亀井絵里はどうよ

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96小説【いじめられっこエリたん】
>>83の続き

ところが、矢口さんの口から出た言葉は私の想像を絶するものでした。

「いいね。もっとやっちまえ亀井」
「え?」
「あいつらがモーニング嫌になるくらい酷く追い込め」

矢口さんが何を言ってるのか、私の頭では理解しきれません。
すると隣の安倍さんが優しく(でも表情はするどく)教えてくれました。

「なっちと矢口は考えたの。これ以上、娘が増えることは娘を駄目にするだけ」
「もう事務所の言い成りは勘弁。だから不要な人員はうちらでどんどん削る!キャハハ」
「絵里ちゃん大丈夫。あなたは凄く可愛い。娘に残してあげる」
「でもブス田中とオンチ道重はいらねー。おいらが認めるぜ。もっとイジメろ亀井」

変わる変わる吹き込まれる安倍さんと矢口さんの謀略に、私は唖然としてしまった。
(いじめる?私がれいなちゃんとさゆみちゃんを?無理?そんなのやだ…)
しかしこの二人に逆らえるはずもなく、意志とは逆に「わかりました」と言ってしまった。