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50『ひとりぼっちのクリスマス』
「失礼しましたぁ〜」
あいぼんが教室からでてきた。
おばさんが中で待っている。
「次、ののの番やでぇ〜」
「あ、うん…。」
まだ進路希望調査の紙は出してないし、
おばさんとも話してないし、どうしよう。
「失礼しまぁす…。」
51『ひとりぼっちのクリスマス』:02/12/17 21:53 ID:SkSgmqzM
「辻さんは、まだ調査の紙がでてないけど持って来てくれたかな?」
「まだ、書いてないです…。」
「ののちゃん、どうするかちゃんと決めてな。」
「こ…高校には行かないつもりで…います。」
「辻さん…、加護さん、高校に行かないと今の景気の悪さからして…
大学に行ってても就職難なんですよ。高校も出ずには…。」
「そうですよねぇ…。」
「けど、行きたくないんですせんせい。」
だってあいぼんは私立に行くんだよ?
高校ってお金かかるんだよ?
私頭悪いから受けても受かんないかもしれないし。
けど…。
頭の中がパンクして。
涙が溢れ出した。
52『ひとりぼっちのクリスマス』:02/12/17 21:54 ID:SkSgmqzM
「ののちゃん…。すみません先生、ののちゃんとは家で
よく話し合って3学期までには決めますから。今日はこれで…」
「はぁ。」
「ののちゃん、帰ろう。ごめんね。」
おばさんがなんでごめんねってゆったかわかんなかった。
自分がしっかり考えなかったからいけなかったんだとわかった。
車に戻る時もずっと涙はとまらなくて
車で待っていたあいぼんがびっくりしていた。
「のの!どないしたん!」
けど私は涙がとまんなかったから、話せなかった。
車では、ラジオからクリスマスの音楽が流れていた。
53『ひとりぼっちのクリスマス』:02/12/17 21:54 ID:SkSgmqzM
その日は疲れちゃっただろうって
ご飯とお風呂と終わったら、
話すことかくごしていたのにおばさんが
「今日はもうおやすみ。」
といってくれた。
おばさんに感謝しつつ今日はもう寝ることにした。

その日は夢を見て
AちゃんとYちゃんがいて、私を指差して笑っている、
あいぼんがおばさんとこっちを見ている。
死んだママとパパが、真っ暗な中で
「                     。」