辻のエロ小説書いてPart2

このエントリーをはてなブックマークに追加
620ひょっとこエロ太郎
書いてみました。

本作品はフィクションであり,人物や団体名は架空のものです。
実在のモーニング娘。とは特に何ら関係ありません。

筆者は 今成りファンであることと,妄想力と文章力が不足なため
人物のイメージがおかしい箇所があるかと思います。
主に楽曲のプロモーションビデオを見てキャラクターイメージを構成しました。
 
辻希美に関しては
 ・『ザ・ピース』〜『We're ALIVE』時期の印象
 ・02年6月発売の写真集『辻加護』当時の印象
 ・ウェストはくびれはじめる前(『Do it!』以前)
 ・髪型は加護と似た形をしていて区別の難しいと言われたころ
といった辺りを想定して描写しました。
 一言で言ってしまえば『We're ALIVE』前後です。

相方矢口については『Do it!』で見た
大人っぽい顔を元にイメージ構成(妄想)しました。

なお本作品中に登場する「筒マシュマロ」「ぶどうのジュース」は
架空のお菓子・飲料です。
作品世界の中ではポピュラーな嗜好品として一般に親しまれています。
「大人の」という形容は,ワサビ・カラシ・ブラックコーヒーなどの類比です。
実在するタバコ・アルコール飲料に似ていると
思われる読者の方もいるかと思いますが,
筆者は未成年者に飲酒喫煙の悪習を勧めるような悪質な作家ではないため,
どうか誤解されないようお願い申し上げます。
喫煙の悪習はみなさんの健康を害するおそれがあります。
未成年者の飲酒喫煙は法律で固く禁じられています。
未成年者に勧めることもいけません。
621ひょっとこエロ太郎:03/02/22 14:38 ID:B8dk+mk9
現時点での目次です。
エッチになるのは008-,えろくなるのは014-です。

001-005 第1楽章 序曲1 辻の筒マシュマロ 
006-007 第1楽章 序曲2 矢口の孤独

008-013 第2楽章 1 初めは冗談半分に
014-024 第2楽章 2 開かれた上半身
025-028 第2楽章 3 童貞矢口のときめきと驚き
029-031 第2楽章 4 おとなのからだ
032-034 第2楽章付章 妄想の先行登頂

(以下執筆中)
035-   第3楽章 お風呂編
622ひょっとこエロ太郎:03/02/22 14:40 ID:B8dk+mk9
**TY001
どうしてこういうことになったんだっけ。
辻が行くと言ったのか,矢口に誘われたのか,よく覚えていない。
「お母さん,いいって?」
 携帯の“通話”をoffにすると,矢口がたずねた。
「はい。でも...いいんですか。わたしなんかがお邪魔しちゃって...」
「邪魔だなんて」
言いながら矢口も1,2時間前を振り返り考える。
この子が来たいと言ったのか。
あれ? 誘ったのは自分のほうだったかな。
まあ,どっちでもいいことだった。確かに今日の矢口は誰かにいて
もらいたい気分だし,多分辻も今日は矢口に惹かれている。
「こっちこそ。悪かったかなって」
 と微笑んだときの顔は,おそらく後輩にだけ見せる顔。普段は背
伸びをした妹分の顔をしたり,「オイラは」と粋がった口ぶりをし
たり,辻の位置まで降りてきて大ハシャギしたりする。時には真剣
に叱ることもある。怖い姉の顔。叱るときは,まわりに誰がいても
本気で叱る。だから,この顔も結構うちわの人は見てるんじゃない
かな。
 でも今の顔は違う。後輩だけが知っている優しい姉の顔。上のメ
ンバーは知らないはずだし,テレビに映ったことなんて絶対にない。
辻はこの顔が一番好きだった。ふと,一番好きな矢口の空気を,独
り占めしていることに気が付いて,視線を合わせることが照れくさ
い。伏し目になって,「そんなことありません」と言おうと思うの
だが,口が乾いて言葉にならない。
 首を横に振った。
〜〜to be next
623ひょっとこエロ太郎:03/02/22 14:42 ID:B8dk+mk9
**TY002
「そこ,座っていいよ」
 矢口は椅子に掛けながら言う。辻はベッドの端に腰をおろした。
辻の正面には大きめの姿見が置いてある。薄暗い間接照明の明かり
でも,腰掛ける辻の全身が写って見える。編んだ髪が玉状になって
頭の左右に乗っている。水色のリボン。薄手の白いセーター。サイ
ズがきつくなってきたデニム地のズボン。片ひざを折り立てて座る
矢口の斜め後ろ姿は,暗がりでよく写らない。
 「うち来るの,初めてだね」
 矢口は机の上の紙箱に手を伸ばし,中から一本くわえて火を着け
る。ぽぅ,と明るくなって,そして一瞬オイルのにおい。
 「はい〜...あの〜」
 のんびりとした口調で答えながら,視線が上がる途中で,矢口は
辻と目が合った。黒眼の中で薄明かりがゆらゆら揺れる。矢口の胸
が“ときん”と鳴る。そのままぎゅーっと抱きしめてしまいたい,
ぬいぐるみの眼。
「かわいいなあ,‘のの’は」
 少女を前に,こらえきれずに矢口は言う。そして,この無垢なか
わいらしさのなかに,“わたし”の跡をのこしてみたい,そんな気
持ちが心の中に沸いてきた。矢口は,雪の降った夜の翌朝は,必ず
早起きするタイプの人間だった。普段は低血圧で起きられないくせ
に,こんな日はなぜかすっきり目が覚めてしまう。まだ誰も歩いて
いない野原の雪に,自分自身の足跡をつけて歩くことが,ただそれ
だけのことがうれしくてたまらない,そういうタイプの人間だった。
 矢口は紙箱の口を辻に向けた。
〜〜to be next
624ひょっとこエロ太郎:03/02/22 14:44 ID:B8dk+mk9
**TY003
「すったことあんの?」
「えっ?」
 辻の頭の中で,安倍の声がした。
『だめだよー。のどに悪いし。声〜出なくなっちゃうよー』
 いつだったか,耳に入ってきた雑談の言葉だ。
「怖い?」
矢口が問う。辻希美という無地のカンバスに,そっと絵筆を下ろし
てみる。
「大人のお菓子」
「お菓子...」
 おうむ返しにつぶやきながら,今度は誰かと加護の声が聞こえてきた。
『辻さんもひとつイキますか』
『あかんあかん。辻希美にはまだ早いねん。お菓子食べとったらええ』
 けらけらと,二人の笑い声。
 加護はいつも,辻が追いつけると思った瞬間に遠のいてしまう。
後から知り合った子のほうが,とっくに同じ場所でたわむれている。
それで余計に中に入れなくなってしまった。断られて傷つくことが怖
い。そんなとき,辻は必ず「加護ならば」と考えてしまう。「加護な
らば」,当たり前のような顔をしてどんなグループの中にも入ってい
く。「加護ならば」,自然に全員と打ち解けてしまう。「加護ならば」,
あっという間にグループの中心になってしまう。「加護ならば」,周
りからいろいろなものを吸収しながら,しかも周りに自分の色を残し
ていく。
 (加護になりたい)
 何度その願望を行動に現してみたことか。そしてそのたびごとに,
離れていく加護。いくら走っても前にある,夏のアスファルトの逃げ水。
〜〜to be next
625ひょっとこエロ太郎:03/02/22 14:46 ID:B8dk+mk9
**TY004
「わたし...もらってもいいですか」 
 答えるかわりに矢口は手首をスナップする。
 あは。おみくじみたい。
 辻は思う。凶じゃなければいいな。末吉でもいい。伸ばす手が小刻み
に震えてしまう。口のなかはからからに乾いている。どうやってくわえ
るのだろう。歯で噛むの? 軽く唇に挟むだけなの? でも,聞いたら
きっとばかにされちゃう。
 矢口が伸ばした手の先で明かりが灯る。
 辻は顔の先に暖かい空気を感じた。唇に挟んだままではこころもとな
いから,親指と人差し指でつまんでいる。見よう見まね。全身も少し震
えているのかな,うまく火口(ひぐち)に合わせられない。やっと先端
が火に触れたと思うのだが,触れるだけで火が着かない。
 「そお〜っと口で息,吸って」
 あっ。着いた。
 一仕事終えました,と言わんばかりに辻は一旦口から離して,そして
矢口を見る。口の両端が成就感で可愛らしく弧を描く。
 「できました」
 だからほめてください,ご褒美くださいという顔だ。辻は深呼吸をし
た。指の先にあるものは,先が赤いのがわかるが,煙は見えない。矢口
は無言で,微笑みとうなずきの褒美をくれた。
 「くわえて吸ってみ」
 すでに一本目が吸殻となっている矢口はジェスチャーで,狭いピース
サインを唇にあてて息を吸う。
〜〜to be next
626ひょっとこエロ太郎:03/02/22 14:47 ID:B8dk+mk9
**TY005
 はい,と言って言われるままにした辻の,次の行動の半分は矢口の予
想外であった。むせこんでせきをしたはずみで,口からベッドの上に落
ちてしまったのだ。予想外であったぶんだけ,反応が遅れ,矢口が拾い
上げたときにはベッドカバーが焦げていた。
 「...あ...ご...ごめん..なさい。ごめんなさい。ど,どうしよう」
 声が出始めた途端に,狼狽の独り言と,謝罪の言葉を繰り返す。
 「いいよ」
 矢口は言うが,辻のオロオロはおさまらない。目じりを一層下げて,
涙ぐんでいるのは,煙のせいだけではないだろう。
 「いいってば」
 立ち上がって,上から辻の肩を抱く。
 「いいの」
 辻を軸にしてそのまま立てひざでベッドの上に乗る。まわす腕に少し
力を入れて,辻の頭を引き寄せる。青いリボン左右両横玉縛り。シャン
プーの匂い。姿見に二人の姿が写る。
 「どうせ明日新しいの買う予定だったから」
 うそ。と,声には出さなかったセリフに矢口が答えて言う。
 「ほんと」
〜〜to be next
627ひょっとこエロ太郎:03/02/22 14:49 ID:B8dk+mk9
**TY006
 本当のことだった。
 明日の休みは部屋の模様替えをするつもりだ。カーテンも,ベッドカ
バーも,そしてアクセサリーや食器のいくつかも。この部屋にある数ヶ
月ぶんの思い出を,何もかも捨て去ろうと思っていた。なぜならそこに
は,一組の恋がまるまる染み付いているのだから。
 今日はひとりでいたくない。
 矢口が辻を部屋に招き入れたのは,孤独の闇が自我を引き裂いてしま
うことを怖れたからだった。
 ひとりぼっちはさみしい。
 初めてそう思ったのは,初めて“本気で気が合う”と思った相手に振
られた日のことだった。あんな優しく抱かれたのは初めてだった。ひと
りぼっちが寂しいなんて知らなかった。惨めでたまらなかった。
 誰かと一緒にいたいと切に願うのだが,大勢と一緒にいても,それが
何千人のコンサートの中でも,孤独の隙間が埋まらない。繋がりにくい
夜10時のネットが,さくさく繋がる明け方まで,サイトのはしごをし
たこともある。どこかの掲示板で,自分に関する無責任なウワサを見つ
け,ムキになって反論したら,「ヤグヲタきもい」と書かれた。一大決
心をして「本人だ」と書いたら,他にも「本人」が現れて,「なりきり
ヲタうざい」「オマエモナー」「逝ってよし」と総スカンくらってしまっ
た。ヤケ食いもしたが,「激太り」「ストレス」なんて勝手なウワサを
書かれるのがイヤで,全部吐いた。スプーンを喉に突っ込まなくても,
かがむだけで吐けるようになった。そんな体調で載ったステージで倒れ
たせいで,「アイツやばいよ」とウワサされた。ファンなんて気持ち悪い。
〜〜to be next
628ひょっとこエロ太郎:03/02/22 14:51 ID:B8dk+mk9
**TY007 
 じゃあ,わたしはなんのために歌っているの?
 お子ちゃまの振りをして,お子ちゃま相手に歌っているのも,その答
えを見つけるための一つの模索であった。
 あれ以来,矢口は恋を終わらせるのは自分からにした。気が合うと思っ
た相手ほど,少しでも心が離れた,と感じたときに自分から別れを切り
出した。今回も,そんな“気の合う”相手だった。
 少しでも孤独をまぎらわしたい。だから今日は誰かと一緒にいたいと
思っていた。しかし今,こうして辻と一緒にいてわかった。一緒にいる
のがほかの誰でもいけなかったのだ。男ならば,「オレガナグサメテア
ゲヨウ」という態度がうざったい。年上の女だったら,やはり自分は崩
れてしまうだろう。かといって年下の子にこの陰を悟られたくはない。
辻よりも上の子ならば,この陰に気づいてしまいかねない。そして,辻
よりも下の子は,子守りをする羽目になって自分が疲れてしまう。決し
て顔が狭いわけではない矢口であるが,いまここで一緒にいてほしいと
思えるのは,他ならない辻希美ひとりであった。
 「誰でもいい」わけじゃなかったんだな。
 気づいた矢口には一層この妹分がいとおしく思えてきた。
〜〜to be next
629ひょっとこエロ太郎:03/02/22 14:54 ID:B8dk+mk9
**TY008
 今日はこの野原,辻という名の雪原に自分の足跡を残そう。。。
「ねえ希美」
「はい」
「キスしたこと...ある?」
 突然の問いかけに,辻の体温が上がる。部屋が明るかったならば,顔が赤ら
んできたのがわかっただろう。
「あ...あ,,,」
 ありませんと言うのかと思ったが,辻は
「言えません」
と答えた。
 「えーっ。あるんだ」
 矢口は実のところ驚いた。矢口の眼に,好奇心の輝きが宿る。いつ? 相手
は? 女の子じゃないよね? 場所は? 時間は? デート? と畳み込むよ
うに質問をする。
 それで? どんな感じだった? と質問したとき,辻は
「お昼ご飯の匂いがしました」
 あはははは,と矢口が笑う。笑ったら悪いかなと考える間もなく,あははは
はと笑って,ごろんと転げてまた起きた。辻もいひひひ,とテレ笑いをしなが
ら,手で顔を掻いた。
〜〜to be next
630ひょっとこエロ太郎:03/02/22 14:57 ID:B8dk+mk9
**TY009
 起き上がった矢口が真顔に戻って,わざと単刀直入に聞く。
「じゃあ。セックスは?」
辻の顔が,今度は薄明かりでもそれとわかる程に,真っ赤な顔をして,
「ありません。そんなこと。あ,ありません」
と即答した。即答したあとで更に自分に言い聞かすように,ありません,あり
ません,ありませんと三度つぶやいた。
 「じゃあね〜」
と言いながら矢口はベッドの端に腰掛ける辻の右斜め後ろに立てひざで立ち,
おどけた調子で更に聞く。 
 「おっぱい触られたことは?」
今度は実演つきだ。右手で辻の左胸に,セーターの上からではあるが,きゅっ
と軽く力を入れて胸に触れた。辻は,無言でぶんぶんぶんと首を横に振る。
「そっかぁ」
言いながら,矢口は右手で辻の胸を撫で掴みした。
「あー。結構,これパッド入ってるでしょう」
 薄手のセーターの下にシャツ,ブラジャー。ぱっと見,Bカップにはなった
のかなあと見えるが,違うぞ,これは。
 矢口にも胸に関する劣等感は,背についてのそれと同じくらいにある。少女
期には,いつまでも成長しないことにやきもきし,今も補正ブラで一回り大き
く見せている。だから男は大抵,初めての日に軽く驚き,いやこれぐらいが丁
度いいんだ,なんて言ったりもするが,どうもそのまま信じることができない。かえってそう言われることに反感を抱いてしまう。
 この子も,同じ悩みを持つんだろうなー,というおせっかい半分,好奇心半
分。
〜〜to be next
631ひょっとこエロ太郎:03/02/22 14:58 ID:B8dk+mk9
**TY010
 「脱いでみよっか」
 体を離して向かいの元の椅子に座りなおす。
 えっ? という顔の辻に向かって,
「お姉さんが,バストのチェックしてあげるから。さ。脱ぐ脱ぐ」
 もともとの二人の力関係からいっても,そしてこの部屋に入ってからの流れ
からいって,辻は矢口の命令を断ることができない。というより,辻にしてみ
れば姉に手を引いてもらうことが,姉のいるところに招き入れてもらうことが,
それが今日の初めから望んでいたことであった。
 矢口の見る前で,辻はまず左手で右のソデを掴んで右手を中に抜き,次に左
手を抜く。セーターの中で,両ひじを“くっ”と上げ,もぞもぞと位置を変え
ながらすそをたくしあげていく。中に白いシャツを着ていて,わき腹の部分が
見えてきた。やっぱり,“ウエスト”と呼べるような部分を見分けることがで
きない。背だけは最近伸びてきたのだけれど,それは矢口自身は願って叶わな
かったことなのだけれど,しかし体のライン全体はまだまだ子どものままだっ
た。
 髪のふたつの玉がひっかからないように,セーターの首を手で大きく広げて
頭を抜いた。脱いだセーターに,矢口が手を伸ばす。それはわたしがたたんで
あげるから,というジェスチャー。そしてそれは同時に,だから次はシャツも
脱いでね,というジェスチャー。
 辻はそのままシャツを脱ぐ。
 いい匂い。と矢口が感じたそれはなんだろう。辻が衣服を脱ぎだすまでは,
シャンプーとコロンの香りに隠れていて気づかなかった。香りのハーモニーの
中の,もうひとつのパートが,にわかにセンターポジションに近づいてくる。
辻希美の匂い。少女の肌それ自体が放っている。
 シャツを自分でたたむと,伸ばした矢口の手に渡した。机の上に置いたセー
ターの上に重ねて置く。姿見には,辻のセミヌードが写っている。白いずん胴
に水色のブラジャー。無地で飾り気がない。
〜〜to be next
632ひょっとこエロ太郎:03/02/22 14:59 ID:B8dk+mk9
**TY011
 「かわいいじゃん」
と言う言葉はブラジャーに対してか,辻に対してなのか。はにかんで,返す言
葉が見つからない。矢口はまた辻の右後ろに位置を変える。肩の上から覗き込
むと,カップがどうやら合っていないらしく,肌とブラジャーの間に隙間があ
る。
 「ちくび。見えちゃってるよ」
 いじわる半分に矢口が言う。そうなんです,大きいんですぶかぶかですと恐
縮しながら弁解する辻。手で胸を押さえてしまった。
「パッドの点検しようか」
 矢口は辻の背中で留め金をはずす。手で胸を押さえているために,落ちるこ
となくカップは留まっている。  
「手ぇどけて」
 肩の上から矢口の視線が,露出した胸に注がれている。
(あれ? ブラの点検じゃないの?)
 そこはまだ乳“房”ではなかった。“膨らんでいないこともない”という程
度の膨らみ。突起だけが膨らみの集束点に,小さく存在をアピールしていた。
 ふふふ。と矢口は心で笑う。
 この新雪の野原は,足跡をつけて歩き終えたと思った瞬間に,また新たに汚
れなき雪原が現れる。どこまでもどこまでも続く未開のワンダーランド。矢口
は今や前人未踏の処女地を開拓するフロンティアスピリットに突き動かされて
いた。自分でもどこまで行ってしまうのかわからない。魂の突き動かすまま,
行けるところまで行ってみよう。
〜〜to be next 
633ひょっとこエロ太郎:03/02/22 15:00 ID:B8dk+mk9
**TY012
 矢口は辻の髪に手をかけた。編んで玉状に留めてある。 
「ふたつ縛りもかわいいけど」
青いリボンに手を掛ける。ヘアピンを抜き,結び目を解く。ばらっと肩の下ま
で髪が降りた。
「よしなよ。加護の真似なんて」
「!」
辻の心臓が大きく脈を打った。
 辻が加護を意識して生きているという事実は,もはや“日本人の常識”と言っ
てもいい。周知の事実なのだ。ところが滑稽なことに,辻自身はそれを人に気
づかれていないと思っている。
(なんでわかるの?)
 隠し事がバレたことが恥ずかしくてたまらない。
 矢口はそんな辻の心の動きを見通している。見通しているから,今はっきり
と断言してやったのだ。確かに,矢口は矢口でふたつ縛りをする。しかしそれ
は矢口自身のふたつ縛りだ。加護もまた加護自身のふたつ縛りをする。けれど
も辻のふたつ縛りは加護の模倣なのだ。加護の類似品であり,加護の代替品で
あり,つまりいくら似合っていたとしてもそれはパチもんでしかない。
 矢口は髪の編み目をほどいていく。
 「髪降ろしたときのほうが,イイよ」 
 誰かになろうとしなくていいんだよ。辻は辻であるままでいいの。
 「ほら」
 姿見に写る自分を見なよ,と首と眼の動きで伝える。
〜〜to be next
634ひょっとこエロ太郎:03/02/22 15:02 ID:B8dk+mk9
**TY013
 まっすぐに降ろした黒髪の少女。目鼻立ちはここ1年で急速に固まってきた。
裸の上半身には少し多めの脂の層が全体をくるんでいる。もう1年か2年。全
体に広がっていた脂が,集まるところには集まり,不要なところは薄くなり,
そうやって女の体を形成していくことだろう。今はその直前。糖化の始まる前
の青い果実。
 矢口はブラシを手に取り,優しい手つきで何度も髪を撫でおろす。ほどきた
てのバラつきが,次第にしっとりとまとまってきた。髪をなでられるたびに,
辻の中の,無理をしていた部分が解けて消える。背伸びをして張り詰めていた,
緊張がほどけてくる。
 ありのままでいい,と矢口が認めてくれた。ありのままの辻を受け入れてく
れる人がここにいる。好きな人が優しかった。優しさが,髪撫でる矢口の手か
ら伝わってくる。この優しさを,余すところなく受け止めたい。辻は全身の神
経を髪にあつめた。髪の毛の一本一本の末端までが,神経細胞で満たされた。
 矢口は,右横にかかる髪を後ろに回して,辻の耳をあらわにした。そして耳
の穴の手前にある突起に軽く口づけした。
 「きれいだよ,希美」
 辻が感じ取ろうとした優しさは,思いがけない方向から突然やってきた。吐
息の振動が右半身全体を震わせ,たった8文字のことばが精神の全てを麻痺さ
せた。正確に言えば,辻が“落ちた”のはこの瞬間であった。辻希美の心は,
矢口真里の手に落ちた。
〜〜to be next
635***:03/02/22 15:10 ID:B8dk+mk9
***表示実験
P.........P......
P,P..P...P,P
636***:03/02/22 15:14 ID:B8dk+mk9
「…」「・・・」「。。。」「...」「…」「...」
続きは後で
637 ◆TJ9qoWuqvA :03/02/22 17:42 ID:jnds+3wP
( ´D`)ノのーん とひょっとこエロ太郎 が同じ人物に100ペソ
638ひょっとこエロ太郎:03/02/22 21:10 ID:qq+T8DF3
**TY014
 矢口は,辻の髪をすべて左に寄せて,肩の前に流してしまう。左腕で髪を押
さえながら,その手で辻の左ほほを撫でる。髪の毛越しに左の耳からあごのさ
きまでを,静かにゆっくりと撫でていく。唇は,耳の突起に二度三度口づけし
た後は,耳たぶを甘噛みし,うなじに沿って静かな口づけを動かしてゆく。右
手は辻の左胸を,それも肝心な突起には触れようともせず,周辺だけを描画の
絵筆のタッチで撫でている。
 辻は声を立てずに,静かに息だけを漏らしている。
 「...はぁ......ハァ」
矢口の愛撫は,両手と唇の三方面で行われている。それぞれが独立して触れ,
なぞり,撫でている。
 「はぁ......はぁ...」
辻の眼が潤んできた。
 矢口は左手を辻の耳たぶからあごの骨に沿って流し,右手の指でぎりぎり乳
首に触れない狭いポイントを撫で,耳たぶを唇で挟みながらその合間から舌を
出して舐め,そしてこれは矢口は企図していなかったのだが,鼻から静かな暖
かい吐息が耳に吹き込まれていった。
「あっ,あっ,ハァっ.ハァっ..ハァ...ハァ」
 4箇所の愛撫が同時に起きたとき,ついに「あ」と声を立てた。ためらいと
恥じらいととまどいの障壁を突き破って,ようやく喘ぎ声の産声を立てた。 
「あっ,ハアっ..ハァ...あっ,あっ」
 一度出てしまえば,あとは元の流れの中で声が出る。
「のぞみぃ。かわいいよぉ」
耳元でそっとささやいて,矢口は右後ろの位置から,辻の真後ろに場所を変え
た。両脚を広げて,辻の足の両外に投げ出した。姿見に写る姿は,辻の体の陰
に完全に隠れてしまった形になる。辻の右脇から矢口の右手が現れて,左胸を
撫でている。左腕の外側から,矢口の左手が伸びて,髪,うなじ,鎖骨のライ
ンを往復する。
〜〜to be next
639ひょっとこエロ太郎:03/02/22 21:13 ID:qq+T8DF3
**TY015
 実は,矢口はまだ一度も,辻の乳首に触れていない。右胸に至っては,まっ
たく触れてさえいないのだ。じらせばじらしたぶんだけ,乳首の性感が高まっ
てくる。もう少しじらしてあげようかな。その前に。
 矢口は作為的に一瞬だけ右手の二の腕を右の乳首に触れさせた。それと同時
に左手の指で,軽く左の乳首を摘んだ。
 「やっ,あっ」
 ぴくんと,辻の頭が上がって下りた。
 辻は今,確かに乳首に触れられることの感覚を知った。ただ,あまりにも一
瞬の出来事だった。もう一度触って欲しい。そしたら今の感触の意味がわかり
そう。しかし辻に「もう一度乳首を触ってください」なんてセリフは言えるは
ずがない。黙って次のもう一度を待っている。辻の意識が,ふたつのふくらみ
の先端に集中し始めた。
 矢口は,左手を辻の左脇に入れ,左胸での仕事を右手と交代した。そしてあ
えて乳首を無視したままその周辺を,しかし今度はやや強く揉み始めた。いや,
辻には揉めるだけの乳房はないわけだから,正確には「揉む」という表現は当
てはまらないのだが,「さすり押す」「撫で押す」という感じなのだろうか。
リズミカルにさすり押しながら,右手は右脇のラインを静かに往復する。そし
て背中のそこかしこを,キスしたり舌を這わせたりした。
 「あっ,あっ...ハァっ。 あっ,あっ...ハァっ」
 やはり辻には左胸の刺激が一番感じているのだろう。声が矢口の左手のリズ
ムに一致してきた。辻は感触の弱いときに多めに息を交換している。そして矢
口の手が心地よく動くときには,小さく声を立てている。 
〜〜to be next
640ひょっとこエロ太郎:03/02/22 21:15 ID:qq+T8DF3
**TY016
 「んっ,んっ...ハァっ。 んっ,んっ...ハァっ。」
 定拍定律リズムに完全に乗ってきたところで,矢口は変拍子を加える。
 ♪しあわせに なりたい  あなたを 守ってあげたい♪
 矢口はこのフレーズを思い出す。前3回は,はねて歌うことで長音であるこ
とを感じないが,「まも〜って」のところははっきり長音になる。スタッカー
トで流れてきたところに突然の長音は効果的だ。そしてその直後に長三連譜を
刻みながらじっくりと降りてくる。そのまま休むことなく,元のリズムで「本
当の気持ちはきっと」,そして「伝わるはず」の「つ」がアウフタクトになっ
て,続く1.5拍と半拍休符の4セット「ゴー,ゴー,ゴー,ゴー」,終止部
「We're ALIVE〜」でしっかり締めくくる。
 この変拍子部分は歌っていて気持ちがよかった。そして,男の動きの中で,
気持ちいいと感じるのは,やはりリズミカルな動きの中に,変拍子が加わった
ときだ。意識的であれ無意識的であれ,歌やダンスを気持ちいと思う人間は,
性の営みにおいても同様なのだ。澄まし顔の純朴派,安倍だって絶対ベッドの
上では快楽のリズムに歌って踊る。この子だってきっと...。
 矢口は辻を見る。
 「んっ,やっ....くっ.......くハァっ.ハァ〜っ。ハァっ」
 リズミカルな呼吸の調子が変わった。矢口の手と舌が導くままに,幼い辻が
感じることを覚えていく。深い呼吸をして,横隔膜が下がったのに合わせて辻
の腹部が大きく動いた。両脚がもじもじと動いている。上半身を撫でているだ
け,しかも乳首には全く刺激を加えていないというのに,既に辻の下半身は蠢
動を始めている。
〜〜to be next
641nanashi:03/02/22 21:15 ID:uv6ls2PO
to be next
というか
to be continue
だと思う


と言ってみるテスト
642ひょっとこエロ太郎:03/02/22 21:18 ID:qq+T8DF3
**TY017
 矢口は自分の左脚を折りたたみ,辻の真後ろで立て膝にする。辻の右肩の上
から“ひょっこり”顔を出し,そして右手で辻のあごに触れて,右上を向きな
さいと促した。
 (わたし どこへ行くのれすか)
 (任せてついておいで)
 目と目で会話をし,矢口の唇が前髪の上から静かに額に触れる,そして頬。
辻が目を閉じた。唇が,そっと辻の上唇に触れる。ちょっと横に触れる。口の
端に触れる。下唇を軽く挟む。その下のくぼみに“ちゅ”っと音を立てて軽く
吸う。矢口が首の傾きを変える。また下唇に触れる。上唇を挟んだとき,間か
ら一瞬舌が触れる。矢口が首の向きを変える。また音を立てた軽いキス。辻は
まだ相手に合わせて顔の角度を変えることを知らない。矢口の右手が頬に触れ
てちょうどいい角度に導く。辻の上唇に,体温を感じるほどの長いキス。辻が
口で呼吸をした隙に,矢口の舌がちろちろと上下の唇の間で踊って出て行った。
顔にかかる吐息も心地いい。正面からキス。お互い高くない鼻の先が触れた。
辻が自分から角度を変えた。両唇同士が,すこし長い時間触れて,離れたとき
に目が合った。
 「ごはんのにおいなんてしないよ」
 「あの...レモンのようでした」
 ぷっと矢口が含み笑い。
 「ほんとうれす。ほんとうなのれす」
 確かに辻は,レモンのような香りを感じた。シトラスの香りというものは,
すがすがしいものであるが,人の食欲を掻き立てる。本能に作用する香りである。
クエン酸が口腔の粘膜を“きゅん”と収縮させ,かつ当人は気づかないが胃液の
分泌を促すものだ。今,確かに辻のこころは“きゅん”と収縮したし,本能に作
用して何かを掻き立てられている。そして,なおかつ,当人の気づかないところ
で,確かに“液”の分泌が促されている。辻の比喩は決して陳腐なのではない。

〜〜to be next
643ひょっとこエロ太郎:03/02/22 21:20 ID:qq+T8DF3
**TY018
 (かわいい眼)
 答える代わりに矢口は力強く抱きしめて,そしてまた口を近づけた。辻も今
度は自分から角度を合わせてくる。辻の口の入り口で,ちろちろと矢口の舌が
誘っている。陰に潜んでいた辻の舌が臆病な足取りで前に進む。舌先同士が触
れた瞬間に,臆病な舌が“ぴくっ”と後ずさりして巣穴に戻る。矢口が鼻先で
軽く微笑み,吐息が辻のほほにかかる。こわくないから出ておいで,と辻の入
り口で矢口が待つ。臆病な舌がもう一度出口にやってきたとき,入り口でそわ
そわしていた舌は落ち着きと余裕をもって迎え入れる。舌先同士が互いの体温
を交換しあうように触れた。「おいで,踊ろう」,矢口の舌が辻の舌を踊りに
誘う。
 おずおずとステップを踏み出した辻を矢口がリードする。
 矢口の右手が再び辻の左胸を撫でている。リズムとメロディを作りながら撫
で,その楽曲にのって舌が踊る。辻は,乳房となるであろう膨らみを通して,
確かに曲を聴き,矢口の舌の動きにあわせて,一生懸命着いていこうとする。
 (力を抜いて任せたらいいのに)
と矢口は思うが,辻は一生懸命だ。一見マイペースに見える辻は,そのくせ人
から遅れを取ることに恐慌を覚える。歌もダンスも,その一生懸命さがかえっ
てぎこちなく見えることがある。小手先のテクニックでごまかすだけの器用さ
がないために,そしてそれは全身全霊一生懸命の証拠でもあるのだが,人によっ
ては「どんくさく」見えてしまう。
 『もちっとマシな相方欲しいわ〜』と愚痴る加護などは,そちら側の代表だろう。
 しかしもう少し長い目で見たときの辻は,また違う。回数を重ねるごとにダ
ンスが体に染み付いてくる。ぎこちなさが抜けたとき,最もまぶしく天真爛漫
の輝きを放ちはじめるのだ。たいてい「新曲」としての新鮮さを失った頃に輝
き始めるため,世間の多くは辻の完成形態をあまり見ない。加護の愚痴は,あ
るいはそこまで気づいた上での,努力する天才に対する劣等感の表明なのか。
 (そうだね。希美はいつもそうだね)
〜〜to be next
644ひょっとこエロ太郎:03/02/22 21:22 ID:qq+T8DF3
**TY019
 矢口は口を離し,再び唇を重ね,そして離れた。
 (もう少し,回数を重ねたらもっと上手くなるよ)
 微笑んでもう一度軽いキス。
 矢口はそのまま唇を,あごの下から首筋,うなじへと,触れながら降りてい
った。
 このまま仰向けに押したおしてしまおうか,それとも背もたれなしで座る今
の姿勢のまま攻めて行こうか。考えながら矢口は舌を出し,舌先を左右の胸の
合わせ目,丁度心臓の上あたりをなぞっていった。横目に胸の突起が見える。
 率直に言って,辻のそれは小さいように思えた。胸全体と同様に,そこは性
的に未分化な,童子の姿をしていた。もちろん,胸の隆起が発育していく過程
で,突起とその外縁部も,どのようにか成長するのであろうことは予想できる。
しかし,とにかく現段階での辻のそれは小さく,また矢口と比べて随分淡い色
をしていた。
〜〜to be next
645ひょっとこエロ太郎:03/02/22 21:24 ID:qq+T8DF3
**TY020
 このまま不安定な姿勢のままで感じさせてやろう。矢口は,舌先を上前歯裏
に当て,つまり“t”の子音を発音する直前の状態にして,今まで意図的に無
視し続けていた右胸の,しかも先端部に,突然舌裏を押し当てた。
 暖かくねっとりとしたものが,優しく覆い被さってきた。最も敏感な部分に,
最も柔らかい粘膜が触れたとき,長いキスの余韻にうっとりとしていた辻は,
突如「何とも言いようのない」感覚に襲われた。
 人は,突然熱い湯船や冷たいプールに飛び込んだとき,まずその感覚が何で
あるかがわからない。今の辻がそうだった。
 痛い!? 熱い!? 冷たい??
 ただその刺激強度が,並々ならぬものであるということだけを,脳は認知する。
「ハッ,ハッ,ハ」
プールや風呂の場合と同じ,浅い呼吸を3度して,やがてその強い刺激が快の
方向のものであることを理解したとき,辻の上半身は“びくっ”と小さく反った。
そのために胸が前面に押され,矢口のねっとりとした舌に,一層強く当たるこ
とになった。
「やっ,あっあああっ,あんあはっ...」
 胸の先端から始まった心地よいうねりが,全身を同心円状に伝い,頭頂へと
抜けていった。辻の頭部がぴくっぴくっと軽い痙攣を起こしたように上を向く。
矢口は動きを止めない。舌裏をくっつけたまま,ゆっくり,ゆっくりと顔全体
を動かしている。
「あはっ,あ...っんっあはぁっんはぁっ..」
 いつのまにか辻は,鼻で鳴くことを覚えていた。
「やんっ...やっあはぁ〜んんっ」
 ねっとりねっとりとした暖かい感触が乳首を覆ったままじわりじわりと動き,
そのたびごとに起こる大小の波が,全身を震わせていく。辻は,その振るえが,
下腹部にも響いていることを感じた。現に布にくるまれた二本の脚が,ひとり
でにすりあわさってやまない。
〜〜to be next
646ひょっとこエロ太郎:03/02/22 21:28 ID:qq+T8DF3
**TY021 
 「うっ...ん。うんっ。くはっ....ん。」
 やがて刺激に慣れはじめたころ,矢口は,両胸のお椀(になるであろう周辺)
の下あたりを,左右の親指の腹でそっと撫で上げた。 
「っ...っ......っ...」
 初期波に劣らぬ波が起きた。フルボリュームの重低音が全身を震わせ,脳天
と下腹部に抜けていく。びくん,びくんと上半身が動き,仰向けに倒れこみそ
うなところを矢口が背に左手を回して防いだ。辻は両手を逆手にして,その掌
をベッドの上に置き,頭部の重みを腕で支える形を取った。矢口は舌を一旦乳
首から離し,大波が引く前に,今度は舌先で辻の先端をちろちろと舐め始めた。
「あっあっ...ん...」
 ちろちろ,ちろちろと舐め続けた。
「あんっ...あんっあっ...あんっ」
 仔犬のように鼻で鳴き続ける辻。ひとつひとつの波がさざ波であるのに,引
く前に次の波が来る。結果として引ききらぬ波動のエネルギーがじわじわと蓄
積されていく。
「あんっ...あんあんあんっ...あはっ...」
 声を出すことで幾分かは放出するのだが,明らかに入力過剰な状態だ。まも
なく

身幹で行き場を失ったエネルギーは,四肢へと流れ始めた。両足では,太もも
が強く閉じた状態で交互に上下して,その付け根の部分を練り続けている。
 掌では,4本の指が収縮と伸展を繰り返す。軽い“にぎにぎ”をしていたか
と思うと,大きく声を立てたのに合わせて,ぎゅーっと強く握りこむ。ベッド
のカバーが辻を中心にしわになった。
 上半身が反るのにあわせて,矢口の指が辻の背骨に沿って撫で上げた。
 矢口の舌先は,相変らずちろちろ,ちろちろ,と右の乳首を優しく刺激していた。
 矢口が少し動きを止めたとき,辻が深い呼吸を3度したのを聞いた。体が酸
素を欲しがっている。矢口は乳首から少し離れて,周辺部に唇で触れるだけの
キスをした。辻に呼吸をする時間を与えたのだ。
〜〜to be next
647***:03/02/22 21:31 ID:qq+T8DF3
>>646
空行は 詰めて読まれたし。
648ひょっとこエロ太郎:03/02/22 21:32 ID:qq+T8DF3
**TY022 
 辻は,仰向け加減になっていた上体を起こし,再び上半身が垂直になった。
 矢口は,半しゃがみの姿勢に少し疲れ,立ち上がって伸びをした。
 それから,正面に立っていた矢口は,ヒップを突き出すような形で,ほぼ
90度の角度に折れ曲がり,辻の顔を少し上から見下ろした。片ほほをなでな
がら,辻の顔にかぶさっていた髪をどけ,もう一方の手であご先に触れると,
辻は自然に半ば上を向いた。目が合って,軽く微笑んで,唇にキス。
 すぐまたキス。もう一度キス。今度は舌を入れて,辻の舌とからみあう。
辻の舌がむしろ積極的に矢口の舌にからむ。辻の舌先は矢口の舌裏をなぞる。
(ここがさっきの感触の正体...)
(そう。気持ちよかったでしょ。また後でしてあげるよ)
 辻は舌先をちろちろ,ちろちろ,と動かした。矢口も同じ動きをして,舌先
同士がちろちろと触れ合う。
(これも良かったんだね,希美)
 愛しい人がわかってくれた。矢口は,辻が矢口の動きを理解し,自分の中に
取り込んでいることがうれしかった。そのとき矢口の唾液が,多めに分泌した。
辻の喉が“こく”と鳴ってそれを飲んだ。矢口も辻の口を吸った。キスをした
まま目が合って,笑いながら離れ,また近づいて,舌が軽くからんで,また離
れ,また微笑んだ。
 矢口はそのまま腰をかがめ,左手をほほから離すと,また髪が少し,はらり
とかぶさった。右手で左の胸の,椀部の下弦を,舟底をなぞるように静かに撫
で始めた。
「はっ...はっ...はっ...」
 辻は声を立てずに,息だけをもらしていた。半開きの口から息を吐くたびに
髪が揺れ,息を吸うたびに髪が揺れた。  
 矢口は右手の掌を辻に向け,4本の指は下を向いて,静かに下弦の弧を描い
ている。動きに合わせて,辻は静かに感じていた。
〜〜to be next
649ひょっとこエロ太郎:03/02/22 21:35 ID:qq+T8DF3
**TY023
「はっ...はぁっはっんっっ」 
 矢口の親指の付け根が乳首に触れて,めり込ますように押し込んだ。
 (へぇ。希美って目ぇ開けたまま感じるんだ)
 矢口は辻の眼をのぞきこんだ。焦点はあっているんだかどうだか。
「ほら。ここ」
 矢口の手が,胸とわき腹の間,更に感じるポイントを探り当てた。辻の体が
ぴくっと跳ね,声をだした。
 「あああっあっん...んっ...んんんっ」
 「ここをこうするとね」
 また同じ動きをする。
「あ〜っあはっ...んっんぐっんぐっ」
「これ気持ちいいでしょう」
「はぁっ...ハァ...ハァ」
 辻は言葉で答える代わりに,眼でうなづいた。
 それを承知の上で矢口はいじわるをした。
「ねえ。どうなの?」
 きゅっと乳首をつまんだ。
「いっ痛いっ。あっ,き,きもちいいです...ハァハァ」
「そう。ならいいよ。聞かれたら答えてね」
と言ってまたつまんだ。
「やっ...いっ...言います...言いますから...あはっ」
 矢口は,手の動きを続けながら,また乳首に舌を這わす。
「んんっ......んっ,はっハァ...き..きもち...いいです。あっ」
〜〜to be next
650ひょっとこエロ太郎:03/02/22 21:38 ID:qq+T8DF3
**TY024
 一度焦点の合った目が,また半開きのまま遠のいた。いま辻の精神は,人肌の
温度に練ったカスタードクリームの海に浮かんで漂っている。少し呼吸をすると,
また海にひきずりこまれ,その甘ったるい暖かさにくるまれてしまう。息が出来
なくて苦しい。もがいても浮かべない。なのに甘くていい気持ち。浅い息をした。
また沈む。いい匂い。
 矢口の右手は左胸の範囲を周回する。舌は右胸にいる。そして左手は上半身の
あちこちで,自分が触られて好きな場所に触れてまわった。
 「んっ...あん。あん......っ!! ハァハァ」
 矢口は再び舌裏で,乳首の上をぬろぬろとなぞっている。そしてわき腹やや後
方を五本指が駆け上がったとき,
「...っくっ......はっ...んっ......っ......」
 矢口は,辻の上半身から力が抜けるのを感じた。ちょっと休ませてあげよう。
 辻は軽い酸欠気味の脳内で考えた。
 (矢口さん...こ。これが...)
 正確には辻の誤解である。
 (これが,セクシービーム?......)
 辻は完全にひとつの峠を越えた状態にいた。といっても,いわゆる「いく」
「いった」という状態ではない。そういった山頂を目指す登山道の,ひとつの峠
を越えたにすぎない。今は緩やかな稜線を下っているところだ。いずれもう一度
登り坂に連れて行ってあげる。もっと高いところへ連れて行く。だから今は一休
みしていいよ。
〜〜to be next
651名無し募集中。。。:03/02/22 21:52 ID:qqABUkfJ
|o∈
|  ・・・・

|ハヽo∈
|D`) …コソーリ…

|ノハヽo∈
| ´D`)<続きが読みたいのれす

| サッ
|彡
652名無し募集中。。。:03/02/22 22:30 ID:S7uz57yY
横書きで字下げはあまり読みやすいとは思えないんだが・・・
653***:03/02/22 22:38 ID:qq+T8DF3
>>652
それが悩みのタネで。
右が揃わない。
かといって Web調に直すと
文体全部がおかしくなってきてしまうし。。。
じゃあ残りをちょっと変えてみようかな。
654***:03/02/22 22:43 ID:qq+T8DF3
やってみたら
「改行多すぎ」エラーが出るなぁ。
小節番号も振り終わってるから、「34」まではこのままで。
その続きから 考え直すよ。
655***:03/02/22 22:59 ID:qq+T8DF3
確かに確認してみると
「文字サイズ」が「中」だと かなり読みにくいなあ
文字サイズ「小」だと まだ気にならないのだが。

うん。「第3楽章 お風呂編」では文体見直す。
656ひょっとこエロ太郎:03/02/22 23:05 ID:qq+T8DF3
**TY025
 辻に深い呼吸を許しながら,その一方で矢口は下半身を脱がせ始めていた。
 (じらすのも面白い。服を脱がせていくのも面白い)
 矢口もまた,初めての体験に打ち震えていた。
 この部屋に,辻希美という名の処女が一人いることは明白であるが,
 実に矢口真里もまた一人の童貞であった。
 (見たい)
 と矢口は思う。
 胸だけでも随分違った。色も。形も,そして感じ方も。
 矢口の感じる部分にまったく無反応だったかと思うと,
 同じように感じる部分もある。
 あるいは矢口の知らない,まったく別の部分に,
 より一層反応を示すことだってあるのかもしれない。
 それらをじっくり探し当てていくのも楽しいだろう。
 
 しかし今,矢口は辻の下半身を見たくてたまらない気持ちになっている。
 矢口はかがんで,辻の靴下を脱がせた。立ち上がって,辻の手を取る。
 促されるままに辻も立ち上がった。
 この子,ホントに大きくなったな。
 立ち上がって向き合ってみるとよくわかる。出会った頃よりも随分上に目線が
行く。
 矢口は軽く上を向いて,キスをした。
 ズボンの留め金に手を掛けて,「脱いで」と一言命じた。
 言われるままに辻はジッパーを下ろし,少しきつめのズボンを脱いでいった。
 薄い水色の下着。
 「おそろいなんだね」
 ベッドの上のブラジャーに,ちらりと視線が行く。
 「...はい」
 二本の脚をズボンから抜き去ったあと,辻は次の動作に移ることなく,
棒立ちになっている。
 「脱いで」
〜〜to be next
657ひょっとこエロ太郎:03/02/22 23:07 ID:qq+T8DF3
**TY026
つい数分前,辻のために潤っていた舌先が,今はからからに乾いている。
心臓が強く脈打っていることもあって,言葉らしい言葉が出てこない。

一童貞矢口の意識は,辻のただ一枚の布に覆われた部分のことだけを考えている。
それ以外に関する何もかもが頭の片隅に追いやられ,
ただその一点に対する意識だけで,脳の容量のすべてを満たしていた。
「見たい。」
「見たい見たい見たい。」 
辻の親指が両腰にある布に掛かり,くるくるとまるめるようにおろしていった。
徐々にあらわになったそこに,矢口は初め,発毛がないのかと見まちがった。
下着が完全にもものほうまで降りていったとき,わずかな恥毛をそこに見た。
辻が右足を下着の輪から抜いたとき,矢口は辻の肩を“とん”と軽く押し,
辻はそのままベッドにしりもちを着くように座った。
矢口は辻の両膝に手をかけて押し上げ,開脚したまま膝を折り曲げさせた。
毛の量は少なく,性器のすぐ上のごく狭い範囲にわずかながら分布しているだけであった。
一本一本の間隔もまばらで,まったく縮れのないストレートヘア。
花弁もごく単純な形状をしていて,
開脚しているのにぴったりと閉じ合わさったままであった。 
(見られてる)
辻は恥ずかしさのあまり,矢口の顔を見ることが出来ない。
真横を向いてベッドカバーの模様の線を数えていた。
(もっと近くで見たい) 
矢口は床に膝をついた。

辻が再び顔を正面に向けると,そこに矢口の姿はない。
その変わりに,姿見に写る自分自身を目の当たりにした。
そこには“M”の字型に開かれた脚が見えた。
脚の付け根のところに矢口の頭があり,鏡には後頭部が映っていた。
〜〜to be next
658ひょっとこエロ太郎:03/02/22 23:10 ID:qq+T8DF3
**TY027
一方矢口は,しかし予想外の事態に驚いていた。
愛くるしい少女の衣服を一枚一枚はいで完全な裸身となったとき,
上半身の多くの場所に性の感触の火種を灯し,
いよいよ下半身へと移ろうとしたそのとき,
よもやこういう事態が訪れることになろうとは。恋は時に急ブレーキだ。

端的に言えば,そこでは少女の分泌物が発酵していたのである。
矢口は“チーズ”を思い出した。
去年のクリスマスに,食べるつもりで「ブリー」というフランス産のチーズを買った。
結局食べずじまいで開封する機会を失い,
「食べよう」と思ったときには賞味期限が切れていた。
矢口は,少々賞味期限が切れていても食べる性格だ。
しかし,紙箱から出てきたそれは,密封容器が気体でぱんぱんに膨れ上がっていた。
ナイフで容器に穴を開け,「ぱん」という音とともにもれ出てきたその発酵臭気は,
嘔吐を誘うに十分なものであった。

矢口には,少なからぬ数の男性器を口にした経験がある。
「クサレチンポ」と罵って,シャワーを浴びてこさせたこともある。
しかし今矢口は,その程度のことがどうということもない,ということを知った。
これ以上望むべくもない美少女に,これ以下があっていいものかと思うほどの臭気。
生理の後なんだろうな,とは思う。
そして,洗い方を教わっていないんだな,とも思う。ある意味母親の怠慢だ。
(じゃあ,わたしが教えてあげなくちゃ)
 と結論が着くまで大して時間はかからなかった。
ただ,傷つけずにどうやって教えるか,というのが問題だった。
 「希美,マンコくさいよ。洗ってきな」
なんて言えるわけないしなぁ。
傷つきやすい子だけに,下手な傷つけ方をすると,数週間は口もきけないし,
笑顔を見せるまで数ヶ月はかかるだろうなあ。
それに,洗い方を教えるんだったら...
〜〜to be next
659ひょっとこエロ太郎:03/02/22 23:13 ID:qq+T8DF3
**TY028
わずか数秒の間に矢口は計画をたてた。
一緒にお風呂に入って,洗ってあげればいいんだ。
息をとめて,軽くキスをして,
それとなく,作為なさげに,おもむろに『お風呂行こう』だ。
 
矢口は息をとめ,辻の性器の入り口で軽くキス,キス,キスをした。

一方,開脚して排泄器をさらけている辻は,恥ずかしさに耐えかねていた。
人並み外れて臭いとは気づいていないものの,
そういう汚れた部分を見られる恥ずかしさに耐えかねていた。
矢口の唇を受けたとき,“ぞぞぞぞぞ”とおぞましい感覚が脊髄を昇り,
脳はそれを“尿意”であると誤認した。

「トイレ行ってもいいですか」
先に発言したのは辻だった。正直矢口は「助かった」と思った。
「うん。その廊下の...」
立ち上がって指差して言う。
「電気は真ん中ね」

案内しながら矢口は隣の浴場に入り,タブに湯を入れた。
そのついでに,流れ出る湯を手ですくい,口をゆすいだ。
口直しに,と冷蔵庫を開け,大人のぶどうジュースの缶を取り出した。
果汁が濃くて,甘くて,ソーダが入っている大人向けの飲み物。

歩きながら,こくんこくん,と喉を鳴らしてふた口流し込む。
寝室の机の上に缶を置くと,タンスを開け,
自分用のピンク色のバスローブと,
辻のためにかなり大きいのだが水色のバスローブを用意した。
〜〜to be next
660ひょっとこエロ太郎:03/02/22 23:15 ID:qq+T8DF3
**TY029
さて,トイレに入った全裸の辻は,便座に座り,力んでみたが,
意に反してちょろりと出ただけであった。
おかしいな,とは思いながらも,“からん”と回してペーパーを取り,
たたみ,尿道口から尻穴に向けて拭こうとして,そのとき驚愕した。
そのあたり一帯が,とろりとした粘液に包まれていたのだった。
「なに?病気?」得体のしれない事態に顔色が青ざめてくる。

矢口が,全裸をピンクのバスローブに包み終えたころ,辻がトイレから出てきた。

辻の目が不安と驚愕の色になっているのに気がついた。
 「矢口さん,すぐ口消毒してください」
辻が言う。自分はヘンな病気になったみたいだ。
さっきキスしたから移したかもしれない。
どろどろした液体が,まるで鼻水みたいで。。。
 「ぷっ」
矢口は『鼻水』のくだりで,可笑しくて吹き出してしまった。
「なんで」
「ばか」
といって,こぶしを軽く頭にあてた。
「そんなことも知らないんだ」
「え?」
無知とは,無垢であり,汚れていないということだ。
矢口は胸を合わせて右手を肩の後ろにまわし,辻を包むように,軽く抱いた。
互いの肌のぬくもりを感じあえる。

矢口は耳元で説明した。
〜〜to be next
661ひょっとこエロ太郎:03/02/22 23:18 ID:qq+T8DF3
**TY030
おんなのこはね。みんなそうなんだよ。
きもちよくなって,こうふんしてくるとね,ぬれるんだよ。
‘のの’,さっききもちよかったでしょ。
いっぱいこえだして,きもちよかったでしょ。
おとなのからだはね。ぬれるの。
おちんちんいれるってならわなかった? 
ぬれるとね。つるんってはいるんだよ。はいったらね,もっときもちいいの。

「わたしなんか」
矢口はローブの前をはだけて,辻の手を取り,自らの股間へといざなった。
「気持ちよさそうな‘のの’見てるだけで興奮しちゃった」
矢口の脚は細く,ことさら開く必要もない。あてがったかと思うと,
そのまま中指は矢口の中に吸い込まれてしまった。
「ん...っん」
関節ふたつ分がつるりと入ったところで,そこは“きゅっ”と締まった。
矢口はうっとり目を細めて,鼻で鳴いた。
「あっ,ごっごめんなさいっ」
辻は何の抵抗もなく指が入ってしまったことに驚き,
とろとろの液体で満たされていたことに驚き,
強い力で締め付けられたことに驚き,その暖かさに驚き,
矢口がうっとりと鳴いたことに驚いた。
謝りながら抜くときに,慰留するかのように,
中へと引き込むかのように周りの壁が動いたことに,もう一度驚いた。

 (『おとなのからだはね』)
辻の頭の中で矢口のことばが反響する。
自分も同じなのか。
幼児体型の全然こどもな自分が,
知らない間に肝心なところは「おとなのからだ」なのか。
〜〜to be next
662ひょっとこエロ太郎:03/02/22 23:19 ID:qq+T8DF3
**TY031
 「おとなの...からだ...」
 辻は小さく独り言をつぶやいていた。
 矢口は水色のバスローブを広げ,辻の肩に掛ける。
 「ちょっと大きいけどね。お風呂入れてるから待っててね」
 ぶどうジュースの缶を取り,一口飲んで辻に渡した。
 「わたしもト・イ・レ」
 見送りながら辻はジュースを傾け,こくんこくんと飲み干してしまった。
(あれ。甘くて冷たいのに)
 ほこほこと体が暖かくなってきた。
 「おとなの...からだ...か」
 つぶやきながらニヤニヤしている,辻であった。
〜〜to be next
663ひょっとこエロ太郎:03/02/22 23:22 ID:qq+T8DF3
**TY032 参考:ttp://www.omisega.com/cgi-bin/atoy/list.cgi?mode=lady_s
さて。
矢口はと言うと,矢口もまた,尿意のために来たのではなかった。
といって,いつものように嘔吐をしに来たのでもない。
便座にふたをして,その前に立て膝をついて座った。

ローブのポケットから,ブルーのペン状のものを取り出した。
それは“ペンライト”によく似た構造で,単三電池が縦に二本入っている。
ただ,スイッチを入れると,電球が発光するのではなく,
微小モーターが“ヴン...”と振動する仕組みであった。

この調子じゃ,いつまでも自分はイケないもんな。
矢口は,辻をじらしていたが,
そうすることで自分自身をもじらしていることになってしまった。

とにかく一回,軽くイッとこう。
“ヴヴヴヴヴ....”
矢口はペン先を挿入し,振動が宝珠に伝わる位置で固定した。
声が漏れないように,下唇を噛む。鼻で息をする。
余った手で,乳首をつまんで,ころころころころと転がしていく。

頭の中で“男”を空想する。
 『真里! 真里!』
その男は,尻を突き出して這う矢口に向かって,自らの腰を打ち付けていた。
 『あんっ あんっ あんっ』
リズムに合わせて声を出す自分自身をも空想した。
そうしながら,乳首を強めに“きゅっ”“きゅっ”とつまむ。
 “ぱーん”“ぱーん”
空想上の男の腿と,矢口の尻がぶつかるときの音が聞こえる。
空想ははじめからクライマックスだ。
 『いいっ いいのっ いいのっ あっあっ』
〜〜to be next
664ひょっとこエロ太郎:03/02/22 23:25 ID:qq+T8DF3
**TY033
現実の矢口は,便座のふたの上に上半身の体重を預け,膝立ちで這い,
声を立てずに鼻で荒い息をしている。
眉根がきゅっと引き寄せられる。尻に刺激がほしくなり,

乳首を触っていた手を後ろにまわし,尻のほっぺを強く握ったり,
尾てい骨を何度もノックしたりした。
 
空想の男が腰を前に突いたとき,空想の矢口は尻を突き出す。
現実の矢口も,つられて腰が動く。
深く挿入したまま男の腰はは時計回りにぐるりと回り,
回りながら少し挿入が浅くなる,浅くなったところでぐるぐると回り,
今度は深く移動しながらぐるりと回る。
 『あはっ いやっ あっあっあっ そこっ そこそこっ』
空想の男が位置と動きを変えるのにあわせて,ペン先の刺激部位が変わる。
深く刺したところで男は乳首をころころと転がす。
いや,じらさないで。もっと強く。
空想で望んだ通りに,乳首をぎゅーっとつまむ。
 『いいっ いいよっ もっと もっと』
空想上の矢口は実際以上に大胆になる。
 『もっと強く握って。 ん。 気持ちいい。 あはぁっ』
 「あはぁっ」
思わず現実の矢口も声を立ててしまった。
(うわっ ‘のの’に聞こえちゃう)
矢口はバスローブの前襟を重ねて,噛んだ。
〜〜to be next
665ひょっとこエロ太郎:03/02/22 23:28 ID:qq+T8DF3
**TY034
 「んっ...ぐ。んっ...ぐっ...んっんっんっ」
 『あっ いいっ いいっ もっと い いきそ』
 「んっ...んんんっぐっ.........ぐっ」
左手の人差し指と中指で陰部の左右に振動を与えている。
ペン先は落ちないように右手の中指と薬指で支えながら,
器用にも親指と人差し指はクリトリスそれ自体を上下から挟むように触れていた。
尻が高く上がり,小刻みに震えている。
空想上の男も,いよいよ息が荒く,激しい抽送を繰り返した。
 『真里 真里 いくよ 真里 いくよ ね いっちゃうよ 真里』
 『あっ いいっ いって いって いく 』
 「んっ...ぐぐっ..んぐ...んっ..んんっ..」
 『いきそ いく いって あっ あっ』
 「んんっ...ん...ん...んんっんんんっ」
空想の男が矢口の中に,どくどくと精液を流し込んだとき,
空想の矢口と現実の矢口も同時に昇り詰めた。


第2楽章完
次回「お風呂編」は来月ぐらい。