正義のロボット…。
その時俺はまた、昔のころを思い出していた、
正義の味方、無敵のスーパーロボットが俺の手元にまだあったころを…
「うし!じゃぁほれ!ついて来!俺の人生、見せたるわ。」
SPがドアを開け、つんく♂が外に出ていった、
ドアノブを持ったままSPが俺に出るよう合図した。
興味が湧いてしまった。
昔の自分にコンプレックスがあったのかもしれない。
もちろんその時、自分に選択権はなかったのだろうが、
俺は、自分の意志で部屋から出た。
俺は頭が悪い。
つんく♂とSP達に挟まれて、[ロボット]の本に連れて行かれる間
俺は勝手に頭の中で、[ロボット]について考えていた。
どんな形だろう?カッコイイかな?
大きさは…マジンガー並かな?ガンダムサイズかな?
もしやSD?
乗って操縦?ううん、なんかの本で[乗って操縦なんて自殺行為]
みたいな文章を見た気がする。するとリモコン?
こっちの方が敵と戦う時に安全でいいかも…・・・・・・・・
……え?
「敵?」
思わず小さな声で喋ってしまった。
「ん?どうした吉澤」
つんく♂がすかさず訪ねてくる
「え…えっと、正義を守るって事は、やっぱり悪い奴等がいるんだよね?
それって…?」
「いきなり言っても、信じへんやろ?
まぁ、そのうち、な。」
俺が反論しようと口を開けると、急につんく♂が立ち止まり
危うく顔をぶつけそうになった。
「このエレベーターに乗ればもう目の前や!」
そう言えば、この建物、どれだけ広いんだろう?
部屋を出てから、もう10分は経っていた。
ロボットの格納庫と言えば、地下にあったりするのかと思っていたが、
言われるままに乗ったエレベーターは、[2F]行のボタンが押された。
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親愛なる読者の皆様。
ちょっとしょぼしょぼ更新しましたが、
私最近、バイト始めたりしてしまったので、
ほんの少し更新のペースが落ちると思います。
社会人の方でもちゃんと更新している方も多い中
バイトごときでほんと申し訳ありません・・・
出来る限り頑張りますので、
もしも、万が一この小説を楽しみにしている方がいたら、
細く長い目で見てほしいです。
以上。どうでもいい話しでした。
更新が遅くてもいいです。だから絶対完結さしてください。(すいませんこんな大口たたいて…。)
そういえばバイト決まったんだっけ。
小説ともども頑張れよ。
ヽ( ○^〜^)ノii!! sugokuii!!
エレベーターの中で、また一つ驚くものを見つけた。
ボタンが大量にあるのだ、上は5階までだが、
地下が50階まであった。
「ここってこんなに地中深くまであるんですか?」
つんく♂は目線は変えずに口だけ動かした。
「その下もあるんやで、まぁお役所には秘密やけどな!」
まだまだ秘密は有りそうだが、俺はその時、子供のころに戻れていた。
物語の主人公になっていたんだ。
ワクワクして、心臓の音は相変わらず高鳴っていたが
ここに来た時のような音とは全く逆の、期待の音だった。
「さ、着いたで」
そういうつんく♂の声がして気づいたが、耳が痛い、俺が乗ったのは、一体何階だったのだろう?
取りあえず降りてみると、そこはベレンダのようになっていて、
柵のついた狭い廊下が壁ずたいに取り付けられていた。
恐らくここが、地上に出ている部分なのだろう、間隔を空けて張られている曇りガラス
から、日の光が漏れていた。
ここでちょっと気づいた事があったが、それより先に
目の前にそびえている物に、俺の意識は奪われていた。
目に見えている柵付きの廊下の数から判断して一階から五階までの吹き抜けの
建物の中にすっぽりと収まっている黒いビニールシートの固まり…
ロボット…と呼ぶには、少し雑すぎる気がした。
はるか上空にある、頭部と見られる赤い部分は尖がっていて、
ちょうど、魔女がかぶるような三角帽子を連想させた。
顔以外は全てビニールシートで覆われており、時折ある
作業中に出来たと思われる裂け目からは、真っ赤な装甲が見えていた。
足は地面に着いておらず、天井からたくさんのワイヤーで吊るされてあり
まるで首吊り死体だった。
足元のビニールシートはズタズタで、その中からは
機体に取り付けられてあるであろう多量の配線が、一階の床に落ちていた。
「どうや?カッコええやろう?」
本当に自慢げに聞いてくるつんく♂に対して、
俺は何も答えなかった。
「まぁ今はご近所さんに見られないようにこんなマント着てるけどな、脱いでもスゴイで、こいつは。
下に降りて見てみるか?俺もちょっと用事があるから、テキトーに見といてええで」
そう言うと再びエレベーターに乗り込もうとしたので、慌ててさっき浮かんだ疑問を聞いてみた
「ちょっと待って!ところで、今って何時?」
つんく♂は腕の時計を確かめるように見て言った
「今は・・・10時やな、午前の。吉澤に気絶してもらってから十七時間経ってる。
あぁ、お前の心配してる事なら大丈夫やで、親になら昨日
吉澤が寝てる時にちょっとお前のケータイ貸してもらって、「友達んとこ泊る」送っといたから。」
言い終わるとつんく♂はボタンを押して上に上がって行ってしまった。