【ハッピー】石川梨華性的虐め小説2エプ目【グッチャー】
2 :
ディカブラッド拓哉 ◆xhJonkTAKU :02/11/22 00:11 ID:r5x1S7zv
梨華、おやすみ。
3 :
3:02/11/22 00:25 ID:cCPoRGQW
3
4 :
4:02/11/22 07:39 ID:T6BrOQgm
新スレおめ
5 :
:02/11/22 09:47 ID:gNZsPQ6p
神が再び降臨するのを待つのみ。
新スレおめ&おっつ&ハッピー!!
おー新スレできましたね、期待sage
新スレおめ&おっつ&ハッピー!!
禿同です。
>>1さんに感謝します。
mzDS5UZe1U さん頑張ってください。
9 :
旧1:02/11/23 10:05 ID:kVcZgONy
>>1 おおっ!お疲れ!新スレ立ててくれて感謝します!!
新スレおめでとうございます。
前回までのあらすじ。
取材終わりに届いた梨華へのメール。
それは甘美な、誘いのメールだった。
欲望のままに梨華は街へ出る。
その先で待ち受けるものとは……
ま、そんなに大袈裟なものでもないけどね。
駅まで着いた梨華は、ウエストポーチからお金を取り出し、3つ先の駅までの切符を買い、下りのホームに向かって行った。
梨華がホームに着くと、程なく電車が到着し、降りてくる人を待って電車に乗った。
梨華は、乗ったドアの所に立ち、車両の中を見回すと、5人の乗客が目に入った。
(時期はずれで、こんなにスリットが入っている服を着ていたら、ひやかされたり、痴漢されたり、最悪は……)
梨華の頭の中での梨華は、この車両で凌辱されている姿が一瞬浮かんだ。しかし、実際の乗客は梨華に、とういうか、周りには一切無関心で、音楽を聞いていて雑誌を読む大学生ぐらいの男性や、通勤に疲れて眠るサラリーマンであった。
15分程乗ると、電車が目的地の3つ目の駅に到着し、梨華はスカートがめくれ上がらないように気を付けながら、駅の出口へと向かって行った。
この駅の前には、小さなバスターミナルがある。そのバスの乗り場は8つあり、そのうち1番から4番までが、駅前の片側2車線になった大通りに面した場所にある。
この駅が小さい事もあり、バスターミナルには街灯が少なく、偶数番号の乗り場の所にあるだけだった。
車の通りが少ない駅前の大通りをはさんだ向かい側、ちょうど2番の停留所が見える場所に、薄暗くて細い路地があり、そこにバスターミナルの方を向けて、1台の車がエンジンを切って停まっていた。
その車の運転席には、茶髪のセミロングに、どこかのブランド物のスーツを着たセクシーな斉藤瞳と、助手席には、白いブラウスに黒のジャケットで、やや短めのタイトスカートを履いた柴田あゆみが乗っていた。
「ねぇ柴田、おもしろい所に行こうって言うから来たのに、こんな場所で何があるの?」
事務所に黙って免許を取り、買ったばかりのこの車でドライブに出掛けられると喜び勇んで来た斉藤は、柴田がここに着いてから一言もしゃべらず、バス停の方だけを見ている事がつまらなかった。
「ねぇってば、柴田、聞いてんの? もうどっかに行こうよ」
この状態に飽きていた斉藤は、柴田に言った。
「ひとみん、ちょっと黙ってて。今にすごいモノを見せてあげるから」
柴田は斎藤に目を向ける事なく答える。
斎藤は、柴田の言ってる意味が理解出来ず、ドリンクホルダーから柴田が車に乗る時に、お土産と言って渡された、ぬるくなった缶コーヒーを開けて一口飲んだ。
「あっ、来た」
バスターミナルの方を見ていた柴田が声をあげた。
斎藤は、コーヒーの缶を口にあてたまま、柴田が見ているバスターミナルの方を見る。
そこには、はっきり顔は見えないが、この季節に似つかわしくないミニのワンピースに、目深に帽子をかぶった女の子が、駅の方からバス停に向かって歩いている姿が見えた。
その女の子が何本か立っている街灯の下を通った時、斎藤にもこの女の子が誰なのかが分かった。
「あれって、石川梨華ちゃんじゃないの?」
柴田に問い掛けても返事もせず、いつも持ち歩くバッグから、斉藤が一度も見た事もない携帯電話を取り出し、何か操作していた。
「あれ? 柴田、いつ携帯変えたの?」
その声にも柴田は返事をしなかった。
暗い車内には、柴田の携帯ディスプレイの明かりと、香水のいい香りだけが充満していた。
駅の外に出て来た梨華は、周りを見回しながら2番の停留所に向かった。
一緒に駅から出て来た人達比べればこの服装は浮いていたが、梨華はそんな事など気にしていなかった。
2番の停留所に着いた梨華は、街灯の下で通りとは反対の方を向き俯いていると、ウエストポーチの中からメールの着信音が聞こえた。
梨華は、携帯を取り出しメールを読んだ。
『待ってたよ。
その姿で来てくれてうれしい。
じゃあ、さっそくだけど、その腰に付けてきたきたウエストポーチのポーチ部分を後ろに回して。
そして、ワンピースの前の裾を折りながら上げて、ウエストポーチのベルトで落ちないように止めて。
次にメールが届くまでその姿で、大通りに向かい両手は横に揃え、足を肩幅に開いて立って。』
メールを読み終えた梨華は、軽い目眩を覚えた。それでも梨華は、震える手で携帯をしまい、ポーチを後ろに回した。
その後ワンピースの裾を折り巻き上げて、ウエストポーチのベルトに挟み大通りに向かって立った
梨華の様子を車の中から見ていた斉藤は、喉がカラカラに渇いている事に気が付き、慌ててコーヒーを一口飲んだ。
「ねぇ、あれって、一体なんなの?」
斉藤は声を震わせながら柴田に聞いた。
「あれが梨華ちゃんの本当の姿だよ」
言った柴田も声も、少し震えていた。
以前、メールで指示した時は、梨華に見付からないよう人込みに隠れ、梨華の後ろ姿だけを見ていた。
しかし今日は、梨華を正面から見られる場所にいるのだから、声が震えるのもしょうがない事だった。
裾を巻き上げて立つ梨華は、寒さと羞恥で体を震わせていた。
この時間になればもうバスの最終は出た後で、バス停に近付く人はいない。
しかし、目の前の大通りには多くはないが、車の往来もあり、その反対側の歩道にも時折人が通っていた。
(あぁ、みんな私の事を見てくよ……)
梨華の前を行き交う車に乗っている人とサングラス越しに目があうたび、梨華のあそこから恥水が垂れ、ふと腿を伝わせた。
唯一救いのこの帽子とサングラスが無ければ、梨華の心が壊れてしまっていたに違いなかった。
命令を出してから10分が経った。
相変わらず車の中は、無言のままだった。
柴田は、携帯の時計見たり、デジカメで梨華の姿を撮影していた。
隣に座る斉藤は、梨華の姿を見て呼吸が荒くなっていた。
その変化を柴田に悟られないようにするために、斉藤は柴田に問い掛けた。
「梨華ちゃんって、いつからあんな事するようになったの?」
柴田は、少し間を置いて話し出した。
「エプロンズ。ってユニットがるでしょ。あのユニットを組んでから、和田さんにいろんな事をさせられてたの。
私、始め梨華ちゃんがそういう事をしてるのを知って、何て言うか、可哀相だと思った」
柴田は、斉藤に自分のしてきた事や気持ちを全て語った。
色々調べて、HPにある有料のエプロンズ。日誌を読んだ事。
スケジュールを調べて、お台場まで見に行った事。
いたずら半分で、梨華の気持ちを見極めようとしたオフの事。
その日に梨華からの志願があった事。
「それで私思ったの。梨華ちゃんがしたいなら、させてあげようって。
私が、今まで隠していた梨華ちゃんの全てを、晒け出させようって」
柴田はそこまで言って、メールを打ち始めた。
斉藤は、メールを使い、梨華を弄んでいるような柴田を見て、少し恐いと感じた。
柴田はメールを打ち終わり、斉藤の方を振り向いた。
「この事を知ってるのは、私とひとみんだけ。私は表に出られないの。だから、この先梨華ちゃんの身に何かあった時の為に協力して」
その時の柴田の目は、本当に梨華を心配している親友の目だった。
その目を見て、斉藤は柴田に確認の意味を込めて聞いた。
「協力してもいいけど、一つだけ聞かせて。写真を撮ったり、メールで命令してるけど、これは梨華ちゃんの事を、何か調教でもしようって事なの?」
柴田は笑みを浮かべながら言った。
「違う、何て言うか奉仕なんだよ。本当の親友だから出来る、赤の他人には絶対出来ない事。
写真も、親が子供を撮る成長記録みたいなもんだし」
柴田は一呼吸置いて、苦笑いをこらえるように続けた。「ひとみん、さっきから息が荒いけど、こういう事に興味があるんじゃない? 普段からひとみんはSっぽいし」
斉藤は、柴田に見透かされたような事を言いわれ、ドキッとした。
柴田の言う通り、恥体を晒け出す梨華の姿を見て、細かい網タイツの中のパンティのクロッチ部分に染みを作っていた。
柴田の言葉に何と無く反論出来ず、斉藤は柴田が行う梨華への奉仕に協力する事に決めた。
車や通行人に恥体を晒して立つ梨華のポーチからメールの着信音が鳴った。
梨華は、一瞬体を震わせ、手を後ろに回して携帯を取り出しメールを読んだ。
『梨華ちゃん、その姿すごく魅力的だよ。
それじゃ、次の指示を出すね。
前の大通りを渡って、歩道を右側に向かって歩いて。
それと、ここからは携帯を手に持ったままにして。 いちいち出すのも大変でしょ?
あっ、もちろん、歩く時も裾はそのままで、手で隠してもだめだよ。』
(どこかに行かされる……)
メールを読んだ梨華は、足の震えが強くなった。
それでも梨華は、その足を手で押さえ、前の道の車の流れが切れるのを待って渡った。
バス停の反対側の歩道に着いた梨華は、メールの指示通りに、右側に向かって歩き始めた。
歩きながら梨華は、対向車が2斜線向こうという事と、後ろの裾が捲られていないの事が、少しの安心感を与えていた。
(向こうの車からは見えにくいし、後ろから見られても裾はそのままだから、季節はずれな姿の人だなぁって思われるぐらいだよね)
梨華はそう思い込んだ。
しかし、前から歩いてくる人には、帽子を目深にかぶった女の子が、あそこを晒して歩く露出狂の姿、そのものだった。
梨華は、あそこからふと腿に伝う恥水に風があたり、肌に冷たく感じても、それを拭う事をせずに、歩き続けた。
「あっ!」
俯いたまま梨華が歩いていると、前から来た塾帰りの中学生くらいの男の子が、立ち止まって梨華の姿に声を出した。
梨華は、より早くなった心臓の高鳴りを感じつつ、その子の横を通りすがる時、男の子の姿をチラッと見て、努めて自然な感じで歩いて行った。
(今の男の子の持ってた鞄に、娘。のシールが貼ってあったよ。私だって分かったら、どうなっちゃうんだろう。それに、これからあの男の子、私のこの姿を思い出して……)
梨華は、色々な事を妄想するとその事が呼び水となり、あそこから新たにツーっと恥水がふと腿に流れ伝った。
梨華の後ろ、50メートル程離れた所を斉藤の運転する車が、スモールランプだけを点けて走っていく。
斉藤は、徐行運転だけは得意だった。でもそれが、こんな時に役立つとは、斉藤自身も思ってもいなかった。
梨華が歩く後ろ姿を見ていた柴田は、数100メートル先にコンビニの看板が見えた途端、素早い指の動きでメールを打ち始めた。
>>8 チャミオラさんは、新作をお書きにならないのですか?
チャミオラの新作を読んでみたい今日この頃です。
朝から新作キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
24 :
名無し募集中。。。:02/11/23 12:01 ID:AiYBaU0l
a
クールな柴ちゃん萌え
DS5さんグッチャー
26 :
名無し:02/11/24 03:00 ID:7VmQg21y
ていうか1スレ目まだ使い切ってないのに
なんで2スレ目の方が上にきてるんだ。
このタイミングで次スレ立てるのは全然問題ないけど、
おつかれカキコ以外はとりあえず1スレ中心でいくべきじゃないのか?
しかも小説更新されちゃったからもう1スレは
放置だろうし・・・
>>22 残念ながらペースが遅いもんで(w
全部できたら一気にこちらにのせます。
>>26 前スレ埋めます?
>>26 話の区切りだった事と、
向こうに書いてて512KBになった場合で、話の途中の途中で新スレ移行になるのもどうかと思って、
こっちに書いた所存です。
29 :
1:02/11/24 21:54 ID:0ZWeNJnj
>>6-10 ゆーあーうぇるかむ。
>>27 待ってます。
それでは、一名無しに戻りまひゅ。
DSガンガレ!!
h
31 :
:02/11/25 21:20 ID:bZjmGgPC
このスレに神々の息吹を感じる。
>>27 楽しみみしてます。
続きの更新は木曜日にします。
気温は低かったが、梨華は恥ずかしさで、体にうっすらと汗をかいて歩いていた
。
汗が滲み、ギュッと握っていた携帯にメールが着信され、梨華はメールを読む。
『梨華ちゃん、ちょっと喉が渇いたんじゃない?
そこに見えるコンビニに入って、飲み物を買おうよ。
それでお金を払う時は千円札で払ってね。
そして、お釣りで500円玉が来たら、全部100円に変えてもらって。
それから、レシートを見ながら声を出し、カウンターに並べて確認。
だって、お釣りが間違ってたら、梨華ちゃんイヤでしょ?
あっ、買い物中はもちろんそのままの姿でだよ。』
メールを読んだ梨華は、打ちひしがれる思いがした。
(このまま歩いてるだけでも恥ずかしいのに、コンビニなんて絶対入れないよ)
そう思っていても、新たな指示が届くたび、梨華のあそこの奥には切ないような
、甘い刺激が走っていた。
コンビニの前に梨華は立った。
このコンビニは大通りと路地の角にあり、店舗も大きくないし駐車場もない。
梨華は、大通りと路地の車を気にしながら店内の様子をうかがうと、店員は20
歳ぐらいの女の子が一人で、買い物をする客は一人もいなかった。
(よかった。店員さんが男の人だったり、お客さんがいたら、こんな姿では入れ
ないし)
梨華は、コンビニの自動ドアの前に立ち、開いたドアから店内に足を進めた。
「いらっしゃ……」
レジの中でファッション雑誌を読んでいた店員が、ドアが開いた方を見てマニュ
アル通りに声を出すが、梨華の姿を見た途端に声が止まった。
梨華は、店員に一目をくれず、棚によって3つに分かれている店内を、道路に面
した雑誌や、家庭雑貨がある所を通って、奥にある飲み物が入った冷蔵棚に向か
って歩て行った。
(あぁ、こんな姿でコンビニに入るなんて、自分でも信じられない……)
奥まで行くと、冷蔵棚の透明な扉が鏡のように反射し、梨華の今の姿を映し出し
た。
(濡れてるのが分かって、恥ずかしいよ……)
梨華は、携帯を持つ左手で扉を開け、右手で紅茶のペットボトルを取り出して扉
を閉めた。
一度開いた扉は白くなり、梨華の姿がぼやけて映った。
梨華は、レジから真っすぐに見える、お菓子が陳列された真ん中の通路でレジに
向かった。
もちろん、顔は伏せたまま。
(店員さん、私の事をどんな風に思ってるんだろう。きっと汚いモノでも見る目
で見て、変態な女の子だと思ってるんだろうな)
そう思うと、あそこに痺れが走り、歩くたびにこすれ合うふと腿の間から、ヌチ
ュヌチュという音が聞こえた。
レジの前に立った梨華は、震える手で紅茶のペットボトルを、無言のまま置いた
。
梨華は、帽子とサングラスをしていても、顔を上げて万が一、石川梨華だとばれ
るのが恐くて、会計中は俯いていた。
「147円になります」
店員の声は小声で、怒りに震えてるようだった。
梨華は、後ろに手を回してポーチから千円札を取り出した。そして、お札をカウ
ンターの上に置こうとすると、店員が梨華の手から奪い取るように取り上げ、レ
ジを打った。
「お釣り、853円です」
店員は声を震わせ、お釣りの853円とレシートをカウンターに叩き付けるよう
に置いた。
梨華は、手の動きだけで店員が怒っているのが、はっきり分かっていた。
それでも梨華は、消え入るような声で店員に言う。
「あっ、あの、この500円玉を、全部百円玉にして下さい」
「はぁ?」
店員は、信じられなという感じに溜め息をついて500円玉を掴むと、レジのキ
ャッシャーを開け、ガシャンと投げ込み、100円玉を5枚つかんで、またカウ
ンターに叩き付けた。
梨華は、その叩き付けられた小銭だけを手に持ち、カウンターの上にあるレシー
トを見ながら声を出し、震える手で1枚づつカウンターに置きながら数えだした
。
「え、えっと、百円玉が、1枚、2枚、3枚、4枚、5枚、6枚、7枚、8枚。
そ、それ、と、50円玉が1枚。
あ、と、1円玉が、1枚、2枚、3枚」
梨華は、自分で数えていても、全く頭にお金の事など分かっていなかった。
体中が震え、ワンピースの中にはびっしょりと汗をかき、ほど良く張ったおっぱ
いがワンピースにねばり、形を浮き出させていた。
梨華は、数え終えた小銭を集めてポーチにしまい、紅茶のペットボトルが入った
ビニール袋を持った。
「あ、ありがとう、ございました」
そう言って梨華は、ドアの方に向かって歩き出した。
自動ドアの前に立ち、ドアが開くと、店員が梨華に向かって大声で、しかも、自
分が読んでいたファッション雑誌を投げ付けながら怒鳴った。
「変態! 露出狂! もう二度とここに来るな!」
梨華は、背中に当たった雑誌の衝撃と、頭を後ろから殴られたような言葉に、あ
そこがキューと収縮するような感じと共に軽くイキ、立っているのがやっとのフ
ラフラとした足取りでコンビニからを出た。
その様子をちょっと離れた車の中で2人は見ていた。
斉藤は、梨華の行動に興奮し、柴田に気付かれないようにしながら、小刻みに内
股をこすり合わせた。
柴田も、さすがにこの梨華の行動に興奮したのか、息が荒く、携帯を持つ手が震
え、体中汗でグッショリと濡れていた。
それでも柴田は、一度唾を飲み込み、メールを打ち始めた。
コンビニから出た梨華は、店のガラスに片手を付き、肩で息をするようにして立
っていた。
(もう、ダメ。もう、何もできないよ)
そんな状態の時でも、メールが着信されると読んでしまう自分が悔しかった。
『梨華ちゃん、すごいよ。
見てるだけでも興奮しちゃった。
それじゃ、次は、このコンビニの横の路地を真っすぐ歩いて』
梨華は、半ば茫然とした状態でメールの指示通り、路地を歩いて行った。その様
子は、まるで夢遊病者が歩いているようなフラフラとした足取りだった。
2人が乗った車は、梨華と距離をあけて走っていた。
斉藤は、興奮してハンドルを持つ手に力が入り震えていた。
その興奮を抑えようと、声を出した。
「ねぇ、この後は、どうするの?」
「この先に、バスの停留所があって、そこにベンチがあるの。そこに着いたら、
今日はおしまい。
それで、ひとみんにお願いがあるんだけど、偶然のふりして、梨華ちゃんを家ま
で送って行ってあげて。あの状態のまま、タクシーってのも考えたけど、今の梨
華ちゃんの状態じゃ無理だから。
それに、なにか事件に巻き込まれたら、大変だし」
興奮のせいか少し早口になった柴田は、そう言ってまた携帯を操作し始めた。
話す事で少し落ち着いてきた斉藤は、柴田にまた聞いた。
「えっ、じゃあ、柴田はどうするの? まさかこのまま一緒に梨華ちゃんと乗る
の?」
メールを打ちながら柴田は言った。
「私はこの先にあるファミレスに行ってるから、梨華ちゃんを送り届けたら、迎
えに来て欲しいんだけど」
「分かった。じゃあ、そうする」
斉藤は、片手をハンドルからはずし、冷たくなったコーヒーを一口飲んだ。
(あぁ、私は、何してるの? 頭もクラクラするよ)
梨華は、自分がどういう状態で、どこにいるのか辺りを見回しても理解する事が
出来ずにいた。
それほど梨華にとって、コンビニでの羞恥に満ちた買い物が刺激的だった。
梨華は、まともに歩く事が出来ず、道沿いの建物や電柱に手を付き、休み休み歩
いていると、握った携帯にメールが届いた。
『梨華ちゃん、その先に見えるバス停でまで着いたら、今日はおしまい。
刺激的な夜をありがとう。
大好きだよ、梨華ちゃん。』
梨華は、メールを読み終え、携帯から目を顔を上げて前を見ると、数メートル先
の街灯に照らされた場所に、バス停とベンチが見えた。
梨華は、浅く小刻みに呼吸をし、重い足を引きずるように、バス停の横にあるベ
ンチまでたどり着いた。
夜の冷え込みで、冷たくなったプラスチック製のベンチに腰を降ろした梨華は、
全く冷たさは感じず、むしろ火照ったあそこを冷される感じが逆に心地良かった
。
梨華がベンチに座り10分程の時間が経つと、秋の夜の冷え込みのせいで、体に
は寒さ、頭の中には理性が戻った。
すると梨華は、急に目頭が熱くなり、涙が溢れ出てきた。
(私って、何やってんだろう、ホントに……)
快感を欲する余りに、メールでの普通では考えられない行動を指示され、その指
示に従って見られたり、罵られたりすると体が熱くなる。
梨華は、そんな体になってきている自分が憎くてたまらなかった。
梨華がベンチで俯き肩を震わせ泣いていると、コンビニから歩いてきた方から、
明るい車のヘッドライトがゆっくりと近付いて来た。
梨華は、その車が通りすがりにこの姿を見られないようにと、ウエストポーチで
止めていた裾を戻した。
そして、横に置いたコンビニの袋からペットボトルを取り出して、いかにも誰か
と待ち合わせをしてるような素振をし、車が通り過ぎるのを待った。
のろのろとした動きで梨華に近付いて来たその車は、あらかじめ決めていたかの
ように、梨華のちょうど前で停まった。
(えっ、なんで、こんな所に停まるの!?!)
梨華は、思っていなかったこの車の停車で、頭の中はパニック状態になる。
そんな梨華に停まった車は、より恐怖心を煽るかのように運転手側のウインドウ
がゆっくりと下げていった。
「あれっ、やっぱり梨華ちゃんじゃない。どうしたのこんな所で」
停車した車の窓が下がり、斎藤が車の窓から上半身を乗り出した。
「あっ、斉藤さん。斉藤さんこそどうしたんですか?」
梨華は、突然現れた斎藤に困惑しながらも、涙を手でサッと拭い、少し涙声で言
った。
「えっとー、そう、車をね、ううん違う。車でね買い物に来たら、道に迷っちゃ
って」
体を乗り出して話す斎藤は、大きすぎる程の身振りをくわえていた。
「そ、そう、ですか。私は、この近くにある友達の家に遊びに来て、その帰りな
んです」
梨華は、まさか駅前やコンビニで醜態を晒してきたとは言えず、斎藤に対し後ろ
めたい気もあったが嘘を付くしかなかった。
「じゃあ、梨華ちゃんさぁ、送ってくよ」
斎藤は、柴田に言われた通りに家に送り届けようと、梨華に率直に言った。
しかし、その斎藤の言葉に、梨華は眉を潜め困った表情を浮かべていた。
斎藤はその顔を見て、梨華が行ってきた羞恥な行動の後に、いくら知り合いとは
いえ、落ち着いて間も無い情況で車に乗る程の心の整理が付いてないと察し、梨
華が安心して乗れるように言い直した。
「えっと、ほらさっき、道に迷ったって言ったじゃない。この辺りに友達の家が
ある梨華ちゃんにお願い。
私にこの辺りの道案内してくれない? 私一人じゃ、このまま一生家に帰れない
からさぁ」
梨華は、斉藤の言った「一生家に帰れない」という言葉に、プッっと吹き出した
。
俯き少し悩んだ梨華は、家に帰るの為に電車やタクシーを使い、これ以上、人に
見られる事に嫌悪間があった。
梨華は、斎藤なら同姓をという事と身内感で、申し訳ないと感じつつも車に乗せ
てもらおうと決めて、顔をあげた。
「あの、それじゃあ、送って行ってもらえますか?」
「うん、いいよ。あっ、でも車の中、香水の香りがキツいかもしれないけど、そ
れでもいい?」
「いいですけど、それじゃ、キスはしませんよ」
秋風が吹く、とても寒い夜のバス停で、このあと次々と柴田と斎藤の手により、
梨華の心も体も崩壊させられる事など梨華自身知る事もなく、二人は顔を見合わ
せ笑っていた。
〈完〉
エプロンズ。日誌
はぁ〜〜
ただいま私達は、新曲のPR中で〜す。
それで、雑誌の取材を受けたり
色々動き回っていま〜す。
でも、いろんな事をしていると
ストレスって溜まりますよね。
そこで、今回は梨華おすすめのストレス解消法を
教えちゃいま〜す。
それは、夜に、メールで、いろんな事を、
友達と送り合う事で〜す。
それと、買い物かな。
夜のコンビニって、なんかいいよね……
バイバイ 梨華でした
DSさんおっつ!!
1スレのラストに、もの凄いカットイン
を見せた人がいたがここで続き書くのかな?
そして誰もいなくなった。。。
いますよ
50
51
52
53
54
55 :
55:02/12/04 20:45 ID:0EB7yu2I
めちゃおもろい>DS
56
途中まですがあげます。
ここは渋谷。
ゲリラライブを行うエプロンズ。をトレーラーの荷台に乗せ、ガタガタと揺られて渋谷の街を走っていた。
トレーラーの荷台で車内灯が激しく揺れるの明かりの中、ちょうど荷台の中央部分に、パイプ椅子と折り畳みが出来る机を置いて2人はステージ用のメイクをしていた。
梨華が、唇にリップを塗ろうとした瞬間、車の揺れに手から滑り落としてしまった。
「ソニンちゃん、そっちに転がった口紅取って」
隣でメイクしていたソニンが、足にコツンと当たった口紅を拾った。
「あっ、これめちゃくちゃ高いやつじゃないの! どうしたの?」
梨華が普段使ってる口紅より高い、ブランド物の口紅をあざとく見付けたソニンが言った。
「これね、この前メロソ記念日の斎藤さんにもらったの」
梨華は、斎藤という単語を発した途端、ポッと顔が熱くなって俯いた。
「ん? どうしたの?」
「ううん、何でもない」
梨華は、慌てて笑顔を作ってごまかした。
(思い出しちゃったよ)
車の揺れが止まって少し経つと、トレーラーの後ろの扉の部分から光が差し込み、和田が入って来た。
「えーと、これからここでゲリラライブをするにあたって、渡す物があるから」
和田はそう言って、ジャケットのポケットから、イヤらしい程のピンク色をした、繭玉ぐらいの楕円形の物を2つ取り出した。
梨華は、その物を見てゴクッと唾を飲んだ。
「これは、携帯用のカイロで、中には小型モーターが入ってて、振るえながら熱を発生する仕組みになっている」
説明しながら、和田はそのカイロと称する物を両手でつまんでひねった。
ブゥ〜ン
携帯のマナーモードより、もっと低い音を発して、そのカイロは振るえた。
「ほら、触ってみな」
和田がほうり投げたカイロを、梨華は両手で挟むように受け取った。
そのカイロは、梨華の手の平をくすぐるように振るえて、微熱を発していた。
「あったかい……」
「だろ? それ探すの大変だったんだぞ。一応エプロンズ。って名前でやってる以上、ステージでコートも着れねぇし。
かといって、でかいオレンジの使い捨てカイロを持つのもへんだろ? それでこれを探してたんだよ」
和田が手に入れる為にかかった苦労話を熱く語っていたが、このくすぐるような刺激と人肌より少し暖かい熱の虜になった梨華の耳には、全く届いていなかった。
(これを使ったら、どうなんだろう……)
「梨華ちゃん? お〜い、梨華ちゃ〜ん。聞こえてますか〜?」
ソニンは和田が去った後、梨華の目の前で手を振り声をかけていた。
「あっ、ゴメン」
ソニンに声を掛けられてハッと我に返りった梨華は、手に持っていたカイロを落としてしまった。そのカイロは床を刺激するように振るえて蠢いていた。
メイクをし終えた二人は、本番のエプロン姿に着替え始めた。
最近ではこの衣裳に全く戸惑う事なく着替え、昔のドキドキ感が梨華は薄れてきていた。
(この守られた状態だったら、もっと過激な事をしたいのになぁ)
エプロン姿に着替えた梨華は、メイクをする為に使っていたパイプ椅子を折り畳んで持ち、トレーラーの奥側、和田が入ってきた扉とは反対の、牽引車がある方に歩いて行った。
「梨華ちゃん、どうしたの?」
急に椅子を持って移動した梨華に、ソニンは不思議そうな顔をしている。
「うん、メイクも終わったから、ちょっと一人で精神統一でもしようかなって」
梨華はこれから行う事を考え、一人になってもおかしくない理由を探し、持ち前の演技力を駆使していた。
「へぇ〜、そんな事するんだ。それしても、なんか梨華ちゃんって急に変わったよね。
口紅とかもそうだけど、何て言うか、魅力的になったっていうか」
ソニンが、梨華の体を上下になめるように見ていた。
「そんな事ないよ〜、変わってないって」
梨華は、咄嗟に笑顔を作って答えた。
(なんか、ソニンちゃんってするどいかも)
トレーラーの端に来た梨華は、ソニンに背を向けるように椅子に座った。
そして、2度3度首を振り向かせソニンの様子を伺い、エプロンの裾を捲りあげた。
車内灯の明かりが梨華の後ろから照らされてる為、自分影であそこは見えないが、振えるカイロを渡された時から濡れているのは、はっきり分かっていた。
梨華は振り向いてソニン様子をもう一度確認すると、椅子に座ったまま鏡を見つめていた。
それが始まると、数10分は声を掛けても返事をしない事を知っている梨華は、これから行う事に都合が良かった。
梨華は、エプロンの内側にある隠しポケットにしまっていた、スイッチがきってある状態のカイロを取り出した。
梨華の影になって薄暗い中でも、そのカイロのイヤらしい程ピンクの色は、梨華の目にはっきりと映った。
梨華は小さく息を吐き、そのカイロのひねってスイッチを入れた。
ブゥ〜ン
お腹の前で、両手で持っているそのカイロの音は、とても静かだった。
しばらく経つとカイロは熱を帯び始め、持っている両手に熱が伝わった。そして、その熱のせいかなのか、梨華の逞しいまでの想像のせいなのか、体中にじんわりと汗が浮いてきていた。
梨華は、微かに震えいる足を、床をこするように少しずつ広げていった。
そして、そのカイロを火照って朱く染まった、内股に這わせた。
「うっ、ふぅ〜ん」
内股から甘美な刺激が、微弱電流のように全身に流れた。
梨華は目を閉じ、全ての神経を研ぎ澄ませて、そのカイロを内股から徐々にあそこに滑らせていく。
「はぁ、はぁ」
梨華は、自分自身を焦らすように、一番敏感な部分を避け、反対の内股までカイロを動かす。
「あっ、はぁ〜ん」
なまめかしいうわずった声が漏れ、梨華は慌てて口を押さえた。
そして梨華は、カイロを内股から放し、首だけをソニンの方に向け見た。
ソニンは梨華の声に気付く事なく鏡を見つめていた。
(よかった、今の声聞こえてないみたい)
首を戻した梨華は、今度はカイロをエプロンの上から、おっぱい膨らみをなぞるように動かしていった。
「ふう〜ん、はぁ〜ん」
梨華は、直接肌に触れる刺激よりも、エプロンの布が震えて体全体に広がるくすぐるような、甘い痺れに酔っていた。
「あぁ〜、はぁ、はぁ」
梨華は、カイロをゆっくりとピンと勃った乳首に円を描くように近付けていった。
「うっ、はぁ〜ん」
ちょうどその勃った乳首に触れた瞬間、今までより少し大きな声を梨華は漏らした。
梨華は暫く乳首に刺激を与え、徐々に胸から腹、そして内股へと滑らせるようカイロを落としていった。
「はぁ、はぁ、はぁ」
梨華の心臓は激しく高鳴り、あそこからも恥水が溢れだし、座っているパイプ椅子まで垂れていた。
梨華は、今まで避けていたあそこにカイロを近付け、ヌルヌルな恥水を絡めるようにあそこのわれめを上下に動かした。
「あっ、はぁ〜ん、はぁ、はぁ」
梨華は、焦らしに焦らしてびちゃびちゃに濡れたあそこにあて、グニュッとカイロを挿れた。
「はぁ〜あ〜ん、ふぅ、あんっ」
梨華のあそこにすっぽりと入って、熱を発しながら振えるカイロの蠢きに梨華は、体を振るわせていた。
梨華は、この後のライブ中もこの感覚で過ごそうと、恥水で滑りおちそうなカイロを手で押さえたまま立ち上がり、トレーラーの壁に掛けてあった、梱包用のガムテープを取った。
そして、器用に片手でテープを切ると、あそこを覆うように貼り付けた。
トレーラーの扉がまた開き、和田が入って来た。
「そろそろ、ライブ始めるぞ。準備出来たか?」
ソニンは椅子から立ち上がって、カイロをエプロンのポケットにしまい、気合を入れようと顔を両手でパンパンと叩いていた。
梨華はお腹の中に少しの違和感を感じながら、足をするように歩いてソニンの横に来た。
そして、二人は和田を見て大きな声を出した。
「よろしくおねがいします」
和田は梨華がさっきまでいたトレーラーの端にソニンの椅子を片付け、二人にトレーラーの中央に立つように促した。
そして和田は、トレーラーの横のハッチ部分を開けるボタンを押した。
続き激しく待ってます!!
67 :
名無し:02/12/07 00:44 ID:W7RvZMji
保
DA
ho
ほ
ホ
勃起すますた
ho
「おぉ〜〜〜」
トレーラーのハッチが開くと、どこで情報を仕入れたのか渋谷駅前に集まった数百人のファンが集まり、そこから地鳴りのような声が挙がった。
その歓声とも怒声とも取れる声の中、梨華はこの街の雰囲気というよりも、何か別のドキドキ感で興奮していた。
(何か違う……、始めてのキャンペーンでもこんなモノを挿れられてたけど、やっぱり何か違う……)
ハッチが上がりきったトレーラーのステージで、二人は頭に付けたヘッドセットマイクで集まった観客に呼び掛ける。
「みんな〜、こんにちは。エプロンズ。のソニンです」
「はぁ〜い、みんなに会えてうれしいよぉ〜。梨華で〜す」
二人が声援に応える酔うに手を振り一言一言発するたび、その声に反応した観客が、マイクを通してる二人の声を掻き消す程の声があがった。
「それじゃ、みんないくよ〜。津軽海峡にいくぜぇ〜!!」
梨華のハイテンションな紹介でイントロが流れ出すと、何も知らずに通り掛かった人達や、渋谷の駅前に集まる群衆が曲に合わせて跳びはねて波打った。
この街全体が盛り上がるかのような中にいる梨華は、歌い躍る気持ちの昂揚と、観客からの視線の相乗効果で、体がいつも以上に敏感になり始めていた。
その証拠に、始めゴロゴロとした異物感だけが強かったカイロの存在が、それから発する微振動を、踊って体を動かす梨華の体全体に広がっていた。
(こんなに、気持ち良く歌えるのって今までないよ)
曲が盛り上がるほど、梨華に変化が見えてきた。
それは、体の中で甘く蠢くカイロにいつも以上に体を使わされて、
なまめかしいダンスになっている事や、動く度に揺れるエプロンが梨華の乳首を優しく愛撫し、ため息とも喘ぎとも取れない、切ないビブラートがかった声で歌声で歌っている。
みんなぁ〜、今、聞いてもらったのは、私達の新曲で〜す」
歌とダンス、そしてカイロによって暖まった体が熱く、額に汗して顔を赤くしている梨華が、少し上ずった声で言った。
「梨華ちゃんさぁ、そんなの知ってるってねぇ、みんな〜」
梨華の呼び掛けに乗るように、ソニンが集まったファンを煽ると、至る所から「知ってる〜〜! 買ったよ〜!」と大きな声があがった。
その声にうんうんと頷いた梨華は、
「ちょっとゴメ〜ン。私、ちょっとお水飲む〜」
と授業で先生に当てられた時のように手を高らかに上げて、そのままトレーラーの下手、和田がいる方に置いてあるミネラルウォーターのペットボトルを取りに行った。
梨華は、壁で陰になった部分でペットボトルを和田から受け取り一口飲むと、片手をエプロンの裾にさっと入れ、動いてもカイロが落ちないようにしていたガムテープを剥がした。
そして、くしゃっと丸めて足元に捨てると、あそこに力を入れて自力で落とさないようにし、またステージの中央に向かって歩きだした。
その姿は、内股して小幅ですって歩く、水族館のペンギン行進のような間抜けな歩き方だった。そんな梨華を、前方の何も知らないファンから指をさされて笑われていたが、梨華はそれに笑顔で応え手を振った。
(みんな、今カイロが入ってる事を知ったら、何て言われるのかぁ……)
再びソニンの横に戻った梨華は、少し腰を引き気味にしておしっこを我慢するようにギュッとあそこ力を入れて立った。
(さっきより、振動と熱が強くなった気がする……)
梨華の体に挿ってるカイロの振動は、挿た時と全く変わる事は無かったが、カイロを落とすまいと力を入れたあそこの中が収縮し、蠢くカイロからの刺激をひとつも残さずに吸い取り、梨華により強く感じる刺激と熱を与ていた。
「あっ、えっと、ソニンちゃん? 今回の曲の、んっ、ランキングの話を、みんなにした?」
梨華は、赤く熱をもって火照る体を小刻みに震わせながら、刺激を耐えていた。
梨華に言われたソニンは顔に笑みを浮かべ、初登場のランキングが2位になった事を声高らかに渋谷の街に報告していた。
(はぁ、はぁ、体が変に熱いよ……)
「それじゃ、もう最後なんですが、1曲聞いて下さい。下町生まれの純LOVER」
ソニンの紹介で、曲が流れ出した。
この曲はミディアムテンポで、あまり激しいダンスを要するものではなかった。
しかも、元々がEE JUMPユウキ用として制作された楽曲であるため、その曲を引き継いでソニンがメインで歌っていた。そのため梨華のパートは「♪ラララ〜」などのコーラスが多く、今の梨華には好都合な曲でもあった。
梨華は、さらなる刺激を自分から欲して、眉間にシワを寄せ体全体を使い、あそこへの力を入れたり弱めたりを返えしていた。
(いいっ、うぅん、はぁ)
快感の波はしだいに大きくなり、梨華は息遣いも荒くなり、足もぶるぶると震わせだした。
そして次の瞬間、歌っていたソニンの大きく両側に開いた手が、梨華のちょうどおっぱい部分に当たった時、梨華は、「あっ、はぁ〜〜ん」と甘い声をマイクに乗せてその場に膝から崩れ落ち、四つん這いの形になった。
一瞬、ソニンもファン達も突然倒れた梨華に注目が集まるも、梨華はゆっくり立ち上がり、また吐息めいた声でコーラスに戻った。
二人はなんとか「下町生まれの純LOVER」を歌い上げ、最後の挨拶に入った。
「今日は、みんなに聞いてもらってうれしかったです。いつか絶対本格的なライブをしたいと今日思いました。ありがとうございます。ソニンでした」
「みんなぁ〜、ゴメンね〜。うぅん、途中で転んじゃったよぉ。はぁ、でも最後まで見ていてくれてありがと〜。梨華でした」
二人の挨拶が終わると同時に、ハッチがゆっくりと閉められた。
また薄暗くなったトレーラーの中で、ソニンは、喉を潤そうと、和田の元に駆け寄りミネラルウォーターを渡され、会話を交わしながら飲んでいた。
梨華は、その場にへたりこみ、ぬめっているあそこの中に指を入れ、ヌルヌルになったカイロを取り出し、カイロをエプロンの隠しポケットにしまい立ち上がった。
そして、ソニンのそばに行き、二人で和田に「お疲れ様でした」と頭を下げた。
挨拶を受けた和田が、トレーラー後部の扉に向かって歩いていくと、途中で振り返り、梨華を指さした。
「石川。お前、ホントに凄いなぁ。感心するよ。今度はもっとお前が遊べるように、何か考えておくからな」
そう引き笑いを交えて言いながら、トレーラーから出ていった。
梨華は全てを見透かされていた事を知りつつ、声には出さなかったが頭の中で、「はい」と大きな声で言った。
エプロンズ。日誌
みんなに見てもらうのって
気持ちいいねぇ〜
渋谷駅前でのライブ
とってもよかったよ。
またやりたいなぁ〜
もっと刺激的で
もっと熱く
全てが吹き飛ぶぐらいの事を。
でもそうしたら、転ぶぐらいじゃすまないかも。
バイバイ 梨華でした
沢山の保全と応援ありがとうございま〜す。
えっと、何か79のリンク先のみのさんに、
ただならぬ恐怖感を感じているDS5なんで(法律相談は仁鶴師匠が好なんだけど)、
ちょっとほとぼりが冷めるまで、雲隠れします。
て、ホントは面白いネタを探して、少しばかりの流浪の旅に出掛けます。
でもそう言いながら、ネタが出来次第、すぐに
( ^▽^)<あげるよ
みたいな、曖昧な感じでいきたいと思います。
>>DSさん
いつまでもこのスレで待ってまつ!
DS〜ぅ、早く帰ってこいよ〜。
そして小説あげろや、ゴルァ!
ds
DS
86 :
age:02/12/24 13:07 ID:kSGCdSGj
保全age
87 :
名無し募集中。。。:02/12/24 15:15 ID:ikuDgKGZ
保
はやくかえっておいでよ〜
保ぜん田
保保保
91 :
名無し募集中。。。:02/12/27 16:57 ID:DNyqVZ/I
>>91 安直に釣られてみますた。
んがしかぁーし、上とは大差ですな。
もう、ダメポ。
何とか書き出しました
でも、年末年始の大計画中で、中々あげられる所まで行かないわけで……
( ^▽^)<来月の初旬までには書きあげるぞぉ〜
(〜^◇^)<書きあげるだけかよ!
柴田さん編を楽しみにお待ちしてます。
95 :
にゃ:02/12/29 23:13 ID:S5V7aL4S
やった〜!!
にゃ
あげ
98 :
98:02/12/31 20:48 ID:UluTqDUU
りかたんさいこう!!!
99 :
名無し募集中。。。:02/12/31 20:50 ID:0ZWyW/JZ
梨華はかわいかった。かなーり。
いい女になってるね。
100 :
なんかエロイよう:02/12/31 21:00 ID:gnF7wfxy
601 :名無し募集中。。。 :02/12/31 19:32 ID:Fv1OEfRv
俺は矢口ヲタなんだが、石川の夢を見た。
俺は何故かノミみたいに小さくなって、石川の太ももに張り付いている。
そして、上へ上へと上っていく・・。
石川はライブの途中で、激しく踊っている。
俺はついに石川の股間の中心を射程に捕らえ、ポッケからストローを取り出した。
汗で蒸れた石川の秘部の匂いが、パンツの布越しに漂ってくる・・・。
俺は肺一杯に匂いを吸い込んでから、布をめくった・・・。
異変に気づいた石川の動きが止まる。
俺は石川の秘部を観察した。
大陰唇の周りにはまだらに毛が生えている。それほど毛深くない・・。
ビラビラの薄い小陰唇の中心には、オシッコの匂いと汗の匂いが混ざり合い、
何ともいえぬ香りをただ酔わせた石川の尿道がある。
俺はその下にある、アイドル石川梨華の膣口を凝視した。
おそらくこんな至近距離で見たことある奴はいないだろう。本人でさえも・・。
101 :
なんかエロイよう:02/12/31 21:01 ID:gnF7wfxy
602 :名無し募集中。。。 :02/12/31 19:32 ID:Fv1OEfRv
俺は押さえきれない興奮に後押しされ、ストローを石川の膣口に突き刺した。
「きゃっ」悲鳴が聞こえる。
俺は命一杯の肺活量を使い、膣口に突き刺したストローを吸った。
「ちゅう・・ちゅう・・ちゅう・・・」
石川は微動だにできなくなっている・・。
しばらくすると、ついに出た・・。待っていたモノ・・。
白濁した液体。そうオリモノだ・・。
石川のオリモノがストローを伝わって、俺の口に入ってくる。
ゴクゴク・・酸っぱさの中にほのかな苦味を感じる・・・。
脳天がズキズキする。真の興奮状態とはこういうことを言うのだろうか・・。
耐え切れなくなった石川がガクッと床に膝をつき、俺は石川の恥部から離れた。
誰も味わったことのない、石川梨華のオリモノの味に満足し、ふと顔を上げると
そこには、吉澤ひとみの姿が見えた。
俺はすかさず吉澤の方へ走りだす・・・・。
ふ〜ん。
103 :
to:sage:03/01/02 17:14 ID:FJUiJD++
072のおかずにしますた
保
保全カキコ
保全カキコ
107 :
:03/01/08 18:39 ID:XX/d28s6
にゅ
108 :
:03/01/09 13:12 ID:EPqFqGhf
ho
109 :
激しいスレ違いスマソ:03/01/09 22:27 ID:NqA8x2cm
‥‥まだ六時半か‥‥
広場の端にあるベンチのそばで、吉澤は一人でうろついていた。
今日は夏祭りに来ていた。メンバーはまあいつもの顔ぶれだ。
7時にいったん集合することにして、それぞれバラバラに行動した。
集合場所にはまだ誰も来ていない。ひとまずベンチに座り、買ってきたジュースを飲む。
夜店はどれも真ん中に寄っているので、こっちにはほとんど人気がない。
ふと、こちらに向かってくる一人の少女が見えた。
「‥‥梨華ちゃん?」
それは確かに石川だった。とてとてと歩いてくる。
「あーよっすぃー、早いのね」
「お金使い過ぎちゃって、もう何も買えねーし。梨華ちゃんこそ、どうしたの?」
「私、人ごみの中って苦手でさあ。人よけながら歩いてたら、疲れちゃった」
言いながら、吉澤のとなりに座る石川。
「よっすぃーは、わたあめ買った?」
「わたあめ?買ってないよ」
「あれっておいしいんだけど、手や口がベタベタになっちゃうでしょ?だから私
いっつも後悔して、来年は買わない!って思うんだけど結局毎年買っちゃうのよね。
今年も手がベッタベタ」
「ははは‥‥あ、そうだ」
バッグの中から何か取り出す吉澤。
110 :
激しいスレ違いスマソ :03/01/09 22:28 ID:NqA8x2cm
「これ、くじで当てたんだけど、いる?」
差し出した手には、ピンクのヘアピンが乗っている。
「くれるの?いいの?ありがとー」
受け取ると、石川はさっそく髪につけてみた。
「えへへ、似合う?」
「うん、かわいいよ」
かわいいと言われ、なんだか幸せな気分になる石川。
そして、二人っきりということに改めて気付く。
‥‥言おうかな‥‥
「‥‥あのね、私この前、好きな人いるって言ってたでしょ?」
「ん?‥‥うん」
「あれね‥‥その‥‥」
顔が赤くなるのが自分でもわかる。
この先を言っても良いものか少し迷ったが、石川は決心し、口を開く。
「よっすぃー、なの」
「え?」
驚く吉澤。
ほんのわずかの間。それが石川にはとても長く感じられた。
111 :
激しいスレ違いスマソ :03/01/09 22:43 ID:NqA8x2cm
「‥‥変、だよね。普通なら、男の子好きにならなきゃいけないのに・・・」
顔をうつむかせる石川。
「でも‥‥私は、よっすぃーのこと好きになっちゃったの。
‥‥ごめんね、いきなりこんな事言うなんて。やっぱ私キショいよね‥‥」
「そ、そんなことないよ!」
吉澤の声に、石川は顔をあげる。
「別にいいじゃないか、相手が男でも女でも!本当に好きなら性別なんて関係ないよ!」
「よっすぃー‥‥」
「‥‥あと‥‥えっと、だな」
頬をかきながら、吉澤は続ける。
「‥‥私も、石川の事、好きだ」
「え‥‥そうなの?」
「う、うん」
照れて顔をそらす吉澤。
「‥‥なんだ、なら‥‥ちっとも心配することなかったんだ」
「‥‥そうだな」
「‥‥はは」
そう思うと、なんだか笑いさえこみ上げてくる。
「あ、じゃあ、私達ってコイビト同士ってことになるんだね」
「お、おう」
「ふつつか者ですが、よろしくお願いしますー」
ぺこりとおじぎする石川。
「え、いえ、こちらこそ‥‥」
返す吉澤。
「‥‥ふつつか者ってどんな意味だっけ?」
「さあ‥‥」
ま、いいか、と言って石川は座ってる位置を吉澤の方につめた。
「‥‥あのね、私、してみたいことがあるの」
吉澤の顔をじっと見る。
「何?」
「キス、してみたい」
「キッキキキ、キスぅ!?」
突然言われて、また驚く吉澤。
「ダメ?」
「い、いや、ダメっつーか‥‥」
「イヤなの?」
「‥‥う‥‥」
石川の瞳に見つめられ、少しクラクラしてくる。
「‥‥‥じゃあ、す、少しな」
「ん‥‥」
見つめあう二人。顔が少しづつ近付いていく。
どちらともなく目を閉じ‥‥
「おーい!石川ーよっすぃー!」
矢口だ。
慌てて離れる二人。飯田も安部も保田も辻も加護も、5期メンも皆こちらにやってくる。
もう7時になっていた。
「ななななんにもしてねえぞ!?」
「な、何が?」
「どうしたのよっすぃー?」
どうやら見られてはいないようだ。心臓がバクバクいっている。
ほっとしたものの、少し残念でもあった。
悪くない。が、スレ違い…。
「じゃあ明日もコンサートあるし、そろそろ帰ろうか」
「そうだね」
「楽しかったですね。私、わたあめいっぱい食べちゃいました」
「チャレンジャーなのね、紺野‥‥」
「もうお腹いっぱい」「あたしもー」
「それではみなさん、家に着くまでがお祭りです!うかれながら帰るように!」
「うかれちゃダメだろ、かおりん」
「んじゃ、バイバーイ!」
皆それぞれの家路へとつく。
「あ、よっすぃー、ちょっと」
「ん?」
「こっちこっち」
石川は、ちょっとした物陰に吉澤を呼んだ。
「なん‥‥」
甘い香りがする。
なかば強引にキスをした。
キスといっても、触れる程度のかわいらしいものだが。
「えへへ」
顔を離すと石川はまた明日、と言って帰って行った。
しばし呆然と突っ立ている吉澤。小川に声をかけられ、やっと我にかえった。
顔が真っ赤になっているはずだが、辺りが薄暗いおかげで気づかれずにすんだ。
‥‥今日、ちゃんと寝れるかな‥‥
夜道を歩きながら、吉澤はぼんやりとそう思った。
小説はsageでやれ!
116 :
山崎渉:03/01/10 04:12 ID:4v/SGyEY
(^^)
117 :
名無し:03/01/10 04:23 ID:yr8L/lUO
俺なんでかわからんけど、レズもん全然受け付けないんだよね。
でも羊に結構そういうスレ多いってことはみんなは好きなのか?
まあ、吉澤を男だと思って頑張ろう。
ここは、空港。
エプロンズ。の二人は、年明けから生放送の番組に出演するためにこの大型旅客機も離着陸できる、大きな国際空港やってきていた。
この生番組は、超能力でジャンボジェット機を動かすという事が目玉企画で、梨華はこの番組にゲスト出演が決まってから、妙に落ち着きがなかった。
ロケ番組では楽屋というものが用意されておらず、空港の中の予備滑走路に当たる場所に、控室の変わりになっているエプロンズ。用の移動車のワゴン車の中で、エプロンにコートを羽織った梨華が浮かれていた。
「ねぇ、ねぇ、ソニンちゃん。私さぁ、この番組とって楽しみにしてたんだぁ。
だって、パイロットが乗って無い飛行機を動かすんだよ」
好きなおもちゃに囲まれている子供のようなキラキラとした目でソニンを見つめ、梨華は興奮気味に言った。
「梨華ちゃんさぁ、超能力なんて、絶対インチキなんだって。私も小さい頃、超能力者って人が高知に来たのね。それで、友達と見に行ったらインチキくさい事ばっかりやってて、何て言ったかなぁあの人。
そうそう、エスパー潔田っていってた。それで……」
冷静に超能力を否定して話すソニンに、梨華は激しい口調で割って入った。
「あっ! 今、潔田君をインチキって言ったでしょ! もう信じられない!」
ソニンと車の後部座席に二人並んで座っていた梨華が、ぷくっと頬を膨らませ、ソニンにプイッと背を向けて、黒い遮光セロファンが貼られている窓の方を向いた。
「梨華ちゃん? 急にどうしたの?」
ソニンが肩をつかんで揺すって、ねぇ、ねぇと、呼び掛けても、梨華は振り向かず、その手を払いのけるような仕草をした。
(ファミコソのマイソドシーカーって潔田君のゲームで、超能力を鍛えて、私もちょっと透視とか出来るようになったのにインチキな訳ないじゃん!)
何度も払いのけても梨華の肩を揺すっていたソニンが、その手をはずし、梨華に呼び掛けていた声も聞こえなくなった。
そして、その変わりに、啜り泣くようなソニンの声がしんとした車の中に響いてきた。
梨華は、ちょっと意地になっていた事を心で詫びつつ、その声の方に首をゆっくりと顔を振り向けると、ソニンが肩を震わせて俯いていた。
「ねぇ、ソニンどうしたの?」
さっきとは逆の立場になった梨華は、小さく嗚咽をあげ始めているソニンに小さな罪悪感を感じながら、やさしく問い掛けた。
「ソニンちゃん、冗談だってば。ねぇ本当に泣いちゃったの? 別に怒ってないよ。ゴメンね」
ソニンが中々泣き止まなく、オロオロしてきた梨華の耳に、くっくっ、と、小さな笑い声が聞こえてきた。
「ふっ、ふぁ、ははははぁ」
そして、次第にその笑い声が大きくなり、車の外に響き渡るぐらいに大きな笑い声になり、ソニンは自分のお腹を抱えた。
「えっ!? 何? ちょっとソニンちゃん?」
「アハハハハ、ゴメン。ちょっと演技してみただけ。これでドラマからオファーくるかな?」
あっけらかんとお腹を抱えて笑って言うソニンに、梨華はまたソニンに背を向けた。
「もう! ホントに知らないから!」
今度は本気で怒った梨華に、ソニンは笑いを必死に堪えながら、何度も肩を揺すって謝ってきた。
(いつかくるんじゃなの! 女子高生でホストにはまる役みたいなのがさ!)
二人がそんな回りから見たらちょっとしたミニコントのような事を繰り広げた結果、きっかけはどうあれ、遂には完全に冷めきった夫婦の夕食時のような、無言で重たい空気んが車内に充満していた。
と、その時、後部座席のドアがガラッと開き、外の冷たい空気と共に和田が現れた。
「おーい、そろそろ本番が始まるから、用意し……」
途中で言葉を止めた和田は、ぶすっとした二人の膨れっ面と、二人の間にある微妙な距離を見た瞬間、パンパンと二度手を叩いた。
「はいはい、喧嘩は番組が終わってから思い存分続けてもいいけど、本番中はそんな顔をしない事。お前達はプロなんだぞ」
二人は互いに顔を合わせずに、無言のままふてぶてしい態度のままコクッと頷いた。
「んだって、めんどくせぇなぁ。ほら、手を出して一時休戦の握手しろ」
和田は、二人の間に身を屈めて割って入り、二人の手を取って握手をさせた。
そして、二人の頭をつかんで強引に顔を向き合わせると、片手ずつ二人の頬を下から手で挟むようにムニュっと持ち上げて、無理矢理にニッと、笑顔を作らせた。
「うっ」
「ぶっ」
どちらとも無く、そのブサイクに引き攣った顔に噴き出した瞬間、やはりそんなささいなきっかけで二人の間にあった張り詰めていた、夫婦の危機のような空気が吹き飛び、一時休戦どころか、一気に終戦となった。
「ほら、本番だぞ」
「はい!」
近所の世話焼きおじさんから、改めてマネージャーの顔に戻った和田の言葉に、二人は大きく声を合わせた。
車から出た二人は、飛行機をが離着陸するためにある滑走路に作られた場違いに明るいステージに向かって、寒い風が吹きっさらしの夜の空港の敷地を、二人はエプロンの上にコートを羽織った姿で歩いていた。
「あれっ、梨華ちゃん。今気が付いたんだけど、そのコートなんかすごく可愛いんじゃない?」
ソニンが、まじまじと梨華の姿を見てきた。
「うん。これさぁ、クリスマスにさぁ、柴ちゃんと二人でパーティーをして、クリプレでもらっちゃったんだぁ」
梨華は、柴田とのパーティーを思い出して微笑み、白い膝丈で、フードが付いたダッフルコート両袖先をつかんで横に広げ、やじろべぇのような格好をした。
「そうなんだ。梨華ちゃんにすごく似合ってるよ。柴田さんもセンスがいいし、それを着こなす梨華ちゃんもすごいよ」
「ありがとう。これ大事なコートだから、褒めてもらってとっても嬉しい」
褒められて上機嫌になった梨華は、両手を広げて体で喜びを表すように、スキップをしながらステージへと向かった。
点々と誘導灯の灯る滑走路の真ん中に、この番組の為の設けられたステージの裏で、二人はステージの前室変わりのテントで、小さな石油ストーブで暖を取っている他の出演者に挨拶をして回った。
一通り挨拶を終えた二人は、新人らしい扱いでそのテントで暖を取る事が出来ず、少し離れた場所にいた。
そして、そこで梨華が改めて超能力の素晴らしさを語りながら、二人は体を揺すって体を温めながら本番が始まるのを待っていた。
「あれっ? おかしいなぁ」
しばらく体を揺すっていた梨華がぱたっと動きを止めて、おもむろにコートの両ポケットを探りながら、辺りをキョロキョロと見回した。
「ソニンちゃん、ちょっとゴメン。さっき向こうでスキップした時に、コートのポケットに入れたハンカチを落としたみたい。ちょっと探してくるね」
何もハンカチぐらいで、という顔のソニンに、梨華は、くるっと踵を翻して小走りでここまできた道を戻った。
(演技だったら、私だって負けないんだからね)
テントの明かりが届かない場所までくると、梨華は足を止めてテントの方に顔を向けた。
「ここまでくれば、もう大丈夫かな」
梨華はそう小さく呟くと、ポケットの中から振るえるカイロを取り出した。
そして、梨華はそのカイロを口の中に入れると、飴玉を嘗めるように舌を遣って口の中で転がした。
梨華は、これからの準備をするためにコートの一番下のボタンを外すと、素足とエプロン越しの体に冷たい空気を浴びた。
「あんっ、寒〜い」
空気の冷たさに、体を一瞬ブルッと震わせた梨華は、小さく飛び上がった。
梨華は、早く体を暖めようと口の中から唾液でヌルッとしたカイロを手に吐き出した。
そして、そのヌルヌルするカイロのスイッチひねって入れると、その場にしゃがんで直接冷たい空気を下腹部に浴びながら、何も準備が出来ていないあそこにあてて少しの力を入れて押し込んだ。
「あんっ、挿ったぁ」
そのままカイロを落とさないようにゆっくりと立ち上がると、コートのポケットから別の仕事でもらった、前張りシートでカイロが落ちないように止めた。
「これでよしっと。この感覚がないと寂しいんだよね」
梨華は、自分で納得するようにそう小さく呟き、少しあそこに心地よい違和感を感じ、明るく照らされたテントの方に向かって戻って行った。
梨華が戻ってくると、慌ただしくスタッフが走り回り本番が近い事を表していた。
「それじゃみなさん、生放送が始まりますので、ステージの方にお集まり下さい」
スタッフの呼び掛けで、司会者とゲストが身につけていた防寒着脱ぎ、ステージへと移動した。
もちろん、エプロンズ。の二人も和田にコートを脱いで渡し、最後にステージに上がった。
「新春緊急特別番組。超超能力、今夜あなたは奇跡の瞬間を目の当たりにする!」
長々しい番組のタイトルコールを司会の局アナが言う頃には、梨華はお腹の中にあるカイロから伝わる振動よりも、これから起こるであろう数々の体験に胸を躍らせていた。
司会者がステージ中央に立ち、両脇に分かれたゲストを紹介し終えると、梨華が待ち望んでいる今日の主役の紹介が始まった。
「それでは、これから私達を、一時の夢の世界へと案内してくれるこの人をご紹介しましょう。エスパーPeachy!」
司会者の呼び掛けと共に、大きな音とステージを囲むように真っ赤な火柱が数メートル立ち上り、ステージ中央の奥へと色とりどりなライトが集められた。
そして、シューッ!と吹き上がる二酸化炭素の白い煙りの中から、黄色い宇宙服のようなモコモコとした全身に、胸には大きな赤いハート形のバッジが付き、空を自由に飛び回れそうなジェット噴射をイメージさせる柄の厚底靴を履いた、エスパーPeachyが現れた。
「きゃ〜! ピーチー!」
梨華は、この一番組としては派手すぎるエスパーPeachyの登場で、興奮状態が抑え切れなくなり、思わず大きな声を上げると、登場して真っすぐ司会者の元に歩くエスパーPeachyと目が合い、エスパーPeachyがニコッと笑みを浮かべて梨華は近寄ってきた。
「こんばんは。今日はあなたにとって最高の一夜にしてあげるわ」
「はっ、はい!」
エスパーPeachyがさっと差し出した手を握ると、その手からえも言われぬような、不思議な電気のような痺れと適温のお風呂に入った時のような温かさが全身に伝わり、梨華は一瞬にしてエスパーPeachyの世界の虜となり、
「やっぱり、ビリビリで、きてますきてますって感じで、絶対に超能力は本物だよ」
と、紅潮した顔で、隣に立っているソニンに小声で伝えた。
番組が始まり、お決まりのスプーン曲げからESPカードを使った透視やゲストが持っていた指輪などを浮遊させ、次々と繰り広げられる常識を逸した光景にを目の当たりにし、
梨華はお腹にカイロを入れている事は、違和感も快感も含め何もかも完全に頭の中から消えていた。
そして、番組も大詰めなり、梨華がとても楽しみにしていた時間が迫ってきた。
「それでは、そろそろ本日の目玉とも言える、技を見せていただきましょう!」
司会者が大きく片腕を振り上げると、点々と滑走路に点いていた誘導灯が一度真っ暗に消され、一瞬の静寂の後、目も開けられない程の明るいライトがあちこちから光り、大きなジェットエンジンの轟音と共に、ジャンボジェット旅客機が夜空か着陸した。
そして、ジャンボジェット旅客機がキーンというエンジン音をならし、ステージの前まで来ると、そのジェットエンジンが切られ、耳をつんざく轟音が徐々に静まった。
すると、その飛行機の扉にタラップが付けられ、重々しい扉の中からパイロットが降り、飛行機は無人のただの置物となった。
「それでは、エスパーPeachy、お願いします」
堅くしまった表情で司会者が言うと、一つ大きく息をはいたエスパーPeachyがゆっくりとステージを降りて歩みだし、暗闇の中に一見不気味な感じにライトアップされたジャンボジェット機の前に仁王立ちになった。
梨華を含めた出演陣、番組のスタッフの全員が、その様子に釘付になり、固唾を飲んでエスパーPeachyとジャンボジェット機を見つめた。
ジャンボジェット機の前に立つ少し緊張した様子のエスパーPeachyが、両手の平を胸の前で合わせマイクで拾えない程の小さな声で何かを呟くと、その合わせていた手をジャンボジェット機に向けてかざし、念を送り出した。
しかし、その瞬間、梨華に身に思ってもみなかった事が起こりだした。
(あんっ、急にお腹の中のカイロが大きく動き出したてきた。何で!?)
エスパーPeachyは首を傾げてかざしていた手を一度降ろし、緊張をほぐすように肩を2、3度上下に揺すった。すると不思議な事に梨華のお腹のカイロの動きは、挿てた時と同じように緩い動きに戻った。
(一体、なんなんの?)
ジャンボジェット機前に立つエスパーPeachyが、ふぅと、白い息を一つ吐き、改めて手をかざしだした。
やはり梨華に振動が伝わってきた。しかもその振動は、さっきよりも大きな振動として伝わってきた。
「うぅっん、あん」
エスパーPeachyを見つめるゲストの中で、一番後ろで見ていた梨華が、甘く上擦った声を上げると、他のゲストや司会者が、「本番中になんて声をあげるんだ」というような怪訝な顔で振り向いて見てきた。
「すみません」
梨華は、羞恥で真っ赤になった顔で頭を下げると、体を小さく縮めるようにして、唇をきつく結んで声が漏れないように刺激に耐えていた。
(はぁ、はぁ、何でなのよ?)
エスパーPeachyが、何度念を送ってもピクリとも動かないジャンボジェット機に、体を波打たせるように大きく動かし、より強いパワーを送り出した。
その強い念は、梨華のカイロにびんびんと伝わり、梨華を刺激していった。
(ああん、はぁ、はぁ、何でジェット機じゃなくて、私のカイロが激しく動くのよぉ。はぁ、はぁ)
そして梨華は、強くその襲い掛かってくる振動に耐えるように、お腹を両腕で抱えるように押さえた。
しかし、その間もエスパーPeachyはといえば、ジャンボジェット機に向かって強弱をつけた念を繰り返し送り続けていた。
「あっ、はぁ、はぁん」
梨華は、声を押し殺そうとしていても、繰り返し波のように押し寄せる刺激に口を開かされ、小さく声を漏らした。
この番組の出演者、梨華を除いて全ての人が、エスパーPeachyとジャンボジェット機の動向を真剣に見つめている中、梨華は少し前屈みの体勢で、体に汗を滲ませながら、全身へと伝わる快感の痺れに、大きな声を出せないまま耐えていた。
(声も出せないし、これ以上続けてたら、ホントに……)
番組の終了時間が刻一刻と近付く中、エスパーPeachyは、次第に強いパワーを込め、「ハアァァァー!」という声と共にジャンボジェット機に送りだした念は同時に、梨華のカイロにも強いパワーとして送られてきていた。
いままでよりも強い念による動かされるカイロの動きは、狂った時計のように激しくカイロのモーターを回転させ、
梨華をも狂わせ悶えさせる刺激だった。
梨華は、その官能の刺激にしゃがみ込み、体を小さく丸めた。
(もう、だめぇ、立ってられないよぉ……)
エスパーPeachyは額に汗を浮かべ、厳しい表情でより強い念を送り、
その体からは、体温の上昇を示すように、白い湯気が上がっていた。
その気迫のこもったエスパーPeachyを、ソニンを含め、他の出演者は真剣な眼差しで見つめ、
一人しゃがみ込み、快感に悶え、小さく声をあげる梨華の姿を見る者は誰ひとりもいなかった。
「はぁっはぁ、いいっ、くっはぁ、ああ、イッちゃうよ……」
梨華が声をあげるその瞬間、エスパーPeachyが今まで以上に、
「はぁぁぁ!!」と大きな叫び声をあげながら全身をブルブルと震わせ、
渾身の力を込めた念をジャンボジェット機に向かい送ると、その大きな機体を支えるタイヤが軋む音と共にエスパーPeachyの方に5メートル程動き出し、
ステージにいる出演者から、待ち侘びた歓喜の瞬間に驚きと称賛の声があがり、エスパーPeachyの元へと駆けて行った。
しかし、そのジャンボジェット機が動いた、梨華が何より待ちわびていた奇跡の瞬間は、梨華にとっても最期の瞬間でもあった。
「あああっ、そんなのだめぇ、イックぅ、いっ、いっやぁ〜〜!」
ジャンボジェット機の前で力を使い果て、両膝に両手をつけて体全体を使って呼吸を繰り返すエスパーPeachyを囲むように、出演者が立ち並び、ソニンでさえも梨華がいない事に気が付かないまま番組はエンディングを向かえて、番組の幕を閉じた。
ジャンボジェット機の前から興奮を抑えられない出演者が、楽屋がわりのテントや、自分の車に向かって散り散りとなっていく人を、梨華はステージの上で体をぐったりとさせ、朧げな表情で見ていた。
そんな梨華の元に、興奮状態のソニンが駆け寄り、声を掛けてきた。
「ちょっと、動いたよ、あれ。いやホントに超能力ってあるんだね! 凄いよ、ホントに凄い!」
梨華は、何とか笑顔を作りソニンの顔を見て首を縦に振った。
「ホントに感動しちゃったよ! ちょっと車に行って昔一緒超能力者を見にいった高知の友達に電話して、今日の事を教えてあげなきゃ」
ソニンはそう言うと、ステージから飛び降り、闇の中に点々と明かりが灯った滑走路をエプロンの裾をはためかせながら走って行った。
番組のスタッフがステージのセットを片付け始める頃、少し落ち着いた梨華は、セットに置かれた物に手を掛けながら歩き、スタッフから目隠しになるような所行った。
そして、あそこに貼っていた恥水で濡れて剥がれ掛けた前張りを、恥水の糸をヌメッと引きながら剥がし、あそこの中から、全く振動しなくなったカイロを、しゃがみ込んであそこに力を入れてヌルッと手に落とした。
その、カイロと前張りをスタッフがそばに来ないうちにエプロンのポケットにしまい立ち上がった。
半分近く解体されたセットから降り、裏にあるテントの方を見ると、そこには梨華の白いコートを肘に掛け、さっきまで精根尽き果ててたエスパーPeachyと明るく談笑をする和田の姿があった。
「おっ、石川、お疲れ様。今日も良かったぞ。でも、テレビなんだから、ブラウン管の向こうにいるファンを喜ばせろよ」
和田が何かを見透かしたよう笑いながら言い、それに続けてエスパーPeachyが梨華に近寄り、梨華の肩を抱くようにして耳元に唇を寄せた。
「梨華さん、とってもチャーミングで可愛いかったわよ。ジェット機よりあなたをイカせる事の方が、大変だったわ。でも私の超能力で、最高の一夜になったかしら? ウフフフフ」
エスパーPeachyがそう囁き、梨華の頬にチュッと軽くキスをすると、和田に一つ会釈をし、テントのすぐそばに停まっていた黒いリムジンに乗り込み、静かなエンジン音と共に走り去った。
梨華は、そのエスパーPeachyの一言と和田の何かを含んだような笑い顔で、他の出演者の誰もが知り得ない、本当のこの番組の目的を悟った。
しかし、それは梨華にとって別段イヤではなく、むしろカイロを入れていたという羞恥な欲望を見抜かれ、気恥ずかしくもありながらも、新たに体の芯には熱いモノを感じていた。
(私、またハメられてたんだ。でも何だか超能力でイカされた事は、悪い気はしないなぁ)
〈完〉
エプロンズ。日誌
あけおめ〜
ことよろ〜
年が明けて一回目なので、新春の挨拶をした所で
私、元旦に赤い花柄の振り袖を着て
初詣でに行ってきたの。
お家を出て神社に向かおうとしたら
通りの向こうからお坊さんが二人で歩いてきたから
思わず指をさして言っちゃったぁ
「あっ、元旦だけに和尚さんが二人で、お葬式ですか?」
ま、そんな事はおいといて、
一日の夜に初夢を見たの。
その夢っていうのが、知らない夜の街の中を
凄い姿で歩いている夢だったの。
こういうのって、正夢になったりするのかな……
なんてな事で
今年もエプロンズ。を
よろしくおねがいしま〜す。
バイバイ 梨華でした
皆々様方、遅れ馳せながら
あけまして
\(^▽^)/<おめでとうございま〜す
今年もこんなDS5ですが
よろしくお願いします。
>>94 石柴編は、次回作で書く予定でございます。
133 :
山崎渉:03/01/10 16:33 ID:pP27NLdK
(^^)
いやいやいや、久しぶりですDSさん!
嬉しいこってす!
\(^▽^)/
どんどん虐められていく梨華ちゃんに興奮してしまいました。
新作ありがとうございます!
DSガソガレ!
ho
zen
保全
( ^▽^)<自分で保全
誕生日編うpキボンヌ保全
保全
DS5さんガンガレ!
今週中に更新するよ。
( ^▽^)<しないよ
もうちょっとなので、今週末迄には更新が出来そうです。
待ってます
147 :
ハァハァ:03/01/24 03:34 ID:Zslc2Y/2
145
ヲレモマッテルゼ!!ハァハァ
前スレはまだ読めんのか。
149 :
名無し募集中。。。:03/01/24 14:28 ID:YE4/l8oh
すんごいところまで落ちてるので、緊急age。
保全
151 :
名無し募集中。。。:03/01/24 14:30 ID:YE4/l8oh
ほ
ここは、地方都市のホテル。
梨華は、久し振りにハ口ーメンバーに帯同し、全国コンサートを回っていた。
今回訪れたこの都市では、昼夜の二回公演を三日間行われ、今日はその二日目。コンサート自体は、初日、二日目とも会場に溢れんばかりのファンが大勢集まり、大きな声援を浴びる中、気持ち良く歌い踊る事が出来た。
そして、今日もコンサートが終わり、市街地のコンサートホールからハ口ーのメンバー40数人、全員が宿泊している、街の中心部にあるホテルに戻っていた。
この宿泊しているホテルの部屋は、ユニットバスとベッドが二つあるツインルームタイプ。
梨華は、今回のツアーで同室になっている吉澤と、それぞれお互いベッドの上に腰掛けて、今日のコンサートの話しをしていた。
「ねぇ、よっすぃ。今日の稲葉さんも凄かったね」
「ふ〜ん、そうなんだ」
ベッドの上であぐらをかいて座り、ポータブルMDプレーヤーの複雑に絡まったイヤホンコードを解いている吉澤に、梨華は素っ気なく返事を返えされた。
「そうなんだって、ねぇちゃんと聞いてる? 稲葉さんのアフロのかつらってさぁ、やりすぎだと思わない? って事なんだけど?」
「そうかなぁ、別に気になんないけど」
「絶対そうだよ。でもさぁ、ああゆうの見ると、“あの人は今”みたいなテレビ番組で見たんだけど、あの髪の毛を掴んで、ついついやりたくなっちゃうよね。
小野田さ〜ん!って」
楽しげにはしゃぐ梨華に、なかなかコードがほぐれない吉澤が、両手で髪の毛をクシャクシャに掻きむしりながら睨んできた。
「梨華ちゃんさぁ、ちょっと黙ってくんない?」
「えっ?」
「このイヤホンを解けたら話を聞いてあげるからさぁ、ちょっとそれまで待っててよ」
「あ、うん……」
梨華は、吉澤に相手にしてもらえず、ベッドに寝転び、バッグに入れたままだった携帯電話を操作する訳でもなくしばらくいじり、枕元に携帯を投げ置いた。
「私、先にお風呂に入ってくるね」
梨華は、イヤホンと格闘する吉澤を横目に見ながら、バスルームに向かった。
「あぁ〜あ、つまんないなぁ。昨日は移動もあって疲れてすぐに寝ちゃったからさぁ、今日は一杯しゃべろうと思ってたのになぁ」
梨華は、脱衣所兼用になっているユニットバスのトイレの蓋に着ていたブラウスとスカートを置き、バスタブに入りシャワーカーテンの隙間から見える扉の方を見つめた。
「でもよっすぃって、男の子と一緒で、一つの事をやれって言われると、それに集中しちゃうんだよね」
梨華は、いつかのテレビ番組で、いつまでも大根を卸していた吉澤の姿を思い出し、クスッと笑いを浮かべた。
コンサートで疲れた体に、心地よい少し熱めのシャワーを浴びた梨華は、石鹸の香りとほのかに朱くなった体にバスタオルを胸元から下に巻き、バスルームを出た。
「着替えのジャージ持ってくの忘れちゃったよ」
梨華が、バスルームを出て部屋に戻ると、あぐらをかいたままの吉澤が、イヤホンで音楽を聞きながら携帯電話を触っていた。
「あ、梨華ちゃん。さっき携帯にさぁ、何か知らない人からメールが届いてたよ。ほらこれ」
イヤホンで音楽を聞いているせいで、少し大きめな声を出しながら、携帯電話のメール画面を開いて掲げる吉澤に、梨華は近付いた。
「そう、ありがと……」
梨華は、吉澤に見せられた携帯のメールの送信元を見て開いた口が途中で止まり、手に持っていた服と、胸元で押さえていたバスタオルがハラリと落とした。
そして、動揺しきった梨華は、吉澤に覆いかぶさるように詰め寄った。
「ちょっと、よっすぃ! そのメール読んだの? ねぇどうなのよ?」
「えっ? いやぁ、読んだっていうか、読んで無いっていうか。
ってそれより、そんな格好で怒るほど、それは読まれたらまずいメールなの?」
「えっ? あっううん、違うと思うけどさぁ……」
梨華は、不思議そうな表情の吉澤から携帯を受け取ると、ベッドから下りて落としたバスタオルを巻き戻した。
「変な梨華ちゃん。んじゃあちょっオイラ風呂にはいってくるね」
吉澤がベッドのスプリングを利用して飛び降り、バスルームへと駆けて行くのを確認すると、梨華は携帯に届いたメールを読んだ。
『こんばんは、梨華ちゃん。
久し振りだね。
実は、どうしても梨華ちゃんの姿が見たくて、今日のコンサートに行ったんだよ。
もう、他の誰よりも一番凄く輝いて、とっても奇麗だったよ。
それで、もっと梨華ちゃんを見たいなぁ〜、なんて思ってさ。
返事を待ってるよ』
メールを読み終えた梨華は、吉澤に読まれても怪しまれない内容だった事に胸を撫で下ろしながら、返信するメールを書き始めた。
『こんばんは。
ステージを見てくれたなんて、とってもうれしいです。
それに一番輝いてたなんて、梨華にはもったいない言葉です。
それと、今夜大丈夫です。』
梨華はメールの送信を確認して携帯を折り畳むと、風呂上がりで上気していた体に、より熱くなるのを感じた。
そして、ベッドに座ったまま窓の外に見える煌めく街の夜景を、ぼんやりと見つめた。
「お〜い柴田。車借りてきたぞ」
梨華達と別の階に宿泊している斎藤が部屋に戻ると、同室に割り当てられている柴田がベッドに腰掛けバッグの中を整理していた。
「あっ、ひとみんお疲れ様。梨華ちゃんやる気あるみたいだよ。ホラ」
斎藤は、部屋の中に入り温度差で曇ったサングラスを外すと、柴田に梨華から届いたばかりのメールを見せられた。
「ホント梨華ちゃんって、柴田の思う通りに動くんだね」
からかい半分で斎藤が言うと、柴田は首を横に振った。
「前にも言ったけど、私の思う通りに梨華ちゃんが動くんじゃなくって、梨華ちゃんがやりたいようにちょっと、背中を押してあげてるだけなんだよ。
だから、ひとみんの言う事とは逆なんだけど、でも、そのうちこっちが思うように動いてもらう事になるかもね」
そう言って何かを企んで笑う柴田に、斎藤もつられるように笑みを浮かべた。
部屋の時計が午前1時を回ろうとしていた頃、小さく吉澤の寝息だけが聞こえる部屋の中に、梨華の携帯のディスプレイの明かりが浮かんでいた。
『もう寝ちゃったかな?
もし起きてたら、返事をちょうだい。』
そう送られてきたメールに起きている事を告げるメールを送り、新たなメールが届いていたのだった。
『じゃあ、今から外に行こう。
そうだな、今日は梨華ちゃんにとっても似合う姿、
裸にコートってのはどう?』
そのメールを読み、梨華は物音を立てないように静かにベッドから這い出て、着ていたジャージを手早く脱いでコートを羽織り、一人ずつに渡されている部屋のカードキーと携帯電話を持って部屋を出た。
そして梨華は、エレベーターホールにあった花瓶の陰に部屋のキーを隠すと、エレベーターに乗り込んだ。
「おっ、今夜の主役の登場で〜す」
ホテルの前に路上駐車していた車の中で、柴田が贈った白いダッフルコート姿の梨華がホテルから出てきた姿を見ると、柴田が一つメールを送信してからかうに言った。
「ひとみん、それじゃ梨華ちゃんに気が付かれないようにお願いね」
メールを読んだ梨華が繁華街の方へと歩き出した後ろを、斎藤が運転するレンタカーが追走して行った。
「ねぇ柴田。今日は梨華ちゃんに何やらせるの?」
「う〜んそれは、ひ・み・つ。
でも、明日もコンサートがあるから、風邪をひかないように短時間で梨華ちゃんが楽しめて、そしてこの街のみんなにも楽しんで貰えるような感じかぁ」
いたずらっ子のような笑みを浮かべた柴田は、足元に置いていたバッグの中からデジカメを取り出すと、夜の街を歩く梨華の後ろ姿を撮り続けていた。
明かりが落ちた建物の横を歩く梨華は、コートのフードをかぶり、その中から顔を伏せめながら、辺りの様子を見ていた。
ホテルの近くは歩く人は少なかったが、それでも繁華街に近くにつれて人がちらほらと見えてきた。
酔って歩く人達が擦れ違う度に梨華の姿を目で追われて、梨華はコートを着ているにもかかわらず、全てを知られているような錯覚に梨華は陥っていた。
(あぁ、こんな姿で歩くから、みんながイヤらしい目で見てるんだ)
そう思うと梨華の体が熱く火照り、あそこからツーッと内腿に雫が伝っていくモノを感じた。
その時、コートのポケットにしまった携帯にメールが届いた。
『梨華ちゃんさぁ、散歩していてるだけじゃつまんないよね。
この道をもう少し行くと、公園への案内看板があるからがあるから、その公園に行って。
そこに着いたらまたメールするね。』
梨華は、これから公園でされるであろう事を想像し、体に小さな衝撃が走った。
「柴田さぁ、さっきから、ただ歩いてるのを後ろから追て行くだけでさぁ、何か退屈なんだけど……」
代わり映えのしない梨華を見て、斎藤はハンドルにもたれ掛かるようにして、助手席の柴田の方を見た。
「んじゃ、もういいかな」
時計を見ていた柴田が、車に付けられているカーナビのリモコンを操作し、テレビ画面を映しだした。
「ちょっと、柴田。あんた何でこれ簡単に操作してんの?」
「えっ? だってよく見たらウチの親が使ってるやつと一緒だったから。
それより、これ見て」
親って彼氏なんじゃないかと思いつつ、斎藤が梨華の後ろ姿からカーナビの画面に目を向けた。
そこに映し出されていた映像は、街灯に明るく照らされた東屋のような建物と大きな池だった。
「で、何これ?」
「これは、これから梨華ちゃんが向かう公園を映している、お天気カメラの映像で〜す」
そうおどけて言った柴田は、これから行う計画を話し出した。
「昨日の夜ひとみんが寝た後、何か眠れなくてテレビをつけたら、この画面が目に飛び込んできて。
それで、地元のコンサート会場のスタッフさんに聞いたら、その公園が近くあるっていう事と、毎晩テレビ放送終了後に毎日映し出されるって事を聞いてさ。
それじゃいい機会だから、ここで梨華ちゃんに地方公演で公園デビューっていう柴田流オヤジギャグを思いついちゃって。
で、ここに至るみたいなぁ」
「じゃあ、それがさっき言ったこの街のみんなが楽しめるってのは、この事なの?」
「そういう事。もうちょっとで公園だから追い抜いて」
斎藤は車の速度を上げて梨華を追い抜き、公園の駐車場に車に入っていった。
梨華が案内板の通りに公園の入り口に着くと、見計ったように携帯にメールが届いた。
『この公園の中に池があるから、そこに向かって。』
梨華はメールの指示通りに、公園の中に足を進めた。
入り口近くは通りの街灯で明るかったが、奥に行くにつれ木々が生い茂り暗くなっていた。
遊歩道の所々にベンチもあり昼中は近くの人達の憩いの場になっているように思えたが、この季節、しかも深夜にこの公園を利用している人は見当たらない。
梨華は、この静けさに多少の恐怖という不安を感じながら歩みを進めると、遠くから水が流れる音が梨華の耳に届いた。
「あれだよね?」
大きな池とその渕に、四方に柱がある休憩所のような建物を見付けた。
梨華は、その建物に近付き、街灯で照らし出されている辺りを見回すと、新たなメールが着信した。
『そこでコートを脱いで。
ま、ここまで来るぐらいだから、寒さを気にするより裸になりたいんだよね。
それで、脱いだら池の方を向いて立って。』
梨華は、かじかむ手で一つ一つボタンを外してコートの開いた。
その瞬間、コートの中にこもっていた体温で暖まった石鹸の香りがする空気と入れ違に、冷たく肌を刺すような空気が体に襲ってきた。
それでも梨華はコートを脱ぎ、軽く折り畳むと東屋の中に入りベンチに置くと、外に出て池の方を向いて立った。
「うわっ、コート脱いじゃったよ」
斎藤は、画面の中央に小さく映し出す梨華の一連の動作を見て、柴田の方を向いた。
「柴田さぁ、はっきり顔まで見えないから分からないけど、何か梨華ちゃん寒そうだよ」
斎藤と同様に画面に見入っていた柴田が、ニヤッと口元を歪ませるとメールを打ち始めた。
「これで梨華ちゃんも、暖まってくれるはず」
柴田は手早く打ち込んだメールを送信すると、再び暗い車内に浮かび上がるカーナビの画面に目を戻した。
梨華は、歯をガタガタと震わせ、体を両手で抱き締めるように回して体をさすると、
東屋の中にある折り畳まれたコートの中から、メールが着信する音楽が鳴った。
『寒いよね、やっぱり。
こんな時は、ここを満員のコンサート会場だと思って、
体の色々な所を刺激して温まる事をした方がいいよ。
あっ、もちろん、さっき立っていた場所でね。』
梨華は、メールを読み終えると元の場所に戻り、
目を閉じて、今日行われたコンサートの映像を頭に思い出して体をさすりだした。
しかしそれは、少し前までしていた、ただ体を暖めようとしたものではなかった。
(みんなぁ〜、今日のコンサート、おもいっきり楽しんでいってねぇ〜)
冷たい空気に晒されて、ピンと勃った両乳首を冷たい指先で転がすようにすると、刺激に敏感になった体に、僅かな電流なようなモノが走った。
「あんっ」
(ほら、こんなに勃ってるよ。見える〜?)
そのまま片手を胸から脇腹を滑らせるように落とし、体にくすぐったい刺激を新たに加えていく。
「くっはぁ」
(ここなぞられると、気持ちいいの)
その滑らせていった手を、体の中で唯一熱くなっている場所に導かれるように動かす。
その熱く滴る恥水を冷たい指に絡ませ、クニュクニュとしたあそこを挟むようにした二本の指を何度も往復させる。
「はぁ、あっ、んっん」
(もう、こんなに濡れてるんだから)
しだいにあそこと指との摩擦が無くなり滑らかになる頃、その割れた秘部に指を沈める。
「あんっ、あついぃ」
(あぁん、挿いっちゃった。中がとっても熱くて……)
中で指先感じる温度はとても熱く、挿れた指を溶かしてしまうよな感じがする程だった。
梨華がその挿れた指を動かすたびに、その熱く絡み付くクチュクチュとイヤらしい音が、公園の中に静かに響き渡る。
「はぁ、はぁ、あぁんっ」
(この音聞こえる? 梨華の音を、みんなもっと聞いてぇ)
体が熱く火照りだし、刺すよな空気の冷たさを感じなくなってきた梨華は、何かを求めるように指遣いを速めていった。
「あっ、いいっ……、くっはぁ……あっんっ、うう、もうだめぇ〜、みんな見てぇ、梨華もうっ、イッくっあっ、あっう〜〜」
その瞬間を向かえた梨華は、公園である事も忘れるて大きな声をあげ、
膝から崩れ落ち、余韻を味わうように、体をさすりながら息を荒げていた。
その体からは、白い湯気が漂うほど熱くなっていた。
(みんなの前で、イッちゃったぁ……)
「あらあら、ついに地面にしゃがみ込んじゃって」
「うん。これからもいっぱい色んな事を経験したら、梨華ちゃんは素敵な女性になるよ」
柴田は口ぶりは、成長を喜ぶ親のように感じた。
「それじゃ、明日もコンサートがある事だし、梨華ちゃんにテレビに映ってた事を書いたメールを送って、ホテルに帰えるとしますか」
そう言った柴田がメールの送信を確認すると、斎藤は車のエンジンをかけた。
そして届いたメールを読みにゆっくりと立ち上がりって東屋に入って行く梨華を画面で見ながら、二人の乗った車はホテルへと戻って行った。
〈完〉
エプロンズ。日誌
エプロンズ。活動休止中。
だけど、ハ口ーとして全国を回っていま〜す。
コンサートを見てくれた人は、いるのかな?
梨華は、いろんな所で、歌って踊って、
いろんな所で、おいしい物を食べて、
もうめちゃくちゃ楽しんじゃってま〜す。
こうしてコンサートをやってると、
エプロンズ。でも地方とかでコンサートをやりたくなっちゃう。
それで、その地域の深夜のテレビ番組なんかに出たりして、
その地域の人だけに、梨華の全てを晒け出した姿を見て欲しい……
バイバイ 梨華でした
167 :
ハァハァ:03/01/24 16:22 ID:K0ojO7FG
DS5さんsage忘れてるYO!!
168 :
ごめん:03/01/24 16:24 ID:y19Jh6J5
勘違いですた、逝ってきます…
やっと更新できましたぁ。
いつも皆様の温かいお言葉をいただき
( ^▽^)<ありがとうございま〜す
>>167-168 ♪大丈夫〜 きっと大丈夫
あぁ・・・良いなぁ。。。
加護しく勃起すますた。
毎度毎度えー仕事してくれまんなぁ、DSはん。
あ!IDが「Ds」だ。
つーか、もう少しで保田?
祭り対策保全
174 :
山崎渉:03/01/28 14:01 ID:qb5eKxgn
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
保田
176 :
:03/02/01 10:46 ID:Y/XC8pV5
相変わらずおもろい。
作者サン頑張れ。
178 :
ハァハァ:03/02/03 04:02 ID:cWHJPBNn
ほぜみ
ほぜ
神降臨してくれぇ
181 :
ハァハァ:03/02/04 22:42 ID:jezc6Mk4
>>180 別に他の人が並行して書いてもいいと思うけど、DSさんが今書いてるからね…。
漏れは既に降臨してるとおもってまつ
たくさん感想と応援ありがとうございます。
遅々としながらも、書いておりますので、
もう少し待ってくだしゃい。
あとですね、
>>181さんの言うとおり、
どなたかが並行しても良いと自分も思ってます。
こちらは、一応1話完結の形ですので、並行して書かれる方が気にせずに、
こちらを、保全のステッカーとでも思っていただければですが。
183 :
:03/02/07 23:38 ID:c5E0/SAS
作者最高
ho☆
ほぜ
保全
187 :
ハァハァ:03/02/11 00:06 ID:VrEvZM7C
ほぜむ
188 :
名無し:03/02/11 03:11 ID:3Gw++Dpx
神の降臨はまだですか?期待しておるよー!!
>>188 そのID、どっかで見たなぁ。どこだっけな…
保
田
ここは、ファミリーレストラン。
梨華は、最近ドラマ出演で忙しいソニンと、久し振りに一緒にダンスレッスンを行った。
そして、夜まで何度も踊り、くたくたに疲れた体で家に帰る途中に、
『梨華ちゃん。どうもこんばんは。
今日さ、いい場所見つけたんだけど、
ちょっとそこで遊んでみない?』
というメールに疲れを吹き飛ばされ、ファミリーレストラン“オスカルホスト”、通称オスホに来ていた。
梨華は、途中の駅でメールの指示通りの帽子とサングラス、
そして、コートを裸の体に一枚だけの姿に着替えて、ここまでやってきた。
コートの裾を気にしながら店内に足を進めた梨華は、店内を歩きながら、辺りの様子を見た。
ここのファミレスは、立地条件と交通の利便性の悪さから客の入りが悪いらしく、
喫煙席側に、何かのレポートを書いている大学生ぐらいの女性が一人だけだった。
そして梨華は、メールの指示通りに禁煙席なっている店の一番奥に向かった。
梨華は、窓に向かって背もたれの低いソファーに座り、テーブルに置かれている、
手頃な値段で、どれもおいしそうなメニューを手に取った。
しかしメニューを開いた梨華は、品を選ぶそぶりもなく、ただ漠然とその料理の写真を眺めていた。
(あぁ、今夜は何をされるんだろう)
梨華が席に座って数分が過ぎると、茶髪の女性店員が何度か梨華のいる方を覗き込んでくる姿が目についた。
(あ、そっか、とりあえず注文をしないとね)
梨華は改めてメニューを見直すと、店員を呼ぶ為のボタンを押した。
静かにクラシックのBGMが流れる店内に、ピンポ〜ンと、軽い呼び鈴の音が鳴ると、
何度かこちらの様子を伺っていた、胸に「まりぃ」と書いたネームを付けた店員がやってきた。
「注文決まったぁ?」
「えっ」
(何か、感じの悪い店員さん。そういう態度ならこっちだって)
「あの、乙女パスタとモーニングコーヒーをお願いします」
「馬鹿じゃねーの? そんなのねーよ」
(わっ、客に対しての言い方じゃないよ)
「あ、すみません。えっと、この紅茶とケーキのセットをお願いします」
「ふ〜ん。じゃあ、注文を繰り返すねぇ。ケーキセットを紅茶だね」
「は、はい」
「かしこまりぃ〜」
親指、人差し指、中指の3本の指を立てた、フレミング法則のような手の形を額にあてる、変なポーズを取って去って行くまりぃに、
梨華はアッカンベーと、舌を出して見送った。
(ホントにイヤな感じ)
しかし、客の少ない店の長所というべきか、厨房に端末から注文を送信したと同時に、
向こうに用意されていたであろうケーキセットを、おぼんに載せ、まりぃがすぐに戻ってきた。
しかもタイミング悪く、梨華が舌を出していたままの姿を、まりぃに見られた。
近付いてきたまりぃは、チッと舌打ちをし、持っていた紅茶に津波が起こる程の力で、テーブルに叩き置いた。
「おまちぃ」
「どうもありがとう」
注文の品を全て置いたまりぃは、ウエイトレスとは思えない憮然とした表情で、
目を合わせ無いように俯く梨華のを顔を覗き込んだ。
「あ、そうだ。一つ言っておくと、舌を出しるとみっともないよ。夏場のバカな犬みたいでぇ」
まりぃは、それだけを梨華に一言だけ言うと、キャッキャッと笑い声を出し、勝ち誇った表情で厨房に戻っていった。
(ううっ、アンソ二ー助けてよ……)
「ゴメン、柴田。遅れちゃった」
斎藤は、柴田との待ち合わせに遅れてやってきた。
「ダメ、許さない。もう寒くて凍え死ぬかと思ったんだからね」
はぁーっと白い息をかけて両手をこすり合わせて言いう柴田は、プクッと頬を膨くらませて斎藤を睨んだ。
「道が混んでたから、裏道を通って近道しようと思ったら迷っちゃって」
「言い訳してもダメ。約束は守らないとダメだからね。
この遅刻したぶんは、ひとみんの体で返してもらうから」
柴田は斎藤の体をつつきながら、意味深な笑いを浮かべた。
「はい。今夜は頑張らせてもらいます」
斎藤は助手席側のドアを開けて柴田を乗せると、自らも乗り込んだ。
「それじゃ、梨華ちゃんが待つオスホに向かって、GO!」
柴田が腕を前に突き出すと同時に、斎藤は車のアクセルを力強く踏んだ。
梨華が、ケーキを食べながら携帯電話を見ていると、
携帯にメールの着信を知らせる音楽が鳴り、クラシックが流れる静かな店内に響き渡った。
『どう? ここのお店いい感じでしょ?
梨華ちゃんが楽しむには、もってこいな店だよね。
これから店内で、梨華ちゃんには色々してもらおうかと思ってま〜す。
じゃあ、またメール送るから。』
メールを読んだ梨華は、身震いした。
ここが待ち合わせの場所であり、何かを行うとすれば別の場所だと決め付けていた。
それが違うと知り、梨華の背筋に悪寒が走った。
しかも、梨華に色々な事を考えさせる暇を与える事なく、また次のメールが梨華に届く。
『そうだ。伝え忘れたけど、
メールを送るたびに着信音が鳴ったらお店の人に迷惑をかけるから、
携帯はマナーモードにして。
って、もっとマナーの無い事をやるかも知れないのにねぇ。』
梨華は辺りに目配せをして携帯をマナーモードに切り替えると、カップに残った紅茶を一気に飲み干した。
「ふぅ、到着っと」
ファミレスの駐車場で、車庫入れが不得意な斎藤は、何度も車を切り返し、柴田の指定した場所に車を停めた。
「でもさぁ、停めたのはいいけど、梨華ちゃんからこっちの様子は見えないの?」
斎藤は、車を停めた場所が梨華とガラスを挟んで真正面だった事に、不安を感じた。
しかしそんな斎藤とは対照的に、柴田は何も気にする様子もなかった。
「結構ねえ、こういう事をする場合って、回りが余り見えなくなるモノなんだよね。
特に、外の車の中とかまでは、目が届かないんだよ」
「そういうものなの?」
「そういうもの」
斎藤は、柴田の妙に説得力のある口ぶりに多少驚いたものの、深く追究する事はしなかった。
「じゃあ、そろそろ最初のメールを送るね。
あっ、そうそう、村っちからデジタルビデオカメラを借りてきたから、ひとみんに撮影を任せるね」
柴田がバッグから取り出したビデオカメラを渡された斎藤は、
そのカメラに梨華の姿を捕えて録画し始めた。
車のフロントガラスにビデオの録画を示す、赤い光を反射させながら。
メールが届くたびに、梨華は店の室温が急上昇したと感じる程、コート一枚の体が熱くなっていた。
ヴゥヴゥ、ヴゥヴゥ
そしてまた携帯は、梨華を熱くするようなメールの着信を知らせる。
『梨華ちゃん、いい?
それでは、まずその4つ付いてるコートのボタンのうち、
一番上の1つと、下の1つをはずして。
それで、襟と裾を大きく開く。
そしてそのままの姿で、何かを注文してみて。
別に、全てが見える訳じゃないから出来るでしょ?』
メールを読み終え、梨華は冷静さを保とうと一つ息を吐き、辺りを見回してコートの一番下のボタンをボタンを外した。
そのはずした手で裾を広げ、太腿から下がテーブルの下にあらわに晒された。
梨華は、そのまま手を止める事なく、首を覆っている一番上のボタンを外し、襟を大きく左右に広げた。
すると、夏場に着る開襟シャツのようになったえりぐりから、店内の空気が汗ばんだ胸元に吹き込んだ。
途中で躊躇ってしまうと、そのままになってしまうような気がした梨華は、
プログラムされたロボットのように、そこまでを一連の動作として行った。
(ここまでは、何とか出来たけど……)
梨華は、上も下も大きく開いたコート姿のまま、呼び出しボタンを押した。
「何かよう?」
呼ばれて来たまりぃは、梨華の姿を見る事なく自分の携帯をいじっていた。
「あ、あの、お紅茶のお代わりを、下さい」
梨華は、震える声で注文をした。
「かしこまりぃ〜」
注文を請けたまりぃは梨華の姿を見る事なく、また携帯をいじったまますぐに戻って行った。
梨華は、まりぃと交わしたほんの数秒の会話に心臓が激しく脈打った。
そして、ソファーと肌が直接触れている裏腿の部分が熱くなると、
そこが起点となって熱が一気に体全体に広がり、体に汗を噴き出させた。
再び携帯片手のまりぃが「おまちぃ」と、紅茶のカップを運んで来る頃には、梨華の顔も体も、湯気が漂う程に熱くなっていた。
「あれだけなのに、すごく体を震わせてるのが、カメラを通さなくても分かるね」
梨華の姿をズームアップして撮っしていた斎藤が、
カメラのファインダーから目を離して、直に梨華の様子を伺った。
「あんな恰好でお店の中にいたら、ひとみんだってああなるって」
「そんな事ないよ。なんてたって、私はセクシーが売りなんだから」
「じゃあさぁ、ひとみんも試してみる?」
「えっ? それは遠慮しておきます」
本気か冗談か分からない挑発的な表情を浮かべる柴田に、斎藤は咄嗟に否定を入れた。
「でもさぁ、店の中で、あんな事やってて大丈夫なの?
ほら、店員とか防犯カメラとかあるじゃない」
斎藤の心配顔とはよそに、柴田は表情一つ変えず梨華を見ていた。
「それも大丈夫。ここの店員は自己中で、あんまり客とかかわらない人だし。
それに、防犯カメラも付いてはあるけど、全部ダミーだんだよね」
しっかりと梨華を見つめながら言う柴田に、斎藤は涌き水のように溢れ出る疑問を感じながらも、
一緒のグループの一員として追究はしなかった。
「さぁ、これからが大事だから、ちゃんと撮ってよ」
不敵な笑みを浮かべてメールを書く柴田に、斎藤は念を押され、
「おぅ、任せてよ」
と、斎藤は再びファインダーの中の梨華に、目を戻した。
梨華は、体の震えを抑えようと目を閉じ、店内に流れるクラシックに耳を集中させた。
(はぁ、落ち着かなきゃ。変な態度をとると怪しまれちゃうから)
水滴がしたたるコップの水を口に含み、落ち着いてきた梨華をまた崩すようにメールが届いた。
『よく頑張ったね。
それじゃ次は、そうだなぁ。
その注文したそれを、コートのボタンを全て開けて飲んで。
もちろん、何があっても飲み終わるまでコートを閉じちゃダメだよ。
もし、勝手に閉じたら・・・分かるよね?』
メールの内容に一瞬たじろぐも、梨華は操られた人形のようにボタンを外し、コートの閉じ合わされたコートを広げた。
その晒け出された肌は、緊張と興奮でほんのりと朱く染まる。
そして、流れで汗が店内の電灯にキラキラと反射して光った。
梨華は、はだけたコートが戻らないように気を付けながら、震える手でカップを唇に運ぶと、
カップと歯が小刻みにぶつかり合い、カチカチと音を立てて、紅茶にさざ波を起こした。
口を濡らす程度に紅茶を含み、カップをソーサーに戻すと、ヴゥヴゥと携帯が振るえた。
『わぁ〜、梨華ちゃん、すご〜い!
お店の中で、おっぱいまで出しちゃったんだねぇ。
それに、ポッとさくら色に染まった恥ずかしそうな顔が、とってもが可愛い。
なんだけども、カップを持たない片手が、ちょっと寂しそうに見えるんだよね。
だからさ、寂しそうな手を使って、
あんまり客もいないし、店員も呼ばないと来ないから、
気持ちいいことしちゃおうよ。
ここでやったら、いつもと違った感じになると思うんだよね。』
だらんと垂らしていた左手の手の平を見つめると、
梨華は、ふぅーっと息を吐きながら汗ばむ右の胸に動かす。
梨華の指先は、優しくクルクルと螺旋を描くように動かして、その頂点にある乳首に向かって昇らせた。
その指先が、感情の昂まりとあいまってピンクに染まる乳輪まで到達すると、
ピンと勃った乳首に触れないように、その周りを優しく揉む。
「はあっん」
焦らされて、刺激が欲しいと力を増して勃っていく乳首に、その揉んでいた指が近付いて一気につまみあげる。
「うっ、ふうぅ、あぁん」
熱く火照っていく体に、イヤらしい声を発しそうになった梨華は、
右手で持ったカップを口にあてて、カップの縁を噛みした。
「も、もう梨華ちゃんったら、すっごい、ね」
苦悶に震える梨華の姿を撮り続けている斎藤は、体にうっすらと汗を掻き、鼻息が荒くなっていた。
「ひとみん、大丈夫? 次はひとみんの出番なんだからね」
「ううん、ちょっと緊張するけど、頑張ってみるよ。
でも、こんなに緊張するの“バレリーナ戦隊メロソ”の撮影いらいだよ」
「え〜っ、それって全然緊張してないって事でしょ?」
「本当にしてるって。よし、じゃあ、さっきの打ち合わせ通りにやってくるから」
斎藤が車から降りようとドアを開けると、柴田がバッグからからペン型のレコーダーを取り出した。
「ひとみん、忘れ物だよ」
斎藤はそれを受け取って自分のご自慢のブランドバッグにしまうと、
ウインドウ越しに柴田に手を振り、店の入り口へと向かって歩き出した。
「はぁ、はぁ、うふぅん」
息も絶え絶えの梨華は、乳首を中心に胸をまさぐっていたその手を、下に滑らせていこうと動かし出した。
「あ、痛って〜!」
その時、梨華の斜め後方から、女性の声とゴソッという音が聞こえてきた。
梨華は、膨らんだ風船が破裂するように、快感の夢心地な世界から現実に急に引き戻され、
広げたままだったコートをさっと合わせた。
そして、絨毯に吸収されながら近付いてくる足音に、緊張しながらボタンを止めだした。
ブルブルと震える指ではボタンが止めづらく、上から2つのボタンを止めた所で、近付いていた足音が梨華の真後ろで止まった。
そして次の瞬間、香水の香りが漂ってきて、トントンと梨華の肩を叩いた。
「ひゃぁ」
声にならない声をあげた梨華は、体をビクッと身を硬直させ緊張が一気に高まった。
「あれっ、梨華ちゃん? だよね?」
梨華は、自分の名を呼ぶ声に緊張の面持ちでゆっくりと声の主の方に目を向けると、
そこには、ブランド品で身を固めた斎藤の姿があった。
「あ、斎藤さん……? どう、したんですか?」
梨華は、斎藤に今までの行為を見られていない事を願いつながら、
ボタンを閉じていない裾をしっかり抑えて、努めて無表情にした。
「柴田がさ、ごはんを一緒に食べようって誘ってきたんだけど、何かラジオの収録とかで遅れるって言われてぇ。
それで、この店がちょうど中間にあったからって事で、ここで待ち合わせ」
「えっ? じゃあ、柴ちゃんもここにくるの?」
「うん、くるよ」
「あ、そうなんですか。えっと、斎藤さんはいつから、このお店に来てたんですか?」
「えっ、私? いつから今来たばっかりだよ。それで、携帯を見ながら歩いてたら、そこの絨毯につまずいちゃって転びそうになったよ。
それよりさぁ、一緒のテーブルに相席していい?」
「あ、はい、いいですよ。どうぞ」
矢継ぎ早に質問し、斎藤にその行為を見られていなかった事に確認し、
すっと表情が和らいだ梨華は、斎藤に前の席に勧めるような手の仕草をした。
その斎藤は、一度後ろの窓を確認するように振り返り、梨華の斜め前に座った。
梨華の右斜め前に座った斎藤が、テーブルに片すみに置かれたメニューで顔を覆った瞬間、
梨華は、開けたままだった残り2つのボタンを止め合わせた。
メニューを決めた斎藤が、「あんたの態度はなってない」と、店員のまりぃとやり合う姿を梨華が微笑んで見ていると、梨華の携帯が振るえた。
『あれれ?
梨華ちゃん、どうしてコートを閉じちゃったの?
その、派手な水商売っぽい感じの人がきたから?
だから、約束をやぶっちゃの?
約束をやぶっちゃダメって事は、
小学生でも知ってる事だよね?
なんか、せっかく梨華ちゃんと仲良くなって、
いい感じになってきたのに残念。
確か、前にも書いた事あったよね。
こっちは色々梨華ちゃんのモノ持ってるってさ。
まぁ、それはもうどうでもいい事なんだけど、
梨華ちゃんとは、今日で最後の夜になったね。
じゃあね。BYEBYE』
メールを読んでいく梨華は、目の前に斎藤がいるのも忘れ、目に涙を浮かべて小さく嗚咽し漏らした。
「どうしたの? 何かあったの?」
「ううん、何でもない。大丈夫だから、気にしないで」
心配そうに見つめる斎藤に、梨華はグスッと鼻を鳴らせ、薄く笑顔を作った。
「そう、だったらいいけど。ちょっとトイレに行ってくるね」
訝しげな表情の斎藤が、バッグからハンカチを取り出してトイレに席を立つと、
梨華は慌ててメールを打ち出した。
『ごめんなさい。
あの人は、私の大切な親友の知り合いなんです。
それで、私の友達でもあって。
ほんとうにごめんなさい。
許して下さい。
私、見捨てられたら、どうしていいのか、分からなくなってしまいます。
何でもしますから、見捨てないで下さい。』
梨華は悲痛な思いをしたためたメールを送信した。
「いや〜、びっくりしたよ。ここのトイレの中、異常に暖房が効きすぎ。
梨華ちゃんも入った? て、梨華ちゃんはしないんだっけ?
でさ、あと、便座も高温に設定されてて……」
トイレから戻ってきた途端、自分勝手にしゃべる斎藤に、
梨華は曖昧に頷いていると、携帯がヴゥヴゥと振るえてメールが着信した。
『え〜〜、どうしようかなぁ。
でも、梨華ちゃんがそこまで言うなら、
チャンスをあげる。
そのチャンスというのは、その前にいる派手な恰好の女の人に、自分でしてる姿を見てもらう事。
さっきは運悪く、その人に見つからなかっただけでしょ?
だったら、梨華ちゃんのイヤらしい裸を見てもらいなよ。
梨華ちゃんがしてる、エッチな姿を嫌がる人なんていないからさ。
見せちゃいなよ。』
見捨てられずにメールが送られてきた時には安堵した表情だった梨華が、
メールを読み進むにつて顔色が失われていった。
それでも梨華は、携帯から目を離してゆっくりと顔を上げると、潤んだ瞳で斎藤を見つめた。
「あっ、そう言えば、この前買い物に行ったお店の事なんだけど、うん? 梨華ちゃん?」
注文したフルーツパフェをロングスプーンでヌプヌプと捏あわせてた斎藤が、
梨華の視線に気が付いて話が止まった。
梨華は虚ろな表情で斎藤の瞳を見据え、汗ばみ震える手で、コートのボタンを上から一つずつゆっくり開けていった。
「えっ何? どうしたの? ちょっと!? ウソでしょ?」
梨華がボタンを開かれていき、両乳房がコートの中から見えると、斎藤は目を大きく見開いた。
驚いた表情で見てくる斎藤を尻目に、梨華はコートのボタンを開け続けた。
そして、全てのボタンを開けた梨華は、コートの前袷を少しずつ両手で左右に開いた。
「梨華ちゃん、何やってんの? ちょっとまずはコートを閉じなってね?」
「ううん。斎藤さんに見てて欲しいの」
「見ててって、ここはお店の中なんだよ? あ、お店じゃなかったらいいって意味でもないんだけど。とにかくホントにコートを閉じなよ」
「お願いだから、そのまま見ていて下さい。斎藤さんには迷惑をかけませんから、見ていくれるだけでいいんです」
辺りを見回しながら止めてくる斎藤を無視し、
梨華は、ソファーに座ったままコートの袖から両腕を抜いて、
コートを肩から掛けているだけの状態になった。
「斎藤さん、そのままで……」
また何かを発しようと、口を開けた斎藤の制するように、
梨華は、斎藤の瞳を瞬きもせずに見つめ、コートを肩から外し、後ろにスッと落とした。
ファミレスの店内で裸体を晒した梨華は、異様な昂揚感の中、
首筋、胸、脇腹、太腿としっとりと汗ばむ体を、両手で上下に何度もなぞるように滑らす。
「あっ、ふぅん」
漏れそうになる声をギュッと唇を噛みしめて抑えると、鼻から息が荒く抜ける。
何度も体をくすぐるようになぞった指先を、熱く濡れ出していくあそこにあて、クニュクニュと乱雑にさすっていく。
「うっ、くうっ、はぁ」
あそこからヌルヌルとした恥水が溢れ出してくると、
梨華はソファーに腰を深く座り直し、下ろしていた両足をソファーに上げた。
そして、両手の指先で熱く濡れる場所をムニュッと左右に広げて、少し立ち上がった。
「斎藤さん、そんな悲しげな目で見ないで……
私は、見てもらう事が好きなの……だからほら、ここがこんなに濡れてるでしょ?」
梨華は、斎藤に慈悲に満ちたような哀れんだ表情で見られるの事が、心苦しかった。
それで梨華は積極的に動いて、斎藤に甘美に噎ぶ表情を向けた。
腰状態だった梨華は、ソファーの上に立ち上がり、背もたれの上に腰を下ろし、両足を大きく開いた。
斎藤の視線をヌラヌラと淫靡に光るあそこに感じていた。
見られてると感じる程に溢れ出るヌルヌルとした潤滑液を得た中指を、
何度も呼吸をするように、パクパクと動かしていた熱く濡れる穴にゆっくりと沈め、その指に絡み付く感覚を味わう。
「あんっ、ふぁ、はぁ、ふぅ」
斎藤に見えやすく片手で広げた部分に、挿れた中指を突き動かす速度を速めると、
小さかったクチュヌチュというイヤらしい音が大きくなり、ソファーにその飛沫が降り注いだ。
「んんっ、ふぁ、はぁ、ふぅ、気持ちいいよう、はぁ〜ん。ここが、ここがいいの!」
グロスルージュが光る唇から漏れる甘いよがり声に、梨華は自分でも酔っていった。
そして梨華の視界に入る斎藤の姿がぼやけだして、焦点が合わなくなっていく。
「あっ、んあっ、、あっ、斎藤さん見て、梨華、もう、イッちゃいそうなの……」
梨華の体は小刻みに震え出し、その瞬間が近付いてきている事を示した。
突き動かしていた中指に合わせて、一番敏感なお豆をツンツンと叩いていた親指を、お豆に強く押し当てこするように振動させる。
そして、激しく中を掻き回していた中指もその動きを止め、
内側の天井の一点を、何かをそぎ落とすようにクイクイと動かした。
「ああっ、はうっ、いい、斎藤さん見てぇ、梨華のイク瞬間を見てぇ、あああ、もうダメぇ〜、イッくぅ〜、うううっ!」
小刻みに震えていた梨華の体が、一度硬直したかと思った瞬間、
斎藤を見ていた、トロンとした目が堅く閉じ合わされ、力が抜けるように前にうなだれた。
「ひとみん、ゴメ〜ン。遅れちゃっ、あれっ? 梨華ちゃん? どうしたのこんな所で?」
梨華達が座るテーブルに、申し訳無さそうな表情の柴田が駆けてきた。
そして斎藤と一緒にいる梨華を見付けた瞬間、驚いた表情に変わった。
「あ、柴ちゃん……、あのね……」
梨華が何かを言おうとすると、斎藤が割って入った。
「ううん、ここに来たら梨華ちゃんがいて、それで、ちょっと二人でしゃべってたんだよ」
「そうなんだ。でも、梨華ちゃんどうしたの? 顔は真っ赤だし、何か目も潤んでるし」
「あっ、それは、その、私が何か余計な事を言って、梨華ちゃんを困らせたから」
「ひとみん、私の大親友の梨華ちゃんの事を虐めちゃダメだよ。
ゴメンね梨華ちゃん、ひとみんに変わって謝るよ」
「ううん、そんな事ないから」
俯き加減で二人の会話を聞いていた梨華が顔を上げ、柴田に手を振った。
「それじゃ、どうしよう? 梨華ちゃんがいるなんて知らなかったから、向こうのお店の予約入れ直おさなきゃ」
柴田が梨華達に背を向け、携帯電話を取り出して掛け始めると、梨華の携帯にメールが届いた。
『もう、梨華ちゃん。
見てて凄く興奮しちゃったぁ。
また、今度も絶対メールするから、
いっぱい楽しんで、遊ぼうね。』
梨華は、許しを得た事に安心すると、疲れと緊張の緩和で眠気が襲ってきた。
「あ、柴ちゃん、電話しなくていいよ。私何だか凄く眠くなってきちゃったから」
「それじゃあ柴田さぁ、残念だけど梨華ちゃんを送ってから、二人だけで行こう」
「そうだね」
柴田が先頭になって店を歩いて行く後ろを、
ふらふらとした足取りの梨華を、斎藤が介助するように並んで歩いた。
「今日の事は、私の胸の中だけにしまって置くからね。
それと、お返しっていうのも変だけど、ここは私がごちそうするから」
「うん、ありがとう」
梨華の持っていたレシートを受け取るり、斎藤がレジで再びまりぃと口論して店を出ると、
後ろから、まりぃの大きな声が聞こえてきた。
「毎度ありぃ〜」
〈完〉
エプロンズ。日誌
またまたエプロンズ。休止中。
そうなんですよ。
相方のソニンちゃんが、女優活動なんてやってるから、
梨華は、休みが多くなってま〜す。
はぁ〜、梨華もお芝居したいなぁ。
女優さんになったら、絶対やりたいのが、
ドラマのヒロイン。
何か重い十字架を背負って、
誰かのされるがままになる。
そうたら、どんな事でも出来そうな気がするんだ。
例え、それがどんな場所でも……
バイバイ 梨華でした
なかなか更新出来ない間、保全して頂き
ありがとうございます。
皆様のおかげで、やっとあげる事が出来ました。
早速なんですが、
>>209の書き出しが、
「腰状態」になってますが、「中腰状態」の間違いです。
ごめんなさいでした。
214 :
fit:03/02/14 17:35 ID:nT4vBmop
すんばらしい
DSさんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!!
216 :
ハァハァ:03/02/15 09:52 ID:EPOkSuUJ
今回もすごい…ありがとうございますた、ごちそうさまですた(w
作者サンすばらしいです。
頑張ってください。
218 :
ハァハァ:03/02/17 07:18 ID:kbPZRbw5
ほじぇ
ほ
ハッピー&グッチャー
ック♪
( ^▽^)<メンゴデヤンス
作者サン頑張れ。
前スレ見れないッス。
どちらか、前スレのファイルアップしていただけないでしょうか?
そろそろ新作気体hozen
226 :
名無し募集中:03/02/27 15:33 ID:z+ARPjA6
保全 柴ちゃんとのHな展開キボンヌ。
227 :
ホゼム:03/02/27 17:29 ID:1lUh6cBZ
ここは、都内某レコーディングスタジオ。
エプロンズ。にとって、3枚目となる新曲のレコーディングを行う為にきていた。
エプロンズ。の二人は、録音ブースと大きなガラスで隔たれた、コンピューター、録音機材、ブースの中を映し出すモニターが並ぶ、録音ブースのサブにいた。
そして、レコーディング本番を数分後に控えた二人は、サブの壁際にある皮張りのソファーに座わっていた。
「♪お花畑に佇んで、甘い香りに包まれた〜
今度の曲は子供向けなんだから、いつも以上に可愛く歌わないとねっ」
今回エプロンズ。に新曲として与えられたのは、少女アニメのテーマソングのような、可愛いらしいアップテンポな曲。
デモテープを貰い、タイトルも未定のその曲を聴いた瞬間から梨華は衝撃を受け、自分のキショキャラを存分に生かせると、胸をときめかせていた。
「♪夢が叶う丘でぇ〜
わっ、わっ!?」
目を閉じ気分を出して口ずさんでいた梨華を、誰かがおどかすように肩を強く叩いた。
「あ、和田さん。お疲れ様です」
梨華が目を開けると、ここに二人を連れて来てから、スタジオから出掛けてた和田の姿があった。
和田は、梨華の肩叩いたようにソニンをおどかし振り向かせた。
そして、二人をサブから廊下に連れ出した。
廊下に出た二人に、和田は手に持っていた箱を渡した。
その箱は白い箱で、横幅が50センチくらい。厚さも薄く持ちやすいように取っ手の付いた箱だった。
「何ですか? これ?」
手渡された箱の両端を持ち、左右に振っても音もせず、ただ軽いだけの箱に、梨華は首を横に傾げた。
「開けてみ」
そう言って、和田は笑みを浮かべた。
小首を傾げながら二人は、廊下にしゃがみ込み、取っ手の部分から箱の表面全体を開るように開けた。
「わぁ〜! これって新しい衣裳ですか〜?」
大きく開いた箱の中には、春の花をイメージさせる薄いピンク色で、全体的にフリルが可愛いらしく施されたエプロンが折り畳まれて入っていた。
「今回の新曲のイメージに合うように、メーカーに無理を言って、何とかオーダーメイドで作って貰ったんだぞ」
両腕を胸の前で組み、良くやった自分に乾杯とばかりに、和田は自慢げな表情をしていた。
「あぁ! ねぇねぇ、梨華ちゃん。ここ見てなよ」
箱から取り出して、真新しいエプロンを見ていたソニンが、梨華にエプロンのタグを見ろいうような仕草をしてきた。
「あ、ピーチハウスだぁ!」
ピーチハウスは、梨華の憧れを具現化したような、乙女チックなブランド。
そんなピーチハウスの服で全身を包む事が、幼い頃の夢でもあった梨華は、
全身とはいかなくても、身の一部に着ける事が出来る喜びに、心を打ち振るわせた。
「こ、これ、今日のレコーディングで着てもいいですか?」
興奮を抑え切れない梨華は、今にも着ているブラウスやスカートをここで脱いでしまうような勢いだった。
「別に構わないけど、ここで着替えるって訳にはいかないだろ。トイレにでも行って着替えてこいよ」
「はいっ! さ、ソニンちゃん行くよ!」
梨華は、隣でジャージの上からエプロンを体にあてているソニンを、
おもちゃ売り場から子供を連れ去る母親のように、ずるずると引きずりトイレに向かった。
「おまたせしました」
「おぉ〜!」
「二人とも、良く似合ってるよ」
ピンクのエプロン姿に着替え、スタジオサブに戻って来た二人を、
レコーディングスタッフ達は、大きな拍手と喝采で向かい入れた。
「本当ですか? でもちょっと……」
恥じらって頬を朱らめた梨華は、このエプロンが以前のエプロンと、多少の違いがある事に気が付いた。
それは、今まで身につけていたエプロンは、ソニンがソロでシングルを出した際に身に纏っていたエプロンを、そのまま流用しただけのものだった。
しかし、今度の曲の為に作られたエプロンは、一見、前と変わらない同じ形。
ただ、前のものより生地が多少薄くなっている事だった。
もちろん、ダンス等をする為に機能性を重視したと言われればその通りだが、
このエプロン姿で動いて汗を流せば、体にぴったりと張り付き、体の線を晒出す事は容易に予測する事が出来た。
しかも、このエプロンには至る所から紐のようなモノがはみ出し、何かの仕掛けがある事も予測出来た。
しかし梨華は、その思惑全てを思案した上でも、このピンクのエプロンに心引かれていた。
「おっ、頬を染めちゃって、また可愛いね。
じゃあ、続きのファッションチェックは、レコーディングの後という事で、本番にいきましょうか?」
「はい」
「お願いします」
二人は、サブとブースの通路にある重厚な防音ドアを開けて、録音ブースに入った。
「おわっ! 何ですかこれ」
ブースに入って驚嘆の声を挙げる二人の前には、この場所には似つかわしくない物が、目に飛び込んできていたからだ。
「お、それか? それは、今回の曲が子供向けって事で、用意したんだ。どうだ気に入っただろ?」
録音ブースに設置されたマイクを通してサブに届く梨華の声に、和田がサブからマイクを通してブースの中にいる二人に語りかけた。
「何て言うか、明らかに場違いですよね」
現実的なソニンに反して、梨華はその場違いな物に近付き、ガラス越しに見える和田に問い掛けた。
「これ、乗ってもいいんですか?」
「そりゃ、その為に無理やり入れたんだからなぁ。それで存分に楽しんで歌を歌え。
その楽しんで歌う気持ちが、必ずファンに届くから」
「自分達が楽しいから、みんなも楽しんでもらえる。さっすがぁ和田さん。
じゃあ、これに乗って歌っちゃいますね。さ、ソニンちゃんもそっちに乗って」
「う、うん」
楽しげな表情の梨華に促されるままに、ソニンは梨華の隣にある物に乗った。
「なんか、遊園地みたいで楽しいね」
二人が乗ったのは、遊園地にあるメリーゴーランドに設置されているような白い木馬。
正確には、メリーゴーランドの木馬に、本格的な鞍皆具が付けられているのもだった。
「それに、座り心地も最高だね」
しかも普通の鞍と違い、二人が座る鞍にはムートンのような柔らかい毛で覆われ、
直接肌が触れるような今の衣裳でも違和感も無く、鞍がぴったりと股間を包み込んで快適であった。
「それじゃ、その木馬の頭に置いてあるヘッドホンを付けて下さ〜い。そして今から音を出しますから、声の返りをチェックして下さいねぇ」
それから二人は、木馬に跨っている事以外、普段のレコーディングと同じように録音をし、無事に終えた。
「はい、OK! お疲れさん」
「お疲れ様でした」
木馬に乗ったまま、梨華とソニンがガラスの向こうにいるスタッフに頭を下げると、
音は届いてこないものの、みんなが曲の出来に称賛して拍手をする姿が見えた。
「スタッフさん達にも気持ちが伝わって、いい感じに仕上がったみたいだね。早く向こうに行って、出来た曲を聴いてみようよ」
ソニンにそう言った梨華が、木馬の鐙にかけた足を外そうとすると、ブースの中にスピーカーからの和田の声が響いた。
「あ、ちょっと待って。これから、初回盤に収録するボーナストラックの録音をするから、石川は残って。
それと、ソニンはこの後ドラマの収録があるから、録りは明日」
歌入れをする事だけしか聞かされていなかった二人は、驚いた表情で顔を見合わせた。
「ねぇ、ソニンちゃん、聞いてた?」
「ううん、今初めて聞いた。ま、でも、梨華ちゃんだけみたいだから頑張ってね」
ソニンが握り拳を作って梨華の方に向かってガッツポーズをしてブースから出て行くと、入れ変わるように入って来たスタッフが、梨華に一枚の原稿を渡し、ブースから出て行った。
「あの、この紙?」
「そう、それを読んで。いわゆるファンへのメッセージってやつを録るから。
あ、それとこれからの録音は、生の石川梨華をファンに届けるって意味もあるから、読み間違ったり、途中で何があっても最後まで読み切るまで、そのまま録っていくからそのつもりでな」
「えっじゃあ、最後まで……あっ!」
梨華が確認をとろうと問い掛けた瞬間、サブとブースの間にあったガラスにブラインドが降りた。
「これで、こっちを気にする事なく集中出来るだろ? 目の前に大勢のファンがいると思って、いつもの感じで語りかけてくれればいいから。
じゃあ、録音始めるぞ」
梨華は、無勝手なままに進められる事に戸惑いながらも、一人ブースの中で原稿を読み出した。
「こんにちわぁ〜、エプロンズ。の梨華でぇ〜す。
このCDを買ってくれて、ホントにありがとう。梨華はと〜ってもハッピ〜で〜す」
天性の乙女キャラを存分に発揮し、順調に録音を始めた梨華だったが、歌入れの時とは違う違和感を木馬から感じ始めた。
「最近の梨華は、いろんな事に、あっ、挑戦してま〜す」
(ん? 何だろう、今、一瞬、この木馬が動いたように感じたけど……気のせいかな?)
「それは、春になって暖かくなって、はっ、来たからスポーツなんかに興味を持って、えっ、いま〜す」
(ううん、間違いじゃない。この木馬、違う、この鞍が動いてる!)
梨華は、自分の股間を優しく包むような鞍に目を向けると、鞍を覆う柔らかい毛が、震えている事に気が付いた。
しかし、その振るえも微弱で、鞍にあたるあそこや内腿をやわやわとくすぐる程度。梨華は、さほど気にする事なく読み続けた。
「ほら、やっぱり、梨華といえばテニスでしょ?。
もちろん恰好から、あっ、入ろうと……、スポーツ、うっ、ショップに行きましたぁ」
(ああん、さっきより振動が強くなってきてるような気がする)
「テニス、ウェアーを、ふぅん、選んで試着室に、あ、入って、し、試着を、おぉん、したの」
梨華が跨る鞍の振動が次第に大きくなりだし、心の準備もしていない梨華に襲い始めた。
「でも、中に入ったら、は、白衣を、着た女の人が、中に、はぁ、入ってて、うっ、何やってるぅって、あっ、はぁ、聞いたっの」
(はぁ、はぁ、顔が、体が熱いよ……)
「そ、そうしたら、その人がっ、くっふ、何ってぇ、はぁん、言ったと、っふん、みんっな、思うっ?」
全身から汗を噴き出し、生地の薄いエプロンは梨華の思った通りに、体ぴったりを張り付いた。そして鞍から伝う官能の痺れも、梨華の一番敏感な部分に、容赦なく強烈な振動を走らせる。
「あぅん、その、人、あっ、が言うには、あんっ、ここに、いる理由っ、ってのはぁぁ、ダメッ、ひゃぁっ〜!」
木馬の上で梨華は大きく体をのけ反らせ、両手に持つ原稿をくしゃくしゃに握り締めて絶頂に達した。
「くっ、ふぁん、まっまた!? くっくるぅ、あぁん!!」
しかし、一度達して木馬にもたれ掛かる梨華に、鞍は止まる事なく淫靡な刺激を与え続けた。
「あ、あっ、んっ、はぁ、ダメッ、いい、イヤぁ!」
(また、イッちゃぅ……)
二度目のエクスタシーに達し、身震いする梨華を休ませずに三度目の悦楽へと誘う。
「はぁっ、はぁっ、ううっん、またイッくっぁ……」
二度、三度と短時間の内に絶頂を味あわされ、梨華の火照り出してる柔肌は、
神経が剥き出しで、微かな刺激にも反応する、性感帯となりだした。
「はぁ〜ん、ちょっとぉ、お願い、とっ、止めってぇ。おっ、お願い、しますっ。じゃないと、また私」
額には玉のような汗を浮かべ、虚ろな瞳からは涙を溢れ出し、だらし無く開いた口の端から涎を垂れ流す梨華は、
ブラインドの反対側にいるであろうスタッフに向けて、体を震わせながら哀願した。
しかし、そのサブから返って来た声は、あくまでも冷静な口調で、梨華の常軌を逸させる答えだった。
「え? 原稿読み終わったのか? まだだろう? 最後まで読み終わるまで、そのまま録っていくって言ったつもりだけど」
「で、でもぉ、はぁはぁ、このままじゃあ、くっつあ、読めなっいっ、はぁん!」
「ほら早く読み終わらないと、いつまでも録音が終わんだから」
「そ、そんな、事っ、言っても、いやぁ、またイッちゃいそうょぅ!」
「はぁ? 行くってどこに行くんだよ? まぁどこに行っても構わないけど、ちゃんと原稿だけは読めよ。
こっちの姿が見えないからって、遊んでんじゃないぞ」
「あんっ、おかしくなっちゃいそうなんですってぇ、と、止めて、ああ、はぁぁぁぁ、まっ、また、イカされちゃぅぅぅぅ、イヤぁダメぇ〜!!」
梨華が録音ブースに入ってから数時間が経った。
和田らがいるサブのスピーカーからは、梨華の原稿の読む声など聞こえてくる事もなく、嗚咽が交じった淫声が響くだけとなっていた。
「気持ちのこもったファンへのメッセージは、こんなもんでいいか」
そう呟いた和田は、スタッフに何かを耳打ちをし、録音ブースの扉を開けた。
ブースの中に足を踏み入れた和田は、慣れ親しんでる録音ブースの匂いとは違う、むんとした芳香に身を包まれ、一瞬身を引いた。
その一種馨しくもある匂いが梨華から発せられるものだと、既に振動が止んだ木馬にのたれかかる梨華に近付いき悟った。
その匂いは、梨華が好んでつけている香水と、長く流し続けた汗、
そして鞍に貼られた毛に染み込んだ恥水の混じった、甘くもあり饐えてもある、梨華が放つフェロモンと言える匂いだった。
そんな梨華をブースから連れて出す為に、和田が梨華の肩に手を乗せた瞬間、
木馬にもたれかかり、無意識にあそこを鞍になすりつけてた体をビクビクと震わせ、かすれた小さな声で「うっ」と呻き、
何度目かの絶頂に達した事を示した。
和田がほとんど意識の無くなった梨華を木馬からそっと降ろし、嬌乱の新曲レコーディングを終えた。
〈完〉
エプロンズ。日誌
新曲がでるよ?
つい先日、レコーディングしてきました。
今回のレコーディングした曲は、すごく可愛いの。
みんな、楽しみに待っててね。
それと、実は、今度のシングルには
とっても素敵な初回盤特典がついてまぁ〜す!
だから、予約は忘れずにね!!
でも、初回盤を聴いてくれた人が
梨華の事を嫌いにならなければいいな。
あんな梨華を、自分でも信じられないけど
でもやっぱり、あんな事されて
夢見心地になっちゃうのが
本当の梨華なのかな……
バイバイ 梨華でした
皆様、いつもいつも保全していただいてありがとうございます。
遅筆なだけにDS5…
( T▽T)<うれしくて泣いちゃうそうです。
ホントにありがとうね。
キタ━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━ !!!!!
お待ちしていました。
読む前に感激のカキコ
239 :
ハァハァ:03/03/01 03:18 ID:mf+pR4cb
とりあえず、読む前にDSさんに感謝感激カキコ
作者サン最高でした。
前スレ見れないです。2ちゃんビューアも持ってないし…
どなたか、前スレのHTMLファイルうpしていただけないでしょうか?
243 :
241:03/03/02 00:39 ID:hgf8YO7S
ほぜ
245 :
名前が無い:03/03/04 20:39 ID:Co4G4u0t
そろそろ新作キボン。神後輪してくれぇ〜
小説スレはsageてね
h
作者さんがんばれ。
DS最高だよDS
250 :
ハァハァ:03/03/09 16:27 ID:WBC0UlkR
そろそろ新作降臨を…
251 :
ハァハァ:03/03/11 01:34 ID:LOK/h3kO
DSさん待ちホゼム
252 :
名無し:03/03/11 21:59 ID:EJPnRZE8
DSさんこねぇかなぁ
エプロンズも良いけど石柴も見てぇなぁ
( ^▽^)<DSさん、そろそろ新作を…
前スレ見れないんでもう一度うpってくれないでしょうか?
緊急hozen
ゴメンナサイ
かっこいい言葉で言えば、鋭意執筆中。
もっとかっこいい言葉で言えば、潜在意識に抑圧されたリビドーを文章に投影し云々……
待って頂けるならば、もうちょっと待って下さい。
ただ今、半分ぐらい書いていますので。
258 :
ハァハァ:03/03/14 02:57 ID:EnJ5S75V
エプロンズが好きです
逝くのだけはご勘弁
age
262 :
名無し:03/03/15 22:16 ID:rfuzPTgg
期待保全
263 :
丈太郎:03/03/16 06:44 ID:f2H2LKg5
生き残ってください保全
娘のエロ小説にはレズものが多いが俺は萎えてしまう。
知るかボケとしか言いようがない。
ここは、ホテルのラウンジ。
ファミレスでの一件があって以来、梨華はそれほど仲も良くなかった斉藤と何度か電話やメールを交わしていた。
そして今日。斉藤からこのホテルに来て欲しいと、早く終わったラジオ番組の収録後に、電話で誘われて出てきた。
(でも、斉藤さん。急に何の用だろう?)
梨華は、ここに来るのに不安が無かった訳ではない。
盲目的に斉藤に恥態を晒し、後先を考えず感情ままに行った、自らを慰める行為。
そうした結果、時間が経つに連れて涌いてくる恐怖心と羞恥心。
今度、斉藤に会った時には、普通の顔で会話できるのだろうか? と、思い悩んだ事もあった。
しかし、あの晩から梨華は斉藤との何度かの電話を交わした。
不思議な事に、斉藤は全くその事には触れなかった。
何度か話すうちに、お互い色々な事を話までするようになり、
最近では最後に「そのうちに遊ぼう」と、社交辞令のような会話をしていた。
(あぁ、なんか緊張するなぁ)
そんな斉藤が、待ち合わせに指定された場所は、高級なホテル。
普段、公演先で宿泊するホテルとは、外観も風格も趣も異なるハイセンスなホテルだった。
シャンデリアが飾られるロビー。
訪れる人達の華麗な服装。
英語で談笑をする外国人。
どこを見ても、ラフないで立ちの梨華には似つかわしく無く、居心地も悪かった。
いたたまれない梨華は、ホテルの中庭を望むラウンジの隅で、イタリア製の黒いソファーに包まれるように身を埋めていた。
「どうも、梨華ちゃんおまたせ」
ぼんやりと中庭に置かれた裸婦像を眺める梨華の後部から、名を呼ぶ女性の声が聞こえてきた。
「あ、斉藤さん」
梨華が声の方に顔を向けると、黒いデザイナーズブランド物のショルダートートバッグを肩に掛け、同系色のツーピーススーツで身を包み、
アクセサリーの類いを華美なまで装飾した、バブル景気の忘れ形見という姿の斉藤がいた。
「さぁ、梨華ちゃん行こうよ」
「え? 行くってどこにですか?」
「いいから、早く」
高価そうなソファーから名残惜しそうにゆっくりと立ち上がる梨華を尻目に、斉藤はそそくさと立ち去って行った。
「ここだよ」
馴れた様子でホテル内を歩く斉藤の後ろを、梨華は迷子にならないように付いて歩き、訪れたのはホテルの屋内プールとガラスで一枚隔たれた所。
梨華が、曇りの一つもない、美しく磨かれたガラスに、へばり付いてプールを眺めていると、斉藤が梨華の傍に立った。
「さ、泳ごうよ」
「え? でも、私水着なんて持ってきてないよ」
「大丈夫。ちゃんと梨華ちゃんのも用意してきたよ」
そう言いながら、斉藤は肩に掛けたバッグをポンポンと叩いてみせた。
「さ、思いっきり泳ぐよ」
「あぁ、ちょっと待って下さいよ」
今まで知らなかった、斉藤のせっかちな一部分を目の当たりにしながら、梨華は小走りで斉藤について行った。
「え! この水着……」
プールの更衣室に入ると、斉藤から手渡された水着に、梨華は絶句した。
その水着は、いわゆる白色のビキニタイプ。
しかし、使用している生地の薄さと少なさは、梨華が持っている水着の比では無かった。
ビキニトップはチューブトップで、両乳房の谷間にあたる部分から、首の後ろで結ぶ紐がついる。
しかも、胸を包む部分は、パッドなどもついていないだたの当布。
ボトムの方は、どちらが前か分からない程の、ただの太めの紐。体格が良い人が着用すれば、力士の廻しと揶揄されてもおかしくない物だった。
「ねぇ、梨華ちゃん、着替えないの?」
「でも……」
「いいじゃない、着てみなよ。浅黒い梨華ちゃんの肌には、その白い水着が映えるって」
「だって、斉藤さんは、そっちのおしゃれなワンピースタイプだけど、私の方はなんか……」
「だって、それしかなかったんだよ。あと私が持ってる水着は鮫肌タイプで、本格的な競泳用だったの。
梨華ちゃんは、オリンピック目指して泳ぐ訳じゃないだろうなって、これを持ってきたんだよ」
段々沈んだ表情になっていく斉藤に、梨華はわがままを言える雰囲気ではないと感じ、着る事を承諾した。
「じゃ、私も着替えてくるね」
一転して明るい表情に戻った斉藤と、シャワーが完備されている個別の更衣室に並んで入り、水着に着替えた。
姿見鏡で水着を着た自分を見て、改めて梨華は思った。
(ああん、もう、この水着。裸より恥ずかしいよ)
プールサイドに出た梨華は、紐状の股間部分を隠すように手をあてて、小股でよちよちと歩いた。
「ちょっと梨華ちゃん、もっと堂々と歩いたら?」
「だって、恥ずかしいじゃないですか」
「そんなの風にして歩く方が恥ずかしいよ。ほら、周りを見てみなよ。みんな女の人だけなんだから、大丈夫だって」
斉藤に言われ、梨華はプールの場内に入ってからずっと伏せていた顔をあげた。
梨華の目にまず入ってきたのは、二階分ある高い天井に描かれた、天使と女神の美しい西洋絵画。
そして、そこから目を下ろしてプールサイドに目を向けると、白いデッキチェアベッドがいくつか置かれ、何人かの人が寝そべる姿。
この空間の中央に陣取るプールは、25メートル程の長さで、プールの底から青白いライトが照らし、泳いでいる人達をプールの幻想的に照らし出していた。
「ここって会員制で、しかも女性専用なんだって。あ、もちろん、私は会員じゃないんだけど、
テレビの仕事で、私一人がここの利用券を獲得したの。
最初、メンバーを誘おうと思ってたんだけど、みんな都合がつかなくてさ。
そのうち、利用期限が迫ってきて、ただの紙切れになったらもったいないと思って、梨華ちゃんを誘ったの。
ほら、向こうにあるデッキチェアに座ろう」
梨華の股間を覆っていた右手を斉藤が握りると、梨華は左手で依然と股間を抑えながら、プールサイドを歩いた。
「さあ、梨華ちゃん。一緒に泳ごう」
チェアベッドの脇に、ビニール製のブランドバッグを置いた斉藤が、準備体操をするように体を伸ばした。
「あ、私はいいです」
「え〜、一人でても泳いでもつまんないよ」
「泳ぐ時は、誰でも一人じゃないですか?」
「そう? 分かった。じゃ一人で泳いでくるよ」
口に含んだ指を両耳に入れる斉藤を、梨華は笑いをかみ殺しながら見送った。
斉藤がプールから上がってきた。
梨華に並んでチェアベッドに座り、濡れた髪の毛をタオルで拭きながら、梨華に顔を向けた。
「ねぇ、なんでタオルをかけてるの?」
斉藤がプールで泳いでいる時、梨華は斉藤のバッグからタオルを拝借し体に掛けていた。
「この水着、パッドとかも無いし、下も……」
「恥ずかしいの?」
首を傾げなら問う斉藤に、
「うん」
梨華は小さく頷いた。
「でもさぁ、この前はもっとすごい事したじゃない」
「えっ?」
斉藤の一言で、梨華の全身の血の気がさっと引いた。
「ファミレスでは、もっと凄い事したでしょ?」
「斉藤さん、どうしたんですか? やめましょうよ」
「見て下さいって言ってよね?」
表情の消えた梨華に、斉藤は声を徐々に大きくしていく。
「梨華ちゃんがさぁ、ファミレスの店内で、コートを脱いで……」
斉藤の声に、プールを利用する数人の人が、何事かと振り向いた。
「斉藤さん、やめてください」
「だって、あんなに凄い事した梨華ちゃんが、こんな水着ぐらいで、恥ずかしいっておかしいでしょ?」
「斉藤さん、お願いですから、大きな声を出さないで」
瞳を潤わせて哀願する梨華に、やっと斉藤の口が止まった。
何か観念したような表情の梨華に、斉藤は今までの事を全て話させた。
もちろん、全てを見てきた斉藤にとっては、目新しい話では無かったが、梨華の口から聞く事に妙な興奮を覚えていた。
「じゃあ梨華ちゃんは、そのユニットを作ってから、そんな風になったんだ。
ふ〜ん、分かった。じゃ今日から私もパートナーになってあげるよ」
「パ、パートナーって何ですか!?」
「メールで指示されたりして、外で裸なりたいんでしょ? 見られて、恥ずかしがって感じるんでしょ?
でも、メールで指示されてもやり切れない事もあるでしょ?
だから、私が色々サポートしてあげる」
「そんなのしなくていいです」
「あ、そう。
ウチらのグループが出るある歌番組で、いつも扱いが悪い番組があるんだよねぇ。
だから、盛り上げる為に必死になって、この前のファミレスの事が口をついて出ちゃうかも」
「そ、そんな」
「どうする? 梨華ちゃんがイヤならイヤで、別に強制するつもりはないけど」
選択肢があるようで無い、脅迫じみた斉藤の要求が、梨華に伸し掛かった。
「わ、分かりました」
小さく震える声で梨華が口を開いた。
「え? 今何か言った? ちゃんと言わないと分かんないけど」
意地悪そうに斉藤が梨華に問い直した。
「斉藤さんにパートナーになって欲しいです。でも……」
「でも、何?」
「メールで聞いてみないと……」
困惑の表情をする梨華に、斉藤は顎の下右人差し指をあてて、少し考えるように頭を左右に何度か振り、
何かを思い付いたように、両手をパンと一つ打った。
「じゃあ、聞いてみてよ。もし、向こう人がが駄目だって言ったら、私は諦めるから」
梨華は、メールの送信者がきっと斉藤が加わる事を嫌がるはずと思い、斉藤のバッグに預けていた携帯を受け取りメールを送った。
『突然すみません。梨華です。
実は相談があってメールを送りました。
私に興味を持った人が現れました。
その人は、この前ファミレスにいた女性です。
そして、その人が私のサポートしたいって言ってきたのです。
その人がいる事で、メールを送りづらくなるなら、断ります。
どうしたらよいでしょうか?』
梨華がメールを送信してから数分が経ち、屋内プールの中に、梨華の今後を左右するメールが受信した音楽が鳴り響いた。
『いい事じゃない?
梨華ちゃんが、どんどん人に肌を晒す。
女の子って見られて奇麗になっていくし。
その機会が増える事は、決してマイナスじゃないよ。
だから、その人とが梨華ちゃんのパートナーになるって大賛成だよ。
でも、ひとつだけ。
その人と個人的に何かを行った時は、必ずメールで知らせる事ね。』
「よっし、決っまりだね!」
メールを読んでいた梨華の後ろから覗き込んでいた斉藤が、おちゃらけたような口調で言った。
「だけど……」
「何言ってんの、これで私も仲間だよ。梨華ちゃんには絶対に無茶な事は言わないし、何かあれば、私が守ってあげる。
当たり前だけど、これから行う事は、誰にも漏らさずに必ず秘密にする。
フフ、よろしくね、梨華ちゃん」
斉藤と梨華の契約が結ばれた。
緩い角度をつけ、プールに向かって足を伸ばす恰好でチェアベッドに横たわり、微かに震える梨華。
胸元から膝ぐらいにかけてに、大きめのバスタオルを掛けている。
梨華の隣では斉藤は、売店で買った薄い緑色でメロンリキュールベースのカクテルに口を付けている。
「梨華ちゃん、気分はどう?」
「……」
「ねえ、黙ってちゃ分かんないよ」
斉藤は、プールで泳ぐ人を見て押し黙っている梨華に、体に掛けたタオルの中に手を入れ、滑らかな肌を撫でた。
「あんっ」
梨華の体が一瞬びくついた。
「梨華ちゃんって、何かを着てるか着て無いかで、こんなにも変わるもんなんだね」
梨華の掛けてるタオルの下は、一糸まとわぬ姿。
それは、数分前の出来事。
斉藤がうまく梨華の気持ちを揺るがす囁きからだった。
「脱ぐっていっても、ちょっとの時間ならいいじゃない」
(そうだよね、少しだけだったら)
「何かあったら、すぐに着ればいいんだよ」
(ちょっと恥ずかしいビキニだけど、着ればいいんだ)
「誰かが梨華ちゃんに言ってきたら、私が説明してあげるから」
(斉藤さんがそう言ってくれるなら)
「タオルをかけてれば分からないし、周りからの視線にドキドキしちゃうよ」
(タオルでカバーしてれば、気が付かれない)
「じゃ、脱いでみてよ」
「う、うん」
梨華は、斉藤に促されるまま、体をチェアベッドに横たえながら、胸元から覆い隠すタオルの下で、
もぞもぞと体を動かして水着を脱いだ。
「でもさ、梨華ちゃんってホントに凄いよね。水着を着てただけで濡れちゃうんだ。ほら、見てみなよ」
グラスのカクテルを一気に飲み干した斉藤は、紐のようなビキニのボトムの細いクロッチ部分をひっくり返し、梨華の目の前にひらつかせた。
「やめて下さい! みんな変な目で見てるじゃないですか」
「だって、本当の事でしょ? この水着が恥ずかしい恥ずかしいって言いながら、食い込ませるようにして感じてたんでしょ?」
「そんな事……」
「あるでしょ? だってこれが証拠だもんね」
梨華は、プールサイドを歩いていた時、手で前を隠しながら、紐を食い込いこんだ、プリンとはったお尻が丸見えという事に、
周りからの被虐的な視線を感じ、あそこに熱いものを感じていた。
「梨華ちゃん、正直になってよ。そりゃ柴田と梨華ちゃん程仲が良い訳じゃないけどさ。
あ、そうか、柴田に頼もう。何で梨華ちゃんが露出狂になったのか聞いてって」
「イヤっ! 柴ちゃんには言わないで」
大声を張り上げた梨華に、辺りから注目が集まった。
「へぇ〜、柴田には知られたくないんだ。
そりゃそうだよね。自分の親友の梨華ちゃんが、テレビでならまだしも、
どこでも裸を晒して感じる変態だなんて分かったら、きっと軽蔑しちゃうよね。
私は、梨華ちゃんの事を軽蔑もしないから、本当の事を言ってみて」
「か、感じてました」
梨華が一番弱い柴田というキーワードを使い、斉藤は巧みに自分のテリトリーに誘い込んでいった。
「梨華ちゃん。もう夕方だから、そろそろ帰ろうか」
「はい。でもその前に水着を……」
「え? 何で? 駄目だよ。それよりも、そのタオルしまうから返して」
斉藤の言葉に驚愕した梨華。目を大きく見開いて斉藤を見遣った。
「あ、ごめんね。聞こえなかったのかな? そのタオルを返して」
梨華は、ぎゅっとタオルの端を握り、斉藤に無茶を言わないでという表情を浮かべた。
「何度言わせればいいの? そのタオルをしまうから返して」
瞳を潤わせイヤイヤする梨華に、斉藤はしょうがないなぁと、バッグにしまっていた財布から一枚の硬貨を取り出した。
「じゃあ、これで決めよう。これからこの硬貨を右手か左手のどちらかに入れるから、梨華ちゃんが当てて。
見事当たったら水着を着る。
でも、もしはずれた場合は、罰ゲームで、ここから家まで裸のまま、もちろん私が車で送ってあげるけど、帰る事ね」
普通ならば、こんな勝負などする事すら馬鹿げてると思う所だったが、
一度に色々な事が起こった今日の梨華には、斉藤との勝負をせざるを選ない気持ちにさせられていた。
「それじゃいい? さぁ、梨華ちゃんのThis is 運命。どうする? どうする?」
斉藤が後ろ手でにし、硬貨を何度か入れ替えたのち、グーに握った手を梨華の前出すと、
梨華は、タオルが捲れないように気にしながら、身を起こし斉藤の両手を交互に見た。
(右なの? 左なの? もう分かんないよ)
「あと3つ数える間に答えてね。
3、2、1」
カウントダウンが終え、梨華は意を決したように口を開いた。
「決めました。右手に……」
と、梨華が答えた瞬間、一瞬斉顔の表情が緩んだのを見た梨華は、
「やっぱり、左手にして下さい」
と言い直した。
(これで、私の勝ちだ)
「じゃあ開くよ」
斉藤は突き出した左右の手を、同時に人差し指、中指と開かせていく。
「はっ」
梨華があると信じ、凝視していた左手が完全に開かれても、そこには何も無かった。
もちろん斉藤の右手には、天井のライトにキラッと光る銀色の硬貨が握られていた。
「これで私の勝ちだね。さ、梨華ちゃん返してね」
梨華の横に立った斉藤は、梨華のかけているタオルを強引に取り去り、一人で脱衣所の方に向かって歩いて行った。
斉藤がプールサイドを歩いていく姿を、梨華はただ茫然と見つめていた。
「誰か、すみません。あそこの人をどうにかして下さい」
「ここは、あなたみたいな人がくる場所ではないのよ」
「せっかく気分良く泳いでたのに、何か嫌な気分になちゃったわ」
辺りの人々から様々な言葉が飛び交う中、梨華は、ここにいつまでも居てはいけないと、
温泉にでも来たかのように、胸と股間を手で隠しながら、チェアベッドから立ち上がり、プールサイドを小走りで駆けた。
「よくもまぁ、裸で歩けるわね」
「すみませーん、早くあの気持ち悪い変質者をなんとかして下さい」
「女の露出狂って、初めて見た」
「きゃ、変態!」
梨華が通り過ぎた後も、耳をふさぎたくなるような言葉に、梨華は半狂乱しかかっていた。
(違うの! ちょっとだけのつもりだったの。何かあれば、斉藤さんが言ってくれるって言ってくれたの。変態とか露出狂とかみんな言わないで!)
しかし、侮辱的な言葉を浴びせられると、下腹部、ちょうど子宮の辺りが、キュンキュンと収縮するような切ない疼きが涌いていた。
ようやく脱衣所に戻った震える体の梨華を待っていたのは、既に水着からスーツに着替えていた斉藤だった。
「プールの中が凄く賑やかだったね。さすが梨華ちゃんは人気者だね。じゃ、そのまま行こう」
胸を抑えていた梨華の手を掴んだ斉藤は、脱衣所からホテル内の廊下に連れ出そうとした。
「斉藤さん、もうヤメて下さい」
「い・や。だって、梨華ちゃんさっきの勝負で負けたじゃない」
斉藤は、今にも泣きだしそうな表情の梨華を、廊下に連れ出した。
「イヤ! 離して!」
廊下に出た梨華は、斉藤の手を払い腰を引いて座り込んだ。
「ほら、早く立って。そのままここにいるつもりなの?」
体を小さく丸め頭を振る梨華に、斉藤はおもむろバッグから自分の携帯電話を取り出した。
「しょうがなぁ、柴田に言ってもらおうか」
「何で、また柴ちゃんの名前をだすの? そんな事しないでって」
仔犬のように体を震わせ、涙声で斉藤に訴えかけた。
「だって、梨華ちゃんが言う事を聞いてくれないからしょがないじゃない」
「う、う、ぐすっ」
「泣いたってダメよ。柴田に内緒にしていたかったら行くの。ね、いい?」
諦め渋々頷き、梨華は壁に手をかけて力なく立ち上がった。
「じゃあ、バッグを持って。これを使ってなら隠してもいいから」
梨華は、斉藤が肩に掛けていたバッグを受け取り、ショルダーの紐を短く手繰り、両手で持って恥部を隠すように歩いた。
颯爽と歩く斉藤の後ろを、恥態を晒してびくつきながら、おどおどと歩く梨華。
その時、梨華自身も信じられない事に、内腿に伝う、熱いぬるっとした滴を感じていた。
しんとした毛足の短い赤い絨毯の廊下で、自分にだけ聞こえる、ヌチャヌチャっという淫音。
斉藤に知られないように、内腿をこすりあわせるように歩くと、梨華の体に官能の痺れが走った。
誰とも擦れ違う事なかった廊下を二度曲がると、二人が待ち合わせをしたラウンジに出た。
人の数はさほど多くないものの、一人肌を極限に露出して歩く梨華に、異性の好色的な眼差しと、同姓からの軽蔑に満ちた視線が突き刺さった。
「ほう、これは魅力的なお姿だ」
「Oh! It’s a Beautiful Venus!」
ざわざわとどよめきが起こる中、まだ着慣れていない制服に身を包む、「研修中」というプレートを胸に付けた、
若い男のホテル従業員が、顔を真っ赤にしながら二人に近付いてきた。
「あ、あの、お客様。当ホテルをそのような姿で歩かれては困ります。他のお客様に迷惑がかかりますので、身なりを正して下さい」
突然、前をふさがれ二人は立ち止まされた。
「ごめんなさいね。彼女は、その姿が普通なのよ。
常に裸でいて、人に嘲笑われて快感を得ない事には、自分の存在価値を感じられないの。
それともあなたは、人の慣習にまで口出しして、彼女のアイデンティティーを傷付ける権利があるの?」
斉藤は、抽象的な言葉を選びながら、梨華の事を露出狂の異常性欲者だと言い放った。
「そ、そんな言われましても……」
「それならいいじゃないですか。ほら、行きましょう」
困惑した表情の従業員を横に見遣り、歩きだす斉藤。
露出狂という烙印を多くの人の中で押された梨華は、
「はい」と消え入りそうな声で返事をし、ホテルの回転ドアから、夕暮れに染まる外の世界に一歩足を踏み出した。
〈完〉
梨華のメール
『今日、ホテルの会員制プールに行きました。
そこで、着ていた水着を脱がされ、プールに来ていた人に裸を見られ、汚い言葉をかけられました。
それから、ホテルのラウンジで、一緒にいた女性(今後は、Sさんと書きます)に、露出狂という事をみんなに告げられました。
Sさんが梨華の行った事は、今までメールでしていた事より、それほど恥ずかしい事ではなかったのですが、
とてもイヤだったし、精神的に辛かったです。
でも梨華の体は、いつもより熱くなっていました。
その後、Sさんの車で家まで裸のまま送ってもらったのですが、座った車のシートにびしょりと恥ずかしいモノで、汚してしまいました。
今、家に着いて数時間が経ってからメールを書いているのですが、今日はとても強制的で、イヤな事が多かった。
だけど、一つ一つ思い出しながら書くたびに、ジンジンとあそこが熱くうずいて濡れてきます。
追い詰められて感じている自分に、恐怖を感じています。
また何かあればメールします。梨華』
えっと、遅くなりました。
長い間、保全していただき、ありがとうございました。
書いていくうち、今後の話に大事っぽかったので、
時間がかかってしまった。
陳謝。
キタ━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━ !!!!!
これからじっくりと読ませていただきます。DSさん感謝感謝です
今回も最高でした。
これからもゆっくり自分のペースで
良いものを作ってください。
石川のこの次の羞恥プレイ
・満員電車の中で裸にコート
・寝台列車の個室で全裸、停車中にホームの衆人注視
キボン
あと羞恥プレイをしてる自分のビデオが送られてきてそれをみてハアハア・・・とか
どこの小説スレにも時々あるんだが、
>>287のような書き込みは正直遠慮して欲しい。
>>286の通り、自分のペースで、自分の作品を作っていって欲しい。
書いて貰いたかったら自分で書け。文章力があればな
>>288 胴衣
リクとかされると小説の先が見えてしまい萎える
一人に応えたらリク厨がわんさか湧いてくるしな
作者さん簿記しますた。
引き続き更新ガンガッテ下さい。(´д`;)
保全。
292 :
名無し:03/03/21 03:49 ID:/oVct1PL
どんどん変態になっていく梨華ちゃん(・∀・)イイ!
DSタン頑張って下さいね
293 :
ハァハァ:03/03/22 03:05 ID:RFdJy4z8
ホゼム
だってもらったらケコーンしなきゃいけないんでつよね
HO
( ^▽^)<n日ルールなんかに負けないぞっ!
チャミオラさんの作品も読みたいな
動意
石川は天使なのに。。。
( ^▽^)<300ハッピー!
ほほほ
保保全。。。。
303 :
ハァハァ:03/03/27 01:34 ID:paOxdU7z
保全!!
>>297 >>298 ありがとうございます、なんせ超遅筆でして。
ちょっとづつですが妄想はしてました。
来月中にはここに書きます、高校生の石川。
305 :
名無し:03/03/27 23:06 ID:1fIqgbBU
チャミオラさん、キタ───( ^▽^ )─────!!!
気長にお待ちしております。
うわ〜チャミオラさん!待ってます!
前スレの最初のほうでスパイ・チャーミーの小説を書いてた名無し娘。さんはやっぱり、もういないのかな〜
あの小説最高だったから、また書いて欲しいんですが…
いたら、お願いします!!
>>307 たしかにここ一年の小説のなかで最高に萌えた
梨華ちゃんがどんどん欲望にハマっていく描写がたまらんかったよ
あの作者さん、また書いてくれないかな
あの続編とか待ち望んでる奴はけっこういると思う
>>307 喘ぎ声の描きかたさえマシになれば俺もかなり好き。
でもチャミオラさんの小説読んで、別に喘ぎ声が特に無くても、
服脱いでからHするまでが短くても十分萌えられることがわかった。
>>307 オレはかなりオカズにさせてもらった
凌辱されまくりはかなりイイね!!
あの神はもうこのスレにはいないのだろうか…
それとも別のとこで書いているのか…
とにかくオレもかなり次回作期待してるよ
何コレ?
(・∀・)?
確かに面白かったけど。
個人的に、嫌がってるのに無理矢理パターン希望。
途中からノッてっちゃうのはあんまり好きじゃない。
俺も無理矢理パターン希望。
でも途中からノッてってくれないと絶対ヤだ。
>>313、314
なにはともあれあの名無し娘さんが書いてくれさえすれば、これぞ石川梨華性的いじめ小説!!みたいなことになる
誰かよびかけでもいいから復活させてほすぃもんだ
…無理矢理凌辱希望者
316 :
保全:03/04/01 02:48 ID:ialMviH0
漏れは無理矢理は嫌でつ
>>315 しかしあれ以上の陵辱となると輪姦ぐらいしかないんだが。
>>318 それをぶっ続けで読んでるうちに自分が拷問されてるような気分になると(w
と雑談するもDS氏は来ず・・・
輪姦もいいな…
オレはあの人が書いてくれれば何でもいいけどね
このスレになってからハードな性的いじめが無いからここらで名作期待したいよな?
お話中、失礼しま〜す。
お話ほ方ですが、明日、こちらにおじゃましましてあげます。
それと、チャミオラさんも近々新作が出来るとの事で、とっても楽しみにしてます
え!?
前スレのスパイチャーミー作品を書いてた名無し娘。さんがまた書いてくれるわけですか?
ここは、車の中。
電話に呼び出された梨華が、斉藤の運転する車の助手席で俯き、両足をしっかりと閉じて座っている。
車が動き出してから二人は、一言も発していない。
車の中には、その静かな空間を埋めるように、FMラジオからの軽快な洋楽が小さな音で流れている。
梨華の姿は、白い半袖の薄手のスプリングセーターと、股下が0センチのマイクロミニスカート。もちろん、下着は一切何も着けていない。
この服は斉藤が用意した物。梨華が車に乗った時に、着替えさせられた。
梨華は、この服を渡された時、こんな恥ずかしい服を着るのはイヤだと拒んだ。
しかし、斉藤にプールでの一件を恫喝され、やむなく着替えていた。
そして、車の中で着替えを終えた梨華が助手席に座わると、アイマスクを渡されて着けるように促された。
「なにをするんですか?」
そう梨華が問うと、
「いいから、つけて」
というのが二人の最後の会話だった。
梨華は震えていた。もちろん車にはエアコンもあって暖かい。
何も見えない暗闇の中で、梨華は恐怖に打ち震えている。
1時間程のドライブをし、ウインカーのカチカチという音と共に、車が停まった。
「さあ、梨華ちゃん。着いたよ」
斉藤は、囁くような小さな声で言った。
「どこなんですか? 目隠しを取ってもいいですか?」
梨華は、不安げな表情をして哀願するように、斉藤の声のする方に顔を向けた。
「だめ。それより、着ているモノを全部脱いじゃおうね」
斉藤は梨華のシートベルトを外すと、セーターの裾を持ち捲りあげた。
「イヤっ!」
梨華は、手探りで持ち上げようとする斉藤の手と争って裾を押さえると、意外にもすっと斉藤の手が離れた。
梨華は、ずれがった裾を戻すし、もう上げられないように裾をギュッと押し下げた。
「そう。じゃあ、もったいないけど」
斉藤の声が聞こえてくると同時に、脇腹に冷たい何かが当たった。
シャキ、シャキ、ザクザク
2度金属のすれる音がした後、次に何かを切る音がし、梨華の脇腹には直接当たるはずのないエアコンからの温風があったった。
「ちょっと、斉藤さん! 何してるんですか!」
「え、だって梨華ちゃんが脱がないっていうから、脱がせてあげてるんだよ。はさみでね。
動いたら怪我するから気を付けてね」
脇腹から袖の後ろを通り、襟まではさみが達すると、体にぴたっりと張っていたセーターが、しゅるっと縮まった。
そしてその切られたセーターを、梨華の腕を掴みながら、斉藤が力任せに剥ぎ取った。
「キャッ」
梨華の不安定な態勢が前に倒れ、ゴチンとダッシュボードに頭をぶつけた。
「大丈夫? もし、顔に怪我したら大変だよ」
「だったら、こんな事しなきゃいいじゃないですか!」
他人事のようにあっけらかんとした声の斉藤に、真っ赤に紅潮した顔で梨華は怒鳴った。
「怒った顔も、また可愛いね」
斉藤がからかうように言い、車のエンジンが止まった。
そしてバタンという音と、ひんやりとした空気が運転席側から梨華の体をかすめた。
「さあ、お散歩しましょ」
今度は助手席のドアが開けられた。
梨華の耳にジャラジャラとした音が届き、首に冷たい金属の鎖のような物が緩く巻かれる感触。
「イヤっ! 何っ? やめて下さい!」
梨華が座席に体を縮こまると、鎖が引かれて首が絞まった。
「ぐはぁっ! ゲホッゲホッ」
梨華が喉を詰まらせ咳き込むと、冷たい手が梨華の暖かい背中をさすった。
「ほら、ちゃんと言うこと聞かないと、また引っ張るよ」
そう言いながら、斉藤は鎖をクイっと引っ張る。
「う、ぐぅはぁ!」
(く、苦しい)
梨華は観念したように、体をシートから滑らせるようにして手探りで車から降りた。
「じゃあ、行きましょう」
梨華は、周りが見えない状況のまま、おぼつかない足取りで歩きだすと、バシッとお尻を平手打ちされた。
「いたっ!」
スカート越しとはいえ、叩かれたお尻にはジンジンとした痛みが走る。
「ここで問題です。
鎖に引かれて歩くペットは、どんな歩き方をするのでしょうか?
1番、両足で立って歩く。
2番、四つん這いになって歩く。
さぁ、ど〜っちだ?」
斉藤の声は、優しかった。子供にクイズを出すかのように。
梨華が何かを言いたげに、斉藤の方に顔を向けると、クイックイッと鎖が引かれた。
(何をされたいの)
梨華はグスッと鼻を鳴らし、ならば斉藤の望み通りにしゃがみ込もうと腰を下ろすと、グイッと鎖が上に引き上げられた。
「答えはど〜っちだ?」
斉藤は、あくまで梨華の口で答えさせようとしている。
梨華は、首の鎖で体を支えるような中腰の姿になり、虚勢を張った強気な声を絞り出した。
「よ、四つん這いで、歩けばいいんでしょ」
「大正解! じゃあ、さっそくその態勢になって」
張っていた鎖が緩むと、梨華は深く呼吸をし、詰まっていた肺に新しい空気を入れた。
そして、梨華が冷たいアスファルトの上に跪き、両手も地面につけると、また鎖が引かれた。
「あれ? 膝が地面についてるペットって、梨華ちゃんは見た事があるのかしら?」
「じゃあ、どうすればいいのよ!」
嗚咽が交じったような声を出す梨華が、斉藤の方に首を動かすと、梨華の太腿と臑に手があてられ、
履いている白いローファーの裏が地面に接するように直された。
両方の手の平と、両方の靴底が地面に付けた姿は、お尻が高く持ち上がり、膝を付いてする四つん這いより、遥かに屈辱的で、体にも辛い姿だった。
(いやだ、いやだ)
「あれ? おかっかしい」
高らかに突き上げられたお尻の割れ目がら、あそこに斉藤の指が動いていった。
そして、指が湿りけを帯びた部分を発見すると、重なりあった粘膜質な襞を分け入れ、クチュクチと浅く指を出し挿れする。
「あっ、ああ」
イヤらしくも切ない声を上げる梨華。目隠しされ、四つん這いでいる梨華の背中に、悍ましい甘い痺れが走った。
「いやだ、梨華ちゃんったら。こんな恰好させられて感じてんじゃない」
指の動きを小刻みに振動させると、梨華は切なく喘いだ。
「じゃあ、もっと気持ち良くなってもらおうかな?」
斉藤の突き刺していた指が抜かれると、その変わりにボコボコしたいびつなモノが、梨華のあそこに埋め込まれた。
「くはぁ! あああ、い、痛い!」
苦悶の表情で、体を震わす梨華にそれを奥まで突き挿れた。
すると、内腿をさわさわとくすぐるような何かが触れた。
「わぁ、しっぽが生えて、本物のワンちゃんみたいで可愛い」
斉藤がはしゃいだ声を出し、しっぽと称される物を埋め込まれて梨華の散歩が始まった。
斉藤と自分の歩く足音、そしてジャラジャラという鎖の音。
梨華は、その二つだけを耳して5分程歩かされた。
時折吹く風は、春といえどもまだ冷たい。
しかし、ミニスカートだけの梨華の柔肌には、汗がにじみ、漏れる吐息も熱かった。
「ふう、この辺りならいいか」
首の鎖が引かれ、梨華に立ち止まるように促された。
梨華が歩き疲れた体を大きく波打たせて休ませていると、あそこに挿し込まれたしっぽからズンという痛覚が体に走り、抜き挿しされだした。
「あっ、ああっ」
梨華のあそこは、歩いている時から凹凸のあるしっぽの柄が中を掻き回し、粘り気のある熱い恥水が溢れ出させていた。
辺りには、斉藤の動かすしっぽの動きにあわせて、ヌチャクチャといやらしい水音を響かせている。
「はっん、あん……ああ」
「可愛く鳴くワンちゃんだね」
あくまでペットとして扱う斉藤に、梨華は悔しくもよがりないていた。
「はっ、はぁっ! いい」
梨華は、斉藤が激しく出入を繰り返すしっぽの動きとシンクロするように、呼吸が早くなっていた。
「あ、あ、あっ、はぁ、はう、そんなに、ダメ、イッちゃう……」
体を支える足が震え、梨華に絶頂が近い事を示す。
と、その瞬間、体を突き壊す程動いていたしっぽが、ピタリと止んだ。
「まだ、だめよ」
女王様にでもなったかのような、斉藤の意地悪で冷淡な口ぶりが、梨華の耳に聞こえた。
梨華の荒げた息が少し落ち着き出すと、しっぽが動きだした。
しかも、前までの激しく突くだけの動きではなく、今度はゆっくりと、梨華が苦しい声をあげる奥まで突き挿しては、抜け落ちる寸前まで引き戻す。
その繰り返しだった。
「はぁん、痛いっ、ああいいっ、はぁはぁ」
梨華は長いストロークで緩く突かれ、痛みと共に新たな切ないうねりが涌き、体の芯から手足の先までジーンと痺れる。
手前に引かれた時には、白く泡立った恥水がブチュっと溢れ出す。そして、抜かれる寸前までくると、少しでも長くつながっていようと自ら腰を突き出した。
「いっ、いい、はぁ、はぁ〜ん」
梨華の艶やかですべすべとした背中に、玉のような汗を浮かばせ、腰やお尻をピクピクと痙攣させている。
イッてしまえば楽になる、そう思って喘ぎ、苦悶の表情の梨華を嘲笑うかのように、しっぽの動きが止まった。
「もう、焦らしたりしないで、イカせて!」
昂かぶり、絶頂寸前の所で止められる事を繰り返されて、満たされない快楽に取り残される梨華は、狂ったかのように普段以上の高いで嘆いた。
「それは違うでしょ。イかせて! じゃないよね?」
斉藤は冷静な声で、梨華の垂れた首を後ろに持ち上げるように軽く鎖を引く。
「お願いする時は、どこをどうして欲しいか、ちゃんと言わなきゃ」
梨華は、総身を震わせ、泣き出す一歩寸前の鼻声で哀願した。
「イかせて下さい、お願いします。私、り、梨華のあそこを、突いて。イかせて下さい」
「良く出来ましまた」
再びしっぽが動き出す。
梨華のあそこの中にある無数の襞を奥から手前、そしてまたその逆にグチュグチュとゆったりとしたリズムで出入し、隅々までえぐりこするように動かした。
「あはん、いっいい、あん、くはぁ、イッちゃ、あ、いっぱい突かれ、んあああっ!」
絶頂が近付いても、止められる事無く突き続けられた梨華は、激しく首を横に振り咆哮をあげて達した。
そして、体を支えていた手足から力が抜け、地面に崩れ落ちると、あそこに入っていたしっぽもニュルっと抜かれた。
心地よくさえ感じる冷たい地面に抱かれ、弛緩した体を時々ピクッと硬直させる梨華に、布のような物がかぶせられた。
そして無言のまま抱き起こされると、梨華のぐっしょりと汗が染みたアイマスクを外された。
暗闇の不安から解放された梨華は、閉じていた瞳をゆっくり開けて朧げながら周りを見回した。
そこで初めて自分がいた場所は、人気のない多くの木が立ち並んだ公園で、
首には銀色の細い鎖、体には梨華の物ではないコートである事が分かった。
梨華は、何も言わずに肩を抱いて歩き、時には地面の土と汗で汚れた髪の毛を慈しむように撫で触る斉藤が、
少し前まで梨華に対して、羞恥な行為をしていた斉藤と同一人物とは思えなかった。
(なんで急に優しくするの?)
そう思った瞬間、瞳から涙が溢れ出して梨華は泣いた。
倒錯した世界への階段をあがる梨華。
二人が歩く両脇には、淡いピンク色した桜の花が、夜露に濡れながら蕾からほころび咲き出していた。
〈完〉
梨華のメール
『Sさんに目隠ししたまま、連れ出されました。
そして、恥ずかしい姿で外を歩かされて、感じさせられてしまいました。
その後、Sさんが優しく接してしきたのです。
何故? どうして? 分からない。
どうして、最後までイヤで嫌いになれる態度でいてくれないのか分からない。
そんな気持ちで頭がパンクしてしまって、
泣いてしまいました。
こんな理解出来ない感情を持ったのは始めてです。』
DS5さんキタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !!更新乙!
犬プレイ最高でした(;´Д`)ハァハァ
女塾でこんなのやらねぇかな(w
毎度x2最高っす