亀井絵里はどうよ

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349作者エリ
絵里はレッスン場を逃げ出していた。誰にも見つからない様こっそりと…
(エリにはもう無理です。耐えられないです。ごめんなさい…)
そっと後ろを振り返ると、短いけど色々な想い出が頭をよぎる。
(ろくな想い出がない…)
絵里は思い返すのをやめた。そして前に向かって走り出した。

「きゃ!」

振り代えって突然走り出したので、誰かにぶつかってしまった。

「ご、ごめんなさい。私、よそ見してて…」
「いいよ。そっちこそ大丈夫?」
「あっ!」

絵里は相手の顔を見て、思わず声を上げた。
知っている…いや、知らないはずのない顔がそこにあった。

「…後藤真希さん!」
350作者エリ:03/03/17 19:36 ID:tpB0vEg1
「…たしか、新メンの…」
「か、亀井絵里です。はじめまして!」
「どうしたの?今レッスン中じゃないの?」
「あ、あの…」

絵里はどうしようと悩んだ。本当のことを言うべきか…?
(だけど後藤さんにまで、いじめられたら…)
度重なるいじめにて人間不信気味の絵里に、言えるはずがなかった。
ペコリと頭を下げると、絵里は何も言わないで逃げた。
後藤は訳がわからず頭を傾けた。
結局この日、レッスンに亀井絵里が戻ってくることはなかった。
スタッフ数人が付近を見て回ったが見つからなかった。
家にも連絡したが、帰ってはいないとのことであった。
夜になっても絵里の消息は掴めず、事態は流石に問題となってきた。
娘達の中にも、内心冷や汗を浮かべる者もいた。

「もしかしてあの子、本当に自殺したんじゃ…」
351作者エリ:03/03/17 19:39 ID:tpB0vEg1
☆ノハヽ
ノノ*^ー^) <第二部終了です。次回から「エリ飛翔編」スタート!だといいな…