.    新規加入の最有力    .

このエントリーをはてなブックマークに追加
138『考える娘。』
「こ…これ…。」
「ふふ。すごくない?」
「なに?宝くじでも当てたの?」
「ふふ〜。あいぼんでもそうゆう変なこというんだね。」
「ふざけてないで!」
いい加減もったいぶるののに腹が立ってきた私は言い放った。
「いくらあんの?」
「じぅまんえん♪」
「じゅ…。」
私は開いた口がふさがらなかった。ぽか〜んだ。
「これどうしたのわけ?…何か悪いことしたの?」
「…するどいね、あいぼんさすがだ。」
「…のの!何したの?!」
のの、何か悪い事するような子じゃない。
まじめで優しくて人一倍感受性が豊かで…関係ないか?
「あいぼんはわるいことと思うかな?」
「のの…。」
私のイライラはまた爆発しそうだった。
「ごめんって!言うから!えんじょこうさい。っていうのかな?したの。」
私はののの言葉を聞いて目の前が真っ暗になった。
139『考える娘。』:03/01/06 10:16 ID:YYpzh+4N
悪い事するような子じゃなくて、まじめで優しくて人一倍…なんでもいい。
ののが…援助交際…??
信じられなくて何か言いたいのに口はぱくぱく。
「あいぼぉぉん。おーい」
「なっなによっ、そっそなことして良いっておもて…」
「あいぼん、おちついて。」
お前にそんな事言われたくないわぃ!
思ってるのにいつもみたいに口にでない。
喉がカラカラに渇いてきた。
ののに言われたとおり落ち着きたかった。
「のの…援助交際って何か知ってるの?」
「うん、わかってるよ。大丈夫」
「なにが大丈夫なのっ!あんた…。」
「あいぼん、聞いたらびっくりするとおもう。」
「なっなにを!」
もう大抵のことはびっくりしないと思う。
「ののなんにもしてないの」
140『考える娘。』:03/01/06 10:17 ID:YYpzh+4N
「は?」
「これ、社長さんからのメール。」
『=TO ふみこちゃん=
今日学校をさぼって僕と遊ぶ気はないかな?
暇が出来てしまったから退屈なんだ。
学校をさぼってもらうのだからお礼はたくさんするよ』
「…で?この人となにしたの?」
「カラオケしただけ。」
「正直に!」
「ほんとうなの。信じてあいぼん。カラオケしただけで10まんなの。」
…嘘だ。
こんな不況な世の中で。
そんなうまい話があるはずない。
けど。
「のの嘘ついてないよ。」
ののは嘘つくと鼻がぴくって広がる。
…嘘じゃない。
141『考える娘。』:03/01/06 10:20 ID:SyOZ6UlR
「あいぼんさっきたいくつだって言わなかった?」
「……。」
「あのね、ののの同じクラスの友達の梨華ちゃんて子がこのおじさんを紹介してくれたの。」
リカちゃん、この人が元凶。
「それでね、はじめてあったときなんてね、個室で梨華ちゃんとののと3人でごはんたべただけで2人に2まんずつ…。それでつぎにあった時はくるまで話しただけで4万。
きょうが3かいめなの。」
「…で、今日カラオケ行っただけで10万?」
「うん。まえにもらったお金、ぜんぶ服にしちゃった。」
そういえば今日来てる服、見たことない。
「あいぼん、さっきたいくつだって言ったよね。」
「何が言いたいの?」
「いっしょにしない?梨華ちゃんにののきいてみるから。」
もう1度ののがかばんの10万をちら見した。
「なっ…なに馬鹿いってんの?」
私は冷静を装った。