11 :
名無し募集中。。。:
仔犬ダンの冒険 ★☆ 丸山哲也
正月映画「ハリー・ポッターと秘密の部屋」の上映時間が、何と2時間40
分にも達するという。昨年の「賢者の石」の2時間30分でさえ長いと感じた
のに、それをさらに上回るとは…。たぶん、殆どの子供はこの長さに耐えられ
まい。疲れ切った顔で劇場を後にし、「本のほうが面白かった」と呟く子供達
を今年も目にすることになるのか。やれやれ。
それに比べると「仔犬ダンの物語」は神様みたいなもんである。何しろ、上
映時間は1時間10分。子供に見せることを考えれば、これくらいがちょうど
いい長さではないか。これに併映作(こちらは50分前後の中編)がついて、
おおむね2時間。まことに良心的な作りである。
…と、ホメるのはここまで。早い話、他にホメるところがないのである。目
の見えない子犬を拾った女の子がペット禁止の団地の敷地内でその犬を飼い続
け、当初は反対していた大人達もいつしか理解してくれるようになったという
実話を脚色・映画化するのは別に悪くない。しかし、登場する子役たちや「モー
ニング娘。」のメンバーの芝居があまりにもヒドすぎる。いや、正直、観るに
耐えない。あまりにも稚拙な演技のことを、よく「学芸会」などと言ったりす
るが、本作はそれ以下である。奇特な方は、1800円払って、ぜひ御覧下さ
い。想像を超えるスゴさです。
12 :
名無し募集中。。。:02/12/08 16:56 ID:35ZCHYoU
ワキの顔ぶれはけっこう豪華である。原田美枝子、柄本明、榎木孝明などが
出ているので、もう、こうなるとベテランの芝居を観て辛抱するしかあるまい…
と思っていると、これがまたヒドい芝居をさせられている。特に、主人公の少
女の祖父役の奥村公延など、最悪の扱い(彼が孫娘との別れを悲しんでオイオ
イ泣いていると、その隣で石川梨華がそっと目頭を押さえる! ふた昔前のコ
ントみたいな珍場面だ)。
最大の不満は、「仔犬ダン」とタイトルにあるにもかかわらず、肝心の犬の
出番が少ないこと。親が離婚するしないでモメているせいでヒネてしまったガ
キの話を主軸にするのはかまわないが、そちらにばかり尺を取ってしまって、
犬がかすんでしまうのはまずいだろう。ラストなど、少女達のクサい愁嘆場が
延々続き、お犬さまは結局姿を現わさない。ダンはどうしたのだ、ダンは!?
監督は、何と、澤井信一郎。いったいどうしてしまったのか…。