<ここで良く分からないこの夢の世界の説明>
今、つんく♂が戦っている場所は吉澤の夢の中。
(夢の中では自らの意思でスタンドを発現させられない者でも己のスタンドと会うことができる。
実際のケースでも夢で見たことが現実に起きたり、死者に語り掛けられたりという事がある。
作者にもあった。夢は生身の人間とそうでない者が接することの出来る場所なのだ。)
何故、その夢の中に来たかと言うと、吉澤のスタンド サウンド オブ サイレンスは
強く邪悪な意思を持っており、本体である吉澤の体を精神とともに支配しようとしていた。
支配する方法・・・それはその中で今まで主人格であった吉澤を殺すこと。
それによって裏方であった自分の精神と吉澤の精神を交代できるのだ。
この恐ろしい計画を止めるため、飯田・石川・寺田の3人はボロボロの体にムチをうって吉澤の夢の中へ侵入する・・・。
しかし!ここでとんでもないことが判明する。
吉澤の夢の中は吉澤の精神体であるサウンド オブ サイレンスが超有利。いつも以上の力が発揮できるのだ。
逆に、他人である3人のスタンドはかなりのパワーダウンを強いられてしまう。
これにより、飯田は一瞬でやられ、最強の名を誇っていたつんく♂も大苦戦。
果たして吉澤の運命は・・・・
<備考。>
・この中ではスタンドが攻撃を喰らうと痛みはありますが、本体にダメージはいきません。
・しかし、スタンドが死亡すると現実世界で待機している本体も死にます。
・現実での3人の体は睡眠状態となっている。(ただし、飯田は気絶状態。)
吉澤の全身が震える。今まで体験した事の無い恐怖。
逃れられない悪夢・・・。
迫り来る死。肉体の死ではなく精神の死。つまり永遠の死。
死の運命は確実に自分に迫ってきていた。
そこに現れた一筋の希望の光。
飯田さんと梨華ちゃんにつんく♂さんが来てくれたんだ。
姿は全く違うけど、声・・・それに感覚で何となく分かった。
でも思った。・・・その希望の光も自分の目の前の光景を見れば儚いものだった・・・・と。
「ぐああっ!!」サウンド オブ サイレンスの飛び膝蹴りが死神に炸裂する。
ちょうどかかんだ体勢だったので膝は綺麗に顔面を捕らえた。
髑髏(ドクロ)の顔にひびが走る。
「こんなもんか・・・。この世界でオレにかなうやつはいないんだよ!!」
サウンド オブ サイレンスは攻撃の手をゆるめようとしない。
死神の頭を掴むとそこに何回も膝蹴りを叩き込む。
膝蹴りが顔面にぶち当たるたびに髑髏の顔にひびが入り、砕けていく。
「止めだ!!」最後にサウンド オブ サイレンスは死神の顔を肩の高さ辺りまで持ち上げ、
渾身の力を込めた右ストレートでぶっ飛ばした。
死神の顔を覆っていた髑髏は完璧に砕け、死神自身も床に転がった。
「ハハッ。おいおい大丈夫かよ。カッケー顔が台無しだぜ。・・・・それで、あんたはどうするんだ?」
その言葉は後ろで何も出来ずただ、立ち尽くしている天使に向けられていた。