私は家に帰った後にアドレスを変えるために携帯を開いた。
<着信あり 1件>
…?
<不在着信 ☆のの☆>
私はすぐにののにかけ直した。
ぷるるるるぷるるるる…
『あいぼんッ』
「のの〜…着信があったから…気付かなくてごめんね。」
『梨華ちゃんもいきなりやめるっていいだすしなんかあったんじゃないの?』
「私はサトシさんに手出されたから…かな。ごめんねいきなり辞めるなんていいだして」
『あいぼん…ごめんなさい!ののがへんなコト紹介したからら…ひっぐ』
ののは泣き出してしまった。
電話ごしに鼻をすする音がする。
『ののね、なかまがほしかったの…ひぐ。あいぼんなら一緒にわるいコトしてくれるとおもったのれ、ひぐひぐ。けろそれはヒキョウなんらよね、ひっぐ。』
私はののをなだめて、辞める事をちゃんと話して電話を切った。
ののが卑怯と言ったことを。もし私が先にこの事をはじめたなら私も同じ風にののを誘っただろう。
私も一人じゃ出来なかっただろう。
わかってるから私はののの親友でののは私の親友で。
私はアドレスを変更してそれを一番にののに知らせた。
エピローグ
三日後くらいに後藤さんにお礼をしに行った。
「後藤はぁ、自分が正しいかなんてわかんないよ、でもエンコーやってる加護が嫌そうに見えたしさぁ、だからオヤジにジュースぶっかけたわけ。もしかして迷惑だったかなとも思ったけど今日加護がお礼に来たわけだから良かったんだね。だから良かったよ」
と言っていた。
つまんなくなったりしたらいつでも遊んであげる。とも言っていた。
ののとも会った。またあのいつもの場所で。
「梨華ちゃん、ちゃんとがっこうきてるよ!でねぇ、いきなりお金がはいってこなくなっちゃったから
今までかってもらったものとかうってやりくり??してるんだって。たいへんだなぁ。ののはねぇ…まだパパとなかよしだよ。
もうほんとうのパパと同じくらい。パパはおくさんがいなからののがおくさんになってあげるって言ってるの。」
そりゃすごい話だ。
「加護ちゃん、今日ヒマ?」
「ひまひま〜」
「へっ?!本当に?!」
久しぶりに誘いにのった私に自分が聞いたくせに驚いていた愛ちゃん。
「じゃあみんなでプリとり行こうよぅ!」
と麻琴ちゃん。
めんどくさい
と思うトコとか援助交際して変わったかとゆうと、
かわっちゃいない。変わらなかった。人間の汚い部分知ったぐらいだ。
けど私は今日もまた学校へ行き愛ちゃん達と話し、生活している。
今から変わるつもりだから。今度はもちろん援助交際以外でね。
「あのディオールのペンダントは?」
「もうつけないよ。」
余談
この間ののと駅前で遊んだ時に赤ちゃんをだっこしている吉澤さんを見掛けた。
隣には同じ年くらいの男の人がいて、とっても幸せそうに笑っていた。
終わり。