仮面ライダーののX
〜特別編〜
人造人間 ハカイダー
世界征服を企む『ゼティマ』は悪の秘密結社である。
そして、各幹部を筆頭に色々な軍団がある。世界征服を目的と掲げている
以上、敵対する者や組織が有る。
仮面ライダー達や新人類達のデスパー軍団、デスター等様々である。
もし、ゼティマが世界を征服したらどうだろうか?
人類にとってそこは地獄となり得るのだろうか。
その回答は1つの場所にあった。
その場所の名は…『ジーザスタウン』。
ジーザスタウンはゼティマの科学者グルジェフによって発案された。管理
は、グルジェフを筆頭とした元老院によって行われている。目的はゼティマ
によって征服された後と想定された世界の運営実験である。
ここでの実験結果は、ジーザスタウンの中央に有るセンタータワーに蓄え
られる。そして半年に一度、ゼティマの本部コンピューターに送られる。
ジーザスタウンの建設は、ゼティマが台頭する約1月前である。ゼティマ
の息がかかった政治家によってダムを開発すると言う事になり、とある田舎
町が候補に上がった。当然その町には住人がいた。普通ならば立ち退き要
求が出るのだろうが、ゼティマは町を手に入れるために1つの手段にでた。
実験段階である改造人間や生物兵器の運用も兼ねた、住民の皆殺しである。
しかし、この様な派手な行為が表に出る事は無かった。情報操作や政治家
の隠蔽工作によるものだった。そうした犠牲の上にこの町は作られた。
この町の住人は、安全な場所はジーザスタウンしかないと思っている。
住人は、もとは普通に生活していた人たちだ。だが、強引に連れて来られた
訳では無い。ゼティマは偽りの企業を装って1つの広告を出した。安く、家と土
地が買えるという物だった。それに食いついた家族を、一つ一つ丹念に調べて
選んだ家庭を、この町に住まわせた。町の説明会と称して、まずは講習会を行った。
その時に、人々は洗脳された。ゼティマにとって洗脳はもっとも得意とす
るものなので、住人は今までの環境を忘れ、新しいゼティマの価値観や世界観を植
え付けられた。こうして数万人の人間が連れて来られた。
そして彼らは何事も無かったかのように、この町で暮らしている。まるで、この
町が自分達の生まれた場所であるかのように。