■
「ミシミシ…」という音と共に、バックの壁が襲いかかって来たのです。
私はすぐにibookを閉じて逃げ出したのですが、あの歩きにくい靴のせいで
逃げることはかないませんでした。
私は辻さんのために一つ増やされた切り株の椅子につまずき、空中に手を
ついたため、顔を動物たちのテーブルに強打しました。そしてその私の上に
壁が覆い被さってきて、その突起物が私の足を非常に強く叩きました。
意識ははっきりしていました。
白い埃が静まるのを待って、私は自分の機能を点検しました。
アンテナを装着していたせいでこめかみの部分がひどく痛みます。鼻血も出ていました。
でも何よりも、右足の痛みが私を貫きました。間違いなく折れているでしょう。
終わった…と思いました。
瓦礫から光が差し込んだと思えば、そこには飯田さんの顔がありました。
誰よりも先に駆けつけて下さったようです。
私が動けないことを伝えると、救急車と人手を手配してくれました。
…結局、私は入院することになりました。
■