【品川駅】
【山手線の2番ホーム】
【10月6日 午後5:26分】
この3つの事柄が合わさった時・・・この事件は起きた。
悲鳴と驚きの声に包まれる2番ホーム。
ホームの中程に停まった電車。
そのフロントガラスには血が塗りたくられている。
線路に残されたピンクのハンドバッグ。
・・・全ては一瞬の出来事だった。
いきなり、OL風の女性が線路に飛びおりたのである。
その時、電車の到来を告げるアナウンスは流れていたが、電車はギリギリでまだ来ていなかった。
ホームへよじ登ろうとすれば出来たはずだ。
だが、女性はそれをしなかった。
むしろ、自ら線路に座り込んだのである。
「あんた何をやってるんだ!!」「戻って来い!!」
その声を聞いても、女性は全く動こうとしなかった。
やがて、電車がきた。
運転手は線路に座り込む女性の姿を確認し、ブレーキをかける。
だが、間に合わなかった。
ドンッ。という低くどもった音。
バラバラに散る体。飛び散る鮮血。それに遅れて舞い上がったハンドバック。
本当に一瞬の惨劇だった・・・。
「きゃああああ!!」「うわああああ!!」
うざったいほどの叫び声が駅中に響き渡る。
そんなパニック状態の中、一人ホームのベンチに腰掛けタバコを吹かす男がいた。
ボサボサの真っ白な髪。頭髑髏の形をしたピアス。
つりあがった眉毛にクマの出来た目。唇には小さな金色のリングが3つ並んでつけられていた。
端からみるとかなり怖い。
それに、ダークグリーンのジャケットの下の黒シャツ。そこにペイントされた髑髏がさらに恐怖を倍増させている。
「チッ。」男は軽く舌打ちすると短くなったタバコを踏みつけた。
「イチイチ騒いでんじゃねーよ。ウザってーな・・。たかが人が一人死んだだけだろうが!
どうせ閣下が地球を支配したらもっと死ぬんだからよー!!別に騒ぐ程のこっちゃねーだろーよ!!」
男はポケットから新たなタバコを抜き出すと100円ライターで火をつける。
そして独り言のようにつぶやいた。
「時間は作ってやったぜ。久賀。まさか、これで失敗はしねーだろうな。
この九条和馬サマと最強のスタンド<>が働いてやったんだからよー!!」
その時、線路からホームへとよじ登ってくる影があった。
無論、それは一般人には見えていないが。
角のような短いトゲが無数に生えた頭。
その下には車のライトのように丸く、無数の横線の入った両眼。額には真っ赤な×印が描かれていた。
ホームに手がかけられ、そのスタンドがゆっくりと全身を現す。
体全体にかかった緑と青のマダラ模様、その上に髑髏マークがペイントされている。
さらに、両腕の肘から指先、両足の膝から下はその部分だけ紫に染められ、毒々しさをかもしだしていた。
「・・・この色使い・・・カラフルさ・・・最高だな。さすがこの俺のスタンド・・・!!
ちとノロイのが欠点だが。まーいい。それよりもう用は済んだ。さっさと帰るとするか。」
九条はスタンドをその体に収めるとベンチから立ち上がった。
周りの人間はまだギャーギャー騒いでいる。ウザってえな。
「おい!そこ・・・見てみろよ!足が・・・足が・・!!」
線路を覗き込んでいた一般客が声をあげた。
ん?どうやら気づいた奴がいるみてーだな。
線路にはバラバラに吹っ飛んだ女の体のうち、両足首だけがしっかり残っていた。
切断面からは今も生々しく血がこぼれている。
九条は改札へ続く階段を下りながらつぶやいた。
「あの女を線路におとした後・・・逃げられないように奴の足をぶったたいた。
そして奴の足首は線路の路面と合体し、固定された。
だから電車にぶつかられても足首だけは残った。・・・合体させる。それが俺の能力さ・・・。」
スタンド名<> 本体「九条和馬」
能力:殴ったモノとその一番近くにあったモノを合体させてしまう。
破壊力B スピードD 射程距離D 持続力C 精密動作B 成長性D
最悪のミスを犯しました。スタンドの名前が抜けてます。
後で、考えついたら入れようと思ってて結局忘れてました。
<マイ フェア>っていう名前にします。
後、テスト終わる2週間まで一切パソコンに近づけません。
ので、吉澤vsメタルボックスはしばしお待ちを・・・。
それでは。