亀井絵里はどうよ

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330作者エリ
「おいらとなっち、梨華ちゃんによっすぃー、そしてごっつぁん。あと亀井か」

矢口が指折り数えていく。後藤の後、亀井の名を聞き石川は小さく反応した。
まさか、その名が入っているとは思わなかったからだ。だって亀井は今…。
二人はイジメを知っているのだろうか?いや、知っているなら止めるはず…
石川は思い切って聞いてみた。すると二人は何気ない顔して、平然と答えた。

「ああ、あれね。もちろん知ってるべさ。ちょうど良かったわ」
「…ちょうど良い?止めないの?」
「止める訳ないじゃん!もっともっと酷くしなきゃね。キャハハ」
「え?」
「最悪、亀井が病気か大怪我するまでやってほしいね、なっちとしては」
「そうなりゃ言い逃れできなくなるしー。簡単に邪魔者を引退へ追い込めるしー。」
「なっち等が可哀想な絵里ちゃんをいじめグループから救ったヒーロー扱い」
「いいね〜。キャハハハハ」

石川は吐き気を堪えた。聞かなければ良かったと後悔した。
あのいじめが、二人にとっては計画の一部に過ぎなかったなんて。
331作者エリ:03/03/15 11:35 ID:wVTIn6ch
「まあ実際、亀井はやれるなら入れてもいいし、無理ならいなくてもいいし」
「面子はこと足りてるからね。えーと一応亀井入れてこれで6人か」

安倍矢口の二人は、新生モーニングについて話をどんどん進めていく。
石川は動揺を悟られない様、なんとか笑顔を保ち、話題に合わせた。

「他にもまだいるんですか?」
「あと一人ね。なっち、交渉中のメンバーがいるんだけど…」
「そっちは微妙だから、決まったら石川にも言うよ」

あと一人?一体誰だろうと石川は考えた。
二人はいじめグループを完全に排除する気でいる。ということは高橋、藤本等は違う。
流れから察するに現リーダーの飯田も排除するのだろう。安倍矢口体勢の障害となるから。
そこで、あの二人の名前がまだ一切出ていないことに気が付いた。
しかし安倍はあと一人と言っている。二人ではなく、あと一人と。
まさかと思いながらも、石川は恐る恐る尋ねてみた。

「それは加護ちゃんか辻ちゃんのこと?」