亀井絵里はどうよ

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248作者(真)
☆ノハヽ
ノノ*^ー^) <エリです。みんなの応援が本当に励みになりました。
迷惑かけてごめんなさい。もうちょっとだけ…がんばってみようかと思います。
ダメなエリの代わりを引き継いでくれた人…ありがとう。
もう…いじめなんかにくじけたりしないから…よければまた応援して下さい。
249作者エリ:03/03/09 00:16 ID:PmkRTVtx
【いじめられっこエリたん】>>205までのあらすじ

新曲のセンターに選ばれた亀井絵里は、五期六期から嫉妬によるいじめを受け始める。
いじめは日を増すごとにエスカレートし、絵里は徐々に笑顔を失ってゆく。
また一方、絵里は安倍と矢口からモーニング娘。変革の計画に誘われる。
しかしそのことが誤解を生み、リーダーの飯田にまで見放される。絶望はさらに深く…
いじめを助けたいと思う石川。いじめを知らない吉澤。見て見ぬふりする紺野。
そして未だ絡むことのないあの二人。複雑に絡み合う人間関係。
新曲の練習さえできない状況に追い込まれた絵里に、果たして希望は訪れるのか?

【いじめられっこエリたん】第二部 スタート
250作者エリ:03/03/09 00:18 ID:PmkRTVtx
「嗚呼、かわいそうな亀井ちゃん…」

新垣と藤本に蹴り続けられる絵里を、柱の影から見てそう呟いたのは石川梨華であった。
(やっぱり野蛮な藤本なんかに任せたのは、まずかったみたいね)
(私が責任もって誤解を解いてあげないと…)
しばらくすると、エリいじめ係が小川と田中に代わり、役を終えた藤本が廊下に出てきた。
石川は藤本が一人きりになった隙を見て声を掛けた。

「おい野蛮!あんた何やってんのよ!」
「あんだクロンボ?てめーのキンキン声は耳にくんだ。近寄んなシッシッ!」
「話聞けメルヘン街道!あんた騙されてるんだよ!亀井はいじめっこじゃないよ!」

石川はズバッと衝撃の事実を言ったつもりだった。
しかし藤本は少しも動じることなく、卑屈な笑みを浮かべてみせた。

「最初から知ってるさ。単純にムカツクんだよあいつ。」
「えっ!」
「いいストレス解消になるよ。アッハハハハハハ!!」
251作者エリ:03/03/09 00:21 ID:PmkRTVtx
「そんなのかわいそうだよ。」
「石川。おめーも一発あいつ殴ってみろよ。スカッっとするぜ」
「私しないよ!」
「いい子ぶってんなって。お前も気付いてるだろ、亀井のスター性によ」

石川は驚いた。おそらく単純な嫉妬のみでいじめを行なっている五期と違い、
藤本がまさかそんな眼で亀井絵里を見ていたとは…。

「あいつは相当な素材だよ。亜弥か…もしかするとそれ以上かもしれねえ」
「……」
「わかるか。このままあいつがセンターなんかなってみろ。俺もお前も御払い箱だ。」
「そんなことないわよ!それに後輩の成長は嬉しいことだし…」
「知ってるだろ。この世界、そんな奇麗事だけじゃ生き延びていけねえんだよ。」

石川の肩に腕を回したまま、藤本は悪魔の囁きを続けた。
石川梨華の表情が徐々に変化してゆく。

「今ならまだ間に合う。出る杭は打っとけってな」