1 :
名無し募集中。。。:
2 :
i-mode:02/09/19 10:20 ID:LQieIs4a
2かな?
3 :
過去作品:02/09/19 10:20 ID:3MEb4oZZ
辻希美(14)……後藤真希と運命的な出逢いをし恋に落ちた本編の主人公
加護亜依(14)……希美の一番の親友。飛行機墜落事故により死亡
小川真琴(14)……ほぼ五体満足で生き残った行動派の娘
紺野あさ美(14)……希美と最初に再会するも、未だ意識は戻らず
新垣里沙(13)……お姉さん三人組に助けられるが、体調は万全ではない様子
後藤真希(16)……希美のひたむきな行動に徐々に惹かれていく
吉澤ひとみ(16)……真希と同じ孤児院で育った仲間。バレーボールの名手
石川梨華(17)……真希と同じ孤児院で育った仲間。鍵を握る存在?
安倍なつみ(20)……運命の波に翻弄される本編の主人公
矢口真里(19)……なつみの同居人で相棒。たった一人の妹である愛を失う
飯田圭織(20)……警察本部から来たなつみの同期、推理の天才
保田圭(21)……鑑識課所属の頼りになる先輩
高橋愛(15)……第二の犠牲者
松浦亜弥(15)……愛の親友で、常に行動を共にしていた
石川梨華(17)……事件の後消息を絶っている転校生、鍵を握る存在?
福田明日香(17)……生徒会会長を務める理知的な娘
藤本美貴(17)……事件の第一発見者、なつみには犯人と思われている
柴田あゆみ(17)……梨華の唯一の友人、村田とも何か関係があったそうだが?
村田めぐみ(21)……第一の犠牲者
6 :
推理の定義:02/09/19 10:29 ID:3MEb4oZZ
・ 犯人は上記登場人物の中に間違いなく存在する
・ 読者と情報を共有する主人公、安倍なつみは赤の章の犯人では有り得ない
・ 同様に、辻希美は青の章の犯人では有り得ない
・ 赤と青は同じ世界の物語であり、夢や異世界ということはない
〜第六話 青の章 同じ星〜
目が覚めると、私は見慣れない教室の一角で腰を下ろしていた。隣にはあいぼんがいた。
麻琴がいた。里沙がいた。あさ美がいた。そして真希さん、ひとみさん、梨華さんもいた。
みんな状況を掴めていないみたいで、少し動揺している。木造の古びた校舎、ここは一体
どこなんだろう。あいぼんに声を掛けようと体を起こしたら、教室の扉が開き銃を構えた
軍人みたいな男達がぞろぞろと中に入って来た。最後に、一人だけで偉そうな格好をした
男が現れ教壇に立った。
「今から、最後の一人になるまで、みなさんに殺し合いをしてもらいます」
誰かの息を飲む音が聞こえた。こういう映画をどこかで見たことある。こんなこと現実
であっていいはずがない。どうして私達が殺し合いなんかしなきゃいけないんだよ。文句
を言おうと私が立ち上がろうとするより先に、あいぼんが立ち上がって叫んでいた。
「アホかボケナスゥ!殺し合いなんかせえへんわ!」
駄目だよあいぼん、それは私の台詞だよ。そんなこと言ったらあいぼんが殺され…。そ
こで私はあの映画を思い出した。これと同じ様な状況、そして一番最初に死ぬのは、主人
公の一番の親友…。
「君は加護君か。もう決まったことなんですよ。保護者の方々の許可も下りています。」
「なんやて?」
「おいお前達、あれを持ってこい。」
「はい、ヤマザキ様」
ヤマザキと名乗る自称教師が軍人達に合図すると、廊下からシーツに包まれたたくさん
の何かが運ばれてきた。嫌な予感がする。ヤマザキは無造作にそのシーツを剥ぎ取った。
悲鳴があがった。それは死体の山。お母さん、お父さん、お姉ちゃん、みんなの家族。
「ほらね」とヤマザキは卑らしい笑みを浮かべた。
「うわああああああああああ!!!」
切れたあいぼんがヤマザキに向かって走り出す。軍人達の銃が一斉にあいぼんに向けら
れる。無情な銃声が、まだ幼い少女の体を蜂の巣にする。何の抵抗もできず、あっけなく
加護亜依は殺された。冷たい目でヤマザキは言った。
「あと七人」
「うわああああああああああああ!!!!」
顔を上げると、目の前にビックリ顔の真希さんがいました。膝に砂の感触、波の音も聞
こえます。ここは砂浜?今のは夢だったの?
「どうした?大きな声出して」
「変な夢…みた」
「夢?どんな?」
「言いたくない…」
「ふうん」
真希さんはそれきり何も聞かず、ただ私を優しく抱きしめてくれました。
(夢じゃない…)
(夢じゃないんだね…あいぼん)
みんないなくなったこと、あいぼんが死んだこと、それは夢でも何でもなく、確かな現実。
私は独りになった。涙が込み上げる顔を包み込むぬくもりに預ける。
(あったかい)
それも違う。ひとりじゃない。このぬくもりはひとりじゃないんだよね。
悲しんでばかりいられない、私は生きるってあいぼんと約束したんだ。私は手で涙を拭
き取り、真希さんのぬくもりから顔を上げ、無理矢理にでも笑顔を作りました。
「ありがと、もう大丈夫」
「そう」
私が笑顔を作ると、真希さんも笑みを浮かべました。それから私は横に並んで、二人で
海を眺めながら、たくさんたくさんおしゃべりしました。学校のこと、家族のこと、友達
のこと、今までの私のこと、真希さんも自分のことを、いっぱいいっぱいおしゃべりしま
した。私達の声と波の音だけが、静かにその空間に潅がれていました。そんなときふいに、
真希さんが囁いた一言が、私の胸をジンとさせたのです。
「生きて日本に帰れたら、一緒に暮らそうか」
1. また泣いちゃいました「…うん」
2. 「ヤダ」
3. 「七人、みんな一緒の方がいいよ」
2で、
14 :
:02/09/19 12:20 ID:xVsC3Asl
2キボンヌ
1de
3で
悩むけど3で
1だすな。
3にしよう
じゃ、あたしも3で。
21 :
,:02/09/19 17:45 ID:Uk35KfZX
3
1で
23 :
名無し募集中。。。:02/09/19 18:29 ID:Xwj2uoc5
1で。
3ですよ
25 :
23:02/09/19 18:30 ID:Xwj2uoc5
スマソ。
ageてしまった。」
3で
1で♪
>>1代理スレ立ておつ
実際問題7人で暮らすのは厳しそうなので1de.
1だッ!!
3でっっ!
1で!!
3。
1でしょう
1しかない!
35 :
自前味噌:02/09/19 22:30 ID:chYG2kiA
1でおながいします
1にしたいところだけど、ここは3で!
3!
38 :
ななし:02/09/20 00:55 ID:XyWGqLRf
1でお願いっ
3de
3で!
やっぱり3!
1がいいDEATH
1でよろしく
やっと追いついたファンがここにまた一人。
1で。
45 :
名無し:02/09/20 05:03 ID:oFnWdja8
1でお願い
46 :
辻っ子のお豆さん:02/09/20 10:33 ID:kf9IbK1f
また泣いちゃいました。
「…うん」
生きて日本に帰ったら一緒に暮らす。それは家族を失い何もかもを無くした私にとって、
一番欲しかったもの。私はこの人と生きて行こう。紅みの差す海原にそう誓いました。
「そろそろみんなの所に戻ろうか、心配してるだろうし」
「うん、そうだね」
二人きりでいられなくなるのは少し寂しかったけど、早く皆の顔を見たいという気持ち
もありました。私と真希さんは手を繋いで、海岸線を機体爆発のあった方へと歩き出しま
した。爆発の影響で思ったより流されたみたいで、見覚えのある景色に到着するまでには
結構な時間が掛かりました。やがて爆発跡の残る砂浜付近に辿り着き、いくつかの影を見
つけることができました。一番近くにはひとみさんがいました。その姿を見つけた真希さ
んは笑顔に戻り、大声で叫びました。
「ただいまーよっすぃー!!」
「ごっつぁん!!」
「希美!」
ひとみさんが、そして麻琴が笑みを満開に咲かせて、こちらに走り寄って来ました。砂
浜の中央で真希さんとひとみさんは抱き合って感動の再会を果たしました。ちょっと嫉妬
するくらい仲良しコンビに見えました。なんて考えていたら私の方にも麻琴が突っ込んで
きて、そのまま砂浜に倒されました。
「馬鹿希美!何でこんな危険な真似すんのよ!!」
「ごめん、あいぼんを助けたかっ…」
「馬鹿!馬鹿!あんたまでいなくなっちゃたら、私…私…」
麻琴は顔をくしゃくしゃにして私に泣きついてきた。彼女がこんなにも心配していてく
れたとわかって、私はまた泣けてきました。さっきから泣いてばっかりだ。
「ごめんね、ごめんね、麻琴っちゃん」
砂浜の向こうでは梨華さんが顔に手を当てて泣いているのが見えました。その腕や足が
汚れている、きっと私達を探す為に必死になってがんばってくれたんだ。みんな、こんな
に心配してくれていたんだ。そうだ、私は一人じゃないんだ。みんなで日本に帰るんだ。
(夢のバーカ!殺し合いなんてするはずないよ!)
探し疲れたのか、里沙は寝息を立てていました。あさ美はまだ意識が戻っていませんでし
た。日も暮れかけています。ひとみさんと真希さんが二人を背負い、私達は寝床を探す為
に移動することにしました。
「ねえ、あれ!」
一列で山を昇っていると突然、梨華さんの甲高い声が響きました。その指差す方向を覗
き見ると、木々の隙間に一軒の小屋の様な物を見つけました。私達は顔を見合わせ、その
方向へと駆け出しました。小屋があるということは誰か人がいるかもしれないということ、
助かるかもしれない。そんな期待が胸いっぱいに広がってきました。
「すいませーん」
「誰かいませんかー」
返事はなかった。人気もなかった。
木造の掘っ建て小屋、手入れもされておらず埃だらけで、とても誰かが住んでいる様な
雰囲気ではありませんでした。それでも外で寝るよりは何倍もマシ、この小屋で夜を明か
すことに反対する人は誰もいませんでした。
「あれ、何だろう?」
真希さんが言いました。壁にナイフで刻まれた文字が浮かび上がっていたのです。
『アヤ』
そう書いてある様に見えました。梨華さんが答えました。
「ここの持ち主の人じゃないかなぁ」
といっても判断する手段はなく、持ち主ということで皆納得しました。私達はとりあえず
ホコリを払い、すでに眠りに就いている二人を横にして一息付くことにしました。小屋の
中には本当に何も無く、ただ休む為だけに作られた様な感じでした。こんな所に一体誰が
(アヤという人か?)何の為に建てたのか。わからないことだらけでした。
気が付くと、麻琴と真希さんも眠っていました。
(寝顔もきれい)
愛しい人の寝顔に思わずポーっと見とれてしまった。私は飛行機内でも、さっきの砂浜
でも少し寝ていたので、そんなに眠気はありませんでした。ひとみさんと梨華さんは寄り
添って何かお話をしていましたが、私が起きていることに気付くと、ひとみさんが声を掛
けてくれました。
「どした?腹へって眠れないか?」
「そんなんじゃないよ」
「私も寝付けないから、ちょっと散歩でも行こうと思ってるんだけどどう?」
ひとみさんから夜の散歩のお誘い。
1. 快くOKする
2. 残って梨華さんとお話する
3. 断ってもう寝る
一番乗りワショーイ!
2で。
2。
3でヨロシク
3
1de.ひとみさんとお話をしましょう。
何か起こりそうな1
58 :
:02/09/20 13:14 ID:LGlQ1t56
2
59 :
:02/09/20 14:12 ID:Pj/gME9H
1de
1で。
よしののワショーイ!!
1で。
62 :
自前味噌:02/09/20 15:31 ID:e8fuhNZJ
1でおながいします
63 :
べっきゃむ:02/09/20 15:45 ID:/yXWUNFd
2
何か起こるだろーな1。
しかし、後藤は本当に寝てるのだろうか…
1で
1が一番ワクワクするな
あやって…ま○○ら?
ってことは、辻豆さんのいつものパターンで行けば…
敵役的存在!?
とにかく1にしてみる
ぁゃゃが戻って来て誰か殺されるかもしれないので、2で
◎ 松浦亜弥
○ 石黒彩
▲ 上戸彩
穴 綾小路文麿=後藤真希
2で
71 :
名無し:02/09/21 00:37 ID:F9T8NqoE
1で
72 :
やぐれ:02/09/21 02:46 ID:t4Y7RDEp
1
2だ
1で
犯人は飯田でしょ?
夕女で事件がおこることを予め知っていたため
朝比奈署にやってきた。そして自分が捜査の指揮を執る事も折込済み。
勿論共犯の可能性も考えられる。
赤と青の相関関係、つまり表すものは信号。=シンゴ=香取慎吾
というわけで選択肢は1でおながいすます。
>>69 その図からいくと、穴を激しくキボーン(w
ちなみに選択は1で
吉澤の影薄いので1
1でよろしく
吉澤太っちゃったから1
81 :
PJ:02/09/23 05:33 ID:ZdHu5zQU
1かな・・
82 :
名無し。:02/09/23 11:28 ID:h6yonqRu
1で。
1で
84 :
辻っ子のお豆さん:02/09/24 09:43 ID:MKGMjlOr
>>67 あややをいつものあややにすると世界観が一気に変わってしまう罠
娘切草の様になりかねない(それはそれでおもしろいけど)
さて、今回はどうなることやら
>>69 穴にしたくてしょうがなくなってきた
>>75 飯田さんの辺りは、おおっと思ったけど
赤と青の関係が香取慎吾というのは意味不明
吉澤さんのお誘いを快く受け、私は夜のお散歩へと行くことになりました。石川さんは
残って、まだ意識の戻らないあさ美の看病をするそうです。古びれた小屋を外に出ると、
辺りはもう薄暗くなっていました。
「おお、すっげ」
「うわぁ」
思わず声が零れました。辺り一面の星空、大小様々な星が輝き瞬いているのです。こん
な凄い景色は日本では見たことありません。憂鬱になっていた私の心がスゥーっと晴れて
いく様な気分でした。
「行こうか」
「はい」
私達は手を繋いで、星の海の中を歩き出しました。それはまるで夢の中の様な光景でし
た。あんまりポケーっと口を開けて星空に見とれていたので、終いにはひとみさんに注意
されてしまいました。
「キレイですね〜」
「おお、こういうの好きな人と一緒に歩きたいよな」
「ひとみさん、好きな人いるんですか?」
そう尋ねたとき頭の中に、先程のひとみさんと真希さんが抱き合うシーンが浮かんで、
怖くなりました。嫌な考えが頭に巡り、聞かなきゃ良かったと思いました。そんなことは
ないと思うけど、もし二人の間にその様な感情があったとしたら、私に勝ち目はあるのだ
ろうかと。
「…いるよ」
やや小さな声で、ひとみさんはそう言いました。それは真希さんですか?聞きたかった。
子供の頃から一緒に育ち、お互いの事をなんでも知っている二人。今日偶然出遭ったばか
りの私、どう考えても勝ち目があるとは思えませんでした。だけど負けたくなかった。こ
れだけは誰にも譲りたくなかった。家族も相棒も失った私にとって、残された最後の拠り
所は真希さんだけだから。あの人は、私にとって唯一の希望の光なんだから。
森の中をしばらく進むと、やがて小高い丘に出ました。一本の大木が横たわっており、
そこは空と海を見渡せる天然の展望台となっていました。私とひとみさんは申し合わせる
こともなく、そこに並んで腰を下ろしました。
「ののはいるの?好きな人?」
すると、ひとみさんがさっきの話の続きを切り出してきました。私は少し迷いました。
正直に打ち明けるべきか、黙っているべきか、それとも…
1.「いない」
2.「真希さんです」
3.「あなたが好きです」
3ダベナ
89 :
自前味噌:02/09/24 10:08 ID:N9DgsL/5
2 で。
のの vs よっすぃ〜抗争勃発!(w
2だ!
2で。
92 :
名無し:02/09/24 10:58 ID:yVniIQt8
絶対、2!
ののは嘘をつくような子じゃないのれす
よって2
当然2でしょ
1
2
2dasu
98 :
チキン:02/09/24 18:58 ID:HWqQeqH/
3がいひ・・
1で
2
3だべさ
2でお願い
1でののの心情の変化を楽しむ罠
フレンドパークでよっすぃ〜に抱きつくののを思い出して、
是非3で!!
2で…
何言ってんだオイ3に決まってるじゃねえか
107 :
名無し:02/09/25 03:32 ID:Gddq0fcO
2で
2
2でよろしこ
一途な恋 byTMN 好きです。
だから絶対に22222222222222222222222222222222222222222
111 :
辻っ子のお豆さん:02/09/25 15:58 ID:Ye2GAdXB
「真希さんです」
私はありのままの気持ちを素直に答えました。ひとみさんは眼を丸くして驚いて、そし
てゴロンと寝転がって言いました。
「こいつは強敵だ」
「え?」
その言葉の意味するもの。まさか、本当にひとみさんは真希さんのことを…。目の前が
真っ暗になってきました。ひとみさんが恋のライバルになるなんて。急に嫌われたらどう
しようと思いました。
「のののこと、嫌いになりました?」
「ハァー?そんなんでなる訳ないじゃん。」
「よかったぁ」
「もういいや話題変えよう。調子狂う、あいつといるみたいだ」
「あいつって?」
「小さい頃、よく私の後ろ付いてきた子。高橋って言うんだけど…」
ひとみさんは体を起こし、月を見ながら話始めました。幼き日の思い出、孤児院の外で
よくなついてきたという娘の話。
「ののみたいに、小さくてすげえ可愛い奴だったんだよ。」
「へー、その子は今どうしてるの?」
「わかんない。中学の時、家族の事情とかで知らない町へ引っ越しってったから」
「そうなんだー」
「確か私の一つ下だったから、もう高校生になってるかな」
月明かりがひとみさんの横顔をキレイに輝かせていました。彼女は懐かしい過去を思い
出し、少し感傷に浸っている様でした。
「多分、それがね。私の初恋だった。」
「…初恋」
「あの子が引っ越して行った日。私、めちゃくちゃ泣いたんだよなー」
「…」
「そんな私を、訳も聞かず抱きとめてくれたのは、ごっちんだった。」
「真希さんが…」
それが原因でひとみさんは真希さんを好きになったのかなと思いました。満天の星空はさらにその輝きを増していました。それを見上げたひとみさんは大きな声で言いました。
「高橋も今頃、この星見てるかなー?」
本当はひとみさん、まだその高橋という子のこと、好きなんじゃないのかなと思いまし
た。でもそれは口に出さず、私は素直に応えました。
「きっと見てますよ。同じ星を。」
例え世界の何処にいても、どんなに離れ離れになっても、空は一つ。星も同じだよ。
「そうかなー。あいつも同じ星を見てるかなー。」
「うん。私達みたいに笑って、絶対この星を幸せな気分で見ているよ」
「やっべー。なんか超会いたくなってきた」
「会えるよ。生きてさえいれば、必ずまた会える」
生きてさえいれば…
ガサッ…!
その時です。後方の草陰から物音が聞こえたのです。私とひとみさんは咄嗟に立ち上が
って振り返りました。ザザザ…。森の中を早足で遠ざかって行く人影が、確かに見えまし
た。森の奥には月明かりが届かない為、それが誰かまでは判別できませんでしたが。追い
かけようかという考えも少し浮かびましたが、この時点ですでに相当遠くへ逃げられて、
とても追いつきそうにありませんでした。
「誰だろう?」
「とりあえず、小屋に戻ろっか」
「うん」
ひとみさんの言う通り、早く小屋に戻った方がいいような気がしてきました。私達は早
足で元来た道を戻りました。
扉を開けると、中では皆が寝息を立てていました。出る時には起きていた梨華さんも、
あさ美の横ですでに眠りに就いていました。麻琴は大口を開けてイビキをかいていました。
真希さんもZzzzz…と完全に寝入っていました。とりあえず一安心、みんな無事みたいで
す。あれ、誰か忘れている様な…
1. そうだ!里沙ちゃん!里沙ちゃんがいない!
2. いや、これで全員だ
さて、明日はサウンドノベル一周年記念日ですが
よく続いたもんだと自分で懐古
2以外考えられない
2でもいいと思ったが、なんかつまらなくなりそう。
よって、1
1だ。俺は安置じゃないんで。
それと
>>116辻豆さん明日オメ
120 :
自前味噌:02/09/25 19:57 ID:9Rznw5EH
1で。
遠ざかっていった人影と関係あるのかなぁ・・・?
1周年おめでとうございます。
これからも、頑張って書いてくださいね。
1周年かー、開始当初から参加した俺にとっても何か感慨深いです。
娘切草読み返そうかな・・・
1でお願いします。
1周年オメ
1つながりで選択肢も1
2を選ぶとbadエンディングになりそうなんで……さくさく1で
2を選びたいがBADな予感・・・。
なもんで1。
辻豆さん、1周年おめでとう!
コネ餓鬼が裏切ったら面白いな〜と思いつつ1。
1周年、おめでとうございます!!
1でお願いします。
2でいいよ。
2が面白そう
129 :
名無し:02/09/26 02:29 ID:XlfYnYo3
1で
130 :
sage:02/09/26 03:44 ID:KzNpX3IF
2で。
( ´D`)ノ<1周年おめでとうなのれす
1周年にちなんで 1で
bad見てみたいから2。
1周年おめでと
1で。
ののがカンチョーした娘。を見捨てるわけにはいかん!
よって1
コネ嫌い&ここいらでバッド見るのもまた一興。2で
ありがとうございます。
本日はサウンドノベル一周年祭り。予定されたイベントは以下の通り。
・新旧タンポポうたばん祭り
・ 辻加護モジモジ祭り
・ なっち食わず嫌い祭り
・ 「赤と青」大量更新
ほとんどがサウンドノベル関係ないけどね…
137 :
自前味噌:02/09/26 15:44 ID:KbieOei1
今日は大量更新なんですか? 楽しみ・・・♪
録画をしつつ、テレビを見つつ、ここを覗くことにしようっと。
辻豆さんオメ
コネいつも序盤で氏んじゃうので1で
1でも2でも氏にそうだけど。
タマニハコネモカツヤクサセテアゲテ…
ごめん
TV見るから更新は夜中になりそう
141 :
自前味噌:02/09/26 19:57 ID:25rj6+j0
待ってま〜す♪
2がいいな・・たまにはネタに走りたい。
2だな
無理に問題おこさんでもいいじゃないか よって2で
あれ?
大量更新は?
146 :
自前味噌:02/09/27 12:17 ID:sdf9+DUc
今日の朝にやるかと思ってたのに・・・
寝ちゃったのかなぁ?(w
まあ昨日は祭が多かったからなぁ・・・
148 :
辻っ子のお豆さん:02/09/27 14:20 ID:IZHFsPc7
大量更新どころか、気が付いたら寝てしまっていた。
駄目駄目だ。今から普通の更新します。
「そうだ!里沙ちゃん!里沙ちゃんがいない!」
「あれ、ほんとだ。どこ行ったんだろ?」
(もしかしてさっきの人影は里沙ちゃん?でも、だとしたらどうして逃げたの?)
探しにもう一度外へ出ようと振り返りました。すると扉が向こう側から開いたのです。
私とひとみさんは思わず身構えました。ですがすぐにほっとして顔をほころばせることに
なったのです。扉の向こうから現れたのは、眠そうな顔をした里沙ちゃんでした。
「里沙ちゃん!どこ行ってたの!」
「どこって、おしっこだけど…どうしたの、そんなに慌てて?」
「ねえ、丘の方まで来た?」
「ううん、行ってないよ。どうしたの、ののちゃん」
ウソ…を言ってる様には見えない。いつもと同じ里沙ちゃんでした。結局、この日はそ
のまま眠りに就くことになりました。孤島での一日目はこうして過ぎていったのです。
二日目の朝、私が起きたときには、もう皆起きていました。ただ一人、あさ美だけは相
変わらず意識の戻らないままでした。
「あのさ、昨日夜私とのので散歩に行ったんだけど、その時後ろに誰かがいたんだ」
ひとみさんが他の皆にしゃべっている声が聞こえました。昨晩の人影についてでした。
「誰か心当たりない?」
「ごめんなさい、二人が出ていった後、すぐウトウトしちゃって…わかんない」
「私も寝てたからわかりません」
「んあ〜、気が付いたら朝だった」
「私、トイレ行きたくなって一回起きたけど…特に何も気付かなかったです」
予想通りの答え。みんな寝ていた時間帯だ。分かるはずないとは思っていました。する
と、首を傾けながら麻琴が言いました。
「じゃあ、私達の他に誰かいるってことですか?」
もし私達以外に誰かいるのなら、それが飛行機事故の生存者か、それ以前からの漂流者
かはわかりませんが、探し出したいと全員の意見が一致しました。こんな小屋が建ってい
るのだから、過去に人が存在したのは間違いないのです。私達は食料探しを兼ね、三つに
分かれて人探しに出ることにしました。グループはジャンケンで振り分けました。
私と真希さん。
里沙とひとみさん。
麻琴と梨華さん。
(やった!真希さんとだ!)
私が笑みを抑えながら真希さんの所へ駆け寄ったとき、ひとみさんが少し悔しそうな顔
でこちらをチラリと見た気がしました。
「昨日よっすぃーと散歩したんだ」
二人きりの山道、小屋を離れて皆と別れてからしばらくは少し無言が続いた。先に話し
掛けてきたのは真希さんの方でした。
「うん」
「うちらのこと、しゃべった?」
私と真希さんのこと?
私は真希さんが好きだっていうこと?
一緒に暮らそうって約束?
1.ひとみさんの想いも含め、ありのままを話す
2.ひとみさんの想いは除き、ありのままを話す
3.しゃべっていないと言う
よっしゃ!オレガノのの立場なら2だな
あせって変換間違い…鬱
2で。
1
3ダナ
2de!
2だ
2
161 :
自前味噌:02/09/27 19:59 ID:ExMoelOv
3だね。
辻豆さんお疲れのようですね・・・
どうぞ、ご自身のペースで更新していっておくんなまし。
よっすぃが好きなのってののだろ?
おとぼけののたんが見たいな。1で。
1de.
現実の辻ならたぶん1だろう。よって1で。
思った事をそのまま言うのがのののののたる所以です。
1。
1
1でアーイ。
3
170 :
名無し:02/09/27 23:48 ID:PH1OR3mV
2で
2で
172 :
名無思慕:02/09/28 01:33 ID:OmXoeu5M
1でもいい?じゃあ1
1がいいです。
174 :
名無し:02/09/28 17:34 ID:RtY5DP+B
ここは2でしょ。
1!!!!
11111
177 :
:02/09/28 23:46 ID:VZOWjti1
22222
2がいいよー!
2週間前に娘切草見つけてからやっとこ追いついた
2で!
1でファイナルアンサー。
180 :
辻っ子のお豆さん:02/09/29 20:06 ID:jHFqJ074
私はひとみさんの想いも含め、ありのままを話しました。一体、真希さんはどんな反応
をするのか、私は恐る恐る彼女の顔を覗き込みました。真希さんは笑っていました。
「よっすぃーが私を?それは有り得ないよ、だって…」
「だって?」
「うーん、なんつーかなぁー。わかるんだよね、似てるから」
「じゃあののの考えていることも、わかりますか?」
「のんちゃんの?アハハ〜そりゃわからん」
やっぱり、私なんかのことより、真希さんはひとみさんの気持ちの方がわかるんだ。十
年来の付き合いであるひとみさんに、昨日今日逢ったばかりの私が敵うはずないよ。言わ
なきゃ良かったという後悔が、胸の内に押し寄せてきました。私が肩を落とし、あからさ
まに落ち込んでみせると、真希さんが言いました。
「わからないから、もっともっと知りたいって思う様にもなる」
「え?」
「自分にない物を持っているから、好きになるってこともある」
「…真希さん」
しゃべっている内に山を登りきりました。辺りを一望できる島一番の高台です。人気の
無い小さな島、その周りは見渡すばかりの青い海。もう生きてここから出ることはできな
いのではと思わせる程、圧倒的なブルー。不安に押しつぶされそうな私に気付いてくれた
のか、真希さんが私の体を優しく包み込んでくれました。
「怖いです。助からないんじゃって…もう生きて帰れないんじゃって思う…」
「大丈夫、きっと大丈夫。絶対生きて帰るんだから。ほら泣かないの」
真希さんの指が、頬を伝う私の涙を吹き消す。真希さんは、そのままギュッと私の体を
自分の胸元まで引き寄せました。そこで私は気付きました、彼女の体もか細く震えている
ことを。怖いのは自分だけじゃないってことを…。
「はっきり言うよ」
「うん」
「私は辻希美を愛している」
震えが止まりました。不安が掻き消えました。その言葉が私を無敵にします。どんなに
厳しい状況でも、何だってできる様な気がしてきました。
「ののも後藤真希が大好き。大好き、大好き。世界で一番大好き」
真希さんの震えが止まるのがわかりました。私は何度も何度も言い続けました。それで
彼女の不安を少しでも消すことができるのなら、何度だって言う。
大好きだ、大好きだ、大好きだ。
顔を上げた私の眼の中に、聖母の様に微笑む真希さんの眼が写る。彼女に届くように、
私はうんと背伸びをしました。私は目を閉じました。すべてを彼女に預ける。やがて唇と
唇が、その距離をゼロにする。
辻希美を愛する後藤真希。
後藤真希を愛する辻希美。
地図にも載っていない、世界の何処かの小さな島で、二人は一つになりました。
真希さん、約束…
なあに?
生きて帰ったら、もう一度キスして
ん…いいよ
世界の何処にも見当たらない様な 約束の口付けを原宿でしよう
何その詩?
あさ美がよく言ってたの
ふうん、わかった。帰ったら一緒に原宿行くか
うん、絶対だよ
私は真希さんと、大事な約束を交わしました。
手を繋いで再び歩き始めました。
幸せでした。
この幸せが、いつまでも続くと信じていました。
闇は芽生えていた
生存者はたったの七人、小さな孤島
希美の知らない場所で、闇は確実に芽生えていた
これが真希と希美の最期の会話になる
〜第六話 終〜
6話終了乙。
続きが気になる・・・
187 :
:02/09/29 20:28 ID:JGCeB3d2
六話終了乙です
続きが楽しみですぅ〜
>>184 >これが真希と希美の最期の会話になる
そんなばかなぁぁぁぁぁぁ!!!ヽ(`Д´)ノ
乙
189 :
自前味噌:02/09/29 21:32 ID:pdmisffa
最後・・・?
そんな・・・(T。T)
乙です
第6話乙彼です。
ごっちんとのの…
できればどっちも氏んで欲しくない…
むむぅ。盛り上がって来ましたね。
青の主人公たるののが死ぬことは(多分)ないとすれば…。
よしのの萌えの庵としては期待しがいがありますな!!!
…次は赤の章ですか。
青の続きが気になりますが、次章も頑張って下さい。
乙です。
ごっ、ごっち〜ん!!( T▽T)
>>183 あ、間違ってる。こんな大事な場面で鬱。
世界の何処にも見当たらない様な 約束の口付けを原宿でしよう
↓
宇宙の何処にも見当たらない様な 約束の口付けを原宿でしよう
気を取り直して第七話は今夜スタート(予定)
確認ですけど、登場人物は全員女性ですよね?
これってレズの話なんですか?
いまいちよく分からん
196 :
n:02/09/30 18:28 ID:xCxBRu83
197 :
辻っ子のお豆さん:02/09/30 19:38 ID:mYreeQ8Q
〜第七話 赤の章 独りの闘い〜
スモークに包まれた都会の空に、うっすらと星が散らばっている。今はもう動かない、
愛する妹の体を抱きしめたまま、矢口真里は鳴咽し続けていた。現実と虚構の狭間で私、
安倍なつみは呆然と立ち尽くしていた。頭がグルグルと回り続けている。そんな中、私の
体と心が再び一つに戻るきっかけを作ったのは、遅れてやって来た一人の娘だった。
「なつみさん、真里さん。愛はみつかりましたぁ〜?」
まだ何も知らない松浦亜弥が、いつもと変わらぬ間延びした口調で音楽室の扉をくぐっ
てきた。次の瞬間、彼女の右手からバックが無造作に床へと落ちた。その眼に写るのは、
変わり果てた姿の親友。亜弥は当然の様に悲鳴があげ、顔に手を当て崩れ落ちた。私はそ
んな彼女にゆっくりと近づき、肩に手を掛けた。顔をあげた亜弥は、泣きながら私に問い
掛けてきた。
「なつみさん。愛は!愛はどうしちゃったの?」
悪いけど今の私に気の利いた答えは浮かばない。思い付いた言葉を、そのまま彼女に伝
える、それしかできない。
「…殺された」
返事を聞いた亜弥の目つきが変わっていた。親友が殺されたという現実を受け止めよう
としているのか、すでに涙も止まっている。亜弥は再び私に問い掛けてきた。私はそれを
再びありのまま返す。
「誰に殺されたの?」
「石川梨華がいた」
すると亜弥は立ち上がり、回れ右をし歩き出した。何処へ行くのと尋ねると、彼女は静
かに振り向いた。感情の抜けた顔、あの可愛らしい松浦亜弥の笑みと、同じ人物の表情と
は思えない程の…。亜弥はそのまま歩いていった。ゾクリ。背中に嫌な汗が流れていた。
しかしそのおかげで私の意識は完全に目覚めさせられた。失われた冷静さが戻ってきた。
(亜弥ちゃんの様子がおかしい、愛の死が引き金となって自我を失いかけているんだ)
(こうしちゃいられない、何にしても石川梨華をこのまま逃がす訳にはいかない)
(その為に私ができること。そうだ、署に連絡しよう)
私はポケットから携帯を取り出した。
「もしもし課長ですか。安倍です。夕女に石川梨華が現れました」
『なにぃ、あの石川か。』
「はい、生徒を一人殺害し現在逃走中です」
『くそっ!わかった。すぐに応援を出す。いいか、絶対に逃がすなよ』
「はい!」
署から応援が来るまで私と圭ちゃんと真里で何とかするんだ。携帯を切った私は音楽室
の中を振り返った。真里はまだ泣いていた。流石に今の真里に声を掛けるのは気が引けた。
(私と圭ちゃんでやるしかない。)
保田圭はすでに石川を追う為飛び出していた。藤本美貴も一緒のはずだ。松浦亜弥もお
そらく石川を探しているのだろう。私も急いで後を追わなきゃ。そう思い、音楽室を飛び
出し廊下を突っ切った。ちょうど階段の所まで来たとき、下から慌ただしい足音が聞こえ
てきた。福田明日香と少し年上のお姉さんだった。
「用務員さん連れてきました。」
「おたく刑事さん。どうも用務員の平家いいます。」
平家の手には一本の鍵が握られていた。音楽室の鍵だった。
「悪いんですけど、それはもう必要ないです。」
「どういう意味?この子から聞いたよ、中に石川がいて扉が開かないとか…」
「石川は窓から外へ逃げていました。高橋という生徒を殺して…」
「ウソでしょ!」
「許せない。先生の次は私の後輩まで殺すなんて!」
再び殺人事件が起きたという事実に、平家さんの顔色は青ざめていた。生徒会長である
福田は、怒りを露わにしていた。急いで石川を追わなければいけないと事情を説明すると、
平家さんは一度音楽室を見に行くと言い、福田は私と共に石川を追うと言った。二人で階
段を駆け降り、校舎の外へと出た。石川はどっちに逃げたのだろう?この女子校は回りを
小さな山に囲まれ、外部へ出るには東側の校門か、南側の駐車場入口しかない。
1. 校門へ向かう
2. 駐車場入口へ向かう
3. 窓から石川を見た校舎の裏側へ向かう
202 :
まきたん:02/09/30 19:44 ID:kZ7yS72B
2で!
203 :
n:02/09/30 19:46 ID:xCxBRu83
後者裏は何かありそう
よって3de.
204 :
:02/09/30 19:47 ID:SGr2YJxU
ヤッタ! ヤッタ! ヤッタ! ヤッタ! ヤッタ!
∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧
( ・∀・) ( ・∀・) ( ・∀・) ( ・∀・) ( ・∀・)
/ \ / \ / \ / \ / \
⊂ ..) ノ\つ ) ノ\つ .) ノ\つ .) ノ\つ ) ノ\つ
/ ◆< ./..◆< .../..◆< ../..◆< ../..◆<
/ '´ ヽ ).../ '´ ヽ...).../ '´ ヽ..)..../ '´ ヽ..).../ '´ ヽ..)
∠/ ノノ∠/ ノノ∠/ ノノ∠/ ノノ∠/ ..ノノ
ヤッタ! ヤッタ! ヤッタ! ヤッタ! ヤッタ!
∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧
(・∀・ ) (・∀・ ) (・∀・ ) (・∀・ ) (・∀・ )
/ \ / \ / \ / \ / \
\) ノ/ \) ノ/ \) ノ/ \) ノ/ \) ノ/
/ ◆< ./..◆< .../..◆< ../..◆< ../..◆<
/ '´ ヽ ).../ '´ ヽ...).../ '´ ヽ..)..../ '´ ヽ..).../ '´ ヽ..)
∠/ ノノ∠/ ノノ∠/ ノノ∠/ ノノ∠/ ..ノノ
∧_∧
( ・∀・) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ \ < ハッパイチマイアレバ(・∀・)イイ!
⊂ ) ノ\つ \________
/ ◆<
../ '´ ヽ )
∠/ ノノ
2で。
2で
・・・3!
208 :
:02/09/30 22:22 ID:0Nk0dtAv
1
3de!
210 :
やぐれ:02/09/30 23:44 ID:IYiNm5aP
3がおもろそう。
211 :
名無し:02/10/01 01:17 ID:SUK6pdR+
3で
3だべさ。
2がよさげ
やっとおいついた〜!
3で!
3がいいれす。
216 :
自前味噌:02/10/01 11:35 ID:E+p/1Scg
3で。
3がいいべ。
2
220 :
辻っ子のお豆さん:02/10/02 13:03 ID:YC1JI90W
窓から石川を見た校舎の裏側へ向かう。到着するとそこには圭ちゃんが一人でいた。他
には誰もいない。ゴミ置き場と焼却炉がポツリとあるだけである。焼却炉には火が点いて
いた。煙が寂し気に夜空へと伸びている。少し臭い匂いがした。圭ちゃんは私達の姿を見
ると首を横に振り、いないと告げた。
「美貴ちゃんは?」
「校門の方を見に行かせてる」
「そっか、じゃああとは駐車場口か」
私と圭ちゃんが話していると、それまで黙っていた福田明日香が急に口を開いた。
「今、音がしませんでした?駐車場の方」
「えっ!」
「車の音」
慌てて耳を澄ます。確かに聞こえる車の音。私達は顔を見合わせ駐車場へと走り出した。
駐車場には二台の車が停まっていた。一台は用務員の平家さんの物。そしてたった今音を
発したと思われる、もう一台の車には見覚えがあった。
「圭織?」
圭織の愛車だった。当然、中から出てきたのは飯田警部補その人であった。応援にして
も、署から着くにはいくらなんでも早すぎる。署から夕女までは車で10分前後の距離が
ある。私が携帯で連絡をしてから、さっきの車音が聞こえるまで、ほんの二三分しか経っ
ていない。私が戸惑っていると圭織の方から話し掛けてきた。
「課長から連絡受けたわ。たまたま近くにいてよかった。詳しい状況を教えて」
(たまたま近くに…?)
(ある?そんな偶然?)
(ううん、今はそんなこと考えている場合じゃない)
圭ちゃんが圭織に状況をかいつまんで説明していた。駐車場の外には怪しい人影はなか
ったと圭織が言う。私達四人はその足で校門前へと向かった。校門付近では藤本美貴が不
安気にキョロキョロと辺りを見渡していた。私達の姿を見ると、ほっとした顔を見せた。
校門付近にも石川らしき人影はなかったそうだ。石川が姿を消した校舎裏と校門は正反対
の場所にある。わざわざここから逃げたとも考えにくい。
圭織の提案で、もう一度手分けして校舎内を探そうということになった。福田と藤本の
二人には、校門と駐車場を見張っている様にお願いした。石川が外部へ出た形跡が無いの
なら、まだ内部に身を隠している可能性が高い。私と圭織と圭ちゃんは、南校舎と北校舎
と体育館に別れて捜査することにした。現在この学校の内部にいるのは、石川を除けば真
里と平家さん、そして柴田あゆみと松浦亜弥の四人だけのはずである。私が受け持った南
校舎には生徒会室と、第一事件の現場にして最初に石川が現れた理科準備室がある。生徒
会室には柴田あゆみがいるはずである。
(彼女が石川をかくまっている可能性…?)
嫌な考えが頭に浮かびあがってきた。どうして考えなかったのだろうか、共犯者の可能
性を。石川一人でこれだけの事件を起こせるとは考えにくい。共犯者がいる可能性は間違
いなく大きい。そしてそれは、今この学校の中にいる誰かである。玄関を抜け階段を上が
ろうとしたとき、二階から誰かと誰かの言い合いが聞こえた。一瞬、石川と共犯者?かと
思ったが、どうもそうではないみたいだ。柴田と松浦の声であった。
「石川を出せぇ!」
「ちょっと離してよ!知らないって言ってるでしょ!」
「ウソツケ!あんた石川の友達なんでしょ!絶対あんたが隠してるんだ!」
生徒会室の中で、亜弥が柴田あゆみに掴み掛かっていた。私は慌てて亜弥を後ろから引
っ張り止めた。亜弥は泣いていた。私の腕の中でもがきながら叫んでいた。こんな亜弥ち
ゃんは見たことなかった。親友を失い自我を失いかけているんだ。一方、柴田あゆみの方
はもう落ち着きを取り戻していて、高校生にしては大人びた憂いの表情を浮かべていた。
「刑事さん。本当に、犯人は梨華ちゃんなんですか?」
「え?」
「私の知っている梨華ちゃんは、私の友達の梨華ちゃんは、心のキレイな女の子でした。」
脳裏にあの夕暮れの坂道が浮かんだ。私が唯一、石川梨華と言葉を交わしたあのシーン。
確かにこんな残酷な事件を起こす子には見えなかった。だが事実、事件は起きていて、彼
女がその場に居合わせたのだ。それは否定できない事実なのだ。
しばらくして、虚ろな真里を抱きかかえた平家さんがやってきた。ようやく落ち着いて
きた亜弥と、物憂げな表情の柴田、そして私の五人がこの場に集まることになった。いつ
も元気に私を励ましてくれていた真里が、まるで魂の抜け落ちた人形みたいになっていた。
誰も何も言わなかった。やがてパトカーのサイレンが聞こえてきた。署からの応援が来た
んだ。私達は外へと下りていった。圭織と圭ちゃん、福田と藤本の四人も外にいた。結局
石川梨華はみつからなかった。その後、警察が学校付近や駅前まで捜査したが、その足取
りすら掴むことはできなかった。まるで幽霊の様に、石川はこの学校、いやこの町から姿
を消していたのだ。
1. 石川は幽霊なのかと思った
2. 石川は脱走の名人なのかと思った
3. 石川は透明人間なのかと思った
お昼から読めてうれしいです。。
石川好きなんで、そろそろちゃんとでてきてほしいけど、つかまってほしくないような。
3でお願いします。
3ダナ!
>ツジマメ殿
連稿規制ではなかったならスレ汚しスマソ・・・
>>224
1だと死んでしまうので 2で
この選択肢でどう変わるのか?
誰も選んでいない1で
1かなぁ。
思わせぶりに 1で!
232 :
まきたん:02/10/02 19:24 ID:DHQO4aNb
1で
1がいい。なんとなく。
3で
235 :
na:02/10/02 20:59 ID:JGOTFRnU
1de。これが一番しっくりくる。
1で。
237 :
:02/10/02 22:43 ID:mm/Hd1wv
11111
1がいいよー
3で
3だな。
サウンドノベルのこういう場面の選択肢って
突拍子もない奴から逆説的に話が進むことがある。
2にしたほうが絶対面白いって だから2
一番話に広がりがありそうだから2
2も捨てがたいので2で。
243 :
名無し:02/10/03 02:28 ID:qwTKhG1y
1で
うーん1で
2かな。
3で
1で
248 :
ななすぃ:02/10/03 12:10 ID:6pQl5dAW
2がいいでつ。
なっちのボケッぷりから言えば3だろ。
1で
案外あり得る話
3がいいな。
1でいってみるか。
>>250 >何でも募集中。。。
(w
1でよろしく
改行をよろしく
255 :
辻っ子のお豆さん:02/10/04 15:05 ID:1MWicSng
石川は幽霊なのかと思った。
(そうだよ)
突然背後から声が聞こえた。振り返るがそこには誰もいない。
「まさかね」
気のせいだろうと思い深く考えはしなかった。そして長く辛い夜は明けた。結局警察は、
石川梨華を見つけるどころか、その目撃情報一つ得ることすらできずじまいであった。
愛の死により深いショックを受けた真里は、医師の判断でしばらく入院することになった。
楽しい思い出がいっぱい詰まった部屋に、私一人が帰ってきた。
「愛ちゃん、ただいま〜♪」
「なっちもう腹ぺこだよ、真里も?」
シーーーーーン。返事があるはずはない。独りなんだ。何もする気力が湧いてこない。
電気も点けず真っ暗な部屋で、私はシーツにくるまり死んだ様に眠った。
どれくらいの時が経ったのか、枕元に何かの気配を感じた。
夢……?
目の前にマキが立っている。悲し気な眼で私を見下ろしている。
夢じゃない!
私はシーツを跳ね飛ばし、ベットから飛び起きた。
いつも夢の中に現れていたあの娘が、間違いなく目の前にいた。
「独りじゃないよ」
今度は後ろから声がした。恐る恐る振り向くと、いるはずのない娘がそこにいた。
なんとか悲鳴をあげる事を堪え、私はその娘の名を口にした。
「石川…梨華……」
「そんな他人行儀じゃなくて、梨華って呼んで。いつもみたいに。」
訳がわからず混乱する私を尻目に、梨華は美しく微笑んだ。そして私は驚愕の事実に
気付く。マキにも梨華にも、足がなかった。
「幽霊……」
「やっと気付いてくれた?逢いたかったよ、よっすぃー」
「誰よ?よっすぃーって」
「あなた、私達のことだけじゃなくて、自分のことまで忘れちゃったの?」
「自分?私は安倍なつみだ!他の何でもない!」
「あの島での出来事も、全部忘れてしまったの?」
「島?何言ってるのかさっぱり!もういいから、どっか行って!ほっといてよ!」
梨華の表情から笑みが消えた。マキは相変わらず黙っていた。
「私とごっちんがどうしてこうなったのかも、覚えていないのね」
「知らない知らない!私は関係ない!幽霊に知り合いなんかいない!」
「待っていたのに、約束の場所で…」
「約束なんてしてない!」
「したよ。三人は一生仲間、ううん、例え生き絶えてもずっと仲間だ…って」
突然脳裏に古い映画の様なワンシーンが浮かぶ。
古い廃校の校庭らしき場所、三人の少女が輪になって指切りをしていた。
「行こう。約束の場所(死後の世界)へ」
言葉が出ない。体が動かない。梨華がゆっくりと近づいてくる。
「もう未練はないでしょ。片思いのあの子も、もういないんだし」
今度は脳裏に愛の顔が浮かぶ。まさか、まさか、愛を殺したのは本当に…。
「本当はこんな回りくどい事するつもりなかったの。」
「?」
「これで思い出してくれると思ったから」
梨華の腕が私の胸元に回る。梨華は私の内ポケットから一枚の写真を取り出してみせた。
それを見た瞬間、全身に衝撃が走った。体が勝手にその名を叫んでいた。
「のの!!」
すると震え上がる私の体に二本の腕が絡み付いた。突然マキが背中からしがみ付いてき
たのだ。物音一つ立てず、物凄い力で。さらに前からは梨華が覆い被さってくる。
「離せ!離せ!ののは!?ののはどこ!?」
マキと梨華にサンドイッチの様に挟まれながら、私は叫び続けた。
「やっぱり、あの子のことだけは思い出すんだ。」
「お願い!教えて!のの!ののはどうなったの!?」
「もうおしまい」
梨華が微笑んだ。
(これで三人はずっと一緒だよ)
「いやあああああああああああああああああああ!!!!!」
………………………………………
矢口家の寝室から、安倍なつみの変死体が発見されたのはそれから三日後であった。
END「幽霊編」
260 :
リプレイ:02/10/04 15:19 ID:1MWicSng
SECRET ENDを見ましたので選択肢が増えます
2.石川は脱走の名人なのかと思った
3.石川は透明人間なのかと思った
4.石川は始めから存在していないと思った
1番のり〜♪
で、4おながいします
ならば4でヨロシコ
この場合4だろうな。
4をキボンヌ。
なんかすげぇ。
2・3でもENDになるのだろうか?
でも4de.
??
安倍がよっすぃー?これはこのENDINGだけの設定?それとも本編でもこの設定なのか?
わからん・・・ とりあえず4で。
赤と青が近づいたようなそうでないような。。
4で。
268 :
名無し:02/10/05 00:32 ID:s13EzGqP
4で
理性は4を選べといっているのだが、
3で。
ほ、本当に幽霊になっちゃったよ。
ってことは、透明人間にもなっちゃうのかな?
…ののがどうなったのか、非常に気になりますが
ぐっとこらえて、あえて3で。
271 :
読んで:02/10/05 03:49 ID:FsaWd72C
4
de
.
同じく4で。
273 :
辻っ子のお豆さん:02/10/05 13:06 ID:MGNM1VT0
あくまでこれは「幽霊編」
現在書き進めている本編の「真希編」とは全く別物です
ミステリーの犯人が幽霊ではお話にならないので
では、4で続きいきます
石川は始めから存在していないと思った。理科準備室にいた石川も、音楽室から見た石
川も、どちらもかなり遠い場所から窓越しにちらっと見ただけ。はっきりと間近で石川と
確認した人は誰もいない。さらに学校の外でも、石川は誰にも目撃されることなくその姿
を消している。幽霊や透明人間でもない限り、そんなのできっこないと思った。そして導
きだされた一つの可能性。
(誰かが石川梨華を演じている)
かなりの距離がある場所から窓越しに僅かな時間だけ。例えば石川の髪型そっくりのカ
ツラを付けて、夕女の制服を着ていれば、石川と見間違えることだって十分にある。そし
てそれはあの時間、この学校に存在した娘の中にいるはず。
福田明日香、藤本美貴、柴田あゆみ、松浦亜弥、平家みちよ。
一体誰にそれができた。石川に化けることが可能だった。駄目だ、今考えても分からな
い。冷静に考えて、疑問を一つ一つ解決してゆけば、必ず真実に辿り着けるはずだ。いつ
になく頭が冴えていた。身近すぎる人物の死が、私の頭を活性化させたみたいだ。必ず真
犯人を見つけ出してみせる。
音楽室には圭ちゃんを始め鑑識の人達が、石川の残した手がかりはないかと捜査を続け
ている。私は圭ちゃんを呼びだした。
「圭ちゃん、何かわかった?」
「駄目、分からないことだらけ。どうやって石川がこの部屋を出入りしたのか」
音楽室の扉には鍵が掛かっていた。開いていたのは一枚の窓のみ。だが冷静に考えてみ
て、この窓から外へ出たとは考えにくい。途中には上り下りできる様な障害物は何もない
のだ。二階から飛び降りて五体満足でいれるとも思えない。
「ロープやハシゴとか、何か道具を使った形跡も探しているんだけど、見つからないし」
「そっか。隣の窓から伝って入ったとかは?」
「それもないよ。この部屋以外の窓も調べたけど全て施錠されていたから」
「窓から出入りしたんじゃないってこと?」
「第一、あの子の死体はどう説明するの。入ったのは犯人だけじゃないのよ」
「だよね。愛が窓から入る訳ないか。じゃあどうして窓は開いていたんだろ?」
「最初に言ったでしょ。分からないことだらけだって」
あの窓一枚を除けば、これは密室殺人となる訳だ。扉には破壊や細工の形跡もない。
考えられるのは純粋に鍵を開けて入り、鍵を掛けて出たということ。だがその鍵は、
用務員室にずっと保管されていたという。もっとも仮に平家さんが犯人だとしたら、
この密室もあっさり解決する訳だが。
「私、平家さんに鍵のこと聞きにいってみる」
「うん。あんまり無理すんなよ、なっち」
「ありがと、でもなっちは大丈夫。じゃあね」
圭ちゃんに礼を述べ、私は平家さんの所へ向かった。用務員室に着くと、ちょうど中か
ら圭織が出てくる所だった。さすが圭織、いつも私の一歩先にいる。すれ違い様、圭織は
私に告げた。
「彼女はシロだ」
「そう」
「それから、話がある。捜査が済んだら私の部屋に来て」
手渡された紙に、圭織の住むマンションの住所が書かれてあった。
「あんたも鍵のこと聞きにきたの?それとも私を疑ってるん?」
開口一番、平家さんは少し怒り気味に言ってきた。同じ事を何度も聞かれて、いらつい
ているのだろう。
「最初に言っておくけど、私は事件とか全然関係ないから。」
「メリットがないですもんね。あなたが一番疑われる訳ですし」
「あんたわかってるね。鍵の番もあるから、私昼からずっとここにいたのよ」
「何か証拠はありますか?」
「実はね、用務員室の表に監視カメラあるの。再生すればわかるよ」
「見せて下さい」
早送りで、一日の画像を見た。お昼ごろ、平家さんが来て昨日勤務の戸田さんと入れ替
わっている。13:00頃、藤本美貴が訪れていた。15:00頃、柴田あゆみが。15:30頃、福田
明日香が。19:10頃、再び藤本美貴が。19:30頃に松浦亜弥が。そのすぐ後に福田明日香
が。そして事件が起きた20:00過ぎ、福田に呼ばれて出て行く平家が映されていた。これ
で平家には完全にアリバイがあることが証明された。私は平家さんに話を聞き、この日の
利用者をメモにまとめてみた。
13:00 藤本美貴 部活の為、体育館の鍵を借りに来る
15:00 柴田あゆみ 学祭打ち合わせの為、生徒会室の鍵を借りに来る
15:30 福田明日香 資料集めと受験勉強の為、図書室の鍵を借りに来る
19:10 藤本美貴 部活が終り、体育館の鍵を返しに来る
19:30 松浦亜弥 高橋愛を探す為、体育館の鍵を借りに来る
19:40 福田明日香 資料集めと勉強が終り、図書室の鍵を返しに来る
このうち藤本、柴田、福田の三人は大体いつもこのくらいの時間帯に来るそうだ。この
日いつもと違ったのは19:30の亜弥だそうだ。だが亜弥には、愛を探す為に体育館の鍵を
借りに来たというはっきりとした理由がある。愛の死体を発見した20:00の時点で、何か
しらの鍵を所有していたのは柴田と松浦。警察が来た後、二人はそれぞれの鍵を平家に返
していたが、共に生徒会室と体育館のもので間違い無かった。他には特に不自然な所は見
つからなかった。音楽室の鍵は誰も持ち出してはいなかった。これで音楽室密室説はさら
に完全なものとなった。捜査が行き詰まり、私は私立夕凪女子校を出た。
1. 約束通り、圭織の部屋へ向かう
2. 病院に運ばれたという真里の所へ向かう
3. 気分転換に街を一望できる緑の丘へ向かう
久々1番のり?(^・ω・^).....ンニュニュ?
んじゃ素直に1で
3かな
カオリが何を考えてるのか気になるっ
ということで1で。
赤と青に緑を足してみる
3で。
1
284 :
名無し:02/10/05 15:40 ID:OX1aVIlc
ここは無難に1かな
何かが起こりそうな3で。
飯田ん家は後でもいける
まずはやぐが心配なんで、2!
マリっぺがかわいそうや。
身内を失う悲しみ・・という事で2を。
3で。
3。誰かに会えないかな?
290 :
:02/10/05 20:53 ID:E2E+4UjC
22222
2がいいよー
2
>>真里の主治医です。
なんてことになったらガクガクブルブルなので
3de.
かおりの部屋はまだいいだろ。
2を。
1de…
295 :
名無し:02/10/06 00:37 ID:b51GVPgp
2で
ストーリー展開的には1っぽいかな。
でも側面も追っておきたいんで2を希望。
2…だと終わっちゃいそう。
だから2。
それ後3を選びたい。
現実とリンクしてしまったので、2で。
299 :
名無し:02/10/07 03:56 ID:oTWV0ldS
1で
3きぼんぬ
やっぱり一番最初が一番面白かったな・・・。
次回作があるとすればサウンドノベル形式止めて、
他者の意見を入れずに辻豆さんがきちんとプロット作って、普通の小説が読みたいのは俺だけ?
こういう形式だけでも難しいと思うのに、それで他の小説よりずっと面白いものを
かけるのは辻豆さんだけだと思う。
それに私は進むたびに面白くなってると思います。
応援してます。がんばってください。
真里タンが気になるので2。
辻豆さんはきっと『1つのきっかけ』からいっぱい話が思いついてしまうんでしょうから、
今の形式でいいと思ってます。
これからも頑張ってください。
304 :
辻っ子のお豆さん:02/10/07 18:15 ID:uBDrCJBY
病院に運ばれたという真里の所へ向かうことにした。親友がこんな辛い時に、ほうって
おける訳がない。圭織の家へ行くのは別に遅くなってもいいだろうと思った。朝日奈警察
署と同じ通りに立地する痛井病院、一応この町では一番の大病院であるそこに真里は運ば
れたそうだ。私はタクシーを呼び一路真里の元へと向かった。
「たった今、鎮静剤を打って眠りに就いた所です」
真里の病室に到着した私を待っていたのは、看護婦のその一言だった。殺風景な病室で
真里は穏やかに寝息を立てていた。起きていても、次から次へと悲しみが込み上げ苦しむ
だけなので、どんな形であれ今は寝ている方がいいと思った。真里の寝顔をしばらく見詰
め、私は病院を後にした。
「星がきれい…」
見上げると夜空に小さな星々が散らばっていた。
(愛ちゃんもこの星のどれかになったのかなぁ…)
自然に涙が込み上げてきた。私はまた一人ぼっちに戻ってしまった。
「ただいまぁ」
誰もいない家に向かって声を出す。結局私は、圭織のマンションには行かず帰宅した。
とても今日は圭織と、事件や犯人について話し合う気が起きなかったからだ。電気も点け
ず真っ暗な部屋で、私はおもむろに倒れ込んだ。このまま何もかも忘れて寝てしまいたか
った。目を覚ますとまた何でもない、普通の毎日が始まるんだ、そう信じていたかった。
(変わってないな私、あの頃と同じだ…)
以前にも同じ様に現実逃避しかけた時期があった。そうあれは今から四年前の出来事。
ふるさとの北海道で、あったかい家族に包まれて、私は何不自由なく暮らしてきた。
16の夏、忌まわしいあの事件が起きるまでは。
(忘れよう忘れようと思っていたけど、やっぱり忘れられないよ…)
家族全員で初めての海外旅行、その飛行機は墜落し、生き残ったのはたった一人。
私だけだった。
救助隊に助けられ、北海道の病院で意識を取り戻した。
幸せな生活から一気に地獄へと叩き落とされた様な感じ。
何度も死のうと思った。生きていたってしょうがないって思った。
そんな私をいつも止めてくれた子がいた。病院で知り合った親友。
(今何してるだろう)
過去を思い返していた私は、遠い地で暮らす親友の名を思い出した。
天涯孤独の身となり絶望にくれた私に、生きる希望と元気をくれた子。
あの子の名前を思い出した。
1. 紗耶香
2. 梨沙子
3. 亜依
1de.
しっくり。
あいぼ・・・・・・・・・・・・
かなり気になるけど
ここは新キャラ登場に期待して
1.紗耶香で。
可能性を信じて、
3でお願いします!
あいぼむ助かるのか?
3
ここは3で・・でも、あれ?たしか・・
・・・だからこそ3で。(w
312 :
:02/10/07 21:49 ID:yU0yFxB8
_____ _____ _____
|書き込む|名前:| |E-mail :|sage |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∫ /) ↑ ↑ ↑
/ ̄ ̄ ̄ ̄\ // / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/\ \ / | / つ^^ヽ | こんな糞スレに書き込む時は
| | (・) (・) |/ テノノノ < メアド欄に半角で「sage」と書くのじゃ!
(6-------◯⌒つ| r'^^´ \____________
|∨ _||||||||| | ノ____
YOU!(⌒)/ \_/ /| | ̄ ̄\ \
,-r┤~.l ____/\/| | | ̄ ̄|
rf .| | ヽ l:l / | | |__|
.lヽλ_八_ ,, ̄) Y |__|__/ /
`ー┬‐-ー' ̄ | ̄ ̄ ̄ ̄| 〔 ̄ ̄〕
3de!
314 :
:02/10/07 23:02 ID:wGITu91X
11111
1がいいよー
3で。
これはまた難しい洗濯だな・・・
1で。
3
禿げしく2に惹かれるが3で
あいぼん・・・
3de.
320 :
名無し:02/10/08 05:07 ID:+W7W5+9J
3で
3でおながいします
2がいい・・
あいぼむ復活をかけて3!
@ノハ@
( ‘д‘)
あんなあ、相談があるんやけども
読者推理は一回にまとめた方がええやろか?複数に分けた方がええやろか?
うち優柔不断やさかい自分で決められへんねん
せやからこういう形式にしとんねん
赤、青、ラストの三回に分けて読者推理させよ思とったんやけど
どうやろ、その辺意見聞かせてくれへんか
なんかめっちゃレベル高い探偵さん集まってそうでうち怖いわ
堪忍してや〜
三回でお願いします。
いっぱい楽しめるほうがいいです。
選択は2で
読者推理ってのがよく分からんのだが
今まで通りの選択肢と違うの?
犯人当てクイズでもするん?
3回でおながいします。
私も3回がいいです。
推理スレにはレベル高い推理がでてるみたいやけど、
私みたいに全然ついていけない人もいるんで、ゆっくり楽しめるのがいいです。
推理はやっぱり3回でお願いします。
選択は3で
332 :
辻っ子のお豆さん:02/10/10 00:07 ID:w9fz2sVi
「亜依、元気でやってるかな?」
もう何年も会っていない親友の名前を思い出すと、急に声が聞きたくなってきた。つい
に我慢できなくなった私は起き上がり携帯を取り出した。電話帳に浮かぶ加護亜依の文字。
発信のボタンを押す。
プルルルルルル…
出ない。
プルルルルルル…
まだ出ない。
プルルルルルル…
もう切ろうかな。
プルルルルルル…ガチャ。
あっ!
「もすぃもすぃ〜」
久しぶりに聞いた親友の声であった。
「亜依?なっちだよ、元気ぃ?」
「あんなあ、元気やあらへんで。今何時や思てんねん。あんたはほんま」
「えーと、あっ三時半だ。夜中の……アハハ。何してた?」
「笑い事やないわ、寝てたっちゅーねん。明日も仕事やねん。」
「そっかー、亜依ももう働いてるのかー。なんか変な感じだね」
「いつまでも子供扱いせんといてや。で、何の用なん?」
「え、用?ううん、別にないよ」
電話の向こうで亜依のコケル音が聞こえた。いいリアクションだ。
「あんたは用も無いのに、夜中に人叩き起こしたんかいな」
「えー、用がなきゃ掛けちゃ駄目なのー。亜依、冷たくなったね」
「付き合い始めの彼女かお前は!時と場所考えんかい。また日中にでも掛け直せい!」
「ううん、もういいよ。亜依の元気な声が聞けたから」
「なんやねん気色悪い。…たまには顔見せにでも帰ってきいや」
「そだね。近い内、亜依のプニプニほっぺ突っつきに北海道帰るよ」
「カニ食いいこう、カニ。待ってるで、ほなな」
「うん、また電話するね」
携帯を置く。なんだか少し胸が楽になった気がする。彼女はまた私に元気をくれた。
(行こう。立ち止まったなら私じゃない)
靴を履いて玄関を飛び出した。夜の街を一目散に走った。まるで全てを振り払う様に。
「ハァハァ…ここか」
大きなマンションだった。私と真里のアパートとは比べ物にならない。同じ年なのにこ
うも違うものなのかと改めて実感した。自動ドア前のインターホンで室番号を入力する。
しばらくするとインターホン越しに、気品のある声が返ってきた。
「はい、飯田です」
「遅くなってごめん。私、なっち。来たよ」
「待ってたわ、入って」
自動ドアが開く。もう私に迷いはなかった。絶対に真犯人を見つけ出してやるんだとい
う気持ちでいっぱいになっていた。扉をノックするとすぐに圭織が顔を見せた。もう逃げ
たりしない。私は部屋の中へと足を踏み入れた。
三人で暮らしていた私達の部屋より、一人暮らしな圭織の部屋の方が圧倒的に広かった。
無駄に広い居間に案内され、白くふかふかのソファに腰を下ろした。間に高級そうなテー
ブルを挟み、対面のイスに圭織が腰掛けた。いい匂いのするコーヒーを出された。
「どうして貴方を呼んだかわかる?」
間を置かず圭織はいきなり本題から入ってきた。上等、余計な世間話をしている暇はな
い。ハナからそのつもりできた。
「なっちの持つ情報が目当てでしょ」
「わかってるじゃない。もう猶予はないわ、これ以上の犠牲者が出る前に…」
「真犯人を暴き出す。なっちと…」
「カオリで。」
今までに見たこと無いくらい、圭織の表情は冷徹でそれでいて美しかった。コーヒーを
少々口に含む。眠気は少しもない、自分でも驚くくらい頭が冴えきっていた。今の自分と
圭織が組めば、どんな難事件だって解き明かせる気がしてきた。圭織は6枚の用紙をテー
ブルの上に並べた。
6枚の紙には、上部にそれぞれよく見知った名前が記されていた。そして下には、その
人物に関する事項が事細かに記されていた。
「柴田あゆみ。福田明日香。藤本美貴。松浦亜弥。矢口真里。保田圭。」
「昨日事件の起きた時間、あの学校にいた人物。つまり容疑者達だ」
「容疑者って…」
「アリバイの確定した平家みちよと、今ここにいる安倍なつみは除いているけどね」
「どうして真里と圭ちゃんの名前まであるのよ?」
「忘れたの?警察の中に犯人と繋がっている者がいる可能性の話」
忘れる訳が無い。おとといの朝方『あの場所で待っています』と書かれた手紙が捜査一
課に届いたこと。その筆跡は石川梨華のものだった。圭織はその件で、警察内に石川と繋
がっている者がいると判断していた。これは圭織と私しか知らない秘密。
(でも私はさらに秘密にしていることがある)
(石川と何らかの繋がりを持った刑事、それは私だということ)
(でもその繋がりがわからない。手紙の意味も理解できない)
「でも、いくらなんでも真里はないでしょ!死んだのは実の妹なんだよ!」
「だからこそ逆に怪しい。犯行動機に身内間のトラブルというのは良くある話」
「じゃあ、あの涙も!入院するくらいうなされているのも!全部演技だって言うの!?」
「もっと凄い演技をし続けた犯罪者の例は、過去にいくつもある」
「真里がそんな犯罪者なはずない!だって私は何年も見てきたんだよ」
「あくまで可能性の話。安倍、真相を解き明かしたいなら情は捨てた方がいいわよ」
情を捨てろか。少しでも怪しい人は例え親友でも疑えってか。真里でも。圭ちゃんでも。
信じられるのは自分だけ。独りの闘いか。待てよ、もっと怪しい人がいるじゃないか。
今、目の前に…
「飯田さん。貴方のことも疑っていい訳?」
「もちろんよ。カオリが犯人だと思ったらこの場で言ってくれて構わないわ」
「その逆も?」
「ええ、あらゆる情報から貴方が犯人と導き出された場合、この場で取り押さえる気よ」
「一応言っとくね、私は絶対犯人じゃないから」
「そう願ってる。じゃあ推理を始めましょうか」
安倍なつみは飯田圭織と共に「私立夕凪女子校殺人事件」の真相に挑む。
あなたには、これまでに与えられた情報
そして後で掲載する「カオリンメモ」をヒントに
この謎に挑んでもらいたい
あらかじめ言っておくが、青の章の謎が解明されていない現段階では
赤の章に隠された全ての謎を解き明かすことは不可能である。
それでは諸君達の健闘を祈る
カオリンメモ:柴田あゆみ
・ 石川梨華の唯一の友人
・ 石川とはある共通点があり、それが親しくなった原因だそうだ
・ 第一の事件数日前、村田めぐみと会話している所を数人の生徒が目撃
・ 中学の時、大きな病を煩い一年近く入院生活を送っていた
・ 学校を早退してまでアルバイトをしている
・ 第一事件発生時はバイト中
・ 第二事件発生時は生徒会室で仕事をしていた
カオリンメモ:福田明日香
・ 常に全国模試トップ10内に入るほどの天才少女
・ 石川とはクラスも異なり、ほとんど面識すらないそう
・ 担任が村田めぐみ
・ 表面上仲良くみえるが、実は藤本とは相当仲が悪いらしい
・ 第一事件発生時はすでに帰宅していて自宅にいた
・ 第二事件発生時は図書室で勉強をしていた
カオリンメモ:藤本美貴
・ 高橋愛と松浦亜弥の所属するチア部の部長、二人にとってあこがれの存在
・ バレー部のエースでもある。チアよりこちらが本命らしい
・ 初対面で矢口真里と打ち解ける。二人だけで遊びに行く程
・ 福田とは過去に男関係で揉めたそうだ
・ 第一事件発生時は学校。事件の第一発見者
・ 第二事件発生時は部活の後片付けをしていた
カオリンメモ:松浦亜弥
・ 高橋愛(第二犠牲者)の親友
・ 家は相当な大財閥で、誕生日プレゼントに南の島をもらうほど
・ 石川と一回だけ話をしたことがあるそうだ
・ 現在好きな人もおらず、特定の彼氏もいない。みんなのアイドル
・ 第一事件発生時は学校帰り、高橋愛と一緒だった
・ 第二事件発生時は部活の後片付けをしていた
カオリンメモ:矢口真里
・ 高橋愛(第二犠牲者)の実の姉
・ 両親は離婚し、現在は僅かな仕送りと矢口の給料だけで生活している
・ 現在、病院にて療養中
・ 第一事件発生時は夕食をとると言って小一時間程、署を出ていたそうだ。
・ 第二事件発生時はちょうど捜査に訪れていた
カオリンメモ:保田圭
・ 山奥のバラバラ事件から、この事件の担当へと回された、が解決次第また戻された
・何気に有能、仕事はそつなくこなす
・ 第一事件発生時の居場所については特定できず
・ 第二事件発生時はちょうど捜査に訪れていた
ヤタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
あいぼむ復活!!!!
推理はここに書いていってもいいの?
それとも、推理用スレに誘導するの?
特に指定もないし、ここに書いていくという事でイイのかな?
344 :
:02/10/10 20:42 ID:0ybFx3pg
頭テンパって来たさ…274から今も「幽霊編」として続いてるの?
関係ないが、「カオリンメモ」って言い方カワイイ…
今読み終えたんだけど選択選ぶ人数多くなったね
イラ×10
>>347 更新の間隔が広くなったのも原因あるんじゃないか、と
昔は毎日更新だったからね・・・
本編はいつ再開されるのでしょうか?
こっちのスレでだれかが解答を書きこまないと進まないのでは?
>>350 本編がいつ再開されるかは
辻っ子のお豆さんの気分しだいだと思います。
辻っ子のお豆さんは推理用スレも見てますので
(推理用スレの過去ログ参照)
こちらに書き込む必要はないと思います。
こちらに書くとネタばれ&スレ消費にもなりますし。
352 :
辻っ子のお豆さん:02/10/13 10:41 ID:iOeEbF0b
チュンチュンチュン
表で鳥の鳴く声が聞こえた。閉ざされたカーテンの隙間からは光が零れ出していた。
「もう、朝か…」
私と圭織の推理は続いていた。だが未だに、決定的な答えは出せずにいた。第一事件は
判断材料に乏しいので、とりあえず第二事件に焦点を絞って考えていた。誰が犯人なのか?
音楽室の密室殺人のトリックは?
「やっぱり鍵を使ったんじゃないかな?別の鍵を持ち出すふりしてこっそり…」
昨夜、用務員室の鍵庫を見た時に気付いたが、大扉である体育館以外の部屋の鍵はどれ
も同じ種類であった。例えば、生徒会室の鍵を持ち出すふりをして音楽室の鍵を持ち出す
なんて事もできなくはないと思った。そこまでは外のカメラでもわからない。
「体育館以外の鍵を持ち出したのは柴田と福田だが…」
「生徒会室の鍵は確認したはずだから、じゃあ図書室の鍵を持ち出した福田か!」
「いや、日中図書室を使用したという生徒の証言も多数あった。それもない」
「やっぱり鍵は無理ってことか。となるとあとはあの窓しかないけど…」
そのとき圭織の携帯が突然音を立てた。圭織はすぐにそれに出る。
「うんうん…そう。あれは?うん、わかった、ありがと」
電話を切ると圭織はすぐに私の方をむき直り、徐に口を開いた。
「捜査課から、新情報がいくつか入ったわ」
「何?」
「まず一つ。あの時間、音楽室以外にも窓が開いている所があった」
「嘘、北校舎は全部締まっていたって聞いたけど」
「北校舎じゃない。南校舎の、音楽室から見てちょうど正面の窓」
「南校舎の音楽室向かい側…そこって確か」
「そう理科準備室前の廊下だ」
偶然?そんなはずはない。あまりにできすぎている。
「二つ目。焼却炉から髪の毛の燃えカスが見つかったそうよ」
「三つ目。高橋の死因は絞殺。首絞めね。死亡推定時刻は19:00〜20:00」
「最後におまけ、生徒会は今年の学校祭で仮装パーティーを企画していたって」
「それが何?」
「その為の衣装やカツラが生徒会室横の倉庫にたくさん転がっていたわ」
「なるほどね」
「これで、現時点で集められるだけの情報は集めたわ。あとは貴方の記憶次第よ」
「なっちの?」
「思い出して、あのとき現場にいた貴方にしかわからないこと」
「あのときの…」
「少しでも不自然な言動をしていた人物、その言葉と動きの一つ一つ」
私は頭を絞って思い出す。あの時あの場所にいた人物の動き、言ったこと。私が思い出
さなければ犯人は見つからないんだ。愛の仇を取る為にも、必ずみつけだすんだ。
「――――――――――!」
頭に閃光が走る。見つけてしまった。
な ぜ あ の 状 況 で あ の 娘 が あ ん な 言 動 を ?
でも、あの人が犯人だと、あそこでの辻褄が合わない。
いや待てよ。もう一つの矛盾。矛盾した台詞を吐いた人物がもう一人いる。
紐がほどけて行く。もしこの二人が組んだとすれば、密室の謎は解ける!
「犯人、わかっちゃった」
ダレダ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!??
>>355 >「犯人、わかっちゃった」
どうせなら、
「犯人、わかっちゃったんですけど。」
にしてほしかった…(w
さて、推理スレの解答修正するとするか…
ところで解答編はいつからはじめるつもりですか?>作者さん
358 :
_:02/10/13 16:04 ID:dZ4ZWqbQ
359 :
_:02/10/15 07:34 ID:UQQAml9x
ほぜん
360 :
辻っ子のお豆さん:02/10/16 11:21 ID:nZT8TovN
解答編の作成にてこずっていますが
いつ頃発表しましょうか?
完成次第、更新しちゃってよいのかな〜♪
完成次第でお願いします。
362 :
:02/10/16 12:14 ID:EzyMmbU5
>>360 いつ頃なんて言わず今すぐにでもお願いしますだ。
推理スレの探偵さんたちのお陰で犯人は何となく分かったんだけど
密室トリックはこれ以上議論しても解けそうに無いみたいなんで。
事件翌日の夕方、藤本美貴と福田明日香は生徒会室にいた。
「あぁ、どうしてこんなことになっちゃったんだろ」
「……」
「だからあんたなんかと組みたくなかったのよ!何とか言いなさいよ明日香!」
「あんまり大きな声出さないでくれる。誰かに聞かれでもしたらどうするの」
二人の間に険悪なムードが流れていた。とても日頃他人に見せる様な、会長と副会長と
いう関係には見えなかった。今度は声を細め、藤本は福田を睨み付けた。
「高橋を殺したのはあんたなんだからね」
「今さら何?もう遅いわ。あなただって共犯でしょ。」
「私はただ…!」
「あいつが憎かったんだろ。自分の愛する男をいともあっさり奪い取ったあいつが」
「フン、それは明日香、あんたも同じでしょ」
福田と藤本は同じ男に惚れて、互いにいがみ合う関係となった。ところが、その男をい
とめたのは二人のどちらかではない。高橋愛というぽっと出の一年生だったのだ。二人は
彼女を共通の敵と認め、ちょっと脅してやろうと呼び出したのであった。
「殺す気なんてなかった。あんたがカーテンで首を絞めたりなんかするから」
「原因は美貴のバカ力でしょ。私はちゃんと考えて手加減してたわ」
「何よ、私のせいにする気?」
「人のこと言える?フフフ…全部石川梨華のせいにした人が」
「それは明日香の考えでしょ」
「ええ、そうよ。自分でも惚れ惚れする案だったわ。やっぱり私って天才ね」
「悔しいけど、確かにそれは認めるわ。誰にもバレてはいないよね」
「完璧よ。馬鹿な警察はすっかり石川の犯行と思い込んでいる」
「わざわざカツラまで被って変装した甲斐があったね。そしてあの状況も」
「鍵もかかっていたし、みんな窓から石川が逃げたと勘違いしてる」
思惑通りだった。警察すらも天才福田の罠に陥っていた。このとき、藤本も福田も自分
達が重大なミスを犯していることには、気付きもしていなかった。廊下から足跡が聞こえ
る。バイトを終えた柴田が来たのだろう。二人はまた仮面を被る。普通の生徒会長と副会
長という仮面。何食わぬ顔で。おとずれた柴田も気付かない、今自分が殺人者二人と普通
に会話をしているということ。
三人が作業を簡単に済ませ、玄関を出るとそこには安倍なつみと飯田圭織がいた。
「待ってたわ、石川を捕らえる為にあなた達に聞きたいことがあったの。少しいい?」
安倍の問いかけに三人は頷く。「石川を捕らえる為」というフレーズに二人は油断して
いた。まぬけな刑事と頭の中で馬鹿にしていた。安倍は最初に柴田の方を向いた。
「柴田さん。事件の時あなたは確か、北校舎の方へ向かう足音を聞いたんだよね」
「はい」
「藤本さん。あなたは渡り廊下から音楽室へ向かう足音を聞いたんだよね」
「ええ」
「時間的にも、それは理科準備室を出た石川の足音に間違いない…よね、みんな」
安倍は確認する様に全員の顔を見渡す。三人とも同意する様に頷く。飯田はずっと腕を
組み黙り込んでいた。安倍が続ける。
「ところが、音楽室の扉には鍵が掛かっていた。さて石川はどうやって中に入ったのか?」
誰も答えられない。皆じっと黙り込んで、安倍の次の言葉を待っている。
「わかんないよね。当然。答えなんてないから。このとき石川は音楽室には入っていない。」
「どういうことですか?」
藤本が尋ねる。
「あなたが聞いた足音を最後に石川は消え、音楽室窓から見た校舎裏へとワープしたの。」
「ワープってそんな…」
「そう。そんなはずないよね。不可能なのよ。これが疑問その1。次に疑問その2」
「その2?」
「石川はどうやって音楽室で犯行できたのか?鍵は一日中保管されていたのに…」
また誰も答えられない。
「鍵はすぐ見える位置にあるから、なくなればすぐに平家さんが気付くはずよね」
「つまり扉以外から入ったってことですか?」
今度は柴田が尋ねる。
「扉以外となると窓しかない。でもそれだとまた可笑しな話になるの」
「……」
「石川だけじゃなく被害者も窓から入ったことになる。どう考えてもありえない」
「殺してから音楽室に運んだんじゃないですか」
「人を担いで二階の窓から入る。よっぽどの力持ちでもなきゃ無理でしょ。」
「梨華ちゃんにできる訳ないですね」
「ハシゴやロープの跡もない。マットや台座を使った形跡もない。何もないの」
「扉からも窓からも入れない場所での殺人。密室ですか」
「そうよ柴田さん。これは密室殺人なの。これが疑問その2」
しばしの沈黙。やがて安倍が静かに口を開く。
「でもねあったの。疑問1と疑問2が不可能じゃなくなる方法」
三人の顔に微妙な変化が出る。福田が聞く。
「どんな方法ですか?」
「疑問1は簡単よ。石川が二人いればいいだけ」
「――――!」
「そして疑問2の方。これも石川が二人いるとすれば解決できるの」
ちょいと予定が入ってしまって
続きは夜にでも
369 :
:02/10/16 12:29 ID:EzyMmbU5
だぁ〜、そりゃ無いぜ辻豆さん!
正になぶり殺し状態(w
推理スレは読んでないがやっぱりあの男がらみだったか。。。
すると、それまで黙り込んでいた飯田が前に出て、懐から一枚の紙を取り出した。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
13:00 藤本 体育館の鍵を借りに来る
15:00 柴田 生徒会室の鍵を借りに来る
15:30 福田 図書室の鍵を借りに来る
19:10 藤本 体育館の鍵を返しに来る
19:30 松浦 体育館の鍵を借りに来る
19:40 福田 図書室の鍵を返しに来る
事件後 柴田と松浦より生徒会室と体育館の鍵を返却
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
柴田福田藤本の三人は交互にその紙を除き込む。やがて福田が口を開いた。
「誰も音楽室の鍵は使っていないということですね」
「いいや使える。石川が…いや石川に変装した犯人二人が協力すればね」
福田藤本の顔色が変わる。そして飯田はその二人の名を告げた。
「福田明日香、藤本美貴。犯人はお前達だ」
柴田は思わず一歩後ずさりした。そして二人の顔を交互に見やった。藤本の表情は固まっていた。福田はあからさまに敵意剥き出しの表情に変わっていた。
「カオリが説明してあげる。貴方達二人にしかできない音楽室の鍵を持ち出す方法。」
「……」
「まず19:10に藤本が鍵を返す前、あらかじめ福田が図書室の鍵も藤本に渡しておく。
そして藤本は体育館の鍵を返すとき、素早く音楽室の鍵を取り、その場所へ代わり
に図書室の鍵を掛けておく。こうすれば音楽室の鍵はそのままあると錯覚される。
体育館以外は同じ種類の鍵だからね。19:30に鍵を借りに来た松浦にも気付かれない。
そして貴方達は普通に鍵を開けて犯行に及ぶ。19:40音楽室の鍵を持った福田が、
図書室の鍵を返すふりして、音楽室の鍵と入れ替え元に戻す。それで終わり」
藤本の顔色はすでに青ざめていた。福田は飯田を睨み続けていた。そして反論した。
「それができるという理由だけで、私達を犯人扱いするのですか?」
「いいえ、あなた達が犯人だという理由は他にもあるわよ。ねえ、なっち」
「そう。二人共、言っちゃいけないこと言ってた」
「音楽室の前で真里が来た時、藤本さんは何て言ったけ?」
「何て…って、中に石川がいるから手伝ってと」
「あのとき、誰も中にいるのが石川だなんて言ってなかったよね。何でわかったの?」
「―――!」
口元に手を当てふさぎ込む藤本、全身に鳥肌が立っている。
「そして福田さん。最初に玄関で私が愛のこと聞いた時、貴方は知らないと言った」
「……」
「だけど事件後階段で説明したとき、あなたはこう言ったよね」
「……」
「『許せない。先生の次は私の後輩まで殺すなんて!』って」
「……」
「どうして知らないはずの愛が後輩だって知ってたの?」
「……」
福田も藤本も、もう一言も発しなくなった。
「まぁ、そういう細かいミスの前に、実はもっと大きなミスがあるんだけどね」
飯田が付け加えると、福田と藤本は恐る恐る飯田を見た。
「犯人がわざわざ顔を見せるかバカ!」
校門の前に数台のパトカーが停まっていた。飯田の合図により中から刑事達がおりてく
る。すでに抵抗も逃走もできない状況ができあがっていた。二人の腕に無情な手錠が掛け
られる。藤本は身を震わせ泣きじゃくっていた。福田は呆然としていた。
「ごめんなさい、ごめんなさい…」
「謝って許されることじゃないんだよ。署に着いたら第一事件の話も聞くからな」
「ち、違います。あれは、あっちは私達じゃ…」
「嘘付け。少しでも罪を軽くしたいってのか、身狂いぞ!」
「本当に違うんです。私達は村田先生には関係ないです!」
男刑事達に取り押さえられ泣き叫ぶ藤本を見ながら、安倍なつみはどこかに違和感を
感じていた。事件解決した気がまるでしていなかったのだ。
(何が起きた!?)
目の前が白い靄に包まれていた。何も見えない、叫び声と喧燥が聞こえる世界。
視界を取り戻そうともがいた。どれくらいの時間を別世界で過したのかわからない。
霞が薄れ、ようやく視界が取り戻せてきた。辺りに同僚の刑事達がいた。圭織もいた。
皆、何が起きたのか理解できていない様だった。そして異変に気付いた。
福田と藤本の姿がなかった。
二人に手錠を掛け、パトカーへと連れて行く間に、突然煙幕が吹き荒れたのだ。
そして福田と藤本がその場から忽然と姿を消していたのだ。
(終ってはいない)
それは事件がまだ続いていることを暗示していた。
ま だ な に も お わ っ ち ゃ い な い
〜第7話 終わり〜
>>375 訂正ありがとうございます。
見苦しい所をお見せして申し訳ありません。
よし、今度は間違えてない。
おお、ストーリーが急展開!
この後どうなる?
辻豆さん、第7話完乙れす。
あ〜、早く青のののたんに会いたい!
素朴な疑問なんですが…。
事件には、超常現象的な事が関係しているのですか?
だって犯人(福田・藤本)を、護送しようって時に都合良く霧が懸かるなんて、普通在り得ないでしょ?
そうなってくると何でも有りって感じで、真犯人は作者さんの胸先三寸だから、推理のしようがありませんよね?
まぁ〜、面白いから別に良いんですけどね。
作者さん、ガンバレ。
>>381 霧じゃなくて煙幕。だから誰かが故意的にやったと思われ。
>>381 推理させる本編では超常現象は基本的にはありません。
あってはミステリーとして成立しませんので。
種明かしすると、これは何者かによって煙幕弾が投げ込まれたのです。
但し「幽霊編」等の別シナリオやバットエンドでは超常現象もあるかも。
男がらみで犯人はぁゃゃだと思ってた。
hozenn
更新まだかなぁ〜
>381 もっと漢字勉強しる!
>387
霧と靄(もや)のこと?
それとも「霧が懸かる」⇒「霧が掛かる」?
更新期待sage
390 :
:02/10/23 00:02 ID:zf/+GVLL
hozen
保全
392 :
辻っ子のお豆さん:02/10/24 11:08 ID:sea6dACr
〜第八話 青の章 そして誰もいなくなった〜
雨が降り出した。
一寸先も見えない程、強い雨だった。
足元が滑り、少女は身を転ばした。
そのはずみで、繋いでいた手が離れてしまった。
泥塗れの地面に倒れて、少女はすぐに起き上がった。探した。
繋いでいたあの人の手を。
愛するあの人の顔を。
大事な約束を交わしたあの人を。
大声で呼んだ。あの人の名を呼び続けた。
激しく降り続ける雨が、少女の声を無情にも掻き消した。
雨は降り続けた。
何も見えず、雨音しか聞こえない。
少女はガムシャラに走り始めた。あの人に追いつこうと。
それは間違いだった。少女の探したい人物は少女を探す為戻っていたのだ。
二人は互いに反対方向へと進んでいく。
二人の距離が徐々に遠ざかって行く。
雨が止むとき、少女の視界にあの人の姿はなかった。
森の中にたった一人で取り残された。
握り締めた手には、その温もりももう失われていた。
「真希さーん!!」
森の中を歩きながら、私は大声で呼び続けました。しかし返事は返ってきません。耳に
入ってくるのは、枝葉から零れる雫の音と、鳥の囀る声だけでした。
(あの小屋に戻っているかも)
そう思った私は、皆で休んだあの小屋へ戻ることにしました。海岸沿へ行くと言ってい
たひとみさんと里沙、森の奥へ行くと言ってった梨華さんと麻琴、結構な時間が経ってい
ることだし、きっとみんなももう戻っていると思いました。
(もうびしょびしょだぁ)
水浸しになったTシャツが歩くのに邪魔となり、私は一旦立ち止まりました。服を捻る
と水が溢れ落ちます。私は上半身裸になり、着ていたTシャツを雑巾の様に思い切り絞り、
水分を落としました。
ガサッ…
そのとき後方で草の揺れる音がしたのです。私は慌ててTシャツを胸元に寄せ振り返り
ました。少し遠くで草影が揺れているのを見つけました。
「誰ぇ?」
呼びかけると物陰はピタリと止まりました。そのまましばらく時間が流れました。
「誰え?」
もう一度言いました。そして距離にして約10mの草陰を私は凝視し続けました。
麻琴、里沙、あさ美、真希さん、ひとみさん、梨華さん達ならば出てくるはずです。
(この島には他の誰かがいる?)
昨夜の出来事を思い出しました。闇夜に逃げ出した人影。
「おぅ!のの、セクスィー!」
ノーテンキなその声に、私の注意は草陰から逆側へと移る。向こう側から歩いてきたの
はひとみさんでした。そして私は上半身裸のまま立ち尽くしていたことを思い出し、慌て
てTシャツを着込みました。その後、我に返ってもう一度草陰の方に向き直りました。先
程まで感じていた人の気配がなくなっていました。
「もうよっすぃーのバカァ!」
「うわ、なんだよ、見ちゃいけなかったか?」
「そうじゃないよ。見逃しちゃったじゃんかー!」
「何を?」
「誰かそこにいたの。ののを見てたの」
「ノゾキ魔か、最低だな」
駄目だ。この人に説明してもちっとも話が進まない。
「ねえ、よっすぃー。のの達以外にも絶対誰かいるよ。」
「野生のサルでもいたんじゃない?それよかさ、新垣知らない?」
そういえば一緒にいるはずの里沙の姿が見えない。私は知らないと首を横に振りました。
「あの雨のせいではぐれちゃったんだよねぇ。まいったなぁ」
「のの達も。」
「しょうがない。とりあえず先に戻ってみる?」
当ても無く森を探し回っても、簡単には見つからないと判断し、私達は一度小屋に戻る
ことにしました。雨で濡れたせいで足元がかなり歩きづらくなっており、戻るまで30分
くらいかかりました。私とひとみさんが小屋の扉を開けると、中には寝たきりのあさ美し
かいませんでした。他の誰も戻ってきてはいませんでした。
1.しばらく小屋で待ってみる
2.二人でみんなを探しに行く
3.一人が小屋に残り、一人がみんなを探しに行く
2
1れす
3やで
1
1だポキッ
更新*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*待っていた!!
3ポ
辻豆さんIDが海
3だろ、うん
動きのありそうな3de!
407 :
:02/10/24 18:16 ID:+EM98lwD
2・・・
よしののでマターリ…♥
1で。
1で…
よっすぃの側面も見てみたいので・・2を。
1de
412 :
:02/10/24 23:01 ID:GtcTm0Ic
11111
1がいいよー
1でア〜イ!
2で
壱
単独行動はヤバそうだから2で
1で
3
こんこんを置いていけないから 3
1で
421 :
mhl:02/10/26 23:04 ID:Zf7ht7Jj
3
1
3でおながいします
424 :
辻っ子のお豆さん:02/10/27 10:13 ID:4poMrlyu
しばらく小屋で皆の帰りを待ってみることにしました。私とひとみさんはそれぞれあさ
美の両脇に腰を下ろし、扉をじっと見詰め続けました。
10分…20分…30分…1時間…
「いくら何でも遅すぎる!」
いよいよ痺れを切らしたひとみさんがおもむろに立ち上がり叫びました。私ももうじっ
としている気はありませんでした。外へ探しに行こうと顔を見合わせました。そのとき、
小屋の扉を弱く叩く音、そしてか細い声が聞こえたのです。
「だれか…だれかいる!?」
梨華さんの声でした。形相を変えたひとみさんが扉を開けると、そこには泣き顔の梨華
さんと血まみれの麻琴がいました。驚きの余り私は悲鳴をあげてしまった。
ひとみさんが梨華さんに詰め寄ります。梨華さんは麻琴を床に下ろし、震える体をひと
みさんに預けました。麻琴の背中には深い傷痕が見えました。
「何があったの梨華ちゃん!?」
「わかんない、わかんない…見つけたら麻琴ちゃんが倒れていたの」
「落ち着いて最初から説明して」
「あの雨のせいで麻琴ちゃんと逸れて…それで探していたら、小さな悲鳴が聞こえて…
行ってみたら、血だらけで倒れていたの。私どうしたらいいかわからなくて…」
「だから、ここまで担いで運んできたの」
「うん」
「ごっちんと里沙ちゃんは?知らない?」
「知らない、見てないよ」
私は恐る恐る麻琴の手に触れました。冷たい、いつも元気に私達を引っ張っていてくれ
たあの麻琴の面影はどこにもなく、ただ冷たかった。
「まこっちゃん、まこっちゃん!」
僅かだけど、まだ胸は上下に動いていました。私は泣きながら彼女の肩を揺らしました。
麻琴は静かに眼を開きました。そして私達の方を見…
「あうあわあー!!」
突然麻琴は目を血走らせ叫びながら後退を始めました。だけど彼女の口内は血だらけで
まともな言葉にはなってはいませんでした。だが明らかに恐れていた。何かを…
「どうしたのまこっちゃん!大丈夫だよ、ここには私達しかいないから!」
「いうれいああいおおー!」
「まこっちゃん!」
叫び続けた麻琴は血を吹いて、そのまま横にバタリと崩れ落ちました。もう胸の動機も
見えませんでした。
「いやだああああああああああ、まこっちゃあああああああああん!!」
もうどうにもならなかった。あいぼんに続いて、またしても大事な友達を失ってしまっ
た悲しみ、涙が止まりませんでした。いや、これはあいぼんの死と訳が違う。麻琴の死は
明らかに人為的な死、つまり殺人でした。泣き続ける私の体を、後ろからひとみさんと梨
華さんが包んでくれました。小屋には、泣きながら抱き合う私達3人と、眠り続けるあさ
美、そして一つの死体。真希さんと里沙は未だ戻らずにいました。
「私、探しに行く!」
ここにいない二人の身を案じたのでしょう。ひとみさんが急に走り出しました。私は泣
いていて反応が遅れ、気が付いた時にはもうひとみさんの姿は森の奥へと消えていました。
梨華さんも後を追おうと外へ走り出していました。
「待って、ののも行く!置いてかないで!」
一人残されることが急に怖くなり、私は梨華さんの服を後ろから引っ張りました。梨華
さんは振りむいて、泣き顔の私に優しく微笑みかけてくれました。
「そうだね、ごめん。一緒に行こう」
私は梨華さんと手を繋いで、ひとみさんの後を追いました。でもすでに見えなくなって
おり、完全に見失ってしまいました。私は不安で不安で押しつぶされそうでした。
(もし真希さんも麻琴の様に…)
考えたくない想像が嫌でも頭の中をよぎってくるのです。怖くて仕方がなかった。何か別
の話題を考え様とがんばったが自力ではできそうもなかった。それで私は梨華さんに頼っ
たのです。
「何かお話してください」
深く静かな森は、嫌でも恐怖を誘います。梨華さんにもそれがわかっていたので、私の
申し出に快く応じてくれました。
「いいよ、ののちゃんはどんなお話が聞きたい?」
「えーとねー」
1. 真希とひとみのこと
2. 梨華の学校のこと
3. やせる方法
2だニダ。
アウアウアー
3で
2
433 :
名無し:02/10/27 10:43 ID:Pq5ll++F
2ダァァァァァッァ
現在のののたんに至る過程を是非。
3で。
ここは2を希望
436 :
:02/10/27 12:58 ID:oYERzPCI
2
437 :
:02/10/27 14:13 ID:cHGtWbEl
22222
2がいいよー
3もいいけど、ここは2で…
直球勝負、1で
1がいいな
経験者が語る3で
3がいいが、2で
ストレートに1
2かなぁ〜
3がいいです。
2がいいです
2
全部でもいいよ
2
1で
3de.
間に合うだろうか・・・3
2も捨てがたいが・・・
やはり3でア〜イ!
2で。
3です。
2がいいです。
まこが・・・まこが・・・。・゚・(ノД`)・゚・。
1で
457 :
辻っ子のお豆さん:02/10/29 13:18 ID:WHgJImDW
3に一票
って言ったらダメ?
3ニダ。
459 :
ちゃん:02/10/29 19:21 ID:TeK2YJ7R
1でお願いします 。 ののが一番気になることやとおもうし。
460 :
ちゃん:02/10/29 19:22 ID:xnC6e/Bw
さげわすれましたm(_ _)m
3
作者の意向のままに。(w
3をキボンヌ。
2で
33333333333333333333333333!
バッドエンドに行きそうなにおいのする・・・
3で
467 :
きら:02/10/30 01:53 ID:1VId3/Yz
1がいいのれす!!
3da
3しか書けない
3が読みたいな(辻豆さんも書きたいみたいだし)
>>457 辻豆タンは更新以外の雑談等はsageだじょ
2で逝きまっしょい
でもやっぱ3で。
3
参で〜。
もう遅いかな・・・
3で
476 :
475:02/10/31 19:44 ID:K/82LaSt
IDがlastだ・・・
更新まだかな〜。3!
478 :
辻っ子のお豆さん:02/11/01 06:47 ID:A4BSv9rW
>>457 本当に申し訳ないです。
自演みたいでこういう事はしたくなかったけど
最近の辻見てたら3で書きたくて仕方なくなってしまって…
今回だけ許して下さい、今後は控えます。
この状況でこんな話題は不謹慎だけど、逆にそれくらいの方が怖さを忘れることができ
て良いと思いました。
「やせる方法教えて下さい」
「やせる方法?」
「うん、ののも梨華さんみたいにきれいになりたいんです」
その気持ちは本当でした。背も小さくて、足も太くて、お腹も出てて、全然女の子らし
くない私にとって、梨華さんは理想そのものくらい輝いて見えたのです。
「ののちゃんは今でも十分可愛いと思うけど」
「駄目、かわいくないの。もっと大人っぽくなりたいんです」
「どうしたの、急に?」
「え、あのー」
「好きな人でも、できた?」
梨華さんはたまにするどい。
後藤真希さんは眩しかった。その振る舞いにはオーラがあった。二つ違いとは思えない
くらい、私の眼には彼女が大人の女性に写った。私はあの人の隣にいても恥ずかしくない
存在になりたかった。例えばよっすぃーや梨華さんの様に。こんな相談、恋のライバルで
あるよっすぃーにはできません。だから梨華さんにしか聞けなかったのです。
「うん、だからやせてもっときれいになりたいの」
「そっか、ののちゃんも女の子なんだぁ。いいよ教えてあげる」
「本当!」
「気持ち分かるから。実は私も昔、ちょっと太ってたんだよ」
「ええー!」
すらっと伸びた細い手足、締まったウエスト、とても今の梨華さんからは、太った姿等
想像できません。私はお腹のお肉をぷにっとつまんだ。
(ののもあんな風になれるかなぁ)
「どうやってやせたんですか?」
「特別なことはしてないよ、自分で決めたことを守り続けただけ」
「?」
「夜お菓子を食べないとか、毎日腹筋を続けるとか」
「なるほど」
「何をするにしても大事なのは自分の意志。決心を曲げない強い意志だよ」
「わかった。ののも決心した。もうお菓子食べない。毎日腹筋する。」
「アハハ…単純」
自分で言うのも変だけど、私の決心は固かった。大好きなお菓子を止めてでも、私はあ
の人の隣にいたかった、それくらい好きで好きでたまらなかった。
「でもねののちゃん。やせるやせないより、もっと大事なことがあるんだよ」
「なに?」
「外見じゃない、ありのままの自分を見てもらうこと」
「きれいになったののを見てもらうことと違う?」
「ウーン、まだ難しいか、そのうちののちゃんにも分かるよ」
この時の梨華さんの言葉、その意味を知るのはずっとずっと後でした。
気が付くと、話が弾みずいぶんと遠くまで歩いて来てました。見覚えがあると思ったら、
ここは真希さん達と最初に出遭った場所の近く、茂みの先にあの谷が見えました。ここで
私は真希さんに助けられたのです。
「何か落ちてる」
ふいに梨華さんが崖の手前を指差しました。そこに落ちていたのは赤い靴、私達はそれ
に見覚えがあった。
―――――――――――――――――――――――――――真希さんの靴
全身から体温が抜けていく感じ、一瞬にして体が凍り付いていく。私は崖の際まで走っ
た。崖から下を恐る恐る見下ろすと、海へと通じる谷底で波が激しく岩を打ち付けていた。
何かが岩陰に引っ掛かり波に打たれていた。それにも見覚えがある。見たくない、信じた
くない。真希さんの上着によく似ていた。私は声にならない悲鳴をあげた。真希さんはも
うどこにもいなかった。
「死ぬなんて言うな!あんたはまだ生きてるでしょ!」
真希さん…もう死ぬなんて言わない
「私が、あんたの生きる支えになってやる。」
真希さん…あなたが私を救ってくれた
「生きて日本に帰れたら、一緒に暮らそうか」
真希さん…約束したよね
「私は辻希美を愛している」
真希さん…
「どうしてだよおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
天に向かって吠えた。家族を…親友を…そして今度は…
ワタシハスベテヲウシナッタ
484 :
ちゃん:02/11/01 07:36 ID:z5OsVREC
あっ!更新されてる!!待ってました!かなり気になるところですね・・・。ののはどーなるかこの先楽しみにしてます。
。・゚・(ノД`)・゚・。
♪すんげぇ〜すんげぇ〜すんげぇ〜すんげぇ〜しょーせつ
487 :
辻っ子のお豆さん:02/11/02 16:43 ID:z0HXZugR
嘘だ!嘘に決まってる!私は信じない!絶対に信じない!真希さんが死ぬはずない!
私を置いていなくなっちゃうはずない!嘘だよね!嘘だ!誰か嘘だと言って下さい!
「真希さん…」
真希さんはここで私を助けてくれたんだよ。
私に生きろって言ってくれたんだよ。
だから私は決意したんだよ。
お父さんもお母さんもお姉ちゃんもあいぼんもいなくなって
死んじゃいたいくらい、辛くて泣きたくてさびしくてどうしようもなくて
だけど生きていこうって、がんばろうって思ってたんだよ。
それもこれも全部あなたがいたからなんだよ
どうしてなの、どうしてなんだよ、どうしてこうなっちゃうんだよー!
もう何も見えない。まっくらな世界。私は何を頼りに歩いていけばいいの?
「駄目!ののちゃん!」
声が聞こえた。私は崖から身を乗り出していた。梨華さんが捕まえてくれなければその
まま落ちていたかもしれない。ゆっくりと振り返ると、梨華さんも泣いていた。
「ごっちんは落とされたんだよ」
「…」
「ごっちんはここに崖があること知っていた。間違っても一人で落ちる訳ないよ」
「…!」
「麻琴ちゃんを殺した誰かが、ごっちんも殺したんだ!」
震えていた。梨華さんも、私も。言葉にはしたくない恐怖が全身を突き抜ける。
「誰かが…私達全員を殺そうとしているんだ。」
もう頭が訳わからなくなっていた。おかしくなっていたんだ。
怖くて怖くて怖くて怖くて…ただ怖かった。
「もしかしたら、もう里沙もよっすぃーも…」
私は口に出してから、言わなきゃ良かったと後悔した。余計怖くなるだけだったのだ。
そして一人の友人の顔を思い返した。紺野あさ美。彼女を一人で置いてきたままだった。
「梨華さん、あさ美が!あさ美が危ない!」
私はすぐに立ち上がって元来た道を走り出した。
色々な事を考えている様な、何も考えてはいない様な頭の中。
ただがむしゃらに走り続けた。何かをしていないと辛くて死んじゃいそうだったから。
森の中をどれくらい走り続けただろうか。
途中で何度もつまずきそうになりながら、私は小屋へと戻って来た。
「あさ美!!」
扉を開けた…そこには…
変わり果てた麻琴の死体が一つ。それだけだった。
意識を失い眠り続けていたはずのあさ美の姿は、どこにもなかった。
静寂が耳を付いた。
小屋の壁には、赤く「アヤ」と書かれていた。
「?…梨華さん」
ふと我に返り、後ろを振り返る。梨華さんは付いて来ていると思っていた。
誰もいなかった。
「梨華さあああああああああああん!!!!!」
私は大声で叫んだ。また叫んだ。しかしどれだけ叫んでも返事は返ってこなかった。
1. 梨華さんは途中で迷子になったのだと思った
2. 梨華さんも何者かに殺されたのだと思った
3. 梨華さんはわざと姿を消したのだと思った
491 :
:02/11/02 16:45 ID:+AmE1BDk
_____ _____ _____
|書き込む|名前:| |E-mail :|sage |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∫ /) ↑ ↑ ↑
/ ̄ ̄ ̄ ̄\ // / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/\ \ / | / つ^^ヽ | こんな糞スレに書き込む時は
| | (・) (・) |/ テノノノ < メアド欄に半角で「sage」と書くのじゃ!
(6-------◯⌒つ| r'^^´ \____________
|∨ _||||||||| | ノ____
YOU!(⌒)/ \_/ /| | ̄ ̄\ \
,-r┤~.l ____/\/| | | ̄ ̄|
rf .| | ヽ l:l / | | |__|
.lヽλ_八_ ,, ̄) Y |__|__/ /
`ー┬‐-ー' ̄ | ̄ ̄ ̄ ̄| 〔 ̄ ̄〕
辻豆さん乙です。
赤の章とのからみも考えると、3を選びたいけど
あえて1で!!
493 :
ちゃん:02/11/02 18:51 ID:5tOuFemJ
更新乙です。ここは3にします。コンちゃんは一体どこに・・・
494 :
ちゃん:02/11/02 18:52 ID:0Touf0UM
下げ忘れました。ごめんなさい。
2で
2かな。
3で。
話しの流れだと
ののは皆殺されるって思ってるみたいだから
2が一番自然かな。
1かな?
あえて1を選びたい
2でア〜イ!
ごめんよ梨華タン…。
1で
2で
あえて3で
2で
2で
2でしょう
1de
2で。
2かな
2かな
まだ話に追いついてないけど、2かな。。(おぃ
513 :
:02/11/04 00:29 ID:aAdFqeVQ
22222
2がいいよー
514 :
名無し:02/11/04 18:42 ID:H5eE2ceH
2でお願いします
515 :
やぐれ:02/11/04 20:27 ID:cyex2s78
2かも。
516 :
_:02/11/04 23:07 ID:aib1OST1
2
517 :
辻っ子のお豆さん:02/11/05 20:11 ID:Sh2n412i
梨華さんも何者かに殺されたのだと思った。ガクガクと全身が震えてきた。
(もしかしたら、もう私以外の全員が…)
最悪の考えを取り払おうと、頭をブルルと横に振りました。
(そんなはずない!)
私は元来た道を再び走り始めた。震える体を両腕で包み込みながら…
――――――――――――石川梨華の死体――――――――――――
目の前にそれが転がっていた。胸にするどい木の枝が突き刺さっって絶命していた。
開いた口が塞がらない、もう悲鳴すら出ない。想像は現実となり、私の目の前に現れる。
さっきまで一緒にお話していた梨華さんが…
内緒でやせる方法を教えてくれた梨華さんが…
真希さんの死で共に涙を流した梨華さんが…
殺されていた。
私は逃げ出した。
何かに足が引っかかり躓いた。地面に転がった私は、振り返りその何かを見た。
――――――――――――新垣里沙の死体――――――――――――
ずっといなくなっていた友人が、皆と同じ様にやはり殺されていた。
もう感覚も麻痺していた。私はまた逃げ出した。
「いやああああああああああああっ!!!」
そのとき遠くで悲鳴が聞こえた。誰の声?いやもう二人しかいない。
よっすぃーか、あさ美である。
そしてずっと自分の中で考えない様にしていた疑問が頭を埋めようとしていた。
(殺人鬼は私達の中にいる)
私はずっと、この殺人鬼を私達以外の誰かだと信じていた、いや信じたかった。
私達の中にそんな奴がいるなんて、信じたくなかったから。
ずっと存在しない別の誰かのせいにしていたんだ。都合よく。でももう…
(麻琴も、真希さんも、梨華さんも、里沙も殺された)
(あと生き残っているのは私とよっすぃーとあさ美だけ)
(そして今の悲鳴、よっすぃーとあさ美、どちらかが被害者でどちらかが殺人鬼)
(つまり今この島にいるのは…私と殺人鬼だけってこと?)
考えたくない考えが次々と浮かんでは消えて行く。
私は恐る恐る悲鳴の聞こえた方へと向かった。
どうせ逃げ場はないんだからどこに居ても同じだと思ったのです。
そしてありえない現場に遭遇する。
――――――――――――吉澤ひとみの死体――――――――――――
――――――――――――紺野あさ美の死体――――――――――――
森の中の小さな広場で、血に染まった二人の死体が折り重なるように落ちていた。
(あれ?)
もう計算もできなかった。あと誰が生きているの?
私しかいない。そうなんだ。他に誰もいない。
訳がわからなかった。この島で何が起こっていたのか?どうして皆殺されたのか?
なんにもわからなかった。取り残されたみたいだった。
ナニモナイダレモイナイタッタヒトリノセカイ。
嫌。
「ののもみんなの所に行くね」
私は鋭く伸びた木の枝を拾い、それを自分の喉に突き刺しました。
血がピューっと吹き出しました。
これでののもみんなの所へいけるね、ワーイ。
めでたしめでたし。
END No.13「そして誰もいなくなった」
ぎゃーアガサ・クリスティーだ!
ENDリスト(現時点までの分)
青END No.1「殺戮の始まり」
青END No.2「まんぷくなのれす」
青END No.3「落下」
赤END No.4「バーウッドストック」★
赤END No.5「熱き鼓動の果て」
青END No.6「ぶりんこうんこ」
赤END No.7「モームス最大トーナメント」★
赤END No.8「しないよ」★
赤END No.9「オラウン…」
青END No.10「失恋LOVEソング」
赤END No.11「幽霊編」★
赤END No.12「透明人間編」
青END No.13「そして誰もいなくなった」★
じゃあ、1でお願いします
525 :
ちゃん:02/11/05 22:40 ID:oVeCG4el
3でお願いします。ののの運命やいかに!!
526 :
:02/11/05 23:27 ID:1R4pShmS
33333
3がいいよー
527 :
:02/11/06 08:04 ID:3WoIQA6x
エンドリストをみるとやっぱり赤の章で
愛タンが死ぬのは避けられないんだな
3で
528 :
辻っ子のお豆さん:02/11/06 15:38 ID:jEWDjl7q
梨華さんはわざと姿を消したのだと思った。ガクガクと全身が震えてきた。
(もしかしたら、梨華さんが…)
最悪の考えを取り払おうと、頭をブルルと横に振りました。
(そんなはずない!)
私は再び走り始めました。震える体を両腕で包み込みながら…
何かに足が引っかかり躓いた。地面に転がった私は、振り返りその何かを見た。
「里沙ちゃん…?」
ずっといなくなっていた友人が倒れていたのです。後頭部を何かで叩かれた跡が残って
いました。私が彼女の肩を揺らすと里沙は僅かに眼を開きました。まだ生きている!
「里沙ちゃん!里沙ちゃん!大丈夫?」
里沙は首を横に僅かに振る。口から止めど無く胃液と血が吹き出て来ている。素人の私
の眼から見てももう助からないことは明白でした。
「里沙!誰に?誰にやられたの?私達の知らない人?」
泣きながら里沙は首を横に振った。そしてそのまま息を引き取った。
(え?)
頭が混乱してゆく。里沙は殺人鬼が知らない人かという問いに首を振った。
(それが意味すること)
(殺人鬼は私達の中にいる)
私はずっと、この殺人鬼を私達以外の誰かだと信じていた、いや信じたかった。
私達の中にそんな奴がいるなんて、信じたくなかったから。
ずっと存在しない別の誰かのせいにしていたんだ。都合よく。でももう…
殺 人 鬼 は 私 達 の 中 に い る !
どうしようもない現実が私の恐怖を狩り立てる。
「ああーーーーーーーーっ!!」
そのときだ。遠くで誰かの叫び声が聞こえた。誰だ!?
(まだ生き残っているのは…)
(私と…)
(梨華さん…)
(よっすぃ…)
(あさ美…)
(もう四人だけ)
悲鳴の聞こえた方へ行くべきなのか、それとも逃げるべきなのか?
(逃げる?一体どこへ?逃げ場なんてないよ)
(一体誰が殺人鬼なの?誰がみんなを殺したの?どうしてこんなことするの?)
私は考えた。
1. 石川梨華が犯人だと思った
2. 吉澤ひとみが犯人だと思った
3. 紺野あさ美が犯人だと思った
4. その他
推理しようがないと思いますが、まぁ推理してみてくらはい
532 :
ななし:02/11/06 16:10 ID:O5BBOxNu
4だと思う。
前々会から犯人を勝手に決めてるのですが(w
4でヨロシコ
2で。
4でしょ
4でいきましょい
4で
4で松浦
539 :
ちゃん:02/11/06 20:15 ID:SiLdDwLx
4で!!
4でごっちん。
4
542 :
:02/11/06 23:26 ID:bW9SVuk/
33333
3がいいよー
4でつんく
544 :
ななし:02/11/06 23:48 ID:x/Q8TyuL
4。
後藤の死体は確認していない。
4。あやや登場キボーン。
546 :
さくら:02/11/07 00:07 ID:uGUmvEnY
はじめまして!!4であいぼん!!以外と・・・
4でゆきどん
3でおながいします。
3やよ
4でダニエル
551 :
:02/11/07 18:36 ID:VAHp+PLB
4でダニエォ
552 :
辻っ子のお豆さん:02/11/07 18:51 ID:oKa8hdok
553 :
まきたん:02/11/07 19:18 ID:NUrjHy2N
4でのの
554 :
ちゃん:02/11/07 19:30 ID:MbCNMSV3
4で後藤。
556 :
やぐれ:02/11/07 22:53 ID:qH+siyVq
最初から勝手に犯人こんこんでみてたので3
初心に返って4で福田
4!あいぼんっぽい。なんとなく。
559 :
奈々史:02/11/08 00:31 ID:DG8URh0V
4であいぼん。
2でア〜イ!
一度バッドエンドが見てみたい…。
561 :
:02/11/08 02:42 ID:v54iDp8o
4で保田クラッチ
あほかおまいら!
このときのののたんの心情になって考えてみろ!
ごっちんやあいぼんなんて思い浮かぶはずねえだろ!
え、じゃあ誰だって?あいつだよあいつ!
4でヤンジャン
563 :
553:02/11/08 09:40 ID:OfNcDUGx
失敗した…
4であいぼんで
動機は飛行機墜落したときにのの達より先に脱出してて
怖くなってその場からいったんは逃げたけどののが心配になって
戻ってきたらののは他の人たちと仲良くやっていてあいぼんはショックを受けて
ののを独占するために他のやつらを殺そうと考えたんだ!
普通に考えれば赤との絡みで1
しかしここは話を面白くするために4で後藤か加護。
後藤は死体が確認されていないし、加護は死んだと思わせている事がミスリード(ロバート・ブロックの「サイコ」の例もあるしね)
まぁーミスリードは後始末の難しさがあるから、あまり多用すべきではないけど…。
565 :
なむさん:02/11/08 15:44 ID:MqTeOT8g
4で後藤
4。あいぼん
4で昇竜拳
568 :
辻っ子のお豆さん:02/11/09 11:30 ID:MAP1PvHM
(犯人はあいぼんだ!)
(飛行機墜落したときにのの達より先に脱出してて、怖くなってその場からいったんは逃
げたけど私達が心配になって、戻ってきたら私が他の人たちと仲良くやっていてあいぼ
んはショックを受けて、私を独占するために他のやつらを殺そうと考えたんだ!)
(あいぼんを止めなきゃ!)
答えを見つけた私は再び走り出した。悲鳴の聞こえた場所に辿り着くと、よっすぃーが
血まみれで倒れていた。あぁ、あいぼんにやられたんだ。
「よっすぃー!」
私は叫びながら彼女の体を抱き起こす。背中から止めど無く血が吹き出していた。でも
まだ意識はあった。よっすぃーは私の顔を見ると、こんな状況だってのに微笑んだ。
「のの…」
「あいぼんでしょ!あいぼんにやられたんでしょ!」
「誰それ…?」
「え?」
「やられた、あいつだ。ずっと寝たふりしてやがった」
「え?」
あれ、話がおかしい?あいぼんじゃないの?それってまさか…
そのとき後ろの草むらがざわっと音を立てた。するどい殺気を感じる。
「逃げろ!ののっ!」
よっすぃーの声に私は振り返る。尖った枝を手にしたあさ美がそこにいた。枝の先が紅
く染まっていた。あまりの出来事に頭が真っ白になって何も考えられない。鬼気迫る表情
のあさ美が私に襲い掛かってきた。
ザクッ
(刺された音…やられた…私殺された…痛い…痛い…痛くない…あれ、痛くないぞ。)
恐る恐る眼を開けると、血に濡れた大きな背中がそこにあった。よっすぃーの背中。
「のの、逃げろ」
「よ、よっすぃー」
ひとみさんだった。ひとみさんが私を庇う為に、傷ついた体を無理矢理起こし、私とあ
さ美の間に入ったのだ。だがそのせいで…。私は崩れ落ちるひとみさんを抱き止めた。
「よっすぃー!!」
「へへっ、痛え…ちっと無理したみたい」
「どうして?どうしてこんなことするんだよぉ!」
「だって…だって私、ののが…」
吉澤ひとみの瞳から一粒の雫が落ちる。
最強のハンサムガールは静かに息を引き取った。
「ののちゃん?私…私…」
あさ美は震えていた。とてもさっきまでの殺人鬼の形相には見えない。
でも間違いない。あさ美がよっすぃーを刺したという現実は変わらない。
「あさ美ちゃんが、みんなを殺したの?」
「違う…違う…お願い、信じて。私何も分からなくて…」
1. 殺人鬼を信じられるはずない、逃げる。
2. とりあえず話だけでも聞いてみる
3. みんなの仇、あさ美を殺す
気持ち的には1、でもそれではつまらないので…。
何時でも逃げれる体制をとりつつ2。
もしかして紺野って、ミステリーではよくあるアレですか?
よしののイイッ!!
コンコンのお話も聞きたいけど、
ここは一つドラマティックに3。
3de
575 :
ちゃん:02/11/09 12:47 ID:FVC1y083
そう来たんですね・・・くやすぃ〜!
でも冷静に2で!
1で!
577 :
やぐれ:02/11/09 13:41 ID:t9xq0BAk
2か!
1か・・・。
でも怖いな。
579 :
コナン:02/11/09 15:26 ID:QtIqbfwO
2でおねがいします。
そんな事より、尖った枝って...。
紺野では無理だと思います。
この凶器(枝が細い場合)で殺すには、目とか口の中・喉等の急所を正確に狙わないと刺さりません。
太い枝だとして男性(工作員など訓練を受けた人や力が強い人)なら可能かもしれませんが、中学生の女の子(素人)に急所を正確に刺す事(腕力も)が可能でしょうか?
実際にやってみて下さい、背中(喉や腹部でもそれなりの力と技が必要)にはなかなか刺さらないものですよ。
だから単純にナイフとかの方が良いと思いますよ。
まぁ〜小説の中の事ですからリアルさは無くても構わないですが。
どれやってもバッドっぽいけど
一番楽しそうな3de
3で
582 :
まきたん:02/11/09 18:52 ID:UZn4ONC9
まさかそのまま使っていただけるとは!
2で
>>572 アレは反則っぽいから、あんまり出したくないけど、さてどうでしょう?
>>579 火事場のくそ力ということで。いやあるいは川o・-・)なら平時でできるかも
>>582 読者に選択を任せるサウンドノベルですので
読者の意見は積極的に取り入れてゆきます。
それが他の小説との大きな違い、良くも悪くも・・・
ごっちんがほんとに死んだのか聞きたいので、
2でおながいします
どうしよう・・・
1で
2で
587 :
奈々氏:02/11/09 22:21 ID:PJeMNvwL
2で
3で
589 :
:02/11/10 00:22 ID:oAfLJIkO
22222
2がいいよー
3
ここは思い切って3で!
2!話が聞きたいです
足折れてなかったけ・・・?
3でア〜イ!
みんなのかたきなのれす!
595 :
辻っ子のお豆さん:02/11/10 17:01 ID:z1MOHA6P
とりあえず話だけでも聞いてみる。何時でも逃げれる体制をとりつつ。
「まこっちゃんも、里沙も、……真希さんも、みんなみんなあさ美が殺したの!?」
「違う!違う!私知らない!何もわからないの!」
「じゃあどうして!どうしてこんなこと?」
「目が覚めたら目の前に麻琴があんなことになってて…私何が何だかわからなくて…」
「あさ美…」
「見たこともない場所に一人きりで、誰も居なくて、私も殺されるんだと思って…」
あさ美は頭を抱えて泣きじゃくりながら、胸の内を次々と明かしていった。そして私は
だんだんと理解していった。彼女は本当に不安で脅えていたこと。無理もない、ずっと意
識を失った状態で、目を覚ますとそこは知らない場所、隣には親友の死体。正常でいろと
いう方が無理な相談かもしれない。
意識を取り戻したあさ美は、折れた足を引きずってなんとか逃げようと小屋を出たそう
だ。しかし小屋の外はこれまた見覚えのない森の中、どっちへ逃げればよいのかもわから
ない。あてもなく森の中を進む、痛む足をかばいながら無我夢中で。やがて見つけたのは
親友の一人、息をしていない新垣里沙。この時点で紺野あさ美の精神はすでに限界を通り
越していたのだろう。
(殺される…私も殺される)
さらに森の奥へと奥へと進む。そして木々の隙間に背中が見えた。見覚えのない背中。
(こいつが皆を殺したんだ。私も殺す気でいるんだ)
ドクン…ドクン…
気が付くと足元に転がっていた木の枝を拾っていた。足が動いていた。自分でも信じら
れない力で、枝の先を背中に向けて突き刺していた。そして逃げた。もう思考はその働き
を止めていた。
「よっすぃー!」
さっきの場所から別の声が聞こえた。
(仲間がいる。そいつも殺さなきゃ、私はまだ助からない。)
紺野の足は独りでにUターンを始める。その手にはまだ紅い枝が握られていた。
私はあさ美の話を聞き、何も言い返すことができずにいた。こんなとき彼女に何て言っ
たらいいのだろう。叱責か、慰めか、軽蔑か、同情か?
「ののちゃん、私…人殺しになっちゃった」
「…」
鳴咽を洩らしながら、あさ美は顔をあげた。正常な意識を取り戻したその顔は、凶悪な
殺人者のものではなく、ただ絶望と後悔に喘ぐ私の親友の顔であった。
「もう私に生きる資格なんてない…」
その瞬間、辺りがスローモーションになった。あさ美がその手に持っていた尖った枝を、
自分の喉に突き刺し、鮮血を吹き上げて、バタンと仰向けに倒れた。目の前の出来事に、
私はポカンと口を開けていることしかできなかった。
後ろによっすぃーの死体、前にはあさ美の死体。みんな、みんな死んでしまった。
(この島で一体何が起こっていたの、どうしてみんな死んでしまうの?)
(あさ美が殺したのはよっすぃーだけ。じゃあ、麻琴と里沙と真希さんを殺したのは…)
(今この島で生き残っているのは、私と…。)
色んな色んな考えが、頭を巡る。でももう考えられることはそんなにない。
「梨華…さん…?」
少し離れた所に石川梨華が立っていました。いつも明るくて優しい梨華さん。
でもそこに立っていたのは、私の知らない顔をした石川梨華でした。
石川梨華は何も言わず、私の方へ走ってきました。その手には細身のナイフがありました。
私は動くことができなかった。何もできなかった。
細身のナイフは私の胸を切裂き、紅い液体が服の下から吹き出しました。
そして私はようやく理解したのです。
すべての黒幕、皆を殺した人物、それが誰かということ。
辻希美は深い眠りにつく。
何時目覚めるともつかない深き眠りに…
最期に見たのは、青く広がる空だった。
〜第八話 終〜
青の章 END
600 :
次回予告:02/11/10 17:51 ID:5OCBgJ8a
赤と青が一つに繋がる時が近づいている
安倍なつみと石川梨華が再び出遭うとき
すべての謎は明らかになる
更新乙です。
やっぱり石川でしたか。
もう石川、極悪ですね。(w
う〜ん予想通り。
そして、遂にですか。
次回の更新が待ち遠しくて、もうワクワクです。(w
消去法でいくと後藤か石川のどっちかだったからね。
でも後藤だと思ってたんだけどな〜
次回も楽しみです。
ちょっと予想はしてたけど…
やっぱり石川か…なんか哀しいのは気のせいですか?
言い忘れてた、更新乙です。
604 :
ののヲタ:02/11/10 20:53 ID:mr+5G021
あああ…。ののたん…。
生き残って欲しかったなぁ。
605 :
ちゃん:02/11/10 21:03 ID:VYu1alXd
ののたん・・・あぁ〜つらい。チャーミーめ!!ひどい!
遅ればせながら更新乙です・・・(-"-;)
いや、ののはきっと生きている…
生きていてほすぃい
辻豆さんが主人公のののたんを死なせるとは思えないんだが・・・
>辻希美は深い眠りにつく。
>何時目覚めるともつかない深き眠りに…
この書き方だと現在(赤の章?)意識不明だが生きてはいる、と
とれなくもない。
はっきり「死んだ」と書かれるまで希望を捨てるな!
捨てさせないでくれー!
609 :
ののヲタ:02/11/10 23:12 ID:mr+5G021
>>607 漏れもそう思って安心してたんだけどね…。
今回はサスガにゾンビな展開は無理かと。南無。
遺体を確認されていない後藤が激しく気になるんだが…
鳥肌立ちました。
辻豆さん、がんばってください!
>辻希美は深い眠りにつく。
>何時目覚めるともつかない深き眠りに…
この後、記憶を失って別人として生きていくことになるので、
「辻希美」としては、
「何時目覚めるともつかない深い眠りにつく。」
ことになるんじゃないかと思うのだが・・・
>>612 てことは、前々から言われている。
青の辻希美=赤の安倍なつみの可能性も在るんですね。
赤のなっちは、過去の記憶が無いみたいだし、時々ごっあんの夢を見ているし…。
のの=なっち説が有力に思えてきました。
616 :
保全:02/11/13 00:58 ID:eu/QJgWh
保全
617 :
名無し募集中。。。:02/11/13 02:55 ID:dvsM+H4S
「ハッピーエンド」見たけど作者の自己満足丸出しですね。
↓読んで一気に冷めた。
171 名前: 辻っ子のお豆さん 投稿日: 02/01/14 00:43 ID:q9qmobcX
なっちをハッピーエンドにしたくなってきたのですが
174 名前: ねぇ、名乗って 投稿日: 02/01/14 00:50 ID:nQFuIFc3
>>171 MUSIX見たな!(W
どうせなら辻のパワーでなっち達を浄化してくれ(FF4みたいに)。
176 名前: 辻っ子のお豆さん 投稿日: 02/01/14 00:58 ID:q9qmobcX
>>174 見た。なっちと飲みたくなった。
618 :
名無し募集中。。。:02/11/13 02:56 ID:dvsM+H4S
>958 名前: 辻っ子のお豆さん 投稿日: 02/02/06 00:37 ID:EhanLCa1
・・・・
その無垢な手にはまだ少しの汚れもついていない。
番外編「もうひとつのハッピーエンド」完
↑この部分はそれ以前の↓の部分と矛盾する。
>926 名前: 辻っ子のお豆さん 投稿日: 02/02/04 23:26 ID:ftRsKQwb
少女が右腕を上げるとどこからともなく魔物が現れる。
魔物は全てを破壊する。家を近所を街を。そしてまた闇の中へと戻っていく。
強引になっちをいいキャラにしたてようとしている。
戦闘やシナリオのバランスなどの設定もめちゃくちゃ。
反省してほしい。
619 :
名無し募集中。。。:02/11/13 03:02 ID:dvsM+H4S
930 名前: 辻っ子のお豆さん 投稿日: 02/02/04 23:30 ID:ftRsKQwb
「なっちの夢はね、誰もが笑って暮らせる理想郷を造ること。」
魔族も人間も、みんなが笑って暮らせる世界を作りたい。
でもその夢を叶えるには、世界はあまりに汚れきっていた。
だから3人は考えた。それなら自分達の手で新しい世界を作ろう。
954 名前: 辻っ子のお豆さん 投稿日: 02/02/06 00:35 ID:EhanLCa1
一つの旅の終り、圭織はハロプロ王国へ、真里は中澤帝国へと、それぞれの場所に戻る。
でもなつみ達の旅はまだ始まったばかりだった。
モンスターを召喚しては街や村を襲わせ、自らの手でそれらを退治する。
その繰り返しによって勇者なっちの名は世界中へ広まった。
新しい世界を導く英雄となるだけの条件は整いつつあった。
「魔族も人間も、みんなが笑って暮らせる世界を作りたい。」と言っているのに
「モンスターを召喚しては街や村を襲わせ、自らの手でそれらを退治する。」
なんてことしてたら余計魔族は人間に嫌われるでしょう。
めちゃくちゃだ。
あまりこのストーリーと関係ない話はしない方が良いです。
するなら別のところでお願いします。
∋oハヽ@ノハ@
_( ´D`(‘д‘ )__
|≡( )( )≡|
`┳(__)(__)(__)(__)━┳
,..,..┴,...,...,...,....,....,....., ┴,,,,.. ,
「のの、めちゃくちゃやで」
「めらくられすか?」
「そや、反省せい」
「アーイ」
622 :
辻っ子のお豆さん:02/11/13 08:07 ID:zOMlPxbb
なつみは後藤真希の夢を見る。希美は後藤真希に恋をする。
なつみは石川梨華を探す。希美は石川梨華に刺される。
なつみは加護亜依という友を持つ。希美は加護亜依という友を失う。
赤と青が交わるとき色は新たな淀みを生み出す。
これは二人の物語。
〜最終話 紫の章 約束の場所で約束のあなたと〜
この夏、世間を騒がせた女子校殺人事件がある。
教師と生徒に犠牲者を出し、学園を恐怖に陥れたこの事件も、ようやく終焉を迎える。
今は使われることもない朽ちた港の廃倉庫にて、首吊り死体が二つ発見された。
鑑識の末、それは行くえ知れずとなっていた犯人の女子高生二人組と判明。
一人の名は藤本美貴。もう一人の名が福田明日香。
「罪に悔い悩まされた末の自殺か」
刑事の一人がそう呟いた。
あれほど騒がしかった蝉の声も、どこか頼りな気に聞こえる。
夏が終りを迎えようとしていた。
保田圭は疲れていた。
この所の多忙続きに、まともな睡眠も取れていなかったからだ。
だがその忙しさも、女子校事件終焉と共に少しずつ和らいできていた。
珍しく空き時間を得ることができた彼女は、どこかで仮眠を取ろうと
人気のない場所を探して署内を歩き回っていた。
「ええ、わかっています。4年前の…あの事件が…」
その声が聞こえてきたのは、滅多に人のいない資料室前を通った時。
不思議な違和感を感じた保田は、扉の隙間から室内を覗き込んだ。
警視庁から派遣されたエリート刑事、飯田圭織が携帯で誰かと会話している。
それは特におかしいことではない、だがその内容がまずかった。
「そうです。犯人は間違いなく石川梨華です。」
「…了解しました。私は引き続き、安倍なつみの監視を続けます。」
真希と名乗る娘。私は最近、彼女の夢を見ていない。
目を覚ますと、キッチンからまな板を叩くぶきっちょな音が聞こえてくる。
(愛…?)
「なっち、おそい!また指切っちったじゃんかよぉ!」
「あ、…真里、おっはー」
「おっはーじゃないよ、遅刻だよ遅刻。早く手伝ってー」
「はいはいはい、ちょっと待っててぇ」
朝食を作る為に包丁を振る後ろ姿が、一瞬愛に見えたことは口に出さない。
先週退院した真里は、もう仕事に復帰していた。
落ち込んだ様子は少しも見せず、むしろ以前より騒がしくなったくらいだ。
でも私はわかっている。時折ふと見せる寂し気な表情が全てを物語っていること。
私は真里の前では愛のこと、事件のことは、あえて口に出さない様にしていた。
もう全部終ったのだから。
その日の昼休みだった。険しい顔をした圭ちゃんが私を呼び出したのは。
理由を聞いても答えてくれず、ただどこかへ連れて行くだけ。
どうも様子がおかしい、キョロキョロとやけに辺りを気にしている。
行き先は人気のない資料室だった。圭ちゃんは入り口に鍵までかけている。
「どうしたの?なんか今日の圭ちゃんおかしいよ」
「ごめん、どうしても見て欲しいものがあるの。誰にも内緒で。」
彼女の顔はいつになく真剣だった。いよいよただ事ではない気がしてきた。
資料室には過去に起きた事件の記事等が保管されたスペースがある。
圭ちゃんはそこから一冊取り出し広げてみせた。
(1998 夏)
それには4年前の夏に起きた事故や事件の新聞記事切り抜きがざっと並んでいた。
慎重にページをめくり、圭ちゃんは何かを探している。
それが私に見せたい何かなのだろうか…?
「あった、これよ。この記事を呼んでみて」
「飛行機墜落事故?」
ようやく目的の記事を見つけた圭ちゃんは、それを指差し私に言った。
さっぱり身に覚えのない事件だった。
引っかかったのは私の両親が亡くなった事故と同じ年だったということ。
私はざっと記事を流し見た。
成田からハワイへ向かう旅客機が太平洋沖孤島にて墜落、生存者はたった一名。
「この事故が何なの、圭ちゃん」
「気付かないの?その生存者の名前…」
言われて私はもう一度記事を読み直した。そこにはこう書かれていた。
【唯一人の生存者 石川梨華さん(17)】
「石川梨華って…まさか」
「そう、こないだの事件から行方知れずになっていたあの子と同姓同名よ。」
「年齢も同じだ」
「そっちは四年前だけどね」
「あ、そっか。あれ?じゃあ…誰?」
圭ちゃんも首を振っていた。これが私に見せたいもの?
結局、事件が終っても行方を掴めないままの石川梨華という娘。
犯人ではなかったという結論に到り、警察は大掛かりな捜索を取りやめた。
その石川梨華の名前が、4年前の記事の中で見つかったのだ。
やがて私の中に、ある考えが浮かび上がってきた。
1. どちらかの石川梨華が偽者
2. 偶然同性同名だっただけで、何の関係もない
3. 石川梨華は歳を取らない
あえて3
1。
1を選択したいとこだが3でヨロスコ
3で。
1を選びたいが…。
面白そうなので、あえて3を選んでみる。
青が4年前の出来事だと言うことは、赤の石川は彼女ってことか?
そして飯田は、青の事件の何かを知っているみたいだ。
なんとなく事件の全貌が分かり始めた気がする。
直球勝負 1で!
石川に新たな伝説が!!
3で。
永遠の17歳という事で、3。
アイドルは年をとらない3
ここは3で。
3
本当は二十歳をこえているが、知り合いがいなければ四歳位サバを読んでいても他人には判らないから。
バッドエンドっぽい2で。
3でいってみよう
642 :
まきたん:02/11/13 19:57 ID:cAYxKxgX
1で
んで犯人は飯田
無人島で石川と名乗ってたのが実は飯田だったんでしょう
4年たってるしちょうど21才になるし
いろんな方向性を見たいんで・・3で。
シナイヨ。トラナイヨ。
3で。
1でおぬぐいします
646 :
やぐ:02/11/13 23:33 ID:ZnaWVRCI
>>644 いおうとしてたのに(w
ということで3
3しかないべさ。
2だ
1で
650 :
:02/11/14 07:00 ID:9xXSfTdy
1よ
3333
33
33
33
3333
3にしてBADエンド期待
653 :
辻っ子のお豆さん:02/11/14 23:39 ID:FIWixBbR
「わかった!石川梨華は歳を取らないんだ」
私はこの推理に結構自信があった。
だが圭ちゃんの顔が見る見る紅潮していく所を見ると、どうも間違っているらしい。
「あんたねー、真面目に考えなさい!」
「わかった、わかったからぶたないでぇー」
「どうして私がこの話、なっちだけにしたと思う?」
「え?そういえばどして」
「なっちなら何か分かると思ったからよ」
「ハァ、私が?」
「なっち貴方、この事件と何か関係があるんでしょ」
「フエ?」
「私見ちゃったのよ。圭織があんたのこと嗅ぎ回ってる場面」
「圭織が!」
その名を聞くと同時に体が動き始めていた。
資料室の出入り口扉に手をかけた所で、圭ちゃんに肩を掴まれて止まった。
「急に走り出して、どこへ行く気?」
「決まってるでしょ、圭織の所よ」
「馬鹿、あんた疑われてるのよ。石川と関係があるって」
「だって本当に知らないんだもん。直接話してはっきりさせたいじゃん」
「…本当に、何も知らないの?」
「知らないよ」
「石川とも何の関係もないの?」
「ない!全然知らない!」
沈黙が室内を走る。圭ちゃんは虚ろな眼で私を見つめていた。
やがて、ため息をひとつ吐き言った。
「…だって、圭織」
扉が独りでに開く、そこに圭織が立っていた。
そして私は圭ちゃんにはめられたということに気付いた。
「ごめんねなっち。騙すつもりはなかったの」
「彼女を攻めるな安倍、全部私が頼んだことだ。
こうでもしなきゃ、お前の本音を聞け出せないと思ってな」
「圭ちゃん、いつから圭織と…」
「今朝だ。重要機密を偶然聞かれてね。」
「別に聞きたくて聞いた訳じゃないからね、こんな厄介な話」
「分かってる。あれは完全にあたしのミスだった。それで仕方なく相談したんだ」
「こんな秘密聞いちゃったら、断る訳にもいかなくて…本当にごめんね」
「だが、安倍が石川を庇っている訳ではないと知れただけ良かった」
次々と語る二人に、私のパニくっていた頭が少しずつ冷めてきた。
そして色々な真実が見え始めてきた。
圭織がずっと私を疑っていたこと。上層部はまだ石川梨華を追っていること。
現場の者には知らされない秘密がたくさんあるのだということ。そして…
事件はまだ終っていないのだということ。
「圭織、今度はなっちが聞く番だよ」
「やれやれ、ほんとはトップシークレットなんだけど…」
「圭織!私には知る権利がある…でしょ」
「話すよ。ここまできたら仕方ない。その代わり誰にも洩らしちゃ駄目」
「もし話したことバレタら?」
「ここの三人首飛ぶかな。ほんとの意味で…」
「私、帰る」
「もう遅い」
逃げ出そうとした圭ちゃんの首根っこ掴みながら、圭織はさっきの記事を指差した。
「この事件、公には生存者一名ってことになっている」
「公には…って」
「本当は違う。お偉いさんがもみ消した生存者があと二人いるのよ」
「!!」
「!!」
「いや、正確には生存者とは言わないか。その肉体は破損が激しく死滅してたから」
「ちょっと、意味がわかんないんだけど」
「臓器だけがまだ僅かに鼓動していた肉体が二つ、あったのよ」
「どうゆう事?」
「誰にも批判されず心臓移植の実験台にできる心臓なんて、そうはお目にかかれないの」
気が付くと膝が震えていた。隣の圭ちゃんを見ると、もう顔が青ざめている。
それでも圭織は表情一つ変えず話を続ける。
「成功率ゼロに近い実験のはずが偶然にも、二つが二つとも成功してしまった」
「…!」
「肉体を失った魂が別の体に宿り蘇ったのよ。」
「…まさか」
「もちろん、こんな話公にできるはずない。彼女たちは何も知らされず、別の名を…」
「ねえ、圭織。まさか…」
「その一人があなたよ…後藤真希さん」
(マキ!)
(私はその名を知っている!)
(夢の中のあの少女は……私)
「嘘だあああああああああああああ!!!!!」
後藤真希は頭を抱えて悲鳴をあげた。
慌てて止めに入った飯田を物凄い力で振り払い、一目散に走り出した。
「追って!彼女を追って!」
「言われなくても分かってるわよ!」
背中を思い切り打ちつけ、顔を歪める飯田。
すぐには起き上がれないと悟った彼女は、あとのことを保田に任せた。
今、後藤真希を見逃す訳にはいかないのだ。
(生存者は三人。石川梨華と後藤真希と…その三人の所在は全て、上層部は把握している)
(だけどね。あの女子校にいた今17歳の石川は、その三人の誰でもないの)
(その正体を掴めるのは貴方しかいないと思っているのよ)
(後藤真希…いや、安倍なつみ)
安倍なつみ(後藤真希)の向かった場所は?
1. ふるさと北海道
2. 原宿
3. 山村の孤児院
660 :
ななしー:02/11/15 00:09 ID:RZUPbUuu
2、あのやくそくを・・・。
2か!?
ここはあえて1で
2で
俺が馬鹿な所為か、ちょっと話がわからないんだけど、後藤の心臓を別の
誰かに移植し、その移植された誰かが安倍なのか、それとも誰かの心臓を
後藤に移植し、後藤が安倍として生きているのか、どっち?
前者だとしたら、後藤=安倍ということになる理由がよくわからないし、後者
だとしたら、二名の臓器は生きていたと述べられている理由がわからない。
心臓=魂という解釈なら前者ということになるけど。
選択は、1。
何か居そうな3で!
ここは3で
もち2
668 :
:02/11/15 01:31 ID:P7IQYgah
>>664 臓器を他人に移植すると、元の臓器の持ち主の記憶等を受け継ぐ事が稀にある
…って昔聞いたことがあります。
だとすると前者で説明が付くやも…。
>「肉体を失った魂が別の体に宿り蘇ったのよ。」と、書かれてるし。
後者だと
>「臓器だけがまだ僅かに鼓動していた…の文章に確かに合わないし。
的はずれだったらスマソ
1de
その辺の事情を詳しく知るには北海道の病院に行かないと…
はやくラストシーンを見たい人には原宿がお勧め
孤児院ではちょっとしたサブストーリーがある
3の孤児院でしょ。
待ってるわ、星矢ちゃん。
亜依のいる3。
3で
あいぼんのいる 1だな
サブストーリーも見たいから3。
こうなると安倍なつみ(後藤真希)に逢いたがる赤の石川梨華は彼女かな?
そういえば赤の石川梨華が安倍なつみに初めて逢った時に、「生きていたの…。」とかいって泣いてたのは伏線だったんですね。
>辻豆
あんた選択肢を書いてるくせに、実際の所は3→1→2と進めたがってるだろ!
ふざけた奴だな・・・
・・・3で。
677 :
某策士:02/11/15 14:47 ID:chAQzk9Q
全てはシナリオ通りだ。
ということで3。
678 :
ちゃん ◆irWExPoWXY :02/11/15 14:55 ID:GbIvQ5WJ
3で、サブストーリー楽しみだから♪
わ〜下げ忘れました!すみませんm(_ _)m
2にしようと思ったがやめ。
3で。
3ですね!
675をみて思ったんだが
安倍の顔=後藤の顔ではないんだろ?
石川は何でわかったんだろ
その辺の事情知りたいから
2で
683 :
:02/11/15 23:06 ID:2R6jglvW
33333
3が絶対いいよー
684 :
やぐれ:02/11/15 23:13 ID:4I3wysPM
サブストーリーの3
きゃるきゃる
3で!
きゃるきゃる
(・´ー`・)<きゃるきゃる
3にしといてやる有難く思え
しょうがない。
3にするか
689 :
:02/11/16 15:36 ID:fevHVdcm
参
690 :
辻っ子のお豆さん:02/11/16 16:44 ID:cgmNCngx
とある山村の片隅に小さな孤児院がある。そこに安倍なつみの姿はあった。
初めて見る場所なのに、足が迷うことなくこの場へと彼女を連れてきたのだ。
(ここどこなんだろう?)
数人の小さな子供たちが辺りを駆け回っている。なぜかなつかしい気持ちになってきた。
また自然と、足が建物の入り口へと向かって歩み始める。
玄関を抜け木造の廊下を一歩一歩進んで行く。歩くたび木と木が重なり合い音が鳴った。
足は院長室と書かれた扉の前で止まった。なつみは恐る恐るその引き戸に手を掛けた。
「真希ちゃん」
部屋の中には一人の老婆がいた。椅子に腰掛け優しく微笑みかけている。
全然知らない人なのに、その声が胸をジンと熱くさせる。
安倍なつみは老婆に向かって静かに口を開いた。
「私は真希じゃありません」
老婆はその声を聞き、小さく首を傾けた。
「あら、変ねえ。真希ちゃんの空気がしたのに…」
「お婆ちゃん、眼が見えないの?」
あらぬ方向を見続けて語る老婆から、なつみは彼女の失明を悟った。
「物が見えなくても、その人の心の温かさは見えるわ。あなたの温かさは真希の温かさ」
「お婆ちゃん…嘘ついてごめんなさい。私…真希です」
「嬉しいことって続くのね、春先にもわざわざ来てくれた子がいたわ」
「誰?」
「梨華ちゃん。教師になるんだって言ってたわ」
ゾクン!背筋に寒気が走った。なつみは動揺を老婆に悟られない様に気を静めた。
すると老婆は引き出しから一枚の写真を取り出して見せた。
3人の娘が肩を組んで笑っていた。
「ひとみちゃんと梨華ちゃんとあなたの写真よ。はい、どうぞ」
なつみは渡された写真を見て愕然とした。真ん中の少女には見覚えがある。
夢に見た真希の面影が残っている。その通り「マキ」と写真下部に手書きで記されていた。
「ヒトミ」と書かれた少女、活発そうでまるで少年を思わせる。
驚いたのは「リカ」と書かれた写真の娘だった。
坂道で出遭った石川梨華の面影がまるでない。どう見ても別人だった。
「本当にこれが梨華ちゃん…なの?」
「あら、お友達のお顔、忘れちゃった?フフフ…あの子もずいぶんと美人になったから」
違う。どれだけ美人になっても、あれは別人だった。
石川梨華の名を語った誰か別の存在だったのだ。
石川梨華は犯人ではない!誰かに罪を着せられているのだ!
私はもう一度、写真の中で微笑む薄幸の美少女を顧みた。
舞台は4年前、太平洋沖孤島に戻る。
大型旅客機が墜落、生き残ったの7人の少女達。悲劇はそれから起きた。
立て続けに殺されてゆく少女達。孤島は逃げ場のない悪夢の処刑場と化していた。
「待って!待ってののちゃん!」
声は届かなかった。走り去る辻希美の背中がどんどん小さくなってゆく。
石川梨華は恐怖していた。小川真琴の死、そして親友である後藤真希の死。
自分も殺されるのではと恐怖に全身が縛り付けられる。一人になるのが怖かったのだ。
だが先程まで行動を共にしていた辻希美も、もういなくなってしまった。
信じられない速さで森を駆け抜ける彼女に付いていくことができなかった。
恐怖に脅える石川梨華をさらに突き放すかの様に、転がり落ちる新たな死体。
新垣里沙までもが生き絶えていた。もう半数近くが死んだことになる。
(一体誰が?何の為に?こんなこと非道いことするの?誰か教えて!)
教えてくれる者などいない。教えてくれるのはその眼に写る事実だけである。
森の奥から、大きな悲鳴があがった。梨華は思わず茂みに身を伏せた。
そして腰にぶら提げた携帯用ナイフを手に取った。
(ハワイに付いたらこれでヤシの実を割って食べよう)
そんな考えで携帯していたナイフである。護身用に使う等考えもしなかった。
両手にナイフを持ち、茂みの中で息を整えながら梨華は考えた。
(生き残っているのは…よっすぃーとののとあの寝たきりだった子)
犯人はこの中の誰かに限定された。それが吉澤ひとみではないことを願った。
(ううん、よっすぃーだけは絶対に違う。よっすぃーを探そう!)
身を屈めながら悲鳴の聞こえた方へと向かう、音を立てない様に慎重に…。
そしてその眼に写りし事実。
吉澤ひとみ、紺野あさ美の惨殺死体と…その中央に立ち尽くす少女。消去法の必要もない。
(あの甘い声も、人なつこい笑みも、全部嘘…)
(ずっとずっと私は騙されていたのね。こいつがみんなを殺した悪魔!)
(殺らなきゃ殺される)
何かが音もなく切れた。石川は悪魔よりも先に動き出していた。
次の瞬間、孤島で起きた悲劇は幕を下ろした。
青の石川は真犯人じゃないって事でいいのかな?
それと赤の石川は、確実に彼女ってことだね。
何ということだ・・・
赤の石川が誰かわかんないよう!なんかヒントないっすか?
やばい…半分頭がパニクってきた。。
青の石川が犯人じゃないとすれば…誰なんだ…
石川さん、どうやって機内にナイフ持ちこみましたか?
>>699 金属探知機にひっかからないナイフがあったハズ・・・。
何製っていうんだったか忘れたけど。
702 :
:02/11/16 23:32 ID:1kivykud
セラミック?
オリハルコン?
多分、セラミックだと思う。
今(2001年9月11日以降)はニューヨークのテロ事件の影響で、入念に調べられるから駄目だけどね。
ヤシの実を割る程度の目的で使うのに、わざわざそんなナイフ使うかな?
機内には刃物持ちこみ禁止なことくらい普通はわかるだろ。
ま、粗探ししても仕方無いんだが。
707 :
川`.∀´):02/11/18 07:28 ID:uhPzK36k
川`.∀´)<面白いわ胸がドキドキ、更新楽しみにしてマース。アフーン。
川`.∀´)<上げちゃった御免なさい!
709 :
辻っ子のお豆さん:02/11/19 11:26 ID:Lc1rMXy5
バラバラバラ…
上空でヘリの音が聞こえる。あれから三回目の昼と夜を越えた。
食料はとっくに尽き、水だけで過す日々、石川梨華は死を覚悟していた。
飛行機の残骸が残る最初の海岸に戻り、砂浜でじっと横たわる。
その耳にヘリコプターのプロペラ音が聞こえた。
太平洋上を探索していた救護隊がようやく訪れたのであった。
こうしてたった一人の生き残り、石川梨華は命を救われた。
公にも大々的に報道された。奇跡の生還者石川梨華と。
すぐに病院に運ばれ、体が回復した頃、偉そうな人達が梨華の病室にやってきた。
「これからの君の処遇についてだが…」
梨華には身寄りがなかった。その名も新聞に載ってしまった。
彼らは梨華に新しい家族と新しい名前と新しい生活を用意した。
優しそうな老夫婦が病室の所に立っていた。この人達が新しい両親。
あの島の出来事を絶対に口外しないこと、それが条件。
梨華にとってはむしろ好条件。消したい過去を忘れることができるのだから。
こうして、石川梨華の村田めぐみとしての新しい人生が始まったのであった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
薄暗い部屋に座る数人の男達。
「彼女の了解を得ました。これで二つの命を気にする存在はなくなりました。」
「当然でしょう、あの二つも他のそれと同様墜落死ということになっています」
「それどころか島上で発見された4つの他殺死体、あれも墜落死扱いだろ」
「目撃者はおらんのだ。落ちて死のうが殺されて死のうが知ったことではない」
「崖の下の岩陰で寄り添って眠る二つの植物人間か、ドラマを感じますねぇ」
「生存者1名、死体4つ、植物人間2人。計7名の娘達に何があったんだろうな」
「くだらん。我々に重要なのは自由な心臓が二つ手中に入ったということだけ」
「ですな。さて殻の方ですが、すでに一名は決定しております」
「この間の資料にあった不治の心臓病を持つ17歳の娘か。」
「ええ、現在北海道の病院にて生き長らえている状態。身寄りもありません。」
「なるほど、で、どちらの心臓を使うのだ?」
「それも後藤真希で決定しています。もう一方ではいささか小さすぎる為」
「確かに小さい、データでは14と聞いておるが、写真では小学生かと思った」
一同笑。
「さて、くれぐれも慎重に。行動の漏洩は絶対に避けろ」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
村田家の養女として生きることとなっためぐみはその後、平凡だけど幸せな人生を過す。
新しい土地での新しい生活、皆いい人達ばかりだった。
両親は優しかった。新しい学校では友達もできた。恋もした。
普通の生活に普通の女子高生、めぐみは普通に高校を卒業し短大へと進んだ。
短大を出ためぐみは普通に教職に就く。
優しかった親元を離れ、また別の場所でがんばってゆくことを決意する。
私立夕凪女子校、そこがめぐみの新しい始まりの場所。
慣れないことも多く、色々と苦労もあるけど、自分ではうまくやっていけると思っていた。
夏の足音が聞こえてきたあの日、忌まわしき過去を思い出させるあの娘が現れるまでは…
「石川梨華です。よろしくお願いします」
隣のクラスに一人の転入生が入ったと聞いた。すごい美人だという噂と共に…
だがめぐみは愕然とさせたのは、その噂でも何でもない。
その名が…忌まわしき過去に呪われたその名が…
村田めぐみは必死で自分を否定した。そんなはずはない、これはただの偶然だと。
だがどうしても、気にするなという方が無理な相談であった。
石川梨華という名の娘とすれ違った。思わず息を飲んだ。
女の自分の眼から見ても圧倒的に美しかった。これまで美しい娘は見たことがない程。
だけど同時に少しホッとした。自分の記憶にない美しさだったことに。
知らない子だ。偶然名前が同じだっただけだ。めぐみはそう理解することに決めた。
それでも、なぜか眠れない日が続いた。胸騒ぎが止まらないのだ。
止む無くめぐみは、石川梨華の唯一の友人である柴田あゆみという娘に近づいた。
少しでも石川梨華という娘の情報が欲しかったからだ。
最初は渋っていた柴田だが、村田のあまりのしつこさについに折れ、口を開いた。
自分と石川には同じ秘密があるということ。
昔一年近く入院したせいで、本当は同級生より年齢が一つ上だということ。
石川梨華は柴田あゆみ共に本当は18歳であるということ。
実は同じ歳だったということが、二人が仲良くなったきっかけだという。
それ以外は、特に変わった事実はなかった。石川梨華は普通の女子高生だった。
ついに村田は分からなかった。その胸騒ぎの理由が…。
そしてその日は訪れた。石川梨華が転入して一瞬間程過ぎた日だった。
放課後、一人仕事をしていた村田めぐみに声を掛けてきた娘がいたのだ。
石川梨華だった。
そして、この日が村田めぐみ(石川梨華)の命日となる。
713 :
:02/11/19 13:19 ID:7euGigOB
更新お疲れさまです。
ちょっと訂正
一瞬間×
一週間○
ですよね?差し出がましいことしてすみません
715 :
:02/11/20 07:11 ID:6+uKieVt
717 :
辻っ子のお豆さん:02/11/21 06:34 ID:2E2KerYB
明かされた謎と未だ明かされぬ謎
悲しき運命を変えることはできないのか?
もうそこまで来ている…
赤と青の約束の時は…
あなたが真実を導き出したとき、二人に奇跡は舞い下りる。
読者への挑戦(ファイナル)
1. 赤の章の真犯人は誰だ?
2. 青の章の真犯人は誰だ?
3. 赤の石川が警察に見つからない理由は?
4. 第七話ラストで藤本と福田を救ったのは誰だ?
5. 青の小屋に書かれた「アヤ」の意味は?
718 :
:02/11/21 08:03 ID:iHZTcVQT
いきなり来たか…
3だ
720 :
:02/11/21 18:39 ID:ZNPZsKys
2
さげ!!
しかも意味取り違ってるよ…
1後藤
2松浦=石川
722 :
名無し募集中。。。:02/11/21 18:45 ID:PdEpN47z
番号逆で…間違えた
723 :
:02/11/21 20:17 ID:Sf0dble4
これは推理スレでやるべきなのかな
724 :
名無し募集中。。。:02/11/21 21:40 ID:jNE2ItIo
4で
>>723 その方が良いとおもふ。ageるヴァカもいるし。
「挑戦」って、現段階で答え出るの?コレ
自分の妄想を勝手に書けってこと?
1. 飯田(なんとなく)
2. 後藤(しかいないから)
3. 分からん
4. 柴田(そこにいたから)
5. 石黒(まだ出てないから)
辻豆さん説明して。よく分かってない人多いし…
730 :
719:02/11/22 17:47 ID:rcXhbyBU
少なくとも
>>719はネタのつもりだったんだがな(w
731 :
720:02/11/23 07:54 ID:gWcQv5B6
俺も便乗しただけなんだけどw
732 :
724:02/11/23 09:58 ID:6FU+2Qc9
もちろんボケたつもり(w
よくわかってないのは
>>729だけ
最近忙しくてまともに来れなかった
今日はひさぶりに休みなので
ハロモニで癒されて更新もできそうです
734 :
:02/11/24 11:16 ID:tLDQjgAc
楽しみにしてるよ〜。
更新予告!やったー楽しみ。
辻豆さんがんがって〜
736 :
辻っ子のお豆さん:02/11/24 16:36 ID:nbmIXhgH
私は世界の海をまたに駆ける冒険家、石黒彩。
人読んで「赤字のアヤ」。
この呼び名には二つの意味がある。
一つは自分が到達した辺境の地で、記念にと赤い文字のアヤを残していくからだ。
もう一つは単純にお金がないってこと。
だけど私はそんなこと気にしない。
世の中には金なんかより、もっともっと素晴らしいもんがあるってこと知ってるからだ。
今日も相棒のブーちゃんと一緒に、自慢のセイルを走らせてるのさ。
さぁて、どこぞにお宝でも探しに行こうかねぇ。
なあんて思ってたら海に変なものが浮かんでるんだよ。
丸太に捕まってプカプカしてるのは…おいおい女の子じゃないの?
こんな沖合いまで海水浴…な訳ないか。
よーし待ってな、今助けてやる。ほらブーちゃん、ボーッとしてないで網、網。
おお白い鍵か。ホワイトキー探し〜て♪…ってそれはアミーゴだボケ!
まあ、そんなこんなで私達は女の子一人を助け出したって訳だ。
驚いたのはその子の胸の辺りが真っ紅に染まっていたこと。
意識もないし、まさか死体を拾い上げたのか…って思ったよ。でも違った。
頬を叩いくと女の子は気が付いて、途端に大声で騒ぎ出した。
その内容が「死ぬ」とか「殺される」とか物騒でしょうがない。
私はその子が落ち着くまで待って、ちゃんと話を聞くことにした。
何かただ事ではない気がしたからだ。そして残念なことにその予感は当っていた。
とある孤島に不時着した数名の少女が殺人鬼に皆殺しにされた。
そして最後に残った自分も胸を切裂かれて殺された、と女の子は語った。
いや、お前生きてんじゃん。とツッコんでおいた。
彼女はシャツの破れた辺りを探った。すると内ポケットから切裂かれた赤チンが出てきた。
どうやらこれのおかげで彼女は助かったみたいだ。
吹き出た赤チンの液体を血と見間違え、殺人鬼は殺したと思い込み生き延びた。
話を終えると女の子はまた、泣きそうな顔になってきた。
私は何とか泣くのを止めようと必死で話題を探した。
内ポケットがあるなんて変なシャツだな。
そう話し掛けると、女の子は少し照れながらこう言った。
「えへっ、のの特製なのれす」
こんな話を聞いて黙ってちゃ「赤字のアヤ」の名が泣くってもんよ。
ブーちゃんも黙って頷いてる。さすがもう言わなくても分かってんね〜。
その殺人鬼とやら、このアヤが成敗してやる。私はののと言う少女にそう言った。
するとののも立ち上がり私の横に並び、海に向かって大声で叫んだ。
「みんなー!絶対仇はとるからねー!」
迷いのない強いイイ眼をしていた。こいつ気に入ったぜ。
私はセイルをののが流れてきた方向へと向けた。いざ殺人鬼の島へ!
…と勢い込んでから一週間が過ぎた。
意識朦朧と流れてきたののに方向が分かる訳もなく、他に当ても何もない。
この広い海原で一つの小さな島を探し当てることは不可能に近い状況だと気付いた。
結局私達は目的の島に辿り着くことはできなかった。
そろそろ手持ちの食料も尽きるということで渋々帰路についた。
もちろん、ののも一緒に。
入り江に囲まれた小さな漁村が私達の住み処、面倒な社会に干渉されないいい場所だ。
私はブーちゃんと、ののの今後について話し合った。
普通に考えるならば警察に連れて行くべきである。話もその方向でまとまった。
あまり気は進まないが、私はそのことをののに伝えようと声を掛けた。
ののはTVの前で固まっていた。ニュースがやっていた。
【ジャンボ旅客機墜落!奇跡の生存者一名!石川梨華さん】
泣きながらののは私の胸に飛び込んできた。
「あいつが!あいつが皆を殺したの!あいつが私の…を…殺し…ウワアアアアアン!!」
私はののを警察に連れて行くのを辞めた。
この子が一人前のいい女になるまで、この子の面倒は私が見る。
その代わり一人前になったらそこから先は彼女次第、自分は一切干渉しない。そう決めた。
最初は猛反対したブーちゃんも、説得に説得を重ね何とか折れてくれた。
こうして冒険家「赤字のアヤ」は一時的に三人組となった。
…そして4年の歳月が流れた。
「彩さん、ブーさん、今までありがとうございました」
「おう」
「ブー言うな」
「えへへ、じゃあ私行きます」
あの日、海で見つけた小さな女の子は美しい娘にと成長した。
それは同じ女である私が思わずため息を飲んでしまう程の美しさだった。
しなやかに伸びた手足、均整の取れたスタイル、天女の微笑み。
あの頃とはまるで別人だった。
「初期ののとウドののくらい別人だ」
「何だ彩、その例え?」
「いや独り言」
小さなカバンを一つだけ手に、彼女は去っていった。
その後、辻希美がどうなったのか、私は知らない。
でも心配はしていない。彼女はもう私が認める一人前のいい女だからだ。
という訳で
5.石黒
が正解でした。サギですね。
次回はひさぶり辻視点の予定
742 :
名無し:02/11/24 16:55 ID:M+ppUWPJ
ブーちゃん
ワラタ
隠れキャラの石黒とは...。
有り得ねぇ〜。(w
正直、やられたっす。
次回の更新も楽しみに待ってます。
745 :
辻っ子のお豆さん:02/11/25 23:13 ID:aW+OQHdr
真希さん。
私、真希さんより年上になっちゃった。
背も伸びて、少しだけ痩せたよ。
お菓子を我慢する様にしたんだよ、えらいでしょ。
ねえ、どうかなぁ。
私あなたと並んでも釣り合うくらいきれいになったかなぁ?
ねえ、真希さん。
身元も知れない私に、突然今日から貸してくれるアパートなんて少なかった。それでも
紹介されたのは、築20年は建っていそうな木造の古いアパート。6畳一間に小さなトイレ、
それだけの部屋。寝れれば良いと思っていた私はすぐに返事をした。もっと酷い環境で寝
暮らしの経験もいっぱいある私にとって、たいした問題でもない。
「あいぼん。のの、一人暮らし始めたよ」
バックから写真立てを一つ取り出し、それを机の上に置いた。私とあいぼんの小さい頃
の写真。主のいない実家をこっそりと訪れ、くすんできた唯一の遺留品。今となってはこ
の写真だけが、私が辻希美であったという事実を残すもの。
「アーアーアー、石川梨華です」
新しい名前の発声練習、憎むべきその名を…私は語った。石黒さんがその筋の情報屋を
回り、ようやくアテを見つけてくれた。石川梨華だった女の行方。村田という家の養女に
なったという噂。今はこの街で女子校教師をしているという噂。全部噂に過ぎず一つとし
て確証はない。だから私はこの名を語った。本物の石川梨華ならば、必ず反応を見せるは
ずだから…。
転入の手続きに校長先生との面談を行なった。名前を偽り、年齢も偽り、経歴もでたら
め、家族の欄には一応石黒さん達の捺印をもらっておいた。正直な所、この学校に入れる
かどうかは五分五分に考えていた。無理なら無理で別の手でいけば良い。ところがこの校
長先生は少し変わった教育者で、あっさりOKサインが出た。
「イチローになれる可能性もっとる」
よく意味は分からなかったが、とにかくこれで私は夕凪女子校の生徒となることができ
た。3年C組中澤先生のクラスに入る。なるべく他人との交流を避ける様にした。あまり
目立つことはしたくなかったから。だけど一人だけ友達ができた。生活費を稼ぐ為のバイ
トを探していた時、偶然クラスメイトの柴田さんと遭った。彼女だけは何となく他の子と
違う空気を持っていたので、私も名前を覚えていた。彼女は病気で一年入院していたらし
く、また偶然にも私と同い年だったのだ。私は両親が冒険家であまり学校行かなかったか
ら一年進級できなかったんだと、半分嘘をついた。柴田さんはあまり裕福でない家に負担
をかけたくないと、入院費を自分で稼ぐんだと言っていた。
(なんだ不愛想だと思ってたのに、話してみたらすごいいい子だ)
その日の内に、私達は友達になった。
「ねえ梨華。最近ね、村田先生にあなたのこと質問されるの」
ある日の放課後、立ち寄ったマックであゆみがそう言ってきた。いよいよ尻尾を掴んだ
と思った。何度かすれ違った村田めぐみは、遠い記憶にある石川梨華に極似していた。だ
が名前が村田で顔が似ているだけの別人かもしれない。この計画に間違いは許されない、
私は慎重に慎重を規していた。だけどもう、もう間違いない。村田めぐみは石川梨華の名
に間違いなく動揺している。あいつが石川梨華だ!あいつが殺人鬼だ!
翌日、私は行動に出た。村田めぐみが一人きりになるのをずっと待った。放課後になり
人もまばらになるまで待った。そしてようやくその時は来た。村田めぐみが理科準備室で
一人後片付けをしていたのだ。私は静かに声を掛けた。村田めぐみ…いや石川梨華は喉か
ら心臓が飛び出る程驚いた顔をしていた。たっぷり皮肉を込めて私はこう言った。
「こんばんは辻希美です。石川梨華先生」
石川梨華は明らかに脅えていた。震えていた。信じられないといった顔をしていた。
「う、嘘でしょ。あなたは死んだはずじゃ…」
「ああ、あんたに殺された。でも生き返ったんだ。みんなの仇を討つ為に」
「みんなの仇?何よ、みんなを殺したのはあんたのくせに!」
「ハァ?何言ってるの?訳わかんないよ」
「あんたがごっちんもよっすぃーも、他の子達も殺したんでしょ!」
どうにも話が食い違う。逆ギレ?罪の転換?それとも…?
「よっすぃーはあさ美が誤って刺した。あさ美はそれを悔いて自害したんだ!」
「えっ…嘘?」
「それ以外の三人、麻琴と里沙と…真希さんはお前が殺したんだろ!」
「ち…違う!待って!待って、ののちゃん!」
1. 待たない。石川梨華を殺す。
2. 待つ。何か様子がおかしい。
2れす。しないよ。
2番でおねがいします。ドキドキワクワク
2
自分ならこんな時に冷静ではいられない。
よって、1をお願い。
話を聞いてみたい。よって2
2で
シナリオ通りに・・・1で
やっぱり2で。もう少し話を聞いてみたい。
2でア〜イ!
ってもうア〜イじゃないが。
2
殺るのは話を聞いてからでも遅くはあるまい
念のため前スレ見てみたけど、別に石川を殺すのは
辻じゃなくても成り立つな・・・
・・・2で
2で
2で
選択肢の意味なくね?
んなこたあない、と思う。2でおながいします。
待って!2。
早く続きを見たいから2で
1なら( ´D`)犯人で確定だが2なら別の犯人がいるってことかいな?
それともBAD直行?
ここで終わってしまってはつまらないので2でよろしこ。
2de
どのみち石川先生は死ぬんだから、謎の手がかりだけでも残してもらわないと…
ってことで2
さあ面白くなってまいりました
2
2だな。
石川を殺したのは、別の人物だと思うから…。
772 :
辻っ子のお豆さん:02/11/26 16:19 ID:XEwkz8JV
私は刃物を手にした腕をピタリと止めた。何か様子がおかしい。
「私が貴方を刺したのは、貴方が犯人だと思ったからよ。ののちゃん」
「嘘吐くな!お前しかいないんだ!だから私は…!」
「お願い信じて!私もののちゃんを信じる…だって」
「……ウソだぁ」
「だって…たった二人の生き残りなんだもん。ののちゃんが生きていてくれて嬉しい」
石川梨華は涙を流して、だけど微笑みを浮かべた。頭の中がもう滅茶苦茶でどうしてい
いのか分からなくなってきた。石川梨華は犯人ではないっていうの?じゃあ誰だっていう
の?真希さんを殺したのは誰だっていうの?わかんないよ。
「でも私が貴方を傷つけたのは事実、私はどんな裁きでも受けるわ」
「やめて…わかんないよ…」
「だけど、これだけは信じて。私は他の誰も傷つけてはいない。本当よ」
「嘘だ。嘘だあああああああああああ!!」
この四年間、ずっと信じ続けてきた信仰が音を立てて崩れ落ちてゆく。ずっと彼女だけ
を恨み続け、それだけを糧にして生きてきた私の全てが否定されてゆく。目の前で泣きな
がら訴え続ける石川梨華は、嘘をついている様には見えなかった。だからこそ、もうどう
していいのかわからなくなってしまった。気がつくと、私はその場を逃げ出していた。
「待って!待って!ののちゃん!」
捨てたはずの私の本名を呼ぶ声が後ろでした。その声は、確かにあの島で聞いた優しい
梨華さんのもの、そのままだった。
(真希さん…)
(よっすぃー)
(麻琴っちゃん…)
(あさ美…)
(里沙…)
(あいぼん…)
(のの、どうしたらいいの?)
私は学校を抜け出した。そしてもう戻る気もなかった。その必要がなくなったからだ。
夕暮れの坂道を抜け殻の様に歩き続ける。生きている意味さえ失った様な感じだった。
トクン……
ふいに胸の鼓動が一つ高鳴る。
西日に照らされた坂の向こうに一人の女性がいた。
トクン……
また鼓動が一つ。気が付けば、五感全部がその女性を追っていた。
私の視線と彼女の視線が重なり合う。その瞬間、私の体に何かが走った。
(真希さん…!)
顔も背格好も違うその女性に、私はなぜか真希さんを感じた。そんなはずはないのに。
だけど胸の鼓動が止まらない、震えが止まらない。喜びや、色んな感情が渦巻く。
「生きて…いたの…」
「誰?」
それが彼女からの答え。当然の返事だった。だけど…だけど…なぜか涙が止まらない。
どう見ても彼女は真希さんではないのに、真希さんは死んだはずなのに…
手が足が胸が頭が全てが…私に訴えかけているんだ。彼女は後藤真希だと。
「ねえ、あなた誰?私の事知ってるの?」
不振そうな表情を浮かべた女性はさらに尋ねてきた。胸がチクリと痛んだ。真希さんは
もう私のことなんて忘れてしまった。そんな自分勝手な気持ちが胸を締め付ける。女性が
近づいてくる…真希さんが近づいてくる。真希さんの手が私の手に近づく。四年前、あの
約束の後から永遠に離れ離れとなったその手と手とが…また。
「なつみさ〜ん!」
坂の向こうからしたその声に、ビクリと手が離れた。なつみ…真希じゃない…なつみ。
私は振り切るように走り出した。真希さんじゃない!
走って走って駅前の商店街まで走った。ショーウインドウに自分の姿が写っていた。
汗だくのそれでも輝く美しい娘が写っていた。そこに辻希美の面影はどこにもなかった。
(でもねののちゃん。やせるやせないより、もっと大事なことがあるんだよ)
(なに?)
(外見じゃない、ありのままの自分を見てもらうこと)
(きれいになったののを見てもらうことと違う?)
(ウーン、まだ難しいか、そのうちののちゃんにも分かるよ)
4年前、島で梨華さんとした会話が今、なぜか頭の中に浮かび上がってきた。
今なら分かる気がします。ありのままの自分…
私は長く伸びた髪をくるっとお団子に結んだ。そしてお菓子屋さんに入った。
ずっと封印していたお菓子を口にした。おいしかった。泣きたくなるくらいおいしかった。
鏡の中で幸せそうにお菓子をほお張るその姿は…辻希美だった。
そして私は電車に乗った。行き先は約束の場所…
私はいつまでもいつまでも待つ。
彼女があの人ならば、きっと来てくれる。私を迎えにきっと来てくれるから…。
今日はここで終わりかい?
778 :
名無し:02/11/26 18:05 ID:gS2G+tLA
でッ、結局石川を殺したのは誰なのさぁーッ!!
川`.∀´)<ドキドキするわ!辻豆さん続きカモーナ!!
780 :
保:02/11/28 00:13 ID:EPQPWB0K
保
田
圭
織
784 :
名無し募:02/11/28 13:54 ID:1RlATjhV
田
裕
三
最近娘切草から読んできてやっと追いついた・・・。
結末ドキドキしながら待ってます。
788 :
:02/11/29 01:23 ID:u2qCjbDF
瓶
ラディン
790 :
辻っ子のお豆さん:02/11/29 15:47 ID:sF2oygur
「なっつぁーん、うち夏休暇とれて暇やねん。そっち遊びいくで〜!」
「亜依!」
「せっかくやから色々連れてってーな。案内頼むわ〜」
孤児院を出て途方に暮れていると、携帯の着信メロディが流れ、元気な友人の声が聞こ
えてきた。急な申し出だったが、その甘く騒がしい声は、廃れていた私の心を暖かくして
くれた。あいぼんとは東京駅で待ち合わせの約束し、私は再び駅へと足を進めた。何だか
慌ただしい一日だなと思った。朝に衝撃的な事実を聞き警察署を飛び出し、昼は見たこと
もない山村の孤児院を訪ね、今は東京へ向かっている。でもそうでもしていないと、じっ
としていると何かに押しつぶされそうで堪らなかった。久しぶりにあいぼんに会えるとい
う気持ちが私の孤独と不安を掻き消しているのは事実だった。
日も西に傾きかけた頃、私は東京駅で加護亜依と再会を果たす。
「あー!なっつぁんだぁー!なっつぁーん!」
「亜依、久しぶり。大きくなったねぇ」
「なっつぁんは小さいままやなぁ」
「ちょっとどこ触ってんの!誰がおっぱいの話してんのよ!」
「あれ、違うん?ニャハハハ…」
無垢な子供みたいに笑う亜依、その天使の様な微笑みは、一緒の病院で過したあの頃の
ままだった。ずっと頭にあった嫌なことがすっかり消え失せた気がする。
「どこに行く?亜依」
「うーん、せやなぁ」
「どこでもいいよ。どこでも付き合ってあげる」
「原宿!うち原宿行ってみたい」
山の手線に乗り換え、私と亜依は原宿駅へと降り立った。夏休み中ということもあり、
原宿はたくさんの人で溢れかえっている。亜依はもの珍しそうにキョロキョロと走り回り出した。
「もう待ってよ亜依!迷子になるよ!」
「大丈夫大丈夫、いつまでも子供扱いせんといてや」
私が呼び止めても、亜依は嬉しそうにケラケラ笑っているだけでちっとも聞こうとせず、
次から次へと色んなお店を覗き回っている。そして予想通りはぐれてしまった。
「…ったく、しょーがないなぁ」
少し考えた後、私は駅の前に戻って待つことにした。どこへ行くにしても必ずここに
戻ってくるだろうと思ったからだ。私は壁にもたれ掛かり、道行く人々を何気なく見ていた。夏の夜は長い、もう6時は回っているはずなのに、まだ昼みたいな明るさである。
優しい風が吹いた。
道路を一つ挟んだ向こう側の歩道で、ちょこんと座っている一人の女の子が眼に入った。
黒い髪をお団子にまとめ、何かを待つようにじっと座り続けている。その娘に私はなぜか
見覚えがあった。そして思い出した様に、カバンから一枚の写真を取り出した。石川梨華
の家を訪れたとき、そこの写真立てからこっそり取ってきた写真である。写真の中で、良
く似た二人の少女が並んで笑っている。道路の向こうで座っている娘にその面影があった。
信号が青に変わる。私は静かに足を踏み出した。
「あの…」
声を掛けると、座る娘は静かに顔を上げた。こぼれそうな大きな瞳で、無言のままこち
らを観察している。声を掛けたはいいものの、何て言えばいいのか分からなくなってきた。
というよりどうして私は彼女に話し掛けたのだろうと思ってきた。少し自棄になった私は
とりあえず例の写真を彼女に見せた。
「えっと、もしかしてこの写真の子ですか?」
座る娘は写真を見る、そして無言のまま首を横に振った。私は恥ずかしくなってきた。
いきなり見ず知らずの子に声を掛けてこんな質問。これじゃまるで変なナンパだよ。自分
でもどうしてこんな真似したのか、よくわからなかった。私は写真をカバンにしまうと、
小さく誤って回れ右して、その場から立ち去ろうと、逃げ出すように走り出した。
(なにやってんだろ、私)
(そんなこと聞いてどうする気なのよ、あー恥ずかしい)
(それより亜依を探さなきゃ)
(あんな子、全然知らないし、関係もないし、気にもならな…)
「…!」
それは夢ではなかった。
目の前にマキがいた。
金色の髪をなびかせたマキが泣いていた。泣きながら微笑んでいた。
足を止めた私は、もう一度後ろを振り返った。
座っていた娘が立ち上がっている。じっとこちらを見ている。そしてその眼は濡れている。
口は何かを訴えかけている。ようやく聞き取れた言葉は…
「辻です」
体中にビリリと電気が走る感覚、足が再び向きを変えて進み出す。
原宿でしよう。宇宙の何処にも見当たらない様な…。
約束がある。永遠に叶うことのないと思っていた約束…。
失った記憶。愛していた人がいる。守りたい人がいる。
マキが、私の背中を優しく押す。
私は辻と名乗る娘の前に歩み寄り…
1. 口付けを交わした
2. 頬を撫でた
3. ゲンコツで殴った
3でごじゃいます!
ここは3しか無いな、うん。
3de
やっぱここは3だな。
800 :
800:02/11/29 16:39 ID:EJ3Ai3Ow
800
2がいいです
1にしようよ・・・
803 :
名無し募集中。。。:02/11/29 17:36 ID:z+gxKDjS
(●´ー`)<2で
804 :
:02/11/29 17:43 ID:mW3T6izl
3
2で
806 :
名無し募集中。。。:02/11/29 18:09 ID:15Ij9SHS
2で
807 :
:02/11/29 18:31 ID:uD8qLSe0
時間軸が良くわからん。
村田は殺されたんじゃないの?
3で
3
2でおねがいします
812 :
まきたん:02/11/29 20:08 ID:Mscfshyb
3しかないっしょ
3はイヤだ。イヤだよ。
1か?1だな。
333
普通に2。
それより、加護...。
生きてたんだな。(加護亜依として)
まぁー、この加護が青加護と同一人物か?までは分からないがな。
816 :
名無し募集中。。。:02/11/29 21:33 ID:K2G/PQI+
2で
2がいい
818 :
:02/11/29 22:02 ID:g/mHfD36
ホントは1がいいが・・やっぱ2
3。
2で。
3
3で
823 :
き:02/11/30 00:00 ID:07aZBrUD
1で
3以外選んだ奴は話の流れが読めない奴
3にするか
女だったらコブシで語れ!3
(●`ー´)=○)TDT)
3.絶対に3
829 :
:02/11/30 00:50 ID:SzLuPKSN
33333
3がいいよー
3しかないです。
3以外ありえません。
何で3ばかりなんだろう?
2でおねがいします
2で
2
835 :
名無し:02/11/30 19:58 ID:aD6DFDJE
早く真相を知りたいので2。
もう余計なサブストーリーは飽きた。
3でしょ
837 :
ナムサン:02/11/30 21:08 ID:k87feXzs
3
1
川`.∀´)<3がカコイイわ!
3でいこうぜ
841 :
名無し募集中。。。:02/12/01 01:55 ID:oVJPYe76
2でしょ2
(●´ー`●)<3だべ。
3
3でポップ路線へGO!!
2で
846 :
辻っ子のお豆さん:02/12/01 16:46 ID:HuHdfMaO
気が付けば50票近い数の投票、どうもありがとうございます。
もしかすると今までで一番多いかもしれません。
おかげで最後の選択肢としてふさわしいものになりました。
しかも選択の結果は僕が一番書きたかったもの。
なつみと希美の物語、ここに完結します。
なつみは希美をゲンコツで殴った。驚きと痛みのあまり希美は思わず頭を抱える。そこ
へすかさず、なつみはもう一度ゲンコツで希美の頭を小突いた。ついに我慢ができなくな
った希美はなつみを睨み付けた。
「なにするの、真希さ…!」
そのとき希美の眼に飛び込んできたのは、なつみの涙であった。真希の涙であった。
「馬鹿!どうして…どうしてこんな真似したのよ!」
「真希さん…記憶…!」
「あんた、自分が警察に追われてること知ってるの?」
希美は首を縦に振った。知らないはずがない、だけど…
「じゃあどうして?どうしてこんな目立つ、危険な所にずっといたの?」
「……だって」
「みつかったら…捕まったらどうするの?人殺し扱いされてるんだよ?」
「だって…」
約束だよ。きっとまた会いに行く。
例えこの身が朽ち果てても…
「だって…貴方に…会いたかったんだもん!」
例え名前が全然別の名に変わったとしても…
例えこの顔が…この姿が…全く違うものになっても…
「だってぇ…ぜったい来てくれるって信じてたんだもん」
例え…私の命の灯が消え失せたとしても…
「約束…したよねぇ」
私は必ず君を迎えに行く。
「あんたが石川梨華なのかどうかなんて知らない」
「あんたが本当に人殺しなのかも知らない」
ののにはわかるんです。
例え…顔も背も声も性格も…全然違っても……
「私はあんたのことなんて全然知らないし…」
「約束も知らない!」
例えあなたがのののことを忘れてしまっても…
「だけど…なんでだろ?私は今こんなに…」
だって宇宙でただ一人、ののが愛した人なんですから。
「こんなに、あんたが好きだ!」
でっかい宇宙に小さな星がある。
その小さな星に小さな島国がある。
その片隅で今二人の娘が口付けを交わした。
地球の歴史からすれば1ページにも満たない小さな出来事。
赤い大地と青い海の惑星は、今日もいつもと同じ、回り続けている
〜最終話 約束の場所で約束のあなたと 終〜
紫の章 END
え、終わり?
(゚Д゚)ハァ?
まぁおちけつ(´D`≡´D`)
854 :
お約束:02/12/01 17:18 ID:VQWpXvxS
サイドストーリーキボン
856 :
名無縞馬:02/12/01 20:30 ID:CT+r/JSP
紫の章が完結しただけだよね?
そうだよね?
そうだと言ってくれ〜!
まずは乙。
それで真相への、謎解きは何時頃になりますか?
出来るだけ早い方が良いのですが...。(あんまり遅いと、ストーリー自体を忘れちゃうからね。)
858 :
sage:02/12/01 22:28 ID:QFxp3xij
え?
えーと、じゃあ、3でお願いします。
更新お疲れ様です
赤の前に紫終了ですか…次回更新期待してマス
最終話って書いてありますが・・・
862 :
あ:02/12/02 02:16 ID:6hUxp2PN
まさか終わりじゃないよね??
ね??
だって謎解けてないじゃん。。。信じて待つ
〜黒の章 真相〜
「身長いくつですか?」
そう声かけてきたんは小学生くらいの女の子やった。ののと一緒に機内を走り回っとっ
たら、おかんに座ってろてしばかれてもうた。ののはちゃんと座っていつのまにか寝てし
もたけど、うちは我慢できへんかった。こっそり抜け出してまた飛行機探検始めたんや。
そしたら声かけられたん。
「かわいい服、いいなぁ〜」
身長はギリギリうちが勝った。そないに変わらへんかったけど。初めての海外旅行って
ことで、えらいおしゃれしとったから、しきりに誉められた。うちはこんなフリフリした
の、あんまり好みやないけど。私も着てみたいゆうとる、無茶言うなや、これやから最近
のガキゆうのは…。ん、ちょい待ち。今あいぼん、ええ考え浮かんだで。よっしゃガキ、
トイレ行こ。しばらく服変えたる。その代わり交換条件やでぇ。お前、うちの服着て顔に
タオルかけてうちの席で寝たふりしとってや。ウシシシィこれでおかんにバレずに遊びい
けるでぇ。おいガキ、ほら靴もや。あいぼんさんの靴やでぇ、かわいいでぇ。おお、完璧
やがな、どっかみてもあいぼんやでガキ。ほな、よろしゅう頼んまっせ。さーて、どこに
探検いこっかなぁ。…って、あれ、なんか煙たくあらへん?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――
――――――――
――
ううぅ、あれ、うち…寝てた?なんやこれ。体が動かへんで。真っ暗、何にも見えへん…
どーなっとんのや?なぁ誰か、教えてぇや。あれ、あれぇ?声も出えへんよ。
ここ家やないし、えっと確か…あ、そうやハワイに行くんやった。飛行機に乗ったんや。
ののと探検して、怒られて、知らん子と服変えて、また探検始めて、それから…
それから先が思い出せへん。何があったん?ここどこ?ここ飛行機だ。
落ちたの?落ちたの?嘘や、そんなん嘘や。おかんは?おとんは?ののは?みんなは?
みんなどこにいるん?何も見えへん!何も聞こえへん!手も足も動かへん!
助けて!誰か助けてぇ!お願い!ここやで!うちはここにいるでぇ!誰か助けて!
「…ボン」
今、声が聞こえへんかった?聞こえたで。誰かが呼んでる。誰かがいるんや。
助けて!助けて!お願い!気付いて!ここやで!ここぉ!助けてー!
「あいぼん!」
のの!ののの声や!あいぼんってゆうてた!ののがうちを呼んでる!うちを探しとる!
間違いあらへん!うちがののの声聞き間違える訳ない!ここや!ここやのの!
あー、何で声が出ないの?何で動けないの?返事したい!叫びたい!のの!!
ううん、ののなら、ののなら気付いてくれるはず。うちがここにいること気付いてくれる。
うちらはずっと一緒やったやんか。双子みたいにコンビ組んでたやんか。
ツーカーの仲やん。口に出さへんでも通じ合えたやんか。ののが気付かない訳あらへん!
「悲鳴?悲鳴がした!」
え?ちょっと待って、待ってえな。のの、どこ行くん?足音が遠ざかっとるで。
声が遠くなっとるで。なんやねん悲鳴て。嘘やろ。嘘やゆうて、のの!
どこ行っちゃうの?うちはまだここにいるんやで!うち置いてどこ行っちゃうの!
やだ!やだよ!やだよぉー!戻ってきて!行かないで!死にたくないよぉ!
行っちゃやだー!助けて!お願い!のの!どうして?どうして?なんでや?
のの!のの!のの!のの!のの!のの!のの!のの!のの!のの!のの!
(ののーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!)
867 :
七資産:02/12/02 19:27 ID:+zD0zYjj
とっかえっ娘だったのね…
あいぼん生きてた━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!
続きが気になるので、早くうpして下さい。
まだですか?早くうpしてくらはい
871 :
:02/12/04 07:00 ID:vU2nUXpA
別に中一日ぐらい普通だろ。催促するなよ
新参者はマナーがなってないな と先輩ぶってみる
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
何時間くらい経ったんやろ?怖い。うち、このまま死んでしまうんかなぁ?
さっきから爆発音みたいなん聞こえる。それにえらい蒸し熱い…
向こうからパチパチって音が近づいとる。何やこの音?堪忍してやぁ。
音がバチバチになってきよった。いやや、いやや。来んといて!
火や!火の音や!やだやだやだやだ!熱いよ熱いよ熱いよ熱いよ〜!!
なんでうちがこない目に合わなあかんの?そない悪いことした?
生きたまま焼かれるなんて嫌や!死にとうない、うち死にとうないよ!来ないで!
熱い!痛い!痛い!嫌!熱い!助けて!痛い!燃えとる!熱い!熱い!ウワアアアン!
死にたい!もうヤダ!殺して!熱いよー!痛いよー!熱いよお!ああっ!
いやああああああああああああああああああああああああ!!!!
【そんとき機体の一部が爆発して海に落下したんや、うちも一緒に】
えっ?この感覚。うち、落ちとる。前が青い。海?うわあああああああ!
痛い痛い!痛い痛い!痒い痒い!痛い!痛いよー!
【全身火傷のまま海水に放り込まれるんは地獄やった。あれは言葉にできるもんやない】
【痛みと痒みに耐え切れず、うちは全身を掻きむしった。それが更に痛さを呼んだ】
【そして飛行機が最後のどでかい爆発や、うちはその衝撃で沖へと吹き飛ばされたん】
【そこで気絶でもしとったら楽に死ねたんやろけど、痛みがそれも許さへんかった】
【掻いても掻いても、何をしても、痛みは増すばかり。もがくことしかできへん】
【どんだけ苦しみ続けたかわからん、浜辺に流れ着いた時には辺りは暗くなっとった】
【海に映る自分の顔を見た。そこには皮膚がボロボロに溶け落ちたバケモノがおった】
【痛みで眠ることもできへん。とうに潰れた喉で、うちは声にならない鳴咽をあげ続けた】
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!!!!!
【そや、あそこで、あいぼんは死んだんや】
【涙も枯れ果てた後、確かうちは森の中をさまよったと思う】
【歩くだけでも気が狂う程痛みが走った。いやもうとうに狂うとったかな】
【そこでうちは見てもうた。ののがいたんや。誰かと笑ってたんや】
【うちがこない苦しんでるときに、うちを見捨てたあいつが笑っとるんや!】
「そうかなー。あいつも同じ星を見てるかなー。」
「うん。私達みたいに笑って、絶対この星を幸せな気分で見ているよ」
「やっべー。なんか超会いたくなってきた」
「会えるよ。生きてさえいれば、必ずまた会える」
【ののと誰かの会話が聞こえた。激しい衝動に駆られたうちはその場を逃げ出した】
幸せ?生きてさえいれば?会える?なら死ねばええ!死ねば会えへん!殺せ!
みんな死ねばええ!なんでうちだけ苦しまなあかんねん!みんな苦しめ!
何が幸せや!何が友達や!この痛みがわかるか?この苦しみがわかるか!
許せない!何もかも許せない!お前等みんなに味合わせたる!この痛みを味合わせたる!
【バケモノんなったんは、顔だけやなかった…】
あいぼんさん・・・。・゚・(ノД`)・゚・。
876 :
まきたん:02/12/04 20:21 ID:qBstKKzu
そんなの悲しすぎる!
作者さんへ
あまり言いたくありませんが、あなたの書いた状況下で加護さんが生きていることは、まず有り得ません。
何故かを詳しく説明すると、スレが足りなくなるので、敢えてしませんが...。
重度火傷(多分2度〜3度)・一酸化炭素中毒・シアン化ガス・低体温症・破傷風・感染症など考えられる代表的なモノだけでも、最低で6回は死んでいます。
いくら小説の中の事とは言え、あまりにも杜撰です。
もう少し設定は考えた方が良いですよ。
878 :
:02/12/04 21:40 ID:Fn6qaXqa
てか、クソだな。
飛行機火災で、有毒ガスを吸いまくり、体温調節の出来ない体で海に入り、皮膚が爛れ抵抗力が落ちているのに島をうろつく加護は化け物と言うより、アフォだと思う。
て言うか素人でも分かることだが、長く(半日位で、意識不明になる)保たないだろうから殺人どころじゃないと思う。(w
>>877〜
>>879まあまあ落ち着いて。書いちゃったものは仕方がない。もうちょっと物語を見る視点を変えてみたらどうですか?
やっと追いつきました。オモシロいっス。かなり引き込まれます。
この物語はフィクションです。
>>881 非現実な描写でも読者が納得しなきゃそれはダメなのよ。
いるんだよねぇ、こうやって自分の知識をひけらかしたいヤシ。
作者アフォだねぐらいに思っておけばいいのに書き込まないと我慢できないヤシ。
ああそうだね、あんたは頭(・∀・)イイね。
ほら、これで満足か?
つまりジョン・マクレーンが毎回ギリギリのところで助かっているのはおかしい、と。
普通2〜3回しんでるだろう?とこう言いたい、と。
【黒に染まったうちは、一人で歩いてる奴を見つけ無差別に切裂いていった】
【それがたまたまマコであり、里沙であっただけ。何の感情も湧かへんかった】
【憎悪と嫉妬と痛みだけがうちの体をグルグル回っていた】
【そしてまた一人獲物を見つけたうちは、手にした尖枝を構え後ろから襲い掛かった】
【運動神経のええ女やった。うちの体がもうボロボロやったのかもしれへん】
【背後からの奇襲は躱された。うちはつまずいた。その先に崖があったんや】
断崖絶壁、落ちる。こっから落ちたら死ぬなぁ。死ぬ。もうええかぁ…
んぁ?暖かい。手が暖かい。人の手…
【見上げると、あの女が崖に落ちかけたうちの手を掴んでた。信じられへんかった】
【こんな醜い、心まで闇に染まったバケモノを!自分を殺そうとしたバケモノを…!】
「(放せ!手を放せ!うちはもう死にたいんや!)」
「…ゆうな」
「?」
「死ぬなんてゆうな!」
【枯れてなければ、うちはあのとき泣いてたかもしれへん】
何でや?何でこの人はこない真似するんや?何でうちを助けようとするんや?
うちが何しようとしたのか、分かってへんのか?殺そうとしたんやで!
お前を苦しませようとしたんやで!うちはバケモノなんやで!
顔や姿だけやない、心まで悪魔に売り渡してもうたバケモノなんや!
生きてたってなんもええことあらへんのや!うちなんか死んだ方がええんや!
こない醜いバケモノが生きてたって、誰も喜ばへんのや!
…殺したんやで。うちは友達を二人も殺したんやで!もう何もかも遅いんや!
マコはうちに気付いてた。うちの名を呼んだ気がした。それでもうちは刺したんや!
こんな姿見られたくないから!元気な顔したマコが憎かったからや!
うちはこんな汚い奴なんや!もう死なせてくれ!うちは死ななあかんのや!
生かしたらうちは多分お前を殺す。ののも殺す。他の奴も皆殺す!
だから放せ!放せ!放せ!うちを死なせてくれ!
【それでもあの人は手を放そうとせんかった。やがて支えていた草の千切れる音した】
【落ちた】
【女は空中でうちを抱きかかえた。まるで衝撃から守る様に…】
【こんな醜いバケモノを…この人は優しく包み込んだんや。】
あったかい、あったかいよ。人のぬくもりってこないあったかいの?
この人は天使や。
神様、お願いがあるん。顔も心も汚のうなったうちやけど、一個だけ聴いたってや。
うちはどうなったてええ、死んでいい。地獄に堕ちてええ。
せやけどこの人は…この人だけは助けたってぇな。お願いや。お願いや、神様。
お願い…
「ごめんね…のの」
【天女が小さくそう呟いた。】
【それが最後に聴いた声。うちは崖から海に落ち、死んだ。】
【そう、うちはあそこで死ななあかんかったんや】
888 :
名無し:02/12/05 08:45 ID:j8ChRrfg
チープな大衆娯楽小説だったら、別に構わないが...。質の高いミステリーを目指すなら、御都合主義はあまりやらない方が良いな。
作品のクオリティーを下げる結果になるから...。
889 :
888:02/12/05 09:14 ID:j8ChRrfg
なんかカキコしている最中に更新されてるから、作者さんに毒吐いてるみたいになってるけど...。
あくまで一般論として、御都合主義の小説が多いと言ったんであって、ここが面白くないと言った訳じゃないから...。
ここは娯楽として十分に楽しめるから、一読者として作者さんには完結まで頑張ってほしいですな。
「赤と青」1〜5話までのスレはどこにあるんでしょうか?
今朝から読みだしたのですが辻豆さんの作品はみる人に興味をそそいで
誰にでも楽しめる小説を書く素晴らしい作者さんだということがわかりました。
まだ娘切り草だけしか読んでないのですが、全作品お気に入りにチェックさせてもらいました!!
暇な時間に読ませてもらいます。。
更新ペースがはやいようなので、無理をなさらず体に気をつけてこれからも頑張ってください。
あー一気に読んでつかれた、さて寝よう・・www
892 :
:02/12/05 14:16 ID:a9BAICrF
ご都合主義がどうだこうだ、実際死んでるのがどうだこうだとかは置いといてクソってことだよ。
こんなに悪い意味で作者に裏切られたのも久しぶり。
893 :
:02/12/05 15:49 ID:/WUYnut8
あれ…。なんやここ。白い…白い部屋。天国?地獄?それとも…全部夢やったの?
体が変な感じや。でも痛ないで。ん…どこにも火傷の跡があらへん。やっぱり夢?
「気がつきましたか」
うわぁびっくりしたぁ。なんやなんやこの白い人等は?お医者さんかぁ?
ゾロゾロ入って来おって。なんか嫌な感じやわ〜。
「自分の名前は言えるかい?」
名前?ふざけとんのか。うちは赤ちゃんやないで。言えるに決まっとるやろ。
「加護亜依」
あれ、うちこない声やったか?ちゃう!ちゃうで!もっとセクスィーボイスやで!
てか、おっさん共、驚きすぎや。なんやそれ、うちは名前ゆうただけやで!おっさん!
「我らの姿を見ただけで、脅え逃げ回ったタイプAとは異なる様ですな」
「あちらは器が優性となった模様、しかしこちらは臓が優性の様です」
「実に興味深い結果だ。君、彼女を検査室へ。くれぐれも慎重に扱えよ」
【何ゆうとんのか、さっぱりやった。訳も分からないまま、うちはどこかへ連れ出された】
【その後、うちは色んなことされた。色んな所調べられた。いっぱい質問された】
【そんな生活が何日も続いた。最後に鏡のある部屋に案内された。そこで見てもた】
誰やこれ?まさか…。そないアホなこと。でも…。これ…うち。これうちか?
【歳の近い女の子…見たこともない顔やった。当然、火傷の跡はない】
【受け入れる受け入れないゆう問題やない。半ば自棄になっとたかな、どうにでもなれて】
【検査の後、個室を一つもらったんや。白い部屋。寝るだけの部屋】
【そしてある日、隣の部屋にも女の子がいることに気付いた】
【担当師が教えてくれた、彼女もうちと同じやて。うちの隣で死んだあの人やて】
果たして願いは…叶ったのやろか?
「ヘロ〜。あいぼんやでぇ」
「きゃ!誰…ですか?」
「あいぼんやゆうとるやないか。自分は?」
「えっと、あの…なっち」
「なっつぁんか。ナァナァナァ友達んなろ」
「え?友達?う、うん」
【偉そうな大人達の空間の中で、うちらは当然の様に仲良くなっていった。】
【なっつぁんが泣いてるとき、うちは変な顔して笑わせたった】
【なっつぁんが寂しそうにしてるとき、うちは傍にいって抱きしめたった】
【身も心もバケモノになってしもたうちやけど、この人の前では天使になろうと決めた】
【なっつぁんの前でだけは、あいぼんは天使なんや】
898 :
奈々:02/12/05 22:45 ID:IcfIsn7M
続きを待ってます♪
899 :
名無し募集中。。。:02/12/06 17:28 ID:v4k6/d9f
続けば続くほど惨めになっていく。
900
3455
902 :
:02/12/06 21:08 ID:eQx7iRrn
辻豆は自信作と言ってたが結果はこれか?
不満並べてる連中は、どんな展開になれば満足したんだ?
粘着煽りが付けば一人前れすね…
うー、でも正直、今回のはちょっと複雑でよく読解できない。
「赤青」公式ガイドみたいなのないかなー。
【うちらは普通の子供として、学校に通うことも許された。それも実験やて】
このおっさん等も、そない悪い人等やないかもな。
どんな形であれ、病に苦しむ人々を救いたい想いに嘘はないみたいやし。
うちのがよっぽど悪人や。友達を殺してのうのうと生き延びとる。
でも死ぬ訳にはいかへん。今死んだらなっつあぁんが一人になる…
なっつぁんが幸せになるまで、うちは死ねへん。死ねへんのや。
【そんなうちの気持ちを嘲笑うかの様に別れは突然訪れた】
【なっつぁんが東京の高校に転校する言い出したんや】
【離れ離れになるんは寂しかったけど、なっつぁんの意志を止める気はなかった】
【たまに電話で泣き言ゆうなっつぁんを、うちは温かく慰めたった】
【電話の影でうちも泣いた。会いたかった】
【ほんまは知っとった。別のデータをとる為に異なる環境でも暮らしをさせたこと】
【でもうちらは逆らうことはできひん。うちらはアイツ等に生かされとるんやから】
【何もできない自分を呪った】
【月日は流れた。高校を卒業したうちはそのまま北海道で職に就いた】
【勉強もそないできへん女子高生やのに、一流の会社がやけにあっさり推薦くれた】
【上の圧力を知った。でもうちにはそれを断る理由も誇りもない。素直に乗ったんや】
【こうしてこのまま社会に出て、一生このレールに乗って死ぬのかと思えた】
【あの日、あの名を聞くまでは…】
「石川梨華の学校に石川梨華が現れたそうです」
「まさか…ただの同姓同名に決まっておる。…いるはずはない」
「ええ、口封じも完璧漏れるはずはありません。」
「存在せんのだ。我々以外にあのことを知る者が存在してはならんのだ」
【いつもの様に、状態チェックを受けに研究機関を訪れたときやった】
【おっさん等がなんや騒いどった。あの事件のことゆうのはすぐに解った】
【石川梨華て名は知っとったから。あの島でのたった一人の生き残りやゆうことも】
【でもうちは別に興味あらへんかった。関わりたくもなかった】
「加護亜依君。これから君にいくつかの質問をする。よいかね?」
「…へい」
【ここではうちの気持ちなんて関係ないんや。聴かれたら答えなあかんのや】
「あの島でも出来事、当然誰にもしゃべってないだろうね」
「思い出したくもないです。話せと言われても言う気はないです」
「よろしい。無論、安倍なつみ君にも話してはいないだね」
「なっつぁんは自分を普通の子と思とる。そんななっつぁんに…話せる訳ない」
「フム。では次の質問だ。墜落事故から脱出した人物は全部で何人いた?」
【わかりません。そう答えようとしたとき、白い人は5枚の写真を取り出した】
【1人の女の人と、4つの死体が写っとった】
「これが生存者の石川梨華。残りがあの島で見つかった死体だ。間違いないね?」
「数合ってますね。うちら二人を合わせて全部で七人です。はい。」
「そうか。答えは出た。やはりあれはただの偶然、ただの同姓同名だ。ワハハ」
ののがおらん!死体が四つ。うちはののも死んだんやと思とった。でも違った。
さっきの写真、マコと…あさ美と…里沙と…全然知らない人やった。
孤島の生存者と呼ばれとる七人のどこにも、ののの名前があらへん!
ののは死んでへん!ののは生きとるんや!生きて…どこかで…
【そのとき、うちの頭の中で線が一本に繋がった】
石川梨華を語っとるはののや!あいつ復讐する気や!
【人形の様に冷たく止まってたうちの感情が、一気にうねりとなって荒れ狂った】
【心の奥底に潜めた闇が再び全身を覆い尽くす。黒がうちを染める】
【うちは飛び出していた。それまでうちを捕らえていた束縛の全てから】
行ってどうする気や?ののを殺す気か?ののを止める気か?わからん!わからへん!
でも行かなあかん!あいつの…あいつを…あいつが…!
【うちは大声であいつの名を叫んでいた】
910 :
7氏:02/12/07 12:03 ID:+GHO5TYW
色んな意味で残念だ
911 :
名無し:02/12/07 14:36 ID:AQ4zZiwK
あいぼんはそんな子じゃありません!
×語っとる
○騙っとる
お願いあいぼん、ののを止めて!!
・・・これが正しい読者の感想ですよ皆様
915 :
:02/12/07 20:46 ID:ZZ7WMCq8
>>903 さぁ。そんなもん読む側の人間に聞くようなことじゃないだろ
でも少なくとも今の展開じゃ漏れも辻豆批判するしかないぞ。
916 :
:02/12/08 02:08 ID:DdXQ3qLR
批判言うのは自由。
そしていやなら最後まで読まずに去ればいい。
俺はおもしろいと思っているから更新楽しみにしています。
賛否さまざまな意見を辻豆さんが吸収して
次回以降さらにいい方向に持っていければ最高ですね。
自分も更新楽しみにしてます。
辻っ子お豆さんの小説は、娘たちの夜とこれしか読んでないけど
今回、凝った作りで面白いですね。
謎だらけで先が読めないので引き込まれました。
完結までもう少し?ですがマイペースで頑張ってください。
後藤が加護を助けた所が、辻の時と重なってグッときた。
殺人鬼あいぼんを最後まで守ろうとするなんて・・・。・゚・(ノД`)・゚・。
918 :
:02/12/08 12:56 ID:S7WrTLlL
>批判言うのは自由。
>そしていやなら最後まで読まずに去ればいい。
こういうファンが多いものは絶対長続きしない。
それだけ言いたい。
今回は前スレがなかなかおもしろかった。
このスレになってからは内容が複雑すぎる。
設定は厳しいし(例:加護の飛行機からの脱出)
以前は単純明快だったからなあ…
921 :
辻っ子のお豆さん:02/12/09 15:20 ID:Zm1EkewS
うちに残された時間は一体どれくらいやろ?逃げたことを知られたら必ず追ってくる。
この日本で奴等らから見つかるずにいる場所なんてあらへん。
明日の朝、職場に来てへんて知られたら、必ずうちを捜索するはずや。
もって二日…三日くらいやろか。その間にののに会わなあかん。
【夜行列車に揺られ、翌日の正午、うちは朝日奈町に降り立った。ののいる町や】
【景色には目もくれず夕凪女子校ゆう所に向かった。】
【流石におおっぴらに侵入することもできず、うちは門の外から様子を伺っとった】
【そこで出遭ってしまったんや】
「なにしてるんですかぁ〜?」
【体操服姿の女子生徒。しかも相当可愛い。まぁ元のうちには劣るねんけど】
【そんな外見以上にうちを驚かせたのは、そこに秘められた内面】
なんやこいつは!何でこない悪魔が普通の女子高生しとるんや?
なんで誰もおかしい思わへんのや!あかんて…こいつは…ヤバイて。
「ンフフ〜、どうやら貴方も同類みたいですね〜♪」
「なんや同類て?」
「人を殺したことがある…でしょ」
「!!」
「トロピカール!同じ波長を持つからこそ、あややの正体にも気付いたのね」
「デタラメや!うちは人を殺してなんか…」
「で、私の学校の前で何してるんですか?快楽殺人犯さん」
「誰が…!」
「内容次第では協力してあげますけど、いかが?」
【焦った。同時に考えた。こいつは敵か?味方か?話すべきか、そうでないか】
【思考はすぐに終った。うちには時間がない。そして力もない。迷う必要がない】
もはや生に執着も未練もあらへん。あいつに…ののに会えるならば…
うちは悪魔とでも手を組んだる!
【悪魔が僅かに微笑んだ気がした】
【彼女は松浦亜弥と名乗った。大財閥の跡取り娘やった。】
【訳を簡単に話すと、彼女はうちをお屋敷に匿い、夕女の制服を貸してくれた。】
【もちろん松浦にも肝心な部分は伏せたままや。その辺は適当にごまかしといた】
【気付いてか気付かずか、とにかく松浦はうちに手を貸してくれた】
【松浦の家は裏の世界でも相当の地位にあるらしく、奴等にもそうそう手は出せない】
【翌日からうちは借りた制服を来て、堂々と学舎内を歩き回った】
【そして捜索を始めて三日目の放課後、ついにののを見つけた】
【成長したののは見違える程の美人になっとったが、うちは特別驚かへんかった。】
【子供の頃から、あいつは大人になったら美人になる思てたから】
【一緒に本物の石川梨華がいたことのが驚いた】
のの…!殺る気か?話し声が聞こえる。揉めてるで。明らかに険悪な雰囲気…。
どうする。止めるか。それとも…それとも何や?うちはどうしたいんや?
何の為に全てを捨ててここまで来たんや?何の為に悪魔と手を組んだんや?
このままやと、ののはうちと同じ人殺しになってしまうで。
うちと同じ……!
ののがうちと同じになる!?それか?うちが望んでたのはそれなんか?のの!
そや、殺れ!殺ってまえ!のの!お前もうちと同じや!お前もバケモノや!
やっぱりお前だけは…。お前だけは何時までもうちと一緒なんや!裏切らへん!
さぁ、のの!こっちへ来い!そいつが憎いんやろ!殺してええ!
そいつを殺してお前もこっちの世界に来い!もう一度、うちの隣に来い!
「嘘だ。嘘だあああああああああああ!!」
「待って!待って!ののちゃん!」
えっ、ちょい待てや。違うで、間違ってるで、のの。何逃げ出しとんねん。
お前の選ばなあかん選択肢はそれやないやろ。お前が殺さなあかんやろ?
殺し方がわからへんのか?刺し方がわからへんのか?簡単やねんで。うち知ってるもん。
見てみい、のの。こうや、こうやって殺すんや。うちがお手本見せたる。
コラコラ石川梨華はん。なに逃げ出そうとしてんねん。脅えた顔しても無駄やで。
うっさい悲鳴やのぅ。ほら、こうして口を刺してしまえば、もう声も出えへん。
のの、見てるか。うち上手やろ。石川梨華もうピクピクしとるで。
しかし…こんくらい我慢できへんなんて、根性ない女やのう。なんか腹立つわぁ。
うちの顔なんかもっとボロクソになったんやで。こんな風に!こんな風に!こんな風に!
辻豆タンへ
乙!
最近、なにかとうるさい人が増えてるけど気にすんな!
おれはあんたの更新楽しみだ!
おれと同じ考えの香具師はまだ居るだろうから、気にせずガンガレ!
批判してる人たちへ
何様?
そーやって言うんだったら、あんたが小説書いてみろや。
あ、迷惑かけないように別スレでね。
辻豆タンは好意で小説書いてくれてるんだから助言できる権利はあっても
批判できる権利はお前らには無いと思うのだが?
まぁ、あんたらが辻豆タンの小説が好きだからこそ
そうやって言うという気持ちは分からんでもないがね。
>好意で小説書いてくれてる
>批判できる権利は無い
えーと荒れる原因になります
おっと、あかんあかん。つい夢中になってもた。ののを追わなあかん。
ここで見逃してもたら意味あらへんからな。確かあっちへ走ってったな。
いたいた。ガッコの外へ逃げる気やな。逃がさへんで。
【うちは身を隠しながら、ののを追った。二人きりになれる場所まで…】
【ところが想像もできへんことが起こった】
なっつぁん!嘘やろ、なんでなっつぁんがここに?でも記憶はなくなっとるはず。
ののと何話てるん?こっからじゃ聞こえへん。のの…泣いとるのか?
アハハ…そや、なっつぁんはお前のことなんか知らへんのや。他人同士なんや。
行くか、うちも行くか。二人の前に顔を出すか…。
【心を決めて足を踏み出そうとしたとき、あいつが現れた…】
松浦亜弥…と誰?なっつぁんの知り合い?ののが逃げてく。どうする。
うちはどうする。決まってる。追うんや、ののを追うんや。
【その後のあいつの行動は、少し理解に苦しむ所があった。】
鏡?お団子ヘア?お菓子屋?駅?電車?原宿?
原宿の駅前でじっと座ったまま、動かへん。気でも狂ったか?
それとも誰かを待ってるん?まさか、なっつぁんを…?んなアホな。
さっき分かったやろ、なっつぁんはお前のことなんて少しも覚えてへんのや。
そない所でどれだけ待ってても無駄なんや。いくつになってもボケた奴やなお前は…。
【日が暮れても、ののはそこを動こうとせんかった。結局うちはそのまま帰った】
【翌日、殺人騒ぎが起こる。そしてののが指名手配された】
「なかなかやりますね」
【松浦からは何とも取れないコメントをもらった。うちはまだあいつの世話になってた】
【うちはまた原宿へ向かった。ののは同じ場所に座っていた】
【次の日も、その次の日もののはじっと待ち続けていた】
なぁ鈍いお前でももう気付いとるやろ。なっつぁんは覚えてへんのや。
お前があの島でどんな約束をしたかは知らんけどな。
今のなっつぁんは、お前が約束した人とは別人なんやで。
どれだけ待ってもな、なっつぁんは来いへんよ。
たとえ偶然来たとしても、ののには気付かない。約束も知らない。
お前はもう殺人犯なんやで、さぁはやくこっちに来いや。
ののが諦めてこの街を出ようとしたら、うちがすぐ声を掛けたる。
一緒に黒の世界で生きていこう。またコンビ組もうや、のの。
【雨の日も、ののはその場を動かなかった】
【腕で自らの体を包み込み、じっとうずくまったまま、待ち続けた】
【一週間が過ぎた。それでもののはまだあそこにいる】
【二週間が過ぎた。ののはまだいる】
【虚ろな眼で駅の出口を見つめ続けている】
のの…なにがお前をそうまでさせるんや……
930 :
:02/12/09 21:37 ID:B9X9wHXy
>>925 応援して、賛成するのだけがファンじゃないよ。
俺も今回はアンチだが、まぁ辻豆さんのまとめ方しだいだな。
931 :
:02/12/09 22:37 ID:ufPOQS2b
933 :
:02/12/10 02:13 ID:MKzN/6NZ
「赤と青」は本格推理小説ではなく 娘。たちの絆を描いたお話です。
【ある日、亜弥が二つの死体を引きずって帰ってきた】
「お前何やそれ…あのガッコの生徒やないか」
「フン、当然の報いだよ。こいつらあややの友達殺したんだから」
「!!」
「じい、後で自殺に見せかけてどっかの山奥に捨てて来ておいて」
「亜弥お嬢様。お痛が過ぎますぞ。先月のバラバラ事件といい…
いくらお父様のお力でもこれ以上成さると…」
「うるさいなぁ。小言なんて聞きたくない。行こ、亜依」
「あ、うん」
【松浦亜弥と二人きりで話す時間が増えた。彼女の友達という子が死んでからや】
【亜弥はののを話を好んで聞いてきた。うちらの微妙な関係がお好みらしい】
【ののがあれからずっと原宿にいるという話をしたとき、亜弥が提案してきた】
「ねえ亜依、そのなっちて人、わざと原宿に連れていったらどう」
「ハァ、何言うとんのや?そないこと何の意味があんねん?」
「なっちさんは覚えてないんでしょ。奇跡は起きないんだってこと、教えてあげればいい」
「ののに現実を…」
「そしたら私達の仲間に誘える。もうその子にも行き場はないんだから」
いい考えかもしれへん。これ以上、待ち続けても仕方あらへんし。
おそらくののは行き倒れるまで、あそこで待ち続けるやろ。
それよりかは、亜弥の言う通りにした方がええんやないやろか…でも、だけど。
「もし、もしもや。なっつぁんが記憶を取り戻したら?」
「んん?」
「なっつぁんが約束を思い出したら?奇跡が起きたら、どうするの?」
「簡単よ。殺しちゃえばいい。亜依を見捨てた裏切り者でしょ」
「え?」
「よーし決まりね。ウフフ楽しみ。そのときはあややも手伝うよ〜♪」
【断ることができへんかった。ケリを付けたいうち自信があったんや】
大丈夫。大丈夫。大丈夫。なっつぁんはうちの知ってるなっつぁんでしかない。
のののことなんか覚えてへん。気付きもせえへん。奇跡は起きひん。
「なっつぁーん、うち夏休暇とれて暇やねん。そっち遊びいくで〜!」
「亜依!」
「せっかくやから色々連れてってーな。案内頼むわ〜」
【うちはなっつぁんに嘘の電話を掛けて呼び出した】
【久しぶりの再会。うちは冗談言ってなっつぁんを笑わせた】
【天使のあいぼんがそこにいた。笑顔を他人に向けたこと…いつ以来だろう】
「原宿!うち原宿行ってみたい」
【そしてうちはあの街へとやってきた。ののに気付かれない様急いで飛び出す】
【うちははしゃいだ振りして、わざとなっつぁんからはぐれた】
【なっつぁんは予想通り駅の前へと戻って行く。うちは隠れて後を追う】
【大丈夫。頭にその言葉がリフレインしとった】
937 :
保:02/12/11 19:45 ID:BiJ5EyoQ
全
イ呆
939 :
辻っ子のお豆さん:02/12/13 02:26 ID:+NzBDA+i
【奇跡は起きた】
【ののとなっつぁんは原宿の真ん中でKISSをした】
【二人は世界一幸せそうな顔しとった】
【後ろで銃のトリガーを引く音が聞こえた】
「殺しちゃってよいのかな〜♪」
【うちは首を横に振った】
【あややは不思議そうに首を傾けた】
「フーン、結局そうなんですか」
【あややは銃口をうちに向け直した】
【それでいいと思った。なっつぁんが笑っていたから】
【なっつぁんを幸せにする。それがうちの生きる意味やった】
【そしてそれができるのはうちやなかった。それだけのこと】
【もう意味はなくなった】
「一度、黒に染まった者が二度俗世に戻れることはないの」
「ええよ」
「裏切る者は殺す」
「ええよ」
【彼女は多分そうすると思っていた】
【でも、ののとなっつぁんに会えたのは、間違いなく彼女のおかげである】
【うちはあややに礼を述べた】
「おおきにな、亜弥ちゃん」
松浦亜弥からの返答はなかった。
加護亜依は本物の天使になった。
〜黒の章 END〜
〜エピローグ 赤の章 ある朝の日〜
目を覚ますと、鳥の鳴き声と共に騒がしい声が聞こえる。
朝食作りに奮闘する背中が目に入った。
思わず頬を綻ばせ、私は「おはよ」と呼びかけた。
その声に反応した背中達は、とびきりの笑顔で返事をくれた。
「おはよう真希さん」
「おはようなっつぁん」
〜赤の章 END〜
サウンドノベル5「赤と青」完
乙ですた
気分悪い
投げやり感が溢れまくりのラストでしたが前半〜中盤にかけては非常に面白かったです。
お疲れ様でした。( ´∀`)つIトリアエズアゲル
946 :
:02/12/13 03:07 ID:phk2jNYz
村田(石川)を殺したのはあややだったの?
947 :
ななし:02/12/13 04:01 ID:uw417EKy
作者様、お疲れさまでした。。。
こんなラストになっちゃうとは。。。。。。
多分下記の選択肢が間違このラストなんだと思います。
無理を承知で、、、、
1. 待たない。石川梨華を殺す。
でリロードお願いします。。。。。。m(_ _)m
犯人だれか解決してないじゃん!
950 :
:02/12/13 15:22 ID:WytDFj5Y
辻豆さんお疲れ様〜。
>>947タンと同じく
1. 待たない。石川梨華を殺す。
で再び書いてホスィ。
951 :
あとがき:02/12/13 16:51 ID:UoAuj51Q
一本の太い幹から伸びる大小様々な枝、その枝からさらに伸びる枝と枝。たくさんの枝
が絡み合い、一本の大きな木を形作る。これがサウンドノベルだと痛感致しました。これ
が普通の推理小説ならば、犯人は辻(赤)と石川(青)だったでしょう。複雑な感情と繋
がりもなく、動機も単純なものでした。まさか加護が犯人になるとは思っておらず、驚い
ているというのが正直な感想です。
無限の組み合わせをもつ選択肢達が作者すら予想しない物語を生み出す。そのおかげで
作者も、読者と同じ様に先の展開をドキドキできるのです。この枝の先が、ハッピーエン
ドだったのかバットエンドだったのかは、この話を読み終えた人それぞれの気持ちに委ね
たいと思います。別の枝にはきっと未だ見ぬ娘達の物語があったと思います。もしかした
ら別の犯人がいたのかもしれません。多くの結末があったでしょう。きっと市井紗耶香も
どこかにいたはずです。でも、過ぎた時間は戻らない。これが「赤と青」という物語だっ
たのです。
さてサウンドノベルシリーズですが、これでひとまずの終了にしたいと思います。長い
間稚拙な文章にお付き合い下さってありがとうございました。いつかどこかでまた会える
ことを願って…
2002.12.13.辻っ子のお豆さん
952 :
名無し募集中。。。 :02/12/13 17:55 ID:tb9/QFok
あとがきがいいわけにしか思えない。
加護犯人エンドでもいいから、きちんと辻褄合わせて描写して欲しかった。
最初のほうで、ちゃんと読めばきちんとした推理が可能と思わせる記述があってこの結末は正直ちょっと・・・
いつもそうなんだよな……
もう言い訳は聞き飽きたからサウンドノベルじゃなくて
あなたの実力がわかる小説書いてね。
とりあえずお疲れ様です。
955 :
:02/12/13 21:35 ID:hWTc+cEI
おつかれ
おつかれ
おつかれ
おつかれ
おつかれ
たのしめたよ。
読解力がなくて申し訳ないんだけど、結局松浦は何者だったの?
選択肢なくていいから推理小説が読みたい
>>957 TENを読めば?まだ事件も始まってない糞小説だけど(w
お疲れ様でした。
960 :
:02/12/13 23:19 ID:XAIWSUOx
>>951 あんたいつも最後に言い訳書いて消えるな。
しかも、別に加護が犯人だろうが良いんだが、まとめ方がヒドイ。
お疲れさまでした。私個人としては非常に楽しめました。
ただ、サウンドノベルじゃなくて
書きたいように書いてもらったほうが良かったのは同意。
新作の小説期待してます。
抗議があったから休筆します、、だってさ
964 :
あーあ:02/12/14 17:29 ID:zelCKSWl
書き逃げか……(゚д゚)
>>963 >抗議があったから休筆します
どこに書いてあるの?
煽りじゃなく、まじで教えて
>抗議があったから休筆します
↑がどこでの発言かは知らんが、抗議って何?
ざっと読み返してみたが、酷評はあっても意味の無い叩きなぞほとんどなかったが。
まさか「この作品は酷評受ける余地もない、完璧な作品だ!」とでも思ってるの?
娘切草の頃から読んでるけど、どうもこの作者打たれ弱すぎだろ。
過去何度も言われて来たが、マンセーレスだけほしけりゃ自サイト作ってやれ。
休筆ってのがしばらく書きませんて事なのか、もう小説やめますって事なのかは
解らんが、こういう場で書くならもうちょっと精神的に強くなってから来い。
以上、叩きにしか見えんかもしれんが、マジレスですた。
長文反論する前にctrl+Fでもしろってんだ
>>969 それまだやってたんだ
300いく前につまんなくて読むのやめちゃってたよ
971 :
_:02/12/14 21:31 ID:6tmi2HvE
( ゚д゚)ポカーン…
972 :
_:02/12/14 21:34 ID:6tmi2HvE
<
< なんて凄い糞スレなんだーーーーーーーーーーー!!
<
∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨\ /∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
/:|. ∨ /:|
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973 :
:02/12/15 01:06 ID:7XTtIUXC
石川のウンコ並。この小説。
974 :
ななし:02/12/15 09:25 ID:ukVgOVri
俺は石川のウンコ好きだ
975 :
ななし:02/12/15 22:48 ID:/bWlkMYl
どこで道を間違ったのかな。
晒そう。
976 :
:02/12/16 00:45 ID:CHMERAdS
みんな叩くなよ。
サウンドノベルっていう特徴意外、表現も幼稚だし、これと言った売りもなかったのぐらいわかってただろ?
977 :
:02/12/17 08:01 ID:QJ/vMVaF
サウンコノベル
978 :
名無し:02/12/17 08:36 ID:rNPPQsDG
なんでこんなに叩かれてるんだ?
>>978 読んでみそ。セリフだけで充分。
なんかlogの殺し合い小説と似た批評だな
>>978 妬みや僻みもあるんじゃない?
確かに内容は酷いよ。
話が進んでいくごとにどんどん物語が後付けされていくんだから。
(読み物でもTVドラマでも一番やってはいけないパターン)
最初は結構面白いんだけどねぇ、話が進むたびにつまらなくなっていくと言いますか。
ただageてまで叩いているヤシは妬みや僻みからでしょう。
自分じゃ「この程度」の小説すら書けないから作者が羨ましいじゃない?
だって「荒れるからsage進行で」って頼んでまでいるのに
わざわざageてブーブー文句言っているんだから。
辻豆タンおつかれ
何でこんなに叩かれてるんすか?
俺は普通に楽しめたよ
まぁ人それぞれか
982 :
:02/12/18 13:59 ID:dAXm5jwR
>>981 これが面白いと思えるとは凄いな
自分の感性大事にしろよ
赤の章と青の章のころはおもしろかったな
984 :
:02/12/18 23:03 ID:eF6U75vA
985 :
963:02/12/19 01:40 ID:6+QbyFsq
亀れすですまそ
>>965-966 抗議って言うのは、叩き=「
>>966の言う酷評」の事である。
まあ誤解を招くような発言したのは悪かった。
しかし、今回の辻豆氏の場合、
どーみても、最後の終わり方が
「読者の叩きがあまりにも強すぎるのでもう辞めたい…」にしか見えないのだ。
まあ、急に設定がめちゃくちゃになったりしたので
叩きが強くなるのは当然だが、、
986 :
名無し募集中。。。:02/12/19 03:22 ID:4iXXppj8
サウンドノベルズのエロゲーってないのかね
987 :
名無し募集中。。。:02/12/19 03:23 ID:CySTH5sN
漏れは買うぞ
>>986 それは「ビジュアルノベル」のことでは?
>>988 いや、絵を売りにしないサウンドノベルを一度やってみたい
分岐を多くしてシチュエーションを楽しみたい
990 :
:02/12/19 09:55 ID:XMjeQqD5
>>985 もし本当にそうだとしたら
>>966の意見よく読めって感じだな
叩かれる覚悟もないのに2chで書こうとすんなよ
最後まで書ききるだけまだマシだよ
叩かれて途中で放り投げられた小説はいくつも知ってる
あれは読んでる者としてはマジつらい
「ハッピーエンド」が好きでした。
ミステリーじゃない次回作を期待してます。
997 :
963:02/12/20 20:11 ID:tdPgVKah
ハッピーエンドは最高だった。。
998 :
名無し:02/12/20 22:43 ID:F6Cr4WKU
埋め立て工事
999 :
名無し:02/12/20 22:44 ID:F6Cr4WKU
1000どうぞ↓
1001 :
1001:
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もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。