亀井絵里はどうよ

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209小説【いじめられっこエリたん】
じゃあ俺が引き継いで書こうかな……。
とりあえず>205の続きを書いてみたから、これで面白いか判断してください。
評価次第では作者交代ということで。あ、もちろん元の作者さんが書くなら
譲りますけど(^^;



 結局練習する暇もないまま、今日は家に帰りました。

 家に着くと、お母さんが私のことを見て、
「絵里、今日はお仕事どうだった?」
「あ……う、うん。新曲もセンターになったし、今日も練習頑張っちゃったよ♪」
 言いながら、私は胸が張り裂けそうでした。お母さんにまで嘘をついちゃった……。
 しかし、私が声色を作っていることに気付かずに、お母さんは更に話しかけてきます。
「そっか。ちょっと辛いことがあっても、ちゃんと頑張りなさいよ」
 ――その時、私の中で何かがぷつりと、音をたてて切れました。
「……うるさい! 人の気も知らないで、勝手なこと言わないでよ!」

 とは言いません。私はその言葉を心の中で嚥下し、顔に笑みを張り付け、うんと頷きました。

 階段を駆け上がって部屋に入り、後ろ手でドアをばたんと閉め、そのままベッドに転がりこみます。
 春になったばかりの気温はとても暖かく、その暖かさと布団の冷たさのギャップが心地よくて、でも、
「……みんなが冷たいのは、心地よくないけど」
 私がそう独りごちたとき、既に涙腺は緩み、そこから涙が溢れていました。