亀井絵里はどうよ

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29小説【いじめられっこエリたん】
>>25の続き

「脱げよ」

高橋さん。すごく可愛くて、歌も上手で、憧れていた先輩。
それまで黙っていた彼女の口から出た言葉に、私は耳を疑いました。

「脱いでつんくの前行って言え。アトピーだからセンターは無理ですって」
「え…嫌…私…」
「マコ、ニイ、やっちまえ」

右と左から、小川さんと新垣さんが服を掴み引っ張ってきました。
私は叫びました。口を塞がれました。堪えきれない涙が溢れてきました。
れいなちゃんは笑ってました。さゆみちゃんは冷笑を浮かべてました。
上着が破られて肩口から、白い肌が覗く。恐怖に駆られた私は全力で抵抗しました。
その際、私の足が新垣さんのミゾオチを激しく蹴り込んでしまったのです。
お豆の愛称で親しまれる彼女の顔が、プチトマトの様に紅潮し出しました。