なっちのエロ小説書いて

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484渡辺十四
<<お仕置き編>>

渡辺は激怒した。

なつみが、全国のなっちファンを不安の渦に巻き込んだ
例の事件を繰り返したからだ。

渡辺とっては、もちろん一ファンとしての怒りだけでなく、
本当になつみを失うかもしれないという不安感を増長させる事件だった。
そんな事件をなつみが起こした事に、心底激怒していた。

事件とは、通常「お塩」と呼ばれている某タレントとのお泊り事件である。
それをなつみはまたしてもやらかしたのだ。
前回は「プレステをしていただけ」
という迷言で押し切ったなつみであるが、今回はどうするつもりなのだろうか。
485渡辺十四:03/03/11 11:55 ID:lG52Nsfq
渡辺は、少なくとも渡辺には直接なつみから事実を
聴取する権利があると思っていた。
何度か電話を掛けてみる・・・が電源が入っていないという
アナウンスが流れるばかりだ。

イライラは募るばかりである。
タバコの本数が増える。

このままなつみとの仲はフェイドアウトして行く事になるのか、
なつみを失う事になるのか。

なつみを自分の欲求の思い通りにし、欲望を満たしたあの夢のような日々を失うとい
う事は、渡辺にとっては恐怖以外の何物でもなかった。
486渡辺十四:03/03/11 12:01 ID:lG52Nsfq
突然渡辺の携帯電話が鳴る。「モーニングコーヒー」の着信音でなつみとわかる。
ほんの一週間ぶりのメロディが、妙に懐かしく聴こえた。

「もしもし、なつみちゃん?」確認するように切り出す。
「あぁ、渡辺さん・・・ごめんなさい、心配掛けちゃって・・・
あの、ホントに色んな所から電話掛かってきちゃって、マネージャーさんにも、
会社にも怒られて、そんで、そんで・・・」
沈んだなつみの声を聞くと、これ以上責められないという気分にさせられる。
あんなに腹立たしかったのに。

オレは、嬉しいような、腹立たしいような気分の中冷静を装って返事をする。
「でも、電話してくれてありがとう。もう電話してくれないのかと思ったよ」
「ごめん・・・なさい・・・」
「いいよ、もう謝らなくて。でもさ、結局押尾くんとは・・・」
「ち、違うのっ、押尾くんが、『ウチにはいまだにツインファミコンがある』って、
それでディスクシステムで遊ぼうって言われてっ、ディスクシステムなんてまだあったのかって思ってっ・・・」

487渡辺十四:03/03/11 12:03 ID:lG52Nsfq
やはり・・・やはりそうなのか・・・
なつみが必死の言い訳を繰り出す中、オレは嫉妬の余り怒り狂い、
携帯電話を投げ壊しそうになる衝動にかられた。
なつみは・・・あの男と・・・
想像したくない光景が脳裏をよぎる。

しかし咄嗟に自問自答する。
「お前はなっちの何なんだ?付き合っているわけでもなかろう。ここでキレるより
も、年上の余裕を装った方が得だろう・・・」
何とかそう思い込み、すんでの所で冷静さを取り戻す。

「なつみちゃん、もういいよ。何があっても、オレはなつみちゃんの味方だから」
ありったけの余裕を醸し出してそう答える。
「わ、渡辺さん・・・ありがとう・・・なっちうれしい・・・」
「とはいえ、オレを筆頭に全国のファンを事心配させたのは事実だからね・・・
何かお仕置きしないといけないよね」
「えっ・・・お、お仕置き・・・」
その淫らな響きを持つ言葉になつみはすぐさま反応する。
「お仕置きされても仕方ないよね?」
そう問い掛けると、なつみは重い口を開く。

「は・・・はい・・・」
どんなお仕置きをされる事を想像しているのだろうか。
素直にそう答えるなつみであった・・・

つづく・・・