132 :
ピープル:
ぴちゃぴちゃとイヤらしい音が響く。
「あぁぁ…つ…辻さん…あぁ!」
喘ぎ声とわけの分からない言葉が勝手に飛び出していく。
紺野は自分を見失わないようにするので精一杯だった。
辻は舌を使って丁寧に舐めていく。
そのたびに紺野の体には快感の波が走るのであった。
ふと顔を上げて紺野の顔を見ると、赤く火照り、目はきつく閉じ、
口を半開きにはしているものの、どこか『快感への抵抗』を感じさせるような顔をしていた。
「我慢しなくて良いのに…」
辻は小声で洩らした。
133 :
ピープル:02/11/11 02:07 ID:jHc7nUtn
紺野はハッとした表情で一瞬目を丸くさせたが、
再びやってきた快感の波に呑まれていった。
辻は紺野の中に指を入れた。
「ぁ…ん…」
紺野から小さな声が漏れる。
辻の指はゆっくりと動き始めた。
「はぁ………はぁ……はぁ…」
その指が前後する度に紺野の息が荒くなっていく。
「すごい…紺ちゃんの締めつけ…。私も気持ちよくなっちゃうよ…」
辻は顔を赤らめてそう言った。
紺野から流れ出るその愛液が指の動きをさらにスムーズなものにする。
クチャクチャという音が部屋の中に響き始めた。
その音を聞いて紺野の性欲と理性の戦いは終末を迎えようとしていた。
「あぁ……い…いい……もっとぉ……」
紺野の口からは自然とその言葉がでていた。
その言葉を聞いた辻は指の動きをさらに速めた。
上下に揺するだけでなく、時には指を直角に曲げて出し入れしたり、
横に動かしたりとパターン化させない動きで紺野を快楽の世界へ導こうとする。
「あ!あぁぁぁ…くぅぅぅぅ……」
喘ぎ声と共に指への締め付けが強くなってきた。
辻はさらに紺野の中を掻き回す。
紺野の秘部は大量の愛液で妖しく光っており、その間を辻の手が動き回っていた。
「あっ……い…や……いや〜……いっちゃうぅ〜…いっちゃうよぉぉぉおお!!」
「だ…だめぇぇ……いや…あぁぁぁぁあああああ!!!」
腰を浮かせ、背中を反らせて絶頂を迎える紺野。
その姿は自らを辻に見てもらおうとしているかのようだった。
134 :
ピープル:02/11/11 02:07 ID:jHc7nUtn
紺野の愛液でベトベトになった口のまわりを右手で擦りながら辻は言った。
「紺ちゃん。可愛かったよ。あは。まだピクピクしてる〜。えっちぃ〜」
辻は満面の笑みでベットに伏して疲れ果てた紺野に言う。
「お菓子も紺ちゃんのジュースも美味しかったなぁ〜。」
「じゃぁ、私帰るね。じゃ〜ね〜。ばいば〜い」
「え?そ、そんな…まだ…」
紺野のかすれた声が辻に届くはずもなく、
辻は荷物を持ってそそくさと帰ってしまった。
その帰り、辻は携帯でメールをうちながら歩いていた。
『ねぇ、今から泊まりいってもいい?
っていうか、もうすぐ側まで来ちゃってるんだけどね〜。
へへ〜。ねぇ、いいでしょぉ?』
そこまで打って辻は送信を押すとニヤリとした表情であるマンションの前で立ち止まった。
そこには親愛なる友達、加護亜依が住んでいる。
先ほどのメールも加護へのものだった。