亀井絵里はどうよ

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123小説【いじめられっこエリたん】
冷たく軽蔑の表情を浮かべた高橋さん小川さん新垣さんが、部屋にやってきました。
さらにモーニング娘。のリーダーである飯田さんまで一緒に来たのです。
飯田さんの胸の中で、さゆみが大泣きしていました。

「絵里ちゃんが…うちらの物めちゃくちゃにしちょー。ウエエエエエエン」
「ちっ…ちが…」
「亀井!あんた、何てことしてんの!」

飯田さんの厳しい声が私に降りかかりました。彼女のこんな怖い顔は見たことありません。

「二人に謝りなさい!さ!はやく!」
「ちがうんです。私じゃ…」
「違う?じゃあ誰がしたっていうの?言ってみなさい!」
「や…矢口さん…」

すると飯田さんの表情が一変した。長い付き合いの親友を馬鹿にされた様な本当の怒りに。
私は口を滑らせたことを後悔しました。飯田さんが矢口を疑うはずがない。
124小説【いじめられっこエリたん】:03/02/23 16:31 ID:dTcoFg66
「亀井!あんた、謝らないどころか、先輩に罪をなすりつける気?」
「ごめ…ごめんな…」

ビシィ!
我慢の限界にきた飯田さんの平手が、私に頬をきつく叩きました。

「土下座して謝りなさい!田中と道重に!それと矢口に!」

(私じゃ…私じゃないのに…どうして…)
これ以上どうすることもできず。私はおでこを床につけ謝りました。
飯田さんと五期三人とれいなとさゆみに囲まれながら、私は泣きながら土下座しました。

「れいなちゃん。ごめんなさい。さゆみちゃん。ごめんなさい。」
「もっとよ!二人がいいって言うまで、ずっとそうしてなさい!」
「飯田さん、あとは私らが指導しますから、もう休んで下さい」
「そうね。悪いけどお願いするわ高橋。私、ほんと頭痛くなってきたから…」

そう言うと飯田さんは頭を押さえたまま、部屋を出ていってしまいました。