303 :
Pちゃん:
あれから一週間がたった。
相変わらず私は、いつも石川さんと行動してる。
石川さんは・・・あの日から一度も吉澤さんと口をきいていない。
「珍しいねぇ〜梨華ちゃん、よっすぃーと喧嘩でもしたのぉ?」
「早よ仲直りせなあかんでぇ」
「やだな〜もぅ、そんなんじゃないよぉ」
吉澤さんは、「何も心配しなくていい」って言ってくれたけど、
やっぱり気になって仕方が無かった。
それからもう一つ。
『よっすぃーなんか、何も知らないくせに』
あのときの、石川さんの言葉。
あれは・・・一体どういう意味なんだろう・・・。
304 :
Pちゃん:03/06/22 08:09 ID:hcNPv94V
「はぁ〜今日も疲れたわー」
「お腹すいたー」
「あたしも・・・。どっか寄ってく?」
「お!よっすぃー太っ腹〜。のの!よっすぃーが奢ってくれるって〜」
「わーい」
「・・・分かったよ、ラーメンでいいよね?」
気晴らしにはちょうどいいかな、と吉澤は思う。
このところずっと気の揉むことばかりだったし、何より辻加護といれば癒される。
(梨華ちゃんには・・・明日、絶対あやまろう)
一週間謝りそびれて、今に至る。
このままじゃいけないことは、吉澤にもよく分かっていた。
「よっすぃー!!早くーっっ」
「はいはい・・・」
305 :
Pちゃん:03/06/22 08:09 ID:hcNPv94V
「あぁぁっっ!!!」
「?。どうかした?よっすぃー」
「・・・ごめん、ちょっと・・忘れ物した」
よりによって携帯を忘れてくるなんて。しくったな、と思う。
取りに戻ろうか、よそうか・・・少し迷ったが、事務所からそう遠くない所で気づいたのは幸いだった。
「ごめん、ちょっと取ってくるわー。先帰っといて!」
「えぇー。ラーメンはぁ?」
「また今度!」
ぶつぶつ言う辻加護に「ごめんね!」とだけ叫び、吉澤は踵を返した。