「その通り。よく分かってるじゃないか。ん?その死神みたいな奴・・・
さっき、オレを動けなくしてくれた野郎か・・・・。ちょうどいい。さっきのお礼をしないとな!!」
サウンド オブ サイレンスの2メートルはあるであろう巨体が宙を舞った。
そして空中からワイヤーを振り落す。
「ちっ!!」死神の手に現れた大鎌。その鎌が大きく横に振るわれた。
それに遅れて半分に切れたワイヤーが地面に落ちる。
「ほう・・・。このスピードを見切るとは・・やるな。」
あかん・・・やっぱデッド オン タイムも弱体化しとる・・。
いつもならこの程度の攻撃、目を閉じてても避けられるが、今は違う!
鎌で防御するのが精一杯だった・・・もし、あれより速い攻撃が来たら・・・。
「だが!これはどうかな!?」
サウンド オブ サイレンスは着地すると再びワイヤーを射出した。
今度のワイヤーは曲線を描きながら向かってくる。
それも、さっきより速いスピードで。
・・・ちっ!見えんわ!!
死神の脇腹が黒マントと一緒に裂けた。
ぐあっ!!
地面に黒い血が滴り落ちる。
くくく。さっきよりほんの少しスピードを上げただけなんだがな。やはりこんなものか。」
ちっ!調子に乗りおって!!ここが吉澤の夢の中じゃなくて現実世界だったらお前ごとき一撃や・・・。
この場所が悪すぎる・・・。こっちは大幅パワーダウン。あっちは大幅パワーアップ。
やっぱ奴の独壇場のこの世界何かに来なければ良かったか。
だが、放っておけば吉澤の人格が死んであの悪の人格がに交替してしまう・・・。
こうなったのもスタンドを発現させようとしたオレのせいや!!
絶対にオレが奴を止めてみせる!!!
死神は傷を抑えながらサウンド オブ サイレンスを睨みつけた。