1 :
a:
a
2 :
b:02/09/03 21:26 ID:2zqldFdc
b
3 :
z:02/09/03 21:27 ID:9CsaJ0rK
z
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ∧_∧
( ^▽^)< 新スレおめでとうございまーす♪ >(´D` )
( つ つ \________なのれす_/ ⊂ ⊂ )
○_つつ ⊂⊂_○
5 :
:02/09/03 21:31 ID:gCa4zW/Z
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■ 終 了 ■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
@ノハ@
(‘д‘ )<のの、まれに見るクソスレやな
O┬O )
◎┴し -◎ ≡ キコキコ ノハヽヽ
(´D` )<そうれすね
lUU ̄ ̄ ̄l
.\ ./
◎==◎ ≡ ガラガラ
@ノハ@
( ‘д‘)<どや、どうせクソスレやからうちらがもらうか
O┬O )
◎┴し -◎ ≡ キコキコ ノハヽヽ
(´D` )<そうれすね
lUU ̄ ̄ ̄l
.\ ./
◎==◎ ≡ ガラガラ
@ノハ@
(‘д‘ )<のの、そろそろ、見えてきたで
O┬O )
◎┴し -◎ ≡ キコキコ ノハヽヽ
(´D` )<そうれすね
lUU ̄ ̄ ̄l
.\ ./
◎==◎ ≡ ガラガラ
________
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| 中央図書館 | / / _ | | ::|
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
@ノハ@|
( ‘д‘)Φ<でも、ののが急に勉強するなんてほんま驚いたで
/ ̄〇― ̄旦 ̄/|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| | |
∋oノハヽo∈
( `D´)<ののはおりこうになるとここにちかうのれす!
@ノハ@
( ‘д‘)<この心がけや良し!
いっしょにがんばろな。
∋oノハヽo∈
( ´D`)<へい!
@ノハ@
( ‘д‘)<それにしても、紺野ちゃん遅いな
スコッ @ノハ@
川o・-・)ノ<遅れました。 Ξ卍‘д‘)
@ノハ@
( ‘д‘)<イタいやないかぁ 紙の手裏剣やけど
川o・-・)ノ<すみません。 さあ、お勉強始めましょう。……で、何をやるんですか?
@ノハ@
( ‘д‘)<何にしようかあ。ののは何がやりたいん?
∋oノハヽo∈
( *´D`)<……
@ノハ@
( ‘д‘)<なんや、やっぱりか。やっぱり何も考えてなかったんか。ただ
勉強するってだけやと困るのは教えるほうやで。まあ、
うちが教えられるもんなんて限られとるけど…
∋oノハヽo∈
( *´D`)ゞ<てへてへ。いっしょにべんきょうしてくれるならなんでもいいのれす!
@ノハ@
( ‘д‘)<そういわれてもなあ。あさ美ちゃんは何がええと思う?
川o・-・)ノ<そうですね〜。これはどうですか。
@ノハ@
( ‘д‘)<「柳亭記」? 柳亭種彦……うち、全然知らんわ、この人。この本も…
川o・-・)<私も詳しくないです。
@ノハ@
( ‘д‘)<じゃあ、やめとくか〜
∋oノハヽo∈
( ´D`)<……
(あいぼんもあさ美ちゃんも知らないご本…)
∋oノハヽo∈ ピョンピョン
○( ´D`)○<それ、それにするのれす。
@ノハ@
(;‘д‘)<え、でも、これつまらんと思うで。
∋oノハヽo∈
( `D´)ノ<いいのれす! それにするのれす!
川o・-・)<加護さん、それ読んでみましょう。わたしも興味ありますし。
∋oノハヽo∈
( `D´)ノ<あさ美ちゃんもああいってるのれす。
@ノハ@
(;‘д‘)<そうか。じゃあ、読もうか。
∋oノハヽo∈
(∩´D`)∩<わあい
@ノハ@
( ‘д‘)<(どうせ、途中で音を上げるやろ…)
じゃあ、どないしよう。
川o・-・)<加護さん、加護さんが朗読したらどうでしょうか。
@ノハ@
(;‘д‘)<え、うちが読むの? (それはしんどいわ。あさ美ちゃん自分が読みたく
ないだけなんちゃうんか?)
川o・-・)<わたし、加護さんの声が好きなんです。
@ノハ@
(*‘д‘)<そうか?
川o・ー・)b<24hTVのナレーション最高でした。
@ノハ@
(*‘д‘)<ふーん。……じゃあ、最初はうち読むわ。
川o・ー・)<…
@ノハ@
( ‘д‘)<ほな、いくで、のの。覚悟した方がええで
∋oノハヽo∈
( ´D`)<へい!
@ノハ@
( ‘д‘)<ゴホン、「
巻之上 〇田植うた
苗代にかかり早苗をひきて、篠簀(あしか)になふ 禾担(おふこ)をさしてになひつつ、
田づらにゆきてくばりいだす早乙女のうけとりて植る田歌ぞおもしろき。
∋oノハヽo∈
(; ´D`)<……
@ノハ@
( ‘д‘)<「
雨降らねども日でり笠、雨ふる時はひぢ笠や、かつぐ袖笠いとせはし、
世わたる業とすげの笠、すそは田水におりひたりぬれにぞぬるるばかりなる。
∋oノハヽo∈
( |||´D`)))<あ、あいぼん、なんの本なのれすか。
@ノハ@
( ‘д‘)<(案の定や。さあ、やめにしよう)……やっぱり、つまらんやろ。
∋oノハヽo∈
(; ´D`)<さいこーにつまんねーのれす。とっととやめるのれす。
川o・-・)<いえ、ご両人、続けましょう。
@ノハ@
(;‘д‘)
∋oノハヽo∈
(; ´D`)<え
川o・-・)<読んで行くと、きっと面白くなってきますよ。最初が肝心だと思います。
今の部分だって、なかなか面白いみたいですよ。
∋oノハヽo∈
(; ´D`)<あいぼん、おもしろかったれすか
@ノハ@
( ‘д‘)<まあ、意味はわかるけど……(あさ美ちゃんは何を考えとるんや?)
川o・-・)<田植えをする早乙女たちの歌う歌が面白い、その内容は
雨が降らなくても日よけの笠をかぶり、雨が降るときは袖を頭にかざして
笠代わりにする…といった感じで…ね、辻さん、なかなか面白いでしょう
∋oノハヽo∈
( |||´D`)))<(つ、つまんねーのれす…)
川o・-・)<さ、加護さん、ずんずんいってください。
@ノハ@
(;‘д‘)<駄菓子かし…
川o・ー・)b グッ
@ノハ@
(;‘д‘)<(な、何や?)
川o・ー・)b<……
@ノハ@
(;‘д‘)<……お、おう。ほな、続けるで
∋oノハヽo∈
( ´D`)<……
@ノハ@
( ‘д‘)<ゴホン、「
歌は国により、ことばは所によるとかや。近江の国風に、「 雨は降るともなよ、
いそいそ蓑笠もなよ、いそいそいはぬなよ、恋し君にだにあふとならばいそいそ
手にとる早苗もすててゆかまし、いそいそ穂に穂かさなれ、いそいそ目出たし
目出たし千歳楽や万歳楽」 とうたふて田うゑわたしよろこぶとかや
川o・-・)<いそいそがいい感じですね。
@ノハ@
(;‘д‘)
∋oノハヽo∈
(; ´D`)<え
川o・-・)<さあ、加護さん、続けて
@ノハ@
( ‘д‘)<「
丹波の国風の歌に、「 春の頃より我をやに通ふ殿ごのあれどなよ、人に忍べば
かくしかくしてかたらぬ」 などさてうゑわたしてあがるとき手ごとに持ちたる早苗
うちふりて、「 早苗もおくてもしげるくら田にさかえて、秋のみのりは穂に穂なびきて
心のままにをさめてつくもかさねて 一粒(いちりふ)や万倍二粒や万倍」
川o・-・)<丹波は「山陰道に属した一国。現在の京都府中部と兵庫県北東部」。
@ノハ@
( ‘д‘)<あさ美ちゃん、それ何や。
川o・-・)<「講談社学術文庫 古語辞典 佐伯梅友・馬渕和夫編」です。小さくていいんですよ。
@ノハ@
(;‘д‘)<ふ、ふーん。(この娘、本気や。本気で勉強する気やで。どうする、のの!)
∋oノハヽo∈
( ´D`)<こごじてん……
川o・-・)<今のは「いちりゅうやまんばい、にりゅうやまんばい」が歌っていて気持ち
よさそうですね
@ノハ@
(;‘д‘)<……
川*・-・)<……
はぁ、昔も恋を歌ったんだなぁ…どうも、江戸時代の恋というと文人が
とりあげる分、粋とか通とか、遊女が先に来る感じなんですけど
まあ、恋愛という概念がなかったとかどこかで読んだことがありますけど
……そんなことはないんですよね。あ、男の人はどうか知りませんけど、
女はずっと恋をしてきたと思います。
@ノハ@
(;‘д‘)
∋oノハヽo∈
(; ´D`)<……
川o・-・)ノ<あ、でも、田舎では露骨なところもありますよね〜
@ノハ@
(;‘д‘)
∋oノハヽo∈
(; ´D`)<え?
川o・∀・) アヒャ
@ノハ@
(;‘д‘)
∋oノハヽo∈
(; ´D`)<あさ美ちゃん……
川o・-・)ノ<さ。加護さん、続けて!
@ノハ@
( ‘д‘)<「
日はてりにてらしてあつさはたへがたきに、蛭といふ虫の田の中にありて人の足に
とりつき血をすひ、くろふ、その形ち覆盆子《ふくぼんし》の如くあかくなりて蓑毛の
如く見ゆるなり。このくるしみのなかよりもおもしろき歌うたふ事、籠の鳥のいろ音
おもしろくさえづるにたとふべし。
川o・-・)<「覆盆子」というのはいちごのことを言っているようですね。漢方薬にもあるらしいんです
が…。辻さん、蛭を見たことありますか。
∋oノハヽo∈
( ´D`)<ひるれすか。見たことあるのれす。川にみどりいろのナメクジみたいのが泳いで
いたのれす。しょうがっこうのとき、それでだんしにおどされたのれす。
@ノハ@
( ‘д‘)<へえ。ののはそんなことあったんか。うちは実物は見たことないで。テレビでは
見たことあるんやけど…映画とか。
川o・-・)<蛭の出る映画ありましたね。スタンド・バイ・ミー。
@ノハ@
( ‘д‘)<そや。あれ、キショかったで。ののもあの映画見たことあるやろ。
∋oノハヽo∈
( ´D`)<三田のれす。ののはひるに血ぃすわれたら、ぶったおれちゃうのれす。
@ノハ@
( ‘д‘)<うちもや、のの。
川o・-・)<でも、今の本文では、苗を植える乙女の足に血を吸っていちごのように赤く
なった蛭が蓑――あの、保田さんの子泣き爺がしょっているやつですね。
のようになっている、と言っているのですから……
@ノハ@
(;‘д‘)
∋oノハヽo∈
(; ´D`)<それはこわいのれす…
川o・-・)<そうした苦しさを紛らわせるために歌を歌うのだと柳亭さんは思っている
ようですね。……
@ノハ@
(;‘д‘)
∋oノハヽo∈
(; ´D`)<……
川o・-・)<じゃ、加護さん、続きをお願いします
@ノハ@
( ‘д‘)<「
あまりのことのくるしきにせめて歌になぐさむらん 「春の小田に生《まれ》し
蝌蚪(かへるこ)そだちあがりて、ながき草葉になかくれそよ、蛇のはむかも
しらぬ草葉にかくれそよ」などうたひつれて田草をとるもくるしや、麦の穂を
こきしき、むしろへいれ、わかき女房あまたいでたるが、かしらのうへ
うつくしう赤き前だれ紐ながく、唐棹といふ物にて歌をあわはてこれをうつ
所もあり。
川o・-・)<蝌蚪(カト)はおたまじゃくしだそうです。唐棹は、カンフー映画のヌンチャクの
棒の長くなったような奴ですね。あれで脱穀すると。歌に合わせて打つんだ〜
あ、加護さん、どうぞ
@ノハ@
( ‘д‘)<「「
君をまつ夜は夏の夜なれど、いとどねられもせぬは物うしいよあけかねて」
これのとのごはやれ目出たいとのご松の緑の末ながくいよさかえひさしや
いよ久しかれ」など歌ひ連れたる声うるはしうして歌のことばはあづま歌にて
ひなびたりければ催馬楽にもあらで又おもしろし。
川o・-・)<当時も今の時代劇のように歌っていたのでしょうかねえ…催馬楽は「
古代歌謡の一種。もと畿内の民の民謡だったが、平安時代に宮廷・
貴族の間に採り入れられ、雅楽ふうに編曲された」中略「そぼくな
恋愛の歌など、いきいきとした民衆の気持ちの反映している
歌詞が多い」とのことです。あづまうたは万葉集、古今集にある
東国人の歌。万葉集では信濃・遠江以東、古今集では伊勢以東…。
ここでの正確な意味はちょっとわかりかねますね。
@ノハ@
( ‘д‘)<「
麦のつき臼といふ物にいれて臼つき歌をうたふてつくも又おかし。
「我は田面に夏草なれや、いよ人にひかれて又すてらるるいよ
すてらるる」
川o・-・)<……
∋oノハヽo∈
( ´D`)<?
川o・O・)<我は田面に夏草なれや、いよ人にひかれて又すてらるるいよすてらるる
∋oノハヽo∈
(; ´D`)
川o・-・)<あ、すいません。悲しい歌だなぁと思いまして…
∋oノハヽo∈
(; ´D`)<そ、そうれしたか
@ノハ@
( ‘д‘)<「
さて又これを箕(み)といふ物にいれて風にまかせて糠を飛《ば》せ、麦ほしの
むしろにいれて日に干す、さしもいとなみはくるしけれど俵にいれてつみたる
はいとにぎやかにおぼゆ。
右小野於通の筆、洛東知恩院にありとぞ 」
@ノハ@
( ‘д‘)<やっと、一つが終わったで。
川o・-・)<やっぱり加護さんの朗読はいいです。完璧です。
@ノハ@
(*‘д‘)<そうか? うちは読んでるだけやから、楽は楽やわ。
川o・-・)<で、最後なんですけど、小野於通というのは、浄瑠璃の起源に関わる
人物で、「伝説の才媛」なんだそうです。織田信長の侍女にもなった
ことがあるらしいですよ。「我は田面に…」の歌がそうなんですかね。
ちょっとわからないですが…。常盤津、清元とかの一節でしょうか。
となると、若い娘達が歌っている歌のイメージで考えるのは間違いかも
しれませんね。
@ノハ@
( ‘д‘)<織田信長、うち知っとるで。ののも織田信長は知っとるやろ。いくらなんでも
∋oノハヽo∈
(; ´D`)<…… (あいぼん、なんれののにふるんれすか!)えーと、えーと
∋oノハヽo∈
(; ´D`)<……徳川家康しゃんは日本人れすよね
@ノハ@
(;‘д‘) <……う、うん(あちゃー…のの、スマン)
∋oノハヽo∈
(; ´D`)<知ってるのれす。たしかせんごくの人……れす
@ノハ@
(;‘д‘)ノ<そや、戦国時代の英雄や(ふー……)
川o・-・)<……今の「田植うた」どうでした。けっこう、面白かったと思うんですが。
@ノハ@
(;‘д‘) <う、うん。たしかになぁ。蛭の話とか、けっこう、なんていうか、えぐいな。
川o・O・)<我は田面に夏草なれや、いよ人にひかれて又すてらるるいよすてらるる
@ノハ@
煤i;‘д‘) <(な、何や)
∋oノハヽo∈
( ´D`)< (ふふふ…あいぼん、びっくりしてるのれす)
川o・-・)<物悲しいですね〜
@ノハ@
(;‘д‘)
∋oノハヽo∈
(; ´D`)<……
川o・-・)<ささ、先は長いです。急ぎましょう。時間もないですし。加護さん。
@ノハ@
(;‘д‘) <……う、うん
∋oノハヽo∈
( ´D`)<(……はらへったのれす)
@ノハ@
( ‘д‘)<「
〇三浦浄心卒年【(これは注や)附、三浦為春の事】
三浦五郎左衛門茂正、法名浄心、正保元年甲申三月十二日卒、法号[
川o・-・).。oO(あ、加護さんうまく呼吸を入れるなぁ。やっぱり思ったとおり
加護さんの朗読は川o・∀・)イイ!)
称陽院定誉浄心居士]、葬所[東叡山内普門院{(これは割注や)柳亭曰
(うん、これは何て、読むんや。――いわくでも、もうすでもいいんじゃない
でしょうか。私は「まうす」で、もうすでいいんじゃないかと思いますが。――
じゃあ、もうすで統一するで)
法号浄土宗、葬所天台宗、故ある事なるべし}
@ノハ@
( ‘д‘)<「浄心著述目録
北条五代記十巻{寛永板画無し、万治板画入《り》、万治板は脱文あり}
見聞軍抄 八巻 そぞろ物語{聞書集の抄録} 一巻{寛永板}
順礼物語 三巻{はじめ画なし。後に画を加ふ。又名所和歌物語と
標題をあらため六冊に綴《り》分けたるあり
以上四種印本 以下写本
聞書集{一名江戸物語} 十巻 猩々舞 一巻
武徳全書 一巻 茶呑話(バナシ){茶の湯の話なり} 二巻
鳥獣鱗集 二巻
@ノハ@
( ‘д‘)<「
周曰
三浦長門守為春著[大笑記]【写本】 一冊慶長十五年<川o・-・)(西暦
1610年ですね>九州の紀行にて法橋昌■≪これはむずかしい漢字やな
王偏に碌の右部や、読みはロクやな≫の跋《バツ》あり、同時の人にて名を
相似たり、ことに順礼物語は書名のひとしければ同作とおもひあやまりしが
別人なり、両家とも今連綿。
@ノハ@
( ‘д‘)<ふー、今回は早かったで、漢字が多かったけど。
川o・-・)<最後の今連綿というのは、血統が続いているということでしょうかね。
まあ、この章段は私たちにはまだ早いようです。
@ノハ@
( ‘д‘)<……(すでに早い遅いの問題やあらへん)
∋oノハヽo∈
( ´D`)< (きょうはおべんとうがあるのれす。なかみはなんれしょうか)
川o・-・)<次は…何でしょうか、加護さん
@ノハ@
( ‘д‘)<うん? 次は「 〇芋の定価」や
川;o・-・)<い、芋の定価…ですか。辻さん、芋の定価ですよ!
∋oノハヽo∈
( ´ρ`)<芋?
川;o・-・)<……
@ノハ@
( ‘д‘)<のの、もしかして寝てたんか、今
∋oノハヽo∈
(;`D´)ノ<寝てなんていないのれす! しっけいなのれす。
@ノハ@
(;‘д‘)<そうか……(いや、寝ててもしゃあないで。つい責める口調になってもうた)
川o・-・)<さ、加護さん。
@ノハ@
(;‘д‘)<お、おう
@ノハ@
( ‘д‘)<「 〇芋の定価
天明寛政の頃童、毬つく歌に「 いもいもいもいも芋屋さん、お芋は一升いくらぢゃへ、
二十四孝でござります、十六羅漢に負《け》さんせ」 と歌ひしは、おふよそ二十四文が
一升の定価にて時としては十六文にも売る事のありし故なり。文化の頃になりては
二十四文でござりますのみうたふは、十六文に買《ふ》事なければなり。天保のはじめより
三十二文でござりますと歌ひ、天保九年の春より六十四文でござりますと歌ふ。一升の
価、百余銭になりたれども、語路のわろきゆゑか、それをばうたひしを聞かず。
菱川師宣の画本『月並《み》の遊び』、八月の條に「 月千金芋一升や十五文」 といふ
発句を載《せ》たり。此冊子[貞享元年]の印本なり{元禄の年号あるは後年に改めたるなり}。
当時は十五文が芋一升の定価にてありしなるべし。
@ノハ@
( ‘д‘)<今度も一気にいったで。
川o・-・)<……天明は西暦1781-1788、寛政は1789-1800です。文化は1804-1817です。柳亭記は
文政9年(1826)以降の成立ということですから(ただここでは天保1830- の記述がありま
すね)、大体五十年前を思い出しながら、書いているわけですね。今、戦前戦中の生活を
懐古するのに似ていますね。戦中といえば、やはりサツマイモでしょうか。ここでの芋も
サツマイモのようです。ちなみに石焼芋のルーツは寛政年間に生れたらしいです。
川o・-・)<芋といえば……
川o・-・)<『柳樽余稿 川傍柳』(天明元年)に
いもを売る娘二百が元手也
という句があります。二百文を元手に口説くという意味だと思っていたんですが、
いずれにせよ、安く見られてるわけですね。
川o・-・)<ただ、芋売というのは吉原詞で、百姓の客を嘲って言った言葉らしいです
から、別の解釈も成り立つかもしれません。
いもうりと言って新造どくづかれ
これはちょっとよくわからないですが、いもうりが百姓だとして、新造
――「新造」というのは、『講談社学術文庫 江戸語辞典』(前田勇編)によると
「@吉原語。自分の部屋を持たず、姉女郎に附属している妹女郎。禿(かむろ)
<煤i ‘д‘)…>から引込禿となり、十四、五歳に至れば姉女郎の尽力で
新造となる。姉女郎に客の重なった時は、その名代(みょうだい)として
客の部屋に行く。ただし肉交は許されぬ。(後略)A岡場所語。年増女郎に対して
年の若い女郎。(後略)B十三、四〜二十歳の娘。眉を剃らず白歯の娘。
年増の対。(後略)」で……
Aの岡場所で、馴染となった客が百姓だと、先輩女郎たちにねたみをこめて、
新造が毒づかれるというような意味だと思うんですが、どうでしょうか。
@ノハ@
( ‘д‘)<うん、そやなぁ。
∋oノハヽo∈コックリコックリ
(( ´ρ`))<……
川o・-・)<そうすると、先ほどはサツマイモなのではないかといいましたが、芋というと
一般的に里芋を表すらしく、間違っていたかもしれません。というか、今は
里芋としか思えません。サツマイモを略す場合は「さつま」であったようです。
川o・-・)<……
川*・-・)<……恥ずかしい……
@ノハ@
( ‘д‘)<ええねん、そんなこと。(ちゃんと聞いてなかったしな……)
川*・-・)<サツマイモの意味に間抜けという意味があったらしいですが、今の私がまさに
サツマイモですね。
@ノハ@
( ‘д‘)<サツマイモにはそんな意味もあるんか。
川o・ー・)<はい。辞書によると。
川o・-・)<まあ、芋客というと、サツマイモの略で、薩摩藩士の遊客のことらしいですが…
@ノハ@
(;‘д‘)<(……どないやねん!)
川o・ー・)<……芋といえば、芥川龍之介の「芋粥」という作品が有名ですね。
@ノハ@
( ‘д‘)<あ、芥川龍之介って。
川o・-・)<はい。ハロモニのクイズで、写真が出ましたね。
@ノハ@
( ‘д‘)<そや。どうしても思い出せんかってん
川o・-・)<飯田さんが「外人?」と言ったのにみんなが受けて
@ノハ@
( ‘д‘)<うん、あれ師匠が大爆笑しとったで。楽しかったわ……。
∋oノハヽo∈
( ´ρ`)<芋粥……
川o・-・)<その芥川龍之介の作品「芋粥」は元となった話があって、『今昔物語集』の
巻二十六「利仁ノ将軍カリシ時従京敦賀将行五位語第十七《トシヒトノショウグン
ワカカリシトキ キョウヨリ ツルガニ ゴイヲ イテユキタルコト》」。また、『今昔物語集』に
後れてできた『宇治拾遺物語』に同文的同話があります。
@ノハ@
( ‘д‘)<どんな話なん? 読んだ気もするんやけど
川o・-・)<簡単に言うと、ある低い身分の男が、残り物として与えられた芋粥を食べて
「飽きるまで食べてみたい」と言ったのを聞いた主人が男を騙し、京から遠路
越前敦賀(愛ちゃんの出身地福井県の)まで連れていき、芋粥を食べさせます。
ところが、様々な経験をした男は大量の芋粥を見ただけでおなかいっぱいに
なってしまい、ちょっとしか食べられませんでした。――といった感じの……
@ノハ@
( ‘д‘)<ふーん、読んだことあるようなないような。
川o・-・)<まあ、そこでの芋粥はヤマノイモらしいんですが。ジネンジョですね。
@ノハ@
( ‘д‘)<とろろか…。
∋oノハヽo∈ クワ
( `D´)
@ノハ@
( ‘д‘)<な、何や!?
∋oノノハヽヽo∈
(`D´≡`D´)<とろろ! どこれすか、とろろ!
@ノハ@
(;‘д‘)<とろろなんてないで、のの。
∋oノハヽo∈ クワ
( `D´)<あいぼん、あさ美ちゃん、かくすなんてずりーのれす。さっさとだすのれす!
川;o・-・)
@ノハ@
(;‘д‘)<ほんまにないんや。ここは図書館やで。
∋oノハヽo∈
( `D´)<……
∋oノハヽo∈
(; ´D`)<……
∋oノハヽo∈
( |||´D`)<……はらへったのれす。
川;o・-・)<……まあ、そんな感じの話なんですが。
@ノハ@
(;‘д‘)<ふーん、で、その話の肝はどこにあるん? 何か、わざわざ芥川龍之介さんが
小説にする必要があったんかなって、話聞いただけやと感じるんやけど。
川;o・-・)<え? まあ、かなりかいつまんでいるので。原話にしても、なかなか味わいが
あるし、芥川龍之介…さんの小説にしても、いかにも近代的な小説ですし。
∋oノハヽo∈
( `D´)<……
@ノハ@
(;‘д‘)<どんな感じに変わったんやろか。
川;o・-・)<じゃあ、ちょっと待っててください。本を探してきますんで。
@ノハ@
(;‘д‘)<あさ美ちゃん、ごめんな いえ>〜川o・-・)ノ
∋oノハヽo∈
( `ρ´)<……
@ノハ@
(;‘д‘)<アチャー、もう寝とるやん。
∋oノハヽo∈
( ゚D゚)ハッ!
∋oノハヽo∈
( ´D`)<いけねーのれす。ねむっちゃったのれす。
∋oノハヽo∈
( ´D`)<おなかすいたのれす。あいぼんはすかねーれすか。
@ノハ@
(;‘д‘)<まだ11時やで。……うちもすいたけど。
∋oノハヽo∈
( ´D`)<やっぱり、あいぼんはのののりかいしゃれすね〜
れも、あさ美ちゃんはいつまでやるつもりなんれしょうか。
@ノハ@
( ‘д‘)<はっきりいってページ数から言ったら、まだ全然やで。ほら。
∋oノハヽo∈
( |||´D`)))<…はぁ
@ノハ@
( ‘д‘)<でも、あさ美ちゃんもきりのいいところで、昼飯にするんちゃう?
∋oノハヽo∈
(; ´D`)<そうれすね。
@ノハ@
( ‘д‘)<お、戻ってきたで。 お待たせしました〜>(・-・o川〜
@ノハ@
( ‘д‘)<早いやん
川o・-・)<はい。ある棚は知っていたんで。ほとんど取るだけでした。
@ノハ@
( ‘д‘)<そうか。(……一人でこの図書館にきたんやろか)
川o・-・)ノ<え〜と、それで芥川の『芋粥』ですが、こんな感じです。テキストは
『新潮日本文学10 芥川龍之介集』ですね。
@ノハ@
( ‘д‘)<「
元慶の末か、仁和の始めにあった話であろう。どちらにしても、時代は
さして、この話に大事な役を、勤めていない 」
@ノハ@
( ‘д‘)<ふーん。普通に読める小説やな。
川o・-・)<はい。比較していくと、どういうふうに加工したかがわかって面白いですね。
@ノハ@
( ‘д‘)<あさ美ちゃんはやったんか?
川o・-・)<いや、読んだときにちょっとやってみただけです。たとえば、最後の豪華な芋粥の
ところだと『今昔物語集』(岩波書店『日本古典文学大系25 今昔物語集 四』)では
「
「 奇異(アサマシ)」 と見居たる程に、五■<角+斗の字です コク>納釜(ナハノカナヘ)
<五石(コク)を入れるほどの釜という意味らしいです>共(ドモ)五つ六ほど、掻持来
(カキモテキタリ)て、俄(ニハカ)に杭共を打《ち》て、居(す)へ渡しつつ、「 何の■<米偏
+斤 レウ(りょう)>ぞ」 と見《る》程に、白き布の襖(アヲ)と云《ふ》物着て、中帯
して、若やかに穢気无(きたなげな)き下衆(げすの)女共の、白く新《らし》き桶に、
水を入《れ》て持来(モテキタリ)て、此(コノ)釜共に入(イ)る。<いれるということですね>
「 何ぞの湯湧すぞ」と見れば、此(コノ)水と見(ミシ)は、味煎(ミセン)也けり。
<「アマヅラの煎汁で、当時砂糖の用をなすものとして珍重された」>
亦(マタ)若き男共、十余人許(バカリ)出来(イデキタリ)て、■<衣偏+去 ソデ>より
手を出して、薄き刀の長やかなるを以(モッ)て、此の暑預(ヤマノイモ)を削《り》つつ、
撫切(ナデギリ)に切る。早(ト)ふ 、暑預粥(イモガユ)を煮る也(ナリ)けり。
見《る》に、可食心地不為(クフベキココチセズ)、返(カヘリ)ては踈(ウトマ)しく成《り》ぬ。
さらさらと煮返して、「 暑預粥出来にたり」 と云へば、「参らせよ」とて、
大きなる土器(カハラケ)して、銀の提(ヒサゲ)の<一の脱字があるらしいです>
斗納許(トナハバカリ)なる三四つ許(バカリ)に汲入(クミイレ)て持来たるに、一盛(ヒトモリ)
否不食(エクハ)で、「飽きにたり」と云へば、極(イミジ)く咲(ワラヒ)て集《ま》り居て、
「 客人(マラフト)の御徳(トク)に<「おかげで」>、
暑預粥食《ふ》」など云ひ嘲り合へり 」
とあるんですが…
アカデミックなスレハケーン
いとおかし
川o・-・)<『芋粥』でこの部分に相当するのは
川o・-・)<ちょっと長いですけど…
「
殆ど周章に近い驚愕に襲われて、呆然と、周囲を見廻した。広庭の所所には、
新しく打ったらしい杭の上に五■<角+斗の字です コク>納釜(ごくのうがま)を
五つ六つ、かけ連ねて、白い布の襖(あお)を着た若い下司女が、何十人と
なく、そのまわりに動いている。火を焚きつけるもの、灰を掻くもの、或いは、
新しい白木の桶に、「あまずらみせん」を汲んで釜の中へ入れるもの、皆芋粥を
つくる準備で、目のまわる程忙しい。
川;o・-・)<……コホンッ! すいません。
∋oノハヽo∈
( ´D`)<?
川;o・-・)<「
釜の下から上る煙と、釜の中から湧く湯気とが、まだ消え残っている明け方の
靄《もや》と一つになって、広庭一面、はっきり物も見定められない程、灰色の
ものが罩(こ)めた中で、赤いのは、烈々と燃え上がる釜の下の焔ばかり、眼に
見るもの、耳に聞くもの悉《ことごと》く、戦場か火事場へでも行ったような
騒ぎである。五位は、今更のように、この巨大な山の芋が、この巨大な
五■<角+斗の字です コク>納釜の中で、芋粥になる事を考えた。そうして、
自分が、その芋粥を食う為に京都から、わざわざ、越前の敦賀まで旅をして
来た事を考えた。考えれば考える程、何一つ、情け無くならないものはない。
我が五位の同情すべき食欲は、実に、この時もう、一半を減却してしまった
のである。
川;o・-・)<……ヴン、ヴヴン、すいません。まだあります。
@ノハ@
( ‘д‘)<………
いや、もうええで。
∋oノハヽo∈
( ´D`)<……
川;o・-・)<え。いや…
@ノハ@
( ‘д‘)<今のは今昔物語集のえーと、「返(カヘリ)ては踈(ウトマ)しく成《り》ぬ。」までやろ。
川;o・-・)<はい……
@ノハ@
( ‘д‘)<ここまででも、ずいぶんちゃうやん。…うーん、やっぱり最後の方の違いが
はっきりしとるなぁ。今昔物語集だと、「見《る》に、可食心地不為
(クフベキココチセズ)、返(カヘリ)ては踈(ウトマ)しく成《り》ぬ。」だけなのが、
こんな風になるんやからな…
∋oノハヽo∈
( ´D`)<ごいという人はばかれすね〜。そんなごちそうがあるのにたべられないなんて
ばかれすよ。ののだったら、ごくのうがまの一つや二つちょろいのれす。
@ノハ@
( ‘д‘)<のの……、「ごくのうがま」わかっていっとるんか。(…いや、ののだったら
ひょっとして…? いやいや、一石=180リットル、五石で……無理や!!!)
川;o・-・)<……
川*・-・)<わたし、この話見てたら、何だかおなかがすいてきちゃいました……
まだ早いんですけど。
∋oノハヽo∈
( ´D`)<えっ? あさ美ちゃん、おなかすいちゃったんれすか。―-実はののもれすよ!
@ノハ@
( ‘д‘)<うちもや。
川o・-・)<わたし、この辺調べておいたんですけど、麦とろごはんを出しているところが
あるんですよ。バス乗りますけど、行きますか?
@ノハ@
( ‘д‘)<ほんまか。――よっしゃいこか、のの!
∋oノハヽo∈
( ´D`)<へい、いきましょう、あいぼん!
川o・-・)
@ノハ@
〜( ‘д‘)
∋oノハヽo∈
〜( ´D`)<たのしみれす〜
川o・-・)<あ、すいません。ちょっといいですか。せっかくなんで、この本を借りていこうかな
と。
∋oノハヽo∈
( ´D`)<…れも、じてんしゃじゃいけないところなんれすか?
川o・-・)<はい、いけますけど、坂の上みたいなんで疲れるかな〜と思って。
∋oノハヽo∈
( ´D`)<は〜、そういうことれすか。めんどくせーので、バスでいいれす。
@ノハ@
( ‘д‘)<うん、暑いしな。
〜 バスの中 〜
川o・-・)<よっこらせ。
@ノハ@
( ‘д‘)<うわっ。あさ美ちゃん、何や、そのリュック!
川o・-・)<どうせ、すぐ返すので、借りられるだけ借りてきました。
∋oノハヽo∈
( ´D`)<何の本れすか。
川o・-・)<とりあえず、とろろということで、かの有名な『東海道中膝栗毛』を借りてきました。
@ノハ@
( ‘д‘)<聞いたことあるなぁ。弥次さん、北さんの奴やろ。…それに、麦とろごはんが
出るん。
川o・-・)<はい、丸子の宿のとろろ汁です。
川o・-・)<それじゃあ、その部分を読んでみますね。
@ノハ@
( ‘д‘)<いや、ええわ。うちが読んであげるわ。ナレーションもっとうまなるように
練習や。
川o・-・)<本当ですか! やった!
∋oノハヽo∈
( ´D`)<あいぼん、はやくよんれくらさい。気になるのれす。
@ノハ@
( ‘д‘)<え〜と、『東海道中膝栗毛』の二編の下やな(小学館 日本古典文学全集49)
「
足をはやめてほどなく丸子の宿(しゅく)にいたる。ここにて支度せんと茶や《屋》
へはいり
北八「 コウ飯をく《食》をふか。爰《ここ》はとろろ汁の名物だの」
弥ニ「 そふよ、モシ、御ていしゅ、とろろ汁はありやすか」
ていしゅ「 ハイ、今できず」
弥ニ「 ナニ、できねへか、しまった」
ていしゅ「 ハレ、じっきにこしらへずに。ちいとま《待》ちなさろ」
{ト、にはかに、いも《芋》のかは《皮》もむかずして、さっさっとおろしかかり}
てい主「 おなべ、ヤノヤノ、このいそがしいに、あによヲしてゐる。ちょっくり
こいこい」
@ノハ@
( ‘д‘)<
「
{ト、けは《険》しくよ《呼》びたつるに、うらぐち《裏口》よりこごと《小言》を
いいながらくるは、女房と見へ、かみはおどろのよふにふりかぶりたるが、
せなかにちのみ子をせをひ、わらぞうりひきずり来《た》り}
「 今、弥太ァのとこのおんばァどんと、はなしよヲしてゐたに、やかましい
人だヤァ」
ていしゅ「 アニ、ハイ、やかましいもんだ。コリャ、そこへお膳をニぜん
こしらへろ。ヱヱ、ソレ、前垂(まえだれ)がひきずらァ」
女房「 おまい箸のあらったのゥしらずか」
ていしゅ「 アニ、おれがしるもんか。 コリャ、ヤイ、そのはしよヲよこせヤァ」
∋oノハヽo∈ クスクス
( ´D`)<あいぼん、何か読み方が…
川o・-・)<あのぅ、何でしたっけ、……そうだ、志村けんさんのひとみばあさんになってます
@ノハ@
( ‘д‘)<ふふ、その方がおもろいやろ。
@ノハ@
( ‘д‘)<「
女房「 これかい」
てい「 ヱヱ、はしで、いもがすられるもんか。すりこ木のことだは。コリャ
扨《さて》、まごつくな。その膳へつけるのじゃァないは。ここへよこせと
いふことよ。ヱヱ、らちのあかない女だ」
{ト、すりこ木をとってごろごろといもをする}
女房「 ソレ、おまい、すりこ木がさかさまだ」
てい主「 かまうな。おれが事より、うぬがソリャ、のりがこげらァ
<川o・-・)「汁に入れる青海苔」ですね>」
女房「 ヤレヤレやかましい人だ。コノ、又、がきやァ、おんなじよふにほへらァ」
<川o・-・)<背負っている子供が同じように泣くということですね>
てい主「 コリャ、摺鉢(すりばち)をつかまへてくれろ。 ヱヱ、そふもっちゃァ
すられないは。おへないひゃうたくれめだ」
<( ‘д‘)<頭注に「おへない」が「手に合わない。どうもならない」、「ひやう
たくれ」が「人を罵る語」とあるで>
女房「 アニ、こんたがひゃうたくれだ」
<川o・-・)<こんたはこなた(此方)で、目下や同輩に使う代名詞だそうです。
あんたとかおまいさんって感じですかね>
ていしゅ「 イヤ、このあまァ」
{ト、すりこ木をふりまはして、立《ち》かかりしが、とろろ汁にすべって、どっさりと
ころぶ}
@ノハ@
( ‘д‘)<あ、とばしてしもた。もう一回読むで。
∋oノハヽo∈
( ´D`)<仕方のないあいぼんれすねぇ
@ノハ@
( ‘д‘)<「
ていしゅ「 イヤ、このあまァ」
{ト、すりこ木でひとつ くらはせると、女ぼう《房》やっきとなりて}
「コノやらう《野郎》めは」
{ト、すりばちをとってなげると、そこらあたりへとろろがこぼれる}
てい主「 ヒャァうぬ」
{ト、すりこ木をふりまはして、立《ち》かかりしが、とろろ汁にすべって、どっさりと
ころぶ}
女房「 こんたにまけているもんか」
{ト、つかみかかりしが、これもとろろにすべりこける。むかふ《向こう》のかみさま
かけてきたり。
「 ヤレチャ、又見たくでもないいさかい《諍い》か。マァ、しづまりなさろ」
{ト、りゃうほう(両方)をなだめにかかり、是もすべりころんで}
「コリャハイ、あんたるこんだ」
{ト、三人がからだ中、とろろだらけに、ぬるぬるして、あっちへすべり、こっちへ
ころげて、大さわぎとなる}
弥ニ「こいつははじまらねへ。さきへいかふか」
{ト、おかしさをこらへて、ここをたちいで}
北八「とんだ手やいだ。アノとろろ汁でいっしゅよみやした」
けんくは《喧嘩》する夫婦は口をとがらして鳶(とんび)とろろにすべりこそすれ
@ノハ@
( ‘д‘)<ここまでやな。最後のセリフの手やいは、頭注に「連中」とあるで。北八の一首に
ついては、「「とろろ」は鳶の鳴声。合わせて鳶をいう小児語。狂歌は、「口を
とがらす」から「鳶」を出して、「とろろ」汁に続けたもの」…
∋oノハヽo∈
( ´D`)<おもしろかったのれす。
@ノハ@
( ‘д‘)<へんな言葉がいっぱいやったな。
∋oノハヽo∈
( ´D`)<けっきょくとろろ汁たべてないんれすね。にょうぼうはすりばちをなげて
もったいないれす。
@ノハ@
( ‘д‘)<いや、でもこんなところはまずいんちゃうか。皮をむかないのがどんな味なんか
は知らんけど。
川o・-・)<このとろろ汁にはだし汁でなく、白味噌を混ぜるらしいんですが、当時のある
本にはジネンジョはいいのだが味噌が悪くて食べられたもんじゃないだと
書かれているらしいです。
@ノハ@
( ‘д‘)<(……だと?)
∋oノハヽo∈
( ´D`)<あーっ!あさ美ちゃんもなまっているのれす!
川o・-・)ゞ<えへへ。失敗です。
@ノハ@
( ‘д‘)<お、次や
∋oノハヽo∈
( ´D`)<あー、ののが押すのれす
スコッ ピンポーン 次とまります
川o・-・)ノサッ Ξ卍■
∋oノハヽo∈ビクッ
(;´D`)<!
川o・-・)<ふふふ
∋oノハヽo∈
(;´D`)<あさ美ちゃん、さすがなのれす
〜再び図書館〜
∋o/ハヽo∈ ポン
(* ´D`),∩)) おいしかったのれすぅ〜♪
/ ⌒ヽ
(人___つ_つ
@ノハ@
( ‘д‘)<行儀悪いで、のの。
…しかし、まさかおかわりするとは思わんかったで。
恥ずかしかったわ。…しかも、あさ美ちゃんまで…。驚いたわ。
川o・-・)ノ<完璧ですっ
∋oノハヽo∈
( ´D`)<あさ美ちゃん、麦とろろおいしかったれすね!
川o・-・)<はい! 絶品でした
@ノハ@
(;´д`)<…… (何か似とるんや、この二人)
∋oノハヽo∈
( ´D`)<もう!ほんとはあいぼんもおかわりしたかったくせにぃ
@ノハ@
(;‘д‘)<あ、あほなこと言うなや!
∋oノハヽo∈ テヘテヘ
( ´D`)
川o・ー・)<……
@ノハ@
(;‘д‘)<さ、あさ美ちゃん、続きやるんやろ。まさか、お店であんなに本を見せられると
思わんかったで。
∋oノハヽo∈
( ´D`)<えー、もうちょっとお話するのれす。
@ノハ@
( ‘д‘)<いや、こういうんは勢いも大事や。
ほな、いくで、のの、あさ美ちゃん。次は……〇不入計やな
「 〇不入計
武州荏原郡不入計村{他国にも此《この》村名ありて或は計を斗に作ると云々}
いりやまず村とよめり。按《あんずる》に恵空編[節用大全]、[以行姓氏]の部に
入不読と記ていりやまずとかなをつけたり。算《かぞ》ふるを読といふは古言
なり。計も又■<たけかんむり+弄 「かぞふ」です。もともとはこちらが算の
正字で、算が異体字でした>ふる《かぞふる》意なり。さればいりやまずは
いれよまずの音便、かぞへいるる程にもなき小村といふ義なり。伊庭氏、曰《く》
和名抄に余戸とある即《ち》是《これ》なり。戸は家なり。一村に■<たけかんむり
+弄>へ《かぞへ》いれべき程にもあらず余りし家ある所をいひしなり。
川o・-・)<インターネットで調べたんですが、不入斗という地名は今でも残っていますね。
横須賀市には不入斗町、千葉富津市、市原市に不入斗という地名が見られます。
@ノハ@
( ‘д‘)<いりやまずなんてけったいな地名やな〜
∋oノハヽo∈
( ´D`)<かわったちめいはぜんこくにたくさんあるのれす。おもいうかばないれすけろ
( ^▽^)<あら、たまたま覗いたスレで横須賀の話題があるわ。
横須賀の変な地名って言ったらやっぱり「逸見(へみ)」よね〜。
口に出して言って御覧なさい。アクセントは「み」につけるのよ。
思わず吹き出しちゃうでしょ〜?ウフフ。
親父が不入斗中出身で
伯父が逸見に住んでますがなにか?
∋oノハヽo∈
( ´D`)<そういえば、りかちゃんはよこすかしゅっしんらったのれす。
へみなんて、おかしいれすねぇ。れも、りかちゃんひとりでうけてるのれす。
@ノハ@
( ‘д‘)<「み」にアクセントつけるちゅうことは、「せみ」とおんなじ発音やろか。
これまた変わっとるなぁ。
川o・-・)<知らないと、「いつみ」とか「へんみ」とか読んでしまいそうですね。まあ、はじめは
「へんみ」、表記が「へみ」で、いつしかそれがそのまま「へみ」と読むように
なったと考えられますけど……どうなんでしょうね。
@ノハ@
( ‘д‘)<
>>69の人はお父さんが不入斗中出身でおじさんが逸見にすんでるんやて。しかし、
ほんまどっちも知らんかったら絶対読めへんで。不入斗は漢字が「計」でも
一緒や。
川o・-・)<柳亭さんも書いてますけど、昔はけっこうあったみたいですね。荏原という地名は
東京に残ってますけど、どうも、荏原郡の不入斗というのは大田区の大森のあた
りだったようです。入れて数えないから「いれよまず」というのは本当なんでしょうかね。
説得力ありますけど……でも、そうすると、富津と市原はまだしも、横須賀の
不入斗がどうして町名として残ることになったのか、興味深いですね。
@ノハ@
( ‘д‘)<いったことないけど、最初は小さな村やったんやろなぁ。今はどんな感じなんやろ。
@ノハ@
( ‘д‘)<……それじゃあ、次行くで
「 〇今一所 今一方
源氏乙女の巻に
「 うちならしに御前をわたらせてと定め給ふ、す《捨》つべうもあらず、
とりどりなるわらはべ《童》、やうだいかたちをおぼしわづらひて、今一ト所
《いまひとところ》の料をこれより奉らばやなど笑ひ給ふ。」
五節の舞処のうちならし下ざらひに御前をわたらせて見給ふ、どれといへど
捨《つ》るやうなるはなくとりどりなる童のすがたといへるなり。童といへど
さまでにをさなきにはあらず、それをきかせんとて此《この》すゑに
「 例の舞姫どもよりはみな少しおとなびつつ」 とあり。
∋oノハヽo∈
( ´D`)<わーい♪ りかちゃんがしらべてくれたのれす。
川o・-・)<「かぞへいるる程にもなき小村といふ義なり」というのには、そんな事情も含まれ
ていたんですね……
@ノハ@
( ‘д‘)<運動施設が多いんか…リンク先の写真を見ると、何かのんびりできそうなところ
みたいやな。。。
∋oノハヽo∈
( ´D`)<れも、あべしゃんの名まえの感じが部になっているのれす。これはちょっと
いただけないのれす。
川o・-・)<あと……大森の場合は……そうかもしれないですね。
∋oノハヽo∈
( ´D`)<?
@ノハ@
( ‘д‘)<……
川o・-・)<えーと、『源氏物語』の引用がありました。
@ノハ@
( ‘д‘)<あー、やっぱり『源氏物語』やったんか。
川o・-・)<谷崎潤一郎という作家が現代語訳しているので、その人の訳を読みます。
川o・-・)<中央公論社の『潤一郎訳 源氏物語 巻二』です。
「今一ト所《いまひとところ》の料をこれより奉らばやなど笑ひ給ふ」の部分、
「『いっそ付添いをもう一組この中から差し上げたいくらいだ』などとお笑いになります」
川o・-・)<五節の舞ひ姫というのは「五節を舞う舞姫。大嘗会《だいじょうえ》には公卿から
ふたり、殿上人・受領《ずりょう》から三人、毎年の新嘗会《しんじょうえ》には公卿
からふたり、殿上人・受領からふたり、舞姫を差し出すならわしであった」
五節は「@昔、朝廷で、大嘗祭(おおなめまつり)・新嘗祭(にひなめまつり)に
行われた、五人の舞姫による舞樂。十一月の二度目の丑の日から寅・卯・辰の
四日間にわたるもので、初日は五節の舞姫による「張台の試み」、第二日は
「殿上の淵酔(ゑんずい)」と、夜、舞い姫の「御前の試み」、第三日は「童女
御覧(わらはごらん)」、第四日は「豊の明かりの節会(せちゑ)」などの儀が
行われた。A「五節の舞ひ姫」の略」ということです。
川o・-・)<引用部分は、源氏が舞姫を出すことになって、舞姫に付き従う童を選んでいる
ところです。みんなかわいいので源氏は悩み、…で、訳の言葉になっていると。
@ノハ@
( ‘д‘)<優雅な話やな〜
川o・-・)<源氏物語は読んだことないんですけど、ちょっと柳亭記の後半は、谷崎さんと
解釈が違っているみたいですね。だって、谷崎さんは舞姫が例年より大人びて
いるとしているのに、柳亭さんは「童といへど」という風に書いてますから。
@ノハ@
( ‘д‘)<ふーん、どっちが正しいんやろな
川o・-・)<わたしにはわからないですけど。。。岩波書店の文庫版「源氏物語(ニ)」山岸
徳平校注の該当部分を引用しますと。
「
五節のまゐる儀式は、いづれともなく、心々に、ニなくし給へる。「 舞姫のかたち、
大殿<源氏のことだそうです>と、大納言殿とは、すぐれたり」 と、(人々は)
めでののしる。げに、いと、をかしげなれど、巨々(ここ)しう美しげなる事は
猶、大殿には(大納言のは)えおよぶまじかりけり。(源の舞姫は)ものきよげに
今めきて、そのものとも見ゆまじう仕立てたる様体(やうだい)などの、ありがたう、
をかしげなるを、かう、ほめらるるなめり<めりは…ようだということですよね
なるめり→なんめり→なめり>例の舞姫どもよりは、皆、少し大人びつつ、
げに、心殊なる年なり」
川o・-・)<ところどころ、山岸さんの注()をいれて読んだんですけど、文脈からもここは
童のことは言っていないような……
@ノハ@
( ‘д‘)<それじゃあ、続き読むで。
「
川柳点に「盆踊音頭とりはもういける」といふをも此ところは解すべし、今ひと
ところの料とは、おめかけにあげたらよからう《よかろう》とて笑ふ也。七十一
番職人歌合枕売の詞《ことば》に「今一ト《ひと》方(かた)ももちてひそかに
めし候へ《そうらえ》」とあり、此ひそかとあるにこころつけて見るにあひ寝する
長枕か、さなくても交臥に用ある事必せり。今一ト所今一ト方事を、ふくみて
あらはにいはざる詞なり。」
川o・-・)<川柳点というのは柄井川柳(からいせんりゅう)の選評のことで、今の川柳という
のはこの人の名前から来ているんですけど、江戸時代に流行した付合――
これは、575があれば77を、77があれば575をつけるというもの――には点者とい
う選評の専門家がいて、その中でも川柳の選評はずば抜けて人気があった
そうです。
川o・-・)<それにしても。。。
この柳亭さんの解説は本当でしょうか
わたし……
川*>-<)<恥ずかしいです!
∋oノハヽo∈
( ´D`)<?
なんれれすか、あさ美ちゃん
@ノハ@
(*‘д‘)<たしかに「めしそうらえ」てなんか露骨やな〜
∋oノハヽo∈
( ´D`)<?
「めしそうらえ」ってどういういみれすか
川o・-・)
@ノハ@
(*‘д‘)<それはつまり……
召し上がれちゅうことや
∋oノハヽo∈
( ´D`)<? なにをれすか
@ノハ@
(*‘д‘)<……
それは……おめかけをやんか
∋oノハヽo∈
( ´D`)<? おめかけってなんれすか
@ノハ@
(*‘д‘)<…… ののは知らなくてもええことや
∋oノハヽo∈
( ´D`)<ふーん……
川o・-・)<でも、谷崎さんの訳ではけっしてそんな意味はないようですね。柳亭さんが
まさか誤解しているというわけでもないだろうから、当時はそういう解釈が
成り立っていたんだろうと思えます
@ノハ@
( ‘д‘)<せやなぁ
川o・-・)<ちなみに音頭とり(おんどうとり、また、おんどとり)は、盆踊りなどでうたいだしを
うたうひとのことだそうです。それとおめかけを持つことがどんな関係を持つのか
わからないですが、何かそれによって箔がつくといった意味でもあるんでしょう
か。。。
ブルブル ブルブル
∋oノハヽo∈
( ´D`)<あ、でんわがかかってきたのれす。
りかちゃんかられす もしもし
( ^▽^) <もしもし、わたしだけどぉ、のの〜? 勉強頑張ってる?
横須賀の不入斗についてちょっと調べたからさぁ
∋oノハヽo∈
( ´D`)<あ、そうれすか
( ^▽^) <今、大丈夫かしら?
∋oノハヽo∈
( ´D`)<今、としょかんの中なので、ちょっと待っててくらしゃい
あいぼん、あさ美ちゃん、りかちゃんがいりやまずのことしらべてくれたのれす。
でんわできるところにいくのれす
。。。
( ^▽^) <いい?
∋oノハヽo∈
( ´D`)<OKれす。あさ美ちゃんもあいぼんもいいれすか
( ^▽^) <それじゃあ、読むわね。わたしが見たのは、平凡社・1984年2月15日発行
の『日本歴史地名大辞典14巻 神奈川県の地名』よ
∋oノハヽo∈
( ´D`)<へい
よくわかんないけどテストさせて
( ^▽^) <「
横須賀村の南にあり、東は公郷(くごう)村に接した谷奥の小村。応安三年
(1370)二月二十七日付の円覚寺文書目録(県史三)のうち仏日庵領文書中
に「一巻通相国不読入村御寄進状」とあるのが当村のことであろう。
小田原衆所領役張には「三拾貫文不入斗元文殊坊知行」 幸田源左衛門
「三十貫百六十三ノ文入不斗」とある。
天正七年(一五七九)五年五月二十五日付の二通の北条家朱印状写(県史
三)によれば「入不斗間宮分」 「不入斗幸田分」 の百姓中に対し、小田原城
普請のための人足二人の提出を命じている
」
( ^▽^) <「
幸田氏は北条氏の蔵奉行であったと推測される。
村名については「柳亭記」は「いれやまずの音便、かぞへいるる程にもなき
村といふ義なり」とするが、 「風土記稿」は「 所謂不入の地にして、往古国守
を置れし頃、其貢税を免除されし義なり」とする
正保国絵図には「不入許」とあり、天保郷張も同様であるが、近世を通じて
不入斗と記されることが多かった
」
( ^▽^) <このへんまででいいかな
川o・-・)<石川さんありがとうございます!
@ノハ@
( ‘д‘)<りかちゃん、ありがとな。でも、結局なんで斗の字なのかはわからなかったな。
じゃあ、次いこか
次は「整の大字」や。
「 ○整の大字
奉納富ヶ丘八幡宮於宝■<止(上)+冉(下) ゼン>(前カ) 七間六間文字
整 山城国京
宝永四丁亥歳九月吉日 井上氏孝次謹書之
この大字を書《き》たる刻板に彫りて人にあたへたるなるべし、如此《かくの
ごとく》ちいさき紙に摺《すり》たるが今たまたま伝《わ》る。
@ノハ@
( ‘д‘)<此大字今も神庫に納てある…納てある……?
あさ美ちゃん、これ(歟)なんて読むん?
川o・-・)<これは「か」ではないでしょうか。疑問や反問を表す助字で、わたしは感覚的に
ふつうに「か」と読んでますけど、どうなんでしょうか。。。と、こんな感じの「か」
∋oノハヽo∈
( ´D`)<むずかしいかんじれすね〜
@ノハ@
( ‘д‘)<ふーん、そうかぁ。なんであえてそこだけ感じにするんやろ。
…そいじゃあ、あらためて読むで
101 :
:02/10/25 17:58 ID:ZDYfaj3E
@ノハ@
( ‘д‘)<此大字今も神庫に納てある歟《か》。安永四年<1775年>に上覧ありしとぞ。
此字を鳳巾<これは凧でええんやな。川o・-・)<はい、いかのぼりともいう
みたいですね>にうつしたるが昔深川にておこなはれ、後は江戸中に
うつり、天保<1830-1843>の今に至りてなほあり。
童は誤《り》て東文正ととなへ鳳巾売もその誤りを知らず、整 如此書《き》たる
も見ゆ。昔より童の口ずさび、蘭の字を詠《よみ》たる歌に「 さうこうやはたち
がかどにもんたててとうやひがしやらんやあららき 」
おなじことをかさねていひしなり。これも柬<川o・-・)<これはカン・ケン えらぶ>
を東とあやまる。束を東に作るに同じ
」
@ノハ@
( ‘д‘)<これはここで終わりや
川o・-・)<「整」の字の大きいのを凧に書いたなんて初めて聞きましたね。
@ノハ@
( ‘д‘)<うん。「今に至りてなほあり」やから。いつなくなったんやろ。それともまだ
どこかで生きてるとか?
川o・-・)<さあ、どうなんでしょう。
∋oノハヽo∈
( ´D`)<・・・(それより、ののはいかのぼりが気になるのれす。れもばかにされそうで
うっかりいえないのれす)
@ノハ@
( ‘д‘)<最後の歌はなんかややこしいな
川o・-・)<漢字に直すと
川o・-・)φカキカキ
川o・-・)/□ こうでしょうか
草冠や廿が門に門たてて東や東や蘭や蘭
つまり、蘭の漢字の構成のことを言っているんですけど、蘭の中は柬が
正しいんですよね。今は一般に東ですけど。。。で、整も東文正の三つの字で
間違って書いていたんですね。この本を見ると、漢字は「如此書たる」のところ
整の字そのままですけど、本当はそのようにかかれてたんじゃないでしょうか。
川o・-・)<と、思ったら、ここに平成五年発行の「日本随筆大成」がありますよ。これでは
この整の束の部分が東になってますね。右の部分は文ではないですが
川o・-・)<こればっかりは版本を見ないとわからないですね〜
@ノハ@
( ‘д‘)<昔の本で、変な字とかあるもんな〜漢字でもないやつ。異体字もあるし。
それを全部活字にするんやから印刷する人も大変やな。
川o・-・)<ありますね〜 いくつかの崩し字が定型化したというか、知らないと絶対に
読めないものですよね。「より」とか、「候べく候」とか。「より」なんかは活字の
本にも出てきますね。合字というんですけど、「こと」「とも」「麿」とかもそうです
ね。明治・大正までの辞書は「こと」を合字で書いているものが多いですね。
昭和初期もそうなのかな? ちょっとわからないですけど。
@ノハ@
( ‘д‘)<ふーん。で、「麿」はひょっとして「麻」と「呂」が合わさったやつか?
川o・-・)<はい、そうです。もう終わっちゃいましたけど、ハロモニ劇場の「文麿」「悪麿」
さまも「麿」を使ってますね。
@ノハ@
( ‘д‘)<でも、ひらがなにしてもカタカナにしても今じゃあ使われない字があるなんて
不思議やなぁ
川o・-・)<そうですねぇ
@ノハ@
( ‘д‘)<そば屋の看板によく書いてある「そば」の字だって、「楚」は「そ」でわかるに
しても、「者」が「は」とは思わんもんな〜。しかも「者」は「む」にしか見えへん
で。だから「楚む゛」って何やって子供のころ、いつも思うとったがな。
でも、あれも立派な仮名やったんやろ。
川o・-・)<変体仮名ってやつですね。二葉亭四迷の「浮雲」ってあるじゃないですか。
あれの明治の本のコピーを見たことがあるんですが、活字なのに変体仮名が
含まれてて、とっても変な感じでしたよ。たとえば「何々に」という場合の格助
詞「に」の変体仮名ではたいてい「尓(爾)」のくずしたのを使うんですけど、「浮
雲」でも使われてるんですよ。ふつうの「仁」の「に」と一緒に。ほかも「た」は
「多」「す」は「春」「し」は「志」といった具合です。
@ノハ@
( ‘д‘)<最初に「よし、この漢字を使って、この漢字はもう使わないようにしよう」と決め
た人はすごいな。ずっと使われてきた字を捨てるんやから。まあ、一人じゃない
やろうけど。新聞社とか印刷関係の人と偉い人が話し合って決めたんやろうなぁ。
結局、いまじゃあ残っていても看板ぐらいやで。「と」が「登」、「か」が「可」、
「お」が「於」、とかこんな感じか?あと、「め」が御免の「免」やな。
川o・-・)<あと、「の」が「乃」とか。おばあちゃんの名前にもありますよね。「志乃」とか
あれも昔だと、漢字ではなくて仮名のニュアンスなんですよね、きっと。
それと、取捨選択の基準ですけど、たしかに理由はあるはずですよね。可能の
「可」なんかは、加えるの「か」より使われていたようにおもうんでけど、「の」を
小さくしたような字体でまぎらわしいからやめたんですかね。
@ノハ@
( ‘д‘)<はァ、そやなぁ。今では旧字体、旧仮名遣いというのもあるやん。あれも、すご
い決断やで。GHQの指示ってほんまかいな。
川o・-・)<あ、それ聞いたことあります。テレビの番組で見ました、たしか。
@ノハ@
( ‘д‘)<読みにくいからいかんいうことやったら、ちゃうで。たしか、その当時でも日本
人の識字率は世界中でトップクラスやったはずや。
川o・-・)<難しい字はたしかに覚えにくいですけど、何か昔の文化や人から遠ざかった
ような寂しさもありますね。でも、それを言ったら、中国や韓国はその上を
いってますからね
@ノハ@
( ‘д‘)<中国の簡体字はしっとるけど、韓国も漢字使ってたん?
川o・-・)<ハングルも1444年にできてましたけど、主流は漢字漢文だったはずです。
韓国独特の書き下し文というのがあって、日本と同じあるいはそれ以上に
漢字を使っていたはずなんですけど、今は看板に漢字を使っちゃいけないとか
政策であって、若い人には自分の名前の漢字も知らない、かけないという人も
いるらしいですよ。
@ノハ@
( ‘д‘)<そら、思い切ったことしたな〜
川o・-・)<よしあしはわからないですし、その国の方針で、別に勉強したければすればいい
という話かも知れないんですけど。。。字はおろか、言葉も失った国もあります
よね。。。結局は記号なんですよね、漢字もハングルも仮名も。漢字を使わずに
ひらがなだけで書いたら読みにくくて仕方がないとかいう人もいますけど、慣れ
ればアルファベットと同じ漢字に読めるようになるかもしれないし。。。専用の
文字をつくればいいだけの話かもしれないし。ただ。。。昔とあんまり字体が
変わってなくて、昔の人の使っていた字を現代の人の読むことができるってい
うのがちょっとだけしあわせなんじゃないかな〜って思うんですよ。そういう意味
で旧字体と旧仮名遣いの廃止は必要だったのかな〜っと思いますね。
@ノハ@
( ‘д‘)<うーん、旧漢字と旧仮名遣いを使い続けてたらなんて考えたこともないわ。
でも、たしかにたいして困らなかったかも知らんわ。戦前までちゃんと使って
先進国やったわけやし、その字を使っちゃいけないという理由はないな〜
画数が多いといっても、行書草書略字を使えばいいだけの話やし、実際使っ
てたし。うーん。。。記号か〜まあ、逆に言えば無理に前に戻る必要もない
んやな。
川o・-・)<そうですね。。。
@ノハ@
( ‘д‘)<やっぱりすごい決断や。政府が文字を決めるいうんわ。戦後はどさくさで
決められちゃったんやろか。学者さんとかは猛反発やったんやろな。
川o・-・)<そうですね〜 終戦の気分というのはわからないですけど、ひょっとしたら、
戦前の文化というものがやけくそ気味に軽んじられていたというのと同じ
流れなんですかね
∋oノハヽo∈
( ´D`)<・・・
119 :
:02/11/10 18:49 ID:NMrjcEEi
∬´▽`∬<あさ美ちゃん、保全しておくよ!!
川o・-・)<麻琴ちゃん、ありがとう
@ノハ@
( ‘д‘)<ん? 何か言ったか? 紺野ちゃん
川o・-・)<いえ、何でもありません。さあ、続けましょうか。
∋oノハヽo∈
( ´D`)<・・・
@ノハ@
( ‘д‘)<? さっきからどないしたんや、のの。元気ないで。眠いん歟。
∋oノハヽo∈
( ´D`)<そうゆうわけではないんれすけろ…(いかのぼり……のののこのぎもんは
はれることはあるんれしょうか)
@ノハ@
( ‘д‘)<ほな、次いこか
∋oノハヽo∈
Σ( ´D`)
@ノハ@
( ‘д‘)?
∋oノハヽo∈
(;´D`)<い、いや、なんでもないのれす
@ノハ@
( ‘д‘)<次は「○善の綱【附、足の綱】」や
∋oノハヽo∈
( ´D`)<…(あいぼん…)
@ノハ@
( ‘д‘)<「 ○善の綱【附、足の綱】
仏を開帳するとき、善の綱といふ物を掛《く》る事仏説にては絶《え》てなし。
無下《むげ》に近き事ならんと或《ある》人いへり。予、仏学にくらければしか
るや否やは知らず。されども無下に近き事にもあらず
川o・-・)<…そんなに最近のことでもないということですね
@ノハ@
( ‘д‘)<「■<土+蓋 アイ 土ぼこりという意味の字です>嚢抄《あいのうしょう》十七
巻{塵添本三十■<川o・-・)うーん、これはかすれて読めませんね>丁オ}
「数万人結縁とて善の綱に取付《き》て渡し奉る云々」
125 :
:02/11/16 19:20 ID:1Ds4pRai
川 ’ー’川<圧縮が来るから保全やよー。
川o・-・)<愛ちゃん、ありがとう
∋oノハヽo∈
( ´D`)<?
川o・-・)<いえ、何でも。。。
ここの「結縁《けちえん》」というのは古典によく出る単語ですよね。
@ノハ@
( ‘д‘)<せやなぁ。たしか源氏物語にも出とるで
川o・-・)<ちょっと待っててください。
〜川o・-・)
:
:
(・-・o川〜
川o・-・)ノ■ <適当に仏教の辞典持って来ました。とりあえず、例の古語辞典には、
「(名・自動》[仏語]仏道修行の道にはいり、成仏・得道の因縁を結ぶこと。
仏道修行により仏と縁を結ぶこと」 とありますね。
∋oノハヽo∈
( ´D`)<ぶっきょうれすか。。。
@ノハ@
( ‘д‘)<…何か、ののがそんな言葉使うと不思議な感じがするなぁ
∋oノハヽo∈ ムッ
( `D´)ノ<あいぼん、それどういういみれすか
@ノハ@
( ‘д‘)<いや、別に深い意味はないで。うちが仏教いうてもおかしいやろ。まあ、あさ美
ちゃんが変わっとるんやな。
川;o・-・)<えっ。
@ノハ@
(;‘д‘)<いや、ごめん。変な意味やないで。ただ、うちらの知らんようなこといっぱい
知っとるやん?すごいな、普通知らないよ、てそういう意味。変な意味やないよ。
川;o・-・)<はぁ
@ノハ@
(;‘д‘)<えっと、持ってきた辞典にはなんて書いてあるんや?
川o・-・)<『模範 仏教辞典』(昭和7年6月15日初版発行 大文館書店)の方は
「ケツ(チ)エン 結縁 ゆかりをむすぶこと。仏菩薩が世を救はんが為に先づ《ま
ず》衆生に関係をつけ給ふこと。又は衆生が仏道を修行せんが為に先づ仏・法・
僧に因縁関係を結ぶこと」 これは、最初の方がちょっと違いますね。
次に『仏教学辞典』(昭和30年6月8日初版発行 法蔵館)は
「仏道に縁を結ぶこと。即ち《すなわち》、ただちに修行しさとりに至ることができ
なくても、他日必ず果たすことのできる機縁を作ること(後略)」
これも微妙に違いますね。
@ノハ@
( ‘д‘)<縁を結ぶということをちょっと詳しく書いてるな。
川o・-・)<はい。
@ノハ@
( ‘д‘)<仏道と縁を結ぶっていうのもすごいな。成仏とか得道とか、そんなに大事やっ
たんやろか。昔って一言で言ってしまうと簡単やけど、精神的なところって
理解しようにも簡単にはできひんのやないやろか。
∋oノハヽo∈
( ´D`)<でも、ののもよくかぞくでおはかまいり行くのれす
川o・-・)<私もよく行きます。
@ノハ@
( ‘д‘)<そういえば、うち娘。になってから全然いってへんわ。昔から何かあのお墓の
雰囲気が嫌なんや。お供え物とかしてあって、その食べ物が――饅頭とか
パンとか、でも、そうそうお墓参りなんてできないやろ、で、その食べ物が腐って
たり、カラスに食べられたりしてんねん。それを見るのが嫌やねん。本当はお
寺の人が…寺男《てらおとこ》やったっけ。そういうお手伝いの人が片付ける
もんなんやろけど
川o・-・)<今は寺男とは言わないと思いますけど、お寺に行くと大体作業着のおじさんっ
て見かけますよね。ああいう方はどういうつながりで掃除したりしてるんでしょう
か。ボランティア? 檀家さん? それとも雇われてるんですかね?
∋oノハヽo∈
( ´D`)<ののはいちどふじさわのあるお寺にいったことがあるのれす。ゆうめいな人
のおはかがあるというのれ、ひとりでいったのれす。
@ノハ@
( ‘д‘)<え、ののがひとりで? 何のために? いつ?
∋oノハヽo∈
( ´D`)<あれはあついなつの日だったのれす。。。ののはまだ小学生れした。
川o・-・)<……(辻さん、遠くを見てる)
∋oノハヽo∈
( ´D`)<もう、そのゆうめいな人のなまえはわすれちまったのれす。レポートをかけと
先生がクラスを何個かの班でわけて、一学期のおわりに何をするかきめさせ
たのれす。ののの班は六人らったのれすが、みんなではなしあったけっか
そのふじさわのえらい人のおはかにいくことになったのれす。そのえらい人は
たしかえどじだいの学者さんだったのれす。
@ノハ@
( ‘д‘)<へ〜
∋oノハヽo∈
( ´D`)<ののたちはえきでまちあわせしてたんれすけろ、その日、ののいがいの人
がこなかったのれす。
@ノハ@
Σ( ‘д‘)<な、なんでや
∋oノハヽo∈
( ´D`)<ののの班にいたあるおんなの子と、ののはそのときけんかしていたのれす。
@ノハ@
( ‘д‘)<…
∋oノハヽo∈
( ´D`)<いまおもえばののも少しごうじょうらったかもしれないのれす。そのおんなの
子には好きなおとこの子がいたのれす。…そのせいで
@ノハ@
(;‘д‘)<……のの、もうちょっと詳しく頼むわ
∋oノハヽo∈
( ´D`)<…その子はクラスで人気があって、とってもかわいくって、あたまがよくって
ののも大好きらったのれす。ののとはずっとおなじクラスでふたりはなかよし
れした。おいもほりとか、なしがり、くりひろい。えんそくではいっつも
手をつないでいっしょにおいもをほって、なしをもいらのれす。あ、いちごもつみ
ましたね〜 ののはいちごにれんにゅうをかけるのがらいすっきなのれす。
あさ美ちゃんはいちごだめれしたね。
おかいものにもよくいって…なんじゅっかいもしぶやにもいったのれす。ぷりくらを
いっしょにとってセンターがいのマックでなんじかんもしゃべったのれす。
あ、かんさいれはマクドれしたね、あいぼん。その子はしぶやなら知らない
ところがなくて、その子につれられてののははじめてしぶやにいったのれす。
@ノハ@
( ‘д‘)<…(文子さんやないんや)
∋oノハヽo∈
( ´D`)<ののはいっつもその子についていっていもうととよくまちがわれたのれす。
いそぐとき、その子はよくののの手をひっぱっていってののはひっしれ走り
ました。ののもそのときはあしがおそかったんれすけど、その子はあしが
ながくてクラスれも二ばんめにせがたかかっのであしがとっても早かった
のれす。そのときはほんとうにののははしっていることをわすれてころばな
いことだけをかんがえていたのれす。
∋oノハヽo∈
( ´D`)<ころんじゃった日はおうちにかえってから、どうやったらころばないかいっしょう
けんめいかんがえたのれす。それでコツをつかんだんれすけろ、顔をあげな
ないでじめんをみるんれす。そんで、さかをのぼる感じでじゅうしんをうしろに
おいていくようにして、つないでる手はときには引き、ときにはおすようにする
んれす。そうすると、ころばないんれすよ。じぶんがどっち向いてるかわから
なくなるのがあれなんれすけろ。。。
その子はののがころぶとよくこういったのれす。「ののちゃんてどんくさいね」
その子はなんでかぜったいにそういったのれす。ののは「ごめんねなになに
ちゃん」、あ、その子はあーちゃんっていったんれすけろ、「ごめんね、あー
ちゃん」っていったのれす。それもあいことばみたいにぜったいにそういった
のれす。
あーちゃんはよく、「ののちゃんてかわいいね」ともよくいったのれす。そうい
ってからののをだきしめるのれす。ののはねーちゃんにもそういうことをされ
たことがないのれ――そのころねーちゃんはもうあくの道にかたあしが入っ
ていたのれす――とってもはずかしかったのれす。小学校1・2年生のと
きはきょうしつでもいきなりそういってだきついてきて、ののは赤くなって
なにもいえなかったのれす。
てすと
143 :
:02/11/28 22:30 ID:Ec3I5nWv
(ё)<暇潰しにせいぜい保全しておいてやるニィ、ありがたく思えニィ。
川o・-・)<…(里沙ちゃんありがと)
∋oノハヽo∈
( ´D`)<ののはあーちゃんとけんかするなんてかんがえたこともなかったのれす。
でも、その一ヶ月まえくらいに、あーちゃんから夜、電話がかかってきた
のれす。
@ノハ@
( ‘д‘)<どんな電話や。て、その話は小学校のいつの話なん?
∋oノハヽo∈
( ´D`)<しょうがっこう四年れす。その電話は十時すぎにかかってきたので、ののは
びっくりしたのれす。ののはもうねていておかあさんがおこして電話に出たら
あーちゃんれした。あーちゃんからの電話がそんな時間にかかってきたのは
はじめてれす。あーちゃんはこういったのれす。「のの、これから外でれる?」
って。ののはそれが外からの電話だってわかったので「どうしたの?」って
聞いたのれす。
@ノハ@
( ‘д‘)<そ、そしたら?
∋oノハヽo∈
( ´D`)<そしたら、だいじなキーホルダーをなくしたからさがしてるんだっていったのれ
す。
@ノハ@
( ‘д‘)<AHみたいな話やな。でも、小学校四年生やろ。。。
∋oノハヽo∈
( ´D`)<あーちゃんがたいせつにしてたキーホルダーは犬なんだかねこなんだか
わからないおもちゃがついているやつらったんれすけど、のののきおくが
たしかならばしょうがっこう二年か一年のころからランドセルにつけていた
ものれした。「どうしてなくしちゃったの?」ってののは心配になってきいた
のれす。
なんか、意味は全然わかんないんだけど、
アカデミックな雰囲気にすっごく興味しんしんです。
このスレを楽しむにはどうしたらいいですか?
@ノハ@
( ‘д‘)<あーちゃんはなんて答えたの?
∋oノハヽo∈
( ´D`)<「落とした」って。
@ノハ@
( ‘д‘)<で?
∋oノハヽo∈
( ´D`)<いけるわけねーらろーなのれす。あのころは夜はお化けがでたのれす。のの
もよくお化けをみたのれす。お化けはサラリーマンだけでじゅうぶんなのれす。
@ノハ@
( ‘д‘)<あー、あののののうちに出たというサラリーマンの幽霊のことやな。
∋oノハヽo∈
( ´D`)<へい。――ことわったら、あーちゃんは「じゃあいいよ。ののとはもう絶交だか
ら。もうつきまとったりしないでよ」といって電話をきっちまいました。
@ノハ@
(;‘д‘)<はー
∋oノハヽo∈
( ´D`)<そのつぎの日、あーちゃんは学校に来なかったのれす。せんせいの話だと
びょうきだということだったんれすけど、そのまま一週間くらい学校にこなかっ
たのれす。ののはのののせきにんだとおもって毎日ないて、夜も電話し
たんれすけどあーちゃんのお母さんがちょっとまっててといってからよびに
いって「電話にでたくないらしいから」と戻ってくると電話をきられちまいました。
おうちにもいったんれすけど、あーちゃんはあってくれなかったのれす。あん
な悲しい思いは生まれてはじめてれした。ないてもないても、涙があふれて
くるのれす。八段アイスよりも、やきそばよりもたいせつなものがあることを
しったのれす。まあ、そのときは八段アイスはしらなかったんれすけど。。。
なみだでまくらが浮くってひょうげんがあったとおもうんれすけど
川o・-・)<ああ、古典ではよく使われますね。たしか江戸期の表現にもよく使われてます
ね。今思い浮かばないですけど、涙で袖がかわくひまもないというところから
さらに誇張して、
逢《ふ》までの形見とてこそとどめけめ涙にうかぶもくづ成けり
これは恋人が裳を形見としておいていったのに対しての古今集の和歌ですが、
なみだの「なみ」ともの「もくづ」でかけているわけです。で、裳も涙に浮かぶと。
∋oノハヽo∈
( ´D`)<さすがになみだでまくらがうくようなことはなかったれすけど、まくらがぬれて
とってもつめたいのれす。頭を左にしたり右にしたりしてたんれすけど、しまいに
はハンカチで目をおさえるようにしてなみだが流れないようにしたのれす。
でも、なみだはとまらなかったのれす。のののからだじゃないみたいに。
こえがもれるのもおさえたのれす。
なんれ、あーちゃんはきゅうにあんなことをいうんらろー。ぜっこうなんてできる
わけねーのれす。ののにはあーちゃんにあんなことをいえねーのれす。あー
ちゃんもいえねーはずなのに。でもあーちゃんはいったのれす。ののがなにをした
っていうんれすか。ののはあーちゃんがののをちょっとしたにみてることをしっ
ていたのれす。れも、あーちゃんはひとりっこだからおねえさんになりたいのか
なっておもってがまんしていたのれす。ののはあーちゃんがののの頭のうえに
ひらべったい石をおいておさえているような、そんなたいどをとっていてもがま
んしたのれす。
それでもののはあーちゃんが好きだったのれ、それでもへいきだったのれす。
あーちゃんがののをだきしめるとき、ののはあーちゃんのきもちをかんじたの
れす。あーちゃんにはののがひつようだったのれす。それがぬいぐるみや
にんぎょうをだきしめるのとおなじきもちだったとしても、ののはあーちゃんの
そういうぶぶんをみてきて、じぶんがあーちゃんにとっていちばんたいせつな
ともだちなんだと感じていたのれす。
ノハヽ
从‘ 。‘从 <隣の席の3人組の話がおもしろいので、横で聞いてます。
( つ\_/O_
保
∋oノハヽo∈
( ´D`)<ののはばかでこどもだったのれす。そのとき、ののはあーちゃんに絶交って
いわれてただ悲しくてないたのれす。
なみだってなんれれきてるんれしょう。ののは目からあふれてくるなみだが
じぶんの――なんてゆうか…たましいのようにおもえてきたのれす。こころの
なかで丸くぴかぴかしてるたましいがみずみたいになってばちゃばちゃこぼ
れてまくらやハンカチにすいこまれていくのれす。そのたましいはなんれ
れきてるんれしょう。そのときのののには、あーちゃんといっしょにすごした
時間とあーちゃんへののののきもちらったのれす。ののはなみだがあふれ
だしてくるのをそれがなくなっていくことのように感じたのれす。
れも、なみだはとまらないのれす。みずとちがってとめることもできないの
れす。らって目にせんしたらいたいのれす。
ののはあーちゃんとお話できないことをかんがえてまた新しいなみだを
ながしたのれす。ののはあーちゃんのところへとんでいって、あーちゃんの
こころをからだをぱかっとあけてとりだしてからとりかえたくなったのれす。
ののはいっしょうけんめいむかしのことをおもいだしたのれす。
ののにとってのあーちゃんをいっしょうけんめいかんがえたのれす。
あいぼん、ふしぎそうな顔してますれろ、ののもそうやってかんがえること
もあるのれす。
でも、そのときはなみだをながしすぎて目のうしろのほうがいたいんれすけろ、
そこからびりびりいろんなかんがえが出てきてのののあたまをしびれさせ
ちまうのれす。あたまのずきずきするいたみがそのままのののかんがえ
だったのれす。
∋oノハヽo∈
( ´D`)<そのうち、ののはからだもふらふらになっちまったのれす。かぞくが心配して
学校をやすめといったほろれす。歩いててめまいがして、きづくとみちばたに
つったってんのれす。そんなときはののは考えごとをしているのれす。
のののあたまはあんまりかんがえごとにむいていなかったのれす。
のののあたまのなかのちっちゃいののが考えごとをするとかんたんに
とまっちまうのれす。みちばたでも学校でもののはやっぱりむかしの
ことをかんがえるのれす。いろんなものにあーちゃんとのおもいでがつまって
いたのれす。その思いでがほんとうに目に見えるのれす。学校から十分ぐらい
のところにこうえんとみちのあいだにはさまれて、三角形のかたちをした
あきちがあったんれすけど、そこはみちがわに鉄のいたのへい、こうえん
がわに柳の木がうえられてて、まわりからみえなくなっててののとあーちゃん
はふたりでしゃがんでからひみつのおはなしをいっぱいしたのれす。
あーちゃんはいろんなことをしってて、あの子はだれだれが好きだとか、
あの子ははやってるあのぶらんどのふくをもってるけど恥ずかしくてまだ
きれないんだとか、いろいろおしえてくれるのれす。
ののはぼんやりしててあんまりあーちゃんの話にきょうみがなかったんれす
けろ、あーちゃんのひみつっぽいはなしかたのせいであーちゃんのはなしをきく
のがとっても好きだったのれす。ひみつのおはなしのとき、あーちゃんは
柳のえだをちぎってはっぱをむしっていくのがくせだったのれす。
ののは柳のはっぱがあつさでだらっとしてじっとしてるのを見て、その下に
ちっちゃくなってるののとあーちゃんをほんとうに見たのれす。のののかおを見
るととっても楽しそうらったのれす。あーちゃんとそうすることもないのかと
思うとまたなみだがにじんできたのれす。いろんなところにそういうのが
あったのれす。
∋oノハヽo∈
( ´D`)<なみだをながしすぎるときもちがからっぽになるのをあいぼんもあさ美ちゃん
もしってるれしょう?
いっぱいひっくひっくってするからのどがいたいし、ごはんも三ばいしか
たべれなくなったし、ののはホントにびょうきになっちまったみたいにやせこけ
ちまったのれす。
@ノハ@
( ‘д‘)<……
160 :
名無し:02/12/05 20:18 ID:x4ToRUZ8
保全
ほ
∋oノハヽo∈
( ´D`)<れ、一週間ぐらいしてあーちゃんは学校にきたのれす。ののはさけびだしたい
のをこらえて、「あーちゃん大丈夫らった?」ってきいたのれす。ののは声が
ふるえて足のさきからあたまのてっぺんまでぶるぶるきそうになったのれす。
のののそのひとことに一週間の涙をかけていたのれす。れも、口をでるとき
からそれはのののものではないような感じだったのれす。
そしたら、あーちゃんは少しののを見てからなにも答えないでぷいっとむこう
むいていっちまったのれす! あーちゃんは目がののがすきなはるのうみの
なみのきらきらしたやつみたいにとってもきれいらったのれすけど、そのとき
はサラリーマンのゆうれいよりもこわい、つめたい、真っ暗な目れした。
ののはいきなりなみだが目にたまったのれす。それからむねがどきどきした
のれす。そしたらからっぽのこころにべつのきもちがぶわっとでてきたのれす。
とってもあついあさだったのにののはそれでさむけがしたのれす。
それはとっても楽しみにしてた大好物のたべものをこれからたべるという
ときにとられるときのいかりとおなじくらいのいかりれした。
れも、そのときのはもっといっぱいいろんなものがつまってるいかりらったの
れす。ののががまんしてきたものがはれつしてふきだしたのれす。
のののなかのあーちゃんへのきもちがなみだとどっかにいっちまって、
誰かがそこにそっとのののがまんのつまったふうせんをおいたのれす。
それでふうせんをわったはりは……あのときのあーちゃんの目れす。
ののは自分がこわくなったのれす。
∋oノハヽo∈
( ´D`)<…
∋oノハヽo∈
( `D´)<あんなことをいってあやまってもおかしくないくらいなのにいきなり絶交って
いってののを無視したのれす。ののをなんらとおもってるんれすか!
ののはてしたじゃいなのれす! きんぎょのうんちじゃないのれす!
あんなじかんに外にでられるわけねーのれす。ののをためしたんれすか?
ののはあーちゃんが好きらったのれす。大好きなともだちとしてれす。
ののがあーちゃんを好きなのをわからなかったんれすか? ののがあーちゃん
のことをすきなのはてしたとしてじゃないのれす。れもあーちゃんは
ちがったんれすね。あーちゃんのそのたいどはほんとうにぜっこうするというこ
とをいっているのれす。いいんれすね! ののはあーちゃんのこときらいにな
っちゃうんれすよ!
あのときののはあーちゃんのせなかにむかってそう叫びたくなったのれす。
くやしくてくやしくてないてることもわからなかったのれす。
加藤くんっていうませた男の子がいたんれすけろ、
その子が「うわー、辻がないてるぞ」ってばかな声でいったのれはじめてない
ていることに気づいたのれす。ののは加藤くんのおなかにあやかしゃんにやった
百倍くらいの力でパンチを入れてやったのれす。加藤くんは「う゛っ」っていって
うずくまって、おかしいったらありゃしねーのれす。
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