無いのだ。その昔源頼光にやられて肉体を失い
 再生した肉体もなつみとの戦いで使い物にならなくなった。
 我とて身体が無ければここを動く事は出来ない」

棘鬼童子にそう言われた紺野と愛染だったがどうして良いのか解らなかった。
196名無し狩人:03/05/05 00:42 ID:9QoShen8
良いアイデアも浮かばず悩んでいる時にふと愛染が言い出した。

「一つ聞いてもいい?さっき言った源頼光の話、あの話だと
 あの場にいた鬼達は、みんなやられた事になってるよね。
 なのに主天童子を始めとする鬼達はみんな身体を持ってる。
 これってどう言う事?」

「簡単な事だ。身体を失ったのなら奪えば良いだけの話だ。
 人間からでも妖魔からでも、もっともそうするのは我の主義ではない。
 時間がかかるとは言え、己の力で身体を再生する事も可能だ。
 我はその道を選んだのだ」

「なるほど、主天童子は土方歳三の身体を手に入れた。
 その後仲間達に身体与えて復活させる代わりに力の一部を奪った訳か」

鬼達とてそれなりの力はある。人間の身体を奪うくらい簡単であろう。
だが強靭な肉体となるとそうもいかない。主天童子はそれを利用したのだ。
197名無し狩人:03/05/05 00:51 ID:oG0+6GE0
「吹雪も金童子も、それで身体を手に入れたのであろう。
 だが、それは我の主義に反する」

棘鬼童子がそう言うと

「それじゃ駄目じゃん。どうしたらいいんだよ」

愛染は嘆く。

「まあ確かに、何であれ人の身体を奪うのは駄目ですよね。
 でもそうすると・・・あー金童子さんの所に行っとけば良かったな」

紺野がそう言うと

「お呼びですか?」

何処からか声が聞こえた。すると何処からとも無く1人の男が現れた。
198名無し狩人:03/05/05 23:36 ID:AVFRMXhy
川σ_σ||<どうも最近調子が悪いなぁ。自分で保
199名無し狩人:03/05/07 00:22 ID:WVtytmlA
川o・-・)<お誕生日です。完璧な十六歳です。

「金童子さん!」

男の姿を見た紺野が叫ぶ。

「紺野さんお久しぶりですね。そして偉大なる首領様、お帰りなさいませ」

金童子はそう言うと棘鬼童子の前にひれ伏した。

「金童子か、しばらく見ない内に随分ふざけた奴になったな」

棘鬼童子はそう言いながらも嬉しそうな表情をしていた。

「申し訳ありません。人間体の時はどうもこんな感じでして・・・。
 それよりもお困りも様子、それならば私に考えがあるのですが」

金童子は言う。

「何か良い考えがあるのか?だったら教えてくれ」

棘鬼童子がそう言うと金童子は説明を始めた。
200名無し狩人:03/05/07 01:33 ID:hPTqMMNo
「身体がなければ用意すれば良いだけの事、しかし他人の身体を奪うのは
 棘鬼童子の主義に反する。だったら一時的に入り込むのはどうですか?
 例えば紺野さんが一時的に魂の宿主になる。
 そうすれば紺野さんは一時的ですが棘鬼童子の能力を得る訳です。
 貴女達程の能力の持ち主なら一日や二日の魂の同居なら耐えられるでしょう。
 もちろん棘鬼童子の魂はその間おとなしくしていなければなりませんが」

金童子の提案に紺野は同意する。一方棘鬼童子は考え込んでいた。

「・・・何を言い出すかと思えば、金童子よ、お前も変わったな。
 人間の事を心配するとは・・・だがその心意気解らんでもない、
 どうやら我も変わった様だ。良かろうその申し出に同意しようではないか」

棘鬼童子はそう言うと紺野の方を見た。

「M刑事か、なつみもそうだったが本当に不思議なやつらだ。
 紺野、我の能力お前に託す。後はお前次第だ」

棘鬼童子の魂はそう言うと紺野の身体に飛び込む。
紺野は次の瞬間声を上げるとうずくまった。

「ちょっと、紺野ちゃん大丈夫?こら金童子!本当に大丈夫なんでしょうね?
 紺野ちゃんに何かあったら黙ってないからね!」

愛染は紺野の肩を抱きながら言った。

「大丈夫ですよ。ほら・・・」

金童子がそう言うと紺野は立ち上がった。
201名無し狩人:03/05/07 01:59 ID:QtzNAsS7
「ふぅ〜。結構強烈ですね。愛染さんもう大丈夫です。
 確かに身体の中から何か強力な力が感じ取れると言うか
 でも、私に棘鬼童子さんの力が使いこなせるんですかね?」

紺野は不安そうな表情になった。それを見た金童子が言う。

「棘鬼童子は、貴女次第だと言いませんでしたか?
 大丈夫ですよ、念のため私もお供しますからご安心下さい」

「何だか胡散臭いけど、信じるしかないみたいだね。
 よし、紺野ちゃん、みんなに追いつかないとね、急ごう」

「では私も行きましょうか、お2人について行きますよ」

金童子にそう言われた紺野と愛染は道路に戻ると
先行するメンバーに追いつくべく、フルスピードでマシーンを走らせた。
202ゴトー:03/05/08 01:04 ID:0Vy9Us5x
( ´ Д `)<今日、何気なくマシューを見てたらメロン記念日が出てた。
        チェックしてなかったから驚いたよ。でも・・・
        やっぱり大谷さんは最高です。 一( `_´)番

( ´ Д `)<それでは今日の心理テストだよ。
        子守りをしているあなた、でも子供はなかなか言う事を
        聞いてくれません。あなたならどう躾けますか?
        答えはあとでね。
203名無し狩人:03/05/08 01:20 ID:ijmz5GHd
途中でアクシデントがありながらも無事にスバルラインに入った両隊。
この道は既に地元警察の手によって封鎖されていた。
先に先行する安倍達に合流したのは平家隊だった。

「お疲れ、あれ?紺野は?」

到着した平家隊の中に紺野がいない事に安倍は気がついた。

「紺野なら途中でセンサーに反応があったから愛染と調査しとるわ」

安倍に聞かれ稲葉は答えた。

「そう。裕ちゃん達も少し遅れるって、なんか防衛隊のトラブルに
 巻き込まれたみたいで、さっき出発するって連絡があったから
 もうすぐ来ると思うけど・・・」

安倍がそう言って少しすると中澤隊も姿を現した。
途中で合流したのか、紺野達も一緒だった。
204名無し狩人:03/05/08 01:37 ID:RrLjlm7q
「お疲れさまでした。これでみんな揃ったね」

安倍がそう言うと、中澤が聞いた。

「で?現状はどうなっとるの?」

「とりあえずここで待機、ある程度まで奴等のいそうな場所を絞ったから
 虚空山の偵察隊が出てるの。でもそろそろ戻って来てもいい頃かな」

安倍はそう言ったがいつまで待っても偵察隊は戻ってこなかった。
更に時間は経ちそろそろその場にいる人間に苛立ちが見え始めた頃

「遅い!偵察隊は何をやっているのだ?」

そう言ったのはここにいる虚空山の部隊の指揮官である軍荼利(ぐんだり)
だった。軍荼利は不動と同じく虚空山五大明王の1人である。

「軍荼利、落ち着けよ」

愛染がそう言ったが軍荼利は静まらなかった。

「こうなれば空から行ってやる」

軍荼利がそう言うと迦楼羅の指揮する小隊が呼ばれた。軍荼利は迦楼羅に
空から偵察に行く様に指示した。だがそれに愛染が反対したのだ。
205名無し狩人:03/05/08 01:53 ID:NjPXP1pk
「軍荼利、無茶だよ。迦楼羅の小隊だって出来たばかりだし、
 飛行術だってまともに使えるのは迦楼羅だけだよ。
 そんなんでどうやって偵察すんだよ、危険すぎる」

愛染がそう言うと軍荼利はただ一言こう言い放った。

「うるさい!女は引っ込んでろ!」

その言葉聞いて愛染は怒った。だが怒ったのは愛染だけではなかった。

「おいコラ!随分言いたい事言ってくれるやないか。女は引っ込んでろだぁ?
 上等!そんなに言うならあんたの力、見せてもらおうやないの!」

そう言って軍荼利の前に立ったのは稲葉だった。稲葉は今にも軍荼利に
殴りかかりそうな勢いで睨みつけている。

「おい稲葉、落ち着け」

中澤が稲葉を止める。

「はなせ!この男をシバかんと気が済まんのじゃぁ!」

中澤に羽交い絞めにされた稲葉はもがいていた。
206名無し狩人:03/05/08 02:10 ID:3rK0Pslc
「はなせー!止めるなー!」

更に暴れる稲葉を中澤だけでは抑えきれず、平家、保田も止めに入った。
軍荼利はそんな稲葉を無視して迦楼羅に行く様に言った。だがその時、

「軍荼利、お待ちなさい!」

後ろから軍荼利を止める声がした。その場の人間が振り返るとそこには
瑠璃と不動が立っていた。

「瑠璃様・・・」

軍荼利は瑠璃が現れると固まった様になった。

「軍荼利、貴方は何度言えば解るのですか、あれほど短気を起こすなと
 言っているのに、まだまだ修行が足りませんね」

瑠璃がそう言うと軍荼利は急におとなしくなるのであった。
それを見た稲葉が軍荼利に言い放った。

「なんや、急におとなしくなりやがって、何が女は引っ込んでろや、
 瑠璃様に頭も上がらんと、偉そうな事言うな!」

稲葉はまだ何か言いたそうだったがそれを瑠璃が止めた。
207ゴトー:03/05/08 02:25 ID:KhBdzTdQ
( ´ Д `)<結果はどうだったかな?それでは答えだよ。
        このテストで解るのは、あなたの好きな相手への
        アプローチの仕方です。
        思い通りに行かない子供に対する心理は
        思い通りにならない恋の心理と重なるのだそうです。
        今日の本家で強引度80%と言われたあなたでも
        このテストでスマートアプローチだったら
        ♪大丈夫、きっと大丈夫〜♪って事だよね。
( ´ Д `)<あなたはどんなアプローチの仕方だったかな?
        藤子A先生のサングラスよりゴトーは
        モンキー・パンチ先生のサングラスが欲しいなぁ〜。
        それじゃまたね。おやすみなさい! 
208名無し狩人:03/05/08 23:27 ID:2DF97vs1
「稲葉さん、軍荼利が大変失礼をした様で、本当に申し訳ありません」

「いや、いくら瑠璃さまでもこればっかりは・・・」

稲葉がそう言いかけると

「稲葉!いい加減にしいや!今は仲間割れしとる場合やないやろ!」

中澤が稲葉に言った。

「裕ちゃん・・・解ったよ、もおええわ。堪忍したる」

稲葉はそう言うと軍荼利に右手を差し出した。軍荼利も自分の無礼を
詫びると、稲葉と握手をした。

「瑠璃様、本当にすいません。だけど、稲葉の前では二度とああ言った事は
 言わない様に皆さんに言って下さい。過去に色々ありまして」

中澤が皆に聞こえないように瑠璃に言った。瑠璃も二度とないと固く誓った。
209名無し狩人:03/05/08 23:58 ID:yeyrUndh
ごたごたが収まると瑠璃は軍荼利に言った。

「軍荼利、貴方の気持ちは解ります、イライラしているのも、
 仲間を心配しての事でしょう。ですが愛染の言う様に迦楼羅の部隊は
 まだそこまでの力はありません。しかし迦楼羅1人と言う訳にも
 行かないですね」

瑠璃がそう言った所に迦楼羅が言う。

「瑠璃様のおっしゃる様に、私の部下は飛行術に関しては少し力不足ですね。
 ですが、飛行術が使えるのは私の部隊の人間だけではありませんぞ」

「そうですね。ここは一つ、力をお借りしましょうか。
 良いですか?里田さん、新垣さん」

瑠璃にそう言われた2人は大きく頷いた。しかし他のM刑事メンバーは
瑠璃の言っている事が良く解らなかった。
210名無し狩人:03/05/09 00:33 ID:wq3Pg6Pe
「そうと決まれば、里田、新垣、行くぞ!ガルーダ飛行呪!」

迦楼羅はそう言うと印を結ぶ。すると迦楼羅の背中から光の翼が現れた。
翼は羽ばたき、迦楼羅は鳥の様に飛び上がって行った。

「ガルーダ飛行呪!」

迦楼羅の後に続き、里田と新垣も同じ印を結ぶと空へと飛び上がって行く
そんな2人の姿を見たメンバーは、驚きのあまり言葉を失っていた。

「どうやら驚いて声も出ない様ですな」

不動はメンバーの様子を見て言う。

「ええまぁ・・、それにしてもあの子らいつの間にあんな事・・・」

中澤がそう言うと不動が説明をしてくれた。
211コンコン:03/05/09 23:27 ID:KnKCD/Rh
川o・-・)<今日の、宜保さんのニュースはショックでした。
     宜保さんは叩かれながらも己の道を進む立派な方だったと思います。
     心よりご冥福をお祈りいたします。
212名無し狩人:03/05/09 23:51 ID:smsrCo2D
「しかしそんなに驚かれるとは以外でした。皆さんだって我々の指導で
 相当の力を得られた筈、里田さんや新垣さんとてそれは同じ事です。
 迦楼羅は指導をしていて、あの2人が飛行術を使いこなせると
 判断したのでしょう。そして2人はその期待に答えた、ただそれだけですよ。
 驚く所を見ると、どうやら皆さん、誰がどんな力を手に入れたか
 ご存知ない様ですね。中澤さん、これからきっと驚きの連続ですぞ!」

不動は中澤を見ながらそう言うと笑った。

「そうか、そうやな。みんながどんな力を手に入れたか、ふふふ・・・
 なんか楽しみになって来たなぁー」

不動の言葉を聞いた中澤はそう言うとメンバーを見渡した。
メンバー達はそんな中澤の視線に答えるかの様に微笑みを浮かべている。
それを見た中澤は満足そうに頷くのであった。

213名無し狩人:03/05/10 23:02 ID:s8HNRg/J
一方、偵察に飛び立った里田達はと言うと

「里田、新垣、何か見つかったか?」

迦楼羅は聞くが、2人の返事はNOである。新垣は迦楼羅のすぐ後ろに付き
里田は少し離れて飛んでいる。こうする事により通信機を持たない迦楼羅でも
新垣を中継して里田会話が出来るのである。
3人は手がかりを求め更に進んだ。すると里田が何かを見つけた。

「新垣、アレ見える?」

そう言われた新垣は里田を見る、里田はある場所で止まっていた。

「すいません、よく解らないのでそっちに行きます」

新垣はそう言うと迦楼羅と共に、里田のいる場所まで移動した。
214名無し狩人:03/05/10 23:39 ID:tTy3Dmaj
迦楼羅と新垣が到着すると里田は、ある場所を指差した。

「ほら、あそこ。何か文字の様な物が見えない?」

里田の指差す場所には確かに何かが見える。
それを見た迦楼羅の表情が変わった。

「あれは・・・新垣、すぐ本隊に連絡だ」

迦楼羅に言われ新垣は中澤に連絡を入れる、自分のマルチカムを
マニュアルモードに切り替えた新垣はマイクを迦楼羅に手渡した。

「迦楼羅です。見つけました。警告の閻魔の印です。
 ここを見る限り誰も見えません。偵察隊は絶望的かと思われます」

迦楼羅の連絡はりんねの持つ通信機により本隊の全員に聞こえている。
その連絡を聞いた瑠璃は、すぐに迦楼羅に指示を送った。

「瑠璃です。迦楼羅すぐに戻りなさい。あなた達も既に見つかっている
 危険性があります」

瑠璃が指示が終わるとすぐに迦楼羅から返事の通信が入る。だが

「解りました。すぐに戻り・・・・・」

迦楼羅の声が途中で途切れた。
215名無し狩人:03/05/10 23:50 ID:orpQBFQf
「迦楼羅!どうした!?」

不動が通信機に向かって叫ぶ!

「・・・・くそっ!拷葬鳥だ!見つかったみたいです!」

迦楼羅の声は敵と遭遇した事を告げた。

「遅かったか。瑠璃様すぐにでも応援を・・・」

不動は瑠璃に言った。

「そうしたい所ですが、罠かも知れません」

「いや、しかし・・・」

「不動、今回の作戦に失敗は許されません。迦楼羅とて明王院天部の1人です
 そう簡単に負ける筈がありません。新垣さんと里田さんもいる事ですし」

瑠璃がそう言って不動を止めた時、M刑事が動きだした。
216名無し狩人:03/05/11 00:09 ID:3fXsHB54
「中澤さん、何をするおつもりですか?」

瑠璃はM刑事の行動を見て中澤に聞いた。

「瑠璃様、うちらはその作戦の一部とやらに入っとるんですか?」

「いえ、今回の作戦は主な行動は私達で行い、皆さんにはそのサポートに
 入っていただくつもりでした」

瑠璃がそう答えると

「だったらうちらは、勝手にやらせて貰います。仲間のピンチには
 駆けつけるのが、うちらM刑事ですから」

中澤がそう言うと、紺野のマシーンに矢口、石川・小川のマシーンに保田、吉澤
・高橋のマシーンに辻、加護がつかまり飛び出して行った。

「罠かも知れないのですよ。それでも行かせるのですか?」

「瑠璃様には大きな責任があります。でも私にはこの子らを
 まとめる責任しかありません。それが考え方の違いやと思いますが」

中澤の言葉に瑠璃は頷くと

「解りました。あの3人の応援はお任せします。そうすれば私達も安心して
 次の行動を考えられます」

瑠璃はそう言うと中澤に頭を下げ、不動達と作戦会議に入った。
 
217名無し狩人:03/05/12 00:51 ID:kRTRRnpi
虚空山の会議を尻目に中澤は飛び出して行った9人に指示を出す。

「固まるな、小川は正面から紺野、高橋は左右に展開」

3人の駆るMスクーターは森の中を疾走する。
その様子はまるでスターウォーズのワンシーンの様だ。

「もうすぐポイントに到着、みんなバラけて!」

保田の指示によりMスクーターにつかまっていたメンバーは飛び降りる。
そしてそのまま空に見える拷葬鳥に攻撃を開始する。

「朱雀!」 「気孔連弾!」 「アルテミスの矢!」 「円月双輪!」

矢口、吉澤、加護、保田は次々に敵を打ち落として行く。

「ありがとうございます。助かりました!」

仲間が援護に来たのが解った新垣は叫ぶ。里田もメンバーに見える様に
空から敬礼をしていた。
218名無し狩人:03/05/13 00:27 ID:5VT/mIMt
「よし、一気に行くぞ!」

迦楼羅は里田と新垣にそう言うと拷葬鳥に攻撃を仕掛けた。

「ガルーダ錐嘴刃!」

迦楼羅がそう叫ぶと迦楼羅の両腕から鋭い光の刃が無数に飛び出す。
その直撃を受けた拷葬鳥は次々地上に落ちて行った。

「鷹爪針!」 「鷲羽斬!」

新垣と里田も負けじと攻撃を仕掛ける。
新垣は針の様な武器で里田は羽の様な刃でそれぞれ戦っていた。

「これだけなのか?」

上空の戦いを見ていた保田が言う。

「どう言う事?」

矢口は保田に聞いた。

「だって、こんだけ騒いでるのに他の敵が出て来ないなんておかしくない?」

確かに保田の言う通りである。これだけの大騒ぎをしている割には
ここにいる敵は拷葬鳥でけであった。
219名無し募集中。。。:03/05/13 23:51 ID:dvkukPeq
いよいよ佳境かな ハラハラドキドキ
220ゴトー:03/05/14 00:42 ID:qe8Z74z/
( ´ Д `)<出来るだけご期待に添えるように頑張ります。
        それでは今日も心理テスト行ってみよう!

あなたは目覚めると丘のふもとにいます。傍らにはあなたの知っている人が、
その人は誰ですか?
丘に登るあなた、丘の上を見るとあなたに知っている人が立っています。
その人は誰ですか?
それぞれ知っている人の名前で答えてね。
( ´ Д `)<ところで釣りキチ三平ってさ、名前は三平三平だよね。
        おじいさんは三平一平、って事はお父さんは・・・
        おっと、これは関係ないね。
        あなたは誰が浮かんだかな?答えは後でね!
221名無し狩人:03/05/14 01:17 ID:EiYJWzt0
「そう言われれば・・・確かにおかしいよね」

矢口もこの状況がおかしいと思い始めた。瑠璃の言うように罠だったのか?
その答えは次の瞬間の紺野と小川の行動によって明らかになった。

「チェーンカッター!」 「百手連翔拳!」

小川と紺野は何かと戦い始めた。矢口と保田はそちらの方を見た。
紺野はグールと小川は人狼とそれぞれ戦っている。
高橋、石川、辻に至っては見た事もない敵を相手にしていた。

「やっぱり罠だったのか・・・」

保田が言うと、

「そうでもないみたいだよ」

矢口はそう言って辻の相手をしていた敵を指差した。

「あっ、あれはひょっとしてゴブリン?」

保田は辻の相手を見て言った。ゴブリンとは鬼の使いの総称で、
グールよりは立場的に上であるが、基本的に鬼の兵隊に過ぎないのだ。
そのゴブリンが現れたと言う事は、ここにはやはり鬼がいる。
主天童子一味がこの近くにいるのは間違いない様だ。
222名無し狩人:03/05/14 01:36 ID:PQyM8H1V
「ヨッスィー、裕ちゃんに連絡!上は新垣達に任せて私達はとにかく地上の敵を
 何とかしないと、矢口、加護、行くよ!」

保田はそう言うと、目の前の敵に突進した。

「月光、円舞殺!」

保田の放った武器がゴブリン達に襲い掛かる。
だがゴブリンはそれを弾き返した。

「うっ、効かないか?」

保田がもう一度構えた時

「百手連翔拳!」

紺野が保田の前に飛び出して来た。紺野は両腕を素早く動かすと一体の
ゴブリンに何発も突きを打ち込んでいた。
流石にこの攻撃は効いている様だ。紺野は一体倒すと移動して
また一体倒すと移動する。この動きの連続で次々に敵を倒して行った。
223ゴトー:03/05/14 01:56 ID:QRQv92KM
( ´ Д `)<さあ、誰が浮かんだかな?
        このテストではあなたの味方が解るよ。
        目覚めはチャンス到来の象徴、そこにいる人達は
        あなたを見守ってくれる心強い味方です。

丘のふもとにいる人、
この人はあなたにとって安心してやすらげる、そんな人です。
いつもあなたを見守って時には「そっと背中を押してくれる人」なのです。
大事にして下さいね。
丘の上にいる人、
この人はあなたにとって絶対的な人、つまり
「人生の目標みたいな人」ですね。この人も大切な人ですよ。
( ´ Д `)<さあ、あなたの味方は誰だった?恋人?先輩?上司?
        とにかくそんな人がいるって事はいい事だよね。
        味方は大事にしようね。
        それから三平君のお父さんだけど名前は・・えっ?二平?
        あははは・・答えは、平(たいら)三平平だよ。
        ちなみに三平君には死んでしまったお兄さんがいて
        お兄さんの名前は、一(はじめ)って言うらしいよ。
        それじゃあまたね、バイバイ! 
224名無し募集中。。。:03/05/14 20:24 ID:LDuFDd+/
みっちゃんがJCとして生まれ変わったよ
225名無し狩人:03/05/14 23:57 ID:w+A6UNn+
(〜^◇^)<おっ!みっちゃん復活?っていうかあれは本物なの?
       いい子を騙った悪い子って噂もあるけど。
       どっちにしてもしばらくは様子を見ようかな。
       でもなぜそれをここに?確かに興味は尽きないけど・・・
( ●´ー`)<続きだべ!

紺野の動きをみた保田も負けずに攻撃を続けた。

「月光上弦双燕!」

保田は手にした円月双輪を放つ。
円月双輪は二つに割れそのまま敵に襲い掛かる。
その形はまさに上弦の月、そして動きはツバメの様に素早く動き回る。
保田はそれを巧みに操ると紺野の様にピンポイント攻撃を始めた。

「よし、今度は効いてるな」

保田はそう言うと攻撃を続けた。
その場にいたメンバーの活躍で敵の数も徐々に減って行く。
その時である。突然地面が揺れ出すと保田達の周りに大きな影が現れた。
226名無し狩人:03/05/15 00:09 ID:aC+7/TlY
「何?急に曇ってきたの?」

自分達の周りが急に暗くなったので、矢口は空を見上げた。
そこで矢口が目にしたものは・・・
身の丈10mはあろうかと言う巨大なゴブリンの姿だった。

「うわぁー!なんじゃこりゃ?」

矢口はその巨体を見上げ叫ぶ。その場にいたメンバーも
その巨体に圧倒されて固まっている。

「かっけー!」

吉澤だけはその巨体を見て感心していた。

「かっけーじゃないよ。こんな奴どうやって戦うんだよ」

保田はこの巨大な敵が通常の攻撃ではまず倒せないだろうと判断したのだ。
227名無し狩人:03/05/16 01:56 ID:4lJ3VY2Y
川σ_σ||<「通常のザクの三倍セクシーです」自分で保。
   
228名無し募集中。。。:03/05/16 18:30 ID:E35pYEMS
丘のふもと→いいらさん
丘の上  →ごっちんですた。まさにそのとおり。
ちなみに彼女に求めるものは、かわいさ、きれいさ、普通っぽさでした。
(プチモニがイメージだったんだけど)理想高すぎて彼女できないのか…
反省します。

わくわくどきどき本編もがんがってくらーさい。
229ゴトー:03/05/17 00:10 ID:hgvsfbyQ
( ´ Д `)<んあ、昨日の本家は母親ネタだったね。それにガンダム。
        と言う事で今日はガンダムに関する親ネタ。
        ガンダムの主人公アムロの父親はガンダムの開発技術者。
        その名もテム・レイ。では母親の名前は知っているかな?
        それでは今日の心理テストだよ。

あなたは、今にも落ちそうな古いつり橋の前にいます。
橋の向こう側にはあなたの好きな人が立っています。あなたならどうしますか?
@、ダッシュで渡る A、そっと慎重に渡る B、修理しながら渡る
あなたが渡り終える前に橋が落ちてしまいました。
あなたは何処まで行っていましたか?
@、渡り始めてすぐ A、真ん中くらい B、相手の目の前 C、渡る前
( ´ Д `)<さあ、あなたは何番かな?答えは後でね。
230名無し狩人:03/05/17 00:31 ID:kGZ/CZX3
( ●´ー`)<続きだべ!

「新垣、上はどうなってる?」

保田は上空の新垣に聞く。

「拷葬鳥は始末しました。でも、こんなでっかいゴブリン・・・
 私の武器じゃ駄目みたいです。今、里田さんと迦楼羅さんが攻撃してますが
 あまり効果はない様です。どうしますか?」

「私にも解らないよ。とにかく上と下、両方から同時に攻撃をかけてみようよ」

「了解!」

保田は新垣に上と下からの同時攻撃を指示する。だがそれも無駄だった。

「身体の大きさだけじゃなくて、肉体そのものが強化されてるみたいだね。
 こうなると強力な連続攻撃が必要か・・・」

保田がそう呟いた時

「シュート!」

ミカと大谷がT&Cボンバーを放った。波動は巨大ゴブリンを直撃する。
すると巨大ゴブリンの表情が始めて歪んだ。
231名無し狩人:03/05/17 01:12 ID:HvK4zcQY
ミカと大谷は吉澤の連絡で駆けつけてきた。
その2人の攻撃は効果があった様だ。2人は続けてもう一発放った。

「効いてるみたいやな」

ミカ達の攻撃を見守っていた保田の横に中澤がやって来た。
既にここには柴田と斉藤を除く全てのメンバーが集結していた。

「でも、あれだけじゃ駄目だよ。奴の動きを止めないと」

保田が中澤に言うと

「とにかく今は、時間稼ぎを頼む。相手が大きいならこっちも大きさで勝負や。
 今、援軍頼んだからそれが到着するまで何とかしてくれ」

中澤はそう言うと腰の剣を抜き戦闘に加わった。
232名無し狩人:03/05/17 01:27 ID:HmCezTrW
「裕ちゃん援軍て?」

保田も戦いながら中澤に聞く。

「後ろ!」

中澤がそう叫ぶと保田の武器が保田の後ろにいた敵を切り裂いた。

「まあそれは来てからのお楽しみやな。それまでこっちは頑張らんと。
 あの6人には敵を近づけない様にするんや」

中澤はそう言うと目の前のグールを真っ二つにする。
中澤の言う6人とは・・・大谷、村田、ミカ、あやか、りんね、あさみ、
の6人である。6人はT&Cボンバーで巨大ゴブリンに攻撃を続けていたのだ。

「みんな、残りのカートリッジの数は?」

村田が残弾の確認をする。

「あまり残ってないな。そろそろ打ち止めだよ」

あやかが言う。他の4人も同じ様な返事であった。
村田はその返事を聞くと予備のカートリッジを取りに走った。
233ゴトー:03/05/17 01:58 ID:OTI3p0d/
( ´ Д `)<さあ、あなたは何番だったかな?
        このテストで解るのはあなたの好きな人へのアプローチ!

まず橋の渡り方は、あなたの「勝算のない相手へのアプローチ法」です。
@を選んだあなた、とにかくアタックするタイプです。
Aを選んだあなた、相手にその気がない様だとすぐ諦めてしまうタイプです。
Bを選んだあなた、本来の目的を忘れ、相手に奉仕してしまうタイプです。

次に橋がおちる場面は、あなたの「恋に対する勇敢さ」です。
@を選んだあなた、諦めが早すぎます。
 相手に好きな人がいるとか噂を聞いただけで諦めていませんか?
Aを選んだあなた、勇敢です。
 後戻りできない所まで来ています。橋が落ちても後悔はありませんね。
Bを選んだあなた、かなり勇敢です。
 相手の目の前まで行けてしまう。ただしこれは行き過ぎると
 ただのストーカーみたくなってしまうので注意だよ。
Cを選んだあなた、ちょっと方向性が違うようです。
 その思いは好きなアイドルに対する思いと同じかも知れません。
 勝算のない相手とアイドルは違います。気を付けましょう。
( ´ Д `)<結果はどうだった?要は恋はまず行動って事だね。
       「流されず、流されすぎず」自分の信じた道を進みましょう。
       ところで、アムロの母親だけど名前はね
       カマリア・レイ。だよ。ちなみにZガンダムのカミーユの両親は
       父親がフランクリン・ビダン。母親がヒルダ・ビダンだよ。
       えっ?ZZガンダム?ジュドーの肉親は妹のリィナだけだよ。
       それじゃこの辺で、またねバイバイ!
234コンコン:03/05/17 23:12 ID:bw/UijD9
川o・-・)<えーと、お知らせです。ゴトーさんの心理テストが
     しばらくお休みになります。
     ゴトーさんは昨日髪が伸びる人形にパーマをかけたらどうなるか
     実験をしていました。結果は・・・見事に呪われました。
     と言う事でしばらく動けません。ただ今御祓いの真っ最中です。
     なのでテストはお休みです。決して先程久しぶりにこのスレを
     読み返した書き人が、心理テストがあると読みづらい事に
     気がついたからではありません。
     以上紺野がお伝えしました。完璧です。
235名無し狩人:03/05/17 23:28 ID:KmXOwNl6
( ●´ー`)<続きだべ!

「虚空山の連中は何やっとんのや!」

次から次に現れる敵を前に稲葉が叫ぶ。

「まだ様子を見とるみたいやな」

中澤がそう言うと

「何やそれ!こんだけ敵がおるんや、少しくらい手伝ってくれたってええやん」

「まあそうやけど、瑠璃様にも何か考えがあるんやろ。
 この程度やったらまだうちらで何とかなる」

中澤はそう言うが稲葉は納得しない。

「私達は捨て駒かい!こうやって敵の力を見とるんやないやろな?
 そんなん絶対に・・おっと!」

稲葉がそう言いかけた時巨大ゴブリンの拳が稲葉頭をかすめた。
236名無し狩人:03/05/18 23:58 ID:fhgVNAk8
「うおー!ギリギリやんか。上も気にせんといかんな。
 なんや急に動き出しやがって・・・」

稲葉の言う様に、今まで動きがとまっていた巨大ゴブリンが、動いている。
見るとT&Cボンバーの攻撃が止んでいた。

「大谷!どうした?」

中澤は大谷にどうして撃たないの聞く。

「カートリッジが・・・今、村田が予備を取りに行ってるんですが、
 戻って来なくて・・・」

予備のカートリッジを取りに行った村田が戻って来ない。
それもその筈、村田は途中で現れたグールと戦っていたのだ。

「村田、早く帰ってこんかい!」

稲葉がマルチカムに向かって叫ぶ。

「すいません。でも敵が多くて・・あーもう!こいつら何体倒せば・・・」

村田は足止めを喰らってそれ以上進めない様だ。
その間にも巨大ゴブリンは暴れ続けていた。
237名無し狩人:03/05/19 00:13 ID:QdcyywZc
「こうなったらやるしかないか・・・、こんな所で力を使いたくないけど・・」

稲葉がそう言って精神集中を始めた時であった。

「喰らえーーーーっ!」

柴田の叫び声が聞こえて来る。

「バババババババ!」

声が聞こえると同時に轟音が鳴り響いた。

「やっと来たか・・・柴田、斉藤、待ってたで!」

中澤がマルチカムに話し掛ける。

「お待たせしました。後はお任せ下さい!」

斉藤がそう言うのが聞こえる。
その通信を聞いた稲葉が轟音の聞こえる方を見ると赤い戦車の様な物が見えた。

「何やあれ?戦車か?あいつらどっからあんなもん・・・」

稲葉が見た物、それは少し前に中澤達を苦しめていた防衛隊の自走砲。
そして柴田達が修理していた、フリージアであった。
中澤の言っていた援軍とは、このフリージアの事であったのだ。
238名無し狩人:03/05/19 22:56 ID:ZmhWvZY6
「おっしゃ、そんじゃ一丁やったるか!」

砲手を務める斉藤が、運転を務める柴田に言う。

「うん、このまま突っ込むよ」

柴田がそう言ってフリージアのスピードを上げようとした時

「ストップ!村田が手を振ってる」

斉藤の声に柴田は進撃を止めた。

「何これ?フリージアじゃない、どうしたの?でも丁度良かった。
 T&Cボンバーのカートリッジをみんなの所に持って行きたかったんだけど
 敵が多くてさ、乗っけてってよ」

村田はそう言うとフリージアに乗り込む。

「よし、今度こそ突っ込むぞ!」

柴田はそう言うとフルスピードで進撃を開始した。
239名無し狩人:03/05/19 23:21 ID:MnJuSYrN
進撃を続けるフリージア、前に立ち塞がる敵をそのまま踏み潰すと
ついに巨大ゴブリンの前までたどり着いた。

「みんな、カートリッジ持った来たよ」

村田はそう言うとT&Cボンバーを持つメンバーにカートリッジを投げた。

「これってフリージアじゃん、どうしたの?」

突然目の前に現れたフリージアに大谷は驚いた。

「柴田と斉藤が持ってきた。防衛隊から借りてきたんだって」

村田はそう言うとハッチを開き操縦席の中に入って行く。
それを見た大谷もフリージアに飛び乗ると同じ様に中に入った。

「柴田、防衛隊から借りたってどう言う事なの?」

大谷が柴田に聞く。

「詳しい事は後で話すから、2人はアームの操作頼むね」

柴田にそう言われた村田と大谷は、柴田の後ろにある席に座った。
240名無し狩人:03/05/19 23:49 ID:u60S/hSe
「全周囲モニターON!」

村田はそう言ってスイッチを押した。すると先程までは前しか見えていなかった
操縦席の視界が、普通の車の様に360°全て見える様になった。

「みんな、危ないから下がって」

大谷が回りにいるメンバーに伝える。

「喰らえ!防衛隊自慢の35mm機関砲!・・・アターック!」

斉藤はそう叫ぶと機関砲の引き金を引いた。

「バババババババババ・・!」

凄まじい爆音と共に弾丸が炸裂する。巨大ゴブリンが攻撃に怯んだ一瞬

「アームアタック!」

大谷はアームを巨大ゴブリンの腹部にヒットさせた。

「グォォォォ・・・」

巨大ゴブリンが叫び声を上げる。
241名無し娘。:03/05/20 19:35 ID:c6jnvIT0
連日更新のバイタリティにびっくりです。ガンガッテください。
242名無し狩人:03/05/20 22:42 ID:1UELexlJ
川o・-・)<たいした量ではありませんが、毎日の方が落ちないみたいなので

( ●´ー`)<続きだべ!

「よっしゃー!効いてるぞ。どんどん行くぞ」

斉藤はそう言うと機関砲を連続で放った。

「ミカ、あやか、そっちはどう?」

村田は外にいる2人に聞く。

「準備OK!下がっていいよ」

ミカとあやかはそう言うとT&Cボンバーを構えた。

「りんね、あさみ、そっちは?」

「こっちも大丈夫。下がって下さい」

あさみが言う。りんねとあさみもT&Cボンバーを構える。

「柴田、一旦後退!」

村田の指示により、柴田は車体を一旦後退させた。
243名無し狩人:03/05/20 22:54 ID:8fvKFGaL
「シュート!」

ミカの合図で4人が一斉にT&Cボンバーを放った。

「グォォォォォ・・」

巨大ゴブリンは再び叫ぶと近くにあった木を引き抜き振り回し始めた。

「うわぁー・・・・」

振り回された木の枝に当たり4人が弾き飛ばされる。

「ニャロ!柴田、前進だ!」

斉藤は柴田に前進を指示すると再び機関砲の引き金を引いた。
砲弾は巨大ゴブリンにヒットするが致命的な一撃を与える程では
なくなっている。どうやらこの攻撃にも慣れて来た様だ。

「こいつ化けもんか?」

「化けもんでしょ、何言ってんの」

斉藤の呟きに大谷が突っ込む。
244名無し狩人:03/05/20 23:09 ID:ii1AG2Rr
「機関砲が効かん!」
「シバくぞ!」

村田の下らないダジャレに斉藤はすかさず突っ込むと

「機関砲が駄目なら・・・こいつ使ってみるか」

「斉藤、大丈夫なのそれ?使っても構わないとは言われたけど
 後で怒られないかな?それって加藤二慰の一存でしょ」

斉藤が使おうと言った物に柴田は不安がある様だ。
フリージアに装備されたもう一つの武器、防衛隊の加藤は使っても良い
とは言っていたが、それは加藤の一存で許可が出ているだけであった。
もっともこのフリージアの使用も加藤の許可が出ているだけではあるが。

「他に方法が無いでしょう。どっちにしたって後で怒られるなら
 使える物は使っちゃおう」

斉藤はそう言うとSAMと書かれたレバーを倒した。
245名無し狩人:03/05/20 23:37 ID:izPiRmRI
斉藤がレバーを倒すと、フリージアの車体の左右から小型ミサイルが
姿を現した。81式短SAM、防衛隊ではこのミサイルをこう呼んでいる。
正式には81式短距離地対空誘導弾と呼ばれる物で短距離の迎撃を目的とした
野戦防空ミサイルである。35mm対空機関砲からも解る様に
フリージアは元々対空防衛を目的に作られた物だったのだ。

「村田、目標に照準を合わせて!」

「了解!ターゲットロックオン!」

村田は斉藤に言われるまま巨大ゴブリンの顔をロックする。

「81式短SAM、発射!」

斉藤はミサイルの発射ボタンを押す。爆音と共にミサイルは
巨大ゴブリンの顔目掛けて飛んで行った。

「ドカーーーーン!!!」

ミサイルは見事命中、最もこの距離で外す方が難しいかも知れないが
巨大ゴブリンは持っていた木を手放すと両手で顔を押さえた。
246名無し狩人:03/05/21 22:40 ID:IuSYoa9C
川σ_σ||<ウラガン、あのセクシーをキシリア様に届けてくれよ。
     あれは、いい物だぁー!   自分で保! 
247名無し募集中。。。:03/05/23 22:20 ID:B3Qm5K9S
 @ハヽ@
  /⌒ヽ)  どうせウチが保全してもすぐ更新があるから 
 (___)   いつも意味ないんやけどな
'''" ""''"" "   シカモモウアイダアケテモ ダイジョウブソウヤシ
248名無し狩人:03/05/24 23:26 ID:13lP8ENA
川o・-・)<保全は大事です。今後ともよろしくお願いします。

( ●´ー`)<続きだべ!

「柴田、車体を敵の背後に!」

大谷が言う。柴田はフリージアを自在に操り、
車体を巨大ゴブリンの背後につけた。

「アンカーワイヤー発射!」

村田はフリージアの車体前面に装備されているワイヤーを発射する。
射出されたワイヤーは巨大ゴブリンの腰に巻きついた。

「このまま捕獲じゃ!」

大谷は装備されている二本のアームで巨大ゴブリンの両腕を掴んだ。

「敵の動きは封じた。後は任せるよ!」

斉藤の声に平家は、後藤、松浦、藤本の3人に指示を出した。

「新必殺技見せてやりなさい」

「了解!」

平家の声に3人は巨大ゴブリンを囲む様に陣取った。
249名無し狩人:03/05/24 23:51 ID:0iS0R+AX
松浦は正面、後藤は右、藤本が左、それぞれの位置についた3人は
それぞれ構えを取った。

「何も言わずじっと・・・・」

「何も言わずそっと・・・・」

後藤と藤本がそれぞれ呟く。そして

「ドリーム!」

2人がそう叫ぶと手にしていた刀から閃光が飛び出す。
その閃光はフリージアによって動きを封じられもがいていた
巨大ゴブリンを直撃した。すると今まで暴れていた巨大ゴブリンは
急におとなしくなり、まるで眠っているかの様になった。

「あっ、行くよ。1・2.3!」

それを見た松浦はそう叫ぶと飛び上がる。
その動きに合わせ、後藤と藤本も動いた。

「KISS!」

後藤の声が聞こえたかと思うと3人の刀から光のすじが飛び出す。
そして

「桃割剣改、トリプルピィィィィィィチ!」

松浦の声と共に3人は刀を振りかざす。
すると刀から飛び出していた光のすじがまるで刃の様に
巨大ゴブリンの身体を四つに切り裂いたのであった。
250名無し狩人:03/05/26 23:50 ID:cNR+jvxw
「ゴォォォォォ・・・・」

巨大ゴブリンの断末魔の声、後藤、松浦、藤本、の3人は刀を鞘に収めた。

「ズシーン!」

四つの塊と化した巨大ゴブリンの亡骸はその場に崩れ落ちる。

「やったー!」

フリージアの中にいた4人は歓声をあげた。
見守っていた平家も親指を立て右手を突き出した。

「後は雑魚だけだ、行くよ!」

平家はそう言うと残りの敵を倒すべく走り出した。
それに後藤、松浦、藤本も続く。フリージアに乗っていた4人は
ハッチをあけ外に出ると、先程吹っ飛ばされた
ミカ、あやか、りんね、あさみの4人の介抱に当たった。
251名無し狩人:03/05/27 00:31 ID:af1zklFS
「敵の数も少なくなって来たな。けどこれで終わりって事はないな。
 みんな、気ぃつけや!きっと、そろそろ本命のお出ましやで!」

雑魚敵も倒し終わろうかとしていた頃、中澤はメンバーにこう言って
油断しないように釘を刺した。すると

「流石だな、中澤とか言ったか?大した司令官だ!」

そう言って姿を現したのは、螺刹童子であった。
遂に鬼達が姿を現したのである。だがそこに主天童子の姿は無かった。

「やっと出てきたか。ん?大将がおらんな、ひょっとして逃げ出したんか?」

主天童子がいない事に気づいた稲葉が言う。

「ふん!好きにほざくがいい。だがいつまでもつかな?
 行け!牛頭鬼、馬頭鬼!」

螺刹童子がそう言うと数体の鬼と共に牛と馬の頭を持つ二体の鬼が
M刑事達の前に現れた。
252名無し狩人:03/05/27 01:02 ID:+22qTxPp
牛頭鬼(ごずき)と馬頭鬼(めずき)、この二体の鬼は地獄の番人である
獄卒鬼(地獄での閻魔大王の配下)達をまとめるリーダー的存在である。
つまりこの二体の後ろにいる鬼達は三悪道の住人なのだ。

「・・・・遅かったのか?・・・」

牛頭鬼達の姿を見た中澤はそれ以上の言葉が出ないでいた。

「大丈夫です。奴らは時々この世に姿を現すのです」

中澤が振り返るとそこには瑠璃が立っていた。
鬼たちの登場に虚空山の本隊は動いていたのだった。

「明王院主、薬師瑠璃か、面白いその力見せてもらおうか!」

螺刹童子はそう言うと牛頭鬼達に攻撃を指示する。

「望む所です。M刑事の皆さんは休んでいて下さい。
 ここは我々が引き受けます」

瑠璃はそう言うと虚空山の兵に戦いの指示を出した。
253 :03/05/28 16:32 ID:tbFihpUb
age
254名無し狩人:03/05/29 23:27 ID:TvG3VhkO
「獄卒鬼か、所詮低級鬼族。我らの敵ではないわ!」

瑠璃の命を受けた兵隊達は、手にした武器を振りかざすと
鬼達の中に飛び込んで行く。
赤鬼、青鬼、白鬼、一角鬼、二角鬼、最初は数体程度であったが
時間が経つ毎にその数は増えていった。

「数を増やした所で何が変わるか!喰らえ!不動明王火炎呪!」

不動はそう言うと両腕から巨大な炎を繰り出した。
炎が鬼達に襲い掛かる。しかし、鬼達に大したダメージは無いようだ。

「愚かな、虚空山の力はそんな物か?地獄の劫火にも耐えられる鬼に
 その程度の攻撃が通用すると思ったか!」

不動の攻撃に螺刹童子は余裕の笑みを浮かべていた。
255名無し狩人:03/05/30 22:22 ID:wMbXe5HP
虚空山と鬼達との攻防を見つめていたM刑事一行。

「どうする?加勢するか?」

稲葉が中澤に聞く。しかし中澤は首を横に振った。

「いや、うちらは他にやる事がある」

中澤はそう言うと巨大ゴブリンにやられた4人の所へ歩いて行く。

「どうや?平気か?」

「はい、もう大丈夫です」

4人がそう答えると、中澤は今度は車輌課の4人に話しかけた。

「村田、この前見せて貰ったやつ、持って来てるか?」

中澤の問いに、村田は頷くと車まで走って行った。
256名無し狩人:03/05/30 22:37 ID:MraBUCtZ
少しすると村田は、両腕にジュラルミンケースを持って戻って来た。
村田がケースを開けると他の3人と共に何やら組み立て始めた。

「作動チェック」

「コンディションオールグリーン!」

大谷の声に柴田が答える。見ると2人はA4サイズの機材を手にしている。
これが先程中澤の言っていた物の様だ。

「中澤さん、MSM準備出来ました」

「おう、そんじゃ早速始めようか」

斉藤の言葉に中澤が行動しようとすると

「ちょっと待て。その機械一体何やねん」

稲葉が言う。この機械は一体何なのか?それは斉藤の説明で明らかになった。

「これはMSM、モンスター、セレクト、モニターの略なんですが
 簡単に言うと、任意の妖魔を探し出す事が出来るモニターシステムです」

斉藤はそう言ったがメンバーにはイマイチのみ込めていない様だ。
257名無し狩人:03/05/31 00:06 ID:e9swveaL
「うーん、解らないかな?それじゃ詳しく。このMSMと言うのは
 みんながいつも使ってるセンサーと違って妖魔を選別して探す事が出来るの。
 例えば、あいつ、螺刹童子がいるでしょ。あいつのデータをこのMSMに
 入れて、このサーチボタンを押すと螺刹童子専用のセンサーになる訳。
 今みんなが使ってるやつだと、この場所でスイッチ入れてもあちこちに
 妖魔がいる訳だから、反応しっぱなしで役に立たないでしょ?
 で、こいつの出番になる訳だ。ターゲットはもちろん主天童子。
 データは少ないけど何とかなるでしょう」

斉藤の説明が終わると中澤が言った。

「そう言う訳で、うちらは主天童子を探す。MSMは二つあるから二チームに
 分かれよう。チーム分けはここに来た時と一緒や、そんじゃ始めるで」

中澤の指示で再び二チームに分かれたM刑事達は主天童子の捜索を開始した。
258名無し募集中。。。:03/06/02 03:43 ID:vcLvRR8w
保全しちゃう
259名無し狩人:03/06/02 22:49 ID:4JnbHMPO
主天童子は当然螺刹童子達がやって来た方向にいる。中澤はそう判断した。
M刑事達は、虚空山そして鬼達が戦う場所を挟み、左右から鬼達の後ろに
回り込む作戦に出た。中澤隊プラスりんね、ミカは右側から
平家隊プラスあやか、安倍は左側からそれぞれMSMを持って進む。
両隊はそろそろ現場から遠ざかったと判断すると、各個人のセンサーの
スイッチもONにして先に進み出した。

「本当にこっちでいいのかな?そろそろ敵が出て来てもいいなじゃない?」

飯田が中澤に言う。確かに主天童子が潜んでいるのなら護衛の敵がいても
おかしくはない。すんなり進めると言う事は、判断が間違っていたのか?
そう思っていたのは反対側を進む平家隊も一緒であった。
稲葉は見当違いではなかったのかと平家に言った。しかし
中澤にしても平家にしてもなんと言ったら良いのか。
こちらで良いと言う思いが強かった。特に確信がある訳ではない。
だが、2人ともとにかく進もうと言うだけである。
260名無し狩人:03/06/02 22:50 ID:4JnbHMPO
両隊ともかなり奥まで進んだ。ここで中澤隊のセンサーに反応が現れた。
だが反応したのはMSMではなく個人装備の方であった。

「護衛の妖魔かな?」

反応があまり大きくない為、敵の数はそう多くはない筈である。
矢口はそう言うと周りを見渡した。

「おかしいな、敵の姿が見えないよ」

辻がそう言った時、センサーの警報が鳴り出した。

「げっ!まずいよ。囲まれてる」

センサーの反応が小さかった為油断していた中澤隊は、気がつくと
敵に周りを囲まれていたのであった。
261名無し狩人:03/06/02 22:52 ID:4JnbHMPO
「迂闊だったな。まあもっともここまで来たのは判断としては
 間違ってはいない。だがここまでだ」

そう言って現れたのは日光で戦った弥舎童子であった。

「迂闊なのはお前やろ!判断として間違ってない。なんて
 敵に教えるアホが何処におるんや」

中澤は弥舎童子の言葉で確信を持った。この先には間違いなく目指す敵
主天童子がいる。そう解ると素早く戦闘態勢をとった。

「ふん、だからどうした?貴様達はここで死ぬ。ならば貴様らが何を知ろうが
 問題ではない。それとも我らを倒せるつもりでいるのか?」

余裕の笑みを浮かべる弥舎童子の前に中澤は剣を持って立った。
262名無し狩人:03/06/03 22:24 ID:1WQXTTqm
「そろそろお前達が調子に乗る姿を見るのもウザくなって来た所や。
 すぐに楽にしてやるから言い残す事があったら言えや!
 大将に伝えたるわ。何かあるか?」

中澤は弥舎童子の前に立つと言った。

「ふっ、何を言うかと思えば・・・最後になるのは貴様だ!」

中澤の言葉に弥舎童子はまだ余裕を持っている。

「解った。それが最後の言葉やな。大将にしっかり伝えたるわ」

中澤はそう言うと、剣を手にした両腕を天に向かって伸ばした。

「北天七曜!破軍星!」

そう叫んだ中澤の両腕が一気に振り下ろされる。すると
中澤の剣が白赤色に輝き、弥舎童子を一刀両断にした。
263名無し狩人:03/06/03 22:25 ID:1WQXTTqm
「裕ちゃん・・・・何?・・・今の・・・」

初めて見る中澤の攻撃に矢口はそう聞くのがやっとだった。
中澤が今まで見せた事が無い技を使った事にも驚いているが
何より驚いたのはその威力である。主天童子の配下とは言え
弥舎童子は日光で苦戦した筈の鬼である。
その弥舎童子を中澤は一撃で真っ二つにして見せたのだ。
いくら虚空山で特訓したとは言え、矢口にはたった今目の前で
起こった事が信じられなかった。

「残った雑魚は任せたで」

中澤はそう言うと剣を鞘に収める。中澤の言葉にそれまで固まっていた
メンバーは我に還ると弥舎童子が引き連れていた妖魔に攻撃を開始した。

「飯田さん、今の何ですか?」

石川が飯田に聞く。

「知らないよ。私だってあんな裕ちゃん初めて見たんだから」

M刑事結成当時から中澤と一緒だった飯田ですら先程の
中澤の技は知らなかったのである。
264名無し狩人:03/06/03 22:26 ID:1WQXTTqm
「あさみ、今の何だか知ってる?」

矢口があさみに聞いた。だが資料課のあさみの答えもONである。
それもその筈、中澤の必殺技「北天七曜」を知っているのは
平家と寺田それに虚空山の瑠璃だけなのである。
メンバーは戦いながら味方である筈の中澤に多少の恐怖を覚えていた。

「こいつで終わり!」

小川が最後の敵を倒し終えると中澤は先に進もうと言った。しかし
中澤とメンバーの間に多少の距離が生まれた。
それをすぐに感じ取った中澤は歩きながら話を始めたのである。

「みんなが驚くのも無理ないな。今まで隠しとった事は謝る。
 でもな、出来ればこの技は使いたくなかったんや。
 今まで使わなかったんはこうなるのが嫌やったからや。
 だが今はそうも言ってはおれん様な状況や。
 悪いが説明は終わってからにさせて貰うで」

中澤はそう言うがまだ多少の距離感が残っていた。
中澤が仕方ないかと諦めかけたその時、辻が言った。
265名無し狩人:03/06/03 22:26 ID:1WQXTTqm
「よく解らないけど中澤さんは中澤さんだよね。
 正直言ってさっきは怖かったけど中澤さんが怖いのは
 いつもの事だもん、もう気にしないよ」

辻がそう言って中澤の左に手にしがみついた。すると
今まで強ばっていたメンバーの表情も穏やかになり
辻と同じ様に中澤の後に従うのであった。

「そうだよね、裕ちゃんは裕ちゃんだもん。
 別に何も変わらないんだよね。ごめん、私どうかしてたよ」

飯田がそう言うと他のメンバーもその通りだと笑うのであった。

「辻、ありがとうな。みんなも驚かせて本当に悪いと思ってる。
 でも良かった、こんな事ならもっと早くみんなに言っとけば良かったな」

中澤も笑い出す。中澤隊の士気は一気に高まるのであった。
266名無し娘。:03/06/04 20:23 ID:3ncjAXHR
毎度のことですが、覗く度に続きが何かと気になります。
267名無し狩人:03/06/05 00:38 ID:fehE2gDF
>>258
>>266
川‘〜‘)||<読んで頂く事が何よりの励み。これからもよろしくです。

( ●´ー`)<続きだべ!

一方の平家隊、こちらも途中で敵と出会っていた。

「平家さんセンサーが反応してます」

村田は自分のセンサーの感度を上げていた。他のメンバーのセンサーが
反応する前に村田のセンサーは敵の気配を察知してた。

「総員戦闘準備!八地陣!」

平家がメンバーに戦闘の準備を指示する。八地陣とは書いて字の如く
八方何処からの攻撃にも対応出来る布陣である。
平家隊は敵が現れるのを待つ。
少しすると何処からか大きな岩が飛んで来た。

「おっと!」

岩は保田と市井がいる場所のすぐ近くに落ちる。
2人はこれを難なくかわした。
268名無し狩人:03/06/05 00:39 ID:fehE2gDF
「さすがにこの程度は簡単にかわせるか。もっともこの程度が
 避けられん様では張り合いも無いがな」

そう言って姿を現したのは虚空山と戦っている筈の牛頭鬼であった。
牛頭鬼は更に続けて言った。

「貴様らが居なくなったから、まさかと思い来てみれば、やはり主天童子を
 探している様だな。上手く出し抜いたつもりだろう。
 だがこの牛頭鬼は欺けんぞ」

牛頭鬼はそう言うと平家達の前に立ちはだかった。

「って事は方向はこっちで合ってる訳やな。馬と鹿って書いてバカ。
 牛もたいして変わらんみたいやな。あんたがここに来たって事は
 主天童子はこっちにいますよ、って言ってる様なもんやんか」

稲葉は中澤と同じ様に牛頭鬼の登場により主天童子に
近づいている事を悟った。状況は中澤隊と同じだ。
だが違う所もあった。それはそう言われた妖魔の反応である。
269名無し狩人:03/06/05 00:40 ID:fehE2gDF
「うっ・・・えーい五月蝿い。貴様達を始末すれば問題ではないわ!」

痛い所を突かれた牛頭鬼は多少動揺していた。

「私達を倒すつもりでいる訳?へぇー、でもね、主天童子がこの近くに
 居るって解った以上あんたと遊んでる暇はないね」

平家はそう言うと右手を掲げ叫ぶ。

「天空の八門よ姿を現せ!」

平家の声が響くと空に八つの門が現れた。

「開け!天王の門!毘沙門天召喚!」

八門の一つが開く、そこから現れたのは四天王の一人毘沙門天
その姿を見た瞬間、牛頭鬼の表情が固まった。
270名無し狩人:03/06/05 00:41 ID:9v2hqTUS
今昔物語にこんな話がある。老若の僧2人が荒れた古寺に泊まった。
2人は夜中に牛の化け物に襲われる。年老いた僧はその化け物に
引き裂かれ、それを見た若い僧は逃げながら一体の仏像に抱きついた。
震える僧に化け物が近づく。すると化け物が突然倒れた。
夜が明け、その若い僧は自分が抱きついていた仏像が毘沙門天の
像であった事に気がついた。毘沙門天の像が手にしていた鉾には
血が付いていて、倒れていたのは三つに斬られた牛頭鬼であった。

そう、平家はこの話を知っていたのだ。そして今、平家が呼び出したのは
毘沙門天の魂である。過去に毘沙門天によって切り裂かれた同族の事は
ここに居る牛頭鬼も知っていたのだろう。
その表情が固まるのも無理は無い。

「おのれ!そう易々とやられるものか!」

そう叫ぶ牛頭鬼であったが次の瞬間、牛頭鬼の身体は
毘沙門天の鉾により貫かれた。

「八門の使い手がこの世にまだいたのか・・・・
 見事だ!貴様達の力・・・主天童子に通用するかも知れんな」

牛頭鬼はそう言うと力尽き倒れる。平家は続けてもう一つ門を開いた。
271名無し狩人:03/06/06 00:12 ID:/dUXYjPT
「開け!冥王の門!」

平家が冥王の門を開くと牛頭鬼の亡骸は門の中へと吸い込まれた。

「あなた達もこうなりたくなかったら、ここから冥府に戻りなさい」

平家は牛頭鬼が引き連れていた獄卒鬼達に言う。
先程の平家の攻撃を見て完全にビビっていた獄卒鬼達は
次々に自ら冥王の門の中へ飛び込んで行くのであった。

「一丁上がり!やっぱみっちゃんは強いね」

平家の自画自賛、だがそれについて突っ込みを入れられる者はいない。
ただ稲葉が苦笑いをするだけであった。
272名無し狩人:03/06/06 23:13 ID:YPTqnwKs
川σ_σ||<カントリーの新体制。3人でやらせてあげればいいのに。
     もっとも私はココナッツの方が気になります。
     あやか、ミカ、頑張れ!            自分で保!
273名無し狩人:03/06/09 00:31 ID:5fUOO+p/
大事の前の小事、そんな戦いを終えた両隊、先に進むと
遂にMSMに僅かだが反応が現れた。
どうやら目指す方向は同じ、しばらく進み両隊は合流した。

「どうやらこの先みたいだね」

MSMの反応は確実に大きくなっている目指す敵はすぐ近くにいる。
M刑事一行の足並みは自ずと速くなる。
少し進むと大きな洞窟の様な物が見えて来た。
この中に目指す主天童子は潜んでいるのだろうか?
そこに近づいた一行は思いがけない人物達に遭遇した。

「みんな無事だったの?」

愛染はそう言うと洞窟の前に立っていた者達に駆け寄った。
そこに立っていたのはい偵察に出てその消息が絶望視されていた
虚空山十六羅漢の面々であった。

「良かった。みんな無事だったんだね。心配したよ」

愛染はそう言って話し掛けるが、十六羅漢の面々に反応が無かった。
274名無し狩人:03/06/09 00:32 ID:5fUOO+p/
「どうしたんだよ?みんな黙りこくって。なんかあったの?」

そう言う愛染に十六羅漢の面々は突然襲い掛かった。

「うわぁー!何だよ。みんなどうしたんだよ?私だってば!愛染だよ!」

愛染はそう言うが誰も耳を貸そうとはしない。それどころか
更に攻撃の勢いは増して行った。

「柴田、小川、援護するよ!とにかく連中を押さえつけるんだ!」

平家は2人にそう言うと愛染と十六羅漢の間に割って入る。
柴田と小川もそれに続く。平家は鞭で、柴田は鋼線で、
小川はチェーンでそれぞれ手にした武器で十六羅漢の面々の
動きを封じた。それを見たM刑事のメンバーはすぐに
十六羅漢の面々を取り押さえた。
275名無し狩人:03/06/09 00:33 ID:5fUOO+p/
「これは・・・・魂還りの術・・・」

M刑事によって取り押さえられた仲間を見た愛染は絶句した。
そう、生きていたと思われた十六羅漢は何者かの手により
魂還りの術を施されていたのだ。つまりこの十六羅漢の面々は
既に死んでいるのである。

「ちくしょう!誰がこんな事を・・・絶対に見つけ出してやる!」

既に紺野達の手により、術から開放された仲間の亡骸の前に
座り込む愛染の両肩は怒りに震えていた。
その気持ちはM刑事のメンバーも一緒であった。
短い期間であったが同じ釜の飯を食べた仲間である。
十六羅漢の面々の中には、後藤達M刑事メンバーの作った
食事を楽しみしてくれていた者も少なくなかった。
この戦いが終わったらまた食事を作りに来くる。
後藤はそう約束していたのだ。

「うちらの仲間で、初の犠牲者が出てしまった様やな。
 ある程度は覚悟しとったが、これは許せへんな。
 うちらはたとえ敵でも、倒した後はこんな真似はせえへん。
 この借りはきっちり返すで!」

そう言った中澤の目に一筋の光が見えた。
276名無し狩人:03/06/09 23:48 ID:vXq39y0I
川σ_σ||<遊びに行って負傷しました。自分で保。
277名無し狩人:03/06/10 23:28 ID:PvoDpYu+
十六羅漢の亡骸をひとまず安置したM刑事メンバー。
それを待っていたかの様にメンバーの前に1人の男が現れた。

「やはり一番乗りはお前達か、私の予想していた通りだ。
 そして私が最も望んでいた事」

男はそう言うと笑った。

「何者だ?貴様も鬼か?主天童子の一味か?」

まだ怒りの収まらない愛染が言い放つ。
それを見た男が何かを言おうとした時であった。

「陽!日輪覇!」

M刑事達の後ろから叫び声と共に、巨大な炎の球体が
男に向かって放たれた。球体は男を包み込むと轟音と共に
大爆発を起こした。
278名無し狩人:03/06/10 23:29 ID:PvoDpYu+
「西崎さん!それに・・・室長、どうしてここに?」

大谷は振り返ると驚いた様に言う。
そこに立っていたのは西崎と数名の能力者、
それにM刑事トップの寺田であった。

「みなさん下がって!」

西崎はそう言うと仲間と共にM刑事達の前に躍り出る。
そして爆発の煙がまだ消え切らないうちに先程男が立っていた
場所に、集中攻撃を開始した。

「風牙閃塵!」 風の能力者が巨大な風の渦を放つ。
「猛過烈水流!」 続けて水の能力者がジェット水流を放つ。
「土錐龍!」 最後に土の能力者が土を龍の姿に変えると
男が立っていた場所に突っ込ませた。

「殺ったか?」

能力者達は男の立っていた場所を見つめる。既に先程の攻撃で
その場の地形も大きく変わってしまっている。しかし
攻撃で舞い上がった砂埃が消えるとそこには、服こそボロボロに
なっているが男が平然と立っていた。
279名無し狩人:03/06/10 23:29 ID:PvoDpYu+
「駄目か・・・なんて奴だ!」

西崎がはき捨てるように言うと、男はそれを無視するかの様に
喋り始めた。

「寺田よ久しぶりだな。元気そうで嬉しいぞ」

男は寺田を知っている様子であった。男に話し掛けられた寺田も
返すように言う。

「山崎・・・やはりお前やったか・・・一体何が目的で主天童子の
 復活に手を貸した?主天童子程の妖魔がここまでの力をつける
 のには、誰かその筋の人間の協力がなければ出来ん筈や!
 それをやったのがお前って訳やな。言え!何のつもりや!」

寺田は男を山崎と呼んだ。寺田の話しだと、どうやらこの男は
今回の主天童子騒動に一役買っている様子である。
山崎は寺田に言い放った。
280名無し狩人:03/06/12 00:06 ID:TO9SdF8U
「何のつもりだと?全ては貴様への恨みだ!」

「恨み?俺はお前に恨みをかう覚えなどないが?」

寺田は言う。

「覚えがないだと?貴様になくてもこっちには大有りだ。
 貴様がM刑事などとふざけた組織を作らなければ
 俺は今頃警察庁の幹部だった。それを貴様が潰したのだ!」

話はM刑事発足当時に遡る。頻発する妖魔の事件にどう対応するか
警察庁特務部の会議が開かれいた。いくつかの提案がなされ
最終的に残ったのが寺田の「掃討案」と山崎の「共生案」であった。
寺田の掃討案とは、出現した妖魔を掃討するチームを作り、
危害を及ぼす妖魔は残らず倒すと言う物であり、
山崎の共生案とは、文字通り妖魔との共存を提唱する案である。
最終的に妖魔との共存は無理と判断した上層部は寺田の案を
採用し誕生したのがM刑事である。

「つまらん!お前の話はつまらん!」

2人のやりとりを聞いていた中澤が口を挟んだ。
281名無し狩人:03/06/12 00:07 ID:TO9SdF8U
「何だ中澤、お前も、いやM刑事全員寺田と同罪だ!」

山崎は元々警察庁の人間である。中澤達の事も知っているらしい。

「あんた山崎さんやったんかい。随分落ちぶれたんで解らんかったわ。
 それにしても何ちゅう言い草や。自分が落ちぶれたんはM刑事のせい?
 ふざけんなや!全部自分のせいやろうが!」

中澤が山崎に言い放つ。すると山崎は言った。

「妖魔との共存がなぜ悪い?ただ倒すだけがやり方ではあるまい。
 そうだろう?安倍」

山崎は今度は安倍に向かって言った。

「確かに私もそう思います。でも山崎さんの考え方は真の共存では
 ありません。貴方は妖魔を私欲の為に使おうとした。
 室長や上層部の人にはそれが解ったから貴方の案に反対したんです。
 それを逆恨みして私達に無理難題意を押し付けて嫌がらせをして
 だから飛ばされたんでしょ?だったら自業自得じゃないですか」

安倍がそう言い放つと山崎は笑い出した。
282名無し狩人:03/06/12 00:08 ID:TO9SdF8U
はははは・・・なるほどな。自業自得か・・・・
 だがそんな事はもうどうでも良い。お前達を始末出きれば
 俺は満足だ。全員揃ってあの世に送ってやる!」

山崎がそう言って笑い続けていると愛染が飛び掛って行った。

「ふざけるな!個人の恨みだと!そんな事で十六羅漢は死んだのか?
 ちくしょう、お前こそ地獄に落ちろ!」

愛染はそう言うと天弓を放つ。

「天弓!鳳凰洸翼!」

愛染の両腕から光の筋が飛び出す。光は無数に分裂すると全てが
炎の矢となり山崎を襲った。

「くたばれぇーーー!」

愛染が叫んだその時であった。愛染の放った天弓全てが砕け散った。
283名無し狩人:03/06/12 00:08 ID:TO9SdF8U
「思い出話は終わったのか?山崎、いや大獄丸よ遊んでいる暇はないぞ」

そこに姿を現したの主天童子であった。先程の愛染の攻撃を止めたのは
この主天童子なのである。

「M刑事よ、また会ったな。それに能力者もいるのか?
 ん?貴様は・・・・・乱(あらし)の5人衆、つんく!」

主天童子は寺田を見るなりこう言ったのだ。

過去に「乱の5人衆」と呼ばれる凄腕の能力者がいた。
風のつんく、炎のはたけ、水のたいせー、土のまこと、氷のしゅう。
連合に属さず常に5人で行動していた能力者。
しかしその力は強力で妖魔だけでなく連合からも
「乱の5人衆」として恐れられていたのだ。
その乱の5人衆も・氷のしゅう・がその能力を失うと
何処かにその姿を消してしまっていたのである。

「さすがに覚えていたか。もっともその名前はとうの昔に捨てた」

寺田は言う。寺田と主天童子は過去に一度だけ戦った事があった。
その戦いが元で・しゅう・は能力を失い、また主天童子も
山崎の力を借りないとこうして復活出来ない身体になったのである。
284名無し狩人:03/06/12 23:07 ID:3S3wCbc0
「まあ良いわ。全ての決着はここでつける。つんくよ、借りを返す時が
 来た様だな。行くぞ!いでよ我が同士達よ」

主天童子が叫ぶと山崎はその姿を鬼に変えた。さらに
何処からともなく次々に鬼達が姿を現した。
主天童子、そして山崎が姿を変えた大獄丸(おおたけまる)、さらに温羅(うら)、
悪路王(あくろおう)、鬼八法師(きはちほうし)、両面宿儺(りょうめんすくな)
髑髏鬼(どくろき)、隈童子(くまどうじ)、唐熊童子(からくまどうじ)など、
伝説や民話に登場する鬼、そして主天童子の配下の鬼、その数十数体、
数こそM刑事達が勝っているが、その戦力はほぼ互角と思われた。

「どうだ退魔の者達よ。我らが戦力を見るが良い。
 お前達もここで終わりだ。すぐに螺刹童子も戻ってくるだろう。
 そうなれば我らが鬼族の勝利は決まったも同じだ!」

大嶽丸が勝ち誇った様に叫ぶ。だがその思惑は外れたのであった。
285名無し狩人:03/06/13 23:56 ID:JAkkEvaZ
∋oノハヽo∈
 (〜^◇^)<やぐやぐ♪
たまにはこんな保全もあり?   自分で保!
286名無し狩人:03/06/15 00:40 ID:uSqITiE/
川σ_σ||<負傷したわき腹が日増しに痛くなってます。
     医者に行ったほうがいいのかな・・・
287名無し募集中。。。:03/06/15 03:06 ID:ebkKDbUq
>>286
医者池!がんがれ!
これしか言えないけど影ながら応援してます
288名無し募集中。。。:03/06/16 20:15 ID:WcEIpAYc
ベ ホ マ !!
289名無し狩人:03/06/16 23:10 ID:tCCXPBa8
川‘〜‘)||<287 288どうもです。頑張ります。
( ●´ー`)<続きだべ!

「残念だがそれは無理だな」

「貴様は虚空山の不動!」

大嶽丸は声の主を見ると言った。不動がここに現れる。
そう、それは螺刹童子の敗北を意味していた。

「おのれ・・だがお前らが現れた所で何も変わりはせんわ!」

あての外れた大嶽丸が叫ぶ。

「どう見ても戦力はこちらが上の様ですがそれでも戦いますか?」

西崎が言う。だが主天童子は言った。

「それはどう言う意味だ?情けでもかけているのか?
 そんな事よりも己の心配をしたらどうなんだ?」

「よく言った。ならば存分に来るがよい。総員戦闘準備!」

不動がそう言うと、中澤がそれを止めた。
290名無し狩人:03/06/16 23:11 ID:tCCXPBa8
「不動さん、それに西崎さんも、申し訳ないですが
 ここは私達に任せて貰えませんか?
 この事件、どうやら原因は私達にあるみたいやし。
 だったら私達で決着付けます」

「ばかな!M刑事だけで勝てる相手か!自殺行為だ!」

「そうですよ、無茶です。ここはみんなで協力して・・・・」

中澤の提案を不動と西崎が止める。

「私達が全滅したら皆さんに後はお任せします。
 だからそれまでは手を出さないで下さい」

中澤は2人が止めるのを無視するかの様に言った。

「中澤さん、それは承知出来ませんぞ。それに他の人の
 意見もあるでしょう。どうですか皆さん、中澤さんに従いますかな?」

不動はM刑事メンバーに聞く。すると意外な事にメンバー全員
黙って頷くのであった。
291名無し狩人:03/06/16 23:12 ID:tCCXPBa8
「付き合ってられんな。構わん皆行くぞ!」

不動がそう言って動こうとすると、不動の前に安倍が
両腕を広げ立ちはだかった。

「・・・安倍さん、何のまねですか?」

不動が真顔で聞く。

「・・・・これはM刑事の戦いです」

安倍は一言だけ言った。

「どいて下さい。我々は戦います。十六羅漢は我々の仲間。
 我々とて戦う理由はあると思いますが・・・」

不動がそう言って進もうとすると安倍は槍を構える。

「下がれ!」

安倍はそう言うと槍を振り回した。
292名無し狩人:03/06/16 23:13 ID:tCCXPBa8
その様子を見ていた大嶽丸はチャンスとばかりに動こうとした。だが

「黙ってみていろ!」

主天童子の一言で鬼達は沈黙していた。

「正気か?何を考えているんだ?」

槍を振り回す安倍に不動は怯んだ。

「どうやら私達の負けの様ですね。不動、下がりなさい」

虚空山の一団の後ろから瑠璃が現れて言った。

「中澤さん、この場はあなた達M刑事にお任せします。
 ただし、私達も十六羅漢を失っています。
 ですから愛染は戦いに参加させます。よろしいですね?」

瑠璃の言葉に中澤は頷く。先程の愛染の姿を見ていた中澤は
その言葉に素直に従った。
293名無し狩人:03/06/16 23:13 ID:tCCXPBa8
「西崎さん、あなた方もそれでよろしいですか?」

瑠璃の言葉に西崎も頷くしかなかった。とても反対が出来る空気
ではなかったのだ。

「瑠璃様、それに虚空山の皆さん、西崎さんをはじめ能力者の皆さん。
 ありがとうございます。勝手言ってすいません。でもこいつらは
 どうしても私達でやらないと気が済まないんです。
 もちろん愛染も一緒に・・・愛染はもう既にM刑事の一員みたいな
 もんやし・・・とにかく万が一の時はよろしくお願いします」

中澤はそう言うと虚空山そして能力者の面々に頭を下げた。
M刑事メンバーもそれに従う。顔を上げたメンバーの目には
決意の光が宿っていた。

「主天童子!待たせたな!うちらが相手や!」

中澤は振り返ると主天童子に言った。

「その目、気に入ったぞ!存分に来るが良い!」

主天童子はそう言うと攻撃を仕掛けて来た。
M刑事と鬼達、最後の戦いが今始ろうとしていた。
294名無し募集中。。。:03/06/17 22:22 ID:0PCh1mN5
( ´ρ`)
295 ◆tr.t4dJfuU :03/06/17 22:22 ID:cwbV68Y3
296名無し娘。:03/06/18 19:10 ID:ag/nNoUv
楽しませて頂いておりますが、あまりご無理なさらぬよう。
297名無し狩人:03/06/19 18:28 ID:SaBvxxHI
飛び交う閃光!轟く爆音!両者の攻防は熾烈を極めた。
心配されていた戦力も中澤、平家、稲葉の「失われた力」により
さほどの差はなくなっている。
だが時間が経つに従って双方の力に差が出始めてきたのである。
それは・・・「体力」。
人間であるM刑事の体力はもうすぐ限界を迎えようとしていた。

「どうしたM刑事!そろそろ限界か?」

明らかに動きの鈍くなったメンバーに大嶽丸は言う。
所詮M刑事は人間、だが鬼達はその体力にまだ余裕があるのだ。
だがその差が鬼達に油断をもたらしたのだ。

「みっちゃん、加護。まだ動けるか?」

中澤は2人に聞く。

「大丈夫。行けるよ!」

「はい。大丈夫です」

2人がそう答えると、中澤は2人に耳打ちをした。
中澤の言葉を聞いた2人は頷く。そして
298名無し狩人:03/06/19 18:29 ID:SaBvxxHI
「よし、これで終わりにしよう。行くぞ!」

中澤がそう叫ぶと、平家、加護は中澤の前に立った。

「何を始めるつもりだ?死にぞこないの分際で」

鬼達は3人の行動を見て笑い出す。
中澤はそれを無視して叫んだ!

「北天七曜、星力開放!妙見菩薩降臨!」

それを見た平家が続けて叫ぶ!

「八門の子らよ、その力を示せ!水、金、火、木、土
 五つの門よ、開け!」

更に加護が続ける。

「月と太陽の鏡よ!全ての力を解放せよ」

平家の開いた五つの門、そして加護の鏡から強力な力が
開放された。その力は中澤の呼び出した妙見菩薩の魂に集まる。
299名無し狩人:03/06/19 18:30 ID:SaBvxxHI
北斗の七つ星よ、そして七曜星よ。その大いなる力をもって
 悪しき者を滅ぼせ!」

中澤はそう言うと右手を振り上げた。

「M刑事最大奥義!・・・・・ビックバン!」

中澤、平家、加護3人が同時にこう叫ぶと、
中澤の右手が振り下ろされた。
妙見菩薩の魂は巨大な閃光弾となり鬼達を包み込んだ。
その直後、大爆発を起こした。

「Gフィールド!」  「玄武!」

村田と矢口は爆風を避ける為メンバーの前にシールドを張った。
それほどの大爆発なのだ。
さすがの鬼達も油断していた所に、この技を放たれたので
避けようがなく、全員がこの爆発に巻き込まれていた。
300名無し狩人:03/06/19 18:31 ID:SaBvxxHI
終わった・・・・誰もがそう思ったであろう。
だが・・・・
爆発で巻き起こった煙と舞い上がった塵が晴れると
そこには矢口と同じ玄武の盾とその後ろに立つ
主天童子と大嶽丸の姿があった。

「玄武!・・・どうして?」

矢口がそう言うと

「そうか、しまった!山崎は元々陰陽師の家系。
 式神も使えたのか」

中澤が言う。山崎は元々矢口と同じ式神使いである。
したがって玄武を呼び出す事も出来たのだ。

「それでさっきの西崎さん達の攻撃を防いだのか。
 悔しいけどもう動けないよ」

保田はそう言うと地面に崩れ落ちる。
他のメンバーも同じ様に座り込んでいた。
皆全ての力を使い切っていたのだ。

「残念だったな。気が付くの少し遅かったようだ」

大嶽丸がそう言う。M刑事メンバーは何も言えなかった。
301名無し狩人:03/06/19 18:33 ID:B4VYsXc0
「それでも見事だった。危うくやられる所であった。
 どうやら決着は持ち越しの様だな。
 お前達も既に動けない様だ。我らも後ろに控える
 奴らと戦うほどの戦力も既にない。ここは退くとするか」

主天童子がそう言う。

「このまま我らが見逃すとでも思っているのか?」

不動は言う。すると

「貴様らには用はない!」

主天童子はそう言うと不動達に向かって何かを投げつけた。
不動はそれを手にしていた剣で斬った。

「かかったな!」

主天童子がそう言うと虚空山、そして西崎達は結界に
封じ込められたのだ。

「くっ、結界球か!」

結界球、それは強力な結界を封じ込めた球であり
それが開くとその近くにいる者すべてを封じる事が可能なのだ。
一時間もすればその効力は消えるが強力な為
その間に結界を破る事は非常に難しいのである。
302名無し狩人:03/06/19 18:34 ID:B4VYsXc0
「しばらくそこでおとなしくしてるが良い」

主天童子がそういって立ち去ろうとすると

「貴様はここで最後になる!」

何処からか声が聞こえて来た。

「何者だ?何処にいる?」

主天童子と大嶽丸は辺りを見回した。すると
なんと紺野が立ち上がっていた。

「主天童子よ貴様はここで終わるのだ!」

紺野が叫ぶ、いや正確には紺野の中にいる
棘鬼童子の言葉だった。

「お前、一体何者だ?いや・・・お前の中に何かいるな!」

主天童子がそう言うと紺野の体から棘鬼童子が姿を現した。

「主天童子よ久しぶりだな」

そう言う棘鬼童子の姿を見て安倍は驚いた。
303名無し狩人:03/06/19 18:34 ID:B4VYsXc0
「あなたは・・・あの時の邪鬼!棘鬼童子だったの?」

安倍がそう言うと

「なつみよ、お前に力を貸そう。我が力、なつみに託す!」

棘鬼童子はそう言うと安倍と同化した。

「うそ!力が戻ってる。いや・・・むしろ上がったのかな」

安倍はそう言うと槍を構えた。

「棘鬼童子め!だが一人で何が出来る?」

大嶽丸は言う。だが

「一人ではないぞ!」

今度は平家が立ち上がった。平家の中の将門が目を覚ましたのだ。

「みちよ、お前に鬼神将門全ての力を託す。存分にやるが良い」

そう声が聞こえたかと思うと平家も戦闘の構えを取った。
304名無し狩人:03/06/19 21:36 ID:rS4I/gd8
「将門か。だがそれでも結果は同じだ!」

大嶽丸はそう言うと2人に襲い掛かった。だが

「析雷!(さくいかずち)」

鋭い刃の様な雷が大嶽丸を襲った。
大嶽丸はそれを間一髪でかわすと雷が放たれた方を見た。
そこには八つの光に包まれた飯田が立っている。

「貴様!まだ動けるのか?」

大嶽丸は飯田に言った。

「八雷神(やくさいかずちのかみ)を召喚した。
 私の最後の力だ!」

飯田はそう言うと今度は土雷(つちいかずち)を放つ。
放たれた雷は爆発を起こし二体の鬼を襲った。

「おのれ!こうなれば最後の手段だ!」

主天童子はそう言うと愛刀・和泉守兼定をぬいた。
305名無し狩人:03/06/19 21:37 ID:rS4I/gd8
「お前達はこの刀が破邪の剣だって事くらいは知っていよう。
 だがこの刀、それだけではない!火龍よ姿を現せ!」

主天童子はそう言って刀を振りかざした。
すると刀から炎に包まれた龍が姿を現したのだ。

「火龍よ、行け!」

主天童子の放った火龍がM刑事達を襲う。
灼熱の火炎で身を守る火龍に安倍も飯田も平家も
有効な手段がなっかた。すると
中澤はフラフラになりながも立ち上がると剣を構えた。

「裕ちゃん!無茶だよ!」

雹紋剣の冷気で火龍に対抗しようする中澤を
矢口が止める。

「あれを止められるのは、雹紋剣の冷気や。
 他に何かあるんか?」

そう言う中澤であったが身体が言う事を聞かない。
火龍は今のところ動ける3人がくい止めているが
倒すとなると中澤の雹紋剣しかないのだ。
306名無し狩人:03/06/20 23:01 ID:l0P0PYAU
「あー、もう!動け!くそー!」

中澤は必死に身体を動かそうとする。その時

「力を貸しますよ」

中澤の前に男が現れた。

「金童子さん!」

紺野が言う。そう、中澤の前に現れたのは金童子であった。

「金童子よ!貴様、裏切るのか!」

大嶽丸は、突如現れ敵に力を貸そうとする金童子に怒りを表した。
その声を聞いた金童子は言った。

「貴様達の仲間になった覚えなどないわ!
 我が主は棘鬼童子ただ一人!」

金童子はそう言うと、その力を中澤に預けた!
307名無し狩人:03/06/20 23:02 ID:l0P0PYAU
「よっしゃ!身体が動く!行くで!みんな下がって!」

中澤はそう言うと雹紋剣を構えた。

「喰らえ!雹紋剣、絶対零度!」

中澤の振りかざした剣から強烈な冷気が飛び出す。
その冷気は中澤の目前に迫っていた火龍を一瞬にして
凍らせる。中澤は凍りついた火龍を叩き斬った!

「おのれ、棘鬼童子に続き、金童子までもが人間ごときに
 加勢するとはな。ならば・・・・」

主天童子はそう言うと地面を強く叩いた!

「出でよ、我が下僕達よ!」

主天童子がそう言うと地面から沢山のグールとゴブリンが
姿を現す、そしてその姿は今まで戦ったモノと違っていた。
308名無し狩人:03/06/20 23:03 ID:l0P0PYAU
「こいつらをこんな形で使うのは不本意だがしかたあるまい」

主天童子はグール達に攻撃を指示した。だが中澤達は
さほど驚いてはいなかった。

「何や、こいつら出来損ないかいな。主天童子!
 どうやらお前の手駒もこれで終わりみたいやな」

中澤は言う。そうなのである主天童子が呼び出した、
下僕達はまだ形成過程のモノ達なのであった。
それ故に攻撃力はたいした事はないが、
その数はかなりの物であった。

「確かに出来損ないだが、これだけの数がいれば
 時間稼ぎは十分だ。動ける奴で広範囲の攻撃能力を
 持つ者はおるまい」

主天童子の言う通りであった。今動けるメンバーで
石川や吉澤の様に広範囲を攻撃出来る能力を
持つ者はいなかった。だがその時

「硬気孔速射弾!」   「エルフスパイラルショット!」

何処からともなく気孔弾とボウガンの矢が飛んできて
主天童子の下僕達を襲った。
309名無し募集中。。。:03/06/21 22:50 ID:+uPkk+tb
310名無し狩人:03/06/21 23:17 ID:XNDE59pC
敵を襲ったのは気孔弾である。戦っていたメンバーは吉澤を見た。
しかし、吉澤は当然動けずにいる。更に気孔弾は吉澤がいる所
とは別の所から放たれていのだ。そしてボウガンも。
すると大嶽丸が叫んだ。

「お前達は・・・なぜここにいる?・・・・答えろ!
 既にM刑事でないお前達が・・・石黒!福田!」

中澤達はそう叫ぶ大嶽丸の視線の先に立つ2人を見た。

「彩っぺ!・・・明日香!」

今、主天童子と戦っているのは、奇しくもM刑事初期メンバー6人の内の
4人である。そして今まさに戦闘に加わったのはその6人の内の
最後の2人である、「石黒彩」と「福田明日香」であった。

「私達は今でもM刑事だ!」

福田は言う。そしてそれに続くように石黒も言った。

「妖魔を倒すのが我らが努め!私達がここに来るのは当然だ!」

そう言うと2人は中澤達の両サイドに立った。
311名無し狩人:03/06/21 23:18 ID:XNDE59pC
「カッコええ登場の仕方やな。ちょっと悔しいわ」

中澤が2人に言うと

「主役は最後に登場するんだよ」

福田が笑いながら言った。

「私達、前座な訳?勘弁してよ」

平家がそう言うと6人は構えた。

「雑魚は私と明日香で引き受けるよ」

石黒がそう言うと。2人は攻撃を開始した。

「私と圭織で突破口を開く」

そう言う平家と飯田が中澤と安倍の前に出て
突破口を作るべく敵に突進した。
312名無し募集中。。。:03/06/22 16:32 ID:1agM3Any

313名無し狩人:03/06/23 00:37 ID:mrpI6mEu
川‘〜‘)||<312、どうもです。上げようか迷っていたので助かりました。
( ●´ー`)<続きだべ!

「裕ちゃん、行くよ!」

安倍はそう言うと平家と飯田に続く。そして中澤は・・・
中澤は後ろにへたり込んでいるメンバーを振り返ると
敬礼をして安倍に続いた。

「何?今の・・」

中澤の行動を見た保田は首を傾げる。

「さぁ・・・・」

矢口も良く解らんといった表情を浮かべていた。

「気孔速射弾!」   「エルフレインボーショット!」

石黒と福田が一次攻撃を加えると

「地龍鞭、烈糸陣!」   「大雷!」

平家と飯田がそこから突破口を開く。
平家は鞭を素早く動かし先端を針の様にして敵を串刺しにする。
飯田は大雷(おおいかずち)を呼び出し強力な雷撃を放った。
314名無し狩人:03/06/23 00:38 ID:mrpI6mEu
「なっち、裕ちゃん行けー!」

飯田が叫ぶ。主天童子達までの突破口は開かれ
安倍と中澤は鬼達の前に立った。

「もう逃げられんな。お前に選択肢は無い!
 お前にあるのは確実な死だけだ!」

中澤はそう言うと剣を構え大嶽丸の前に立った。

「主天童子、あなたは封印出来ないよ。
 せめて楽に倒してあげるからおとなしくしなさい」

安倍はそう言うと主天童子の前に立つ。
だが鬼たちも簡単にはやられないと言わんばかりに
最後の抵抗を始めるのであった。
315名無し狩人:03/06/24 01:41 ID:0te5AeHm
川σ_σ||<下書きが終わった途端、PCがフリーズ!
     せっかく書いたのに・・・    自分で保 
316名無し娘。:03/06/24 19:00 ID:o5+v2rHk
フリーズに負けずガンガッテくらしゃい。
317名無し狩人:03/06/24 23:46 ID:fHUGvAXS
川‘〜‘)||<316、ありがとう御座います。ガンガってみます。
( ●´ー`)<続きだべ!

「M刑事達よ、我が言った言葉、覚えているか?
 お前達が邪魔な存在になる・・・と。
 あの時は冗談半分であったが現実になるとはな・・・。
 だが我とて名の知れた鬼、そう簡単には倒せんぞ!」

主天童子はそう言うと、両腕を突き出した。

「獄、烈爆覇!」

主天童子の両腕から爆炎が放たれる。
そしてそれは安倍に向かって行った。

「双龍旋壁!」

安倍は手にした槍を目の前で回転させた。
槍は風の渦を作り出すと壁となり主天童子の攻撃を防いだ。

「昇龍旋陣!」

安倍はそう言うと槍の回転速度を上げる。
すると先程まで壁になっていた渦が今度は
真空の刃となり主天童子に襲い掛かった。

「甘い!」

主天童子はそう言うと気合一発、安倍の攻撃を
弾き返すのであった。
318名無し狩人:03/06/24 23:48 ID:fHUGvAXS
一方、こちらは中澤と大嶽丸。中澤は大嶽丸に言う。

「山崎・・・いや今はあえて大嶽丸と呼んだるわ。
 大嶽丸、ホンマ哀れな奴やな、けどもう終わりや。
 お前の戯言に付き合うのはもう沢山や」

中澤はそう言うと手にした剣を上段に構えた。

「中澤、お前は何も解っていない。力こそ正義だ。
 敗者には何も残らない。勝った者こそが正しい。
 そう俺に教えたのがお前達だ。だから俺は力を手に入れた。
 力を手に入れたからこそ、こうしてお前達に復讐が出来るのだ!」

大嶽丸がそう言うと

「復讐?誰が誰にそうしている?お前が私達にか?
 私達は誰も負けてなんかおらん。今もこうして
 お前を追い詰めている。それの何処が復讐なんや!」

中澤はそう言うと構えていた剣を振り下ろした。

「撃破氷柱斬!」

中澤がそう言うと雹紋剣から鋭い氷の刃が飛び出した。
氷は分裂すると大嶽丸の身体を切り刻んだ。
319名無し狩人:03/06/24 23:48 ID:fHUGvAXS
「中澤よ。やはりお前は解っていない。俺も今更、M刑事全員を
 倒せるとは思っていない。そんな事は無理な話だからな。
 だが、お前だけなら倒せる自信はあるぞ。
 お前がいなくなる事がM刑事にとってどれだけ痛手になるか・・・
 復讐はそれで十分だ」

大嶽丸はそう言うと右手を突き出した。

「烈鬼閃迅!」

大嶽丸の右腕から強烈な閃光が放たれた。
閃光は収束され中澤を襲った。

「巨門星!」

中澤が叫ぶと中澤の右手に白黄色の月の様な盾が現れた。
中澤はその盾で大嶽丸が放った閃光を防いだ。
「巨門星」(こもんしょう)とは北斗七星の星の一つで
中澤の奥義・北天七曜・の防御系の技である。

「お前の攻撃は既に通用しない!いい加減諦めろ!」

中澤はそう言うと大嶽丸に斬りかかって行った。
320名無し狩人:03/06/26 00:43 ID:X1z5stu2
「うりゃぁぁぁぁぁぁーー!」

中澤は両手に携えた剣を振り下ろす。

「遅いわー!」

大嶽丸はその攻撃を両腕で止める。だが

「貪狼旋風脚!」

中澤の素早い足技が大嶽丸の顔面を捉える。
大嶽丸はそのまま地面に叩きつけられた。

「味な真似を・・・お前は剣技だけだと思って油断したわ。
 そう言えば先程の戦い、法力ではなく格闘系の戦いをする奴が
 いたな。それに・貪狼・またしても北天七曜か・・・」

大嶽丸が言う格闘系とは大谷や紺野の事であろう。
また、貪狼とは、これまた北斗七星の一つで
「貪狼星」(とんろうしょう)の事である。
中澤は紺野が訓練で見せた「狼牙旋風脚」をヒントに
北天七曜と組み合わせてこの技を完成させたのである。
321名無し狩人:03/06/26 00:44 ID:X1z5stu2
「だがこの程度の攻撃では俺を倒す事は出来ん!」

大嶽丸はそう言うと立ち上がろうとしたが、
すぐに膝をついた。

「ばかな!この程度の攻撃で・・・・」

この時大嶽丸は気づいていなかった。
己の顔に刻まれた赤黒色の痣の存在に・・・・

「大嶽丸・・・・気がつかんか?お前は既に敗北しんたんや」

中澤の言葉に大嶽丸は初めて己の身体の異変に気づく。

「貴様!一体何をした?」

「北天七曜、貪狼星!・・・貪狼星は赤黒色の身で左手に
 日輪を持つ。お前の身体はその日輪の力で滅びる」

中澤がそう言い終わると大嶽丸の身体が徐々に熱を帯びてきた。
日輪の力が効果を見せ始めたのである。
322名無し狩人:03/06/26 23:25 ID:46m9iozC
川σ_σ||<アバ、アバ、アバ、アバ、アバレンジャ〜♪

(〜^◇^)<チェックのスカート似合ってる〜♪    自分で保
323地方人:03/06/27 23:51 ID:Ep1vvHD/
シュシュッと参上。
シュシュッと保全。
シュシュッと退場。
中澤姐さん強いっすなぁ!
324名無し狩人:03/06/28 00:13 ID:MKWarluc
川σ_σ||<疲れたー!      自分で保
325名無し狩人:03/06/28 21:59 ID:aH8bSR7h
川σ_σ||<今日は書けそうにないなw
     自分で保
326名無し狩人:03/06/29 22:47 ID:JNt+w8ft
既に沈みかけている太陽が元に戻ったかの様に
大嶽丸の身体は発熱している。
その傍らでは、いまだに安倍と主天童子の戦いが続いていた。

「これではお互いきりが無いな。ならばお互いの剣術、槍術で
 決着をつけ様ではないか。どうだ安倍よ。
 見事受けて見せるか?」

既に持てる技を出し切った両者。主天童子の提案に安倍は答えた。

「私は最初から槍術で戦ってるよ」

確かに安倍の言葉は間違えていなかった。
安倍が繰り出す技は「気」や「閃光系」の物ではなく
槍そのものから繰り出す技なのである。

「そうか、言われてみればその通りだな。では言い直そう。
 安倍よ。我が剣術、受けるが良い!」

主天童子はそう言うと手にした刀を振り上げ
安倍に切り掛かって来た。
327名無し狩人:03/06/29 22:48 ID:JNt+w8ft
「速い!」

主天童子の猛攻に安倍は受けるのが精一杯である。
その太刀さばきは紛れも無く「土方歳三」その人の
物であった。

「どうだ!数々の戦を切り抜けたこの剣術。
 この力こそが我の切り札だ!」

土方歳三は相当の使い手であった事は動かぬ事実である。
そして主天童子の身体は元々その土方歳三の物である。
主天童子がその身体に染み付いた剣術を使いこなせるのは
当然であった。安倍はその力の前にどうする事も出来なかった。

「殺られる!」

安倍がそう呟いた時。

(なつみよ。恐れるな!お前にはこの棘鬼童子がついている。
 お前とて数々の修羅場を潜り抜けてきた戦士。
 自信を持て!向こうは主天童子と土方歳三の2人の力。
 だがこちらは3人の力がある!)

棘鬼童子が安倍に語りかけた。
328名無し狩人:03/06/29 22:49 ID:JNt+w8ft
「?・・・3人?どう言う事?」

安倍は聞いた。

(我となつみ、それに紺野だ。我はあの封印の場所からここまで
 紺野の身体を借りてやって来た。つまりそれまでは身体を
 共有している事になる。主天童子が土方の力を使えるように
 紺野が戦えばそれは我の経験にもなる。紺野は我が思っていた
 以上に素質があった様だ。紺野は体術だけなら、なつみ
 お前を上回る様だ。今からそのイメージを同調させる。
 受け取るが良い。なつみよ)

棘鬼童子はそう言うと記憶の一部を安倍の脳に送った。
そのイメージを受け取った安倍の動きに変化が現れた。

「解る!解るよ・・・そうか、紺野はいつもこうやって戦ってるんだ。
 なるほど・・・よし!それじゃ反撃だ!」

安倍はそう言うと、今まで受身だった体を入れ替え反撃に転じた。

「何だ!」

急に動きの良くなった安倍に今度は主天童子が受身になった。
329名無し募集中。。。:03/06/30 01:44 ID:sVG8iI96
なっちかっけぇ〜!!
330名無し狩人:03/06/30 20:47 ID:y/YhFjtr
川‘〜‘)||<323・329どうぞ最後までお付き合いください。
( ●´ー`)<続きだべ!

「おのれ!棘鬼童子か!」

主天童子はそう叫ぶと力いっぱい刀を振り下ろす。
だが安倍は槍でその攻撃を受け止めると
主天童子の腕からその刀を弾き飛ばした。

「しまった!だがこれでは終わらんぞぉぉぉぉー!」

刀を失った主天童子は両腕を振り上げると安倍に突進する。

「双龍自在槍!」

迫り来る主天童子を前に、安倍の槍が鞭の様になる。
その姿は正に前田の使う・自在棍・である。
前田の自在棍は最大で八節棍にまで分割するが
こちらは十節にまで分割していた。

「今更武器を変化させた所で結果は同じだ!」

主天童子はそう言うと両腕合わせる。そのスタイルは
まるでドラゴンボールのカメハメ破である。
主天童子の両腕に気が集まる。
331名無し狩人:03/06/30 20:48 ID:y/YhFjtr
「約束が違うよ!腕力の勝負じゃないの?」

安倍は先程、主天童子の言った言葉の事を言っている様である。

「黙れ!そんな事を言っている様では勝てんぞ!」

主天童子がそう言って溜めた気を放とうとしたその時であった。

「そう・・・だったら私だって・・・・」

安倍はそう言うと鞭の様になった槍で地面を叩いた。

「ジリュ!」

安倍がそう言うと同時に主天童子の足元から
小さな龍が姿を現す。そして

「地龍!」

安倍の言葉にその小さな龍は巨大な龍へと姿を変え
迫り来る主天童子に体当たりを喰らわせた!
332名無し狩人:03/06/30 20:49 ID:y/YhFjtr
「・・・不意をついたつもりが逆にやられるとはな・・・・」

そう言いながら立ち上がる主天童子にまたしても
安倍が召喚した龍が襲い掛かる。

「同じ手を喰うか!」

そう言って龍をかわした主天童子の胸板を
安倍の槍が貫いた。

「双龍霞隠!」

安倍がそう言うと今まで大きく見えていた龍が
元の大きさに戻っていた。
安倍の武器・双龍槍・の名前の由来はここにある。
一体の龍は安倍の槍を指し、もう一体はこの召喚された龍を指している。
小さな地龍を召喚しその姿を幻影で大きく見せる事により
敵を欺き、そこから生まれた隙をついて止めを刺す。
それが双龍槍の名前の由来であり必殺技でもあるのだ。

「うっ・・・・見事だ安倍よ・・・我を欺くとはな・・・・
 我の策にはまる事もなく見事な戦いぶりであった・・・」

主天童子はそう言うと地面に崩れ落ちる。
その姿を見た安倍は言った。
333名無し狩人:03/06/30 20:49 ID:y/YhFjtr
「そう、だから最後まで油断しないよ。圭織!」

安倍がそう言って飯田を見る。飯田は頷くと構えて言った。

「火雷!」

飯田がそう叫ぶと主天童子の身体は雷に打たれ
燃え上がった。

「・・・・最後の悪あがきも見破られていた様だな・・・・
 もう一度言おう・・・安倍よ・・・そしてM刑事よ・・・
 見事な戦いぶりであった・・・お前達に負けたのであれば・・・
 ふふふ・・・最後は主天童子の名に恥じない終わり方をしよう」

主天童子の言った最後の悪あがきとは何なのか?
主天童子は安倍の一撃を喰らうと倒れたふりをして
溜めていた気を放つ隙を窺っていた。
だがそれを見抜いていた安倍は自分で動くと危険であると
判断して飯田に止めを刺させたのである。

「主天童子、これがこの世での最後の姿だー!」

主天童子はそう言うと溜めていた気を自分に向かって放った。

「さらばだ!M刑事達よ!」

主天童子はこの言葉を最後に塵と化した。
最強の鬼・主天童子は・今、最後を迎えたのである。
334名無し狩人:03/06/30 20:56 ID:Kwy8WE2B
「さようなら主天童子・・・・貴方も棘鬼童子や
 金童子の様に解り合えたら良かったんだけどな」

そう言う安倍の目には涙が浮かんでいた。
主天童子も元々は人間である。そして主天童子を鬼にしたのも
人間である。安倍は主天童子の悲しみを知っていた。
しかし、情けをかければ自分がやられる。
主天童子は説得に応じるような相手ではなかった。
主天童子を止めるにはこするしかなかった。
安倍にはそれが解っていたから涙を流すのである。
そうする事しか出来ない自分の無力さを感じた悔し涙なのかも知れない。

「残るは大嶽丸・・・・」

安倍はそう言うと中澤の隣に立った。
そして雑魚を倒し終えた平家、飯田、石黒、福田も横に並ぶ。
この戦いの元を作った黒幕。それは主天童子ではなく
この大嶽丸なのである。この大嶽丸を倒さないと
自分達に明日はない。そんな思いが6人を包んでいた。
335名無し狩人:03/07/01 01:21 ID:ToNKo64R
「とうとうお前だけやな大嶽丸」

中澤は地面に伏した大嶽丸に言った。

「俺もここまでか・・・・だがただでは終わらん!」

大嶽丸はそう言うと何やら唱え始めた。
それが終わると小さな石版を天高く掲げた。

「はははは、主天童子を倒して忘れていた様だな。
 三悪道を開く鍵はこの手にある。既に準備は終わった。
 お前達が苦しむさまを見れんのはしゃくだが仕方が無い。
 どうだM刑事、もう止められんぞ。これで俺の勝ちだ!」

大嶽丸はそう言うと自分の後ろにある洞窟目掛けて石版を投げた。
石版は光を放ち洞窟内に消えて行った。そして次の瞬間、
凄まじい瘴気と邪気が洞窟から流れ出てくる。
大嶽丸は何とか立ち上がると言った。

「道は開かれた。悪しき物がこの世に出る道が出来上がったのだ。
 俺はこの道を通り再生する。お前達にそれを邪魔する事は出来ない。
 人間がこの道を通る事。それはすなわち死を意味する。
 それくらいはお前達にも解っている筈だ。そこから動けまい。
 近づけばこの道に吸い寄せられるからな。
 その辺りがギリギリのラインであろう。残念だったな!」

大嶽丸はそう言うと歩き出そうとした。すると
336名無し狩人:03/07/01 01:22 ID:ToNKo64R
「させるかー!」

福田がボウガンを放った。だがその矢は大嶽丸に当たらず
洞窟の奥へと吸い込まれて行った。

「無駄だ福田!ここから先は我々妖魔の世界。
 お前達の世界の武器や力の通じる世界ではない!」

大嶽丸はそう言うと先に進もうと足を踏み出した。
だが次の瞬間、またしても膝をつき倒れた。

「くそ!身体が言う事を聞かんのか・・・・
 だがこれしきの事・・・・・ぐあぁぁぁぁぁ!」

大嶽丸の身体の熱は更に増して行った。
それを見ていた中澤は言う。

「大嶽丸、お前はもう動けん。じきに身体の内部から燃え出して
 灰になるんや。お前に復活のチャンスはもう無い!」

「それがどうした?俺が滅びようとも道は開いたのだ
 俺の最終目的は達成したのだ。お前達こそ終わりだ!」

大嶽丸はそう言ったきり何も喋らなくなった。
既に意識もないのであろう。後は最後を迎えるだけと思われた。
だが事態は中澤の予想を遥かに上回っていた。
何が起きたのか?それは・・・・
燃え上がる筈の大嶽丸の身体はどんどん熱が上昇して行くだけあった。
そして遂にメンバーが近くに居られないほどその温度は上昇していた。
それでも大嶽丸の身体は燃え上がることなく温度だけが上昇する。
337名無し狩人:03/07/01 01:23 ID:ToNKo64R
「何故や?大嶽丸の身体は何故燃えないんや?」

中澤が言うと、安倍の中の棘鬼童子が言った。

(宝剣だ、宝剣の力で身体が守られているのだ!)

「宝剣?」

(大嶽丸の守りの要だ。奴は最後の瞬間その力を使ったのであろう
 これで奴の身体が燃え上がる事は無い)

伝説によれば大嶽丸は宝剣と呼ばれる物を持っていたとされる。
その剣の力は大嶽丸に鉄壁の防御力を与え、また復活の力され
もたらしたと伝えられているのである。

「まずいこのままやと・・・」

中澤の顔色が変わった。

「どうなるの?」

飯田が聞いた。中澤は最悪の事態を予想していたのだ。
338名無し狩人:03/07/01 01:24 ID:ToNKo64R
「このままやと、どんどん温度が上昇して・・・・」

「それで?」

「メルトダウンや・・・・」

中澤はそう言うと考え込んだ。
・メルトダウン・とは何なのか?
メルトダウンとは簡単に言うと暴走した原子炉などが
異常な高温になり遂には地表を溶かしながら地中に
陥没して行くと言われる現象であり、現実的には
ありえない現象と言われている物である。
その現実的にはありえない現象が起こるのか?
まず、貪狼星の力は太陽の力である。太陽はそれ自体が
巨大な核融合炉と言えるであろう。そして宝剣に守られた
大嶽丸の身体はその高温に現実に耐えているのである。
この最悪の組合せに現実的で無い事がいま起ころうとしていた。

「どうしよう・・・・」

6人は必死になって考えた。その時紺野がフラフラになりながら
近づいて来た。
339名無し狩人:03/07/01 01:25 ID:ToNKo64R
「あの・・・私映画で見たんですけど・・・・ゴジラ・・・
 ゴジラの身体がメルトダウンを起こした時、冷凍弾で冷やしてました。
 冷やせば何とかなるんじゃないですか?」

「そうか、裕ちゃんの雹紋剣なら・・・・」

安倍はそう言ったが中澤は黙ったままであった。

「どうしたの?やっぱり無理?」

中澤の表情を見た平家は中澤に聞いた。

「どうやろうな・・・でもそれしかないか・・・・」

中澤はそう言うと平家、飯田、安倍、石黒、福田5人を見つめた。
そしてこう言ったのである。

「みっちゃん、圭織、なっち、彩っぺ、明日香、みんな今までありがとう」

「裕ちゃん?何言ってんの?」

5人は中澤の突然の言葉に驚いていた。
340名無し狩人:03/07/01 01:27 ID:2ffWz1wo
「これが最後になるかも知れんからな。言う事くらいは言っとかんとね」

「裕ちゃん・・・・どう言う事?ただ冷やすだけでしょう?
 だったら問題ないじゃん」

安倍が言った。

「いや・・・ゴジラは私も見た。けど現実はあんな簡単なもんやないと思う
 実際やってみないと解らんけど・・・・たぶん私が思っている事が
 起こるんちゃうかな?」

「どう言う事?何が問題なの?」

「映画の冷凍弾がどんな物かは知らんけど雹紋剣は氷の力を持つ剣や。
 氷は水が凍ったもんやろ。それを高熱体にぶつけるんや。
 結果はたぶん・・・」

「冷えるんじゃない?」

「そう上手く行けば良いんやけど・・・みんな、伊豆大島の噴火
 映像とかテレビで見たことあるやろ?溶岩が海に入ったらどうなった?」

「!!水蒸気爆発!」

メンバーはここでやっと中澤の考えを理解した。中澤は雹紋剣で
冷却をしようとすれば水蒸気爆発が起こると考えたのだ。
341名無し狩人:03/07/01 01:28 ID:2ffWz1wo
「・・・そうだね・・・・じゃあ他の方法を考えないと・・・・」

福田がそう言うと中澤は首を横に振った。 

「いや、そんだけの時間はもう無い。やるしかないやろ」

中澤はそう言うと再度5人に向き直り敬礼をした。

「裕ちゃん、駄目だよ。失敗したらどうすんの?」

飯田が必死になって止める。

「いや、爆発が起こればそれで奴の身体も吹き飛ばす事が出来るやろ。
 爆発が起こらんかったら冷却が成功したことになる。
 出来れば成功する方を願いたいけど、どうなるか解らんし
 どっちにしてもメルトダウンは防げるからな」

「私急いで考えるから・・・ほらそれにみんなにも挨拶してないし、ねっ!」

平家も必死だった。何とか中澤を思い止まらせようと話かけた。
342名無し狩人:03/07/01 01:29 ID:2ffWz1wo
「みんなにはもう挨拶は済ませてある」

中澤は言う。そう、主天童子達に突っ込む前に中澤は
M刑事メンバーに敬礼していた。矢口や保田はその意味が
解らなかったが中澤は決死の覚悟で飛び込んで行ったのだ。

「裕ちゃん駄目だよー!」

中澤のマルチカムから矢口の声が聞こえて来た。
先程の会話は生きていた中澤のマルチアカムを通して
後ろにいるメンバーにも聞こえていたのだ。

「聞こえとったか・・・・でもな他に方法がないやろ」

中澤は矢口に答える。

「術を止められないんですか?」

今度は石川の声が聞こえて来た。

「残念やけど無理や。出来たらとっくにやっとるがな」

「中澤さん」  「裕ちゃん」  「中澤さん」

マルチカムが作動するメンバーの声が次々に飛び込んで来る。
中澤はそれに答える様に話始めた。
343名無し狩人:03/07/01 01:31 ID:Ju6Hf532
「みんな、今から言う事よーく聞いてや。ええか・・・
 お前らなー、ごちゃごちゃ言わんとおとなしくしとけや!
 これしか今は方法がないんや!お前らが同じ立場やったら
 どうする?同じ事するやろ?だからもう何も言うな!」

中澤はそうメンバーを一喝すると剣を握り締めた。

「みちゃん、後は頼んだで!あの道は今ならまだ塞げる。
 もうすぐ虚空山の人達の結界も解けるやろ。そうしたら
 力を借りて塞いでくれ」

中澤の言葉に平家は静かに頷いた。

「M刑事、中澤裕子突撃や!」

中澤はそう言うと雹紋剣に全パワーを注ぎ込んだ。
パワー全開の雹紋剣からは今までにない冷気が放出され
大嶽丸を包んだ。そして次の瞬間
轟音と共に大爆発が起こり辺り一帯が吹き飛んだ。
そこには大嶽丸はもちろん中澤の姿もなかった・・・
344名無し狩人:03/07/01 01:31 ID:Ju6Hf532
その光景にM刑事全員その場に立ち尽くしていた。
すると

「何をしている?中澤さんの意思を無駄にする気か?」

結界の解けた不動が怒鳴りつけた。

「裕ちゃんが・・・」

安倍は必死になって中澤の姿を捜した。

「安倍さん、諦めて下さい。たとえあの爆発で生き残ったとしても
 この道の力で中澤さんは既に奥に吸い込まれているでしょう。
 だったら我々はその中澤さんの期待に答えるのが努めです」

不動にそう言われた安倍は頷くと三悪道の入り口を塞ぐ
虚空山の手伝いに参加した。
しばらくすると入り口は塞がり全ての終わりを告げた。
M刑事メンバーはただ黙って座り込んでいた。
一言も発せずに。何を思うのであろうか?
現場は既に闇に包まれようとしていた。

【邪悪狩人M刑事】第二十話・私達に明日はあるのか?・終了!
345名無し狩人:03/07/01 22:56 ID:buy9Xiow
  【邪悪狩人M刑事】最終話・最終回も完璧です・

主天童子達との戦いも終わりました。本当なら喜べる筈なのですが・・・
三悪道への道も塞がり、全ての後始末が終わると既に辺りは闇に
包まれていました。私達はそれでもその場から離れる事が出来ず
ただ、ぼーっと座っているだけだったのです。

「皆さん本当に良くやってくれました。とにかく治療をしましょう」

瑠璃様はそう言うと薬師堂の人達と一緒に私達の治療に
当たってくれます。体力的には元気を取り戻したみんなでしたが
精神的に参っていたのでしょう。発する言葉といえば
中澤さんの名前だけなのです。

「裕ちゃん・・・」 「中澤さん・・・」

私もみんなと同じでした。何となく口にした言葉は

「中澤さん・・・・」

と、その時でした。私のマルチカムが微かに反応した様な
気がしました。だけどその後はウンともスンとも言いません。
きっと気のせいっだったのでしょう。

「みんな良くやってくれた。ほらそんな暗い顔せんと
 シャキッとせいや。それに中澤はまだアカンと決まった訳やない。
 とにかく戻るぞ」

室長がそう言うとやっとみんな立ち上がり歩き始めました。
どう考えても今日はこのまま戻る事は無理です。
虚空山の人達が用意してくれたテントで一泊する事になりました。
346名無し狩人:03/07/01 22:59 ID:FHLJ4mKh
「今、食事の準備をしますので皆さんはここで待っていて下さい」

テントまで案内してくれた宮毘羅さんがそう言うと

「あっ、私手伝います」

後藤さんがそう言って松浦さんと一緒にテントを出て行きました。
テントの中を重い空気が支配しています。みんな一言も口をききません。
そんな中、稲葉さんが口を開きました。

「くそ!またや・・・・また同じや・・・あいつもそうだった。
 そんで今度は裕ちゃんや・・・・」

稲葉さんはそう言うとテントを出て行きました。
私はこの空気に耐えられなかったので少しすると
稲葉さんの後を追いました。
少し歩くと木の下に座り込んで泣いている稲葉さんを見つけました。

「稲葉さん・・・・」

私が声をかけると

「ん、紺野か・・・・みんなの様子はどうや?」

「みんな一緒ですよ。泣いてました」

「そうか・・・・本来ならこんな時はうちがしっかりせんとアカンのやろな。
 でもな・・・アカンねん。どうしても悔しさが先走ってなぁ」

私は稲葉さんの横に座ると言いました。
347名無し狩人:03/07/01 23:00 ID:FHLJ4mKh
「私・・・今なんか変な気分なんです。さっきまではみんなと一緒
 だったんですけど、今はなんて言うかそれほど落ち込んで
 ないんですよ。何故なのか解らないけど落ち着いているんです」

「紺野は強いなぁ。うちもそうやったええんやけど、駄目やなぁ。
 あの時も今回も・・・」

「あの時って?」

「ん、前にも似た様な事があってん。うちがまだM刑事になる前や。
 その頃はまだ警察の仕事しとってな。まあ刑事みたいなもんや。
 そん時にコンビ組んどった相棒がおったんやけど、そいつと一緒に
 殺人事件の容疑者を追っとった時や。容疑者を追い詰めた
 あいつはやられてもうた。うちが応援頼もう言うたのに
 「女は黙ってろ」って、そんで容疑者と格闘になって・・・
 普通ならそこで逮捕や。だけどその容疑者って言うんが実は
 妖魔やってん。そんで殺されてもうたんや」

「えっ?それじゃその時稲葉さんはどうしたんですか?」

「うん、それがなM刑事になるきっかけになったんやけど
 うちの能力、鉄球を操る能力や。それが自然と発動したんや。
 元々そう言う家系やったみたいでな、気ぃついたら
 妖魔は死んどった。その後すぐに裕ちゃんとみっちゃんが
 来てな。2人はその妖魔を追っとったらしんやけど
 そん時にM刑事に誘われて今に至るって訳やな」
348名無し狩人:03/07/01 23:02 ID:FHLJ4mKh
「そうだったんですか。その時は相棒に止められて、
 そして今度は中澤さんに止められて・・・・
 何も出来なかった自分が悔しいんですね。
 あっ、だからあの時怒ったんだ軍荼利さんに
 「女は引っ込んでろ」って言われて・・・」

私がそう言うと稲葉さんは黙って頷きました。
少しすると食事を作っていたテントから後藤さんと松浦さんが
出てくるのが見えました。私と稲葉さんは立ち上がると
2人の所へ行きました。

「何やってんの?」

稲葉さんが聞くと

「ちょうど良かった。手伝って下さい」

松浦さんにそう言われ私と稲葉さんは料理の乗った器を持たされました。
そのまま後藤さんの後について行くとそこには戦死した
十六羅漢が安置されていました。後藤さんが1人ずつ器を
置いて行きます。全員分配り終えると後藤さんは言いました。

「皆さん、約束の料理持ってきました。本当なら生きてるうちに
 食べて貰いたかったけど・・・・ごめんなさい。これしか出来ません」

後藤さんはそう言うとその場に座り込み泣き出します。
私と稲葉さんと松浦さんは後藤さんの横に立って手を合わせます。
それを見た後藤さんも立ち上がると一緒に手を合わせました。
349名無し募集中。。。:03/07/02 20:58 ID:Fo5ergGW
ゴジラ俺も見た!!
350名無し狩人:03/07/03 02:16 ID:EAKQZsYT
川‘〜‘)||<349、ゴジラはやっぱあのシリーズです。
       三枝未希ちゃんの出ないゴジラは寂しい。
( ●´ー`)<続きだべ!

「よし、そんじゃ戻ろうか」

稲葉さんの声に私達は戻ろうとしましたが
後藤さんはまだ手を合わせていました。

「後藤・・・戻るで。ほら、あんたがここにおったら
 みんな落ち着いて食事出来んやろ」

そう稲葉さんに言われた後藤さんは頷くと私達の後に続きます。
テントに戻るとみんなだいぶ落ち着いた様で着替えを済ませていました。

「ご飯できたよ」

後藤さんがみんなにそう言うと全員揃って食事に向かいます。
みんな食卓に座ると瑠璃様が話を始めました。

「皆さん、今日は本当にお疲れ様でした。
 十六羅漢は残念でしたが、彼らも仏法を守護する者として
 見事な働きでした。今日の成果には彼らもきっと満足してくれるでしょう。
 先程後藤さんが彼らに約束の食事を持っていってくれました。
 本当にありがとう御座います。彼らもきっと喜んでいますよ」

瑠璃様の言葉に後藤さんは軽く頭を下げます。
351名無し狩人:03/07/03 02:17 ID:EAKQZsYT
食事が終わるとみんなで順番に移動指令車のシャワーで汗を流します。
私が指令車から戻るとテントの中には誰も居ませんでした。
みんな外に出て座っていました。
2〜3人で話をしてる人、1人で座っている人様々です。
私は近くにいた安倍さんの所に行きました。
安倍さんは1人の筈なのに誰かと喋っている様です。

「・・・・もういいよ・・・・お願いだから1人にして!」

安倍さんはどうやら中にいる棘鬼童子さんと話をしている様です。

「安倍さん・・・」

私が話しかけると

「紺野・・・ごめん、今は1人にさせて・・・」

安倍さんにそう言われた私は

「今、棘鬼童子さんと話してたんですか?1人になりたいなら
 棘鬼童子さんは、また私が引き受けます」

「ありがとう・・・じゃあお願い」

こうして私はまた棘鬼童子さんの宿主になりました。
352名無し狩人:03/07/03 02:18 ID:EAKQZsYT
「安倍さんと何を話してたんですか?」

私は棘鬼童子さんに尋ねました。

(いや、話はしていない。なつみが聞こうとしないのだ。
 状況が状況だけに解らんでもないがな)

「何か話したい事があったんですか?」

(ああ、だがそれを話す前に紺野、お前に尋ねたい。
 我は今こうしてお前と一体化している。
 だからおおよその心境も解る。それでだ、
 お前となつみとではだいぶ落ち着きが違う様だがなぜだ?)

「・・・私にも解りません。稲葉さんにも言ったんですけど
 なぜか落ち着いているんです。みんなもだいぶ元気になった
 みたいだけど、それとは別に・・・きっと私の方が落ち着いてる」

(その様だな。その落ち着きの訳、我には解る様な気がする)

「えっ?教えて下さい。どうしてですか?
 ・・・自分では絶対に認めたくないけど
 私、中澤さんの事、それほど・・・」
353名無し狩人:03/07/03 02:20 ID:KCVkGa6r
(いや、そうではない。お前の悲しみとなつみ悲しみは
 同じ様な物だ。だが決定的に違う物がある。
 それは・・・お前は中澤が死んだとは思っていない。
 そう思う何かがお前の中にあるのだ)

「何かって・・・そう信じたいだけだと思いますけど」

(いや違う。お前が気がついていないだけだ。
 それが何なのか、恐らくそれはお前だけが持つ感覚。
 いや本来なつみにもある筈だが、それを考える余裕がないのだ)

「感覚・・・ですか?」

(そうだ、良く考えてみろ。お前と他の連中とで違う事は何だ?)

「戦闘能力とかそう言う事じゃないですよね。そう考えると・・・・
 そうか!今私の中に棘鬼童子さんがいます」

(正解だ、我らが同化する事によって本来の能力より力が増す。
 それは生命力も同じ事だ。そこでなぜお前が中澤は生きていると
 考えるかだが、解るな。中澤には金童子がついている。
 あやつとて我らが同族、その生命力は普通の人間の比ではない)

「でも、三悪道の力はどうなんですか?」

(解らんか?先程言った様に中澤には金童子がついている。
 大嶽丸とて元は山崎とか言う人間ではないか。
 その大嶽丸があの場所にいられたのなら中澤も大丈夫であろう?)
354名無し狩人:03/07/03 02:21 ID:KCVkGa6r
「そうか!そうですよね。でもそれをどうやって証明すれば・・・」

私は少し考えるとある事を思い出しました。
それはあの時のマルチカムの反応です。
私が「中澤さん」と呟いた時に一瞬ではあったけれど
反応があった。もしからしたらあの時本当に中澤さんの
マルチカムとつながったのかも知れません。
もしそうなら中澤さんは何処かにいる。
私は指令車に走りました。

「あれっ?紺野ちゃん。どうしたの?」

指令車の扉を開けると中には柴田さんと大谷さんがいました。
柴田さんはモニターの前に座り、大谷さんはマルチカムと連動している
メインの通信機の前に座っていました。

「柴田さん達こそ何やってるんですか?」

私はメイン通信機を見ながら言いました。
それを見た柴田さんは

「・・・たぶん紺野ちゃんがやろうとしてる事だと思うよ」

そう言ってモニターのチェックを始めました。
355名無し狩人:03/07/03 02:22 ID:KCVkGa6r
「私がやろうとしてる事って・・・・」

「中澤さんのマルチカムに呼びかけようと思って来たんでしょ?
 それにひょっとしたら中澤さんから連絡があるかも知れないって」

大谷さんが通信機のチェックをしながら言いました。

「じゃあ、2人とも・・・」

「そう、でも2人だけじゃないよ。斉藤と村田はMSMを持って
 金童子の反応を探しに行ってるから」

外を見るとMスクーターが2台、ありませんでした。
2人はそれに乗って既に現場に出かけていたのです。

「私、みんなを呼んで来ます。人数が多い方がいいですよね?」

私がそう言ってみんなの所に行こうとすると

「駄目だよ!みんなには話さない方がいい」

大谷さんに止められました。
356名無し狩人:03/07/03 02:23 ID:4ix/7CiE
「何でですか?みんなで捜した方が・・・」

「やれる事はやってる・・・だからそんなに人数は必要ない。
 それにみんなに必要以上の期待を持たせると
 万が一の時には余計辛くなるでしょ。
 だからみんなには言わないで」

たしかに柴田さんの言う通りです。カラ元気とは言え
やっとみんな落ち着いて来たのにそこに必要以上の期待をもたせ
それが最悪の結果だったら、M刑事はしばらく再起不能になります。

「解りました。でも私にもお手伝いさせて下さい」

「そのつもりだよ。こっち来て」

私は大谷さんの横に座りました。

「でもこんな事やってたらみんなおかしいって思うんじゃ・・・」

私は横に座っている大谷さんに聞きます。
すると大谷さんは笑いながら言いました。
357名無し狩人:03/07/03 02:24 ID:4ix/7CiE
「紺野、私達がイライラしてる時いつも何してる?」

「何って・・・えーっと、ガレージで車とかいじってますよね」

「そう、それが私達の気晴らしみたいな物だからね。
 だから今だってみんないつもの事だと思ってるよ」

それから私達は中澤さんのマルチカムに呼びかけたり
センサーで金童子さんの反応を探したり
考えつく事を色々試してみました。
それから少しすると

「こちら斉藤、今のところ反応なし。そっちはどう?」

斉藤さんから通信が入りました。

「まだ何も無いよ。もう少し北に走ってみて」

柴田さんが指示を出します。

「了解!捜索を続けます」

柴田さんの見つめるモニターには何の反応もなく
動いている物といえば斉藤さんと村田さんの現在地を
示す光点だけでした。
358名無し募集中。。。:03/07/03 11:37 ID:Wur7hidJ
終幕かと思ったらもうひと展開・・・・・こんなに嬉しいことはない
359349:03/07/03 21:04 ID:vpgEINt5
>>350
>川‘〜‘)||<349、ゴジラはやっぱあのシリーズです。
>       三枝未希ちゃんの出ないゴジラは寂しい。
禿同!!

で今度はガソダムF91?
360名無し狩人:03/07/03 22:28 ID:Z0riIAiS
川‘〜‘)||<F91?漫画でしか見たこと無いけど中澤と紺野が
       セシリーとシーブックって事かな?
       あまり意識はしてなかったです。 
( ●´ー`)<続きだべ!


「駄目か・・・・。なんの手掛かりも見つからないよ」

私が呟くと

「ん?」

柴田さんと大谷さんが同時に声を出しました。

「今、一瞬だけど・・・・」

「うん、モニターにも・・・」

柴田さんはそう言うとモニターのキーボードを叩きます。
そして

「やっぱり・・・本当に一瞬だけど反応があったよ。
 えーと・・・村田の方が近いな。村田聞こえる?」

「聞こえるよ、何か解ったの?」

「うん、一瞬だけど中澤さんのマルチカムの反応を確認した。
 そこらか二時の方向、今データ送るよ」

柴田さんはそう言うと村田さんと斉藤さんに
先程反応のあった場所のデータを送り現場に
向かう様に指示を出しました。
361名無し狩人:03/07/03 22:29 ID:Z0riIAiS
「私も行っていいですか?」

私は2人に聞きます。

「そうだね。反応が本当に中澤さんだとしてもあの場所に
 いるとは限らないし、いいんじゃないかな?」

柴田さんが大谷さんを見ます。大谷さんも頷いたので
私はMスクーターに乗り込むと森の中に飛び込みました。

「暗いから慎重にね」

森に入った私に大谷さんが言います。
少し走ってもうすぐ現場と言う所で突然私の装備していた
センサーが反応しました。

「えっ?敵?」

私はMスクーターをUターンさせると反応のあった場所に
止まりました。

「ここか・・・」

そう言って私がライトで照らすとそこには「山子」がいたのです。
362名無し狩人:03/07/03 22:30 ID:Z0riIAiS
「あなた、あの時の・・・」

そう、その山子は奥多摩の戦いで出会った、あの山子だったのです。

「紺野、どうしたの?コースから外れたよ」

柴田さんから通信が入ります。

「柴田さん、山子です。あの時の山子がいるんです」

「はぁ?山子?何の事?」

柴田さんがそう言うと

「紺野、山子ってあの時の山子?」

大谷さんの声が聞こえました。確かにあの時って言っても
その場にいなかった柴田さんには判る筈もありません。
私は大谷さんに言いました。

「間違いありません。あの時の山子ですよ」

私がそう言った時、山子が少し奥に進み私の方に振り返りました
363名無し狩人:03/07/03 22:32 ID:Z0riIAiS
「何?ついて来いって事?」

私は振り返りながら進む山子の後を追う事にしました。

「大谷さん、山子は何処かに私を案内したいみたいです。
 ついて行ってみます」

「ちょっと紺野、1人じゃ危ないよ。やめなさい」

「でも、追いかけないと、どっか行っちゃいますよ。
 とにかく私、行ってみます」

「わかった、けど絶対無茶しないでね。今村田から連絡があって
 中澤さんのミニマルチを見つけたんだって。それ以外
 手掛かりもないみたいだからすぐに2人ともそっちに
 行かせるから。何かあったらすぐに逃げるんだよ」

「了解!それじゃあ行きます」

私はそう言うと山子の後に続きました。
ちなみにミニマルチとは、マルチカムが壊れた時の
サブシステムでマルチカムより更に小型の通信機です。
中澤さんのミニマルチがあったと言う事は中澤さんがそこを
通った可能性が出て来ました。
反応のあった場所は私達が歩いた道とは違う場所だし
あの爆風であそこまでミニマルチが飛ばされる可能性も
あまりないのです。
364名無し狩人:03/07/04 23:34 ID:ebZF7BRO
私はMスクーターで山子の後を追いましたが、
さすがに山の妖精、ついて行くのがやっとです。
それでも何とかついて行くと山子は小さな洞穴に
入って行きました。見ると中では明かりが揺れています。
どうやら誰かが火を焚いている様です。
私は武器を持ってこなかったのでたまたま
Mスクーターに入っていたMシューターを
手にすると洞穴の入り口からそっと中をのぞきました。

「誰かいるのか?」

中から聞き覚えのある声が聞こえました。

「金童子さん?」

「紺野さんですか?だったら入ってください」

そう言われた私は洞穴の中に入ります。
中では傷を負った金童子さんが壁に寄りかかり座っていました。

「金童子さん!大丈夫ですか?」

私は金童子さんに駆け寄りました。
365名無し狩人:03/07/04 23:35 ID:ebZF7BRO
「私は大丈夫です。それより中澤さんを・・・重体です。
 急いで治療しないと危険な状態です」

金童子さんが指差す場所には中澤さんがひどい傷を負い
横たわっていました。

「中澤さん!」

私は慌てて中澤さんに駆け寄りました。
中澤さんは意識を失っていましたがまだ脈はあります。

「紺野さん急いで下さい」

金童子さんにそう言われた私はすぐにMスクーターに戻ると
大谷さんに連絡を入れました。

「大谷さん、見つけました!中澤さんです。
 でも、ひどい怪我で・・・すぐに薬師堂の人を・・・
 瑠璃様を連れてきて下さい」

「了解!現在地は確認したよ。すぐに行くから待ってて!」

大谷さんに連絡を入れた私は斉藤さんと村田さんにも
連絡を入れました。
366名無し狩人:03/07/04 23:36 ID:ebZF7BRO
「紺野です。斉藤さん、村田さん、聞こえますか?
 中澤さんが見つかりました。すぐに戻って
 みんなを連れてきて下さい」

「解った、すぐに戻るよ。中澤さんをよろしくね」

「了解です!」

連絡を入れて少しすると、瑠璃様と薬王さん、薬上さんを
乗せて藤本さんがMスクーターで駆けつけました。

「こっちです。お休みの所申し訳ないですが。お願いします」

「気にしないで下さい。それで中澤さんは?」

私は虚空山の3人を中澤さんのもとに案内しました。

「あの爆発で助かるとはさすがですね」

薬王さんはそう言うと中澤さんの容態を見ています。

「まずいな、だいぶ衰弱している様だ。瑠璃様・・」

「どうやらその様ですね。しかし案ずる事はありません。
 この薬師瑠璃の名にかけて中澤さんは絶対に助けます」

瑠璃様はそう言うと中澤さんの身体の上に両手を広げました。
367名無し狩人:03/07/04 23:38 ID:VMCXRk5z
「薬師瑠璃光治癒掌!」

瑠璃様がそう言うと両手のひらから光が出て
中澤さんの身体を包み込みました。
すぐに薬王さんと薬上さんも同じ事を始めました。
その時です。

「中澤さん!」

村田さんと斉藤さんがみんなを連れて来ました。
みんなとは言っても、村田さん、斉藤さんに
後藤さん、松浦さん、柴田さん、日光さんでした。
なぜこのメンバーなのか。私は不思議でしたが
その訳はすぐに解りました。

「静かに!」

薬上さんがそう言うとみんな静かになります。
そしてすぐに車輌課の3人が外に出て行き
何かをはじめました。
368名無し狩人:03/07/04 23:39 ID:VMCXRk5z
「さあ、あんたも治療が必要だ」

日光さんはそう言うと金童子さんの前に座ります。

「いや・・・私は妖魔ですよ。退魔師の貴方の
 治療を受ける訳には・・・」

金童子さんは驚いた様に言いました。

「共に戦った仲間に人間も妖魔も無い。気にするな」

日光さんはそう言うと3人と同じ様に金童子さんに
手のひらの光をあて始めました。

「仲間・・・ですか・・・」

金童子さんはそう言うと素直に治療を受けていました。

「こちらはもう良いでしょう。それでもすぐに病院に運ばないと
 危険な状態には変わりありません。急いで下さい」

瑠璃様にそう言われた私達は中澤さんを急いで運びだしました。
外に出ると3台のMスクーターが連結されていて
中央がタンカの様になっていて中澤さんを運べるように
改造されていました。
369名無し狩人:03/07/04 23:40 ID:VMCXRk5z
「急いで改造したからこんなんだけど、大丈夫。
 後藤達なら上手く操縦できるよ」

村田さんがそう言うと後藤さん、松浦さん、藤本さんの
3人が改造されたMスクーターに乗り込みました。
私はどうしてこのメンバーだったのかやっと解りました。
車輌課の3人でMスクーターを改造する。
でも、応急的な改造だから中澤さんを運ぶのには
3台のMスクーターの息が合わないと危険です。
その為にGMTの3人がここに来たのです。

「向こうでヘリが待機してる筈だから、お願いね」

斉藤さんが後藤さん達にそう言うと
後藤さん達は慎重にMスクーターを発進させました。

「私も一緒に行きましょう」

瑠璃様がそう言うと

「紺野、瑠璃様を乗せてみんなの後について行って」

村田さんにそう言われた私はMスクーターに瑠璃様を乗せると
3台の後に続きました。
370名無し狩人:03/07/04 23:41 ID:ls5Pybfd
さすがに警察省特務部ナンバーワンのライダーチーム。
GMTの3人はスタートこそゆっくりでしたが
その後は息もピッタリ、かなりのスピードで
森の中を駆け抜けました。

「ご苦労さん」

みんなの所に到着すると稲葉さんがやって来て
みんなに中澤さんを運ぶように指示を出しました。
私も手伝って中澤さんを運ぶとそこで驚きました。
ヘリが待ってると聞いていたので私はてっきり
Uジャイロだと思っていたのですが
待っていたのは陸上防衛隊のヘリでした。

「加藤二慰!」

私はそこに加藤二慰がいたのだ更に驚きました。

「紺野、久しぶりだな。だが今はゆっくり話をしている時間もない。
 後は私達に任せろ。安心して待っているんだな」

加藤二慰はそう言うと中澤さんを乗せたヘリに乗り込みます。
付き添いの平家さん、矢口さんも乗り込むと
ヘリは飛び立って行きました。
371名無し狩人:03/07/05 01:01 ID:c+Wd5E+P
「防衛隊が協力してくれたんですか?」

私が驚いていると

「そう、防衛隊には貸しがあるからね。
 それにUジャイロだと安定も良くないし
 何しろパイロットの2人が疲れているからね。
 加藤二慰に協力を頼んだらすぐに来たくれたよ」

大谷さんはそう言って色々説明してくれました。
私から連絡を受けるとすぐに平家さん達と
相談して中澤さん搬送の段取りを考え、
藤本さんが出発したすぐ後にUジャイロで運ぶのでは
リスクが大きいと判断して防衛隊に協力を依頼したのです。
私はフリージアの暴走事件を知らなかったので
話を聞いて防衛隊が協力してくれたのに納得が行きました。

「紺野、悪いけど、もう一往復お願いね」

飯田さんにそう言われた私は、まだ斉藤さん達が
あの洞穴にいる事を思い出し、慌てて迎えに行きました。
帰り道、私は金童子さんを乗せていました。
372名無し狩人:03/07/05 01:02 ID:c+Wd5E+P
「金童子さん、本当にありがとうございました」

「いえ、私もあの山子に助けられたんですよ。
 あいつがいなかったら私も中澤さんも
 どうなっていたか解りませんでした」

「そう言えばあの子、どうしてここにいるんですか?」

「実は・・・あの紺野さん達との戦いの後、
 皆さんに言われた言葉が身にしみまして
 あいつを捜したんですよ。みつけてから
 謝って、それから私になつく様になってしまって・・・
 どうやら今日も私について来ていたみたいで」

「そうだったんですか・・・。でも本当に良かった。
 みんなあの爆発では中澤さんは助からないと
 思っていましたから」

「あの件に関しては私は参りました。本来ならもっと無事に
 離脱出来たと思います。でもあの爆発の中、中澤さんは
 大嶽丸が無事なのを見て剣で止めを刺したんですよ。
 だから離脱が遅れて、でも中澤さんの気持ちを考えると
 止める事が出来ませんでした」

金童子さんにそう言われた私も頷きました。
373名無し狩人:03/07/05 01:03 ID:c+Wd5E+P
「で、その後は私も気を失ったみたいで、そうしたらあいつが
 来て私を起こしてくれたんですよ。既に中澤さんとは
 分離してましたから、私だと解った様です。
 私は気が付くと中澤さんをあの洞穴に運んで
 あいつに誰かを呼んで来るように言ったんです。
 あいつはすぐに出て行って、そこで紺野さんを
 見つけたみたいですね」

やっぱりあの時私も森に入って正解だったようです。
もしあの子に出会ったのが村田さんや斉藤さんだったら
きっとあの子は姿を現さなかった筈です。
あのメンバーであれば私か大谷さんしか
あの子は知らない筈です。
私が金童子さんにもう一度お礼を言った時
みんなの所に到着しました。

「さてと・・・裕ちゃんの救出も無事終わったし、めでたい所やけど
 斉藤、村田、大谷、柴田、紺野、うちらに何か言う事ないか?」

稲葉さんがそう言って私達5人に詰め寄りました。
374名無し狩人:03/07/05 01:04 ID:c+Wd5E+P
「・・・何かとおっしゃいますと?」

斉藤さんが恐る恐る聞くと

「アホ!お前らだけで動いてうちらに何も言わんかった事に
 怒っとるんやないか!」

稲葉さんの後ろに立つみんなも頷いています。

「・・いやその・・・言うタイミングを逃したと言うか・・・」

「そ、そうなんです。みんなに言おうかなーって思ってたら
 紺野ちゃんから連絡があって・・・・」

大谷さんと村田さんが一生懸命言い訳をしています。

「まあ、済んだ事はもーええ、けどな、今度またやったら
 承知せえへんで!ええな!」

「はい・・・ごめんなさい・・・」

私達5人はこれで開放されました。
375名無し狩人:03/07/06 00:10 ID:daD+/gtw
中澤さん発見にみんな安心したのかその後はすぐに眠りに就きます。
翌日、朝食を終えた私達は撤収の仕度をすると制服に着替えました。
普段みんな各々動き易い服装をしているのですが
一応M刑事オリジナルの制服が存在します。
制服は出張の時などには携帯が義務付けられており
今回もみんな持って来ていたのです。
どんな感じかって聞かれると説明しづらいのですが
そうですね、アイドルグループ「モーニングプロジェクト」で
今年もやっているシャッフルユニットってありますよね。
あのユニットの「水色11」で「モーニング娘」の「ののちゃん」が
着ている衣装がカーキー色になって更にネクタイをしている。
イメージ的にはそんな感じでしょうか。

「総員整列!」

飯田さんの声が響きます。整列した私達の前を通り
今回の戦いで名誉の戦死を遂げた十六羅漢の亡骸を
虚空山の人達が運びます。

「敬礼!」

飯田さんの合図でみんなが一斉に敬礼をして見送ります。

376名無し狩人:03/07/06 00:11 ID:daD+/gtw
「弔砲構え!」

またしても飯田さんの合図で私を含めた代表9人が
Mシューターを空に向けて構えました。

「てー!」

合図と共にMシューターを空に3回放ちます。
9人の合計で27発、射撃で弔意を現す、弔砲は
27発がお決まりらしいのですが、なぜでしょうね。
十六羅漢の見送りが終わると瑠璃様が近づいて来ました。

「お見送りありがとう御座います。この様な事までしていただけるとは
 本当に・・・彼らもきっと喜んでいる事でしょう」

「いえ、形式的に合っているか良く解らないですけど
 私達に出来る事って言ったらこんな事くらいですから」

飯田さんがそう言うと瑠璃様は私達に深々とお辞儀をしました。
377名無し狩人:03/07/06 00:11 ID:daD+/gtw
「それでは皆さん、本当にお世話になりました。
 私達はこれで帰ります。皆さんも道中お気をつけてお帰り下さい」

「こちらこそお世話になりました。この場にいない中澤に代わって
 お礼を申し上げます。本当にありがとう御座いました」

飯田さんがそう言うと私達も瑠璃様に頭を下げました。

「それでは失礼致します」

瑠璃様はそう言うと虚空山の人達が待つ車へ向かって行きます。

「私達も帰ろうか?」

飯田さんがそう言った所へ

「おーい!」

愛染さんがやって来ました。
378名無し狩人:03/07/06 00:13 ID:2JdSTTmL
「皆さん、お世話になりました。ホント言うとこのままM刑事に
 なっちゃってもいいかなー、なんて思ったけど私も虚空山に帰るよ。
 帰って修行やり直して、そうしたらまた遊びに行くね」

愛染さんはそう言うと私達一人一人と握手を交わし戻って行きました。
その後は日光さんをはじめ薬師堂の方々、それに十二神将の皆さん、
その他。お世話になった人達とお別れを済ませて最後に残ったのが

「安倍さん、食事の約束、楽しみに待っていますよ」

不動さんでした。

「そう言えばそんな約束も・・・・前向きに検討いたします」

安倍さんがそう言うと

「はははは、そう言われると思っていました。
 いや気にしないで下さい。気が向いたらで結構ですので」

「はい、落ち着いたらゆっくり考えてみます」

安倍さんがそう言うと不動さんは戻って行きました。
379名無し狩人:03/07/06 00:14 ID:2JdSTTmL
「それじゃあ僕達も戻ります」

西崎さんが挨拶に来ました。

「それじゃあ気を付けて・・・」

大谷さんがそう言うと西崎さん達能力者の人達も帰って行きます。
西崎さんと大谷さん・・・・やっぱりあやしいと思うのは私だけでしょうか?


「明日香、ホント助かったよ。気が向いたらまた遊びに来てね」

飯田さんと安倍さんは旧友と握手で別れました。

「それじゃあ私は明日香を送ってから戻るから」

そう言う石黒さんの車で2人はこの場を後にします。

「俺らもかえるぞ」

室長がそう言うとみんな各々マシーンに乗り込みました。
その時です。
380名無し狩人:03/07/06 00:15 ID:2JdSTTmL
「室長」

後藤さんの声がしました。

「何や?」

「私のバイク、お願いします」

後藤さんは愛染さんがここまで乗ってきた自分のバイクを
室長に運転する様に頼んでいました。

「俺がこれ乗って帰るんか?」

「はい、そのバイク、だいぶ癖があるからみんな嫌だって
 乗ってくれないんですよ。それにこの前乗らせてくれって
 言ってたじゃないですか」

「そら言うたけど・・・まあええわ」

室長はそう言うと後藤さんのバイクにまたがりました。
みんなエンジンをスタートさせると最後にこの場に残った
私達も帰路についたのです。

本部に戻った私達を待っていたのは中澤さん容態が
峠を超えたと言う知らせでした。
もうこれで大丈夫です。私達は手を取り合って大喜びでした。
それから数ヵ月後・・・・
381名無し狩人:03/07/06 00:16 ID:MpQ4PswH
中澤さんも現場に復帰して私達はいつもの日常を過ごしていました。
そんな中、突然の知らせが舞い込みました。
ある日の朝礼での出来事です。

「突然やが、M刑事の規模拡大が決定した。
 みんなも知ってる様に連合はあの事件以来勢力を失って
 西崎君をはじめとするほとんどの人間が脱退し虚空山に
 所属している。そのお陰でって言うのも変やけど
 連合のサポートが無くなったので急遽M刑事の規模拡大が
 決定したんや」

室長の言葉にみんな驚いています。

「それでなんやんけど・・・みんな、よう聞いてくれ。
 実は人事異動があるんや。今からそれを言うから
 しっかり聞いてくれ。平家、りんね。2人は
 北と南に今度新しく出来るM刑事の拠点に移動になった。
 それから石井。石井はこれまた新設されるサイキックセンターに
 移動が決まった」

室長の言葉にみんな言葉も出ません。
382名無し狩人:03/07/06 00:17 ID:MpQ4PswH
「そんでや。ここも穴埋めが必要になる。まず保田、お前は
 今の平家のポジションに入って貰う。それから前田、
 前田は石井の代わりにオペレーターや。前田の代わりは
 ソニンがバイトで入ってくれるそうや。それから新人も入る」

室長はそう言うと4人連れてきました。

「まず自己紹介やな」

「今度、捜査課配属になりました、亀井絵里です」
「同じく捜査課に配属になりました、田中れいなです」
「同じく配属になりました、道重さゆみです」

それからもう一人

「資料課配属になりました、斎藤美海です」

4人が挨拶を終えると室長が言いました。

「平家のの抜けた穴をこの3人で埋めるには
 まだ力不足やがすぐに慣れるやろ。
 それから斎藤はりんねの補充要員や。
 そやから資料課のリーダーはあさみにやって貰おうと思う」
383名無し狩人:03/07/06 00:18 ID:MpQ4PswH
こうしてM刑事は新しいスタートを切りました。
ここを出て行ったみんなとの別れは寂しいですが
別に永遠の別れではありません。
作戦によっては一緒になる事だってあるし、スタートしたばかりの
他の拠点に私達が指導しに行く事もありました。
みんながそれぞれ新しい事を始めて頑張っています。
例えば保田さんは新生GMTの指揮官として奮闘してるし
矢口さんはシゲル君やちさとちゃん達となにやら怪しげな
少年探偵団みたいな物を結成したし、それによって
愛ちゃんがMMKに新たに入る事になりました。
私はと言うと、なぜか藤本さんと一緒に資料課のサポート
をする様になりました。
えっ?棘鬼童子さんはどうしたかって?
棘鬼童子さんと金童子さんはあの後どうしたかと言うと
金童子さんは、まだ身体の無い棘鬼童子さんを連れて
奥多摩の森に帰りました。そこでゆっくり棘鬼童子さんの
回復を待つそうです。
まあ、近況はこんな感じです。
これからも私はM刑事として頑張って行こうと思います。
きつい事や辛い事もあると思いますが、
それ以上に楽しい事がいっぱいあると思います。
私は誇りを持って戦います。
それでは皆さん、またどこかでお会いしましょう。

M刑事は今日も完璧です!

  【邪悪狩人M刑事】最終話・最終回も完璧です!・終了

       邪悪狩人M刑事・・・・・END!
384名無し狩人:03/07/06 00:36 ID:MMSoXN3G
本編は一応これで終わりです。
この後は途中に入れようと思っていた話がいくつかあるので
短編みたく少し書こうかと思いますので良かったら読んでやって下さい。

今まで読んでいただいた皆さん、本当にありがとうございました。
                        書き人・名無し狩人・
385名無し募集中。。。:03/07/06 01:47 ID:3hYS7bLw
お疲れさまー

ここを覗くのが毎日の日課になってますた
番外?も楽しみにしてます
386名無し募集中。。。:03/07/06 23:00 ID:DdXx4rTC
乙カレー
書き始めの頃から楽しく読んでますた
短編も楽しみぃー
387名無し狩人:03/07/07 01:45 ID:6IIq/map
>385、386
いやー良かった。レスがなかったらどうしようかと思っていたのですが、
ありがとうです。
とりあえず短編と言うか、たぶん長くなる様な気がしますが
外伝を書きますのでよろしかったら読んでみて下さい。
388名無し狩人:03/07/07 01:46 ID:6IIq/map
        【邪悪狩人M刑事】外伝

        「こちらメロンカンパニー!」

都内某所、住宅街の外れに怪しげな建物がある。
その建物に掲げられている看板には
「(有)メロンカンパニー」と書かれている。

「柴田君、すまんがカニカマを買ってきてくれないか?
 晩酌のつまみが切れてしまったんだよ」

そう言ったのは、このメロンカンパニーの主、大山田である。
大山田は優秀な工学博士であるが、作る物と言えば
ジャンピングシューズなどで有名なDr、某氏とあまり変わらない。

「嫌ですよ。博士、自分で行けばいいじゃないですか」

そう言ったのは、この会社のアルバイト、柴田あゆみである。
柴田はどこにでもいる普通の女の子であるが、
機械工学に興味を持っていて、友人と一緒にこの会社の
アルバイト募集に応募してきたのであった。

「そうか、では大谷君、君はどうだ?」

「嫌です。すぐそこにスーパーがあるんだから行ってきてください」

大山田の言葉にこう答えたボーイッシュな女の子、
彼女の名は大谷雅恵。柴田の友人である。
大谷もまた柴田と同じ理由でここでアルバイトとして働いている。
389名無し狩人:03/07/07 01:47 ID:6IIq/map
「なんだ2人とも冷たいな。仕方ない、自分で行ってくるか」

大山田はそう言うとスーパーに出かけて行った。

「これでいいかな・・・。次は・・・」

大谷は手にしたレンチでボルトを締めると何やら図面を眺めていた。
どうやら設計図の様である。

「こんなの本当に売れるの?」

図面を眺めながら大谷は言う。

「売れないと困るよ。私達のアルバイト代がパーになっちゃう」

工具箱を手にした柴田が大谷に言った。

「掃除機付高枝切りチェーンソー・・・・買う人いるのかなぁ」

そう言いながらも大谷は材料である鋼材の切断を始めた。
390名無し狩人:03/07/07 01:49 ID:OaKZkcgG
「ちーすっ!あれっ、博士は?」

2人のいる作業場にちょっと派手目の格好をした女の子がやって来た。
彼女の名は、斉藤瞳、斉藤もまた柴田の友人でここのアルバイトである。

「スーパーにカニカマ買いに行ったよ・・・って、まーたそんな格好して、
 汚れるし危ないでしょ。さっさと着替えてきなよ」

「へいへい・・・。」

柴田にそう言われた斉藤は更衣室に歩いて行く。
柴田も大谷もツナギを着ていた。作業服である。
金属の切断や溶接など火花が飛ぶ事もあるこの作業場
斉藤が着ていた服装では火傷をする恐れがあるのだ。

「ったく、あいつは・・・大丈夫かな・・・」

柴田が呆れていると

「こんなんでいいかい?」

作業場の裏にある資材置き場から
ふらふらしながら材料を運んで来た人物がいる。
メガネをかけ、髪を後ろで束ねたこの女の子、
彼女の名は、村田めぐみ、村田もやはり柴田の友人であり
この会社のアルバイトである。
391名無し狩人:03/07/07 01:50 ID:OaKZkcgG
「上等、上等。そこ置いといて」

大谷は村田にそう言うと切断した鋼材の溶接を始めた。

大山田博士、柴田あゆみ、大谷雅恵、斉藤瞳、村田めぐみ
この5人が「メロンカンパニー」の社員でる。そして
柴田、大谷、斉藤、村田、この4人は・・・・・
そう、現在の、警察省特務部妖魔対策室、通称M刑事の
車輌課のメンバーだ。この物語はこの4人がM刑事になるまでを
記録した物語である。
392名無し狩人:03/07/07 22:06 ID:fS8Gwg/P
「さあ今日のお仕事は何ですか?」

着替えを終えた斉藤が作業場に戻って来た。

「・・・・」

大谷が黙って設計図を指差す。

「えーと、何々・・・・掃除機付高枝切りチェーンソー、
 へー、良いじゃん。ジャパ○ットあたりで三万円ってとこかな?」

「それじゃあ赤字だよ。せめて五万で売って貰わないと・・・」

斉藤と村田の会話に柴田は苦笑いを浮かべていた。すると

「値段の心配よりこいつが売れるかどうか心配方が良いんじゃない?」

溶接用メガネを外しながら大谷が言った。

「そうだよ。博士の指示だから作ってるけど・・・これじゃあね」

大谷の言葉に柴田が同意するように言った。
393名無し狩人:03/07/07 22:07 ID:fS8Gwg/P
さて、鋭い読者の皆様はこの辺りで「メロンカンパニー」とは
一体どんな会社なのか?と言う疑問を持たれたのではないかと思う。
そこで、この「メロンカンパニー」について少し説明をしよう。
「メロンカンパニー」とはそもそも、その業界で異端児として扱われいた
大山田が何処の会社にも就職できず、それならばと自分で設立した
会社である。しかし異端児大山田の下についてくる社員など
いる訳もなく、仕方なく募集したアルバイトに応募してきたのが
柴田達であった。柴田達も、入社当初は大山田の振る舞いに
疑問を覚えていたが、そこにある設備、そして大山田の才能
その両方は間違いなく自分達には無い物と理解し現在に至る。
ではその業務内容とは・・・・ぶっちゃけ怪しげな発明品の販売である。
当初、大山田の作る物は当然相手にされていなかったが
柴田や大谷などアルバイトが入った事によりその方向性が
修正されると、少しづつではあるがそのアイディアが買われる様になり
特許や実用新案として企業とのビジネスが成り立っているのだ。
つまり、まず柴田達がアイディアを出し、それを大山田が現実の物にする。
最もこれは大山田のエンジニアとしての才能が無ければ
成り立たない物であって、お互い持ちつ持たれつと言った関係であろう。
更に柴田達アルバイトにとってバイト代もさることながら
大山田の技術は他では得る事の出来ない物である為
ここでのアルバイトをそれなりに楽しんでいる様である。
M刑事車輌課の技術・・・現在では警察省でも一目を置かれているが
実はその昔、この警察省もあざ笑った大山田の技術である事は
あまり知られていない。     話を戻そう。
394名無し狩人:03/07/07 22:08 ID:fS8Gwg/P
「今回は博士のオリジナルだけど、いい線行ってると思うよ」

村田は言う。

「そうそう、要は売り込みだからね。どんな所なら買ってくれるか
 リサーチさえしっかりやればどんな物だって売ることは出来る!」

斉藤はまるでミュージカル俳優の如く言うのであった。

「その通りだ。では今回の営業は斉藤君、君に任せたぞ」

スーパーから帰って来た大山田が言った。

「・・・うそ・・・マジで?」

大山田の声に振り返りながら固まっている斉藤が言った。

「うむ、よろしく頼む。それよりみんな、さっきスーパーで
 ケーキが一個100円だったから買って来たぞ。
 少し早いが休憩にしようじゃないか」

「やったー!」

大山田の買って来たケーキに皆大喜びである。この大山田と言う人物は
多少変わった所はある様だが人柄は悪くない様だ。
395名無し募集中。。。:03/07/08 20:47 ID:MN5C7fch
ミス・ヘ(ry
396名無し狩人:03/07/08 23:33 ID:9nGUhm+L
395、やっぱり言われてしまった・・・そのうち出しますので待ってて。
( ●´ー`)<続きだべ!  

「さあ、みんな好きな物を選んでくれ」

大山田はいくつもの種類のケーキを買ってきていた。

「すごーい!どれにしようかなー」

4人とも一つ選ぶと椅子に座った。

「お茶も欲しいね。斉藤、入れてきて」

大谷は言う。

「えーっ!何で私なのよ?」

「二時間遅れの重役出勤で、何もまだしてないじゃん。
 お茶くらい入れて当然です」

「・・・・解りました・・・みんな紅茶でいい?」

「うん!」

3人は言う。すると
397名無し狩人:03/07/08 23:33 ID:9nGUhm+L
「それじゃあ、私はコーヒーを貰おうか」

大山田が言った。

「かしこまりました。ご注文を繰り返します。
 紅茶が三つ、コーヒーが、お一つ。以上でよろしいですか?」

斉藤はファミレスの店員の真似をしたが誰も相手にしなかった。
それから少し経ち、村田が大山田に言った。

「博士、今作ってるチェーンソーなんですけど
 掃除機だけじゃなくって、粉砕機も付けましょうよ」

「粉砕機って何?」

斉藤が聞く。

「粉砕機と言うのはだな、落とした小さい枝とか入れると
 更に細かくしてくれる機械だ。うん、良いじゃないか村田君」

大山田は気に入った様子だ。この様に大山田の考える物は
その都度、村田達の意見によってアイディアの変更があるのだ。
398ゴトー:03/07/09 23:03 ID:KI1sMP2z
( ´ Д `)<お久しぶりです。ゴトー、復活しました。
        何だか私がいない内に本家は、なぞなぞに
        なっちゃったみたいだけどこっちは心理テストを続けるよ。
        それでは久しぶりの、心理テストー!

あなたは知り合いの結婚式に招待されました。案内されたテーブルは
丸い6人掛けで既に2人の人が座っていました。
あなたは時計で言う所の六時の場所に座りました。
2時と4時の場所には先に来ていた2人が座っています。
少しすると残りの3人がやって来て席に座りました。ここで問題です。
あなたの隣(8時)の席に座ったのは誰ですか?
あなたから見てちょっと影になる(10時)席に座ったのは誰ですか?
あなたから見て正面(12時)の席に座ったのは誰ですか?
それぞれ知っている人の名前で答えてね。

( ´ Д `)<さあ、あなたは誰を選んだかな?答えは後でね。
399名無し狩人:03/07/09 23:04 ID:KI1sMP2z
「さてと、そろそろ始めますか」

斉藤はそう言うと図面を持ってパソコンの前に座る。

「粉砕機の資料」

そう言う斉藤に村田が資料を手渡す。

「なるほど、ミルとかみたいなもんか。って事は・・・・
 動力はこのエンジンだから電動でも大丈夫だよね。
 それから・・・・」

斉藤はそう言いながらパソコンに入っている図面の修正を始めた。

「こっちの作業は続けちゃっていいかな?」

大谷の声に

「いいよ、後付で出来る様にするから・・・いっそ、オプションにする?」

「任せるよ、営業さん」

大谷はそう言うと作業に入った。
400名無し狩人:03/07/09 23:05 ID:KI1sMP2z
それから三日後、試作機は完成した。4人は大山田と共に
試作機を運び出すと、敷地内にある木で試運転をする事にした。

「ほんじゃいっちょ始めますか」

大谷が試作機のエンジンをスタートさせる。
それと共に試作機は動き出した。

「それでは、あの枝を切り落としてみよう」

大山田の指差した枝を切るべく柴田はアームを動かす。
試作機のアームは切断時の反発に十分耐えられる様に
かなり太く作られている。そしてその先端には
市販のチェーンソーより少し大きめの刃が取り付けられていた。

「切断開始!」

(ウィィィィィン・・・・・・)

小気味良い音共に枝が切断されていく、そして次の瞬間
401名無し狩人:03/07/09 23:06 ID:I8m7Gtb1
「柴田!ストップ!」

村田の声が響く。

「えっ?」

柴田が村田の方を振り返った、その時

(バキッ!)

枝の折れる音と共に切断した枝が柴田の頭上に落ちてきた。

「わぁー!!!」

他の4人が叫んだ。だが

「えいっ!」

柴田は落ちてきた枝を跳ね返した。
402名無し狩人:03/07/09 23:06 ID:I8m7Gtb1
「大丈夫?」

大谷がそう言って柴田を見ると、柴田は両腕にロープを握っている。
柴田はそのロープで落ちてきた枝を跳ね返していたのだ。

「ふぅー。危ない、危ない。切り込み角を考えてなかったよ。
 あれじゃあ頭の上に落ちてくるよね」

そう言って笑う柴田を見て、皆、ホッとしていた。

「まあとにかく試運転は、まずまずと言って良いだろう。
 それじゃあデータを取るぞ」

そう言う大山田の指揮の下、試作機のテストが続けられ
終わった頃には会社の敷地内にある全ての木が
綺麗に伐採されていた。

「OK!データも取れたし、テストは終わりにしましょう。
 それにしても綺麗になりましたね」

村田はそう言って敷地内を眺めた。今回作った試作機は
アタッチメントで刃先が変えられ、草刈機にもなるので
伸び放題であった雑草もすべて刈られていたのだ。
403ゴトー:03/07/10 00:31 ID:/xS3LkGY
( ´ Д `)<さあ、答えは出たかな?それでは回答だよ。

まず、隣に座った人。
この人はあなたが「好きだ」と思っている人です。
やっぱり好きな人は隣に座って欲しいよね。
次に、陰になる席に座った人。(問題で影って書いたのは間違いです。)
この人はあなたが「苦手だ」と思っている人です。
苦手な人は自然と視界から外れてしまうものです。
最後が、正面の席に座った人。
この人はあなたが「尊敬している」人です。
尊敬している人には常に正面から見守っていて欲しいよね。

( ´ Д `)<あなたはどんな3人が出てきたかな?
        意外な人物だった?あはははは・・・・
        それではまた・・・えっ?悩み事?
        それは、こんこんにでも相談して下さい。
        それじゃあ、またね。バイバイ!
404名無し募集中。。。:03/07/10 22:48 ID:qlIjDY0Y
隣:加護 10時:紺野 正面:辻 ですた・・・・親に申し訳ない
405名無し狩人:03/07/11 00:12 ID:n5UFHoDc
>>404
( ´ Д `)<辻ちゃんを尊敬してるあなたはひょっとしてヨッスィー?
( ●´ー`)<続きだべ!

試作機のテストが終わるとこの日の仕事は終わった。
大山田はパチンコに出かけ、斉藤は踊りの稽古があるからと帰宅した。
斉藤はこの様なアルバイトをしていながらも「日本舞踊」の師範である。
週に一度、指導の為にみんなより先に帰る事があるのだ。
残った3人は作業場の横にあるガレージにいた。
そこで仕事とは別にある物を作っていたのだ。

「あーっ!私のコーラが無い!」

ガレージにある冷蔵庫を開けた柴田が叫んだ。

「あれ柴田のだったの?ごめん昨日飲んじゃった」

大谷はそういうと500円玉を柴田に投げた。

「もーっ!名前書いてあったでしょ!まったく・・・
 ちょっと買いに行ってくるから、後お願いね」

柴田はそう言うと500円玉を握り締め近くの自動販売機に向かった。
販売機の近くまで来るとちょうど業者の人間が商品の補充をしている。
柴田は近づくと声をかけた。
406名無し狩人:03/07/11 00:13 ID:n5UFHoDc
「あのー・・・もう終わりますか?」

「ああ、もうすぐ終わるから少し待っとってくれんか」

そう言って顔を上げた男性を見て柴田は驚いた。

「植原さん!」

「おおっ、あゆみちゃんか。久しぶりじゃのう」

この男性は柴田の知り合いであった。一年くらい前まで
柴田の家の隣に住んでいた人物である。

「仕事が変わったから引っ越すって言ってたけど
 この事だったんですか」

「ああそうじゃ。あの頃は警備員じゃったが、今はこの販売機の
会社で働いとるんじゃ。あゆみちゃん元気でやっとるか?」

「はい、植原さんもお元気そうで」

「わしゃー、いつだって元気じゃ。わはははは」

そう言って豪快に笑う植原の後ろから情けない声が聞こえて来た。
407名無し狩人:03/07/11 00:13 ID:n5UFHoDc
「植原さ〜ん、助けて下さい」

見ると植原と同じ服を着た若い男がガラの悪い2人組みに
両腕を掴まれこちらにやって来るのが見えた。

「明彦、どうしたんじゃ?何かあったのか?」

植原がそう言うとその明彦と言う男は言った。

「この人達が僕らの車に自分達の車をぶつけたのに
 そんな所に止めとくのが悪いって、お金を要求するんだよ」

明彦がそう言うと

「何だ、にいちゃん。人聞きの悪い事言うなよ。俺達はあんたの
 車の止め方が悪いから車をぶつけたんじゃないか。
 だったらそれを弁償するのが道理ってもんじゃないか?」

2人組みがそう言うと

「なんじゃ当たり屋か?まったく最近の若いモンはなっとらんのう。
 そんなんじゃイカンぞ」

植原は2人組みを諭すように言った。
408名無し狩人:03/07/11 00:14 ID:n5UFHoDc
「こら、ジイさん。誰に向かって言ってるんだ?こっちは被害者だぞ。
 それを当たり屋呼ばわりとは・・・名誉毀損で訴えるぞ!」

「何を言っとるんじゃ。止まっている車にぶつけたのなら
 そっちが悪いんじゃろうが。こっちこそ弁償して貰わんとな」

植原はあくまで強気である。そんな植原に2人組みは掴みかかった。

「ジジイ!痛い目見ないと解らないか?」

その様子を見ていた柴田が割って入った。

「いい加減にして下さい。悪いのはそっちでしょ。それを・・・・
 あんた達ね、滅茶苦茶かっこ悪いよ!」

そんな柴田の言葉に2人組みは植原を掴んでいた手を放した。

「何かモンクあるのかねえちゃん!あんたから先に可愛がってやろうか?」

そう言って柴田に詰め寄る2人組みに植原は言った。
409名無し狩人:03/07/11 00:16 ID:MJqoUPJj
「若いの、怪我したくなかたっらその子には手を出さんほうが良いぞ」

そんな植原の忠告を無視して2人組みは柴田に掴みかかろうと
手を伸ばした。すると、突然1人が腕を押さえながらしゃがみ込んだ。

「イテテテテテ・・・・」

更にもう1人もその場に倒れ込んだ。

「ワァー!」     (ドサッ!)

腕を押さえている男の右腕見は細いロープが食い込んでいる。
そして倒れた男の足にも同じロープが巻きついていた。

「こいつ!」

倒れた男が立ち上がり柴田に近寄ると

「それ以上動かない方がいいですよ」

柴田が言う。良く見ると男の首に細い鋼線が巻きついていて
その鋼線はしゃがみ込んでいる男の左腕に巻きついていた。
410名無し狩人:03/07/11 00:16 ID:MJqoUPJj
「うっ!」

男はそれに気がつくとその場に固まった。

「まだやりますか?」

柴田の言葉に男はとんでもないと言った表情を浮かべる。
それを見た柴田は持っていたナイフで鋼線を切ると
男達からロープと鋼線を外した。

「にっ、逃げろ!」

2人組みはそう言うと走り出そうとする。しかし

「コラッ!修理代置いて行かんか」

植原の声に男達は有り金全てを置いて一目散に逃げて行く。

「やれやれ、本当にバカな連中じゃ。日本は大丈夫かのう」

植原はそう言うと腕を組んで空を見上げた。
411名無し狩人:03/07/11 23:20 ID:Ud5nYt0S
やばいぞ!自分で保!
412名無し狩人:03/07/11 23:22 ID:bzFcI2+1
「怪我は無かったですか?」

「あの程度じゃったら問題無いわい。あゆみちゃんこそ大丈夫か?」

「はい、私は大丈夫です。それにしても植原さん、カッコ良かったですょ。
 2人のチンピラ相手に一歩も引かないんだから」

「なあに、チンピラの1人や2人、一捻りじゃ。と言いたい所じゃが
 わしもいい歳じゃ、あゆみちゃんが居らんかったらどうなっていたかのう」

「もう、無茶しないで下さいよ」

「いやいや、普段じゃったらあんな事せんわい」

「じゃあ何で?」

「あゆみちゃんが居ったからじゃ。相変わらずの技のキレ、
 母親譲りじゃのう」

植原の言葉を聞いて柴田は笑った。何と植原のあの強気の態度は
柴田をあてにしての事だったのだ。
413名無し狩人:03/07/11 23:23 ID:bzFcI2+1
そんな2人がふと気がつくと、まだ放心状態で座っている人物がいた。

「これ明彦、いつまでも座っとらんで車持って来ないか!」

「えっ?」

そう言うと明彦は2人を見上げる。そこで我に帰った彼は
慌てて立ち上がった。

「おっと失礼、僕の名前は企木明彦。君のお陰で助かったよ」

そう言うと企木は車を取りに行ってすぐに戻って来た。
車から降りた企木に植原は言った。

「明彦、お前も情けないのう。あの程度で腰を抜かすとは・・・」

「そんなこと無いさ。あれはお芝居さ。僕は平和主義者だからね
 争い事が嫌いなんだ」

そう言う企木に柴田は苦笑いを浮かべている。

「それにしても君、強いんだね。あれは一体なんだい?」

そう企木に聞かれた柴田が答えに詰まっていると植原が言った。
414名無し狩人:03/07/11 23:26 ID:QwIXSJIE
「あれは大道芸の一種じゃよ。あゆみちゃんの両親は
 マジシャンでのう。特に母親はロープを使ったマジックを
 得意とする人なんじゃ。あゆみちゃんも小さい頃から
 ロープマジックの真似事をして遊んでおったから
 あんな事が出来るんじゃ。最もあの鋼線を使った攻撃は
 わしのアイディアじゃが、あまりにも危ないので止めさせた
 筈なんじゃがのう・・・」

植原はそう言うと柴田を見た。

「あははは・・・実はあれからも練習してたんですよ。
 でも安心して下さい、人を傷つける様な真似は絶対にしませんから」

柴田がそう言うと植原は安心した様に頷いた。

「おっとイカン。仕事の途中じゃった。明彦、車の具合は如何じゃ?」

「何とも無いさ。あいつ等の車に少し線傷がついた位じゃないかな」

「そうか、それじゃあ、奴らに悪い事したのぅ。まあ慰謝料と考えるか」

植原はそう言って残っていた補充を終わりにした。
415名無し狩人:03/07/11 23:27 ID:QwIXSJIE
「おおっ、そうじゃあゆみちゃんはジュースを買いに来たんじゃったな。
 何が欲しいんじゃ?」

「あっ、コーラ買いに来たんですけど・・・」

「そうか。それじゃあこれっ!」

植原はそう言うと4本コーラを柴田に渡した。

「良いんですか?貰っちゃって?」

「構わんよ。あいつ等のおごりじゃ!友達にも持って行きなさい」

植原はそう言って笑った。植原は柴田がこの辺りで働いている事、そして
3人の友達がいる事も知っていた。だから4本、柴田に渡したのだ。

「ありがとう。それじゃあ失礼します」

柴田はそう言って2人と別れた。すると
(あれっ?植原さん?)  (おおっ、安倍君!)
そんな声が後ろから聞こえて来た。振り返ると
植原に誰か知らない女の子が話し掛けているのが見えた。
柴田はそれを気にする事も無く、会社の方へ戻って行った。
416コンコン:03/07/12 00:17 ID:slMX+0LL
川o・-・)<n日ルールとやらの対象になってしまった様です。
     これからは気をつけないといけませんね。
       
417名無し募集中。。。:03/07/12 21:10 ID:mK1CwUi0
完結を機に最初から読み返してみるかな
418名無し狩人:03/07/12 23:27 ID:KrAkI3TP
川o・-・)<417、ぜひ読んでみて下さい。今のお話とつながっている部分も
     あると思いますので。  
( ●´ー`)<続きだべ!

柴田が戻ると大山田もガレージにいた。
軍資金も少なくあっという間に負けて帰って来たらしい。

「ただいま」

「あっ、おかえり。随分遅かったね」

そんな村田の言葉に柴田は知り合いに会ったとだけ言った。
柴田はあの技を誰にも見せた事が無い。
ロープさばきは見せた事があるが、鋼線の事は誰にも話していないのだ。

「コーラ貰ってきたよ」

そう言ってテーブルの上に置かれたコーラを皆が手に取る。

「これは私が貰ってもいいかな?」

最後に一本残ったコーラを大山田は指差した。
別に斉藤の分として買ってきた訳では無い。
柴田が頷くと大山田も缶のプルタブを開けた。
419名無し狩人:03/07/12 23:28 ID:KrAkI3TP
「もうすぐこいつも完成か・・・」

缶を手にした大山田は4人が作っている「物」を見ながら言った。

「はい、これも博士のお陰です」

村田がそう言うと大山田は満足そうに頷く。
そうして4人が見上げた「物」とは・・・・
見た目は防衛隊の「87式偵察警戒車」であるが
決定的な違いがあった。それは車体の両脇に取り付けられた
「アーム」である。読者の皆さんは「ザクタンク」はご存知であろう。
あの「ザクタンク」のアームの様な物がくっ付いていると
思っていただきたい。更に、砲塔である。見た目は砲塔であるが
実際そこから飛び出す物は砲弾ではなく、水・・・
つまり放水機なのである。
作業用アームに放水機、更に六輪駆動のゴツイタイヤに
ぶ厚い装甲に包まれた車体。これは村田の考えた
災害救助用のマシーンなのである。

「本当に、このアームは開発に苦労しましたからね。
 博士がいなかったらきっと作れなかったですよ」

「はははは、村田君、おだてても何も出ないぞ。
 こいつは君のアイディアとみんなの努力の結晶だ」

大山田はそう言うとガレージを出て行った。
420名無し狩人:03/07/12 23:29 ID:KrAkI3TP
次の日、仕事を終えた4人はマシーンの最終調整に入っていた。

「全周囲モニターチェック。スイッチ入れます」

そう言って村田は目の前にあるボタンを押した。
すると車内のモニター全てが車体の周りの景色を映し出した。

「放水塔チェック。旋回します」

斉藤はそう言うと両手に握ったレバーを操作する。
すると車体上部に取り付けられた放水塔が一回転する。

「アームチェック。レフトアーム起動」

大谷が手にしたレバーを操作した。
大谷の操作によって左のアームが自在に動く。

「ライトアーム起動」

今度は右側のアームが動き出す。こちらも左同様
スムーズな動きを見せていた。
421名無し狩人:03/07/12 23:31 ID:bxtUlc7w
「駆動系チェック。前進。フリージア発進!」

柴田はそう言うとアクセルを踏み込んだ。
ゆっくりと進み始める車体。ついに4人が約一年間かけて製作した
マシーン、「フリージア」が動き出したのである。
何故このマシーンの名前が「フリージア」なのか?
実はそれにはあまり意味が無い。名前を考えている時に
たまたまラジオで人気アイドル集団「モーニングプロジェクト」
に所属するこれまた人気グループ「マロン記念館」の歌
「This is フリージア」が流れていた。
この歌詞の中に「赤いフリージア」と言う一節があり
災害救助用の車輌に多いカラーリング「赤」に因んで
「フリージア」と命名したのである。
敷地内を一周したフリージアはガレージに戻って来た。
4人がフリージアから降りると

「みんな良くやったな。どうだ明日こいつの本格的なテストを
 やってみないか?」

大山田が4人に言った。大山田は知り合いの会社で使っていた
現在は閉鎖されている採石場をテストの場所として借りられると
説明した。4人は大喜びで大山田の提案に賛成した。
422あやややや:03/07/13 21:52 ID:6nUbZINF
从‘ 。‘从<スレを長生きさせよう、一日一保全!
423名無し狩人:03/07/14 13:00 ID:EWcTTRV7
翌日の朝早く、柴田達4人は会社に集合していた。
移動はどうしても目立つ為、早朝を選んでの移動になったのだ。

「それでは出発しようか」

大山田の言葉に全員車に乗り込んだ。大山田と村田、大谷は
フリージアを載せたキャリアーカーに、斉藤と柴田はその後を
斉藤の車でついて行った。高速道路を飛ばす事、二時間弱
一行はS県の山中に向かっていた。

「テストする場所ってどんな所なんですか?」

大谷はハンドルを握る大山田に訪ねた。

「結構広い場所らしいぞ。君達も知っているだろう、ほら
 お面ライダーとかレンジャー戦隊とかあんなののロケなんかで
 使う事もあるらしいぞ」

「へー、それじゃあロケとかやってるのかな?」

「いや、今日は私達の貸切だ。ちゃんと確認も取ったし
 何より爆薬なんかを使うロケをやる場所だ
 思いっきり自由にやって構わないそうだ」

そうしている内に一行は現場に到着した。
424名無し狩人:03/07/14 13:01 ID:EWcTTRV7
「あれっ?博士、一台車が止まってますけど・・・」

村田が入り口付近に停まっている車を見つけた。

「おかしいな、ゲートの鍵も借りてきたし、誰もいない筈だが・・・」

とにかく一行は車を停めるとゲートの鍵を開け中に入って行った。
少し歩いた所で開けた場所に出る。するとそこには
十数体の骨の様な怪物と対峙する3人の女性の姿が見えた。

「ロケやってるじゃないですか。何だろう?お面ライダーかな?」

斉藤が興味を持ったようだ。

「それにしては置いてあった車の数が少なかったね。
 それに・・・撮影隊らしき姿もないし・・・」

柴田の言う通りであった。確かに目の前の光景は
特撮番組のロケに見えるが、カメラどころか撮影スタッフの
姿もないのである。すると女性の1人がこちらに気がついた様だ。
425名無し狩人:03/07/14 22:44 ID:oe+UCsGm
「大変!人がいるよ」

こちらに気がついた長髪の女性が他の2人に言う。

「んなアホな。こんな所、誰もいるわけないやろって、ほんとにおる!」

そう言ったのは3人組みのリーダーらしき女性であった。

「危ないから早く逃げて!」

一行の一番近くにいた小柄な女性、いや女の子が叫ぶ。
その時であった怪物達が3人に襲いかかるのが見えた。

「・・・・ロケ・・だよね?・・・」

大谷が4人を見る。

「・・そう思うけど・・・何だか嫌な予感がしてきたなぁ・・・」

斉藤がそう言った時には5人も怪物に囲まれていた。
蛇の骨の様な怪物、どう見ても着ぐるみや模型でなさそうだ。
完全に己の意思で動いている。誰かの意思で操られている
ロボットや模型でない事は機械のスペシャリストである5人には
手にとる様に解った。
426名無し狩人:03/07/14 22:45 ID:oe+UCsGm
「本物の怪物?・・・・何なのこれ?・・・」

柴田は固まっていた。すると今まで黙っていた村田が口を開いた。

「蛇骨鬼(じゃこつき)・・・・信じられないけど本物だよ・・・・
 本当に妖怪がいたんだ・・・・」

普段なら笑い飛ばす筈の村田の言葉に誰も笑わなかった。
全員が目の前で起こっている現実を理解しているからである。
そして遂に蛇骨鬼が襲い掛かって来た。

「うわぁーーー!」

鋭い牙で襲い掛かってくる敵に5人は落ちていた棒で応戦する。

「すぐに助けに行くから・・・頑張って!」

小柄の女の子が叫ぶ。だが彼女も自分の周りの敵に苦戦していた。
そんな事をしている内に5人は徐々に追い詰められてきた。
その時である。柴田の前の敵がバラバラになった。
427名無し狩人:03/07/14 22:46 ID:oe+UCsGm
「このままじゃ、みんなやられちゃうよ・・・・
 私・・・そんなのヤダ!」

柴田はそう言うと手にした鋼線を振り回した。
鋼線は敵に絡みつくと、その身体をバラバラにする。

「柴田にそんな特技があったとはね・・・・だったら私も・・・」

斉藤はそう言うと着ていた服の内ポケットから何やら取り出した。

「舞の心、裏に秘めるは武の心、正しき力、身を守るなり!
 踊れ、鉄扇!・・・渦瀧斬!」

斉藤が取り出した物は鉄扇であった。斉藤は広げた鉄扇を両手に持つと
まるで踊るように敵を斬り刻んだ。

「おおっ!2人とも凄いね。んじゃ私も負けていられないね」

大谷はそう言うと背負っていたリュックからバールを2本取り出した。
L字型に曲がったバールを手にした大谷は敵に突っ込むと
それをトンファーの様に使い戦っている。
428名無し狩人:03/07/14 22:46 ID:oe+UCsGm
「うわあ・・・みんな、どうしちゃったの?どこでそんな事覚えたの?
 どうしよう・・・・でも・・うん、私も戦うよ」

村田が呟く、それを聞いた大山田は言った。

「村田君、君もあんな凄い事ができるのか?」

「まさか・・・無理ですよ。でもこれなら・・・」

村田はそう言うと持っていたジュラルミンケースを開ける。
そしてボンベの様な物を背負うとそれに銃の様な物を取り付けた。

「村田君、何だねそれは?」

「リベットガンですよ。ただしエアの圧力が半端じゃないですから
 見ていて下さい」

村田は小銃に弾倉を装填するかのごとく、リベットガンに
リベットを装填すると、それを両手で持ち構えた。

「喰らえ!」   (バババババ!)

機関銃の如く撃ち出されるリベット、それは敵の身体を
撃ち抜くには充分の威力があった。
429名無し狩人:03/07/15 02:01 ID:rgyLria4
怪物を相手に多少の傷を負いながらも奮戦する4人。
気がつけば周りにいた敵を全て倒していた。
敵を倒し終えた4人にあの3人が近づいて来た。
どうやらあちらも敵を倒し終えたらしい。

「おいら達が助けるまでもなかったみたいだね。
 あなた達ひょっとして退魔師?」

小柄な女の子は笑顔で聞いて来た。

「退魔師?何ですかそれ?私達は機械のテストでここに来ただけです」

柴田は訳がわからないと言った表情で答えた。

「何や、一般人か。それにしては凄いやないか」

リーダーらしき女性が言った。

「そんな事よりあの化け物は何なの?あんた達こそ何者だよ」

斉藤はややキレ気味に聞いた。
430名無し狩人:03/07/15 02:02 ID:rgyLria4
「悪いですがその質問には答えられません。色々事情がありまして」

長髪の女性が答えた。

「それじゃ答えになってない!」

大谷が怒ると、横にいた村田がリベットガンを3人に向けて構えた。

「ちょっ、ちょっと!おいら達は悪者じゃないよ!」

小柄な女の子が慌てて村田を止める。しかし村田は
リベットガンの引き金を引いた!

(バババババババ!!!)

その攻撃に思わず身構える3人。しかし誰にも命中した様子はなかった。

「コラッ!何さらすんじゃ!」

リーダー格の女性が叫ぶ。すると村田は3人の後ろを指差した。
431名無し狩人:03/07/15 02:03 ID:rgyLria4
「蛇骨鬼がいるなら、その親玉の龍骨鬼(りゅうこつき)だっている。
 この程度の攻撃じゃビクともしないみたいだけど」

そう言われた3人は慌てて後ろを振り返った。
見るとそこには巨大な龍の骨の化け物がいる。
3人はすぐさま戦闘体制を取った。

「ごめんな、どうやら勘違いしとったみたいやな。
 それにしてもあんたら本当に何も知らんの?
 龍骨鬼知っとる人間なんてその世界の人間だけやと思っとったけど」

リーダー格の女性がそう言うと3人はその巨大な化け物に
攻撃を開始した。

「雷の槍!」

長髪の女性が右腕から電撃を放った。だが敵にはあまり
効いていない様だ。それどころか何事も無かったかの様に
3人に向かって炎を吐き出した。

「玄武!」

小柄の女の子が小さな札を投げるとそこから亀の様な物が現れると
その炎を防いだ。
432名無し狩人:03/07/15 02:05 ID:S56wcOPW
「そりゃああああ!」

リーダー格の女性は持っていた剣で化け物に斬りかかる。
しかしその攻撃は弾き返された。

「なんちゅう奴や!攻撃が通じんやないか。どうする?」

そんな3人の姿を見た柴田達はお互い頷くとキャリアーカーに走った。

「博士!お願いします!」

柴田の言葉に大山田はキャリアーカーの荷台を動かし始めた。
荷台が地面につくと柴田達4人はフリージアに乗り込む。そして

「フリージア、スタンバイ!」

柴田の言葉に全員が定位置につくとそれぞれスイッチを入れた。
433名無し狩人:03/07/15 02:06 ID:S56wcOPW
「コンディションオールグリーン!異常なし!」

モニターを見つめる村田が言う。

「メインエンジン起動!」

柴田はエンジンをスタートさせる。小気味よいエンジン音と共に
フリージアの車体が揺れ始める。

「全周囲モニターON!」

村田はモニターのスイッチを入れた。
前後左右、合計八つあるモニターに周りの景色が映しだされる。

「みんな、行くよ!」

斉藤の声に全員頷いた。
柴田はキャリアーカーからフリージアの車体を下ろすと
アクセルを踏み込んだ。

「フリージア発進!」
434名無し娘。:03/07/15 23:08 ID:0dhFMC9H
 「龍骨鬼」と聞いてファミコンの「月風魔伝」を思い出してしまいました。
禿しく板違いですが。毎度の事ながらメロソカコイイですね。ガンガッテくらさい。
435名無し狩人:03/07/15 23:32 ID:tsnjk0X5
砂煙を上げ進むフリージア。すぐに怪物とあの3人の間に割って入った。
柴田は手元にあるマイクを持つと外部スピーカーのスイッチを入れた。

「私達が時間稼ぎをします。その間に、この怪物を倒す手を
 考えて下さい!」

3人は突然現れたフリージアに一瞬戸惑っていたが
それが柴田達だと判ると右手を突き出し親指を立てた。

「君達、これであの子達と会話が出来る」

大山田がそう言ってリーダー格の女性に渡したのは通信機であった。
それを受け取ったリーダー格の女性はすぐさまインカムを装備した。

「聞こえるか?それで何とかなるんか?」

「はい、聞こえます。自信は無いですけど、やってみます。
 だから何かあったら指示をお願いします。えーっと・・・」

「私は、中澤や、中澤裕子。あんたは?」

「私は柴田あゆみです。中澤さん、とりあえず敵の動きを
 封じてみます。何かあいつに弱点とかありますか?」

柴田は中澤と名乗るその女性に聞く。だが中澤からは
それらしき答えは返ってこなかった。
436名無し狩人:03/07/15 23:33 ID:tsnjk0X5
「弱点はわからん。すぐに調べるからそれまで頑張って!」

中澤の声に

「了解!」

柴田は、返事をすると敵に向けてフリージアを突進させた。

「矢口、本部に連絡。龍骨鬼のデータ照会!」

「あいよ!」

中澤が矢口と呼ぶ小柄な女の子はすぐさま携帯電話をダイヤルした。
その頃、柴田達が乗るフリージアは敵に対して放水を行っていた。

「おりゃ!もう一発!」     (バシュ!)

斉藤が操る放水装置から勢い良く水弾が発射される。
フリージアに搭載されている放水装置は通常のポンプ車とは
異なった放水機構になっているのだ。
437あやややや:03/07/16 08:19 ID:2fvMip0t
从‘ 。‘从<スレを長生きさせよう、一日一保全!
438名無し狩人:03/07/16 23:16 ID:cbMe0Ri1
「インパルス」最近、TVなどで紹介されている放水システムがある。
人気の漫画「め組の大悟」でご存知の方のいると思うが
携帯型の放水装置である。水のタンクと圧縮空気の入った
タンクを背中に背負い、その空気圧で水を勢い良く放出し
水と空気圧で消火を行う物なのだ。
フリージアに装備されている放水システムはその強化版だと
思っていただきたい。

「とりあえず今はこれで敵の動きが止まってるけど
 水もすぐに無くなっちゃうし、何か考えないとね」

柴田は言う。

「早くしてね。もうタンク一個分使っちゃたよ」

斉藤の声が聞こえた。
フリージアには三つの給水タンクが装備されている。
全部でドラム缶3本分、約600リットルの水を積めるのだ。
当然補充のできるがそれは給水車や消火栓があっての話、
今現在の状況ではそれは望める物ではない。
439名無し狩人:03/07/16 23:17 ID:cbMe0Ri1
「仕方ない、格闘戦だ」

大谷はそう言うとアームの操作レバーを握った。

「でも大丈夫?相手は訳の解らない怪物だよ」

村田は心配してそう言うが、ここで全ての水を使い切ってしまっては
それこそアウトである。結局水の余裕のある内にできるだけの事を
試してみようと言う結論に至った。

「斉藤、放水ストップ」

「あいよ」

大谷の声に斉藤は放水を止めた。
そこに間髪いれず柴田が車体を敵にぶつける。

「よしっ!取った!」

大谷の操るアームが敵の身体を捕らえた。
龍骨鬼の身体は日本の龍と言うよりは西洋のドラゴンに近い。
ドラクエVの「バラモスゾンビ」あんな感じである。
440名無し狩人:03/07/16 23:18 ID:cbMe0Ri1
(ゴォーーーー!)

敵はまたしても炎を吐き出した。その炎がフリージアを襲う。

「車体温度上昇!あまりもたないよ!」

モニターを見つめる村田は叫ぶ。

「柴田、フルパワーで前進!」

大谷の指示で柴田はアクセルを全開にする。
力比べになったフリージアと龍骨鬼。お互い一歩も引かなかった。

「今だ!後退して旋回!」

柴田はバックギアを入れるとフリージアを後退させ
車体を旋回させた。押し合いをしていた所に急にフリージアが
後退した為、龍骨鬼がバランスを崩す。その勢いを利用して
車体を旋回させたフリージアのアームは龍骨鬼の身体を
まるでプロレスラーが相手をロープに振るが如く、山際の
壁に叩きつけるのであった。
441名無し狩人:03/07/16 23:19 ID:cbMe0Ri1
「轢いちゃえ!」

柴田はアクセルを踏み込むと壁に叩きつけられ倒れている
龍骨鬼の身体の上を走り抜けた。

「あいつら、やるやないか!」

フリージアの戦いを見ていた中澤がそう言うと

「裕ちゃん、駄目だ、わかんないよぉ」

矢口が中澤に言った。

「弱点はわからずか・・・・しんどいな。かといっていつまでも
 あいつらに任せる訳にもいかんし・・・」

中澤が悩んでいたその時であった。

(ボン!)

大きな爆発音が聞こえた。中澤達3人がフリージアに視線を向けると
六輪あるタイヤの内一本がバーストしているのが見えた。
442あやややや:03/07/17 08:41 ID:atEOytWz
从‘ 。‘从<スレを長生きさせよう、一日一保全!
443test:03/07/17 22:52 ID:d4UbTGuw
test
444名無し狩人:03/07/18 00:39 ID:VLhw2odk
「おおっ!」

タイヤのバーストに思わず声をあげる4人。
どうやらフリージアのタイヤは龍骨鬼の上を走り抜けた際に
龍骨鬼によって傷をつけられた様だ。

「大丈夫かぁ?」

中澤の声がスピーカーから聞こえて来る。

「大丈夫、タイヤ一本やられただけです。
 それよりあいつについて何か解りましたか?」

柴田の問いに中澤は

「悪い、何も解らん。柴田ちゃん、さっき機関銃みたいなヤツ持っとった子
 あの子は何か知らんのか?」

「村田ですか?」

「村田言うんか?龍骨鬼の事言っとった子や。
 聞いてみてくれ」

中澤は村田が何か知らないか柴田に聞いた。
445名無し狩人:03/07/18 00:40 ID:VLhw2odk
「ごめんなさい、私にも解りません」

中澤の問いに村田は自ら答えた。

「そうか、まあええ。どっちにしても、これ以上あんたらに
 頼るわけにもいかないし、ありがとう。もうええで」

そう言う中澤の声に

「中澤さん、何か考えがあるんですか?」

柴田は聞いた。

「大丈夫や。何とかなるやろ」

中澤はただ大丈夫と答えるだけであった。
そんな言葉を聞いた4人は

「フリージアはまだまだ行けます。だから・・・
 私達があいつを弱らせます。中澤さん達はトドメをお願いします」

柴田の声に中澤は言った。
446名無し狩人:03/07/18 00:41 ID:VLhw2odk
「アカン、これ以上一般人を巻き込めん。そやから退いてくれ」

そんな中澤の声に

「もう遅いですよ!」

柴田は敵に向かってフリージアを突進させた。

「アームアタック!」

大谷の声が車内に響く。スピードに乗ったフリージアの
ライトアームが龍骨鬼に突き刺さる。

「捕まえるよ!」

大谷の声に柴田は車体を旋回させるとそこでブレーキを踏んだ。

「斉藤、ワイヤーロープだ!」

そう柴田に言われた斉藤がフリージアの車体前面に取り付けられた
ワイヤーロープのボタンを押した。
447名無し狩人:03/07/18 00:42 ID:VLhw2odk
「ロープアンカー、発射!」

フリージアから錨の様な物が射出された。それの後ろには
ワイヤーロープが取り付けられていて、そのロープが
龍骨鬼の身体に巻きつく。

「柴田!」

斉藤が叫ぶ。その声に柴田はアクセルを踏み込むと
ワイヤーを更に絡ませるべく龍骨鬼の周りを走った。

「放水開始!」

ワイヤーで動きを封じた敵に再び放水をする斉藤。
徐々にではあるが龍骨鬼にダメージを与えはじめた。

「行けるぞ!」

攻撃が効いているのを見て柴田は言った。
これなら龍骨鬼を倒せる。そう4人が思った時であった。
448名無し狩人:03/07/18 00:43 ID:VLhw2odk
(バチ−ン!!)

龍骨鬼が最後の力で巻きついていたワイヤーを引き千切ったのだ。
自由になった龍骨鬼は鋭い両腕の爪をフリージアに突き刺した。

「ヤバイ!逃げろ!」

柴田はアクセルを踏み込む。しかし、敵に捕まった
フリージアのタイヤは空回りするだけであった。

「放せこの野郎!」

大谷がアームで龍骨鬼を攻撃する。だが龍骨鬼はそのまま
フリージアを持ち上げると地面に叩きつけた。

(ガシャーン!)    

物凄い衝撃が4人を襲う。だが大谷はそれでもアームで攻撃を
続けていた。

「放せっ!放せっ!」

連続で敵の身体を打ち続けるアーム。その作動音が段々変わってくる。
449名無し狩人:03/07/18 00:43 ID:VLhw2odk
(ギィィィィィィ・・・ガシャ!)

遂に左右両方のアームが壊れて動かなくなった。

「もう水も無いよ!」

斉藤が叫ぶ。その時、フリージアは再び持ち上げられ
地面に叩きつけられた。

(ガシャ−ン!)   (バチッ!バチバチッ!)

叩きつけられたショックで電気系統がスパークする。

「駄目だ、脱出しよう!」

村田が3人に言う。だがまだ柴田は諦めていなかった。
この状況でまだ生きている駆動系統に最後の望みをかけていたのだ。

「柴田!諦めなさい!」

斉藤が怒鳴る!

「ヤダ!フリージアはまだ走れるよ!」
450名無し狩人:03/07/18 00:44 ID:VLhw2odk
諦めきれない柴田を見て村田は座っていたシートの横にある
レバーを倒した。

「柴田、残念だけどフリージアはもう駄目だよ。
 命の方が大切でしょ?でもね、これで終わりじゃないよ」

村田はそう言うと今度は足元にあるボタンを蹴飛ばした。

(ボン!)

村田がボタンを蹴るのと同時にフリージアの後方の装甲が
吹き飛ぶ。続いて4人が座っていたシートが次々に弾き出された。
外に弾き出された4人が立ち上がると村田はフリージアを見つめていた。

「フリージアの最後だ・・行っけー!」

村田がそう叫んだ瞬間、フリージアは大爆発を起こした。
村田が脱出寸前に倒したレバーはフリージアの燃料を
放出するレバーだったのだ。タンクの外に放出された燃料は
ショートしていた電気系統の火花が引火して爆発したのである。
451あやややや:03/07/18 08:51 ID:X9m878vB
从‘ 。‘从<スレを長生きさせよう、一日一保全!
452名無し狩人:03/07/18 23:14 ID:nU+heAmd
フリージアの爆発に巻き込まれた龍骨鬼。
そのダメージはかなりの物であった。

「圭織、矢口。あの子らが作ってくれたチャンスや。行くで!」

中澤は圭織と呼ぶ長髪の女性と矢口に声をかけると
3人で龍骨鬼に向かって突っ込んだ。

「青龍!」

矢口がまたしても小さな札を投げた。するとそこから
青い龍が現れ龍骨鬼の動きを封じる。

「大電撃!」

圭織と呼ばれた女性は動きの止まった龍骨鬼に雷を放つ。
雷は龍骨鬼を捕らえると身体の一部を破壊する。

「これで終わりや!喰らえ!雹紋剣、氷柱斬!」

中澤はそう叫ぶと飛び上がり、龍骨鬼を一文字に斬り捨てた。
453名無し狩人:03/07/18 23:16 ID:nU+heAmd
戦いが終わり、龍骨鬼の屍の横で燃える
フリージアの残骸を見つめる柴田達。そこに中澤がやって来た。

「ありがとう。あんたらのおかげであいつも倒せた。
 それと、ごめんな。大事なマシーンを犠牲にしてしもうた。
 私らが未熟やから・・・」

「気にしないで下さい。あの戦いは私達が勝手にやった事です。
 あの時・・・中澤さんは私達を止めたんですから」

そう柴田は言って笑ったが、その笑顔はどこかぎこちなかった。

「とにかくありがとう。おかげで任務も終了や」

中澤がそう言った時、村田は思い出した様に言う。

「そうだ、フリージア・・・どうしよう・・・・あれじゃあ持って帰れないし
 かと言って置いてく訳にもいかないよね」

村田の言葉に残りの3人もハッとした表情を浮かべる。
そこに中澤が言った。
454名無し狩人:03/07/19 00:11 ID:H6KAHyUv
「それやったら、私に任せてくれんか?もうすぐ現場処理班がここに来る。
 こんな化けモンの死体を放置する訳にもイカンから片付けるんやけど
 そん時一緒に片付けるよ。もちろん大事なマシーンやから
 丁重に処理させてもらう。間違ってもマシーンのデータを盗む様な
 真似はせえへんから、安心してや」

中澤の提案に4人は同意すると帰りの仕度を始めた。

「それじゃあ、失礼します」

4人が中澤達に言うと

「よかったらみんなの名前教えてくれんかな?」

中澤が言った。

「いいですよ。私は柴田あゆみです。もう知ってますよね」

「私は村田めぐみです」 

「私は大谷雅恵です」

「斉藤瞳です」

4人はそれぞれ自己紹介をした。
455名無し狩人:03/07/19 00:12 ID:H6KAHyUv
「柴田さん、村田さん、大谷さん、斉藤さんやね。
 私はさっきも言ったけど中澤裕子や。そんでこっちのちっこいのが
 矢口真里、それからこっちが飯田圭織。私らはM刑事や」

中澤は2人の仲間を紹介すると自分の所属を言った。

「裕ちゃんマズイよ」

矢口が言う。

「大丈夫や。それに、この子らは大事なマシーンを私らの為に
 犠牲にしてくれたんや。私らが何者なのか言っとかんと失礼やろ」

そう言うと中澤は柴田達にM刑事が何なのか簡単に説明をする。

「M刑事はあの龍骨鬼みたいな化けモンを退治するのが仕事でな
 一応、秘密組織みたいなもんやねん。
 あんな化けモンがおると解ったらパニックになるやろ?
 それでそんな化けモンを極秘に退治するんが私らM刑事や」

中澤の説明に解ったような解らない様な表情を浮かべる柴田達。
それを見た中澤は言った。

「よく解らんでもええよ。とにかくM刑事。そして中澤裕子。
 この名前だけは覚えといてや」
456test:03/07/19 01:47 ID:UNps8zyu
test
457あやややや:03/07/19 08:25 ID:HAIu12CD
从‘ 。‘从<スレを長生きさせよう、一日一保全!
458名無し狩人:03/07/20 01:11 ID:Mo/UkASZ
M刑事達と別れ会社に戻った柴田達。
フリージアを失ったショックで誰も口を開かなかった。そんな中

「今回の件は仕方ない、機械は必ず壊れるんだ。
 壊れない機械なんて存在しない。壊れたら直す。
 直らなかったら作る。それが我々エンジニアの使命じゃないのかね」

そんな大山田の言葉に4人は頷いた。壊れたら直せば良い。
それが駄目ならまた作れば良い。4人はようやく口を開いた。

「そうですよね。また作れば良いんだ。お金ないけど・・・・」

柴田は言う。また作れば・・そんな思いが4人の中に宿る。
多少元気を取り戻した4人と大山田はいつしか戦いの話をしていた。

「まあ、大谷君の力は解らんでもない。今も道場に通っているし、
 元々、そんな環境で育ったのだからな。
 だが、問題は柴田君と斉藤君だ、君達にあんな特技が
 あったとは知らなかったぞ」

大山田の言葉に柴田と斉藤は説明を始めた。
柴田の能力は前に植原が語った通りである。では斉藤は・・・
459名無し狩人:03/07/20 01:12 ID:Mo/UkASZ
「私が習った踊りの流派は元々忍者の格闘術が
 発達した物みたいなのね。基本的には踊りなんだけど
 基礎って言うかそんなのが格闘術だから上達すれば
 最終的に習うのが格闘術な訳よ。最もそれを教わるのは
 ほんの一部の人間だけらしいんだけど、その1人が私って事」

みんな良く解らない様子ではあったが一応頷いていた。
では先程、大山田の言った大谷の育った環境とは一体・・・

大谷は幼い頃、父親の仕事の関係で中国に住んでいた。
その頃、体の弱かった大谷を鍛えるべく父親は近くにあった
拳法の道場に通わせ始めたのだ。その道場の名は「極命館」。
古来より伝わる格闘術を主体とし、それに有名な少林寺拳法を
取り入た「極命流」の開祖、「馬極命」(マ、キョクメイ)が
開いた道場である。そこで修業を積んだ大谷は帰国する頃には
既に極命館の師範にまでなっていた。極命館では師範になると
「馬」の称号が送られる。大谷に送られた名は「馬叉蒼」(マ、サアオ)
帰国した大谷は、この名前で日本で行われた武術大会に出場
ぶっちぎりで優勝を収めたが、あまりにも有名になりすぎた為
挑戦者が後を絶たず、ついには叉蒼の名前を封印して
日本の武術界から姿を消し、現在は本名の「大谷雅恵」で暮している。
また現在大谷が通っている道場は、中国時代の大谷を知る人物で
「紺野」と言う名の日本でも屈指の空手家が開いている道場である。
ちなみに、この後M刑事となる大谷は、同じくM刑事となった
この人物の姪っ子と出会う事になる。
460名無し狩人:03/07/20 01:13 ID:Mo/UkASZ
「柴田と斉藤は何だかよく解らないけど良いとしよう。
 問題は村田だ、あんた何であの化け物の名前知ってたんだよ?」

大谷がそう言うと全員の視線が村田に集まった。

「オカルトって言うのかな?ネッシーとかビックフットとか
 日本てさ、そう言うの少ないじゃん。で妖怪とかでも良いかなって
 そう言うのを研究しているうちに龍骨鬼の事も知ったんだよね。
 まさか実在するとは思ってなかったからビックリしたけど
 本当に民話とか伝説の通りの姿だったから解ったんだ」

「なるほど、そう言う訳か。って事は中澤さんが言う様に
 妖怪って言うか怪物って結構実際にいるのかな?」

「どうだろう?でも私達にはあまり関係ないね」

柴田の疑問に斉藤がこたえる。この日はこれで自宅に帰った。
そして次の日パソコンで昨日のフリージアのデータを分析していた
村田は3人を呼ぶ。

「マズイ事になったよ。結論から考えると・・・ 
 フリージアは封印しようと思うんだけど」
461名無し狩人:03/07/20 01:14 ID:V/mXBdFA
村田の思わぬ言葉に3人は呆然とする。
フリージアの発案者である村田が何故そう言ったのか?

「どう言う事?なんで止めちゃうの?」

柴田でなくともこの状況なら、そう聞いたであろう。

「このデータ見て。昨日のフリージアの行動データだよ」

村田はそう言うと3人にプリントアウトしたデータ表を渡した。
そのデータ表を見つめる3人、そこで斉藤が口を開いた。

「凄いじゃない。予想していたよりも高性能じゃない」

そんな斉藤の言葉に柴田も同意する。大谷は黙ったままであった。

「そうなんだよ。でもそれがマズイ所でもあるんだよ」

村田がそう言った時、大山田が現れた。
462名無し狩人:03/07/20 01:19 ID:NJ/rbspK
「どうしたんだね?ん?これはフリージアのデータか?どれどれ・・」

大山田はそう言うと大谷が持っていたデータ表を手に取って見始めた。
そして見終わって一言。

「村田君、これは・・・」

大山田も何かに気が付いた様だ。

「村田も博士もどうしたの?何がいけないの?」

柴田が2人に聞く。

「確かに災害救助用としては申し分は無いよ。
 でも問題はその後、まさかこんなに戦闘能力が高いとは
 思わなかった。これじゃ戦車だよ。だから止めようよ」

村田は昨日の戦闘記録を指差した。
村田はフリージアが災害救助ではなく犯罪に使われるのを
恐れていたのである。
463名無し狩人:03/07/20 01:19 ID:NJ/rbspK
「私も村田君の意見に賛成だ。世の中良い人間だけではないからな」

大山田がそう言うと

「でも・・・それじゃあ、あんまりです。今までみんなで頑張って来たのに。
 やっと完成して、テストに行ったらそこで壊れちゃって、
 それでも、もう一度頑張れば良いって、昨日言ったばかりですよ」

柴田はそう言って譲らなかった。そこに

「柴田君、君の気持ちは解る。でもな、このデータを見る限りでは
 フリージアは立派な武器になるんだよ、それも強力な武器に。
 現在の日本の法律ではそう言った物を作ることは禁止されている事は
 君も知っている筈だ。それに万が一そう言う事にならなくても
 君達が作った物が犯罪にでも使用されたらどうかね?」

大山田の言葉に柴田も斉藤も遂に納得する。
もちろん何も言わなかった大谷も賛成していた。
こうしてフリージアの技術は村田の手により封印される事になった。
だがこの技術は大山田の手により復活する事になる。
それも今度は完全な戦闘用として。
そして皮肉にも封印に反対した柴田と斉藤が
それと戦う事になるのだがそれはまた後の話である。
464名無し狩人:03/07/20 01:20 ID:NJ/rbspK
フリージアを封印してから半年が経ったある日
メロンカンパニーに1人の訪問者が現れた。

「こんにちはー」

「はーい、ちょっと待って下さいね」

めったにお客さんなど来ないこの会社の入り口に
1人の女性が立っていた。
応対に出た村田は訪問者が女性である事に驚いていた。

「何か御用ですか?」

「大山田さんはいらっしゃいますか?」

「博士なら今出かけていますけど・・・」

「そうですか、まあいいでしょう。実は私が用があるのは
 村田さん、あなた達です」
465名無し狩人:03/07/20 01:22 ID:NJ/rbspK
初対面の人間にいきなり名前を言われた村田は
露骨に警戒の視線投げかけた。

「そんな睨まなくても大丈夫ですよ」

そこに斉藤がやって来るとその女性は
今度は斉藤の名前を呼んだ。

「あなたが斉藤さんね。斉藤さんにもお話があるんだけど・・・」

「あんた誰?」

見知らぬ人間に名前を呼ばれた斉藤もその女性を睨みつけた。

「ごめんなさい。私はこう言う者です」

そう言って女性が差し出した名刺にはこう書かれていた。

『警察省特務部妖魔対策室  
 捜査係     平家みちよ』
466名無し募集中。。。:03/07/20 11:15 ID:Ln+WZs7b
(・∀・)<ミッチャン!!
467名無し狩人:03/07/20 23:46 ID:sWsuyQr0
「警察省特務部?・・・・何これ?聞いたことないよ」

斉藤はそう言うと名刺を女性に突き返した。

「あれ?知らないの?私の仲間が一度皆さんと
 お会いしてる筈ですけど・・・あっ、そうか!
 ごめんなさい、私は平家みちよ、M刑事です」

「M刑事?・・・・ああっ、中澤さんの所の方ですか。
 で、御用は何ですか?まさかここに妖怪が
 いるなんて言うんじゃないでしょうね?」

斉藤は平家と名乗る女性をまだ睨んでいた。

「ちょっと斉藤、失礼でしょう。すいません、どうぞ入って下さい」

入り口が騒がしいのでやってきた柴田が平家を休憩室に案内する。

「ありがとう。柴田さんね。お話は中澤から聞いています」

「とにかく立ち話もなんだから、座って下さいよ」

柴田は平家に椅子を勧めると、紅茶を出した。
468名無し狩人:03/07/20 23:47 ID:sWsuyQr0
「それで、M刑事の方が私達にどんな御用ですか?」

村田の質問に平家は今回の訪問の目的を話始めた。

「単刀直入に言います。皆さん、私達の仲間になりませんか?」

「はいっ?」

「いや、だから皆さんに仲間になって貰いたいんですよ」

平家の突然の頼みに3人はお互い顔を見合わせた。

「ごめんなさい、言ってる意味が良く理解できないんですけど。
 それはつまり、私達にM刑事になれって事ですか?」

「簡単に言えばそうです」

柴田の質問に平家はさらっと答えた。

「ちょっと、冗談ですよね。私達に怪物の退治なんかできませんよ。
 平家さんでしたっけ?あなたにどんな力があるか知りませんけど
 私の知っている限り、中澤さんは剣術の達人みたいだし
 何か氷とか出せる、飯田さんだって雷の力でしょう。
 それにあの、矢口さん?あの人だって何だか怪物みたいの
 あやつってた。・・・そんな力私達は持ってないですよ」

斉藤は言った。
469名無し狩人:03/07/20 23:48 ID:sWsuyQr0
「まあ確かにそうですね。でもあの3人の力は特別です。
 私だってそんな力はないです。私の武器はブーメランと鞭
 皆さんとさほど変わらないと思いますよ」

「いやいや、そう言う事を言ってるんじゃないですよ。
 私達はそんな怪物を倒せる程の力なんか
 無いって言いたいんです。平家さんだって怪物と戦ってる
 訳ですよね?そんな人とまともに戦ったら勝てませんよ」

柴田が言う。そこに大谷がやってきた。

「あれっ?お客さん?どうも、いらっしゃいませ」

そう言って挨拶をする大谷に平家は言う。

「大谷さんですね。そしてまたの名を馬叉蒼」

いきなり封印した名を呼ばれた大谷の表情が一変した。

「お前!何者だ!何でその名前を知っている?」

今にも平家に飛びかかろうとする大谷を3人が止めた。
470あやややや:03/07/21 08:17 ID:qe/CRv6R
从‘ 。‘从<スレを長生きさせよう、一日一保全!
471名無し狩人:03/07/21 23:55 ID:CatxTiPS
「ちょっと、大谷、止めなって。この人は中澤さんの仲間なんだよ」

そう言って止める柴田の言葉に大谷はやっとおとなしくなった。

「ごめんなさい、そんなに怒るとは思わなかったから、
 本当に失礼しました。悪気は無かったんですよ」

平家が大谷に詫びを入れると斉藤は大谷に
平家の訪問理由を説明した。

「ふーん。私達がM刑事にねぇ〜。でもそれは無茶な相談ですね。
 メカニックならともかく畑違いですよ。村田なんか特に」

大谷の言葉に皆が頷く。しかし平家は笑っていた。

「実はそのメカニックの力が欲しいんですよ。
 大山田博士の指導を受けた皆さんの知識と技術がね。
 さらに皆さんは蛇骨鬼クラスの妖魔と戦える力も持っている。
 こんな人材他にいないんです」

「いや、でも私は・・・」

村田がそう言いかけると平家は思わぬ事を言った。
472名無し狩人:03/07/21 23:56 ID:CatxTiPS
「村田さん、あなたは自分で気がついていない様ですが
 あなたにも立派な能力があるんです。
 実は皆さんにお詫びしないといけないんですけど
 あの蛇骨鬼との戦いで中澤が皆さんの戦闘データを
 取っていたんですよ」

平家はそう言うと4人に一枚の紙を差し出した。

「これはあの時の皆さんの戦いのパターンデータです。
 ここを見てください。敵に対する反応速度が村田さんは
 他の皆さんと比べると速いんです。
 これだけの反応速度を持つ人間はM刑事でも殆どいません」

「すいません、もっと解り易く説明して貰えませんか?」

村田は言った。

「そうですね・・・簡単に言うと、村田さんは本能的に
 敵の動きが読めるって感じかな。
 敵の攻撃をあまり受けていなかった筈です」

平家にそう言われた4人は思い当たるフシがあった。
蛇骨鬼との戦闘が終わった後、一番怪我が少なかったのは
村田である。それに龍骨鬼の存在に最初に気がついたのも
村田であった。
473名無し狩人:03/07/21 23:57 ID:CatxTiPS
「なるほど・・・でも一つ言わせて貰っていいですか?
 このデータを取れたって事は、中澤さんはその時は
 既に戦闘状態ではなかったって事ですよね?」

斉藤がそう言うと平家は黙って頷いた。そして

「ですから皆さんにはお詫びをしないとって・・・・」

平家が言うと

「勘弁して下さいよ。あの時私達は必死だったんですよ。
 それを助けもしないでデータなんか・・・・」

4人が再び平家を睨みつける。

「あはははは・・・・参ったな・・・確かにそうなんだけど・・・」

平家がそう言って困惑している所に大山田が帰って来た。
474名無し募集中。。。:03/07/22 00:04 ID:b4a/EkUF
.
475あやややや:03/07/22 08:14 ID:US0oLWb2
从‘ 。‘从<スレを長生きさせよう、一日一保全!
476名無し募集中。。。:03/07/22 21:59 ID:XmR5kROs
保守
477名無し狩人:03/07/22 22:54 ID:igqDuTsh
「みんな聞いてくれ。今日は三千円で当たったぞ。
 久々の大勝利だ。ほらっ、これお土産だ」

帰って来た大山田は大はしゃぎである。パチンコで久しぶりに
勝ったのである。袋いっぱいのお菓子を村田に手渡した大山田は
そこで初めて訪問者の存在に気が付いた。

「おや、お客様だったのか、これはお見苦しい所を・・・」

そう言って訪問者の顔を見た大山田は驚きの声を上げた。

「おおっ!平家君じゃないか」

「お久しぶりです、大山田博士」

「今日はどうしたんだね?また何か事件かね?」

「いえ、今日はこちらの4人に用があって来たんです」

「えっ?柴田君達に?」

大山田はそう言うと4人の顔を眺めながら言った。
478名無し狩人:03/07/22 22:57 ID:JqokmcBS
「君達は知らないと思うが、この平家君は警察の人間でな。
 鑑識課にいるんだが、以前私のアイディアを気に入ってくれて
 しばらくここで一緒に研究をしていたんだ。つまり君達の先輩だな」

大山田の言葉に4人は驚いていた。自分達の他に
大山田について行く人間がいたなんて思ってもいなかったのだ。

「大山田博士、私はもう鑑識課じゃないんですよ。
 特務部の方に移動になりました」

「特務部?なんだねそれは?聞いたことがないな」

「現在の私の所属は特務部妖魔対策室です」

「随分変わった名前の部署なんだな。何をやっているのかね?」

大山田の質問に

「平家さんはM刑事なんです」

柴田が答えた。
479名無し狩人:03/07/22 22:59 ID:JqokmcBS
「M刑事?・・・どっかで聞いた様な・・・・!そうか!あの時の・・
 て事は何かね、君もあの中澤さんだったかな?彼女と同じ仕事を?」

「はい、中澤は私の同僚です」

平家はそう言うと大山田に自分の訪問理由を話した。

「そうか、柴田君達をスカウトに来たのか。君達はどうするのかね?」

大山田にそう聞かれた4人は乗り気ではない事を告げた。

「そうか、しかしこれはある意味チャンスかも知れないぞ。
 新しい自分の可能性を試せるチャンスだ」

大山田が四人に言う。

「でも博士、良いんですか?私達がいなくなっちゃたらまた1人ですよ」

柴田の言葉に大山田は首を横に振った。
480名無し狩人:03/07/22 22:59 ID:JqokmcBS
「柴田君、大谷君、斉藤君、村田君、君達には感謝している。
 正直言えばまだここに居て貰いたい。だがな、さっきも言ったが
 これは君達にとっては大きなチャンスなんだ。
 そして私の警察省に対するリベンジのチャンスでもある」

「どう言う事ですか?」

「実は先程言った私のアイディアと言うのは警察省では
 相手にされなかったのだ。それに唯一興味を示してくれたのが
 ここにいる平家君だ。結局そのアイディアは平家君が考えた物として
 警察省に採用されたがあの時の悔しさは、今も忘れていない。
 そこにもし君達が警察省に採用され、その技術が認められたら
 どうだ?君達は私の愛弟子だ。君達が認められれば
 それは警察省が私を認めたのと同じなのだ」

大山田の言葉に4人は頷く。しかし斉藤が言う。

「でもそれだけじゃないんですよ。場合によっては私達だって
 怪物と戦わなければいけなくなるんです。
 そんな力、私にはありません」

斉藤の言葉には他の3人も同意する。
481名無し狩人:03/07/22 23:00 ID:JqokmcBS
「だったら作ればいいじゃないか。その怪物を倒せる
 威力のあ武器を・・・親分は警察省だ、その気になれば
 戦闘用のフリージアだって夢じゃないぞ」

大山田はそう言って笑った。

「でも博士はそれで良いんですか?実際には博士が
 直接評価される事はないんですよ。
 それに私達は今まで博士にお世話になりっぱなしだし」

そう言う大谷に大山田は言った。

「大谷君、その気持ちだけで私は充分嬉しいよ。
 それに考えてもみたまえ、近い将来君達だって結婚するだろう。
 そんな時に君達は相手の両親に、こんな怪しい会社で
 働いています。なんて言うつもりかね?
 警察省なら立派な公務員だ。こんな会社の社員とは違うぞ」


4人が少しだけ時間をくれと伝えると、平家はその日は帰って行った。
それから二日後、4人は平家にOKの返事を伝えた。
482名無し狩人:03/07/22 23:13 ID:8aS1re1X
>>476
ありがとうございます。

ここで少しお話を
このスレもn日ルールとやらの対象になってしまいました。
小説総合の方でも議論されている様ですが、保全が重要になっています。
私も極力毎日の更新と朝の、あやややや保全で頑張ろうと思いますが
もしお気づきの時に保全をしていただけたら嬉しいです。
(ついでに感想などいただけるともっと嬉しいかもw)
483あやややや:03/07/23 08:12 ID:BF8j8UIt
从‘ 。‘从<スレを長生きさせよう、一日一保全!
484sage:03/07/23 10:16 ID:P7K1jckL
mmm
485名無し募集中。。。:03/07/23 11:39 ID:da74nSnZ
はあとはあと
486no:03/07/23 19:32 ID:HYYz1OTL
mo-msu
487へけけけけ:03/07/23 23:46 ID:9+hLJslG
( `◇´)<スレを長生きさせるで、一日一保全やがな!
488名無し募集中。。。:03/07/23 23:47 ID:cff5Aenh
( ´D`)ノ<気が付いた時は保全するんでがんがってくらさい
489名無し狩人:03/07/24 00:40 ID:FvpaEnUT
4人が連絡してから数日後、平家他2人が
メロンカンパニーを訪れていた。

「警察省妖魔対策室室長、寺田さんですか・・・」

大山田は平家の連れが差し出した名刺を読み上げていた。

「はい、一応M刑事の責任者をやらせて貰っています」

「うむ・・で、中澤さんは・・・ほう、主任なんですね」

大山田の言葉に中澤が頷いた。

「まず皆さんに確認しなければいけない事があります。
 本当によろしいんですね?既にご存知やと思いますが
 我々M刑事の仕事は命懸けになる事も多々あります。
 幸い今の所、殉職者は出ていませんが、皆さんが
 その第1号になるかも解りません。
 皆さんにその覚悟はありますか?」

大山田に挨拶を済ませた寺田と名乗る男性は
柴田達4人に質問した。

「怖くないと言えば嘘になりますが覚悟は出来ています」

村田がそう答えると他の3人も頷く。
4人の目にはその覚悟が表れていた。
490名無し狩人:03/07/24 00:41 ID:FvpaEnUT
その後、寺田と中澤による今後の説明が終わると
一行は帰って行った。

「博士、今まで本当にお世話になりました」

村田がそう言うと他の3人も一緒に頭を下げる。

「何だ急にあらたまって。君達の選んだ道じゃないか、
 私の事などは振り返らずに真っ直ぐ歩いて行くんだぞ」

「はい、でも三ヶ月したら、研修が終わったら、
 一度遊びに来ます」

通常半年から一年かかるM刑事の研修だが
柴田達は三ヶ月に短縮されていた。
その技術と能力を評価されての事だが
それでも三ヶ月はみっちり訓練を受ける事になっているのだ。

「好きにしなさい。それより今日は楽しくやろう。
 君達の新しい船出のお祝いだ」

そう言うと5人はささやかなパーティーを開いた。
柴田達にとっては会社との最後のお別れある。
491名無し狩人:03/07/24 01:03 ID:ppn7xt9N
川‘▽‘)||<484〜488早速のレスどうもです。
       正直驚きました。今後ともよろしくです。
492名無し娘。:03/07/24 01:31 ID:Lt2/K0Tk
やらせはせん、やらせはせんぞ!と保全。
493みゅんんんん:03/07/24 09:45 ID:gKMzqagl
川σ_σ||<一日一保、三日で三保 
494名無し募集中。。。:03/07/24 21:53 ID:xDn2JM2d
保全
495名無し募集中。。。:03/07/24 23:29 ID:DEqRb7+1
|◇´)
496名無し狩人:03/07/24 23:44 ID:8Ydo9usU
それから二日後、柴田達4人は警察省特務部が
オフィスを構える建物の中にいた。
4人はそこで再び寺田の話を聞くとその後ある部屋に案内された。

「ようこそ特務部へ、あなた達を歓迎します」

その部屋は道場の様になっていてそこには4人の女性が立っていた。

「私は、夏まゆみ、特務部の体育指導教官です。
 まずは着替えて来なさい。すぐに指導を始めます」

夏と名乗る女性が指示した部屋には丈夫そうなジャージが
用意されていた。4人はそれに着替えると元の場所に戻る。

「さあ、まずはあなた達の実力を試させて貰うわよ」

夏はそう言うと大谷の前に立つ。
そして夏と一緒にいた3人もそれぞれ柴田、斉藤、村田の前に立った。

「あれを渡して」

夏がそう言うと柴田にはロープが、斉藤には木製の扇が
そして村田にはなぜかエアガンが手渡された。
497名無し狩人:03/07/24 23:46 ID:8Ydo9usU
「それぞれ得意の武器を渡した筈です。これからあなた達には
 私達と戦って貰います。いいですね」

夏の言葉に

「あの、私は何も受け取ってませんけど・・・」

大谷が言った。

「あなたに武器は必要ないでしょう。それとも武器がないと不安なの?」

夏にそう言われた大谷は首を横に振った。

「すいません、何で私はこれなんですか?」

村田がエアガンを見つめながら聞いた。

「あなたは格闘術を知らないでしょう?これから覚えて貰うとして
 今日はそれでやって貰います。大丈夫、備えはしっかり出来ています」

夏は言った。そう言われれば確かに村田の前に立つ女性は
ゴーグルをつけていた。どうやら村田はこの人とエアガンで戦うらしい。
498名無し狩人:03/07/24 23:46 ID:8Ydo9usU
「それではまず・・・柴田、あなたから始めるわよ。
 とにかく相手の動きを封じる、これがあなたの目標です」

夏はそう言うと柴田とその相手以外には周りで待つように
指示を出す。それが済むと夏の掛け声と同時に柴田の
模擬戦が始まった。

「遠慮なく来なさい!」

柴田の相手がそう言うと柴田はロープを握り締め
相手に攻撃を開始した。

「やあー!」

柴田の掛け声と共にロープが相手に襲い掛かる。
しかし相手は素早く身をかわすと柴田に蹴りを放った。

「何の!」

柴田は素早くロープを両腕で持つとそれを相手の足に絡ませた。
だが
499名無し狩人:03/07/24 23:47 ID:8Ydo9usU
「きゃっ!」

相手はロープの絡まった足を勢い良く元に戻す。その勢いに
柴田はロープごと相手に引き寄せられたのだ。

「柴田!あなたやる気あるの?本気で行きなさい!」

夏の声が柴田に飛んだ。
それを聞いた柴田は

「このーっ!」

手にしたロープを相手の目の前でジグザグに動かし始めた。
相手がそのロープに気を取られている一瞬の隙をついて
柴田が肘鉄を打ち込んだ。

「うっ・・」

肘鉄を喰らった相手が怯んだ時、柴田のロープは
相手の体に巻きついていた。

「そこまで!」

夏の声に柴田の模擬戦は終了した。
500名無し狩人:03/07/25 00:33 ID:5zz52wh0
「思っていたより素早いな、柴田の力に合わせて
 相手を用意したつもりだったけど・・・・」

夏がそう言うと柴田は微笑みながら夏の前に立った。

「今のは格闘センスじゃどうにもなりませんよ。
 そんな簡単に見破られる様なトリックじゃ人は騙せません」

柴田はそう言うと夏の目の前で取り出した白いハンカチを
赤いハンカチに変えて見せた。

「いててて・・・柴田さん、あなた今何したの?
 ロープが飛んで来たように見えたけど・・・」

柴田の相手が立ち上がると聞いて来た。

「マジックか・・・・、そう言えば柴田の両親はマジシャンだったな。
 こりゃ面白い子が入って来たね。その技がはたして妖魔に
 通用するのか疑問だけど試してみる価値は有りそうだ。
 よろしい、柴田はこれで終わり」

夏は柴田にそう言うと今度は村田を指名した。
501名無し狩人:03/07/25 00:33 ID:5zz52wh0
「次、村田。あなたの目標は攻撃をかわしながら
 出来るだけ多くの弾を相手に当てる事。
 良いわね、それじゃあ始め!」

今度は村田の模擬戦が始まった。
最初は緊張のあまり相手の攻撃を喰らっていた村田だが
段々慣れてくるに従って相手の攻撃を避け始めた。

「反撃だ!」

村田はそう言うとエアガンを構えた。
相手は村田の攻撃に備え構える。

(パス!パス!)

村田がエアガンを放つ。相手はそれを避けたつもりであった。しかし
二発放たれた弾丸の一発が身体に命中。
そんな事が何度も繰り返された。
502名無し狩人:03/07/25 00:34 ID:5zz52wh0
「そこまで!」

夏の声が聞こえる。村田のエアガンのマガジンは空になっていた。

「二発中一発は完全に命中させられるのか、村田も私が
 考えていたより能力は上の様だな」

夏が満足そうに頷くと村田はその場に座り込んだ。

「はははは、村田はもう少し精神面の訓練が必要か」

柴田と大谷に身体を支えられ村田が待機場所に戻ると
今度は斉藤が呼ばれた。

「次、斉藤。正直言ってあなたの実力が解らないの。
 だからここの人間でもかなりの実力者を用意したから
 そのつもりでね」

夏の言葉に斉藤は頷くと斉藤の模擬戦がスタートした。
503あやややや:03/07/25 08:23 ID:/KtCu1JP
从‘ 。‘从<スレを長生きさせよう、一日一保全!
504名無し募集中。。。:03/07/25 19:25 ID:PPrLF7cE
( `◇´)¶<もしもし、保全の時間やで。
505名無し狩人:03/07/25 23:28 ID:LeJe6cxz
「始め!」

夏の声に斉藤とその相手はお互いに構えを取った。
斉藤は左手の扇を広げると相手の懐に飛び込んだ。

「ハァァァァイッ!」

広げた扇で相手の視界を奪うと右手で素早く突きを放った。

「甘い!」

だが相手も実力者と言われるだけあって、その程度の攻撃は
簡単にかわされてしまった。

「なんのっ!」

斉藤はそう言うと今度は右手の扇を広げ、左手の扇を閉じると
先程とは反対側から攻撃をする。

「駄目駄目!そんな単調な攻撃が通用すると思ってるの?」

相手はそう言うと今度もまた簡単に攻撃をかわして見せた。
それを見た斉藤は一旦後ろに下がると間合いを取った。
506名無し狩人:03/07/25 23:29 ID:LeJe6cxz
「斉藤さん、あなたの力はそんなもんなの?」

斉藤の相手は言った。

「いやいや、まだまだこれからですよ」

斉藤が答えると

「うん、そう来なくちゃね。それじゃあ今度はこっちから行くよ!」

「どうぞ」

斉藤がそう答えると相手は木製のリングを取り出した。

「月光、円舞殺!」

相手の両腕から放たれた二つのリングが斉藤に襲い掛かる。

「おわっと!」

予想以上のスピードで飛んで来たリングに斉藤は避けるのやっとだった。
507名無し狩人:03/07/25 23:30 ID:LeJe6cxz
「やりますね。それじゃこっちも!」

斉藤はそう言うと扇を広げた。

「踊れ!」

そう叫んだ斉藤の両腕から扇が放たれる。
放たれた扇はさきほど相手が投げたリングの様に
回転しながら相手に迫って行った。

「何だぁ?」

相手は自分と同じ様な技を繰り出され驚きながらも
足でそれをさばくと斉藤に向けて弾き返した。

「よっと!」

戻って来た扇を器用にキャッチした斉藤が構えたその時

「隙あり!」

相手の突きが斉藤の目の前で止まった。
508名無し狩人:03/07/25 23:31 ID:LeJe6cxz
「!・・・・参りました」

寸止めされた拳を見て斉藤が言う。

「そこまで!」

夏はそこで模擬戦を止めた。

「ふぅ〜!完全にやられたな」

そう呟く斉藤の前に相手が近づいて来た。

「もー、ビックリしたよ。私と同じ様な技を使う子がいるなんて
 知らなかった。私は保田圭、M刑事の捜査係だよ。よろしくね」

保田と名乗った相手はそう言うと右手を差し出した。

「斉藤瞳です。こちらこそよろしくお願いします」

斉藤がそう言うと2人は握手を交わした。
509名無し狩人:03/07/26 01:08 ID:e1+seegc
「保田、斉藤の力をどう評価する?」

夏の問いに保田は答える。

「そうだなぁ、あの時、斉藤が気を抜かなかったらどうなってかなぁ?
 後は攻撃が単調すぎるね。もっともこれは実戦経験を積まないと
 どうにもならないし、鍛えれば充分行けると思いますけど」

保田の答えに夏は頷く。そして大谷を見ると言った。

「さあ大谷、あなたの実力を試させてもらうわよ。
 あなたは私が相手をするから本気で来なさい」

夏はそう言うと道場の中央に立つ。それを見た大谷も
向かい合うようにして立った。

「大谷さん、夏先生が相手じゃ本気で行かないとすぐに終わっちゃうよ。
 遠慮はいらないからね」

保田はそう言うと合図をした。

「始め!」

保田の掛け声と共に両者は同時に攻撃を始めた。
510名無し狩人:03/07/26 01:09 ID:e1+seegc
両者のハイキックが中央でぶつかり合う。大谷は素早く体を入れ替えると
回し蹴りを放った。

「ハァッ!」

その蹴りを夏は右手で止めるとすかさず突きを放つ。
だが大谷も負けてはいない。突きを素早く払うと
またしてもハイキックを放った。

「そっちが本気で来ないなら私から行くしかないようね」

夏はそう言うと左右に素早く両腕を動かし始めた。
その動きの合間に夏の裏拳が大谷の身体を捉えた。

「くっ・・・無影手か・・・」

夏が使う技は無影手。ジャッキーの酔拳を見た方なら
ご存知かと思うが両腕を相手の目の前で素早く動かし
そこから拳を放つ技である。
511名無し狩人:03/07/26 01:10 ID:e1+seegc
「私だけみんなと違うじゃないですか!」

大谷が叫んだ。

「そうね。あなただけ本気を出していないわね」

夏は言う。

「そう言う意味じゃありません!」

大谷がそう言うと夏は攻撃の手を止めた。

「大谷、あなたがそこまで実力を隠したがる理由は
 解らないでもないけど私を信じなさい。
 この際だからはっきり言わせて貰うわよ。
 あなたの実力じゃ私には勝てない。
 上には上がいる。世の中をあまりナメないで!」

夏の言葉に大谷はハッとした。上には上がいる。
それは極命館で修行中にいつも師匠から言われていた言葉であった。 
512イナバさん:03/07/26 08:15 ID:QL028tuI
>>504
( `w´)¶<もしもし,あっちゃんやで・・・アカン!もうそんな時間か!
513名無し募集中。。。:03/07/26 17:35 ID:WEciqlUC
( `◇´)¶<あっちゃん、久しぶりにTVで歌えてよかったやん
        ウチはいつになったら・・・あっ、保全や保全
514test:03/07/26 23:11 ID:5H9vl+C8
test
515名無し狩人:03/07/26 23:49 ID:Ozy2VjUP
夏の言葉を聞いた大谷の表情が一変した。
その顔はまるで遠足を前日に控えた子供。
愚かにも自分に挑戦して敗れていった者、中には有名な格闘家もいた。
そんな奴らばかりを相手にするのが嫌になった大谷は強い人間を捜していた。
大谷の周りにそんな人間がいなかった訳では無い。
通っていた道場の主「紺野」は明らかに自分より強いと思えた。
だが紺野は相手をしてくれなかった。理由は言わなかったが
何となく解る気はした。自分が格下のと戦わないと一緒だ。
そんな大谷が捜し求めていた相手が今目の前にいる。

「ごめんなさい。私今解りました。夏先生は私より上の人間。
 夏先生、もう一度お願いします!」

大谷はそう言うと先程とは違う構えを取った。

「やっとやる気になったみたいね。その構え・・・極命流、活極拳!
 よろしい、相手になってやる」

夏はそう言うとこれまた先程とは違う構えを取った。
それを見た保田が合図をする。

「始め!」

大谷と夏、模擬戦ではあるが、本気の戦いが始まった。
516名無し狩人:03/07/26 23:49 ID:Ozy2VjUP
ぶつかり合う拳と拳、その勢いに斉藤達はもちろん、
保田さえも押されていた。

(パシッ!パシッ!)  

道場に響く拳がぶつかり合う音、相手に攻撃がヒットする割合は
大谷が4、夏が6と言った所であろうか。

「ちっ!」

夏の攻撃をまともに喰らった大谷が一歩引いた。

「もう終わり?」

「なんの、まだまだー!」

再び夏に挑む大谷、その様子はまさに香港の功夫映画である。
ジェット・リーがジャッキー・チェンが強敵と戦っている。
まさにそんな感じである。
517名無し狩人:03/07/26 23:50 ID:Ozy2VjUP
「そこまで!」

道場に保田の声が響いた。

「えっ?もう終わりですか?」

大谷が驚いた様に保田を見た。

「大谷、もう一時間だよ。見ているこっちが疲れちゃったよ」

保田にそう言われた大谷は驚いていた。
自分の感覚ではまだ十分位にしか思っていなかったのだ。

「大谷、あなたの実力は充分解ったからもう終わりにしよう。
 それから保田、止めるの遅いよ」

夏はそう言うとその場に座り込んだ。
だが大谷はもっと疲労している様に見えた。

「完敗だね」

そう柴田に言われて頷いた大谷であったが
満足そうな笑顔を浮かべていた。
518あやややや:03/07/27 08:21 ID:DtZUuS7W
从‘ 。‘从<スレを長生きさせよう、一日一保全!
        
519 ◆ruZSqs/3ZA :03/07/27 14:37 ID:TnHJbwPB
糞スレに認定しすまたよ
520名無し娘。:03/07/27 21:33 ID:VzhINbVr
夏せんせー強杉w
521名無し狩人:03/07/28 01:38 ID:9ULlW+E7
夏の手厚い歓迎を受けた4人はその後、
保田の案内でM刑事の本部、警察省特務部妖魔対策室に向かった。

「ようこそM刑事本部へ、歓迎するで」

中澤をはじめ、M刑事メンバーが総出で出迎えてくれた。

「待ってたよ、一緒に頑張ろうね」

そう言ったのは、この前一緒に龍骨鬼と戦った飯田であった。
その隣には矢口もいて一緒に笑っている。

「安倍なつみです。よろしくね」

これまた飯田の隣にいた女性が言った。
この安倍と名乗る女性、柴田は何処かで
見た事ある様な気がしたが思い出せなかった。

「よろしくお願いします!」

挨拶をを終えた4人がそう言うと
自己紹介で後藤と名乗った女の子が地下のガレージに案内してくれた。
522名無し狩人:03/07/28 01:39 ID:9ULlW+E7
「後藤さんも捜査係なの?」

斉藤が聞いた。

「後藤でいいですよ、皆さんより年下だしM刑事でも
 一番下っ端ですから」

後藤はそう言うと自分も捜査係であると答えた。

「一応M刑事じゃ先輩だし呼び捨てはまずいでしょ」

再び斉藤は言う。

「それじゃ、ごっちんって呼んで下さい。みんなにそう呼ばれてますから」

そう後藤が言った時、5人はガレージに到着した。

「ここがガレージになります。皆さんの工具箱は既に届いてます。
 それから希望されていた物は全部準備出来ませんでした。
 予算もあまり多くないし、ここにある物が全部です」

後藤にそう言われた4人はとりあえずガレージ全体を見た。
523名無し狩人:03/07/28 01:40 ID:9ULlW+E7
車を整備するのに必要な物は揃っている様だ。
その他は足りない物はあったが何とかなると思える位の
機械は揃えられていた。

「まあ、機械類は仕方ないとしても・・・うん、気に入った。
 これだけの広さがあれば何でも出来る」

大谷は満足そうな表情を浮かべる。

「M刑事車輌課のスタートやな」

いつの間にか中澤が後ろに立っていた。

「車輌課ですか?」

柴田が不思議そうに聞く。

「そう、車輌課や。あんたらが来た事でM刑事も変わったんや。
 うちら捜査係は捜査課に、それからさっき挨拶の時にいた
 りんねとアヤカとミカの3人は資料課や」

中澤は柴田達4人の加入によりM刑事も新体制になった事を告げた。
524名無し狩人:03/07/28 01:40 ID:9ULlW+E7
「それでや、まず車輌課としての最初の仕事やけど、これや!」

中澤がそう言って指を差した先には明らかに程度の悪い
中古車が並んでいた。

「まさか・・・あれを直すんじゃ・・・・」

村田が恐る恐る聞く。

「まあ、研修もあって大変やろうけど頼むで」

中澤はそう言うと後藤と一緒に戻って行った。

「頼むでって・・・まあ他のは良いとして、問題はこいつか」

斉藤がそう言って見つめていたのはコルベットと呼ばれる外車であった。

「どう見てもまともに動きそうもないね。車検切れてるし・・・」

そう言う4人の表情には悲壮感の様な物が漂っていた
525あやややや:03/07/28 13:24 ID:9Hg2Y4vM
从‘ 。‘从<スレを長生きさせよう、一日一保全!
526UFA:03/07/28 14:17 ID:eUbPa3Lm
えっ?
527名無し狩人:03/07/28 23:09 ID:rym04cIQ
遂にM刑事として稼動を始めた4人、研修やら何やらで
忙しい日々を過ごしていた。

「さっきりんねに聞いたんだけどさ、他のみんなは最初は
 研修だけで終わってたらしいよ。何で私達だけこっちの
 仕事もやらなくちゃいけなのかな?」

研修の初日から車の整備をやらされている4人
斉藤が愚痴をこぼしていた。

「まあまあ、私達だっていきなり現場だったんだから・・・」

不意に後ろから声が聞こえたので振り返るとそこには平家がいた。

「ありゃ、聞こえちゃいました?でも正直ゆっくりしたいですよ。
 確かに平家さん達はいきなり現場だったかも知れないけど
 それは初期のメンバーだからですよ」

斉藤がそう言うと平家は笑いながら言った。

「まあね、でもそれは斉藤達だって一緒じゃない。
 車輌課だって出来たばかりだし、考えようによっては
 私達と条件は一緒でしょ?」

平家の言葉になぜか納得したしまった斉藤であったが
大谷がそこで突っ込んだ。
528名無し狩人:03/07/28 23:10 ID:rym04cIQ
「斉藤、何納得してんだよ。今の状況はどう考えてもおかしいよ。
 平家さん、研修かこっちかに集中させて貰えないですかね?」

大谷の問いに平家は首を傾げた。

「うーん、ちょっと厳しいかな。あなた達の教育も大事だし
 でも今のM刑事は車が足りないからなー」

そう言う平家を4人は睨みつけた。

「平家さん、一つ言わせて貰っていいですか?
 正直言って私達が苦労してるのはこの車です。
 これをここに持ってきたのは誰でしたっけ?」

そう言って斉藤は今整備中のコルベットを指差した。

「ん?・・・・誰だっけ?」

「平家さんでしょう!こいつに手間取ってるから時間が足りないんです!」

「ごめん、でも乗りたいんだよぉ。だからさ、お願いね」

平家がそう言うと柴田が何やら企んでいる顔で言った。
529名無し狩人:03/07/28 23:11 ID:rym04cIQ
「解りました。これはこれで頑張ります。だから中澤さんに言ってください。
 もう少し余裕を持った予定を組んで下さいって。
 私達から直接言うのにはちょっと・・・・中澤さん怖いからなぁ」

柴田がそう言い終わった直後ガレージに怒鳴り声が響いた。

「誰が怖いって?」

見ると中澤が両手を組んで立っていた。

「うわー!出た!」  「ごめんなさーい!」

4人はそう言って逃げようとしたが捕まった。

「ごめんなさい、別にそう言う意味じゃ・・・」

柴田が怯えなら言う。

「何がやねん!別に悪口で怒ってるんやない!」

「へっ?」

柴田はそう言うと中澤の顔を見た。
530名無し狩人:03/07/28 23:11 ID:rym04cIQ
「私が怒っとるんはこれや!ったく勝手に注文したやろ!」

そう言って中澤が4人に見せた物は一枚の紙切れであった。

「何ですかそれ?」

「何ですかやない!運送会社の送り状や。何や機械が沢山届いたで。
 誰や、勝手に注文したんは?」

そう中澤が言うとガレージのシャッターが開き、
次々に工作機械が運ばれて来た。

「ちょっと待ってくださいよ。私達誰も頼んでいませんよ」

村田はそう言って機械を運び入れている人間を止めようとする。
だがその村田を大谷が止めた。

「いや、これは・・・・」

運ばれて来た機械はどれも新品ではなかった。
それどころか4人にはどれも見覚えのある物ばかりである。
531名無し狩人:03/07/28 23:13 ID:Ya0KJLP6
「中澤さん、送り主って誰ですか?」

柴田が聞く。

「メロンカンパニーって書いてあるで。この機械のメーカーやないの?」

中澤がそう言うと柴田達4人だけでなく平家も笑い出した。

「裕ちゃん、メロンカンパニーって知ってるでしょ?」

平家がそう言うと中澤は少し考えた後で思い出した様に言った。

「ああっ、柴田達がいた所か!でも何でこの機械ここに送ってくんの?」

中澤の疑問の声に他の5人も笑い声が止まった。

「ちょっと聞いてみる」

柴田はそう言うとメロンカンパニーに電話をかけた。だが

「だめだ、つながらないよ」

柴田はそう言うとガレージを飛び出した。
他の3人もそれに続く。
532名無し狩人:03/07/28 23:13 ID:Ya0KJLP6
「こらー!何処行くんや!」

そう言う中澤を平家が止めた。
そして平家は傍にあった車に乗り込むと4人の後を追う。

「あなた達、走って行く気?」

平家は車の中から走っている4人に声をかける。
4人が車に乗り込むと平家はメロンカンパニーへと車を走らせた。

「閉まってる・・・・」

メロンカンパニーに到着した5人は敷地の入り口がチェーンで
封鎖されているのに驚いた。こんな事は今まで一度もなかったのだ。

「メロンカンパニーは?博士は?・・・どうなってるの?」

混乱する4人、平家はチェーンを外すと中に車を入れた。
533名無し狩人:03/07/28 23:14 ID:Ya0KJLP6
「ここも閉まってる」

建物の入り口の扉は鍵が掛かっていた。

「誰もいないんだし当たり前か・・・」

平家がそう言うと村田はポケットから鍵を取り出し開けた。
ここの鍵は4人ともまだ持ったままだったのだ。
建物の中に入る5人、そこは既に人がいる様子はなかった。

「博士は何処行っちゃたんだろう・・・」

大谷がそう言った時、平家が置きっぱなしになっていた
テーブルに手紙があるのを見つけた。

『君達はきっとここに来るだろうから手紙を残す。

 突然だがある所から仕事の依頼が来た。
 私の技術を必要としてくれる所だ。
 君達には悪いがここは閉鎖する事にする。
 必要とあらばいつでも使ってくれ。鍵はそのまま預ける。
 ここに来たのだからもう解っていると思うが、使いそうな
 機械をいくつか君達に送る。今までのお礼として受け取って欲しい。
 それから申し訳ないが連絡は取れそうにない。
 君達と一緒であまり公には出来ない仕事なのだ。
 とにかくそう言う事なのでみんな元気でな。
 いつかまた何処かで会える事を期待する。
                           大山田   』
534名無し狩人:03/07/28 23:15 ID:Ya0KJLP6
手紙を読み終わった柴田達はは何も言わずにこの場を去った。
既に大山田も新しい道を進み始めていたのだ。
本部に戻ると中澤が待っていた。

「事情は解った。勝手に出て行った事については何も言わん。
 それからお前達の仕事の事やけど、私から室長に言ってみるわ。
 もう研修は充分やろ。だからこっちの仕事に専念してくれ」

中澤はそう言うと平家と一緒に上に戻って行った。

「さて、そうと決まれば頑張りますか。博士からのプレゼントもあるし
 作業効率もグンと良くなりそうだね」

村田の言葉に皆大きく頷く。
メロンカンパニーはもう無い。大山田も、もういない。
柴田、大谷、斉藤、村田、4人は既にM刑事の一員である。
この日こそが4人にとって本当の意味でのM刑事としての
スタートの日だったのかも知れない。

     【邪悪狩人M刑事】外伝

   「こちらメロンカンパニー」終了!
535名無し募集中。。。:03/07/28 23:37 ID:k/I3F9TJ
( `◇´)¶<もしもし、お疲れさま
        このちょーしでたのむで
536イナバさん:03/07/29 08:08 ID:ioUAY4sp
( `w´)¶<もしもし,あっちゃんやで・・
        とりあえず頑張ってみるわ
537名無し狩人:03/07/29 22:30 ID:1M7czxXN
      【邪悪狩人M刑事】外伝

         「がんばってるもん!」


警察省特務部には妖魔対策室、「通称M刑事」と呼ばれる部署がある。
ここは主に警察では対処できない奇怪な事件を担当する部署なのだ。
M刑事には盆も正月もない。夏休みなどまともに取れるのは稀である。
そんな稀でラッキーな1人のM刑事がいた。
M刑事捜査課の小川麻琴である。小川は休暇を利用して故郷である
新潟に帰省をしていた。

「それじゃあ行ってくるね!」

小川は故郷の友人達に会う為に家を出た。久しぶりに会った友人達は
何も変わってはいなかった。その中にいる小川もいつもとは違う表情で
何処にでもいる普通の十五歳の少女であった。

「いけない!もうこんな時間だ。ごめんね麻琴。これからバイトなんだ」

楽しい時間もここで終わった。友人達はアルバイトの為
帰らなければならないのである。そして残念な事に小川は明日には
東京に戻らなければいけない。小川は友人達に冬休みに会おうと
約束をすると友人達と別れ実家への道を歩いていた。

「やっぱり辛いなぁ。解ってはいるけど・・・」

小川がそんな独り言を呟いた時であった。
538名無し狩人:03/07/29 22:31 ID:1M7czxXN
(キィィィィィーッ!ガシャ−ン!)

近くで車がガードレールにぶつかるのが見えた。
それを見た小川は急いでその場所に走る。

「大丈夫ですか?」

車の中で呆然としている運転手に小川は声をかけた。
幸い運転手の主婦と助手席の子供は軽傷の様であったが
エンジンルームから煙が上がるのが見えた。

(まずい!爆発する!)

瞬間的にそう思った小川はその主婦に叫んだ。

「今すぐ車を降りて!」

小川はそう言うと助手席のドアを開けようとした。
しかしドアは事故で変形していた為、開かない。
小川は窓ガラスをぶち破るともう一度主婦に逃げる様に伝え
子供を引きずり出した。
運転席のドアは何とか開いた様だ。主婦が逃げ出し、車を離れた時。

(ボン!)

鈍い爆発音と共に車は燃え上がった。
539名無し狩人:03/07/29 22:32 ID:1M7czxXN
「ありがとうございます!ありがとうございます!」

燃え上がる車を見て主婦は小川に何度も頭を下げる。

「そんなやめて下さいよ。私は当たり前の事をしただけですから」

しばらくすると近所の人が通報したのか消防車と救急車
それにパトカーも現れた。
主婦も子供も軽傷であったが念の為と救急車で病院に向かった。

「さて、それでは少しお話を聞かせて貰えませんか?」

2人を見送った小川に警察官が話しかけて来た。

「はい、良いですよ」

小川は現場検証をする為に頼まれたのだと思っていた。
だが警官はいきなり小川にパトカーに乗るように言った。
540名無し狩人:03/07/29 23:12 ID:2d3Wa2qa
「えっ?現場検証じゃないんですか?」

驚く小川に警官は言った。

「それはまた後で、貴女には他にもお聞きしたい事があるので・・」

小川は訳も解らず半ば強制的に所轄の警察署に連行された。
警察署に着くとなぜか取調室に案内された小川は警官に聞いた。

「何なんですか?これじゃまるで犯人扱いじゃないですか!
 あの事故は自爆事故だし、私がここに連れてこられる理由が解りません!」

小川がそう言うと刑事らしき男がやってきて言った。

「申し訳ないですな。実は最近あの様な事故が管内で多発しております。
 そして事故現場で同一人物と思われる人間が目撃されているんですよ。
 で貴女にお聞きしたいのですが、誰か現場で見ませんでしたか?」

「見てません!それにいたとしても、あの2人を助けるのに必死で
 周りなんか見てませんでした!」

小川がそう言うとその刑事らしき男はタバコに火をつけながら言う。
541名無し狩人:03/07/29 23:13 ID:2d3Wa2qa
「そうですかぁ〜。ああ、それからさっき言い忘れましたけど
 その目撃された人物っていうのがどうも女性らしくって
 皆十代位に見えたと証言してるんですよねぇ〜。」

「・・・・そうか、解ったぞ!その女が私だって言いたいんだな!」

遂に小川はブチキレた。

「まあ、そんな熱くならないで・・・なにも貴女だとは誰も言ってないよ。
 とりあえず歳と名前はなんであそこにいたの?」

男はふざけた態度で小川に聞いてきた。
それを見た小川は黙ってポケットから一枚のカードを出した。

「ん?これは何?」

そのカードを手に取って見た男の態度が変わった。

「これは失礼!ご同業の方でしたか」

小川が男に見せたのは警察省のIDカードであった。
542名無し狩人:03/07/29 23:14 ID:2d3Wa2qa
「悪かったね。でもあの状況だったからね、勘弁してよ」

男は自分が年上であるからか、小川のIDカードに巡査と
明記してあったからか、まだ何処か失礼な態度であった。

「事情は解りました。でもこんな事やってたら市民の信用が・・・」

小川がそう言いかけると

「はいはい、そうですね。反省してます」

男はそう言って小川の言葉を遮った。
それを聞いた小川が怒って立ち上がろうとした時
1人の人間が部屋に入って来た。
543名無し狩人:03/07/29 23:51 ID:1BYxwNsc
部屋に入って来た人物は女性であった。しかもまだ若い。
年の頃は小川と同じ位であろうか。

「どうも、お疲れ様です!」

その女性を見た男は立ち上がると言った。

「重要参考人が現れたって聞いて来たんですが・・・」

「はっ、申し訳ありません。人違いだったようです。
 この人ですが我々と同じ警察省の人間でした。」

男がそう言うとその女性は小川の方を見た。
小川はその女性の顔を見た瞬間驚きの声を上げた。

「うそ!・・・」

その顔は小川が良く知っている人物とよく似ていたのだ。
その女性はテーブルの上にあった小川のIDカード見ると言った。

「小川麻琴さん・・・小川さんってひょっとしてチェーン使いの小川さん?」

小川はその女性の言葉にまた驚いた。
どうやらこの女性は小川がM刑事である事が解った様だ。
小川は確信した。この女性は噂に聞いたあの先輩の妹だと。
544名無し募集中。。。:03/07/30 02:20 ID:0JtZlYt1
マコ外伝かぁ  最近本物もいい感じだから激しく期待(・∀・)
545あやややや:03/07/30 08:10 ID:wG0IXBi5
从‘ 。‘从<スレを長生きさせよう、一日一保全!
546名無し狩人:03/07/30 22:43 ID:xryQHn4w
「チェーン使いの小川」この女性は確かにそう言った。
M刑事は奇怪な事件を扱う部署、妖魔対策室の名が示す様に
怪物との戦いが主な任務となる。
その一員である小川は戦いの際に特殊なチェーンを使っているのだ。

「初めまして!小川麻琴です。北部分室の安倍さんですね」

小川は立ち上がるとその女性に敬礼してこう言った。

「解ります?おっしゃる通り、私はM刑事北部分室の
 安倍麻美です。姉がいつもお世話になっています」

安倍と名乗る女性はこう言って小川に挨拶をした。

「とんでもないです。安倍さんには私の方がお世話になってるんですよ」

小川は慌ててこう言った。M刑事にはいくつかの拠点がある。
まず小川が所属する妖魔対策室本部、それからここにいる安倍麻美が
所属する北部分室、そして南部分室とサイキックセンターの四つである。
小川の所属する本部には先程小川の言ったもう一人の安倍がいた。
安倍なつみ、ここにいる麻美の姉である。
なつみはM刑事結成当時からのメンバーで小川が尊敬する
大先輩の1人でもあった。
547名無し狩人:03/07/30 22:48 ID:pTrEltpS
川σ_σ||<頭痛が痛い!今日はこんだけ、バーィ、センキュウ! 
548みゅゅゅん:03/07/31 08:15 ID:ygpesQYy
川σ_σ||<一日一保、三日で三保!
549名無しマコ:03/07/31 22:53 ID:dxVZ2rKd
∬´▽`) <推してもらえてうれしいです・・・。
550名無し狩人:03/07/31 23:23 ID:AH0Rb0eZ
「あのー、すいません。ひょっとして小川さんもM刑事ですか?」

突然今まで小川の相手をしていた男が聞いて来た。

「はい、そうですけど?本部の捜査課です」

男の質問に小川は不思議そうに答える。
すると男の態度が急変した。

「そうでしたか。だったらそう言ってくだされば・・・
 大変失礼をいたしました。おい、小川さんと安倍さんにお茶だ!
 いやアイスコーヒーがいいですね、ははは」

男は近くにいた若い刑事にそう言うと慌てて部屋を出て行った。

「・・・・あの人急にどうしたんだろう?」

551名無し狩人:03/07/31 23:24 ID:AH0Rb0eZ
小川が呆然としていると安倍が笑い出した。

「あはははは・・・・あの人M刑事が怖いんだよ」

「どうしてですか?」

「小川さんもあの人にムカつかなかった?横柄な態度だったでしょう?」

「はい」

「実はね何年か前に中澤さんとお姉ちゃんが捜査でここに
 来たらしいんだけど、その時に中澤さんがキレて
 ぶっ飛ばされたみたい。まあ自業自得だけどね」

安倍の説明に小川は妙に納得した。男をぶっ飛ばしたという
中澤とは小川の直属の上司で、M刑事本部のNO、2であり
M刑事最強の戦士なのだ。中澤を怒らせると怖い。
それはM刑事なら誰でも知っている事である。

「なるほど、それはいいとして安部さんはなぜここにいるんですか?
 この辺りならまだ私達の管轄ですよね」

小川は担当地区の違う安倍がこの場所にいるのに疑問を持っていた。
本来ならこの辺りはまだ本部の管轄区域なのである。
552名無し狩人:03/07/31 23:24 ID:AH0Rb0eZ
「そうなんだけど、聞いてないかな?実はうちの管轄区域で
 今回と似たような事件が連続で起きてるの。
 あっ、事件の事はあの刑事さんから聞いてるよね?」

「はい、原因不明の自爆事故が多発してるってやつですよね?」

「そう、それで事故の発生場所がだんだん北からこっちに移動してるの。
 でその原因がどうも妖魔の仕業じゃないかと。
 私はそれを追っているうちにここに来たって訳。
 捜査協力の依頼がそっちに行ってる筈だけど聞いてない?
 応援で来てくれたんじゃないの?」

「ごめんなさい。私、実家がこっちなんです。今夏休みで
 帰省してる所なんですよぉ」

「そうなんだ、じゃあ誰か違う人が来るんだね」

「あっ、待ってください。今聞いてみます」

小川はそう言うと携帯を取り出して本部に連絡を取ろうとした。
しかし、小川の携帯は電源が切れていた。
553名無し狩人:03/07/31 23:25 ID:AH0Rb0eZ
「あれっ?切れてる。あっバッテリーの充電してなかった。
 すいません、電話借りられますか?」

小川がそう言うと先程の刑事が飛んで来て電話を貸してくれた。
小川は本部の捜査課の番号をダイヤルした。

(プルルル・・・はい、本部です)

「あっ、矢口さんですか?小川ですけど。中澤さんいます?」

(あっ、小川、あんた携帯どうしたの?さっきから連絡してるのに
 ちっとも繋がらないんだもん)

電話に出たのは小川の先輩である矢口真里であった。
小川は矢口にバッテリーが切れていた事を説明した。

(何やってんだよ。裕ちゃんなら今いないよ。何かあったの?)

矢口の言う裕ちゃんとは中澤の事である。中澤は名前を
中澤裕子と言い、M刑事のベテランメンバーは中澤の事をこう呼ぶ。
小川は矢口に事情を説明した。すると矢口はこう言った。
554名無し狩人:03/07/31 23:26 ID:AH0Rb0eZ
(へっ?なっちの妹にもう会ったの?じゃあ話は早い)

なっちとはもちろん安倍なつみの事だ。中澤の裕ちゃんと同様で、
矢口達ベテランメンバーはなつみをなっちと呼ぶのだ。
矢口の言葉に小川はイヤーな予感がした。
そしてその予感は矢口の次の言葉で的中してる事が解った。

(小川に頼みがあるんだよ。みんな他の仕事で手一杯なんだよね。
 それでね、小川にはそのまま麻美ちゃんの応援をして貰えないかな?
 って言っても、もう決定してるから事実上は命令なんだけどね)

「・・・そんな・・・」

(大丈夫だって、もう一人応援を出したから合流して
 捜査にあたって下さい。検討を祈る)

「もう一人って誰ですか?いつ来るんですか?」

(それは着いてからのお楽しみって事で、その子にはもう連絡
 してあるからもうすぐそこに行くと思うよ。じゃ頑張ってね)

「ちょっと、矢口さん!」

小川がそう言った時には既に電話は切れていた。
小川は仕方なく安倍に応援は自分である事を告げ
じきにもう一人くる事も伝えた。
555あやややや:03/08/01 08:16 ID:Hmg6QQgN
从‘ 。‘从<スレを長生きさせよう、一日一保全!
556名無し狩人:03/08/01 23:41 ID:UZqc27Z9
「いけない!私装備持ってません」

小川が思い出した様に言った。

「急な話だったからね、仕方ないよ。取りに行くなら送るよ」

安倍にそう言われた小川は先程の刑事に仲間が来たら
待つように伝えると一旦家に戻った。

「ごめんね、急な呼び出しがあって戻らないといけなくなっちゃった」

家族にそう伝えた小川は荷物を持つと実家を後にした。
警察署への帰り道安倍が小川に聞いて来た。

「そう言えば聞きたい事があるんだ。このセンサーなんだけど
 基本操作しかわからなくて、使い方教えてくれる?」

安倍はそう言うと小型の機械を取り出した。
M刑事の個人装備として妖魔を探知するセンサーがある。
出来て間もない北部分室の安倍は小川に使い方を聞いたのだ。
557名無し狩人:03/08/01 23:42 ID:UZqc27Z9
「センサーですか?それなら・・・あれっ?なんだこれ?」

安倍から手渡されたセンサーを見た小川は使い方が解らなかった。
なぜなら安倍のセンサーは小川達が使っている物とは違ったのだ。

「すいません。私達が使ってるセンサーと違うみたいです。
 これって、北部分室のオリジナルですか?」

「えっ?そんな事無いでしょう。だってうちは捜査課と資料課しかないし
 基本的に装備品は本部から送られてくる物だけだよ。
 このセンサーだって、大谷さんだったかな?
 本部の車輌課の人が来て置いて行ったんだよ」

M刑事は大きく分けて三つの課がある。
妖魔の事件を捜査し、実質直接戦闘行為を行う捜査課。
事件の捜査に必要な資料を集める資料課。
この二つは何処の拠点にもあるのだが
最後の車輌課、この課はM掲示が使用する車輌の整備はもちろん
武器や装備品などを一手に扱う課なのだ。
その車輌課は本部にしかない。

「大谷さんが行ったのか、だったら本部で開発したものだなぁ。
 でもこれは見た事ないですね。どうしよう?」

そんな話をしているうちに警察署に到着した2人。
駐車場を見ると一台の派手な車が停まっていた。
558名無し狩人:03/08/01 23:43 ID:UZqc27Z9
「何だこの車、ヤンキーでも逮捕されたのかな?」

安倍がそう言うと小川は苦笑いを浮かべながら言った。

「どうやらもう一人の応援が来てる様ですね。
 斉藤さんだったのか・・・・でも安倍さん、丁度いいですよ。
 斉藤さんは車輌課だからセンサーの使い方解ると思いますよ」

小川達が先程の部屋に戻ると金髪の女性が待っていた。

「早かったね。小川も食べる?」

そう言うその女性の前には出前らしき料理が並んでいた。
それを見た小川は呆れた様に言う。

「斉藤さん、何やってるんですか?」

「見ればわかるでしょ?仕事の前の燃料補給じゃない。
 この刑事さんが何でも好きな物頼んで良いって言ったから
 好きな物頼んじゃった」

この女性の名は斉藤瞳、本部車輌課のメンバーである。
車輌課にはこの斉藤の他に、先程小川達の話に出てきた
大谷、それから村田と柴田と言うメンバーがいる。
559名無し狩人:03/08/01 23:43 ID:UZqc27Z9
「始めまして、北部分室の安倍麻美です」

安倍は斉藤に挨拶をする。

「本部車輌課の斉藤です。よろしくね」

斉藤はそう言うと2人にも料理を食べるように勧めた。

「斉藤さん、少しは遠慮した方が・・・・」

小川が心配そうに言う。

「何言ってんの、せっかくの夏休みだったのに仕事頼まれたんだから
 こうでもしないとやってらんないよ」

斉藤がそう言うと安倍がすまなそうな表情を浮かべた。

「あっ、別に麻美ちゃんが悪いんじゃないよ。
 どうせ中澤さんの企みなんだし、小川だってもっと怒りなよ」

斉藤も丁度夏休みの最中であった。斉藤も故郷が新潟の為
帰省している所に連絡が入ったのだ。
560名無し狩人:03/08/01 23:44 ID:UZqc27Z9
「ところで斉藤さん、これなんですけど使い方解ります?」

安倍は先程小川に見せたセンサーを斉藤に渡した。

「ん?ああ、妖魔のセンサーか、解るよ。これはね・・・」

斉藤は安倍にセンサーの使い方を教えた。
それを見ていた小川が言った。

「斉藤さん、このセンサーと私のセンサーってどう違うんですか?」

「えっ?違い・・・・あははは・・・どうしよう?参ったな・・・」

斉藤は突然動揺し始めた。

「斉藤さん?」

小川は斉藤が何か隠している事が解った。

「うーん、仕方ない、白状するか。麻美ちゃんのセンサーと
 小川のセンサーの違いはズバリ、新型が旧型かってとこかな。
 麻美ちゃんが持ってるヤツは簡易的なMSMが追加されてるの。
 本当は小川達のを新しくしようと思って開発してたんだけど
 急遽決定した新しい拠点用に回しちゃったんだ。
 だから古いのを使ってるのは本部だけなんだよね」
561名無しマコ:03/08/02 00:45 ID:PiDRB1Ar
∬´▽`) <あっちさんも出てきて今後の展開が楽しみです。ほぼ毎晩の更新
        お疲れ様です。以上サマーナイトタウンからマコピーでした。
562あやややや:03/08/02 08:47 ID:NKaqfzGh
从‘ 。‘从<スレを長生きさせよう、一日一保全!
563名無し狩人:03/08/02 23:38 ID:u43hqWKs
新型のセンサーは分室に回した。
この事を斉藤はあまり言いたくなかったらしい。
本部のメンバーも新型の方が良いに決まっているからだ。
当然小川もそう思った。だから自然と言葉が出たのかもしれない。

「私達の分は無いんですか?」

小川の問いに斉藤はやっぱりと言った表情を浮かべる。

「贅沢言わないの。経験とか人員とか考えたら新型を
 分室に回すのは当然でしょ?本部のテレビとかエアコンとか
 新しくなったんだから良いじゃない。分室のメンバーは
 本部のお古で我慢してるの。センサーの性能が
 少し低いくらいは我慢しなさい。私達だって暇じゃないんだから!」

そう言い終えた斉藤が小川を見ると涙目になっていた。

「あれっ?」

思いがけない小川の反応に斉藤は動揺している。

「何?どうしたの?」

「お説教の途中からこんな感じですけど・・・」

安倍は心配そうに小川を見ていた。
564名無し狩人:03/08/02 23:39 ID:u43hqWKs
「気になったから聞いただけなのに・・・」

今にも泣き出しそうな小川に斉藤は慌てて謝る。

「ごめん、言い過ぎた。だってほら、分室のエアコンの取り付けとか
 テレビの配線工事とか全部私達がやらなくちゃいかなかったし
 センサーだって本当はすぐに用意してあげたかったけど時間が
 無かったんだよ」

「・・・・そんな事解ってますよ・・・・」

(やばい!)斉藤がそう思った時、安倍がフォローを入れた。

「小川さん、斉藤さんだって悪気は無かったんだよ。
 車輌課の人達だって忙しいんだし、ねっ。
 ほらコーヒーでも飲んで落ち着いて」

安倍はそう言うと小川にアイスコーヒーを差し出す。
小川はそれを飲み干すと落ち着きを取り戻した。
565名無し狩人:03/08/03 00:39 ID:qfd0Tztf
安堵の表情を浮かべる斉藤。

「斉藤さん、これ貰いますからね」

小川はそう言うとテーブルの上にあった料理を食べ始めた。
そんな小川を黙って見つめる斉藤。それを見た安倍が言った。

「本部の人達ってみんなこんな関係なんですか?」

「どう言う事?」

言葉の意味が理解できない斉藤が聞く。

「何だか、小川さんと斉藤さんのやり取りを見てると
 本当の姉妹って言うか、家族みたい」

「そう?まあ確かに一緒にいる時間は正直本当の家族より
 多い訳だし、自然とそうなるんじゃないかな」

「何だか良いですね。私の所は出来てまだ日も浅いし
 みんなどこかよそよそしいって言うか・・・」

安倍がそう言うと斉藤は薄笑いを浮かべながら言った。
566名無し狩人:03/08/03 00:40 ID:qfd0Tztf
「麻美ちゃん、それは違うよ。よそよそしいとか思うのは
 自分がそうだからみんながそう見えるだけ。
 みんなの事をもっと信用しないと駄目だよ。
 北部分室の事は良く解らないけど、1人いるでしょう?
 よそよそしくないのが」

「戸田さん・・・ですか?」

「そう、りんねは仕事はいい加減だけどそう言う点では
 みんなから信頼される子だと思うよ」

戸田鈴音(りんね)かつては本部の資料課にいたメンバーで
M刑事増強計画により北部分室に移動になった人物である。
りんねは現在北部分室のムード−メーカー的存在なのだ。

「そうか・・・もっとみんなを信頼しないといけないんですね。
 でも、難しいな。どうすれば良いんだろう?」

「簡単な事だよ。麻美ちゃんは安倍麻美になれば良いだけ」

「えっ?」

「解らない?それじゃあ聞くけど何で麻美ちゃんはこんな話を
 初対面の私や小川にしてるの?」
567名無し狩人:03/08/03 00:41 ID:qfd0Tztf
「それは・・・・」

「少なくても自分のある意味弱い面を見せた訳だから
 私達を信用してるって事だよね?それは何故か?
 それは私や小川が麻美ちゃんを安倍麻美として
 扱ってるからじゃないかな?」

「言ってる意味が解りません」

「麻美ちゃんがM刑事になったのはなっちの影響が少なからず
 ある筈だよね。でも今の麻美ちゃんにはそれが
 障害になってるんじゃないかな?何処に行っても安倍なつみの
 妹として扱ってくれる。この世界ではなっちの事は
 誰でも知ってるからね」

斉藤の言葉に安倍は黙り込んだ。

「その腰にある武器はなっちと同じ槍でしょ?
 その槍を使いこなせるなら麻美ちゃんは相当の使い手の筈。
 たぶん私や小川より戦闘力なら上だよ。
 でもその事が分室の他のメンバーとの溝になってない?
 焦っちゃ駄目だよ。イキナリなっちと同じ様にやろうたって
 出来る訳ないじゃん。分室のメンバーと頑張れば良いの」
568あやややや:03/08/03 08:10 ID:z6Ea1I/G
从‘ 。‘从<スレを長生きさせよう、一日一保全!
569名無し募集中。。。:03/08/03 22:56 ID:I1KtJwJp
( `◇´)¶
570名無し狩人:03/08/04 00:41 ID:eJRKjG3J
分室メンバーとの力の差、同じ世界に存在する姉と言う巨大な壁。
安倍が気がつかずに分室のメンバーと距離を置いてしまうのは
そんな事が原因であると斉藤は言う。
安倍は解っているつもりであった。しかしそれは間違いであったのだ。

「分室がスタートしてすぐの時に、戸田さんにも同じ事を言われました。
 解っていたつもりだったけどそうでも無かったみたいです」

そう言った安倍であったが明るい表情をしていた。
彼女の中で何かが変わった。そんな表情である。

「ところで私達は何をするんですか?」

今まで黙っていた小川が聞いて来た。

「ごめんなさい。そう言えば何も説明してませんね。
 では、早速なんですがこれを見てください」

安倍は一枚の地図を広げた。それは日本列島を北から
半分に割ったような地図で北海道から順に新潟まで幾つか
マーキングが施されていた。
571名無し狩人:03/08/04 00:42 ID:eJRKjG3J
「これは?」

「私が追っている事件と思われる事故の発生場所と日時が
 記されています。そしてこれがその事故の内容です」

地図には1から順番に番号がふってあり、安倍が取り出した
紙にはその番号順に事故の内容が記されていた。

「ごめん、何が変なのか良く解らないな。
 事故の内容を見る限りでは日常で普通に起こりえる事故だし
 この事故の関連性が見えて来ないよ」

斉藤も小川も似たような意見であった。
その質問に安倍はもう一枚の紙を2人に見せた。

「確かにこれだけなら普通の事故ですね。でもこれを見てください」

安倍が見せたのは警察の事故調査報告である。
それを見た斉藤と小川は幾つかの共通点がある事を発見した。

「目撃者証言と運転者証言が一致してませんね」

小川が言うと斉藤が続ける。
572名無し狩人:03/08/04 00:43 ID:eJRKjG3J
「それだけじゃない。違う時間に違う場所で起きている事故なのに
 目撃者証言が良く似てる。それに運転者証言も」

「そうなんです。一つの事故での目撃者証言と運転者証言は
 違っているのに、違う事故の目撃者証言はおかしな程
 良く似ているんです。運転者証言もその点は一緒ですね」

そう言う安倍に斉藤が質問する。

「それは解った。で?この奇妙な一致について北部分室は
 どう考えている訳?」

「これは事故じゃない。何か悪い力が働いている。
 そう分析しました。つまりこれは事件であって
 それもM刑事が担当すべき事件である。そう判断したんです」

「なるほど。それで犯人の目星は?」

「天邪鬼です。それもかなり危険なヤツですね」

「天邪鬼か・・・やっかいな相手だな。
 とにかく状況は解りました。それじゃあすぐにでも行動を
 開始するとして、指揮は麻美ちゃん、貴女に任せるからね」

斉藤がそう言うと安倍は大きく頷いた。
573名無し募集中。。。:03/08/04 11:51 ID:pmfoGG08
(,, ‘д‘)<ほ
574名無し狩人:03/08/04 20:16 ID:pTSGI9A9
「ひねくれ者」を現す言葉として時々使われる「天邪鬼」
この表現通り、天邪鬼と呼ばれる妖怪は悪戯好きとして
知られている。本来天邪鬼は、簡単な悪戯をして
人間を困らせる程度の妖魔であるが、今回の敵はそうでは
無いようである。人間に対し憎しみを抱く天邪鬼は
途轍もない力を持つ事があるのだ。

「まず運転者の証言を基に検証しましょう、被害にあった運転者は
 いずれも「突然現れた人を避けようとした」と証言しています。
 しかし、目撃証言ではそこには人はいなかった。
 それを基に考えると、運転者は一種の催眠状態にあったのではないかと
 考えられます。もちろんそれは運転者本人の精神状態とは関係なく
 外部的な力によってそうなったのです」

「ある意味操られていたって事ですね」

小川は安倍に言う。

「そう、それから今度は目撃者証言です。全部ではないですが
 目撃者証言に事故の直後、その場に十代位の女性の姿を
 見たと言うのがあります。しかしながらその女性は気がつくと
 いなかった。これは女性の姿を見たと証言した人全員が言っています。
 現場には見通しの良い場所も沢山あります。そこから誰にも見られずに
 姿を消すのはまず出来ません」
575名無し狩人:03/08/04 20:17 ID:pTSGI9A9
「つまり妖魔だから出来る技・・・って事か」

斉藤の言葉に安倍は頷く。

「それで今後の行動なんですが・・・次に事件が起こるであろう
 この辺りを重点的に捜査したいと思います」

「へっ?たった3人で?」

安倍の言葉に斉藤は驚いた。

「無理ですか?」

「無理も何も何処で事件が起こるか解らないのにそれはちょっと・・・」

斉藤がそう言いかけた時、小川がある事に気がついた。

「斉藤さん、あながち無理でも無さそうですよ。
 ほら、これ見てください。九件目と十件目、
 十九件目と二十件目、続けて近くで起こってます。
 で、今日私が目撃した事故がただの事故で無かった場合
 二十九件目になりますから三十件目が近くで起こる可能性は
 あると考えてもおかしくないんじゃないですか?」

小川が斉藤と安倍に言った。
576名無し狩人:03/08/04 20:18 ID:pTSGI9A9
「うーん、それはどうかなぁ?だいいち、この事件に関連してる事故が
 普通の事故として処理されてる事だってあるんじゃない?
 それを考えると小川の言う連続性はあまり期待が持てない気がするなぁ」

「でも、やってみる価値はあると思いますよ。他に方法がありますか?」

小川がそう言うと斉藤は驚きの表情を浮かべた。

「小川・・・あんた成長したね。今までの小川ならそんな事言わなかった」

そう斉藤に言われた小川は自分でも驚いている。

「・・・本当だ、私もびっくりしましたよ。自分の事だけど凄いですね」

「小川あんたねぇー・・・・まいいか。隊長、小川はこう言ってます。
 これからの行動について判断をお願いします」

斉藤はそう言うと安倍の顔を見る。すると安倍は決心した様に言った。

「予定通りこの辺りを重点的にやってみましょう。
 それから斉藤さん、MSMは用意できますか?」

安倍は斉藤にMSMが用意できるか聞いて来た。
MSMとはモンスター・セレクト・モニターの略で
特定の妖魔を絞って捜索できるシステムの事である。
安倍の持つセンサーにはこのシステムの簡易版が搭載されているが
それでは出力が小さすぎて広範囲を捜索できないのである。
577名無しマコ:03/08/04 23:21 ID:tT2HEn1J
∬´▽`) <多分日本最南端の読者として楽しみにしてます!
578名無し募集中。。。:03/08/05 21:40 ID:pxHz8uEb
从 ´ ヮ`)<ほぜん
579名無し狩人:03/08/05 22:05 ID:d0awFMgI
川o・-・)<最近レスをして下さる方がAAをつけてくれるので
       この人だって解って良いです。
( ´ Д `)<んあ、続きだよ。

「MSMは持って来て無いなぁ。ん?でも待てよ。あれが使えるかな」

斉藤はそう言うと車から何か取ってきた。

「Mアナライザーじゃないですか。それは目的が違うんじゃ・・・」

小川は斉藤が手にした機械を見て言った。
Mアナライザーとは、現場調査でその場の温度や湿度、磁場などの
データを測定する物である。

「ちょっと時間が経っちゃたけど、小川の遭遇した事故現場に行って
 データを取ってみよう。そのデータと天邪鬼のデータを
 麻美ちゃんのセンサーに入力すればかなり詳しくモニター出来る筈。
 出力は車のアンプで上げれるからMSMとまでは行かなくても
 それに近い状態で捜索できると思うよ」

斉藤の言葉を受け小川達3人は早速事故現場へと向かった。
580名無し狩人:03/08/05 22:06 ID:d0awFMgI
「ここです」

小川の声に斉藤は車を停めた。

「そこの曲がったガードレール。そこが現場です」

見ると既に車は撤去されていたが焼け焦げ曲がったガードレールが
そこで事故があった事を物語っていた。

「それじゃあ早速データを取りますか」

斉藤はMアナライザーのスイッチを入れると現場データの
モニターを開始する。その後そのデータは車のアンプと繋げられた
安倍のセンサーに入力された。

「これで良し、っと。では・・・」

斉藤がそう言うと車のナビゲーションのモニターに幾つかの
光点が現れた。

「これは?」

「ちょっと待って今絞り込むから」

安倍に質問された斉藤がセンサーを操作すると
モニターの光点が二つになった。
581名無しマコ:03/08/06 00:13 ID:tPBdDyRo
∬´▽`) <歓迎会直後なので、明日じっくり読みたいと思います。
582ぼるじょあ ◆yBEncckFOU :03/08/06 15:24 ID:8zzQ5F5i
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583ぼるじょあ ◆yEbBEcuFOU :03/08/06 15:25 ID:riRK9Cn/
        ,,,--─===─ヽ/へ
      /iiiiiiiiiiiiii彡≡≡≡|≡ヾ ヽ
     iiiiiiiiiiiiiiiiiii彡≡≡≡≡|≡ミミヾ丶
    iiiiiiiiiiiiiiiiiiii/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ミiiiiiヽ
   iiiiiiiiiiiiiiiiii/             \iiiiiiiゞ
   iiiiiiiiiiii/                \iiヽ
  iiiiiiiiiiiiiii《    ━━━'/  ヽ━━━ ヽミヽ
 ...iiiiiiiiii彡/      __,.::  :: __  ヽiiiii|
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 iiiiiiiiiiiiiiii|,                     |iii|
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584ぼるじょあ ◆yBEncckFOU :03/08/06 15:27 ID:CXDaPgHX
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585ぼるじょあ ◆yEbBEcuFOU :03/08/06 15:28 ID:CXDaPgHX
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586名無しマコ:03/08/06 22:31 ID:tPBdDyRo
∬´▽`) <メロソさんの活躍に期待して保全します。
587名無し狩人:03/08/06 23:33 ID:xEl5wt8X
「この光点は入力情報に該当する物が存在する場所を示してるのね。
 最初に表示した光点からだいぶ条件を絞ってみたけど
 この二箇所もあまり期待は持てないみたいね」

「それでも調べて見る価値はあるんじゃないですか?」

斉藤の言葉を聞いた小川は言う。

「そうだね。行ってみましょうか」

安倍も小川の意見に賛成した。他に手掛かりもなくそれならばと
3人は光点の示す場所に向うのであった。
車を走らせる事数分、3人は一つ目の光点の場所に到着した。

「センサーには反応が無いみたいですね。ここは違うのかな」

安倍がそう言うと斉藤は次の場所へ向かうべくエンジンをかけた。
その時である。小川の持つセンサーに反応があった。

「斉藤さん、ストップ!」

小川は車から飛び出すとセンサーが反応を示す方向へ走り出した。
588名無し狩人:03/08/06 23:34 ID:xEl5wt8X
「2人とも早く!」

小川に急かされた安倍と斉藤は急いで小川の後を追う。
2人が小川に追いつくと小川は一軒の家の前に立っている。

「ここですね」

小川の見つめる家には既に夜だと言うのに明かりが点いていなかった。

「留守・・かな?」

安倍はそう言うとその家の呼び鈴を押した。

「ごめんくださーい!」

呼び鈴を鳴らしても呼びかけても返事が無い。するとそこに
近所の人だろうか、3人に話しかけてくる人がいた。

「こちらのお宅に何か御用ですか?」

その人物は不審そうに3人を見ながら聞いて来た。
589名無し狩人:03/08/06 23:34 ID:xEl5wt8X
「はい、でもお留守の様ですね」

「お知り合いの方ですか?」

そう聞かれた斉藤は警察省のIDカードを見せた。

「警察の方ですか。こちらのお宅の方なら留守ですよ。
 ご主人の実家に帰省中に事故に遭われたとかで
 1人いた女のお子さんが亡くなって、ご主人も奥さんも
 重体で入院中です」

「えっ?本当ですか?」

「警察の方なのにご存知ないんですか?ではどんな御用で
 こちらにいらしたのですか?」

「私達は別件でこの辺りを聞き込みをしているんです。
 ですから事故の事は・・・」

「そうでしたか、とにかくそう言う事なのでお引取り下さい」

その人物がそう言って帰ろうとすると安倍が引きとめた。
590名無し狩人:03/08/06 23:35 ID:xEl5wt8X
「すいません、ご近所の方ですよね。お時間があれば
 少しお話を聞かせて頂いてよろしいですか?」

「私でよければ・・・」

「では、ここ、二・三日の間に奇妙な物を見たとか
 見慣れない人がいたとか覚えはありませんか?」

「特にそう言った事は無いと思います。
 強いて言えば今日、ここのお子さんが家にいる様な
 錯覚を覚えた事くらいですかね。あの子は1人暮らしの
 私にもよく声をかけてくれたのでそんな気がしたのでしょう・・・」

その人物は少し寂しそうに言った。

「そうですか・・・ご協力ありがとう御座いました」

安倍がそう言うとその人物は帰っていった。
それを見送った3人は顔を見合わせた。
591名無し狩人:03/08/06 23:36 ID:6M9H7SIp
「天邪鬼か・・・・何だか辛い仕事になりそうだなぁ・・・」

斉藤がそう言うと2人も頷く。それはなぜか?
3人は追っていた天邪鬼の魂はこの家の少女であると判断したのだ。
安倍が持っていた資料では事故を起こした車は家族連れが多かった。
恐らくはこの家の主人の実家が北海道であり、そこで亡くなった
少女の魂はいつしか天邪鬼に取り込まれ、ここに戻る途中
家族連れの車を同じ目にあわせて来たに違いない
そう判断したのである。

「辛いけどやめさせないと・・・彼女を救えるのは
 今、私達しかいない・・・」

小川はそう言うと拳を握り締めた。

「でもどうやってやればいいのかな?最初の事件から時間が経ちすぎてる
 もうその女の子の魂は天邪鬼と同化してる筈、
 それを救うには可哀想だけど天邪鬼本体を倒すしかないね」

斉藤がそう言うと安倍は思いがけない言葉を発した。

「理由はどうあれ、妖魔に情けは無用ですよ。
 これ以上犠牲者を出さない為にも倒すのは当然です」

そう言う安倍に対して小川と斉藤は驚きの表情を見せた。
592あやややや:03/08/07 08:10 ID:YDDpNeOF
从‘ 。‘从<スレを長生きさせよう、一日一保全!
593名無し募集中。。。:03/08/07 23:08 ID:kDrJcQx8
(ヽ`◇´)<ハラヘッタ
594名無し狩人:03/08/07 23:22 ID:S1HjTRQf
「へぇー、以外だな。麻美ちゃんの口からそんな言葉が
 出るとは思わなかったよ」

斉藤がそう言うと小川も同意する。

「何か変な事言いました?」

「いや別に間違っていないですし、むしろそう考えるのがM刑事としては
 当然だと思いますけど・・・」

小川がそう言うと

「姉ちゃんの事?姉ちゃんは甘すぎるんだよ。妖魔に情けをかけるなんて
 それは一歩間違えれば自分が危険にさらされるだけじゃなくて
 余計な犠牲者を出す結果になる事だってあるでしょ?」

「確かにそうですけど・・・・」

「小川さん、貴女は私より年下だけどM刑事としては先輩なんだよ。
 その辺の所はしっかりわきまえないと駄目だよ。
 別に感情を捨てろって言ってる訳じゃ無い。
 可哀想って気持ちを無くしたら人間として最低だからね。
 ただ今回の場合は情けをかけるべきじゃないって事を言いたいの」
595名無し狩人:03/08/07 23:23 ID:S1HjTRQf
「確かに安倍さんは、あーややこしいな、なつみさんは少し甘い所も
 あると思います。でも私は、なつみさんみたいになりたいです。
 人間だけじゃなく、妖魔だって解り合える。それはなつみさんが
 実践して見せてくれました。それに紺野も・・・ 
 私の同期に紺野と言う子がいます。紺野も妖魔と解り合える事を
 私に見せてくれました。正直ってその時私は悔しかった。
 私はただ妖魔を倒す事しか考えてなかった。でもそれは違うんだって」

「私には解らないな。所詮人間と妖魔は共存出来ない。
 一時の感情で上手く行く事はあるかも知れないけど
 時間が経てば歪も生まれる。そうなったら結局いがみ合いだよ。
 斉藤さんはどう思いますか?」

安倍はそう言うと斉藤を見た。

「私はどっちかと言えば麻美ちゃん寄りかな。
 でも小川の言ってる事も解るよ。棘鬼童子と金童子、
 あいつらはこれからも敵になる事は無い。これは断言出来るよ」

棘鬼童子と金童子、そう呼ばれる二体の鬼がいる。
M刑事は過去に主天童子と言う鬼と戦った事があるが
その時に主天童子の仲間と思われていた棘鬼童子と
金童子はM刑事に協力して主天童子と戦ったのだ。
596名無し狩人:03/08/07 23:24 ID:S1HjTRQf
「棘鬼童子・・・私は会った事が無いからよく解らないけど
 それほど信用できる連中なんですか?」

安倍にそう聞かれると斉藤は言った。

「少なくとも本部のみんなはそう思ってるよ。
 麻美ちゃん、今思ったんだけどこの事件、小川に任せてみない?
 そうすれば小川の言いたい事も解ると思うよ。
 妖魔と解り合うって事がどんな事なのか、きっと見せてくれるよ」

突然の斉藤の提案に小川は驚いた。

「ちょっと斉藤さん、突然何を言い出すんですかぁ?
 私1人でなんて無理ですよぅ・・・」

「別に1人でやれなんて言ってないよ。そうじゃなくて
 小川のスタイルを麻美ちゃんに見せるの。
 さっき小川は紺野がそれを見せてくれたって言ったけど
 紺野の場合結果としてそうなっただけで、紺野が意図的に
 やった訳じゃないと思うよ。だから小川ならどうするか
 小川自身が考えてやってみなさい」

斉藤の言葉に小川は決心した様に頷く。

「解りました・・・・安倍さん、それに斉藤さんも・・・・
 私のやり方でやってみますから見てて下さい」

小川がそう言うと安倍も斉藤も黙って頷いた。
597みゅゅゅゅん:03/08/08 08:44 ID:KC1SIUj1
川σ_σ||<一日一保、三日で三保!
598名無しマコ:03/08/08 23:49 ID:K6LDfS6i
>>593
∬´▽`)ノ○<おなかの足しになるか判りませんけどカボチャコロッケどうぞ。保全。
599名無し募集中。。。:03/08/08 23:49 ID:gvWMi3Gl
(ヽ`◇´)<ホ
600名無し狩人:03/08/09 00:12 ID:PX+W0FYo
( ●´ー`)<だべ!

先程の隣人の「お子さんが家にいたような気がする」
と言う発言に小川は張り込みをする事にした。
天邪鬼と化したこの家の住人が出てくるのを待つのだ。

「私何か飲み物でも買って来ます」

安倍はそう言うと近くにあったコンビに行く。
しばらくすると安倍は缶コーヒーを持って戻って来た。
時間だけが過ぎて行き缶コーヒーも飲み終わった頃
3人のセンサーが一斉に反応を示した。

「出ました!」

普通の人間には恐らく見えないだろう。
誰もいない筈の家から1人の少女が出てくるのが確認出来た。

「どうする?」

安倍は接触を図るべきか小川に聞いた。

「とにかく後を追いましょう。人気の無い所まで行ったらそこで・・・」
601名無し狩人:03/08/09 00:13 ID:PX+W0FYo
小川の言葉に2人は頷くと尾行が開始された。

「何処行くんだろう?」

少女は都合の良い事にどんどん人家の無い方角へ進んで行った。
しばらく歩いて少女は人気のまったく無い空き地へと入って行った。

「何だか都合が良すぎる気がしますね」

小川が呟くと

「虎穴に入らずんば・・・って言うじゃない。行ってみよう」

安倍は躊躇うことなく空き地に入って行く。
だがそこに少女の姿は無かった。
そこにいたのは一体の天邪鬼だったのだ。

「お前達何者だ?私を調べている様だがつまらぬ好奇心は
 命を落とす事になる。さあ言え、何物だ?」

「私達はM刑事、この世に蔓延る妖魔と戦う者だ!」

小川がそう言うと安倍が続いた。

「天邪鬼、お前がここまでして来た事は全て調べた。
 妖魔撲滅法においてお前を清める!」

安倍の言葉を聞いた天邪鬼は笑い出した。
602名無し狩人:03/08/09 00:14 ID:PX+W0FYo
「ふはははは・・・私を清めるだと?面白いやって貰おうじゃないか。
 だが私とて簡単にやられはしないぞ。天邪鬼を甘く見るな!」

天邪鬼はそう言うと小川に飛び掛って来た。

「チェーンシールド!」

小川の両腕に装備されたプロテクターから特殊なチェーンが伸びる。
チェーンは渦を巻くと天邪鬼の攻撃と止めた。

「素早いな!だが守りだけでは私は倒せんぞ!」

天邪鬼はそう言うが小川は攻撃をしない。
そして斉藤と安倍も見守っているだけであった。

「M刑事よ、何故攻撃をしない?何のつもりだ?」

ただ防御を続ける小川に天邪鬼は痺れを切らした。

「もうやめなさい!」

苛立つ天邪鬼に小川は話しかける。
603名無し狩人:03/08/09 00:15 ID:PX+W0FYo
「何だと?」

「こんな事をしても誰も喜ばないよ。あなたがいつも挨拶をしていた
 近所のお爺さんはあなたの死を悲しんでたよ。
 それにあなたの両親は今病院で必死に戦ってるの。
 あなたが支えてあげないと・・・・だからもうやめなさい!」

「何を言っている?・・・・そうか、解ったぞ。私が取り込んだ
 人間の魂に訴えているのだな。だがそれは無駄だ!
 既に魂は私に取り込まれている。
 それにその魂は私に訴えかけた。自分だけが
 こんな目に遭うのは嫌だと、だから私がその願いを聞いてやったのだ」

小川の問いかけを嘲笑うかのよう天邪鬼は言ったが
小川はそれを無視するかの様に続けた。

「あなたがどんな事故で亡くなったのかは私には解らない。
 でもね、こんな事を続けてもあなたの両親は悲しむだけだよ」

「無駄だと言っておろう。戦う気が無いなら死ね!」

天邪鬼がそう言って放った一撃は小川の身体をチェーンごと
弾き飛ばした。
604名無し狩人:03/08/09 00:16 ID:oyNAx6tT
「小川さん!まったく・・・やっぱり倒すしか方法は無いんだよ。
 天邪鬼!今度は私が相手だ!行くぞ、飛龍槍!」

安倍はそう言うと腰に下げていた槍を伸ばす。

「仕方ない。やりますか」

斉藤はそう言うと両手で鉄扇を広げた。

「待ってください!私はまだ行けます!」

小川はそう言うと2人の前に立ちはだかった。

「小川さん、下がりなさい!もう遅いんだよ」

「攻撃しちゃ駄目です。もしかしたら・・・」

小川が何か言いかけた時、突然天邪鬼が苦しみだした。

「ば、馬鹿な・・・、何故だ!」

そう言う天邪鬼の体が光を帯びる。その光は天邪鬼の身体から飛び出した
605名無し狩人:03/08/09 00:17 ID:oyNAx6tT
「嘘みたい!でも絶好のチャンス!喰らえ!飛龍槍、空烈斬!」

安倍はそう言うと飛び上がり手にした槍を回転させながら
天邪鬼の身体を突き刺した!

「がはぁっ!」

安倍の一撃により天邪鬼は消え去った。
消え去った天邪鬼の身体から抜け出した光は徐々に先程の少女に
姿を変えていった。

「あなたの両親は近くの病院で頑張ってる筈だよ。
 だから・・・すぐに行ってあげなさい」

小川がそう言うと少女は頷き空へと消えて行った。
それを見送った小川はその場に座り込んだ。その時である。

(ドーン!)

突然座っている小川の傍で爆発が起こった。

「何?」

小川は何が起こったのか解らず周りを見回す。
606名無し狩人:03/08/09 00:17 ID:oyNAx6tT
「小川!上だ!」

斉藤の言葉に上を見上げた小川が見たものは・・・

「ちっ!外したか・・・」

空に一体の妖魔が浮いていた。

「お前は・・・生きていたのか?」

「M刑事よ久しぶりだな」

そう言ったのは鵺と呼ばれる妖魔であった。
小川はこの鵺と一度戦った事がある。
その戦いでこの鵺は不動と名乗る退魔師に倒された筈であった。

「我は死んでなどいない。それどころかお前達を倒すチャンスを
 待っていたのだ。天邪鬼を利用し騒ぎを起こせばお前達が
 出張って来るとふんでいたがまんまとやってきやがった。
 愚かな奴らよ」

鵺はそう言うとまたしても閃光を放った。
607名無し狩人:03/08/09 00:18 ID:FfrcFzoL
「そうか・・・全てはお前が仕組んだ事か・・・・
 だったら遠慮はしないくたばれ!」

小川はそう言うとチェーンを鵺に向かって放つ。
しかしあと少しのところで届かなかった。

「フン!お前の攻撃など見切っておるわ!
 それからそこの槍使い。お前の攻撃も通用せんぞ!」

鵺はそう言うと安倍に閃光を放った。

「訳の解らない事を言うな!お前なんか知らない!」

安倍はそう言うと飛び上がり槍を構える。

「龍牙乱舞!」

安倍は槍を素早く動かすと無数の突きを放った。

「何っ!お前にこれほどの跳躍力は無かった筈だ!」

鵺は驚きの声を上げた。
608名無し狩人:03/08/09 00:19 ID:FfrcFzoL
「なるほど・・・姉ちゃんと勘違いしてたって訳ね。
 残念だったね、跳躍力なら私の方が上だ!」

安倍は再び飛び上がると槍で鵺をなぎ払った!
油断していた鵺は安倍の一撃をまともに喰らい地面に叩きつけられた。

「おのれ・・・妹だと?油断したわ!」

鵺がそう言って立ち上がった時

「2人とも下がって!」

斉藤が何やら銃の様な物を構えていた。
T&Cボンバー。斉藤の持つ武器をM刑事ではこう呼んでいる。
この銃は強力なエネルギーを放てる銃なのだ。

「まずい!ここは一旦引くとしよう。だが忘れるな!
 お前達は我が倒す!」

鵺はそう言うと空に再び舞い上がり逃げていった。
609名無し狩人:03/08/09 00:20 ID:FfrcFzoL
「逃げられたか・・・・」

斉藤は悔しそうに言った。

「あれじゃどうしようも無いですね。仕方ないですよ。
 それより小川さん、しっかり見せて貰ったよ」

小川の声は天邪鬼の中の少女に届いた。
安倍はそれにより小川の言葉を認めたのだ。

「ありがとうございます。でも私も安倍さんの言いたい事が
 解った気がします。あのままあの子の魂が出てこなかったら
 正直言ってやばかったかも」

「まあ結果オーライって事で良いんじゃない?
 これからお互いの言葉も尊重してやって行けば上手く行くよ」

斉藤はそう言うと笑った。

「はい!がんばります!」

小川がそう言うと3人は帰路に着いた。
今回の事件で小川はまた一つ成長した様である。


   【邪悪狩人M刑事】外伝
  
    「がんばってるもん!」終了
610名無し狩人:03/08/09 01:09 ID:JK8808h7
「違う、違う!こうやるんだよ。いい?まゆ毛ビーム!」

そう言うと新垣は自分のまゆ毛の辺りから左手を突き出した。

「まゆ毛ビーム!」

今度は紺野がそれを真似て見せる。

「ちょっと違うんだよなぁ・・・・」

新垣がそう言った時、中澤の怒鳴り声が聞こえて来た。

「お前等、くだらん事やってないで仕事せえっ!」

「まあまあ、暇なんだから良いじゃない。
 裕ちゃんも飲む?」

保田はそう言うとカップにコーヒーを注いだ。

(プルルル・・・)

突然鳴り響いた電話、保田が反応すると

「ええよ、私が出るから」

中澤はそう言うと受話器を取った。
611名無し狩人:03/08/09 01:10 ID:JK8808h7
   【邪悪狩人M刑事】外伝

      「M刑事、南へ!」

「もしもし、本部ですけど・・・・・・ああっ、みっちゃんか元気?
 ・・・・・うんこっちはみんな元気やね・・・・・えっ?防衛隊?
 うん・・・・新垣と里田・・・・解った。OK、じゃあね」

中澤は受話器を置くと新垣を呼んだ。

「新垣、里田を呼んで来てくれ。それから紺野、お前は大谷を
 呼んで来い!」

中澤にそう言われた2人はそれぞれ里田と大谷を連れて戻って来た。
すると中澤は傍にいた保田も呼んだ。

「今、みっちゃんから電話があってな、協力して欲しい事があるから
 新垣と里田、それから2・3人貸して欲しいんやて。
 そやから圭ちゃんと大谷、それから紺野、あんたらも一緒に
 行ってくれ。詳しくは来てから話すって言っとった」

「何処に行くの?」

「沖縄やて。本来なら私が行きたい所やけどそうも言っておれんしね。
 みんな頼むよ」

中澤からそう言われた翌日、5人は那覇空港に降り立った。
612名無し狩人:03/08/09 01:11 ID:JK8808h7
「平家さーん!」

5人を出迎えに来ていた平家を見つけた新垣が手を振る。

「急に呼び出したりしてごめんね。悔しいけど私達だけじゃ
 手におえそうも無いんだよ」

平家はそう言うと5人を車まで案内した。
平家が用意していたのは大きなワンボックスカーで
5人が荷物を積み終えると車は発進した。

「今回はどんな事件なんですか?」

紺野が聞く。

「防衛隊からの依頼でね。こっちも人数が出払っちゃってるから
 みんなに応援を頼んだの」

「また加藤二慰ですか?」

新垣の問いに

「違う、今回は航空防衛隊からの依頼だから加藤二慰は関係ないよ」

平家はそう言うと数枚の写真を取り出して見せた。
613みゅんみゅん:03/08/09 08:36 ID:SsVhVJZ7
川σ_σ||<偉大なる一保!
614名無し募集中。。。:03/08/09 21:44 ID:/1EjMdfd
(ヽ`◇´)<ウチの出番や
615名無し狩人:03/08/09 22:16 ID:1Rs/uYAa
「これは?」

手渡された写真を見ながら保田は聞いた。

「何に見える?」

「何って・・・・あっ!」

最後の一枚の写真を見た保田は思わず声を上げた。

「里田、これ見て!」

保田に渡された写真を見て里田も驚く、そしてそれは
新垣も紺野も一緒だった。

「平家さん、これ何処で?」

「防衛隊から回って来たんだけど最初の三枚は沖永良部島、
 次の三枚は久米島、最後の三枚は宮古島で撮影された物なの」

「レーダーサイト・・・ですか?」

大谷の質問に平家は頷いた。レーダーサイトとは
南は宮古島から北は稚内まで日本各地に点在する
日本国防空の要の施設である。
616名無し狩人:03/08/09 22:17 ID:1Rs/uYAa
「ヤツは沖縄まで逃げて来てたのか、どうりで見つかんない訳だ」

保田は感心した様に言った。

「防衛隊はヤツをやっつけてくれないんですか?」

新垣の質問になぜか大谷が答えた。

「そんなもんに一々戦闘機を出せる訳ないでしょ?
 確かに沖縄には防衛隊が誇る302飛行隊がいるけど
 彼らの仕事は妖怪退治じゃないんだから」

そう言う大谷に平家は言う。

「大谷、いやに詳しいね。知り合いでも防衛隊にいるの?」

「いえ、そうではありません。防衛隊の装備には興味があるんです。
 沖縄と言えば那覇基地のFー4EJ改にT−4それから
 救難隊のUH−60JとかU−125Aなんて車輌課の
 私には是非一度見てみたい航空機がありますからね。
 平家さん、那覇基地とかレーダーサイトって帰りに見学って
 出来ますかね?」

車輌課の大谷にとって防衛隊の施設や装備は
是非見学したい物の様だ。
617名無し狩人:03/08/10 00:03 ID:TbXN2qWd
>>614
( ●´ー`)<ミチャ−ソ登場だべ!ついでにハッピーバースデイ!


「大谷、そう言う事は仕事が終わってから心配しなさいよ。
 ちゃっちゃと終わりにすればその分遊んできて良いって
 裕ちゃんも言ってたし」

実は保田は出発前に仕事が終わったら観光をする時間が
無いか交渉していたのだ。

「それだったら頑張って貰わないとね。大谷、防衛隊には
 私から頼んでおくから、頑張って仕事してね。
 ある意味斉藤のリベンジみたいなもんなんだし、
 新垣と紺野も・・・小川がゴネたらしいじゃない、私が行くって」

この平家の言葉で鋭い読者の皆さんなら解ったであろう。
今、平家達が追っているのは斉藤達が新潟で逃げられた「鵺」なのだ。
あの後沖縄に姿を現した鵺はM刑事の捜査網にはかからなかったが
最新の装備を誇る防衛隊のレーダーに簡単に補足されたのである。

「情けない話だ。車輌課自慢のレーダーも防衛隊には
 敵わないか・・・・くそっ!絶対に見学に行ってやる!」

任務が終わったら自由時間がある。この事はメンバーの
士気を高めるのには充分な事であった。
618名無しマコ:03/08/10 00:14 ID:WmEywNft
∬´▽`) <ここでちょっとうんちくです。あさ美ちゃんおねがい。

川o・-・)<  南西航空警戒管制隊のレーダーサイトは・・・第53警戒隊(官古島)・
        第54警戒隊(久米島)第55警戒隊(鹿児島県沖永良部島)・第56警戒群
        (与座岳)の4つです。今年3月の組織改編でいくつかの「警戒群」が
        「警戒隊」になりました。与座岳だけはどうだったかちょっと判りませんが、
        あとは警戒隊に変わったはずです。まだ「警戒群」という名称で紹介して
        いるところもweb上にあるようですが、それは正しくありません。

∬´▽`) <だそーです。参考になればいいんですけど。



619名無し狩人:03/08/10 00:51 ID:Uoz2aStV
>>618
( `_´)<何やら娘。が自衛隊のポスターをやるって聞いたので
       またしても「防衛隊」の登場です。
       舞台が沖縄なのは最近話題になったから・・・(w
       それにしても警戒隊に変わってたなんて知りませんでした。
       資料用に買って来た本には警戒群として紹介されてますね。
       参考にさせていただきます。どうもでした。
620あやややや:03/08/10 08:33 ID:qsss3KOQ
从‘ 。‘从<スレを長生きさせよう、一日一保全!
( ●´ー`)<だべ!
621名無しちゃんいい子なのにね:03/08/10 21:58 ID:fi/N5wKE
( `◇´)<みっちゃんミチミチ道草保全
622名無しマコ:03/08/11 00:20 ID:Qt9wAPsi
∬´▽`) <みっちゃんさんがゲソーリしてないのがチョトうれしいです。保全。
623名無し狩人:03/08/11 00:36 ID:KHCmCVjl
M刑事達が沖縄に到着した翌日、保田と大谷は宮古島にいた。
ここには先日、鵺の姿の撮影に成功した航空防衛隊の
第53警戒隊の施設があり2人はそこの一室を間借りして
鵺の出現を待っているのだ。

「保田さん見てください。あのドームがレーダーサイトですよ。
 う〜っ、中見せてくれないかなぁ・・・」

「大谷、いい加減諦めな。仕事が終われば与座岳の施設
 見学させて貰えるんでしょ?今は仕事に集中しなさい!」

保田に叱られた大谷は渋々ながら機材を並べ始めた。

「何ですかそれ?」

近くにいた防衛隊員が珍しそうに聞いて来た。

「妖魔を探し出すレーダーみたいな物です。
 基本的にそちらのレーダーとは違う仕組みなので
 影響はないと思うんですが何かあったら言ってください」

大谷はそう言うとその機材のスイッチを入れる。
すると機材の上部に取り付けられたパラボラアンテナの様な物が
回転を始めた。
624名無し狩人:03/08/11 00:37 ID:KHCmCVjl
「仕組みが違うって何が違うんですか?」

防衛隊員の質問に大谷は答えた。

「これは簡単に言うとただのアンテナなんですよ。
 レーダーって普通、電波を出してそれの反射で
 敵の位置とか種類を見分けますよね。
 でもこれは妖魔が持っているある種の波動みたいな物を
 キャッチして反応するんです」

「パッシブソナーみたいな物ですか?」

「ちょっと違うけどそれが一番近いかも知れません。
 要は目的の妖魔独特の波動をキャッチする装置だと思って下さい」

大谷と防衛隊員の会話に保田は「訳解らん」という様な表情を浮かべる。
するとそこにもう一人防衛隊員が走りながらやって来た。

「保田さん!この前のヤツと同じ様な反応がレーダーに!」

防衛隊員の言葉に大谷は愕然とした。
いくら最新の設備とは言え妖魔の捜索ならこちらが専門である。
その装置に反応がなくて防衛隊のレーダーには反応がある。
大谷は思わず走ってくる防衛隊員に駆け寄った。
625名無し狩人:03/08/11 00:38 ID:KHCmCVjl
「間違いないですか?」

「ええ、恐らくは・・・」

「嘘だ!何でこっちには反応が無いんだよ!」

そう言って座り込んだ大谷は次の瞬間大声を上げた。

「まさか!!」

大谷はそう言うとその装置のキーボードを叩き始める。
少しすると装置は妖魔の反応をキャッチしたシグナルを示した。

「やっぱり・・・・ちくしょう!やられた!」

大谷はそう言うと悔しそうに保田に言った。

「保田さん!今反応があるのは鵺の分身です。
 前に小川達が日光で戦った・・・あれと同じだと思います」

M刑事の包囲網がある限りいつかは見つかると判断した鵺は
分身をわざと目立つように行動させそちらに注意が向くように
していたのである。

「なめた真似してくれるじゃない。これだけ目撃情報があるのに
 被害情報がまったく無いなんておかしいと思ったよ。
 きっとヤツの狙いは私達の霍乱だね。
 だったらこっちもそれに乗った振りをして、
 こっそり本体の捜索をしよう。大谷、みんなに連絡だ!」
626名無し募集中。。。:03/08/11 16:31 ID:bcvRwHMq
(ノ ゜皿 ゜)ノ<……ホ、ホ、ホゼェェェェン!!
627名無しマコ:03/08/11 22:18 ID:aS1FUhDM
∬´▽`) <タノシミニシテルモン・・・ホゼン。
628名無し狩人:03/08/11 22:18 ID:zUMrTa4A
大谷より連絡を受けた翌日、那覇のメンバーは早速行動を開始する。

「紺野、新垣の2人は宮古島に行って大谷と交代。
 大谷がこちらに戻り次第、私と里田と3人で本体の
 捜索にあたる」

平家の指示で、新垣、紺野は宮古島に向けての準備を始めた。

「それから新垣、ヤツの分身が現れたら一応迎撃のそぶりを見せて。
 そうすればヤツも油断してこっちの動きへの反応が遅れる筈」

平家にそう言われた新垣は頷くと紺野と2人、防衛隊が用意した
ヘリに乗り込む。

「2人とも気をつけてね」

里田が2人にそう言うとヘリは飛び立って行った。
それから数時間後、2人を乗せて行ったヘリは大谷を乗せ戻ってくる。
ヘリを降りた大谷はすぐに本体捜索用の機材の準備にかかった。

「センサーOK、MSMOK、それから・・・」

準備が終わると平家、里田、大谷の3人はすぐに捜索を開始る。
既に里田の手によって鵺が潜伏していそうな場所はピックアップされていた。
それを頼りにまずは沖縄本島からの捜索である。
629名無し狩人:03/08/11 22:19 ID:zUMrTa4A
一方こちらは宮古島、昨日に引き続きまたしてもレーダーに
鵺の反応があった。連絡を受けた保田は大谷が置いて行った
捜索用の装置を捜査する。

「新垣、もうすぐ来るよ。迎撃の準備!」

「はい、行きます」

新垣はそう言うと両腕で印を結ぶ。

「ガルーダ飛行呪!」

新垣はそう言うと空高く舞い上がった。

「来た来た。えっと、少し戦うそぶりを見せれば良いんだよね」

1人呟く新垣の前に鵺の分身は姿を現した。

「見つけたぞ!鵺め。日光、そして新潟の借りはここで返す!」

新垣は目の前で止まった敵に言った。

「貴様は・・・あの時のM刑事・・・ははは、飛行術を体得したのか。
 面白い、多少は出来る様になったのか?
 戦闘能力はあの時のままなんて事は無いだろうな?」

鵺はそう言うと新垣に襲い掛かった。
630名無しちゃんいい子なのにね:03/08/12 14:31 ID:PN0Q5xM7
( `◇´)<みっちゃんミチミチ道草保全
631名無し狩人:03/08/12 22:07 ID:4PEvRBO4
素早い動きで迫り来る鵺、しかし新垣はそれを難なくかわした。

「ほう、動きも良くなったか。ならばこれならどうだ!」

鵺はそう言うと両腕の鋭い爪で新垣を攻撃して来る。

「鷹爪針!」

敵の攻撃にすかさず反撃を見せる新垣。しかしその攻撃は
通用せず、鵺の攻撃をかわしきれなかった。

「痛っ!」

右肩に鵺の爪が突き刺さる。新垣は鵺に蹴りを入れると
間合いを取った。

「ふはははは、攻撃力は変わり無しか?そんな事で勝てると思ったか?」

「なめるな!私だって成長したんだ!」

新垣はそう言うと両手を合わせてそれを前に突き出した。

「鷹嘴破!」

そう叫ぶ新垣の腕先からまるで吉澤の気孔弾の様な
気の塊が飛び出した。だが吉澤の気孔弾と違って
これはまるで鷹の嘴の様に鋭い形をしていた。
632名無し狩人:03/08/12 22:08 ID:4PEvRBO4
鵺に迫る新垣の攻撃、しかし

「甘い!」

鵺はそう言うとその攻撃を簡単にかわした。だが

「転!」

新垣がそう叫ぶと放った気の固まりは反転して
鵺の背後から襲いかかった。

「何いっ!」

不意を突かれた鵺に気の固まりが直撃する。

「おのれ・・・やるじゃないか」

鵺がそう言って反撃に出ようとした時、
今度は下の方から攻撃を受けた。
その攻撃に態勢を崩されながらも何とか空中に踏みとどまった鵺。
下を見るとT&Cボンバーを構える紺野の姿があった。

「仲間がいたのか、油断したわ。癪に障るがここは引くとしよう」

鵺はそう言うとあっという間に姿を消した。
633名無し狩人:03/08/12 22:09 ID:4PEvRBO4
鵺との戦闘を終えた新垣が降りてくると
保田が少々怒っている。

「新垣、ある程度戦えば良いって言ったじゃん。
 敵に手の内見せちゃ駄目でしょ!」

そう言われた新垣はハッとする。鵺に一撃を喰らったあの瞬間から
新垣の思考は鵺を倒すモードになっていたのだ。

「すいません。忘れてました。鵺に攻撃を受けてから
 頭に血が上っちゃって、あそこで鵺が逃げなかったら
 そのまま倒す所でした」

新垣の言葉を聞いた保田は、そこで新垣の右肩から血が流れている事に
初めて気がつく。

「新垣!ちょっと、怪我してるじゃない。早く治療しないと・・・」

後輩の負傷に慌てた保田は、怒る事も忘れ救急箱を取りに走った。

「理沙ちゃん、大丈夫?」

どう見ても大丈夫には見えないが紺野は心配そうに聞く。

「ちょっと痛いけど、大丈夫だと思う。心配しないで」

そう言う新垣の言葉を聞いて紺野は安心した様に微笑んだ。
634名無しマコ:03/08/12 23:22 ID:9ES6PnFW
∬´▽`) <ホゼンスルモン・・・ツヅキヨミタイシ
635名無し募集中。。。:03/08/13 17:47 ID:zogifEBi
( ゜皿 ゜) <…・・・ホ
636名無し狩人:03/08/14 00:15 ID:VE5IqRZ+
新垣達が分身と戦っていた頃、平家、里田、大谷の3人は
沖縄本島の捜索を続けていた。

「えーと、次はここですね」

里田はそう言いながら車のナビを操作する。

「そこで最後か・・・本島にはいないのかな?」

平家はそう言いながらも車を目的地に向けて発進させた。
しばらく走り目的地に到着した3人。だがここでも反応は無かった。

「これで目ぼしい所はすべて調査した訳だよね。
 って事は他のところにいるって事だなぁ」

平家はそう言うと本島の調査を一度打ち切り
保田達と合流する為に宮古島に渡る準備をする。
今の所手掛かりと言えば宮古島上空に現れる鵺の
分身だけなのでそこから新たな手掛かりを得ようとしたのである。

「それじゃあ明日そっちに行くからよろしくね」

保田に連絡をした平家が電話を切るとすぐに
その電話が鳴り出した。
637名無し狩人:03/08/14 00:16 ID:VE5IqRZ+
「もしもし?」

電話の主は中澤だった。本部に余裕が出来たので1人
応援を送ったとの連絡であった。

「裕ちゃんからだったんだけど1人応援をこっちに送ったて・・・」

「誰ですか?」

平家の言葉に里田は聞く。

「鵺との戦いじゃT&Cボンバーが必ず必要になる筈だから
 ミカがこっちに来るって」

「じゃあ、宮古島に行くのは明後日か」

大谷がそう言うと

「いや、もう既にこっちに向かってるらしいよ。
 Uジャイロでこっちに来るって言ってたけど
 ここまで飛んで来られるの?」

「その事については問題ありません。燃料タンクの増設で
 何とでもなりますから。多少最高速度が遅くなりますが
 もうあっちを出たのなら今日中には着けると思いますよ」
638だべ:03/08/14 19:23 ID:6ezu+wi5
( ●´ー`)<だべ!
639名無し狩人:03/08/14 22:58 ID:oRH2tAPR
川σ_σ||<今日はお休みです。自分で保
640名無しマコ:03/08/15 00:31 ID:UiLgb3+8
∬´▽`) <ホゼンスルモン・・・・
641名無しちゃんいい子なのにね:03/08/15 09:06 ID:MKQ5vSu5
( `◇´)<みっちゃんミチミチ道草保全
642名無し狩人:03/08/15 23:36 ID:UxNhwiQZ
その日の夜遅くにミカのUジャイロは到着する。
到着したUジャイロを見て大谷は驚きの声を上げた。

「なんじゃこりゃあ?」

複座の筈のUジャイロが大幅に改造され5人乗りになっており
更に固定武装の無い機体が武装していたのだ。

「ミカ!あいつ等いったい何したの?」

「見ての通りです。大谷さんがいないとは言え流石車輌課ですね。
 たった一日でここまでの改造をやってくれましたよ」

「流石って・・・こんな急改造したら機体が安定しなかったでしょう?
 ヘリはバランスが命なんだから」

「そんな事無いですよ。ここまで問題なく来れたし、速度は落ちたけど
 危険性はまったく無いと思います」

そう言うミカの言葉に大谷は呆れた様な顔を浮かべた。

「大谷さん、そんな顔しないで下さいよ。元々このUジャイロは
 速度重視のスクランブルバージョンなんだから、最大離陸重量には
 充分の余裕があるんですよ。U−COPではこの程度の改造は
 いつもやってましたよ。って言うか元々そう言う風に設計して
 あるんですよ」
643名無し狩人:03/08/15 23:37 ID:UxNhwiQZ
Uジャイロは元々アメリカのM刑事とも言うべき組織、
U−COPが作ったヘリコプターでありそのバージョンは色々ある。
M刑事が使っている二人乗りのスクランブル用の機体を始め、
戦闘用、最大6人まで乗れる移動用などその使用目的によって
仕様が変わってくるのだ。しかし、その元となる機体は同じで
事態に応じて様々な仕様に変更出来る様に設計されている為
今回の様な改造も充分に対応出来るのである。

「理屈は解った。でもそんな話聞いた事ないし、聞いてれば
 もっと早くやってたのに何で今頃・・・」

大谷がそう言いかけるとミカはバツの悪そうな表情を浮かべた。

「ごめんなさい。一昨日中澤さんがUジャイロも、もっと人数が
 乗れれば良いのにって言ったから、だったら改造すればって
 私が言ったんですよ。私もアヤカも車輌課の人はみんな
 Uジャイロが改造に対応できる機体だって知ってると
 思ってたから、今まで何も言わなかったんですけど
 私の言葉に村田さんが驚いていたんでこっちがビックリしました」

ミカがそう言うと大谷は苦笑いを浮かべていた。

「なるほどねぇ・・・でも何かマヌケな話だなぁ。まあ仕方ないけどね」

大谷がそう言うとミカは斉藤に手渡されたと言う手紙を大谷に渡す。
644名無し狩人:03/08/15 23:38 ID:UxNhwiQZ
                大谷へ
Uジャイロの改造をやったのは良いけどテスト飛行が充分ではないので
ミカが到着したら点検の方をよろしくお願いします。
尚、改造及び、点検整備のポイントは同封の図面を参考にして下さい。
                            ボスより



「まあ、移動手段が出来た事だし、明日はゆっくり出発するから頑張ってね」

平家はそう言って大谷の肩を叩く。

「そんな・・・ちょっと、手伝って下さいよ。1人じゃキツイですよ」

「そんな事言われたって私達じゃ解んないもん、ねぇ」

平家の言葉に里田とミカは頷いた。

「お前達、覚えてろよ!」

大谷は渋々点検作業を始める。全てが終わった頃には
既に空が明るくなっていた。
645名無しマコ:03/08/15 23:49 ID:vNyJDGvT
∬´▽`) <世間はお盆休みなのにお疲れ様です。楽しめました。デモチョトハヤスンデネ・・・
646みゅゅゅゅん:03/08/16 08:13 ID:P6Nkg8i4
川σ_σ||<一日一保、三日で三保!
647名無しマコ:03/08/16 20:54 ID:JMqo6uDR
∬´▽`) <保・・・
648名無し狩人:03/08/16 23:47 ID:UdBMC/2q
夜が明け完全に熟睡している大谷を無理やりヘリに乗せると
平家達は宮古島に向かう。
数時間後ヘリは防衛隊のヘリポートに降り立った。

「大谷さん、起きて下さい!」

まだ機内で眠る大谷を新垣は必死に起こすが無駄であった。
仕方なく紺野と2人で機内から引きずり出すとそのまま宿舎に運んだ。

「大谷はあのまま寝かせとくとして、全員揃った訳だから
 少し今後の作戦会議でもしようか」

大谷を抜いたメンバーで今後の作戦会議が開かれる。
とは言っても、いつもの監視場所で話し合いをするだけなのだが。

「結局本体を見つけない事には、お話にならないんだよね。
 でもそれが何処にいるのかが解らない訳で・・・」

そんな保田の言葉に皆が頷くが、そこにいた防衛隊員が口を挟んできた。

「あの、余計な事かも知れないですけど、その化け物の分身が
 ここにいるって事は、本体も近くにいるんじゃないですか?」

防衛隊員がそう言うと皆が一斉に振り返り彼をにらみ付けた。
それを見た防衛隊員は「まずい」と言った表情を浮かべる。だが
次の瞬間、M刑事達は大声で笑い始めた。
649名無し狩人:03/08/16 23:48 ID:UdBMC/2q
「あはははは、そうだよ、確かにその通りですね。
 何で気が付かなかったんだろう・・・あははは・・可笑しい・・・」

分身がいるなら本体だって近くにいる筈、普通に考えれば
思いつきそうな事であるが、過去の経験からか、平家達は
本体は別の場所に、しかも安全な場所にいる、そう考えていたのだ。

「よし、宮古島を徹底的に捜索する。紺野、大谷を起こして来て。
 起こしても起きなかったら引っ叩いてでも起こして来な」

保田の言葉に頷いた紺野は大谷の所へ向かった。
少しすると紺野は大谷を連れて戻って来る。
見ると大谷のほっぺたには見事に手のひらの跡が残っていた。
どうやら紺野は本当に引っ叩いて起こしたらしい。

「保田さん!冗談を言うならもっとシャレの解る子にして下さいよ。
 引っ叩かれて目が覚めたら紺野が笑いながら
 目が覚めましたか?って・・・・マジで痛い・・・」

そう大谷に言われた保田は申し訳無さそうに大谷を見る。
言われた事を忠実に守った紺野を怒れる筈もなかった。

「全員揃った所で手分けして鵺の捜索だ。
 とにかく本体を見つけたら即攻撃で行くからね。
 全員フル装備で行動する事」
650だべ:03/08/17 08:21 ID:lkkKid5R
( ●´ー`)<だべ!
651名無し募集中。。。:03/08/17 17:37 ID:RcRnP4Ch
( ゜皿 ゜)y-~~ <いよいよやな
652名無しマコ:03/08/17 23:51 ID:NQI8roAb
∬´▽`) <いきなり総力戦の予感・・・マコマコ
653名無し狩人:03/08/18 00:31 ID:zS6ELPNc
かくして各個人手分けしての宮古島捜索は開始される。
新垣と里田は空から、後のメンバーは地上の捜索である。
それぞれ車やバイク、自転車など、防衛員の私物である乗り物を借りていた。
捜索が開始されてから一時間位経ったであろうか?
とある海岸線を自転車で走っていた紺野のセンサーに反応があった。

「ん?何処だろう・・・?」

紺野は周りを見回す。すると近くに洞窟らしき穴が見えた。

「あそこか!えーっと・・・・」

PDAを取り出し、洞窟の名前を調べる。

「現在地がここだから・・・・これか、マヤヤの洞窟。
 とにかく調べないと・・・・」

紺野は自転車から降りると壁の途中にある洞窟を目指して登り始めた。
入り口にたどり着くとセンサーの反応は益々強くなる。
ここに何か居る事は間違いなさそうだ。

「よし、連絡だ!」

そう言って紺野がマルチカムで仲間に通信をしようとした時である。
背後から襲い掛かる物があった。
654名無し狩人:03/08/18 00:32 ID:zS6ELPNc
「きゃっ!」

一瞬の殺気を感じて何とか直撃をかわした紺野であったが
左腕には大きな引っかき傷がついていた。

「ここまでたどり着くとは・・・」

そこにはターゲットである鵺の本体がいる。
紺野は慌てて戦闘態勢を整えた。

「M刑事・・・お前1人だけか?迂闊な奴だ・・・・
 1人で我を倒せると思ったか?」

余裕の笑みを浮かべる鵺。紺野は仲間に連絡を取ろうとしたが
先ほどの攻撃でマルチカムは破壊されていた。

「どうやら仲間を呼ぶ事も出来ん様だな。
 丁度良い、貴様から始末してやる!」
655名無し狩人:03/08/18 15:31 ID:48x3u/LT
(とにかく外に誘い出さないと・・・)

鵺の素早い攻撃をかわしながら紺野はチャンスを窺っていた。

「どうした?手も足も出ないか?ククククッ、貴様の考えている事くらい
 読めているぞ。我を外に誘い出すつもりであろう?
 だがそうはいかんな」

そう鵺に言われた紺野は不意に後ろからの殺気を感じた。
見るともう一体鵺が・・・そうあの分身がいたのである。

「これで貴様の退路は無くなった訳だな。さあどうするM刑事?」

洞窟の両側を敵に押さえられた紺野。仲間に連絡を取りたくても
マルチカムは破壊された。携帯は背負っているリュックの中である。
最後の希望であるミニマルチは通信範囲が狭い為
確実に仲間が近くにいる時に使わなければならない。
紺野はミニマルチのスイッチを入れると仲間からの連絡を待った。

「どうしたM刑事?そっちが来ないならこっちから行くぞ!」

同時に左右から攻撃される紺野。今はただ防御に徹するしかなかった。
656名無し狩人:03/08/18 15:33 ID:48x3u/LT
(紺野?聞こえる?応答しなさい!)

必死に敵の攻撃を耐えていた紺野のミニマルチが遂に
保田の通信をキャッチした。紺野は応答すべくミニマルチを手にする。だが

「させるか!」

ミニマルチの存在に気がついた鵺はそれを素早く叩き落とす。
しかしそれも紺野の作戦の一つであった。

「まだ通信手段があったとはな・・・」

そう言って鵺がミニマルチに気を取られた一瞬の隙をついて
紺野は腰に下げていたMシューターを洞窟の外に向けて放った。

「行っけ−!」
(パシュー!ドーン!)

紺野が放ったのは信号弾。信号弾は
近くにいた保田の視界に届いた。

「紺野・・・・?あそこか!」

信号弾には発煙機能がある為、それが放たれた場所が
解る様になっているのだ。
保田はすぐさま仲間に連絡を入れると紺野のいる洞窟に向かった。
657名無し狩人:03/08/18 15:33 ID:48x3u/LT
「やるなM刑事。だったら貴様には人質になって貰うとするか。
 クククク・・・知っているぞ、貴様らM刑事は仲間を見捨てるような
 真似はしないんだよな。だがそれが命取りになるのだ」

既にかなりのダメージを負っている紺野に鵺は更に攻撃を加える。
二対一の攻防。紺野は遂に意識を失った。
その頃、保田の連絡を受けたM刑事達は洞窟の前に集まっている。
平家の指示の下、突入をしようとしていた時であった。

「そこまでだ!」

洞窟の入り口に鵺が姿を現した。
鵺の左手にはボロボロになった紺野の姿がある。
容易に手出しが出来ない事を平家達は悟った。

「流石に物分りがいい様だな。仲間を見捨てない。実にいい心掛けだ。
 ではそのまま死んで貰おうか」

鵺がそう言って洞窟の外に出ようとすると分身がそれを止めた。

「ククククッ・・・4人か・・・確かもう1人いた筈だなぁ・・・
 新垣とか言ったか?何処だ出て来い!隙をついて空から
 攻撃でもしようと言うのであろう」

分身がそう言うと新垣は悔しそうに地上に降りてくる。
それを見届けた鵺と分身は洞窟の外に出てきた。
658名無し狩人:03/08/18 15:34 ID:48x3u/LT
「無駄な小細工を・・・・ククククッ、だがそれも失敗に終わった様だな」

二体の妖魔がそう言ってM刑事達に攻撃を仕掛けようと構えた瞬間、
鵺の左腕に突き刺さる物があった。

「うっ、しまった!」

腕に攻撃を受けて紺野を放した鵺。紺野の身体はそのまま
下に落ちて行く。そこに素早く飛び込み紺野をキャッチする影があった。

「残念だったね。飛行術を使えるのは1人とは限らないんだよ!」

そう言ったのは里田であった。M刑事の作戦は見事に成功したのだ。
新垣を囮に使って敵を油断させ、その隙に里田が空中から
紺野を救出する。本来立てていた作戦とは多少変わったが
その辺りは臨機応変、M刑事のチームワークの勝利である。
659名無し狩人:03/08/18 23:14 ID:/kwgq3TE
「紺野!しっかりしなさい!」

両腕でしかっりと抱きしめた紺野に里田は声をかける。

「・・・・里田さん・・・・ごめんさない、やられちゃった・・・・」

「大丈夫、後はみんなでやるから、紺野は休んでな」

里田はそう言うと洞窟がある崖の上に紺野を降ろす。
紺野の周りをGフィールドで防御すると里田はそのまま飛び上がり
鵺の前に浮かぶ。

「さぁーて、紺野の礼はたっぷりさせて貰うからね」

里田は空中で二体の鵺にそう言うと構えた。

「人間風情が仲間を取り返した位で調子に乗るな!
 人質など無くても・・・・」

鵺が言葉を言い終わる前に里田の攻撃が始まった。

「飛翔!鷲翼覇!」

里田の後ろに鷲の幻影が現れる。幻影が羽ばたくと
その羽が幾つもの光の筋となって鵺に襲い掛かった。
660名無し狩人:03/08/18 23:15 ID:/kwgq3TE
「グオォォォォッ!」

攻撃を受けた二体の鵺はたまらず飛び上がった。
そこにミカの放ったT&Cボンバーのエネルギー波が襲う。

「ギャーーー!」

強力なエネルギー波を喰らった鵺の分身は飛行能力を失い
地上に落ちる。そこには大谷が待ち構えていた。

「龍、蛇、鶴、虎、豹!5獣の拳精よ、悪しき者を打ち砕け!」

大谷の放つ必殺技「拳精」は落ちてくる分身の身体を砕いた。

「おのれ・・・M刑事!まとめて死ぬが良い!」

鵺はそう言うと両腕を天に掲げ光の弾を作り出す。

「烈獅天降弾!」

鵺は両腕を振り下ろすと光の弾を地上のM刑事達に向けて放った。
弾は地上に近づく程大きくなり、その場にいたメンバーを丸ごと飲み込んだ。
661名無しマコ:03/08/19 06:39 ID:SKfyiLoL
∬´▽`) <保・・・
662あゆ:03/08/19 08:27 ID:U7oiACE5
川σ_σ||<一日一保、三日で三保!
663名無し募集中。。。:03/08/19 19:22 ID:k/ww3s3G
664名無し狩人:03/08/19 23:21 ID:TbJNqEI1
凄まじい衝撃波が辺りを襲う。海岸線の戦闘であった為、
舞い上がった砂煙で一面何も見えない状況であった。

「クハハハハハ!流石にこの攻撃は避けきれまい。
 全員仲良くあの世行きだ!」

鵺は勝ち誇ったように笑っている。だがそこに強力な一撃が放たれた。

「白鷲!猛襲斬!」

その攻撃を放ったのは里田であった。里田は空中にいた為
先ほどの攻撃は受けていなかったのだ。
攻撃は確実に鵺を捕らえ、かなりのダメージを与えた。

「しまった・・・・貴様の存在を忘れていた・・・・
 だが良いのか?仲間が心配じゃないのか?」

鵺はやられた傷を押さえながら里田に言う。
だが里田は何も言わずにもう一度攻撃の構えを取る。

「トドメだ!鷲羽、斬刺剣!」

両手に短剣を握り鵺に襲い掛かる里田。
その短剣は鵺の身体を切り刻んだ。
665名無し狩人:03/08/19 23:22 ID:TbJNqEI1
「バ、バカな・・・・我がやられるのか?こんなガキに・・・・
 いや、そんな事は無い!喰らえ!」

鵺は攻撃を受けながらも右腕に気を溜め込んだ。
危険を感じた里田は素早く鵺から離れる。だが・・
離脱のタイミングが遅れ、鵺の攻撃の射程圏内から
逃れる事は出来なかった。

「クソガキがぁー!思い知れ!」

鵺がそう言って気の塊を放とうとした時である。

「スクレイド・ウェーブ!」

何処からか声が聞こえた。その声が聞こえた直後
鵺の身体にMシューターの波動が炸裂する。鵺は遂に飛行能力を失い
地上へと落ちてゆく、そればかりか既に戦闘を行えるほどの
余力さえ失っている様だ。

「里田さん、大丈夫ですか?」

Mシューターを放ったのは紺野であった。
紺野はボロボロになりながらも鵺にトドメとも言うべき一撃を放ったのだ。
666名無し狩人:03/08/19 23:22 ID:TbJNqEI1
「紺野・・・・あんたこそ大丈夫なの?まったく無茶するんだから・・・
 でもありがとう。助かったよ」

里田がそう言うと紺野は思い出した様に言う。

「みんなは?下にいたみんなは無事なんですか?」

鵺の強力な一撃を受けた地上のメンバー、通常であれば
無事である筈など無い。

「多分平気でしょう。多少怪我はあるかも知れないけど
 ヤツの攻撃が到達する直前に大谷さんがGフィールドを張るのが
 見えたから死ぬ程の事は無いよ」

里田はあっさりと言う。
少しすると舞っていた砂煙も収まり地上の様子が見えて来た。
地上に横たわる鵺の姿。そして砂まみれになりながらも
何とか生きているメンバーの姿。それを確認すると
紺野はまた意識を失った。
667名無し狩人:03/08/20 00:18 ID:CPMT3LP9
( `_´)<今日久々に「タメゴト」のDVDを見ました。
       なっちのタメゴトにビックリしました。
       「よし、がんばろう」なんて言ってるんだもん。
       あれを見ると卒業も嫌な事では無いのかもしれませんね。 
668だべ:03/08/20 08:27 ID:W2+nhmSS
( ●´ー`)<だべ!
669名無しちゃんいい子なのにね:03/08/20 19:37 ID:LC0x0yng
( `◇´)<UFAからの卒業はええで。
670名無し募集中。。。:03/08/20 21:11 ID:N3/Wh4fz
てst
671名無しマコ:03/08/20 22:33 ID:lPu3zVW5
∬´▽`) <タノシミタノシミ・・・
672名無し募集中。。。:03/08/20 22:43 ID:BDNdQkjI
( ゜皿 ゜)y-~~ <新カントリーやるやん
673名無し募集中。。。:03/08/20 23:05 ID:CrCIe71/
674名無し狩人:03/08/20 23:31 ID:M7ZDURGh
「ケホッ、ケホッ・・・・みんな生きてる?」

砂まみれになっている保田、目にも砂が入り仲間の姿を確認出来なかった。

「ああ、何とか生きとるよ」
「大谷、生きてます」
「ミカも大丈夫ですよ!」

平家、大谷、ミカの声は聞こえて来た。だが新垣の反応がない。

「新垣!返事しろ!新垣!」

必死に呼びかける保田、だが新垣の返事は無かった。すると

「・・・・・ん〜!・・・・ん〜!」

何処からかうめき声聞こえる。持っていたペットボトルの水で
目を洗い流した保田は視界を確保すると声の聞こえる方へ歩いて行く。
残りの3人も同じ様に目を洗い流すと新垣の姿を捜した。

「うわっ!」

と、そこで保田が驚きの声を上げた。3人が見るとそこには鵺が
横たわっている。まだ生きてはいたが既に虫の息である。
675名無し狩人:03/08/20 23:32 ID:M7ZDURGh
「里田がやったのかな?それより新垣だ!新垣ぃ〜!」

保田は再度呼びかけたすると

「ん〜!・・・ん〜!」

うめき声は鵺の身体の下から聞こえて来る。
4人は慌てて鵺の身体を動かした。

「ぷはぁ〜!死ぬかと思いましたよ。鵺が突然上から落ちて来るんだもん。
 慌ててナイフを抜いて突き刺したんですけど、どうなってますか?」

新垣もまた砂で目をやられている。ミカの差し出した水で目を洗いながら
新垣は鵺の様子を聞いた。
 
「ナイフ?・・・・あっ!」

新垣の言葉に平家が確認すると鵺の喉下に見事に新垣のナイフは
刺さっていた。どうやら完全なトドメの一撃は新垣のナイフの様だ。

「おおっ!これはまた見事に刺さったなぁ」

目を洗い終えた新垣は自分で確認すると感心した様に言った。
676名無し狩人:03/08/20 23:33 ID:M7ZDURGh
「まあね・・・運も実力の内ってやつかな。
 何にしてもみんな無事で良かった」

平家が満足そうに言うと

「無事・・・・なのか?」

鵺の攻撃で皆何処かしら傷を負っている。新垣に至っては
先の戦いで負った傷が開いていた。

「まあ、重傷って訳でもないでしょう。良しとしないと」

大谷の言葉に平家は答える。すると

「コラコラ、みんな何か忘れてない?少しは紺野の心配もして下さいよ」

里田が紺野を抱えて降りてきた。

「そうだ!紺野!大丈夫?」

メンバーは慌てて紺野に駆け寄る。
里田の腕の中で意識を失っている紺野の姿を見て、皆言葉を失った。
677名無し狩人:03/08/20 23:36 ID:As166n1c
「紺野・・・・ごめんね。よく頑張ったね。私の即攻撃の指示が
 間違ってたんだね。本当にごめん・・・」

平家はそう言うと傷ついた紺野を背負った。

「こいつの始末は頼んだよ。私と里田は紺野を連れて先に戻るから」

平家はそう言うと里田と3人、一足はやく車で戻って行った。

「さて、こいつはどうしてくれようか」

砂の上に横たわる鵺を見て保田は呟いた。

「このまま埋めちゃいましょう」

大谷が言うと

「何言ってるんですか、さっさと片付けちゃいましょう」

ミカはそう言うとT&Cボンバーを構える。
678名無し狩人:03/08/20 23:37 ID:As166n1c
「みんな下がって、このまま燃やしちゃいますから」

そう言うとミカは引き金を引いた。

(ドカーン!)

凄まじい音と共に鵺の身体は木っ端微塵に消え去った。
と同時に辺りにまた砂埃が舞う。

「ミカー!あんた何やったの?」

「ごめんなさーい。カートリッジ間違えちゃった」

またしても砂まみれになるメンバー。大谷はそのまま海に向かって
走って行った。

「うーっ、しみる!」

傷だらけの身体には海水はきつかった様だ。
後に続いた新垣は途中で走るのをやめた。
679名無し募集中。。。:03/08/21 02:58 ID:vpeX1aAJ
.
680みゅゅゅゅん:03/08/21 08:14 ID:c73+3OJT
川σ_σ||<♪ハイ保ー、ハイ保ー♪
681名無し狩人:03/08/21 23:10 ID:ZKvBu9Tk
鵺との戦いを終えたM刑事。与えられた休暇は傷を癒す事に
使われ結局観光も何も出来ないまま沖縄を後にする事になった。

「お願いします。せめて後一日、一日で良いんですよぅ」

防衛隊の施設見学がフイになった大谷は諦めきれずに
中澤に電話をしていた。

「あっ、中澤さん・・・・もしもし?・・・・もしもーし?」

必死の願いも空しく、電話はきられてしまった。

「怪我が治っただけでも良しとしなさい。紺野はまだ入院中なんだから」

うな垂れる大谷に平家は諦める様に言う。

「そうなんですけど・・・・はぁー・・・」

楽しみにしていた施設見学、帰還命令が出ていては諦めるしかなかった。

「みんな、本当にありがとう。今度は観光で招待するからね」

平家はそう言うと全員に別れの挨拶をする。
682名無し狩人:03/08/21 23:12 ID:ZKvBu9Tk
「こっちこそお世話になりました。それから紺野の事を頼むね」

保田はそう言うとヘリのドアを閉めた。

「離陸します」

ミカがそう言うとUジャイロはゆっくりと上昇を始めた。
凄まじいダウンウォッシュにもめげず平家は手を振っている。
保田、大谷、里田、新垣、ミカ、5人を乗せたUジャイロは
沖縄を飛び立っていった。

数日後・・・・沖縄の病院に入院している紺野から本部のPCに
メールが届いた。

【皆さん、この度は大変ご心配をお掛けして本当にごめんなさい。
 私の怪我もだいぶ良くなりました。なのでもうすぐ帰れると思います。
 帰る際にはお土産を買って帰りますので何か欲しい物があったら
 連絡を下さい。平家さんのPCにメールを貰えれば私に連絡を
 くれるそうなのでよろしくお願いします。
                           紺野あさ美  】

「ははは、なんか紺野らしいね。お土産何頼もうか?」

メールを読み終えた飯田が笑いながらメンバーに聞く。
皆笑いながら何にしようか話を始めたのであった。

     【邪悪狩人M刑事】外伝
    
        「M刑事、南へ!」終了!
683名無し狩人:03/08/22 00:10 ID:4FZLfIDi
光と闇は常に対極である。邪悪なる闇と正義の光・・・・
邪悪なる闇を狩る声が今日も何処かで聞こえる。

「北天七曜!破軍星!」 「昇龍浄閃塵!」
「八門よ姿を現せ!」 「大電撃!」
「双龍天降!」 「四式神よ来たれ!」 
「気孔列弾!」 「空の弓・・・流星弾!」
「太陽の鏡よ、輝け!」 「風魔手裏剣!」
「破邪天空塵!」 「剣の舞!」
「チェーンカッター!」 「鷹爪針!」
「月光演舞殺!」 「倒魔剣術一の太刀!」
「ダンシングダガー!」 「気孔流弾!」
「エルフボウガン!」 「桃割剣!ピーーーチ!」
「闘気集中・・」 「スクレイド・ウェーブ!」
「響け、ルーンのベル!」 「飛翔鶴翼針!」
「響け!笛の音!」 「天舞跳鷲爪!」
「閃条鋼旋!」 「ディスクカッター!」
「踊れ、鉄扇!」 「龍、蛇、鶴、虎、豹!五獣の拳精召喚!」
「テレキネシス!」 「 自在棍!」
「飛龍槍!」

警察省特務部妖魔対策室・・・・・通称【M刑事】
彼女達の戦いは今日も続く・・・・

      【邪悪狩人M刑事】外伝・・・END

       【邪悪狩人M刑事】
        完結!
684名無し狩人:03/08/22 00:23 ID:GTL48bAy
これを持って【邪悪狩人M刑事】は終了とさせていただきます。
今まで読んでいただいた皆さん、本当にありがとうございました。
外伝も本当はメロンの話だけにしようと思っていたのですが
スレの容量の余っていたので続けさせていただきました。
このスレも500KBに近くなったのでここで終わりにします。
新スレを立てて続けようか、とも思いましたがそれもどうかと思うので
やめました。このスレはしばらくは保全は続けます。
とにかく読んでくれた皆さん、サンクスでした。
                         名無し狩人


最後に・・・・名無しマコさん。終わったので、例の件よろしくです。
685名無し募集中。。。:03/08/22 00:58 ID:LaEkvYF2
脱稿乙でした

( ゜皿 ゜)y-~~ <終わってまうのは寂しいなぁ。いっぱい楽しませてもーたから
              いろいろ感想言いたいけど、うまいこと言えんわ。また書くこと
           あったら見つけさしてもらいますんで、充電して戻ってきてくだ
           さいな。あと、、、名無しマコさんって何なんやろ・・・?何か期
           待してもええんかな。
686名無し狩人:03/08/22 08:23 ID:jgYGqfC1
川σ_σ||<一日一保!

>>685
ありがとうございます。名無しマコさんには、ちょっと頼みごとを
しているだけです。このスレでネタとかをお願いしている訳では無いです。
687名無し募集中。。。:03/08/22 16:39 ID:HwWCF97i
ho
688名無し募集中。。。 :03/08/22 23:50 ID:vZ+Y5c0Z
test
689名無しちゃんいい子なのにね:03/08/23 00:06 ID:mCOTN/2s
( `◇´)<乙!!
      おもろかったでホンマに。
      毎日スレチェックするのが楽しみやったからなぁ。
      また気が向いたら書いてやぁ。
      
690名無し狩人:03/08/23 08:15 ID:iGI7k7p8
川σ_σ||<保、保・・・保田!

>>689
どうもです。またネタが出来たらやってみます。
691名無しマコ:03/08/23 13:02 ID:4PBPEpps
∬´▽`) <任務了解!

 お疲れ様でした!伝奇ものっぽいのはこれまでいくつもあったように思うんですけど、
ここまで追いかけて来たのはこの作品だけでした。また次回もありましたら楽しみに
してます。
692名無しマコ:03/08/23 14:58 ID:c1HrX+II
>>691
∬´▽`) <なんて事を言ったものの・・・
 読者としては「次」よりも今はゆっくり骨休めを、というのが正直な気持ちです。
そうそう次から次なんて出てくるものじゃありませんものね。重ね重ねお疲れ様
でした。楽しかったです。
693名無し募集中。。。:03/08/24 05:44 ID:bfWr4aXz
( ゜皿 ゜)y-~~ <いわゆるひとつの保全やな
694名無し狩人:03/08/24 08:23 ID:KyFLzYC8
川σ_σ||<保、保・・・保育園?


>>692
どうもです。続編を考えなかった訳でもないのですが、
まあ、機会があったらって事で。
695名無し狩人:03/08/25 00:38 ID:C5Oeejbv
【香港道中奇奇怪怪!!】

♪あなたと泊まった香港の夜が懐かしいわ〜♪
誰の歌だったっけ?私は香港に到着すると自然とその歌を口ずさんでいた。
彼と来た香港・・・・でも今回は私1人・・・・
♪傷心旅行〜♪・・・・あっ、これは上海か。これも誰の歌だ?
まあそんな事はどうでも良いのだ、楽しけりゃね。

私の名前は保田圭、いわゆる失恋旅行の最中である。
本当にこの旅行は楽しくなるのかな?
最もまだ来たばかりだし・・・・これから、これから!

そんな私が向かった場所は香港の九龍。そこでこの旅行の運命は決まった。
街を歩いていた私、日本人女性の1人歩きなんて狙って下さいと
言っているのも同じ、そんな事はすっかり忘れていた。

「#%&マネ−%’&!」
突然2人組みの男がナイフを突きつけて来る。
ぶっちゃけ何を言っているのか解らなかったが何とか聞き取れた単語
「マネー」・・・・どうやらお金を要求されている様だ。
殺されてはたまらない、私は素直に財布を取り出した。

「#%&”!’!!!!」
すると1人の男が大声でわめき出す。何か間違えたのか?
私は恐怖でパニックになっていた。そこに
696名無し狩人:03/08/25 00:38 ID:C5Oeejbv
「ぬゎにさらしとんのじゃー!!!!」
叫び声と共に2人の小さな女の子が現れた。
彼女達は男達に何か言った後、あっという間にそいつらを叩きのめした。
やられた男達は捨て台詞の様な事を言ったのだろう
私には何を言っていたのか解らなかったが1人の女の子が
アカンベをしたので多分そうに違いない。

「お姉ちゃん、こんな所1人で歩いていたら危ないよ」
そう言って振り返った2人の女の子は同じ様な格好をしていた。
双子?・・・・でもないらしい、よく見ると顔が違う。

「ありがとう。あなた達日本人?」
「うん、そうだよ。私は希美でこっちが亜依。この辺に住んでるんだ」
希美と名乗る女の子は私にそう言うと微笑んだ。

「お姉ちゃんは観光?だったらここは止めたほうが良いよ危ないから」
亜依と言う名の女の子にそう言われて私は初めてここが
やばい事に気が付いた。どうやらうっかり迷い込んでいたらしい。

「観光なら私達が案内してあげるよ。お姉ちゃんなんて名前?」
「私は圭、保田圭だよ」
「圭ちゃんね。じゃあ圭ちゃん、何処が見たいの?」
「特にあては無いんだよ。何処か面白い所ってある?」
「うーん・・・・そう言われると、のの、どうする?」
「えーっ、私に聞かれても解んないよ、あいぼんが考えてよ」
どうやら希美ちゃんと亜依ちゃんは、お互いを
「のの」「あいぼん」と呼び合っている様だ。何だか可愛い・・・
697名無し狩人:03/08/25 00:39 ID:C5Oeejbv
「よっしゃ、それじゃお決まりのコースだけど九龍城に行こうか」
亜依ちゃんはそう言うと私の手を引いて歩き出した。

「圭ちゃんは学生?OL?」
希美ちゃんに聞かれ私はOLと答える。しかし本当は無職だった。
奴と同じ会社になんか居られる訳がない。

「そっか・・・・ふーん・・・」
希美ちゃんは何やら考えた様に私の顔をみる。

「こら、のの、失礼だよ・・・圭ちゃんにだって色々事情はあるんだよ」
亜依ちゃんはまるで私が何でここに来たのか解ったいるかの様に言う。
いや実際後で聞いたら解っていた様だ。恐ろしい洞察力である。

それから少し歩いた所で前から1人の女の子が走って来るのが見えた。

「のの〜っ!あいぼ〜んっ!」
その女の子は2人の名前を呼ぶ、どうやら彼女も日本人の様だ。

「梨華ちゃんか・・・・どうしたの?そんなに急いで」
「ハァ・・・ハァ・・・それが・・・・奴らが・・・・奴らが現れたの
 裕ちゃんが2人を呼んで来いって・・・あちこち捜しちゃったよ・・・」
どうやら梨華と呼ばれた女の子はこの2人を捜して
あちこち走りまわったらしい、かなり疲れている様子であった。
698名無し狩人:03/08/25 00:41 ID:C5Oeejbv
「ホントに?・・・・参ったな・・・でも行かないと駄目だよね仕方ないか・・・
 圭ちゃん、ごめんね急用が出来ちゃったみたい。ここでお別れだよ」
亜依ちゃんは残念そうにそう言うと希美ちゃんを見た。

「本当にごめんね。あの通りに出ればもう危なくないから気を付けて」
希美ちゃんはそう言うと亜依ちゃんと2人走り出した。

「あっ、ちょっと待ってよぉ・・・」
梨華と呼ばれた女の子は私に軽く会釈をすると2人の後を追う。
一体何があったのだろう?私は好奇心から3人に気づかれない様に
後を追った。だがこの選択が間違いであった様だ。
いや、正確には間違っていなかったのかも知れないが少なくとも
この直後、私は間違いなく後悔をしたのである。
699名無し狩人:03/08/25 00:52 ID:xpqIEhKt
本来このお話はこんな感じで始まる予定でした。
妖魔と戦う辻と加護、友達の石川その他メンバー、その戦いに巻き込まれながら
退魔師として成長していく保田。
登場キャラも五期までの娘。プラス中澤、平家。
他のハロプロメンバーは考えていなかったのです。しかしながら途中で挫折して
やり直して出来上がったのがこのM刑事。
M刑事完成までの裏話でした。(w
700保全:03/08/25 17:16 ID:OKVPdlcE
川o・0・)<ほ 川o・o・)<ぜ 川o・ー・)<ん 川o・∀・)<!
701:03/08/26 08:52 ID:bdTFvqY8
川o・0・)<ほ
702名無し募集中。。。:03/08/26 10:10 ID:mh3v9TNW
703( ´D`)ノ < アーイ :03/08/27 07:29 ID:kZysRTHN
( ´D`)ノ < アーイ
704名無し募集中。。。:03/08/27 13:05 ID:gVrI7hYw
ho
705名無しマコ:03/08/27 23:27 ID:3UQs3wjZ
∬´▽`) <今日のマコ、火星が見えました。

  「M刑事」パイロット版とも言うべき「香港道中〜」面白かったですよ。
この話からどういう風に本編に展開していったのか、想像してみるのも
良いものです。
706:03/08/28 05:34 ID:FhVdKW+g
707名無し狩人:03/08/28 13:09 ID:vOoamLn7
書き込み規制は勘弁して下さい。
正直落ちるのも覚悟したよ。でも、皆さん、ありがとうございます。
生き残ってる!!!良かった、良かった。
708名無しマコ:03/08/28 23:04 ID:5cGAw1C3
∬´▽`) <度々重くなったりしたのでちょっとビックリ。
709名無し狩人:03/08/29 00:15 ID:EO1kfItQ
三日程プロバイダ規制に引っかかっておりました。
今日は人大杉?狼の閉鎖騒動やら2ちゃん自体に何らかの動きが
ある様な気がしますね。そろそろ潮時かな。
飼育に行くほど根性も無いし、狩ももうすぐ・・・でしょ?
少し様子を見た方が良いみたいですね。
710:03/08/29 08:30 ID:Anms+VdC
川o・0・)<ほ 川o・o・)<ぜ 川o・ー・)<ん 川o・∀・)<!
711今日の琴美:03/08/29 17:17 ID:fCMhWQox
∬´▽`) <予断を許さない状況だからこそ、保。
712名無し募集中。。。:03/08/29 23:54 ID:yLF3CfHO
713名無し募集中。。。:03/08/30 01:24 ID:oyF5SP6Q
>>709
( ゜皿 ゜)y-~~ <狩はお引越しに向けてがんがってるわよ
           マターリしてそうだから次やるなら移ってもいいんじゃない?
           てか、狩人さんの作品もっと見たいだけだったりw
714:03/08/30 08:46 ID:sNTMRO+i
川o・o・)<ポー!
715名無し募集中。。。:03/08/30 18:42 ID:6Iuujx7G
716名無しマコ:03/08/30 21:52 ID:o8TMAKBu
∬´▽`) <場所への愛着と言うものもあるかとは思うんですけど、まず
        何より続けていただければと読者としては嬉しいんですけど。
        とか言いつつ、保全。
717名無しマコ:03/08/31 14:28 ID:SFRaDlSw
∬´▽`) <ほとんど
        ぜんかいしたとおもってたぎっくりごしがさいはつ?
        んー、つらい
             
※ ちなみにネタです。
 
718名無しマコ:03/08/31 21:59 ID:SFRaDlSw
>>717
∬;´▽`)<けど腰が痛かったのはホントなの・・・ナツカゼガカンゾウニキタミタイデツ・・・ 
719名無し狩人:03/08/31 23:21 ID:/cC5Q1rG
風邪が肝臓にくるんですか?知らんかった。ちなみに私は胃に来ます(w
それから>>713さんも見てるかな?
ぼちぼち新しいネタも考えてはいるのですが、何処でやろうか検討中です。
羊なら氏にスレかな、でも良いのが無いし、新スレ立てるのもどうかと思うし。
場所への愛着って言うのはあまり無いんで何処でも良いと思うのですが
まだ書き始めでロクに出来てないし、もう少し考えたいと思います。
720∬∬´▽`):03/09/01 00:10 ID:cJUYFkT2
ほぜ
721名無し募集中。。。:03/09/01 00:45 ID:vAAbpfe8
>>719
( ゜皿 ゜)y-~~ <ほぼ毎日ちぇっくしてるで〜w 上でも言うたように新狩板やったら
           マターリできるし、dat落ちに怯えず書けると思うんでどうでしょう?
           新設したてでまだ板が落ち着いてないし、移動した職人さんもまだ
           少ないけど。まあまだ先の話になりそうなんでじっくり充電したって
           くださいな
722名無し狩人:03/09/01 21:16 ID:lY4YtXD2
新狩板にするか羊にするか・・・ちょっと考えよう。
723:03/09/02 08:10 ID:1KfI62CD
川o・o・)<ポー!
724名無しマコ:03/09/02 23:25 ID:0dXqpu/U
∬´▽`) <ぽっぽ焼きの保ー!
725名無しみゅん:03/09/03 08:08 ID:/NR6Psts
川σ_σ||<保、保・・・保健
726名無し募集中。。。:03/09/03 19:21 ID:rjo9/S3x
うむ、保。
727名無しマコ:03/09/03 22:26 ID:eObII/Pi
∬´▽`)ノ<「ホイ3兄弟って今なにやってるの?」の保ー!


728名無し狩人:03/09/03 22:53 ID:1T2mdOkT
この前ビデオでMr、BOO!を見ました。
マイケル、ホイより、リッキー、ホイのが好き。
一番下はサミュエル、ホイだったかしら?

短編を一つ作りました。さて何処にうPしようか・・・・
729名無し狩人:03/09/04 00:34 ID:55SiaH8n
狩狩の読みきりスレにうPしました。
「宇宙戦闘艦マルス」
良かったら読んでみて。
730名無し募集中。。。:03/09/04 02:37 ID:3lidWXFt
( ゜皿 ゜)y-~~ <読んできたで〜 めっちゃおもろかったわ
           激しく続きキボン
731名無し募集中。。。:03/09/04 06:26 ID:oG+mxgfc
てst
732みゅん:03/09/04 09:11 ID:ClkxSYaj
川σ_σ||<保、保・・・保安官
733名無しマコ:03/09/04 22:21 ID:p6ruCSDr
∬´▽`)ノ<保護観察処分の保−!!
734名無しマコ:03/09/04 22:23 ID:p6ruCSDr
∬´▽`)ノ<「マルス」読んできました。シリーズ化キボンです。
735名無し狩人:03/09/04 23:31 ID:R6KuFCYD
川σ_σ||<マルスもまた昔挫折したお話だったりして・・・(w
     本来冒頭に登場するのは五期メンだったのです。
     その後の展開もまったく違う。
     元々下敷きが「スペースヴィーナス」だったりするので
     マルスは「ヴィーナス」だし、アレスは「ラグーン」だった。
     一応、続編と言うか昔のネタを焼きなおしてみます。
     元々話はあるし何とかなるでしょう。
     それにしても、メカニック大谷再登場。何故か?
     それは内緒なのです。因みにストーリーとは関係ないです。
736みゅ:03/09/05 08:19 ID:hOe0jjNl
川σ_σ||<保、保・・・保健所
737名無し募集中。。。:03/09/05 19:01 ID:Y9Q3KiKO
   
738ひろ:03/09/05 19:11 ID:4OCzdZXK
横綱?
[email protected]
おすすめホームページ
http://yokozuna.tv/
かなりお世話になっています。。。
739名無しマコ:03/09/05 21:52 ID:SP1ISQxN
∬´▽`)ノ<保谷駅下車、徒歩2分!
(O^〜^)<そこに何があるんだYo

・・・知りません。
740みゅ:03/09/06 08:26 ID:udUKUKoo
川σ_σ||<保、保・・・・保冷材
741名無し募集中。。。:03/09/06 20:35 ID:j64hCbhm
( ゜皿 ゜)y-~~ <保、、、保田
742名無しマコ:03/09/07 00:08 ID:5EPVNj/l
∬´▽`)ノ<保毛尾田保毛男!
743:03/09/07 08:13 ID:69fpDOL2
川σ_σ||<保、保・・・・・保護動物
744名無しマコ:03/09/07 16:13 ID:WcbyPqEu
∬´▽`)ノ<保湿効果!
745名無しマコ:03/09/07 23:32 ID:WcbyPqEu
∬´▽`)ノ<「ホームアローン」のマコーレー・カルキンがレクター博士の若い頃の役を
       やるんだってー!の保!!
746名無しマコ:03/09/08 17:35 ID:oep47Ocv
∬´▽`)ノ<保証人の保!
(O^〜^)<そういう生々しいのはヤメレ。
747名無し狩人:03/09/08 18:07 ID:qChM2RIu
狩狩で新スレはじめました。
「小説?『娘。戦記』」
マルスの続編です。良かったら読んで見てください。
748名無しマコ:03/09/08 22:43 ID:oep47Ocv
∬´▽`)ノ<読みましたヨー。スレの15でも感想レスつけてますけど
       楽しみにしています。
749名無し募集中。。。:03/09/09 00:24 ID:5QutHTvq
|゜皿 ゜)y-~~ <レスしちゃった
           楽しみにしてるで〜
750:03/09/09 08:10 ID:dDxNO6j9
川σ_σ||<保、保・・・保障は一生涯。
751名無し募集中。。。:03/09/09 20:06 ID:NcK9/o+5
752ソニン:03/09/09 20:11 ID:mFbb1l2x
753名無しマコ:03/09/09 21:02 ID:+3IQCxwI
∬´▽`)ノ<上のはもしや話題の「フシアナスクリプト」?軽々にクリックしないほうが
       良いかも・・・。
754みゅ:03/09/10 08:14 ID:DRnI5GZR
川σ_σ||<保、保・・・保線
755名無しマコ:03/09/10 15:41 ID:9CiVBAyl
∬´▽`)ノ<保命酒せんべいの保!

川o・-・)<広島県福山市の名産、「十六味保命酒(じゅうろくみほうめいしゅ)」を
      練りこんだおせんべい、らしいですよ。
756名無し募集中。。。:03/09/11 00:27 ID:JoSQYRnO
( ゜皿 ゜)y-~~ <アクセス規制は心臓に悪いわ〜・・・の保!
757名無しマコ:03/09/11 00:30 ID:6DvuGbtD
∬´▽`)ノ<ウチは停電でビックリでした。台風直撃です。
758名無し狩人:03/09/11 02:25 ID:wwQfC02z
アク禁は辛いですね。プロバイダ規制などはひとごとだと思ってたけど
いざ自分で喰らうときつい物です。

台風直撃・・・・やだなぁー。
759みゅ:03/09/11 22:56 ID:+goAsXeV
川σ_σ||<保、保・・・保守点検
760:03/09/12 08:12 ID:cAO9pCNh
川σ_σ||<保、保・・・保存
761みゅん:03/09/13 00:12 ID:cgT/A77W
川σ_σ||<みゅん
762:03/09/13 08:08 ID:K8WzF7aN
川σ_σ||<保、保・・・保安隊
763みゅ:03/09/13 23:38 ID:LbhYftkE
川σ_σ||<保、保・・・保養所
764みゅん:03/09/14 07:04 ID:V0FIxObP
川σ_σ||<保、保・・・保温
765名無しマコ:03/09/14 19:25 ID:H3Zkc5vo
∬´▽`)ノ<・・・保!
766:03/09/14 23:40 ID:PwQai99e
川σ_σ||<保、保・・・・いやむしろ今日は

川’ー’川<バースデーやよー

( ^▽^)<♪ハァ〜ッピバ〜スデ〜♪

川o・∀・)ノ<オメ!
767みゅ:03/09/15 08:22 ID:3MDgGl+4
川σ_σ||<保、保・・・保身?・・・ケッ!つまらん政治家が!
768みゅん:03/09/15 22:53 ID:AAstmni9
川σ_σ||<保、保・・・保母さんって最近は言わないんですか?
769:03/09/16 07:54 ID:wp7jGtww
川σ_σ||<保、保・・・保田圭?誰ですか?
770名無し募集中。。。:03/09/16 20:46 ID:0Ps0gC7K
( ゜皿 ゜)y-~~ <保・・・・・保マネチ!
771みゅ:03/09/17 08:22 ID:A/0pjb8g
川σ_σ||<保、保・・・保険?しっかり入ってますよ。
772みゅん八先生:03/09/18 00:07 ID:K8sH9Rji
川σ_σ||<「保」・・・と言う字はぁ、人が呆れると書きますぅ。
     人が呆れるでぇ、「保つ」とはこれいかに? 
773名無しマコ:03/09/18 00:17 ID:uQfeUbmb
∬´▽`)ノ<電気のある生活ってステキ!保。
774みゅん八先生:03/09/18 07:56 ID:Xt5efa1q
川σ_σ||<電気があって当たり前ぇ・・・デンコちゃんに感謝なのですぅ。
     因みにデンコちゃんのフルネームはぁ、ハイデンデンコ。
775名無しマコ:03/09/18 22:19 ID:EOG4sfpD
∬;´▽`)<またも嵐の予感・・・。もう水浸しはイヤ・・・。

∬´▽`)ノ<あっちのスレでのご質問にこちらで回答ですヨ。宮古島には一応
       火力発電所がありまして、電気はそこで賄われています。また、
       農業用水くみ上げのポンプを動かすために風力発電の風車が
       あったんですが、今回の台風14号の被害で折れてしまいました。
776みゅん八先生:03/09/19 07:55 ID:4iicAHI2
川σ_σ||<台風災害大変ですぅ。こう言う時こそ助け合いですね。
     日とと言う字はぁ、ノ(ヒト)とぉ、\(ヒト)が支えあって
     「入」(ヒト)と言う字になるんですぅ。

(;`_´)<先生、それは「人」(ヒト)じゃなくて「入」(はいる)では・・・

川;σ_σ||<・・・大変だとは思いますがぁ、頑張ってください。
777名無しマコ:03/09/19 23:13 ID:B7qReaYT
∬´▽`)ノ<今夜のマコ、「カエルの空揚げ」食べますた。味のほうはホントに鶏肉
       でした。食べるところの少ない手羽先みたいな感じで、鶏肉と変わんない
       なら鳥の空揚げのほうが安くて良いなと思いました。

∬´▽`)ノ< 15号は昼過ぎには通過して事なきを得ました。それとガラス屋さんが
       明日ガラスを入れに来てくれます。
778みゅん八先生:03/09/20 00:19 ID:dpT2NN4B
川σ_σ||<三年M組!みゅん八先生!

(;`_´)<M組って一体何クラスあんだよ・・・・
       先生それより台風が東日本にやってくる恐れがあるらしいです。

川σ_σ||<ばかちんがぁ、それくらいでビビるんじゃない!
     マコさんに比べたらたいした事はない!

(;`_´)<確かにそうかも知れませんが・・・

川;σ_σ||<あっ、でも裏山が崩れるかも知れない・・・

(;`_´)<どんな所に住んでいらっしゃるのですか?
779名無しマコ:03/09/20 19:10 ID:9kQ4Fo8M
∬´▽`)ノ<今日、やっと窓ガラスが入りました。保。
780三年M組!みゅん八先生:03/09/20 19:22 ID:JxlzoWzx
川σ_σ||ノ□<これは三者面談のお知らせです。

( `_´)<えっ?なぜ?

川σ_σ||<お前の今後の進路について親御さんとお話します。

(;`_´)<いや、進路も何も私はメロン記念日ですよ。
       それに「お前」って・・・

川σ_σ||<ばかちんがぁ、お前はそのままで良いと思ってるのか?
     そのまま行けばお前もズゴックの仲間入りだぞ!

(#`_´)<余計なお世話だ!って言うか親は関係ないだろが!

川;σ_σ||<あっ、やっぱり裏山が崩れるかも知れない・・・

(;`_´)<だから、おまいは何処に・・・・ってなんじゃそりゃ!
781三年M組!みゅん八先生:03/09/21 07:23 ID:kBUsmTzb
川σ_σ||<ゴルァァァ!大谷!マコさんとこの硝子割ったのお前だろう?

(;`_´)<ちっ、違いますよ・・・

川σ_σ||<何ぃ〜?じゃあ他に誰がいるんだ?

(;`_´)<知りませんよ。って言うか台風の被害なんじゃ・・・

川σ_σ||<台風?

( `_´)<そうですよ。頑張って下さいって言ってたじゃないですか。

川;σ_σ||<台風・・・・あっ、裏山が・・・

(#`_´)<裏山はもうええっちゅうねん!
782名無しマコ:03/09/21 22:12 ID:GkTU5r5s
川´▽`)<「裏山のひみつ」・・・こう書くと何だかエレキング出てきそうです。
783三年M組みゅん八先生:03/09/21 23:05 ID:wrYK+p4s
川σ_σ||<おおぉぉぉぉたにぃぃぃぃ!!

(;`_´)<なんだよ?

川σ_σ||<なんで村田がハロモニにピンで出てやがるんだ!

( `_´)<お笑い企画で稲葉師匠が出ればもれなくついてきます。

川σ_σ||<ええんか?おまいはそれでええんか?それでお疲れさまか?

( `_´)<なにが言いたい?

川;σ_σ||<いや・・・私も出たいなって・・・

( `_´)<最初にみんなで歌、唄ったじゃん。

川;σ_σ||<あっ・・裏山・・・・

(#`_´)<何だ?エレキングでも出たか?

川;σ_σ||<・・・イノシシがいた・・・・

(;`_´)<本当だ・・・ネタ無しで本当にいる・・・
784名無しマコ:03/09/21 23:50 ID:GkTU5r5s
川´▽`)<藤岡隊長に一度捜索してもらうのも良いかもしれませんね、裏山。
785三年M組!みゅん八先生:03/09/22 13:05 ID:ozeS76wo
川;σ_σ||<・・・・・

( `_´)<どうした?

川;σ_σ||<朝起きてTVつけたら、石黒さんが・・・・

( `_´)<そう言えば・・しまった見逃した。で?どうだった?

川;σ_σ||<イメージだいぶ変わってて、最初誰だか解らなかった・・・

( `_´)<もう、お母さんだしね。

川;σ_σ||<でね、今でもメンバーと連絡とかするんですか?って質問で・・・

( `_´)<なに?どうしたの・・・

川;σ_σ||<・・・・安倍さん・・・名前が出なかったの・・・・

(;`_´)<・・・・えっ?・・・・
786名無しマコ:03/09/23 00:16 ID:0PQyytOG
川;´▽`)<寝坊して「はなまる」見れなかったのです・・・。
787三年M組!みゅん八先生:03/09/23 00:47 ID:o0IX55Cl
川σ_σ||<HEY×3見るの忘れた・・・

( `_´)<黄門でも見てたのか?

川σ_σ||<NFL見てた。

( `_´)<アメフトか。

川σ_σ||<ボブ・サップってまだアメフトやってるんだね。

(;`_´)<あれはボブ・サップじゃなくてウォーレン・サップだ。

川;σ_σ||<えっ?違うの?

( `_´)<まったくの別人、って言うか、おまいのどの辺が先生なんだ?

川;σ_σ||<・・・裏山・・・・

( `_´)<もう突っ込まないぞ!
788三年M組!みゅん八先生:03/09/23 07:48 ID:H1N4fUun
川σ_σ||<運動会の季節です。

( `_´)<そいや、もうすぐだね。

川σ_σ||<なんでヲタどもの前で走ったリしなくちゃいけないんだ!

( `_´)<いや、仕事だし、みんな楽しめれば良いじゃん。

川σ_σ||<ばかちんが〜、おまいはそんなやすい芸人か?
     身体はってなんぼのもんじゃってか?

( `_´)<走るが嫌だったらはっきり言えば?

川;σ_σ||<いえ・・・決してそんな事は・・・・

( `_´)<じゃあ何だよ?

川;σ_σ||<あっ、マコさんとこはTV直ったみたいですね。良かった・・・

( `_´)<・・・・
789名無しマコ:03/09/23 10:37 ID:0PQyytOG
川´▽`)<狼では背面跳びスレが3つくらい立ってました・・・って
      岡女運動会じゃないんですか?
790三年M組!みゅん八先生:03/09/23 23:32 ID:FrmiFcGu
川σ_σ||<はい、今日は後藤さんのお誕生日です。
     大谷さんプレゼントは用意してきましたか?

(;`_´)<えっ?いきなりそんな事言われても・・・・

川σ_σ||<ばかちんが〜、そんな事で同じハロプロメンバーだと言えるのか?

(;`_´)<面目ない・・・それで、みゅん八先生は何を用意したんですか?

川;σ_σ||<えっ?・・・いや・・その・・・

(#`_´)<おまい・・まさか用意して無いなんて事はないよな?

川;σ_σ||<とっ、とんでもない。私はお祝いしてあげようとする
      真心を用意してます。高橋さんの時の娘。メンバーの様に・・・

(;`_´)<・・・おい、こら。今おまえトンでも無い事言ってるぞ。

川;σ_σ||<大変・・・前の山で正体不明の生き物が鳴いてる・・・

(#`_´)<こんどは前かよ!って言うかマコさんの質問はシカトかい!


Q・「岡女運動会じゃないんですか?」
A・川σ_σ||<ええ、まったく違いますね。近所の地区民運動会です。

( `_´)<嘘を言うな!
791名無しマコ:03/09/24 07:17 ID:Dps9MH2M
川´▽`)<保。
792名無しマコ:03/09/24 19:08 ID:EBbtzCgN
川#´▽`)<今夜のマコ、悪魔の宴で撃沈です。「おとーり」恐るべし・・・。
793三年M組!みゅん八先生:03/09/24 23:03 ID:omglBHAd
川σ_σ||<おとーり・・・それは恐怖の宴・・・

( `_´)<なんなの?

【みゅん八先生の豆知識コーナー。お題・おとーり・】
※・・・泡盛を用意しよう・・・※
川σ_σ||<まず親を決めます。その親がコップに泡盛を注ぎ一言。
     そして一気にその泡盛を飲み干します。
川σ_σ||<次にそのコップにまた泡盛を注ぎ次の人へ。
     渡された人は一言。そして一気に飲み干す。
川σ_σ||<それを繰り返し親にコップが戻ったら親はまた一気。
     そして次の親を指名して繰り返しと言うエンドレスの儀式なのです。
川σ_σ||<宮古島に伝わる伝統儀式らしい・・・・

( `_´)<らしい・・って知らないのかよ!

川σ_σ||<関東地方の人間が知る訳ないだろうがぁぁぁ!!

(;`_´)<・・・そだね・・・・。

川σ_σ||<って事でググってみた訳ですが・・・
     結構いろんなサイトがヒットして、ビク−リ。

( `_´)<なんか初めて先生みたいだったな。って言っても
       誰がここ見るんだよ。マコさんに言ったって意味ないじゃん。

川;σ_σ||<それは・・・ほら、( ゜皿 ゜)y-~~さんとか
      まだ見てくれてるかも知れないし・・・

( `_´)<そうかな?
794名無し募集中。。。:03/09/25 05:19 ID:7Uht/xfv
795三年M組!みゅん八先生:03/09/25 13:20 ID:62R0HO28
川oб-б)ノ□<おはようございます。それでは出席をとりますぅ。
       あっ、おおたにぃ〜!

( `_´)ノ<ハイ!・・・って、おまいは誰だ?

川oб-б)<あっ、みゅん八です。ハイ、完璧です。

( `_´)<・・・こらっ!紺野・・・何のつもりだ?

川o・-・)<ちいっ!バレたか・・・勘のいい奴め。何で解った?

( `_´)<いや、勘が良いとかじゃなくて・・・目とかもおかしいし・・・

川o・д・)<しまった!бじゃなくてσだったか!私とした事が・・・

( `_´)<それ以前に全体がおかしいよ。
796三年M組!みゅん八先生:03/09/25 13:36 ID:OG4ujfEx
川oσ-σ)<では、改めて・・・

( `_´)<もういいっちゅうねん、で?何の用だ?

川oσ-σ)<実は、大変なニュースが入ったのです。

( `_´)<大変なニュース?

川oσ-σ)<そうなのです。近々奴が・・ブラザーの奴がDVDと本を出すとか。

( `_´)<ブラザー?

川oσ-σ)<間違えました。アミーゴです。

( `_´)<ああ、鈴木あみちゃんね、今度、亜美になるんだっけ?

川oσ-σ)<そうなんですよ。奴め調子に乗って田中のマネをしてるんです。

( `_´)<田中?・・ああ、麗奈〜れいな、って事ね。

川oσ-σ)<はい、これで売れると思ったら大きな間違いですね。
797三年M組!みゅん八先生:03/09/25 13:51 ID:9L5gcEHj
( `_´)<いや、人の事はどうでもいいだろう?

川oσ-σ)<ばかちんがぁ〜。奴が復活したら間違いなく我々の脅威になるのだ!

( `_´)<そうか?あまり影響はないんじゃないか。元々落ち目だし・・・

川oσдσ)<きっ、貴様ぁ〜!言うに事欠いて落ち目だとぉ〜?
      娘。が終ったらおまいらも一緒じゃぁ〜!

(;`_´)<・・・正直スマソかった・・・

川oσ-σ)<まあ良い。そう言う訳なんで何か対策を練らないと・・・

( `_´)<いや・・別に良いんじゃない?

川σ_σ||<はい、おはようございますぅ。・・・あれ?私がいる・・・

川oσ-σ)<おおっ、これはこれは、ようこそ、もう一人の私。
      一緒に対アミーゴ作戦を考えてくれたまえ。

川σ_σ||<えっ?・・・あっ、はい! 

( `_´)<おまいら・・・もう何も言う気になれんわ! 
798名無し募集中。。。:03/09/25 16:03 ID:rtf8wqKU
( ゜皿 ゜)y-~~ <レスしようとしたらアクセス規制。レスしようとしたらアクセス規制。
            レスしようとしたらアクセス規制。レスしようとしたらアクセス規制。
            もうねいい加減にして!と叫びたなりましたよ、いやホンマ。
            また規制される前に、、、、
            2日に1回くらいの割合でこのスレ見てますよ!
            ついでに向こうは毎日見てますよ!

( ゜皿 ゜)y-~~ <ところで狩狩はどうです?
            半ば強引に紹介した手前ちょっと気になってたりなってなかったり
799三年M組!みゅん八先生:03/09/25 17:16 ID:KzmusS73
川σ_σ||<ほらっ!ほらっ!( ゜皿 ゜)y-~~ さんも見てるじゃん。

( `_´)<おおっ!本当だ。って事は他にも・・・

川oσ-σ)<調子に乗るなぁ!だいたい元々見てくれてる人は少ないのだ!

( `_´)<紺野、まだいたの?

川o・д・)<紺野いうなぁ。って言うか考えても見ろ!
     マコさんに( ゜皿 ゜)y-~~さん、いいこの( `◇´)さん
     後は地方人さんと前スレの3さん、電気ひ辻さん・・・etc
川;o・-・)<結構いたじゃん・・・・

( `_´)<顔戻ってるよ。

川σ_σ||<そんな訳で、まだこのスレは氏んでないと・・・

( `_´)<有り難いこっちゃ。

川o・-・)<こらこら、何か忘れてるぞ。

川σ_σ||<えっ?

川o・-・)<仕方ないここは私が・・・移転は狩狩が出来る前から
     既に検討してたのです。まだ狩で管理人さんが
     そんな話をしている時に移転OKもいただきました。
     だから遅かれ早かれ移転はしていたと思います。

( `_´)<まっ、最終判断はやっぱり( ゜皿 ゜)y-~~ さんの
       一言があっての事ですが、雰囲気的にはこっちより良いかも。

川σ_σ||<ひょっとしたらみゅん八もあっちに行くかも知れないですよ(w
800三年M組!みゅん八先生:03/09/25 17:30 ID:T4zCLfrh
川o・-・)ooO(なんで800じゃないだろう・・・?)

(;`_´)<おまい、それやったら・・・あのスレの犯人が・・・

川o・-・)<♪大丈夫、きっと大丈夫♪

川σ_σ||<・・・出番がない・・・
801名無しマコ:03/09/26 00:14 ID:Git3aFyR
川´▽`)<そういや金八っつぁんの生徒と言えば真っ先に思い浮かぶのは「加藤」
      「松浦」ですが・・・みゅん八っつぁん的にはどうなんだろ・・・?
802三年M組!みゅん八先生:03/09/26 08:19 ID:4VuxyiJZ
川σ_σ||<金八と言えばぁ、「俺は腐ったみかんじゃねーよ」ですか?
     しかしぃ、みゅん八はぁ「顔は駄目だよボディ、ボディ!」
     これでしょうかぁ。

( `_´)<時代的にはマコさんと変わらないって事か?

川σ_σ||<ばかちんが〜。再放送に決まってるだろうが!
     リアルで見てたのは、上戸が出てたやつの
     二つ、三つ前のやつ。
     いつも保健室にいる、水野さん?が好きでしたぁ。

( `_´)<いや、マコさんだってそれ位の年代だろう?話の感じからすると。

川σ_σ||<えっ?そうなの?

川o・-・)<おじゃマルシェニュース!みゅん八の中の人は学年で言うと
     マコさんの二つ下になる筈です!

(;`_´)<おまい、それ何処で仕入れて来た情報だ?

川o・-・)<内緒です。
803名無しマコ:03/09/26 22:05 ID:qs2K1W7Z
川´▽`)<ちなみに誕生日に「イナズマン」の本放送が始まってます。
804三年M組!みゅん八先生:03/09/26 23:07 ID:wgBNueiH
川o・-・)<刑事長!自白に追い込みました。

( `_´)<良くやった・・・って罠だったのか?

川o・-・)<いやいや、二つ下は本当です。それは知ってました。

川σ_σ||<みゅん八ニュース!

( `_´)<なんだよいきなり?

川σ_σ||<みゅん八も引越しに成功しました。

( `_´)<そうだったね。さて何処のスレにいるでしょう?

川o・-・)<それは内緒です。
805コン:03/09/27 08:49 ID:k0UNkV+a
川o・-・)<おー団子!
806名無しマコ:03/09/27 17:11 ID:G0+ux1gy
川´▽`)<ご好意ありがとうございます。ちょっと深夜から朝までの空気が
      怪しかったので、誘導は今晩くらいの動きを見てからにしたいと
      思います。
807コン:03/09/28 07:58 ID:iLQfNO4V
川o・-・)<一日一回の保全が必要
808ナナシマン :03/09/28 18:57 ID:wQJh3spm
 という訳でさっそくこちらの名前でお邪魔しております。今日に関しては僕自身特に
提起すべきものがありませんので、もし他の作者さんで何かありましたらご自由に
提起していただければと思う次第です。
809コン:03/09/29 00:12 ID:6wKXR7k4
川o・-・)<私はこのスレの最後の番人です。ナナシマンさんの仰る様に
     このスレは「仮面ライダーのの」の皆さんにお任せします。
     なおこのスレは「川o・-・)<一日一回の保全が必要」です。
     注意して下さい。ではそう言う事で・・・・

川o・-・)<それからこのスレは元々お話のスレです。
     上のほうにお話があるので良かったら読んで下さい。
     最初の方に前スレのリンクも貼ってあるのでそちらかどうぞ!

川o・-・)<では私も引越しをしましょうか・・・・おじゃ、まーるしぇ! 
810名無しマコ:03/09/29 20:33 ID:Mp4Xrckr
川´▽`)<保全。
811名無し募集中。。。:03/09/30 06:33 ID:U6wD9keu
( ゜皿 ゜)y-~~ <保守
812名無しハンペン:03/09/30 11:03 ID:BBFC1oqZ
純粋に好奇心からの質問ですが、皆さんは今後の展開についてどの程度お考えですか?
それぞれの伏線の消化や、ラストのイメージなど、具体的な内容は別にして構想とか
在りましたら教えてください。もちろん、まだまだ先の話ではありますが。

ちなみに自分は、
昭和的ラスト(全ての悪事は一つに通じる。ラスボス倒してめでたしめでたし)
平成的ラスト(裏に隠された意外な真実。人類の未来とは?)※あくまでイメージです。
どちらが良いのか決めかねています。
813ナナシマン:03/09/30 21:19 ID:FOSFCx3Y
>>名無しハンペンさん
 実はそれについて、僕自身も一度他の作者さんに伺ってみたかったんです。
送り手である作者としてどのようなビジョンをお持ちなのか、あるいは読者
としてはどのような展開を期待されるのかということをお聞きする機会が、
実は今なのかもしれません。

>それぞれの伏線の消化
 伏線の消化・・・という点に関して言えば、個人的に一番何とかして
おきたい話で、冬あたりを目途にしてイナズマン編を前後編で完結
させたいと考えています。
 それと今更な話で恐縮なのですが、ブラックとファイズのネタを
スムースにリンクして下さったことに大変感謝してます。
 後は・・・大幹部のリストラ策ですか(w。
814ナナシマン:03/09/30 21:21 ID:FOSFCx3Y
>ラストのイメージ
 個人的にはどちらかと言うと最後は「造物主との未来をかけた戦い」
みたいなイメージ〜まんまアギトの路線ですが〜を抱いていました
ので、その点からいくと僕のイメージは平成寄りなのでしょうか。

 でも、ライダー組はともかくその他個別のケースは同じ着地点に
持って行けないケースがありますね・・・例えばイナズマンやキカイダー
あたりはまた話が違ってきますよね。キカイダーについてはテレビ版01
の「良い子の味方、人造人間万歳!」よりはやはり原作的ラストに期待が
集まるでしょうし、イナズマンはフラッシュのイメージだと最後まで
ハードな話になることは必至です。バイクロッサーは単純明快な勧善懲悪
モノなので便利なんですが(w。


>今後の展開
 正直RXはキツイなぁ・・・(w。それと、みっちゃんが蛇になったことで
G3を誰にするかって言うのを一人考えてみたんですが、キカイダー編さん
の構想に準じる形で新垣を当てるか、それ以外では個人的にはソニンか
安部麻美を推したいです。特に根拠は無く思いつき以外の何物でもないの
ですが。

 あと、ラストの話が出たついでなんですけれども、本来オリジネーター
ではない僕が言うべきことではないと思うんですが(○期っていう考え方が
出来るとするなら、僕らは第2期くらいになるんでしょうか?)叶うなら
最終回は一つの話を歴代の作者さん方と総がかりで書ければいいな、とか
思ったりしてます。
815名無し狩人:03/09/30 23:48 ID:QJK+xyEe
名無しハンペン様
ナナシマン様

今後の展開については、ぶっちゃけお任せしようかと考えております。
バイクロッサーはナナシマンさんの仰る通りなので、どうにでも出来るし。

ラストのイメージはどちらかと言うと「昭和的」を考えてたなぁ。
ただし「それぞれのその後」を入れたいですね。
初期の皆さんが戻って来てくれれば私も一緒にラストをやってみたい。
一通り、あらすじを作ってそれを基にみんなでリレー。
だからどんなラストになるのか「あらすじ以外は誰も解らない」
みたいな展開が出来ればいいなぁ。
816燃えろ!兄弟拳:03/09/30 23:58 ID:B+Xe4TDu
やべー!名前まちげーた(w

ちなみに、今までの作者さんてどれ位いるのかな?
思いつくだけ書いてみる。名前は違うけど同じ人もいるかも。(敬称略)

名無しっぺ、名無し1号、コテハン、カオレンジャー、名無し坊、ナナシマン
名無しX、白い名無し娘。、名無しんじー、名無し天狗、名無しスター、
名無しハンペン

抜けている人がいたらごめんなさい。

日本一の名無し=ナナシマンさん。ですよね?
それから
キカイダ−編=名無しハンペンさん。でいいのかな?

実際初期は改名が多いみたいなので良く解らないし
とりあえず思いつくだけ書いてみました。

あと何処かで、各話毎の作者と紹介を見た気がするけど誰か覚えてます?
817名無しスター:03/10/01 01:28 ID:tVKqsfKi
最終回、なんて考えたことも無いですが。
そろそろ考える時期なんですね。

本編を書きたい、と言った割に何も頭に浮かばない・・
幹部にのリストラについては、担当を決めて一人ずつ殺すのもありかなと思いましたが、
似たようなパターンになる罠どうしても。

ラストは私は昭和がいいですね。
幹部より、広げすぎた海外支部をどうするか・・・
炎の転校生みたいに、日本の本部を叩いた後で海外に散って行く・・なんてのもいいかもw
818名無しハンペン:03/10/01 01:48 ID:8TAHArLM
思いつくままにレス返し。
>ナナシマンさん
>伏線の消化
こちらとしてはキカイダーがらみで、ダークの壊滅、オリジナルハカイダーの復活
あたりでしょうか。一応原作風の展開を考えてます。(いろいろ伏線も張ってますし)
同時につんくの脳の扱いもポイントになるのではないかと思います。

>ラスト
私の考えていたのも同じような展開です。平成的というか石ノ森的というか、
009の天使編とかそんな感じですね。
個人的な妄想ですが、「組織が一度壊滅してること」が重要な意味を持つのでは
ないかと考えてます。

>今後の展開
そろそろ中盤から終盤へ向けて話を畳む時期かなとは思います。
重要なのは、やはりブラック篇でしょうか。ただ私はブラック詳しくないので……。
G3役、ソニン姉さんは素のままのほうが強そうな気もしますが(w でもこちらに一票。
それとリレーというのは面白そうですね。中盤で一度やってみるのもいいかも。
私はスパロボ風に部隊を二つに分けるってのも考えてました。(海ルートと山ルートとか)
現状だと活躍できない子も多いので。
819名無しハンペン:03/10/01 01:49 ID:8TAHArLM
>燃えろ!兄弟拳さん
キカイダ−編=名無しハンペンであってます。歴代作者の数も結構なものになってきてますね。
そろそろ新しい作者さんの登場も期待したいところですが。
それと、それぞれのその後の話はやっぱり欲しいですね。
できればハッピーエンドが望ましいです。

>名無しスターさん
>幹部のリストラ
ブルースリー「死亡遊技」って手もありますよ。各階で待ち受ける幹部、対峙する因縁の敵、みたいな。
ラストですが、昭和的な勧善懲悪も捨てがたい所ではあります。
なにより書きやすいですし(w


今抱えてる飼育のスレが片づけば、こちらにももう少し力を入れられるのですが、
それまではあまり書き込むことはできないかもしれません。
ネタふりだけで申し訳ありませんが、皆様がんばってください。
820名無し天狗:03/10/01 19:11 ID:jNHEPFLq
初めてここを利用します。

>ALL作家様
確かにラストなど今後を考えねばならない時期かもしれませんが、
とりあえず私自身どうにかしないと、と言うのが今の私の現状です。
(因みに私も昭和的ラストを望む者の一人です)

長引けば長引く程皆さんに迷惑かけてるような気がして・・・
誠に相済みませんです。

更に言ってしまえば、21世紀渡航後の嵐の結末も全然考えてません・・・
送ったはいいが、どんな結末を嵐に用意させるか、とか・・・
自分のことばかりで申し訳ありません。
821燃えろ!兄弟拳:03/10/01 22:33 ID:WN6QOeAm
名無しハンペン様
二つに分けての同時進行的な話って面白いけど難しいですよね。
>>809でも書いてますがこのスレは元々お話のスレです。
そこでも少しやってはいるのですが設定でうっかりすると
そこにいないメンバーを出してしまいそうで・・・
ただ、リレーでそれが出来たら本当に面白いだろうなぁ!

ところで、ナナシマンさん以外でここを読んだもしくは読んでいた方っています?
感想とかはどうでも良いのですが私が持っているラストのイメージは
そんな感じです。
822名無し募集中。。。:03/10/02 19:25 ID:RruxPeEE
( ゜皿 ゜)y-~~ <保
823ナナシマン:03/10/02 22:22 ID:t+l/IsvZ
 実は現在の話は書く時間が少ないせいもあるんですが、意図的に遅め気味に
更新してます。次の方の予定がないと空白をあけてしまうのが正直ちょっと怖い
んですよね。

>>822さん
 ありがとうございます。
824ナナシマン:03/10/03 02:00 ID:wYIMXEVE
>>823
あぁ、よく読んでみると何か語弊というか誤解されそうな感じ。ちょっと付け足して
おきます。
 更新を続けていく中で、次の方がまだ決まっていない現状において、あまり早く
終わらせてしまうと、話が載らないままの状態が続いてしまう空白期が生じてしまう
おそれがあるので、それで少し延命というわけではないんですけど若干遅らせ
気味に行こうということなのですが、こういうストーリー進行に関しては皆さん
どのようにお考えでしょうか?
825名無しハンペン:03/10/03 17:20 ID:Iru5Cioz
>燃えろ!兄弟拳さん
実はわたしにとって、このスレは因縁のあるスレなのです(w
というのも、わたしが書いてる話と、このお話が良く似ていまして(前スレで名前が出てたアレです)
自分のほうが完結してから読もうと思ってまだ手をつけていないのです。ごめんなさい。
ちなみに狩狩のほうは読んでますよ。

>ナナシマンさん
どちらも一長一短だと思います。
なので、お好きなほうでよろしいかと。
826燃えろ!兄弟拳:03/10/03 23:36 ID:oxZFDtA6
名無しハンペン様
マジっすか?なんとまあ・・・・ぶっちゃけあの時はへこみましたが
「僕はあの人に勝ちたい・・・・」そんな感じで続きを書いていました。
向こうはこっちの事なんか知らないだろうと思っていたので正直嬉しいかも(w
実はあれから怖くて続きを読んでいないので続きを読んでみます。

皆様、関係ない話でスマソ!
827名無しマコ:03/10/04 00:33 ID:mZE0k0y8
川´▽`)<  悪魔の宴をコソーリバッくれて来ました。でも本スレの更新は今日は出来そうに
       ありません。申し訳。

        それにしても作者の方々の不思議な縁というのはあるものなんですね。
       名無しハンペンさんの方も>>825の書き込みを見て飼育行ってきました。
       早速「お気に入り」入りです。雑談失礼しました。
828ナナシマン:03/10/04 00:37 ID:mZE0k0y8
>>816
 V3の頃ですね。確か僕のは「歴代作品と趣が異なる異色作」とか書かれてましたっけ。
当時はまだ新(rの頃でしたから、せっかく見付けた面白そうなスレに、一体どんなノリで
入っていったらいいのかわからなかった頃です(w。当時はズバットやりたかったんです
けど、すでに登場していて結構イメージの定着したキャラクタだったため(市井神話
の最盛期と言えた時期ではなかったでしょうか?)諦め、まだあまり手垢のついていない
矢口にターゲットを絞って、当時飼育で好きだった「戦え!ぼくらの矢口マン」のノリを
拝借して書いたものでした。
829名無し募集中。。。:03/10/04 22:07 ID:jOT00ehn
( ゜皿 ゜)y-~~ <保・・・・ルマリン!
830名無しマコ:03/10/04 23:41 ID:kFlvgdNj
>>829さん
川´▽`)<すいません。お手数をおかけしました・・・。 
831名無しマコ:03/10/05 13:27 ID:uUk6va9A
川´▽`)<実写版セーラームーンの出来にびっくり。「北斗の拳」実写版に匹敵する
      怪作になりそうな予感・・・保全。
832名無し募集中。。。 :03/10/05 22:21 ID:ErR7XYFQ
川o・-・) <朝に天気予報を見ようとしてTVをつけたら、実写版セーラームーンが
      やっていて、飲んでいたコーヒーを吹いてしまいました。
833名無し募集中。。。:03/10/06 03:59 ID:F8obNuab
>>830
( ゜皿 ゜)y-~~ <うちの保全は気にせんでええでー
           所詮ROMの自己満足ですわ
           ライダースレ大好きなだけでやってますから 勿論このスレも大好きやけどね
          
834名無しマコ:03/10/06 16:14 ID:SOD8zqHx
川´▽`)<最近は地上波放送において「改造人間」という言葉が使用に注意を要する
      言葉に指定されているらしく、そのため平成ライダーが改造人間という設定
      を使えないのだという話が特板にありました。保全。
835名無し天狗:03/10/06 16:57 ID:pq4roPVi
>名無しマコさん
そうなんですか・・・サイボーグヒーロー結構好きなのにチョット残念。
836名無しマコ:03/10/06 23:25 ID:qoRJJU1Z
>>835
川´▽`)<医療技術の発達によって、失われた身体の機能を補うために機器を移植する
      などして取り戻している人たちに対する誤解や差別を助長する惧れがある、
      との事らしいのです。テレビはいろいろ難しいですね。

川´▽`)<そんな中でちょっと安心しているのが、北野版「座頭市」で悪党が市に対して
      「めくら」という言葉を使っていることなんです。金髪だろうと朱塗りの仕込を
      使おうとタップダンスしようとかまわないんですけど、「めくら」呼ばわりされない
      市だけは見たくないなと思ってたんです。映画のほうは実は未見ですが。

川´▽`)<いかに差別的と思われがちな表現であっても、必然性のある使い方をされて
      いる限りは作家の意図を尊重するべきだと常々思っています。座頭市の話に
      なりますが、「この視覚障害者が!」なんて悪役は絶対言いませんよね。
       大切なのは言葉自体を隠匿することより、そういった言葉を該当する人、
      実際に機器によって身体の機能を補っている人や、目の不自由な人に
      言ってはいけないという事を教育できる、または個人が自覚できることだと思う
      のです。

837みゅん八先生:03/10/06 23:49 ID:WMLiFmhd
川σ_σ||<「誤解や差別を助長する惧れがある」
     聞くところによればぁ、そーゆーのは、ほとんどTV屋さんの
     自主規制だとかぁ・・・。しかしぃ〜。良く考えればぁ
     逆にそーゆー事をゆー事が一番差別だと思うのですぅ。
     「改造人間」とゆー言葉からぁ、誰が
     「失われた身体の機能を補うために機器を移植するなどして
      取り戻している人たち」を連想するでしょうかぁ?
      本当にぃ〜、悲しい時代だと思いますぅ。
838名無しマコ
川´▽`)<今更なんですが、岡女まぁまぁでした。テレビ情報誌で取り上げられてた
      部分がけっこうカットされてたみたいなので、「完全版」に期待。保全。