267 :
Pちゃん:
「亀井、帰ろー」
「あ、はい!」
今日も石川さんは、私を誘ってくれた。
私を見る他のメンバーの目は怖いけど、やっぱり嬉しい。
「お腹すいたね。どっか寄ってく?」
「え、でも―――」
「ね!そうしよ!あたし奢ったげるよ」
ちょうど、そんな会話をしていた時だった。
268 :
Pちゃん:03/06/15 17:31 ID:Dz/m0xKv
「梨華ちゃん、ちょっといい?」
私たちは、吉澤さんに呼び止められた。
石川さんは、一瞬表情を強張らせたけど、すぐにいつもの笑顔に戻って言った。
「なに?あたしこれから亀井と帰るんだけど・・・」
「うん、ちょっと、話したいことがあって」
「でも―――」
「いいですよ、石川さん。私、待ってますから」
「あと亀井。あんたも一緒にいてほしいんだ」
(―――私にも・・・?)
269 :
Pちゃん:03/06/15 17:32 ID:Dz/m0xKv
「前から言わなきゃと思ってたんだけど・・」
私は小さくうなずいた。
石川さんはまだ無表情のまま、吉澤さんを見つめている。
「梨華ちゃん、最近亀井にかまいすぎだよ」
「・・・・え?」
拍子抜けた声をもらしたのは私だった。
「誰と仲良くするか、それは梨華ちゃんの勝手だと思う。でも、亀井だけ・・・
ちょっと度を越えてると思うんだ」
「・・・・・」
それは・・・私も少し感じてたことだった。
居心地がいい、なんて思ったりしたけど、やっぱりいけないんだ。
石川さんに甘えてばっかりじゃ・・・―――
270 :
Pちゃん:03/06/15 17:33 ID:Dz/m0xKv
「・・・ふふっ・・」
「梨華ちゃん?」
「・・やだぁー。よっすぃー、おかしいよぉー」
「え?」
「話ってそれだけ?なぁんだ。時間ムダにしちゃったー」
(石川さん・・・?)
「別にあたし、亀井ばっかり可愛がってるとか、そーゆうんじゃないよ。ねぇ?」
いきなり私に振られて、思わずこくこくとうなずく。
「ね。亀井もこう言ってるでしょ?」
「でも―――」
まだなにか言いたそうにする吉澤さんを、石川さんは、きっと睨みつけた。
それはほんとに一瞬だったんだけど、確かに見えた。
吉澤さんを見る、怖いくらいに冷たい目・・・。
271 :
Pちゃん:03/06/15 17:36 ID:Dz/m0xKv
「分かった、よっすぃー妬いてるんだ?」
(石川さん!?何言って―――)
「あたしが亀井とばーっかり仲良くしてるから、悔しいんでしょ?」
「石川さん――」
パンッッッ
軽快な音がして、でもその瞬間、私は目をそらしていた。
おそるおそる視界を戻すと、俯き加減で頬をおさえている石川さんがいた。
吉澤さんの目も・・・真剣だった。
「ふざけないで。ちゃんと答えて」
本気だった。初めてこの人が怖いと思った。
私は、何もできない。ただおろおろすることしか。
272 :
Pちゃん:03/06/15 17:36 ID:Dz/m0xKv
「よっすぃーなんか・・・」
震える声がした。石川さんの目が、少し潤んでいた。
「よっすぃーなんか、何も知らないくせに!!!」
「梨華ちゃん!」
「石川さん!?」
石川さんは、振り返らなかった。
握ったままの拳が震えている。
私のせいだ・・・・私のせいで、こんなことに―――。
「亀井」
私を呼んだ吉澤さんの声は、さっきまでとはうってかわった穏やかな声で。
「亀井は、何も心配しなくていーよ」
肩に優しく吉澤さんの手が触れるのを感じて、私はまた泣きそうになった。
273 :
Pちゃん:03/06/15 17:47 ID:Dz/m0xKv
川o・-・)<最近亀井さんの影が薄くなっているとの意見が出てますが・・・。
川o・-・)<では主役はいったい誰なのでしょう?石川さん?吉澤さん?それとも私、紺野でしょうか?
川o・-・)<・・・・・・
川*・-・)<冗談です。たとえ出番が少なくても、虐められなくても、影が薄くなってきていても
このスレの主役は亀井さんですよ。
川o・-・)<それではこのへんで!紺野あさ美でした。