164 :
Pちゃん:
「よっすぃー!紺野!一緒だったの!?心配したんだよ!」
メンバー達が二人のほうへ目を向ける。
紺野の方を吉澤が抱き支えるようにして、二人は入ってきた。
「あさ美ちゃん?頬が赤いよ…?大丈夫?」
「ううん、なんでもないんだ…」
(ごめんね、紺野。)
心の中で吉澤は謝った。
紺野の片方の頬がうっすらと赤く腫れあがっているのには、理由がある。
165 :
Pちゃん:03/04/23 19:31 ID:wLIr020W
練習室で紺野に詰め寄られて、確かに吉澤は途惑った。
“今、誰の事考えたんですか?”そう紺野に言われて、真っ先に浮かんだのは…石川の顔だった。
(私だって何度も、梨華ちゃんが羨ましいって思った…)
そう自覚したとき、紺野の言葉に洗脳されてしまいそうで。
次の瞬間、吉澤は紺野の頬を思いっきり打っていた。
大きな目をさらに見開いて、紺野が吉澤を見つめる。
「吉澤…さん?」
「ごめん。紺野!…でも、やっぱり間違ってるよ」
搾りだすような声で吉澤が言った。
「私も確かに…ある子が羨ましいって思ったこと、あるよ。でも…殺したい、なんて思っちゃいけない」
少し赤くなった紺野の頬にふれる。
「悔しかったら、羨ましかったら…その人を追い越すくらい沢山練習して…自分の力で奪い取らなきゃ駄目なんだ」
(殺すってことは、絶対に使っちゃいけない禁じ手。紺野なら、分かるよね…?)
166 :
Pちゃん:03/04/23 19:31 ID:wLIr020W
「ごめん、なさい」
ほとんど聞き取れないくらいの声量で、でも確かにそう言った。
吉澤もそれを聞き、やっと頬の筋肉を緩める。
「ごめんなさい…」
大粒の涙が一粒、紺野の頬を伝った。
(ありがと、紺野。分かってくれたんだね…?)
目の前にいるのは、さっきまでの狂気じみた紺野じゃない、ほんとに普通の…女の子なんだ。
「紺野。ごめんなさい、は私に言うんじゃない…言わなきゃいけない相手は――」
紺野は小さく2度頷く。
「よし。じゃ…戻ろっか。戻って謝ろう…ね?」
167 :
Pちゃん:03/04/23 19:31 ID:wLIr020W
川o・-・)<こんにちは。偽りことPちゃんです。
川o・-・)<しばらく来れていなかった間に意見を沢山頂けて嬉しい限りです。
川*・-・)<このスレを頂いたときからやはり批判的な意見も出るだろうと予測はして
いましたので、貴重なご意見を頂いた分、嬉しく思ってます。
批判的な意見も頂いた方が、今後の参考にもさせて頂けるのでw
川oT-T)<作者エリ様…まさかお言葉頂けるなんて思ってませんでした。光栄です…
川o・-・)<このスレの「偽り小説」ももうちょっと続きそうです。申し訳ありませんが
もう少しだけ、偽りPちゃんにお付き合い頂ければ嬉しいです。