サウンドノベル5「赤と青」第六話〜

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568辻っ子のお豆さん
(犯人はあいぼんだ!)
(飛行機墜落したときにのの達より先に脱出してて、怖くなってその場からいったんは逃
 げたけど私達が心配になって、戻ってきたら私が他の人たちと仲良くやっていてあいぼ
 んはショックを受けて、私を独占するために他のやつらを殺そうと考えたんだ!)
(あいぼんを止めなきゃ!)

 答えを見つけた私は再び走り出した。悲鳴の聞こえた場所に辿り着くと、よっすぃーが
血まみれで倒れていた。あぁ、あいぼんにやられたんだ。

「よっすぃー!」

 私は叫びながら彼女の体を抱き起こす。背中から止めど無く血が吹き出していた。でも
まだ意識はあった。よっすぃーは私の顔を見ると、こんな状況だってのに微笑んだ。

「のの…」
569辻っ子のお豆さん:02/11/09 11:31 ID:MAP1PvHM
「あいぼんでしょ!あいぼんにやられたんでしょ!」
「誰それ…?」
「え?」
「やられた、あいつだ。ずっと寝たふりしてやがった」
「え?」

あれ、話がおかしい?あいぼんじゃないの?それってまさか…
そのとき後ろの草むらがざわっと音を立てた。するどい殺気を感じる。

「逃げろ!ののっ!」

 よっすぃーの声に私は振り返る。尖った枝を手にしたあさ美がそこにいた。枝の先が紅
く染まっていた。あまりの出来事に頭が真っ白になって何も考えられない。鬼気迫る表情
のあさ美が私に襲い掛かってきた。
570辻っ子のお豆さん:02/11/09 11:32 ID:MAP1PvHM
ザクッ
(刺された音…やられた…私殺された…痛い…痛い…痛くない…あれ、痛くないぞ。)
恐る恐る眼を開けると、血に濡れた大きな背中がそこにあった。よっすぃーの背中。

「のの、逃げろ」
「よ、よっすぃー」

 ひとみさんだった。ひとみさんが私を庇う為に、傷ついた体を無理矢理起こし、私とあ
さ美の間に入ったのだ。だがそのせいで…。私は崩れ落ちるひとみさんを抱き止めた。

「よっすぃー!!」
「へへっ、痛え…ちっと無理したみたい」
「どうして?どうしてこんなことするんだよぉ!」
「だって…だって私、ののが…」

吉澤ひとみの瞳から一粒の雫が落ちる。
最強のハンサムガールは静かに息を引き取った。
571辻っ子のお豆さん:02/11/09 11:33 ID:MAP1PvHM
「ののちゃん?私…私…」

あさ美は震えていた。とてもさっきまでの殺人鬼の形相には見えない。
でも間違いない。あさ美がよっすぃーを刺したという現実は変わらない。

「あさ美ちゃんが、みんなを殺したの?」
「違う…違う…お願い、信じて。私何も分からなくて…」

1. 殺人鬼を信じられるはずない、逃げる。
2. とりあえず話だけでも聞いてみる
3. みんなの仇、あさ美を殺す