亀井絵里はどうよ

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202小説【いじめられっこエリたん】
☆ノハヽ
ノノ*^ー^) <ごめんなさい。私もうアトピーいじめに耐えられません…
短い間だったけど応援ありがとう…最後にちょっとだけ残ったストックを出します。
もっと…続けたかったな…
203小説【いじめられっこエリたん】:03/03/03 18:07 ID:1wWS7Gf1
レコーディングは始まりました。
つんくさんが一人一人に歌い方や詩について指導してゆきます。
その間、他のメンバーは別室で個々に練習することになっています。
そして私が最も恐れていたことが現実となりました。
部屋割りは4期以前と5期以降のメンバーに分割されていたのです。
逃げ出したい衝動に駆られました。しかしそれは叶わない望みでした。
ポンと肩に手が乗せられたのです。振り返ると、笑みを浮かべた藤本さんがいました。

「一緒に練習しよっか、亀井ちゃん」

練習部屋の重い扉が閉まると、いきなり私は囲まれました。
藤本さん、高橋さん、小川さん、新垣さん、れいな、さゆみ…
6人の眼が私を睨み付け、壁越しに追いやります。
奥の方で、紺野さんは見て見ぬふりして新曲の練習をしていました。
藤本さんの手が私の喉を鷲づかみにしました。私はもう涙を流していました。
私が脅えて泣いたのを見て、新垣さんとれいなは声を出して笑いました。
(ヤダ…怖い…どうして…私だけ…こんな目に合わなきゃいけないの?)
204小説【いじめられっこエリたん】:03/03/03 18:07 ID:1wWS7Gf1
「亀井。てめえの喉がつぶれりゃ、今からセンター変更になるかもなー」
「アホか藤本。そんなことしたらすぐバレテまうやろ」
「何タメ聞いてんだ高橋。てめーも潰してやろうかコラ」

高橋さんの挑発による怒りで、藤本さんの爪先がより私の喉に入り込んできました。
一触即発の藤本さんと高橋さんを止める為、小川さんが間に割って入りました。

「まあまあ、二人共。今は相手が違うっしょ」
「チッ!じゃあ何だ。てめえらは黙ってこいつのセンター見てるってのか?」
「これだから野蛮女は頭使わんのやって」
「ああ!!」
「要は亀井が歌えなきゃいいんやろ。交代交代でこいつの相手して練習させなきゃいい」
「さすが高橋さん。頭良いです!」
「センターのくせに練習もしないこいつに、つんくさんも愛想を尽かすわ」

さゆみに誉められると、高橋さんは自慢気に胸を張った。
藤本さんもその考えに悪くないといった顔を浮かべている。
(そんな…)
205小説【いじめられっこエリたん】:03/03/03 18:08 ID:1wWS7Gf1
それから、6人が代わる代わる私にちょっかいを出して来ました。
特に藤本さんは本気でパンチやキックをして、ガードしなければ怪我する程でした。
そしてついに私の番が来てしまったのです。
つんくさんが期待に溢れた笑顔を私に向けてきます。その笑顔が余計私を苦しめました。
しかし私は、マイクの前で立ち尽くしたまま、何もできませんでした。
歌詞もメロディも、覚える時間は一秒もなかったのです。

「しゃーないなぁ。次までには覚えといてくれや」

つんくさんはヒドク残念そうな顔で、それでも優しくそう言いました。
スタッフさん達には本気で怒られました。

「みんなちゃんと練習してるのに、どうしてお前だけやらないんだ!」
「センターになれて、もう天狗にでもなってるのか!」

いっぱい怒られて練習部屋に戻ると、また高橋さん達が練習の暇を与えてくれません。
私は頭がおかしくなってしまいそうでした。