522 :
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「実は俺もなっちと付き合っていたんだ」次は俺の秘密をしゃべった
「まじかよ!?いつから?」
「もう9ヶ月くらいになるな」
「それってインディーズの頃からじゃないのか?どういことだ!?」
この後俺となっちの関係について根掘り葉掘り訊かれた
帰り道、俺の頭は祐一と紺野のことでいっぱいだった
こんな状況を作り出す原因を作ってしまったことに後悔というわけではないがある種の不安を感じた
ぶつぶつ独り言を言っていてふと顔を上げるとそこになっちと紺野が一緒に歩いていた
523 :
:03/03/15 00:43 ID:CEm+k1Cb
「あら和馬君」なっちはきょとんとしながら声をかけてきた
「あらって…」なっちは二人のことを知っているのか
時間はちょうど夕刻、立ち話もなんだから晩飯ついでに適当な店に入って飯を食べながら話すことにした
俺たちはアジア風の店に入り店員の案内で席に座った
お向かいの席になっちと紺野が座っている。俺は座るとすぐに本題に入った
「なっち、最近紺野の変化気付いてる?」
「え…なにかあったの?」どうやら何も知れないようだ
「うん実は祐一との事なんだが」祐一という言葉で紺野の表情が変わった
「あ、あのぉ…」口をパクパクさせいるので明らかに動揺している
「祐一君となにかあったの?」
「そうなにかあったんだ、すっごい事が」
「あっあのぅ…」
その時注文を訊きにウエイターがやってきた。インドかどっかの民族衣装を着た外国人だ
店に入ってまだメニューを見ていない。メニューを見ると見たことも聞いた事もない名前が書いてあった
とんでもない店に入ったな。早く再開したいので適当に指を差して「これ3つ」と注文した
「メニューを繰り返します」ばりばり訛った発音でマニュアルどうり繰り返しをしようとしたら
「同じの3つ頼んだんだからいい!!」と追っ払うように返した
524 :
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話を再開した
「実は紺野祐一とできてんだ」
「え!?」
「ちょっとぉ」紺野は泣きそうな顔をしている
「いやぁ俺もびっくりしたよ、まさかこんな展開になるとは」
「ちょっと紺野どういうわけ!?」
「あ…安倍さん……和馬さんやめてください」紺野は耳を押さえ首を振っている
かなり困惑しているようだ
ふと周りを見回すと客が俺らを見ている。人のいるような場所でする話じゃないと気付いた
それに気付いたと同時に沈黙してしまった
その時タイミングよく注文の品が運ばれてきた。間を作るのにちょうど良いととりあえず食べることにした
なんか薬草のようなものが入れられている鍋だ。店員が伝票を置いた後
「今夜は3人でがんばってください」かたことの日本語でと口元に笑みを浮かべながら去っていった
何をがんばるんだ!?とおもいつつ食べることにした
「続きは別の場所でしよう。さあ紺野早く食べろ、さめるぞ」
「…はい」紺野はうつむきながら鍋の中身を口に運んだ
にしてもこの鍋なんなんだ、具も味もよく分からん……もしかしてこれ蛇?