吉澤鉄筋系。

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22THE・地蔵 ◆jizouMjYBU
放課後、校門の前、いつもどうり梨華ちゃんを誘って帰えろうとしていたら、
「石川せんぱーい!」
と、梨華ちゃんを呼ぶ男の子の声がした、梨華ちゃんお気に入りのあの一年くんだ
「あら、どうしたの?小川君」
小川というなのその一年は、梨華ちゃんが(一時とはいえ)夢中になるのも
うなずける、なかなかの美少年である。
「ずっと考えてたんですけど、僕…あの…その…」
ぅおら!ガツンと言っちまえ!少年!!でもあんた、ずっと考えてたって
この前会ったばっかじゃないの?
小川君はしばらくもじもじしていたが、ようやく考えがまとまったようで梨華ちゃんの目を見て
「あの…先輩、今日僕と一緒に帰りませんか?」
23THE・地蔵 ◆jizouMjYBU :02/12/14 19:43 ID:jtByUOpN
と、小さいながらもはっきりと言った。
梨華ちゃんは悪魔で先輩らしさを重宝しているらしく、
「ん…? しょうがないねぇ…」
と、少々大人びた口調で返事した
しかし嬉しくて顔が緩むのを必死で押さえているのが見え見えで、
回りにいた同学年の男子達が悪態を吐いていた
「じゃあよっすぃ〜、ごめんね?また明日!」
そう言い残して梨華ちゃんは、小川君を引っ張って、そそくさと学校から出ていってしまった。
少しの間その二人の後ろ姿を眺めていたが、梨華ちゃんは小川君とできるだけ長く二人で歩いていたいらしく
バスには乗らず、バス停を通り過ぎて、駅まで続く道を歩いていった。
「しょうがない、一人で帰るか…」
24THE・地蔵 ◆jizouMjYBU :02/12/15 15:26 ID:fsag+P1p
仲のいい男子達は、もう既に帰宅してみたいなので
俺は一人孤独にバスを待っていた。
バスを待つ間、また昔、、、あれは小学校一年?二年か?
まぁ小学校一、二年のころを思い出していた。
あのころは物を作るのが大好きだった…ロボット以外にもいろいろ作った気がする
秘密兵器に秘密基地…まるで自分がとても頭のいい
博士か技術者になった気分だった。
子供のころ、誰もが持ってる自分への優越感、自分が他の友達なんかよりも優れていると思えた、
あの錯覚が味わえなくなったのはいつからだろうか?
いつのまにか俺の中にあるのは平々凡々とした、負け組精神だった…
あのころ…何か口癖があった気がする…そのころやってたアニメのセリフだっけ?
それとも覚えた言葉を連発しているだけっだたのかも、
なんだっけ………………………………
25THE・地蔵 ◆jizouMjYBU :02/12/15 15:27 ID:fsag+P1p
「吉澤さん!」
完璧に自分の中にいた時に、いきなり名前を呼ばれたので
かなり自分でもキョドったと思う、
「あ、会長さん…」
自分を呼んだのは、今まで一度も話した事が無い、この学校の生徒会長の矢口さんだった
身長は自分よりかなり小さいが、自分よりも何倍も強そうな[勝ち組の目]をして
俺に細く微笑みかけていた。
「ちょっと今からそこの公園で喋っていかない?すぐ終わるから!」









                怖い

え?なにこの人、今始めて顔会わせたばっかなのに、俺と対で話しがしたい!?
俺の頭は一気に混乱していた。
うわぁ〜…そう言えばなんか、変な会社出入りしてるって噂聞いた事あるぞこの人…
断ろう…話す事なんてなにも無い!
「あの…」
「ん?何?大丈夫!ホントすぐ終わるから!」
あぁ〜、待てよ、待てよ待てよ…
もしかしたら生徒会長としての用事で話しかけて来ただけかも、
先生とかからなんか言われて、それを伝えに来ただけかも…・
そうだ!考えてみれば、俺はこの人に対して、全く迷惑になる事はしてない!
放課後の公園に呼び出されて、ボコボコにされる筋合いはないのだ。
OK!聞いてやろうじゃないの!お話って奴を!
26THE・地蔵 ◆jizouMjYBU :02/12/15 15:30 ID:fsag+P1p
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ふぅ・・・なんか今んとこ読んでくれてる人はゼロに等しいみたいですね・・・

(´・ω・`) ショボンネ

いつかは・・・いつかは・・・
27zai:02/12/15 16:18 ID:bpcSHVpw
いやいやしっかり読ませていただいてますよ。
次の更新待ってますよ。がんばってください。
28名無し募集中。。。:02/12/15 17:24 ID:1UDJEivK
読者2人目。頑張りや〜♪
29名無し:02/12/15 17:36 ID:giSHL9OW
子供の頃のロボットっていうキーワードはキューンとくるものがあるね
今後の展開に期待
30THE・地蔵 ◆jizouMjYBU :02/12/15 20:29 ID:fsag+P1p
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読んでくれている方々がいて、本当に嬉しいです!

(`・ω・´)<ガンガルゾ!オー!
31THE・地蔵 ◆jizouMjYBU :02/12/15 20:30 ID:fsag+P1p

公園に着くと、矢口さんが俺をベンチに促す、言われたとうりに座り
次の言葉を待った
「あのね吉澤さん…」
「はぁ、なんでしょう?」
少し風が出て来た、矢口さんの髪が少し落ちて、一瞬目線が分からなくなる
「吉澤さん……・・ごめんね。」
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いきなりベンチの背もたれの方から二本の腕が伸びて来て
一つが俺の両肘を抱きかかえるように持ち、手の自由を無くし、
もう一つは何やら湿ったハンカチで、俺の口と鼻を押え付け出した!
「むぁ・・!」
とたんに目の前が真っ白になり、意識が俺の中から消えていくのが分かった。