亀井絵里はどうよ

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319作者エリ
一方その頃石川梨華は、無人の控え室にて安倍なつみ矢口真里と談合していた。
昨日の答えを二人に述べる為だ。石川の答えはもう決まっている。

「今の娘はもう駄目ね。新生モーニングの話。私も協力するわ」

その答えに安倍と矢口の顔が笑顔に変わった。三人は固い握手を交わす。
今度は石川が尋ねた。計画に加わるからには絶対に聞いておかなければならないこと。

「あと誰を誘うの?よっすぃーは?」

新生モーニング。そのメンバーの顔ぶれについてである。
一体安倍と矢口はあと誰と誰を誘うつもりなのだろうか?
中でも一番気になったのは、同期でもある吉澤ひとみであった。
最近は喧嘩もいっぱいするけれど、それでも苦楽を共にしてきた一番信頼できる相手だ。
石川にとって吉澤がいない娘。は考えられなかった。
その問いには安倍が口を開いた。

「安心して、よっすぃーも仲間に入れることになったから」
320作者エリ:03/03/14 18:17 ID:Y+sso63H
石川はほっと胸をなで下ろした。しかし文体が少し妙なことに気付く。
入れることになった?まるで後から決まった様な口振り。何故だろう?
その答えも二人の口からすぐに聞かせられることとなる。

「あの子、よっしーがいないなら協力しないなんて言うから」
「まーでもいいじゃん。よっすぃーはそれなりに戦力になると思うし」
「そうね、なんだかんだで石川を加えたこのトライアングルは強大な武器となる」
「悔しいけどこの計画に、あいつは絶対外せないからね」

(あの子、あいつ…)
二人が語るあいつとは一体誰だろう?いや、もう答えはわかっている。
この世界に一人しかいない。安倍と矢口の二人がその力を認める人物。
加入条件に吉澤の有無を問う人物。石川吉澤とのトライアングルが可能な人物。
最高のモーニング娘に欠かすことのできない人物。
これだけの条件をクリアする娘を…石川は世界に一人しか知らない。
もし本当に彼女が加わるとした、これはとんでもないことになると予感した。

「後藤…真希」