吉澤鉄筋系。

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264THE・地蔵 ◆jizouMjYBU

俺が名前を呼んだとたん、
今までじっと、暴れもせずに捕まえられていた
少年の目から涙が落ちた。

「うぅ…うあ…ご、ごめんなさい…。」

悲痛な嗚咽を漏らしながら、小川くんは俺に謝って来た。

「ほらっ!!小川くんが何したのか知らないけど、
謝ってんじゃん!放しなよ!泣いてるじゃん!?」

小川くんが泣き、俺が叫んでも、
肉の手錠こと、警備員二人は無表情のままで、
いっこうに放そうとしなかった。

「…ッ歩部さん!!放すように言ってよ!なぁ!!」

歩部さんは激しく首を横に振った。

「だ、駄目だヨー…」

「……」
265THE・地蔵 ◆jizouMjYBU :03/04/12 16:52 ID:odrJGb7p

歩部さんに頼んでも無駄だ。
小川くん…一体何をしたの?
なんでこんなとこにいるの?

取りあえず俺は、一呼吸置いてから、
小川くんに訪ねた。

「小川くん…何があった?」

項垂れて涙を流し続けながら小川くんは
悲痛の声で謝った。

「ごめんなさい…ごめんなさい…僕です…」

「え?」

「僕が…僕が石川さんを………・殺しました。」

「え?」

言葉の意味が分からなかった。

そしてその時…一瞬で静寂に襲われたこの空間に
それに合わせたかのように、俺のポケットの中の、
貰ったばかりのあの携帯から、メールの着信を知らせる声が響いた。

「( ^▽^)<メールが届きましたよ♪」

「え?」