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303『APART』 ◆SAKUgUdd02
そんでもってなんか釈然としないまま撮影に入った。
「だって、話があるなんていってなかったし…ううむ」
「何ブツブツ言ってんの?ほら、後藤こっち。」
市井ちゃんに手を引かれて移動する。
ほら、いつもの市井ちゃんじゃん。
話なんてなさそうじゃん。圭ちゃんめ。

「市井ちゃん、なんか変わった事とかあったの??」
「…なんで?」
「圭ちゃんが、なんか市井ちゃんが話があるらしいって。」
「あ〜…ううん、ないよ!後藤!前向けっ!」
「はいっ!」
ほら、いつもの市井ちゃん…。

ふと、隣にいる市井ちゃんが私に耳打ち。
「あ、なんかね。今結構もう決まってるらしいよ?」
「何が?」
「ほら。新メンバー。」

忘れてた。
304『APART』 ◆SAKUgUdd02 :03/03/05 20:39 ID:S9zRnXSm
「あぁぁぁぁ、加護起きてる?」
『寝てまふ。』
「起きてんじゃん。」
『遅かったやないですか。』
「そりゃ仕事だから…って寂しかったの?」
『ちゃうわぃ!』
「あら〜、加護ちゃん可愛いでちゅね〜。んふふふ。」

『…ししょぉ。今度新メンバーが入るやんか。』
「…そんなことも知ってたの?」
『ASAYAN見とるさかい、なぁどんな子がはいるんやろ。』
「私もそう思ってるんだぁぁぁ〜。それ今師匠の悩み。」
『師匠も悩むんやな…。』
「こら!そこ!さりげに失礼だよ!」
加護が笑った。
帰ってきたときは心なしか曇って見えた表情がいつもの加護に戻った。

(良かった。)
お母さんってこんな気分なのかな…。
305『APART』 ◆SAKUgUdd02 :03/03/05 20:40 ID:S9zRnXSm
『何で新メンバーが入るのにししょぉが悩むん?』
「…そりゃ、仲良くなれるかとかもあるしさぁ、やっぱ…追い抜かれないかとかさ。」
『エースが気弱でんがな。』
「エースって…そうでもないよ。なっちもいるしさ。」

『なぁなぁ。ししょぉ、聴いて?うちもー娘。はいれるかな?
あんたにゃっもぉったいないっ♪あたしゃホントなーすばでばでばで♪』
「ん、結構うまいんじゃないの?なんか物まねはいってる気もするけど。」
『物まねも趣味やしな☆』
「あ、じゃあカオリの真似!圭織ぃえっとぉ。」
『あ、似とるな!うちも犬とかなら得意なんやけどな。』

あぉぉぉぉん

「あ、うまい、普通にうまい。」
306『APART』 ◆SAKUgUdd02 :03/03/05 20:40 ID:S9zRnXSm
夜もふけて。
布団の中で少し話したあと。

『ししょぉおきてる?』
「寝てます。」
『パクんなや!なぁ、うちどうしてここに来たんやろ。』
「…さぁ。」
『身も蓋も無い返事やな。』
「どうゆーいみぃー?」
『なんでもあらへん。おやすみなさい〜〜ぃ』
「…おやすみ。」

加護はどうしてここにきたんだろう。
どうして私のところにいるんだろう。
加護の質問を私は頭の中で考えてみたけど。
私は知らない間に眠りについていて、やっぱり次の日も寝坊した。